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ゼロの憂鬱-2

魔法使いの存在を信じているかなんてことは世間話しにあげればそれはもうなに言ってんだこいつみたいな眼で
見られることをうけあいな神の存在を以下略よりかは幾分マシもしくはアウトなブラックぎりぎりグレーゾーン
もといやっぱりブラックな話だが、俺は現在信じちゃいない。現在、現在って言ったとこがこの話のキーポイン
トだ。
なんともはや恥ずかしいことこの上ない話ではあるが俺は小学校の何年かまでは信じていたのだ。魔法使いの存
在を。ギャー。なに考えてたんだよ俺は。恥ずかしくて首を吊りたくなるね。マジで。
いやだが言い分けさせてもらうがなにもいるに違いない、とかそんなおイタい話しではなくてだな、いるかもっ
てなぐらいな信用度だったんだよ。この広い世界のどこかには一般大衆には気づかれていない悪の組織が存在し
てるんじゃないかとか考えた事ないか?
あっただろう、あったよなあ。子供の時分正義のヒーローに憧れたこととか、それとおんなじ様なもんなんだよ。
俺の場合は退屈な日常ってやつがいやだったんだけどな。
そんなわけで俺はガキの頃は、魔法使いに限らず宇宙人、未来人、異世界人、妖怪、幽霊、超能力者や悪の組織。
それらが目の前にふらっと現れてくれないかなあと心の底から望んでたんだよ。
と、いってもそれはガキの頃の話だ。
中学の頃にはもうそれらがいるワケねー……でもちょっとはいてほしい、みたいな一般大衆的最大公約数的なことを考えるまでになった。
受験機関に入る頃にはそんなガキの夢からは卒業して、この世の普通にもなれていた。世界の物理法則というの
よくできている。したがって俺は宗旨をガキのころのそれとは百八十度回転させて、世界中のどこ探したって魔
法使いや宇宙人、未来人、異世界人、妖怪、幽霊、超能力者や悪の組織なんかいるわけないと思うようになったのだ。

中学を卒業する頃にはそんな考えが固まっていた。7,8年でだいぶ考えが変わったこの先そういった事態はな
いだろう。俺は一生この考えを常識として崩すことなくやっていくんだろうなと思っていた。

入学式のあの日、あいつに出会うまで――

学区内の県立高校へと進学した俺が最初に後悔したのは、その学校がえらい山の上にあることで、これから三年間
毎朝目前の坂でしたくもないハイキングを堪能しなければならないという事実に俺は暗澹とした気分で空を見上げた。
天気は快晴。いっそ小憎らしいほどに澄み渡ってやがる。
俺は一つ溜め息をつくとえっちらおっちらとプチ登山を開始した。
結構な距離を歩くと、長く緩くキツイ有酸素運動はいまだ春先だというの俺の新陳代謝を促し発汗させやがる。
ああ、まったく受験の前に学校の下調べ位しておくんだったと思いながら俺はまたもや下方へ溜め息をつき、あと
どれくらいで着くのかと視線を学校の方に向けた。が――
俺の目に映ったのは洗面所でおなじみの俺の顔、の拡大版だった。
「……は?」
思わず一歩引くと、やたらと豪奢な姿見がそこにあった。
様々な衣装が施された鏡が、電柱に立てかけられている。その組み合わせは笑っちまうほどミスマッチだ。
しかし、俺はあわや鏡の中の俺と接吻をかますところだったのか。なんて危険なんだ。精神的な意味で。
というかまて。なんでこんな所に鏡がある。さっきはなかったはずなんだが。まさか溜め息着いた一瞬の隙をついて設置されたのか? 
……誰がそんなことするってんだ。俺は自分で考えた想像を放棄した。
たぶん実際はずっとおいてあったのだが、俺は気づかなかった。とか、そんな感じだろう。
俺はそんなふうに解釈し、その鏡のことは朝の小さなハプニングだとして頭の隅に追いやった。
そのままハイキングもとい登校へと回帰しようとして、ふと、もう一度鏡を見た。
制服を着た俺を写す鏡面が、なんだか水面のように揺れ動いたように感じ、

完全な、気まぐれだった。いやまさかあんなことになるとは一ミクロンも思っていなかった。

俺は手を伸ばし、鏡に触れちまった。まったくこのときの俺はどうかしてた。
ひんやりとした感触を感じたその瞬間、俺の意識は吸い込まれるように闇に包まれて――



まあ、なんだ。
その日、俺はケチのつけ始めのドミノ倒し、その一枚目を、自分の手で倒しちまった、というわけだ。

あんた誰?」

俺が目を開けると、えらい美少女がそこにいた。
空が青いのは短波長の光が大気中のの微粒子にぶつかり散乱するためだというのはこの際どうでもいいことだが。
とにもかくにも蒼天をバックに、そいつは俺の顔を覗きこんでいた。
あんた誰とはいやまったく俺も同じことを考えてたよ。少なくとも俺の知り合いにはのような美少女はいなかっ
たはずだ。俺が知らない=彼女も知らないというのは有名人でもない限り宝くじを買って何の益も出ないのと同
じくらいの確立だろうよ。
まあさっさと名乗った方がいいかと思ったが、登校中鏡に触れた次の瞬間には地面に仰向けに寝てて何故か美少女
が俺の顔を覗きこんできてというわけのわからんコンボを喰らえば冷静に対処なぞできないだろうよと言い訳しておく。
つまりは俺は混乱していたわけだ。
顔を上げてまわりをみれば、マントを羽織った少年少女が俺のことを遠巻きに見ている、自意識過剰なんじゃない
かとも思ったが実際そいつらは俺の事を見ているようだ。そいつらの背後には草原が広がっていた。右を見ても左
を見ても草原だ。いや、遠くに城みたいなのが見えたが。
おいおい、いつから通学路はこんな指輪物語な風景に様変わりしたんだ。
どこだここは? 外国か映画のセットかテーマパークかまあどれかはどうでもいい。俺が移動した、いや、させら
れたのは間違いないことだろうよ。
じゃあ誰が俺を運んだ?
本命・美少女、対抗・周りの少年少女、無印・それ以外、大穴・俺
最後はなんだ。夢遊病か、若年性痴呆か。いやそれはおいておこう。
とりあえず本命である美少女に直接聞いてみようじゃないか。
まあだがその前にやることがある。先に質問してきたのは彼女のほうだ。質問に質問でかえすのは彼女の気分を
害すんじゃないかと俺は考えたわけだ。まったく俺は異常な事態の只中でも気遣いの固まりだ。自分を褒めてやりたい気分だよ。
まあいい、細かい事はうっちゃって質疑応答と行こう。

「俺の名前は――」

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