あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

0G-03

「……ギーシュは、なんでまたアンタと決闘をする事になったのよ」
「シエスタと言う娘が、ギーシュとか言う者が落した香水の小瓶を拾って渡したのだ」
「ふーん、それで?」
「自分の物では無いと言い出した結果、ギーシュと言う者が二人の娘に振られ、シエスタと言う娘の所為にしてな」
「で、なんでアンタが決闘をするわけ?」
「あまりに、ギーシュと言う小僧が滑稽だったのでな…少しばかり論破をしたら、オレに決闘を挑んできた」
「そっ、そうなの…なんかギーシュが一方的に悪いみたいね」
「そう言えば、このオレを殺すなどと言っていたな。自分が殺される覚悟があるようには見えなかったが、その点に関しては評価出来るだろう」

 この時、ルイズは本気で悟った。目の前の男は、ギーシュを殺すつもりなのだと…
 平民では、メイジには適わないと言われているが、自分を生きた伝説と評したぐらいの実力を本当に持っているのならば…
 本当にギーシュを殺す可能性すら出て来る。

「あのね、ギーシュに殺される覚悟があるはずなんて無いに決まってるじゃない」
「相手を殺すと言いながら、死ぬ覚悟が無い?」

 Gの雰囲気が変わり、ルイズの腕に一瞬で鳥肌が立つ。


「そうよ、あのヘタレのギーシュは…カインの実力を知らないから、ただの平民だと思って馬鹿にしてるのよ」

 ルイズはそう言って、Gにギーシュを殺さないように説得を始めた


「今更とはいえ、トンデモ無い相手に決闘を申し込んでしまった…」

 ギーシュはそう言いながら酷く落ち込む。
 昨日あのルイズがGを召喚する時に近くに居た者ならば、絶対に犯してはならない程のミスを犯してしまったのだ…
 気温が急に氷点下と勘違いしてしまう程に下がった、先日の事を思い出しギーシュは肩を落す
 Gがただの平民では無い事をすっかり忘れてしまっていたのである。
 何より、あれだけの人数の前で決闘を挑んだのだ……今更此方から決闘を止めるなど出来るはずが無い
 そう思いながら、ギーシュは顔は笑っていたのだが、心の中は真逆の状態で決闘の場所であったと気付いた者は何人いたのだろうか…


「逃げずにきたことは、平民ながら褒めてやろう」

 虚勢を張っていると言う事を、必死で隠しながらも偉そうに言ってくるギーシュに対し、路上の石ころを見るかのような目でGは見返す。
 既に周囲は、野次馬のメイジで一杯になっており、ギーシュは芝居じみた態度を取り続ける。
 ちなみに、一部の生徒がどっちが勝つかを賭けており…Gが勝った場合倍率が5倍になっていたりする。(ちなみに、Gに賭けてるのはルイズだけ

「フハハハ 僕の二つ名は『青銅』、このワルキューレが相手だ」
「クルダ流交殺法―表技― 第58代目「修練闘士(セヴァール)」『G』カイン・ファランクス」

 Gがそう名乗ると、青銅で作られたゴーレムことワルキューレがGに向かって行く

「七撃の攻撃で、貴様が立てる状態だったならば貴様の勝ちにしてやる」

 そう言って放たれた右拳の一撃が、ワルキューレを粉々に粉砕してしまう。
 観客一同は絶句した。何故ならただの拳の一撃でワルキューレを粉砕してしまったのだ、開いた口が塞がらなくても仕方が無いだろう
 ギーシュはギーシュで、驚いてはいたがすぐに四体のワルキューレを新たに召喚すると、Gに向かわせる。
 しかしGは、左拳で右の裏拳で、右拳でそれぞれ一体ずつ破壊すると最後の一体をギーシュの方に蹴りながら破壊してしまう。
 最後のゴーレムの頭部が取れてギーシュの右肋骨を破壊し、ギーシュは激痛で杖を手から落しながら折れた肋骨を抑えるように蹲る
 だがGは、そのギーシュの左脇腹をボールでも蹴るかのように蹴って浮かすと、心臓の上に足を置き地面に叩きつける



「脆いな…もう立てんか」

 ギーシュの心臓の上を踏んだまま、下らないとばかりに言う

「…強さは己の強さだけではない、自分が闘ってきた相手や周囲に居た者達の力も現す。お前の弱さを見ると、お前の闘った事のある相手や周囲に居た者達は『クズ』ばかりだ」

 侮蔑を込めてそう言うと、Gは足に力を少しだけ入れる。
 その所為で、ギーシュは口から大量の血を吐き出して気絶する。
 戦闘を見ていたメイジ達は、Gの実力に驚き恐怖していた…

「アンタ、もしかして殺したの?」
「大丈夫だ、死なないように手加減してある」

 手加減したと言うGの言葉に周囲から野次が飛ぶ。
 曰く、「手加減なんかしてないんだろ」とか「本気を出したんだろと」
 その野次に、何も言い返さずにGは小さく呟きながら拳を握ると、Gは全力で地面を殴る
 結果、Gの拳の一撃が大地に巨大なクレーターを作り出したのだ…
 その光景を見た者は、誰も野次を飛ばさずにただ呆然として…手加減していたと言うのが事実なのだと認識する事しか出来なかった。


 学院長室で、コルベールとオールド・オスマンは『遠見の鏡』で戦いの一部始終を見届けていた。

「最後の地面を殴った一撃の威力、魔法を使わずにあれだけの事をしてのけるとは、思いませんでしたな」

 コルベールはそう言いながら、真剣な瞳でGを見ながら自分なら勝てるかと頭の中でシュミレートを始めた。全力の自分で、Gを止める事が…最悪相打ちにする事が出来るのかを、本気で考え始めた。

「ミスタ・コルベール。弱気にならずとも大丈夫じゃよ……人間以外を探せばアレ以上の魔獣とて居るのかも知れぬ。じゃが、今はそれよりも彼の右手のルーンが問題なのじゃろ?」
「伝説の使い魔『ヴィンダールヴ』、ですか……」
「使い魔が伝説なれば、その使い手たるミス・ヴェリエールもまた伝説……その力、担いきれるかの?」
「そして、使い魔となった『G』カイン・ファランクスと名乗る青年を…彼女は御する事が出来るか、ですか」
「自らの力に喰われぬようにするのが、我々の務めじゃ。そして、彼を御する事が出来るかどうかは、ミス・ヴェリエールの勤め。皆、自分の仕事をするのみと言うことかの」
「彼女は、誇り高く努力家です。きっと自分の力を、そして彼を御する事が出来ると信じています」

 コルベールとオールド・オスマンの二人は『遠見の鏡』に写る一人の少女と、一人の青年を見つめた。
 『虚無』と言う伝説の系統を操る事になる少女と、圧倒的なまでの暴力操る青年を…

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