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ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-37


37.魂の本質、そして古き法

ジェームズのベッドがある部屋、ルイズ達が寝ている頃に戻る。
マチルダが部屋の皆にイザベラの説明を詳しくしていた。

「…とまぁ、こんなことがあった訳さ。言うなって青髪の子からは頼まれたけど、
 流石にこれ言わなかったらまずいよねぇ?」

ああ。とフォックスが力無く頷いている。頷き続けている。
聞いてないねこいつ。マチルダは聞いていた人の方へ向いた。

「レキシントンにマニマルコが乗っていて、
 しかもそこにガリア王家の者までいると…
 考えられるとしたら――」

マーティンは、あまり考えたくない事を考えなくてはならなかった。
死霊術師の主にして、とても強大な力を持ったメイジだった存在。
手を掲げるだけで何百もの死霊が蘇り、その魔法は山を震わせると言われる化け物。
実際の所結構な誇張表現があるのだが、そんな事マーティンは知らない。

「つまり、始祖の血統からの3つの『虚無』が揃った。という訳かね?
そういえば、王家の血筋から魔法が使えぬ者が生まれた事があると聞いたことがあったが、
まさかそれが『虚無』の鍵であったとはな…」

ジェームズは難しい顔をして続ける。

「そして、アルビオンで起こったレコン・キスタには、ガリアが絡んでいると」
「その可能性が高いかと。その、残念ですが」

マーティンは弱々しい声だったがジェームズはふむ。
と何度か頷くだけだった。

「なに、今こそ小康状態だったが、昔はよく国家間で争っていたものだ。
 何も残念な事ではない。おそらく、ガリアの『虚無』は魔法の使えぬジョゼフだろうな。
 だが解せん。ミス・ヴァリエールや私の姪は、
 魔法が使えるようになってから強大な力を得た。
 何故未だにその力を使わず、無能と言われているのだ?」

マーティンは、まだ使い魔を呼び出しただけではないでしょうか?
と、自分の経験と照らし合わせてジェームズに言った。


「綺麗な月夜だなぁ、シャルルよ」

ガリアが首都のリュティス。
さらにその中央のヴェルサルテイル宮殿の中庭から、
ジョゼフは月を見ていた。

「素晴らしい使い魔を引き当てたぞ。お前をこちらに呼び戻す事が出来るかもしれん」

ジョゼフは夢想する。死霊と動く屍だけしかいないアルビオンを。
そしてミューズがそれを足がかりとして、この地に破滅をもたらす様を。

「素晴らしい」

始祖によって祝福されしこの地を、汚らわしい化け物達が滅ぼす様を見たいジョゼフは、
一言そう呟いた。

「生も死もない世界にお前を連れてきたら、シャルルよ。お前は何を思うだろうか?
 俺はそれが見たいのだ。」

あの記憶の中にある笑顔がひどく歪んで、自分を侮蔑した目で見るだろう。
一度で良い。弟の人間らしい所を見てみたい。
ただそれだけの為に、全てを壊そうとジョゼフは考えた。

魔法が使える様になったのは、胡散臭いあの香炉をかいでからだ。
しかし、全て遅かった。もはや魔法などどうでもよくなっていたジョゼフは、
マニマルコの真意を知りつつ、分からないフリをしている。

「楽しいぞ。宮殿も随分と変わった。俺を仇とする者は皆消して死霊にした。
マニマルコが言っていたよ。死に方が納得できなければできないほど、
霊は怒り強き力を持つとな。まったくその通りだ。」

宮殿に配備されているガーゴイル達。
表向きには東方の特殊な魔法によって、
従来のそれらより強力な力を持つとされている。
しかし本当はガーゴイルの鎧に、人間の魂を入れた存在なのだ。
タムリエルにおける普通の魔術師でも、武器や防具の様な無機物に魂を注入し、
その力を魔法に変換することでマジックアイテムを作り出す。
人骨に魂を固定し、スケルトンにする事が出来る死霊術師の長、
マニマルコにとって鎧の亡霊を作ることぐらい、それほど面倒ではなかった。

「知っているかシャルル。人間やエルフの魂は黒いらしいぞ。
 お前もそうなのか?今は、それだけが知りたいよ」

笑い声をたからかとあげる。どの様な人間だろうと、
その本質は黒いのだ。それを知れただけでも良かったが、
ふと、弟だけは違うのではないかと脳裏によぎった。
だからこそ、それを確かめたい。マニマルコにアルビオンを任せる条件として、
シャルルの蘇生を頼んであった。本当かどうかは知らないが、
しばらくかかるらしい。

ジョゼフに誰かが気が付いたのか、東の庭に甲高い女性の声が響いた。

「陛下!もう、こんな所にいらっしゃるなんて」
「おお、モリエール夫人!もう夜更けだというのに、どうしてこんな所に?」

以前に比べ、数段美しさに磨きがかかっているモリエール夫人は、
愛する王に節操なく抱きつき、甘い声でささやいた。
綺麗な方がいいだろう?とマニマルコはジョゼフに言った。
彼は特にどちらでも構わなかった。

「今日は、わたくしと寝所を共にすると言ってくれたではありませんか。
 なのに何の音沙汰もなく、花壇の方から声がするからきてみれば…」

王の胸に顔をうずめ、芝居がかった話し方をする。
彼は、やはり芝居がかったやり方で返した。

「ああ!そうだった。申し訳ありませぬ。あなたの様な麗しい貴婦人を待たせてしまうとは!
すぐに参りましょう」

そう言ってモリエールと手を繋ぎ、ジョゼフは歩いていく。
イザベラに術式を施す前に、色々と試せるメイジはいないか?
との要望に応え、彼女を引き渡した。
存外上手くいったらしく、少なくても自身と同じ性質にしたとの事だった。
どう上手くいったのかなど、ジョゼフにとってどうでも良かった。
ああ、早くハルケギニアを屍共が徘徊する大地にできないものだろうか。
そしてそれを蘇らせたシャルルに見せて、あれが何と言うのか。
ただ、ジョゼフはそれだけが見たかった。


朝焼けが眩しいタルブ。ルイズは何ともなしに窓から太陽を眺めている。
部屋の中では、ルイズが最も目を覚ますのが早かったらしい。
部屋の皆は寝ていた。

「二度寝はいやね」

正直、またあんな物を見るのはごめんだった。
メリディアはひどく美しかったけれど、
あんなチカチカした場所にまた行くのは困るし。
そんな事を思うルイズは、ふむ。と自分の髪を目の方へと降ろす。

「桃色かしら?」

母親譲りの「桃色(またはピンク)がかったブロンド」を見てルイズは呟いた。
きっとあんな変な色の世界にいるから、目がおかしくなってるんだわ。
そうルイズは自己解決をして、次にオルゴールの歌を思い出した。

「ロルカーンって結局何なのよ?世界を創造したり人を助けたり、
 邪神と言われたり…でも、ブリミルが倒したのよね」

始祖歴は6000年以上昔から続いている。タムリエルは大体4000年以上前に、
古代エルフのアイレイドを人間達が滅ぼしたらしい。けれどマーティンはハルケギニアとタムリエルの暦が、
多少違うと言っていたし――

「そもそも、そんな大昔の事がハッキリ分かる訳もないわよね…
 結局デイドラとエイドラの区分だって、性質の違いだけみたいだし。
 それにしても、死なないって面倒そうね。特に悪い奴とか」

実際、タムリエルにちょっかいをかける事が大好きなデイゴンの復活は、
その度に帝国の危機になる為、とても面倒である。
別に、彼がタムリエルに現れなくても彼に影響を受けた連中や、
もしくは契約によって何らかの力を授けられた連中がいれば、
帝国はそれだけで未曾有の危機に陥るのだ。
彼にとって、帝国の破壊はライフワークの一環になっているので、
今後帝国が崩壊すればどうなるのか、見所である。

「…だめね。考えても意味無い事で悩んでも仕方ないわ。
 今はそんな事よりも――これね!」

ベッドの脇に置いておいた杖を取り出す。
ルイズは今までこれを持って、良い気分になったことなど一度も無かったが、
今は違う。魔法が使えるようになった今は持つだけで気分が良くなり、
口元がゆるんで笑みがこぼれる。

「ふふふ…ゼロのルイズはもういないわ!
新しい二つ名は何がいいかしら。烈風から一文字もらって旋風とか?」

何か違う。もっとこう凄そうな名前が欲しい。うーんとルイズは考えるが、
そういったセンスがないのでしっくり来る二つ名が浮かばなかった。

「そんなのは後でいいわね。今は何が使えるか確かめないと」

名前だけで時間が潰れるのはもったいない。そんなわけでルイズは部屋から出て行った。
4系統のルーンの唱え方、呪文使用における心構え、
その他たくさんの注意事項は全て頭に入っている。
失敗なら相当な数をこなしているのだ。
別に一人で練習しても特に問題は無い。
いつも一人で失敗ばかり繰り返していたのだから。

念願のメイジになれた。はっきり言って自分が『虚無』の系統だと分かった事より、
そっちの方が嬉しいルイズは杖を持ってギルドハウスから出る。
彼女は建物から十分離れて魔法の練習を始めるのだった。


「ふむ…老いとは怖いものだなぁ」

何で忘れているんだろう。そうマーティンは思いながら、
ふと手に取った『栄光と嘆き』を閉じた。
外で派手な爆発音が聞こえ始めた頃に、マーティンは目が覚めた。
ルイズが魔法の練習をしているのだろう。邪魔をするのも悪いだろうな。
彼女の事だから、おそらく危ない事態には慣れているだろうし。
私の方がこちらの魔法に詳しくないからな。
そんなわけで、彼は昨日の青年が持ってきた本を読む事にした。

「基本中の基本だというのに、何故忘れたのか…まぁ、いいか」

「四元素を現代の自然哲学で定義されるもの、すなわち土、水、気、そして火」
『栄光と嘆き アイレイドの遺跡にて』アレクサンドル・ヘトラルド著
の3ページ目に記載された部分を見て、ううむ。とマーティンは呻いた。

「曇王の神殿でこれを読んだ覚えがあるんだが。まぁ、
 忘れる事もあるか。気とはつまり空気の事だから、
 風について分かるはずもない。そもそも、
タムリエルの魔法は基本的にエセリウスの魔法力によって使える訳で――
ここにも竜神の介入があったみたいだし、似通っている事もあるか」

どちらにせよ、ルイズに言う前で良かった。
マーティンはほっと胸をなで下ろして部屋の外に出る。
一階の個室で眠っていたマーティンは、
ダイニングの椅子に座って他の本を読むことにした。


朝食が始まったのはルイズが自身の知っている魔法を、
ある程度唱えた後だった。美味しい匂いがしたので水で体を洗ってから、
ルイズは家に戻って食卓に着く。遅く起きた友人達も、それくらいに席に着いた。
先に食べたマーティンはティファニアと話があるらしい。一緒に外へ出て行った。

「いくつかのスクウェアに対応する、ドットクラスの魔法も使えたわ。例えば――」

と、笑顔で食卓の上に黄金の石を乗せる。
タバサもシルフィードも興味を示さずにただ食べ続ける。
キュルケだけがそれをじっと見る。

「どうかしらツェルプストー?本物のゴールドよ。これを作るために、辺り一帯が黄金色になったけど」
「あらあら…ねぇ、ルイズ。儲け話があるんだけど」
「私がのると思う?」

それもそうね。とキュルケは苦笑した。そして、やはり私の目に狂いは無かったのだと歓喜した。
狩人の血が騒ぎ、一人で悦に入って微笑んでいる。
タバサはそんな、ちょっと怖いキュルケを見ながらサラダを一人で食べている。
先ほど取れたての新鮮なハシバミ草を用いたサラダである。
その強烈な苦みが引き立つ様に調理されたそれは、
一部の食通以外、喜々として食べるような品ではない。

「お姉様の舌はどうなっているのかしら?不思議なのね」

これ以上ないくらい上手そうにご飯を食べるシルフィードは言った。
念願のスペアリブだった。昨日出す予定だったらしい。
また、彼女としてはどうでもいいのだが、タバサがちゃんと服を着せている。

龍から人へ変わるとき、試作型の可変式ガーゴイル。
という少々無理のある設定をタバサは押し通した。
試作品だから食事も必要なのである。と更に無茶な事も言った。
幸いガーゴイルはガリアが主流産地であり、
トリステインの片田舎であるこのタルブでは、見たことの無い者の方が多い。
おかげでその嘘を信じる者が多かった。
もちろんそうでないと分かる連中には他言無用を徹底するよう言った。

「おかしいのはあなたの舌」
「え~。ハシバミ草は苦いよう」

その苦さが良い。とタバサはシルフィードに言って、
無表情でハシバミ草を食べていく。

「ところで、アンリエッタとウェールズ様がお見えになられていないけど」

ルイズの本質は空気の読めない子である。
貴族として生まれたからではない。根っからの性質だ。
キュルケはああとためいきをつき、いつもの口調でルイズに言った。
やっぱり、わたしの炎を燃やす相手ではないのかしらとでも言いたげな顔で。

「察しなさい。色々と」
「なによ、それ」

キュルケのサイレントが上手く決まったらしく、
彼女が部屋に来た時、外に声は漏れていない様だった。
コレだからガキは…と言いたそうなキュルケを見て、
ルイズは口をとがらせた。

「だから、なんなのよ」
「あなたの胸がもう少し大きくなってからお話しましょうか」
「ねぇ、決闘したいの?表出てしたいの?」

今の私ならやってやるわよと言わんばかりに目から火花を散らすルイズを余所に、
ツェルプストーは気怠げに話を変えた。

「外と言えば、マーティンったら何しているのかしらね」

魔法の話じゃないの?とルイズは言って、
まぁ、そうでしょうね。自身の色香に全くなびかなかった、
中年男を思い出してキュルケは言った。


ティファニアはタルブの村のはずれの方で、タバサとルイズの薬を作る準備をしていた。
マーティンはそれを手伝っている。

「すいません。手伝ってもらって」
「いえ、こちらのエルフの魔法…『先住』の魔法でしたかな。それに興味がありましてね」

ああ、なるほど。とティファニアはマーティンに言った。
もしマーティンの予測が当たっているなら、
これはタムリエルの魔法である可能性がある。
果たしてどうなのだろうか?と準備をしていく。
といっても、何かを溜めておく桶をいくらか置いただけで作業は済んだ。

「少し、離れていて下さい」

彼女は目を閉じて呪文の詠唱を始める。とても長い呪文で、それはマーティンが知らない体系だった。
さて、どうなるのか。と思いながら、両腕を前に出して唱えるハーフエルフを見る。
穏やかな晴れの天気のタルブに、突然大きな雨雲が現れる。

「…これは」

正確には、ティファニアを中心に、空に大きな雨雲が集まっていく。
そして、雨がごうごうと降り始めた。

「水よ、わたしが契約した水の精霊達よ、わたしが指し示す先に行き先を変えて下さい」

だが――水は一滴も地面に落ちていかない。テファの頭上に降りかかるくらいで速度を落とし、
桶にゆっくりと落ちていく。そして、その桶の中で互いに結びつきを強くして、一つの柔らかそうな固体となっていく。

「なんと…ううむ」

正直言って見たことが無かった。これはもしかしたら、
今は失われし古代エルフの一種アイレイドや、
全てのエルフの祖であるアルドマーが使っていた「古き法」かもしれない。
とさっき見たいくつかの本を思い出しながらマーティンは唸った。
現在は最初の魔術結社であるサイジック会や、
タムリエル各地の森林地帯で暮らす、ワイルドエルフ達のみがその一部を使える魔法を見ながら、
どの様な原理なのだろうか。とマーティンは考える。

大昔のエルフ達が用いたとされる魔法と、現在タムリエルで使用されている魔法は色々と違う。
メイジギルド創設者のガレリオンが広めた魔法は、彼の手によって誰もが使えるように変えられている。
それまでの魔法は多少の体系化はされていたものの、
今以上に曖昧で難解であり、多くの人が使うのに適していなかったのだ。

ガレリオンが広めた魔法はコストパフォーマンスに優れているのと、
当時誰も考えつかなかった、魔法をただ「魔法」と呼ばずに、
様々な系統にちゃんと体系化してあった。その功績から彼は偉大な魔術師と呼ばれている。

現在の魔術専門家によると、昔の魔法――特に、サマーセット諸島で代々受け継がれ、
アイレイドも用いたとされる「古き法」は、神秘系統の儀礼的名称とも言われるが、
その複雑さ故それだけにとどまらないとする説や、
魔法力を行使しない全く別の魔法体系だとする説等、多岐に渡る。
残念ながら、サイジック会もワイルドエルフ達も他者を寄せ付けたりしないので、
ここら辺の魔法の構成は全く分かっていない。
噂によると、コロールと呼ばれる街に住むはぐれメイジが謎を解き明かしたらしい。
そしてそれにはマーティンの友人が関わっているらしいが、
マーティンはそれを友から聞いた事もなかった。
もし英雄にその事について聞けば、

「もっと使える魔法はたくさんある。言っても大した意味がない」

と学術的見地を一切無視した解答が帰ってくることだろう。

興味深い。とマーティンはテファを見つめる。
おそらく魔法力由来だから、私も使えるのだろうか。
いや、使うには私の力が足りないか。
と、エルフは元々魔法力が高い事を思い出しながら、
マーティンはその幻想的な風景を眺めている。

やがて雨は止み、雨雲も消える。桶には水が固まった物で溢れそうになっている。
ふぅ。と息をついて美しいハーフエルフは満足げに言った。

「終わりました~。これだけ水の精霊さんの力があれば、治らない病気なんて無いですよ。
後はこれで薬を作るだけです」

と、人は水の秘薬と呼ぶ物質で満載になったいくつかの桶を、
タムリエルの「神秘」系統魔法である念動の魔法でいくつも浮かしながら、
テファはニッコリ笑って言った。

「あれ、どうかしましたか?」
「あ、ああ。いや、普通に持ち運んで来ていたからね。ところで、さっきの魔法の事だけれど――」

十中八九、彼女はアルドマー達から派生した種だろうと思いながら、マーティンは尋ねた。

「はい。さっきの魔法の呪文は、精霊さん達から教えてもらいました」
「精霊から?」

タムリエルの精霊といえば四元素に即した、またはそれから派生した存在の事か、
自身の先祖が天に昇り、何らかの力を持って霊的存在になった事を指す。
彼らは基本的に気まぐれで、オブリビオンにいたりエセリウスにいたりと様々だ。
彼女の言う精霊とはどちらだろうか?マーティンは口に出さずに、テファの話を聞いた。

「はい。精霊に愛されたエルフは、その声を聞き正しく力を使うことが出来ると母に教わりました。
 その時は使えませんでしたけど。エルフの魔法を教えてくれた時に言われたんです」

「なるほど…」

才覚という物は必ず存在する。彼女は生まれながらに、
偉大な魔法使いの素質を持っていた訳か。こちらで言う所の『虚無』の系統だから、
当然といえば当然の話だな。と、重い桶を念動の魔法で一つ浮かして、
マーティンは何故彼女にはその魔法が使えて、ルイズ達には使えないのかを考え始めた。


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