決闘騒ぎは貴族の子弟たちにっとって意外な形で幕を下ろした。
「なんだったんだアレは?」
「あいつレビテーション もフライも使わないで、火の塔から飛び降りたよ
な?」
「あいつレビテーション もフライも使わないで、火の塔から飛び降りたよ
な?」
キュルケとタバサも何が起きたのか話をしていた。
「ねえタバサ、あれってケンよね?」
「あの人は、さすらいのヒーロー快傑スバット。そう名乗った。」
「魔法も使わずにアレって反則なんじゃ、、、」
「魔法、、、『お約束』、、、」
「ねえタバサ、あれってケンよね?」
「あの人は、さすらいのヒーロー快傑スバット。そう名乗った。」
「魔法も使わずにアレって反則なんじゃ、、、」
「魔法、、、『お約束』、、、」
学院長室でもオスマンとコルベールが、あれやこれやと話をしていた。
「なんじゃったんじゃアレは?」
「私にも何がなんだか、、、」
「あまり触れてはいかん気がするしのう。」
「それにしても、遠見の鏡はどうしたんじゃ?」
「それについても解らないのですが、遠見の鏡はそうせざるを得なかったとし
か。」
「ふむ、謎じゃのぅ。しかも彼がガンダールヴであるという確証は得られなかっ
たしのう。もし、アレがガンダールヴのルーンの効果による物とすれば、動きに
どこかしらの不慣れが出るものと思うが、しかしアレはさも当たり前のように振
舞っておったし、あの赤い服が何か関係があるのかのう。」
「いずれにしても、調査は必要と言う事でしょうか、、、」
「あの服、どこかで見た事あるような気がするのじゃが、、、」
「なんじゃったんじゃアレは?」
「私にも何がなんだか、、、」
「あまり触れてはいかん気がするしのう。」
「それにしても、遠見の鏡はどうしたんじゃ?」
「それについても解らないのですが、遠見の鏡はそうせざるを得なかったとし
か。」
「ふむ、謎じゃのぅ。しかも彼がガンダールヴであるという確証は得られなかっ
たしのう。もし、アレがガンダールヴのルーンの効果による物とすれば、動きに
どこかしらの不慣れが出るものと思うが、しかしアレはさも当たり前のように振
舞っておったし、あの赤い服が何か関係があるのかのう。」
「いずれにしても、調査は必要と言う事でしょうか、、、」
「あの服、どこかで見た事あるような気がするのじゃが、、、」
噂話の中心、早川はと言うと、自分の体の変調について考えていた。
「(いくらズバットスーツを着ているとは言え、あの人形を吹き飛ばすつもりで
ズバットの鞭を振るったし、本気とは言えない威力で放ったズバットアタックで
人があそこまで吹き飛ぶとは。しかも妙に気持ちが高ぶった。何だったん
だ?)」
「(いくらズバットスーツを着ているとは言え、あの人形を吹き飛ばすつもりで
ズバットの鞭を振るったし、本気とは言えない威力で放ったズバットアタックで
人があそこまで吹き飛ぶとは。しかも妙に気持ちが高ぶった。何だったん
だ?)」
---ズバットスーツ---
早川健の親友である飛鳥五郎が、設計・開発した宇宙探検用強化スーツ
そのスーツをベースに早川が亡き飛鳥の意思を継ぎ完成させた強化服。
通常の何倍もの怪力を生み、防御能力もかなり高い。
10トンの重量に耐える特殊スチール製の鎖を引きちぎり、実験でズバットスーツ
を鉄の棒で殴れば鉄の棒がひん曲がる程の防御力を持った強化服。
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早川健の親友である飛鳥五郎が、設計・開発した宇宙探検用強化スーツ
そのスーツをベースに早川が亡き飛鳥の意思を継ぎ完成させた強化服。
通常の何倍もの怪力を生み、防御能力もかなり高い。
10トンの重量に耐える特殊スチール製の鎖を引きちぎり、実験でズバットスーツ
を鉄の棒で殴れば鉄の棒がひん曲がる程の防御力を持った強化服。
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早川が部屋に戻ると、そこにはルイズが仁王立ちで睨んでいた。
「色々と言いたい事あるけど、アレは何?」
「なんの事でしょ?」
自分の正体が周りにバレているにも関わらず、とぼける早川。キレるルイズ。
早川は踵を返し、部屋の外に
「色々と言いたい事あるけど、アレは何?」
「なんの事でしょ?」
自分の正体が周りにバレているにも関わらず、とぼける早川。キレるルイズ。
早川は踵を返し、部屋の外に
ハヤカワはにげだした
しかしまわりこまれてしまった
しかしまわりこまれてしまった
「あんたが、ギーシュのゴーレムにボコボコにされちゃったと思ったらいなくて、
いきなりあの『ずばっかー』に乗って現れたと思ったら変な服着てて、
あっと言う間にやっつけちゃって、、、」
言葉につまるルイズ、見ると泣いている。
観念した早川は、ズバットスーツ、ズバッカー、そして亡き親友について語る。
「飛鳥五郎という親友がいた。優秀な学者だった。飛鳥が宇宙、、、宇宙ってい
うのは空のずっとずっと上の場所さ。その宇宙を探検する為に設計した身体を強
化する服、そして乗り物。そいつを俺が完成させた。」
「ねぇ、親友だったって喧嘩でもしたの?」
「死んじまったのさ。ウジ虫に殺されちまった。俺は飛鳥を殺した奴に復讐を誓
った。飛鳥が残したズバットスーツ、ズバッカー、俺はあいつと一緒にあいつを
殺した奴に復讐する為犯人を捜している。」
キザで明るく、何でも器用にこなし、皮肉屋で、でも憎めない自分の使い魔の影
の部分、笑顔の裏が垣間見えた。そして一つの考えが浮かんだが、慌てて自分の
中で否定した。
いきなりあの『ずばっかー』に乗って現れたと思ったら変な服着てて、
あっと言う間にやっつけちゃって、、、」
言葉につまるルイズ、見ると泣いている。
観念した早川は、ズバットスーツ、ズバッカー、そして亡き親友について語る。
「飛鳥五郎という親友がいた。優秀な学者だった。飛鳥が宇宙、、、宇宙ってい
うのは空のずっとずっと上の場所さ。その宇宙を探検する為に設計した身体を強
化する服、そして乗り物。そいつを俺が完成させた。」
「ねぇ、親友だったって喧嘩でもしたの?」
「死んじまったのさ。ウジ虫に殺されちまった。俺は飛鳥を殺した奴に復讐を誓
った。飛鳥が残したズバットスーツ、ズバッカー、俺はあいつと一緒にあいつを
殺した奴に復讐する為犯人を捜している。」
キザで明るく、何でも器用にこなし、皮肉屋で、でも憎めない自分の使い魔の影
の部分、笑顔の裏が垣間見えた。そして一つの考えが浮かんだが、慌てて自分の
中で否定した。
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ドアノブに手をかけ早川は外に向かおうとする。ルイズは自分の使い魔がどこか
に行ってしまうと思い慌てて追いかけようとする。
早川はニコっと笑い、テンガロンハットを投げルイズの頭に被せる。
「ちょっと小腹が空いたんで厨房にでも行ってきますかね。何かいるかい?」
そう言うと手をヒラヒラさせて出て行った。
に行ってしまうと思い慌てて追いかけようとする。
早川はニコっと笑い、テンガロンハットを投げルイズの頭に被せる。
「ちょっと小腹が空いたんで厨房にでも行ってきますかね。何かいるかい?」
そう言うと手をヒラヒラさせて出て行った。
早川が厨房に到着する。料理長のマルトーは顔を輝かせ、
「見ていたぞ~、カッコ良かったぞ~、我等の鞭! 」
「ヒュンと飛んで、ズバ、ズバ、ズバっと鞭を振るって、こうやって」
他の給仕に聞く所によると、マルトーは貴族や魔法が大嫌いらしい。
それでこの興奮である。まるでテレビの前のチビっ子のように。
「マルトーさんよ、ちょいと小腹が空いたもんで」
早川が言い切る前にマルトーは更に顔を輝かせ、
「俺の作った飯を我等が鞭は食いに来てくれたってのか。」
「見ていたぞ~、カッコ良かったぞ~、我等の鞭! 」
「ヒュンと飛んで、ズバ、ズバ、ズバっと鞭を振るって、こうやって」
他の給仕に聞く所によると、マルトーは貴族や魔法が大嫌いらしい。
それでこの興奮である。まるでテレビの前のチビっ子のように。
「マルトーさんよ、ちょいと小腹が空いたもんで」
早川が言い切る前にマルトーは更に顔を輝かせ、
「俺の作った飯を我等が鞭は食いに来てくれたってのか。」
貴族の夕食よりも豪華な食事が並んだという。
しきりにマルトーがこっちを見ている。苦笑いを浮かべて食事をしていると、
シエスタがやって来た。
「ケンさん、あの時は逃げちゃったりしてすみませんでした。」
「気にしなさんな。怖かっただろ?だがもう安心だ。」
逃げた事を気にし、うつむくシエスタの頭をなでて微笑む。
「はい、ケンさんが守ってくれるので安心です。ありがとうございました。」
頬を染めるシエスタに手を広げ肩をすくめる。マルトーがニヤニヤとこっちを見
ている。一通り食事を済ませ、ルイズの分にと取り分けて貰った食事を手にし立
ち上がる
「ごちそうさん。さてと、帰るとしますか。」
立ち去る早川に向かい、マルトーが慌てて尋ねる。
「もう帰っちまうのか?お、俺の料理はうまかったか?」
早川は振り向かずに
「泣き虫のご主人様を待たせてるんでね。マルトーの旦那、あんたの料理の腕、
日本じゃ、、、」
立てた2本指の中指を曲げ、
「1番かもな、うまかったぜ。じゃあな。」
しきりにマルトーがこっちを見ている。苦笑いを浮かべて食事をしていると、
シエスタがやって来た。
「ケンさん、あの時は逃げちゃったりしてすみませんでした。」
「気にしなさんな。怖かっただろ?だがもう安心だ。」
逃げた事を気にし、うつむくシエスタの頭をなでて微笑む。
「はい、ケンさんが守ってくれるので安心です。ありがとうございました。」
頬を染めるシエスタに手を広げ肩をすくめる。マルトーがニヤニヤとこっちを見
ている。一通り食事を済ませ、ルイズの分にと取り分けて貰った食事を手にし立
ち上がる
「ごちそうさん。さてと、帰るとしますか。」
立ち去る早川に向かい、マルトーが慌てて尋ねる。
「もう帰っちまうのか?お、俺の料理はうまかったか?」
早川は振り向かずに
「泣き虫のご主人様を待たせてるんでね。マルトーの旦那、あんたの料理の腕、
日本じゃ、、、」
立てた2本指の中指を曲げ、
「1番かもな、うまかったぜ。じゃあな。」