あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

使い魔オーフェン-4

「逃げずにきたことは、平民ながら褒めてやろう」

ギーシュよりも先に広場で休んでいたが、反応するのも面倒なので聞き流す
既に広場は野次馬で溢れておりそれが円を作りさながら闘技場のようになっていた
このような状況になってルイズが気付かないはずもなく、案の定少し前に罵倒された
「外にいないと思ったら、なに主人がいないところで勝手に決闘の約束なんかしてるのよ!」
「まっ成り行き上仕方なく、な」
「なにが成り行き上よ!オーフェン、貴方の主人として命令するわ 今すぐ謝ってなしにしてもらってきなさい」
「それはできないな、それに使い魔と言っても主従の強制力はないようだし」
「んなっ・・」
ルイズは引きつった声をあげた しかし構わず続ける
「安心しろ、ああいった手合いは一度捻って大人しくさせたほうがいい薬だ、お前にはなんの被害もないから気にするな」
「アンタが負けたらまた私が恥をかくわ」
「また・・ね、いつも恥かいてるのか?」
「そっ・・・そんなことないわよ!!!」
どうやら図星のようである
「だから心配するな、恥はかかせない」
オーフェンは心の中で反芻した 恥をかかせないとは言ったが、自分が甘かった
相手の魔法使いの魔術の構成が見えない、そもそも体系自体が異なっていた。
尤も魔術を使えばどうにかならないこともないが

「フハハハ 僕の二つ名は『青銅』、このワルキューレが相手だ」
(魔術はあまり使いたくないんだがな・・・上手く手加減できるとは限らんし)

地面を蹴る、一気に加速しながらワルキューレに近づく
不意打ち気味の突進に反応しワルキューレは剣を振り下ろす それを体捌きだけで回避する
(スピードは思ったほどでもないな、問題は耐久力か)
避けた動きを利用しながら蹴りを叩き込む 靴には鉄板が仕込んであってただの蹴りでも相当な威力になる
ワルキューレの動きが鈍る、その一瞬の隙を逃さず利用しギーシュとの距離を詰める

「ぬわっ!?」
ギーシュは慌てた様子で詠唱する マズい さらに四体召喚される
反射的にオーフェンは飛び退いた 最初の一体も既に態勢を整えている

「っち」
「はは・・ははははは、降参するなら今の内だぞ平民」
乾いた笑いが響く オーフェンは頭の中で戦術を組み立てていた

(う~ん無理だな、魔術使うしかないか 幸いあっちの構成が見えないということはこっちの構成も見えないってことだ)
オーフェンは右手を掲げた 観客に気をつけて放つのは難しい、とりあえず地面を爆砕させよう
最もやり慣れた構成を編む、魔術の構成は種類によってその難易度は大きく変わり、
強力な魔術ほど放つのは困難となる

「我は放つ光の――」
「なかなかやるな、さすがに可哀想だからこれを使うといい」
相手の反応を見て詠唱をやめる、ギーシュが剣を投げてよこしていた
(剣の扱いは不得意ってわけじゃないが・・)
とりあえずないよりはマシである、罠を仕掛けているという可能性もあったがそれは杞憂に終わった

(なんだ・・・心なしか体が軽くなったような)
オーフェンは気付いてなかったが左手の文字が淡く光っていた
(剣一本あったところで五体もの猛撃をかわしきることはできない)
打ち合えばたちまち使い物にならなくなるだろう ならば一撃で敵を粉砕するしかない
(ならば!!!)オーフェンは魔術の構成を展開する
「我掲げるは降魔の剣!」
剣に磁場が収束し、空気が破裂するような音と共にプラズマを形成した
それと同時にオーフェンは駆け出した
「へ・・・?」
ギーシュは驚愕の表情を浮かべたが、すぐさまワルキューレ達が動き出す
リーチが伸びたプラズマの剣は一薙ぎで青銅のガーディアンを粉砕する

(やっぱり身体が軽いな、敵を倒す際に重さも感じない)
行く手を阻む青銅の戦士をあっという間に破壊し、ギーシュへと近づく
「ひあぁぁぁあひゃぁあぁああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
豚のような悲鳴を上げてギーシュは尻餅をついた、既に剣の届く間合いである
そのままクビを刎ねるように横一文字の軌跡を描き、すんでのところで止める
既にプラズマは霧散しただの剣に戻っていた

「俺の勝ちだな」

剣を投げ渡されてから、時間にすればものの10秒に満たない出来事に息を呑んでいたギャラリーも我を取り戻した
歓声がこだまする
オーフェンは事態を未だ飲み込めず半泣きのギーシュに話しかける
「昨夜はすまなかった、気が立っていたんでな 
 今までのことは水に流して仲良くしよう」

ギーシュはコクコクと頷いていた 我ながら大人の対応だとオーフェンは満足した
見知らぬ世界だ、敵は少ないに越したことはない、味方は多いほうが良いに決まってる
(それに女に見境いがないところなんかハーティアにそっくりだし、自信家で暴走気味なところはコミクロンに似ている)
郷愁に駆られているところに、ルイズとシエスタが歩いてきた

「やってくれたわね」
「その・・・ありがとうございました、オーフェンさん」

その日学院は、ルイズと貴族を倒した使い魔の話題で持ちきりだった
余談だが、シエスタが働いてる厨房の人達と仲良くなり、とっても美味しいものが食べれて、
初めてこの世界にきたことに感謝をしたオーフェンであった

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