あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

異世界BASARA-32


トリステイン魔法学院の寮のある塔。
そこはもう夜も更けたというのにまだ明かりが点いている部屋があった。
部屋の主はタバサ、彼女はいつも夜遅くまで本を読むのが日課となっている。
しかし、今日のタバサはいつもと何か違う。
少しページを進める度に窓をチラチラ見るなど、集中力が無かった。
「もう、そんなに気になるなら探しに行くなりすればいいじゃない」
部屋を訪れていた級友のキュルケが言った。

しばらくそんなやりとりが続いていたが、不意にタバサが本を閉じ、窓に近づいていて行く。
どうしたのかと聞こうとするキュルケを余所に、タバサは窓を開けた。
すると、聞きなれた音が聞こえてくる。
音はさらに大きくなり、さらに2つの月明かりに照らされて巨大な影が浮かび上がった。
「…タダカツ…」
タバサが呟いた頃にはその影は窓に到着しており、応えるかのように機械的な音を体から発した。
「……!…」プシュ!
「……………」
忠勝は体から蒸気を1回噴き出すと、タバサは短くコクリと頷く。
それを見た忠勝はバーニアを噴射させ、空の彼方へと飛んで行った。
「あら?折角会えたのに、もういいの?」
キュルケが不思議そうに問い掛けると、タバサは振り返ってこう言った。

「…自分の不注意のせいである店の屋根を破壊してしまった。今、その責任を取る為に働いている。
しばらく戻って来られないかもしれないが心配は無用………と言っていた」
「ちょ、ちょっと待って。あの子そんなに喋ってた?」

タバサに伝える事を伝えた忠勝は急いで『魅惑の妖精亭』に戻った。
仕事を残しているからというのもあるが…一番気がかりな事が他にあったからである。
学院から約1時間、店に到着した忠勝が最初に耳にしたのは客の怒声だった。

「畜生!何すんだこの小娘!!」
「わわわ私に向かって無礼な事をするあんたが悪いのよ!!」

忠勝の想定通り、ルイズが騒ぎを起こしていた。
「ごめんなさいねぇ~、この子まだ新人さんなのよぉ♪」
今にも殴りかかりそうなルイズをスカロンが止める。
騒ぎを起こしたルイズは代わりのワインを取りに行き、男性客にはスカロンの熱い接吻が(無理矢理)プレゼントされた。

かと思えば奥の厨房でも問題が起きている。
「うおおおおおおぉぉぉぉーー!!??」
幸村の叫び声と一緒に、ガシャンガシャンと何かが割れる音が聞こえてきた。
窓から中を覗いてみると、床には皿の破片が散乱しており、幸村が怒られていた。
確かこれで4回目である。
「………」ヴォン、キュルルル…
忠勝は店に戻って早々、幸村が割った皿を片付けて残った洗い物を洗う事となった。。
働く者が増えた筈なのに、仕事も倍に増えたような気がする…忠勝はそう思っていたのかもしれない。


そしてその予想は現実となった。


「何だね?ここはいつから子供を雇うようになったのだ?」
「誰が子供ですってぇーー!!」
「へあぁぁ~目が目があぁぁぁ~!!」
ある者は頭からワインを掛けられ…

「フヒヒヒ、ぼぼぼ僕はきき君みたいなコケティッシュな娘が好きなのですよ…」
「近 寄 ら な い で !」
「ひでぶぅっ!!」
またある者は強烈な平手を喰らった。

一方幸村も負けていない。
皿を割るだけでなく、ジェシカが野菜を切れと言ったらまな板ごと叩き切ったり、床を磨いておいてと言ったら小火が起きたりした。
そして、その後片付けはジェシカと忠勝がやる事となった。


「くそぉ!何か…ルイズ殿の力になる事は出来ないのか…!」
その夜、幸村は連日に及ぶ失敗から頭を抱えていた。
(ルイズ殿の代わりに…拙者が出来る事…)
そういえば今日もルイズ殿は客を怒らせていたな…幸村は今日の出来事を思い出していた。
「…待てよ、客……?」


場所は変わって、ここはスカロンの寝室。
「Zzz…うーんトレビア~ン♪」
部屋ではネグリジェを着たスカロンが気持ちよさそうに眠っている。
「スカロン殿おぉぉぉーーーーっ!!!!」
「ノオオオォォォォーーーーーッ!!??」
そこへ鬼気迫る顔の幸村がドアを蹴破って入ってきた。
「な、何?どうしたのユキムラちゃん!?」
「スカロン殿、貴殿に頼みがありまする!!」

「この野郎!訴えてやる!」
「むむむ胸がないって馬鹿にしたあんたが悪いのよ!」

その日もルイズは客に喧嘩を売っていた。
…タタタタ…
「けっ!こっちはボインを目当てに店に来たんだぞ!それなのにこんなちんくしゃ…」
「な!?ちちちちんくしゃですって!?」
タタタタタ…
「こんな事ならなぁ…男に酌された方がマシだぜ!」
ダダダダダ、ダンッ!
「おおっと、新しい娘が来たみたいだ…」
客はにんまりしながら後ろを振り向いた。


「うぅおかえりなさいませご主人さむぁ!!!!」


なんかミニスカートを穿いた筋肉質の男が立っていた。


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