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#navi(使い魔は鉄拳王)
鉄拳6
教室へ着くとルイズは席につき、平八は教室の一番後ろの壁に腕を組み寄りかかる。
周りの生徒と言い合っているルイズを見た後、軽く周囲を眺めた。
周りには様々な使い魔がいる、蛇に今朝みたサラマンダー、あれはドラゴンか?
窓の外に青くて大きいドラゴンが飛んでいる。前に見たドラゴンより大きいが温和な生物のようだ。
ここに居る使い魔はおとなしい。使い魔の契約をすると、凶暴な生物もおとなしくなるのか?ならばこれをオーガに利用出きるかもしれん。
だが、わしは魔法など使えんしこれは保留だな。
次に生徒達をみてみると、今朝、話しかけて来た女に、あれは…ずいぶんと小さい女だなルイズより小さいがこの学校は実力主義なのかもしれんな。
教壇に中年の女が現れた、おそらく教師なのだろう、一旦教室が静かになる
「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。この赤土のシュヴルーズ、
こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ。」
満足そうに生徒と使い魔を眺めるシュヴルーズ
「あらあら、中々変わった使い魔を召喚したようね、ミス・ヴァリエール」
シュヴルーズは平八とルイズを交互に見いる。
教室から笑い声が聞こえる。
「召喚に失敗したからって黒こげの爺なんて連れてくるなよ!ゼロのルイズ!」
「違うわ!きちんと召喚したもの!こいつが来ちゃっただけよ!」
「嘘つくな!“サモン・サーヴァント”ができなかったんだろう?」
ゲラゲラと教室中の生徒が笑う。
「ミセス・シュヴルーズ!侮辱されました!かぜっぴきのマリコルヌがわたしを侮辱しました!」
マリコルヌと呼ばれた男子生徒が机を叩き立ち上がる。
「かぜっぴきだと?俺は風上のマリコルヌだ!だいたい“ゼロのルイズ”がまともな使い魔を召喚してないのが悪いんだろう!」
そう言うマリコルヌの傍には、立派な梟が止まっていた。
「ううううるさいわね!あんたのガラガラ声は、まるで風邪でも引いてるみたいなのよ!」
「ふん、あんな爺じゃ君がゼロに変わりな・・・」
マルコルヌが平八を見て罵倒しようとしたら彼は口から泡を吹き気絶してしまった。
「ミスタ・マリコルヌ!大変すぐに医務室に!しばらく自習にしていてください。」
シュヴルーズが大慌てで教室からマルコルヌを連れて行く。
どうしたのかしらないが、かぜっぴきのマリコルヌが口から泡を吹いてダウンした、何があったのかルイズはもちろん誰も気付かなかった。一人例外がいたが。
青髪の少女タバサは何が起きたか見た、しかし自分でもそれが何か理解に苦しむ。そうマルコルヌは平八に睨まれただけだった・・・
ふむ、ひと睨みしただけで気を失ったか、ずいぶんと意思の弱い奴じゃな。
平八はただ睨んだだけ、しかし平八のひと睨みは半端な意思しか持たない者には耐えれない、マルコルヌはそれで気を失ったのだ。
例え鍛えぬかれた達人でも平八に睨まれれば一瞬だがひるむだろう、平八ほどの達人なら、その一瞬の隙は大きいのだ。
その後教室に戻った、シュヴルーズは生徒達に魔法の基礎をおさらいさせたりした。
魔法には四大系統というものがある。
『火』『水』『土』『風』
そして今は失われた伝説の『虚無』
使い魔でメイジの属性がだいたい分かるらしい、ならば雷神拳を扱うわしをならルイズは雷か?しかし雷の属性はないようだ。属性で考えると人間は水が一番近いが・・・何事も例外はある・・・
平八が思案しているうちに教室がざわめき出す。
理由はルイズが前に出て錬金の魔法をやる事になったかららしい。
その時平八の脳内にある記憶が蘇る。
「ぬおぉぉぉっ!おのれ、一八!!」
一八に投げ飛ばされ、ジャック部隊の顔が開きカウントダウンを始める。
「何!?」
自分を襲ったジャック部隊の自爆を思い出し。平八は本能的にその場から伏せ爆風を回避した。
平八は「ゼロ」の意味を知る。
四系統のどれにも目覚めていない落ちこぼれ。
ドット、ライン、トライアングル、スクウェアというランクのうち、
一番下のドットにすら及ばない、魔法は使えるけど必ず失敗するメイジ。
成功率ゼロ。だからゼロのルイズ。しかし彼にはそれより重要なのはルイズの爆発である。
彼はジャックの爆風にも耐えたが、トラウマになっているのだ。
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