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#navi(いぬかみっな使い魔)
いぬかみっな使い魔 第4話(実質3話)
「ひょうひゃひゃいへひょ!ひひょひょひひょ!」
「ほ~~う、そんな事言えるのかな、この口は。」
「いひゃいいひゃいいひゃいいひゃい!」
「誘拐犯が故意じゃあ無い女の子だからと優しくしてあげたのに!」
「ふゅるひてふゅるひて!」
「恩をあだで返すってのは最低だよ?」
「いひゃいいひゃい!」
啓太は思う様ルイズのほっぺを引っ張りこねくり回している。
ほっぺむにむにの刑だ。
口調だけはわざとらしくちょっと丁寧に、行動は丁寧どころではなかった。
あまりの事故にオールドオスマンもコルベールも頭を抱えている。
ともはねはひたすら啓太を心配している。ムジナのマロちんもだ。
そのため、ルイズを哀れんでくれるものは、この場に一人もいない。
啓太は、一通り飽きるまでルイズのほっぺをひっぱると、
ルイズを放り出してソファーに深く座りなおした。
主人とペットの地位確定のためのしつけ。今は充分だろうと判断したからだ。
「で、どうしてくれるんだ。解除方法無いんだろ?」
「は、はい、ありません。」
「ううう、痛い(涙)」
ギロリ、と啓太がルイズをにらむ。ルイズは小さくなって口を閉じた。
よしよし、効いてる効いてる。これならようこのように主人よりもえらそうに
振舞うことが当然、という関係に持っていけるだろう。
だがついでだ。もう一押し。
「まったく、美人でボインバインの優しいね~ちゃんならまだしも、
こんなちびで洗濯板の使い魔だなんて冗談じゃない!」
「なあんですってえ!」
「いひゃいいひゃいいひゃいいひゃい!」
「ほ~~う、そんな事言えるのかな、この口は。」
「ふゅるひてふゅるひて!」
即座のお仕置き再開に、ルイズはだまった。
終わったあとルイズが恨みがましそうな目でにらむが、啓太がちらと目をやると
あわてて目を逸らす。充分恐怖を植え込めたようだ。
「礼儀もなってない。胸も無いくせに横柄な態度とるな。まったく。」
啓太のぼやきに、オールドオスマンが乗った。
「ほうほう! 君もかね! やはりおなごは胸が大きいに限るからの!」
「学長!」
コルベールが、必死の形相で止めた。オールドオスマンの下品トークで
啓太の機嫌を損ねたらまずいと思ったのだろう。
一方啓太は、ここで猥談で盛り上がっておけば、学院の最高権力者と
ソウルブラザーになれて何かと便宜を図ってもらえるようになった、
かもしれないのにと残念に思っていた。
オスマンが咳払いをしてまじめな話に移る。
「う、うむ、なんとか解除方法を探しては見る、が。難しいじゃろうなあ。」
オールドオスマンが、はるか遠くを見る目になった。
むしろ、遠い過去を思い起こすような、というべきだろうか。
「私も調べてみます。しかし、まさか人を使い魔に出来るとは
前代未聞ですな。おや? なんだか珍しい形のルーンですな?」
コルベールが、啓太の左手を取り、しげしげと見つめる。
「普通と違うなら解除方法もあるかもしれません。
手がかりになるかもしれませんし、書き写させてください。」
「ああ。」
啓太は、素直にスケッチさせるままにしておいた。
それを聞いたオールドオスマンが、実に複雑そうな顔になる。
どう対処したものか、悩んでいるのだろうか?
「わしにも、見せてくれ。ふむ、これは! なんとな。」
オールドオスマンの目が、鋭く細められ、深いため息がもれる。
啓太は、この焼き印にも似たルーンが、実に気に入らなかった。
なにより、大妖孤の問題がある。迎えに来てくれたときにこんなものがあったら。
大妖孤が暴走し、結果として吉日市が壊滅状態になったのは、
“娘婿”である啓太が猫耳メイドというけったいな格好をする事を好む変態だ、
と誤解したことによる。その時、少なくとも途中までは長めのコートで
ごまかせた事を考えると、隠しておいたほうがいいと思えた。
30分後。
「はい、もう一度手を出してください。」
「ああ。」
そこいらから適当にミス・ロングビルが引っ張ってきたメイドに、
啓太は手袋を作ってもらっていた。
「どうでしょう?」
指を覆う部分のない、伸縮性に富んだ素材で作られている手袋が形になっている。
「ああ、シエスタ。ありがとう、実にいい感じだ。」
「良かった。」
「右手の分も頼むよ。」
「任せてください。」
このメイドが器用なのか、出来は実に満足のいくものだ。
それに、と啓太は思う。黒髪に黒い目、どこか懐かしい雰囲気の清楚な少女。
なにより大きな胸。80センチは確実に超えているだろう。
85センチくらいあるかもしれない。
いい。実に良い。
確認して見たが、この学院は全寮制である故に多くの
若いメイド達が生徒や教員達の世話を焼くために働いているという。
全寮制ということは、若い女の子も沢山いるということ。
呼び出されたときに周りにいた女の子達の中にも、いい線行ってる
のがたくさんいた。
啓太は、ふと自分の日常を思い出してみた。
好きになったようこには受験に合格するまではとお預けを食わされ。
時子やケイが日々壮絶な嫉妬の嵐を吹き荒れさせ。
ちょっと色目を使っただけで全身火あぶりにされていたあの日々。
しばらく、この世界で骨休めするのも良いかもしれない。
幸いというかなんと言うか、この世界にいなきゃいけない
理由も出来てしまったし。いいわけ自体はなんとでもなる。
沢山の女の子をはべらす理想をここで達成するのである。
となれば、出来るだけいい環境で暮らすための交渉を再開すべきだろうか?
その後、啓太は「よほど大きくない限り使い魔は主人の部屋で寝泊りする」
という話に調子よくあわせ、しばらく女子寮内にあるルイズの部屋で
寝泊りするという話に持っていった。
「罰の一環として、ルイズを当面床で寝かせるため」にである。
また、啓太がマロちんに頼み込んで、ルイズの使い魔のフリをしてもらう、
ルイズもその演技をする、啓太の女子寮ぐらしはただの罰の一環として振舞う、
といった事が定められた。
魔法学院の制服を縫ってくれる事になったシエスタにも口止めである。
かくして、啓太が使い魔家業を案外あっさり受け入れた背景には、
“覗き環境最高”と“大奥在住”という二つの要素があったのである。
皆が学長室を出て行き、一人になったオスマンは、深いため息を吐いた。
「なんと言う運命のめぐり合わせじゃ… どう、したものかの…
しかし、まだ確信はもてぬ。いや、確かめる勇気がわしにないだけか。」
オールドオスマンの苦悩は、深かった。
さて、夕食をすませルイズの部屋に移った啓太達は、雑談をしていた。
ルイズがさんざんごねたり高飛車に「主人なんだから使い魔は従いなさい」
と命令したりしたのだが、それらは全て啓太の“教育”によって封殺された。
今はルイズの家族について“なごやかに”話になっている。
「へえ、ルイズの下の姉さんは病弱なのか。」
そういって、啓太はルイズの髪に目をやった。
「当てて見せよっか? 君によく似たピンクの髪だろう?」
「な、なんでわかったのよ!?」
「そりゃあルイズの髪を見て病弱だと聞けばね。」
そういって、ルイズの髪をくしゃくしゃとかき混ぜる。
「ちょ、ちょっと、何するのよ!」
ベッドの上でごろごろしていたともはねが、いいなあ、という目で見ている。
「このピンクの髪はアルビノに近いんだ。黒い色素も、赤い色素もろくにない。
そういう髪の色なんだよ。そして、アルビノは基本的に体が弱いんだ。」
そういって、啓太は静かに説明する。
「哺乳類の髪には、基本的に色素が2種類しかない。黒と赤だ。
色素が無ければ白髪になる。 この3色の組み合わせでいろいろな
髪の色が出来る。黒+赤だと黒が勝っちゃうので黒。薄い黒+赤だと茶色。
茶色が薄くなると金茶色→金色に。ごくわずかの黒だと銀髪。
赤い色素だけが強いと赤毛になる。 赤すらわずかならピンクブロンドだ。
アルビノに限りなく近い。アルビノになる理由はいくつかあるけど、
色素を作れるほどの余裕すらないほど体が弱い、もしくは一部が弱っている、
というものがある。あるいは、メラニンが無くて紫外線を遮れないため
その分皮膚がんなどになりやすい、というものもある。
いずれにせよ、基本的に体が弱いことを示す特徴なんだ。」
ルイズは、説明の半分も理解していないようだ。
「随分詳しいのね。お医者さんなの?」
「医者じゃないけど、医者志望だからね。そのための勉強を少しはしている。」
本当は獣医志望だが、この世界に獣医という概念があるかどうか疑わしいので
より大雑把な医者として説明しておく。
「医者の卵なの!? じゃ、じゃあ、姉さまの病気を治す方法知ってる!?」
「ん、基本的には体を丈夫にする食べ物を食べて、規則正しく生活して
適度な運動をして、無理をさせずに、という療養方式だね。
あとは、やはり漢方薬かな。」
「カンポーヤク?」
「俺の故郷でよく使われている薬剤体系のことさ。最低でも4000年の
歴史があり体質改善には定評がある。ともはね。」
啓太は、ともはねを呼んだ。うれしそうに空を飛んで啓太の膝に収まる。
「なんですか、啓太様。」
「なあ、ともはね。養命酒みたいなものは、作れるかな?」
「体を丈夫にして体調を整える薬ですね。ごきょうやが害が無くて簡単なのから、
って課題出してたので、そのものずばり2ヶ月目くらいにだったか作りました。
レシピもありますよ!」
そういって、ともはねは自分のリュックを引っ掻き回し始めた。
移植しゃべる、ビニール袋、10得ナイフ、布の手提げ袋、
と言ったもののあとに、PSPが出てきた。
ともはねはメモリースティックを選んで挿すと、PSPの電源を入れた。
起動音が鳴り、メニュー画面が開く。
「何これ、きれい。」
「まあ、魔法の鏡みたいなものだと思ってくれ。」
ともはねは、素早く調剤レシピのアイコンを開いて検索を始めている。
「紙とペンを頼む。これを使うには特殊な魔力が必要なんだ。
そして、今のところその特殊な魔力の補給はかなり面倒なんだ。
長時間使い続けることは出来ない。だから、別に記録をとっておかないとね。」
ルイズがダッシュで紙とペンとインク壷をテーブルの上に用意する。
「ここを使って!」
ともはねが、机の上でさらさらとペンを走らせる。素直に言うことを聞いた
ルイズに、よほど姉さんの事が大事なんだなと啓太は思った。
ちょっとはかわいげがあるじゃないか、と思う。
本当は、と啓太は思う。啓太のカバンに入っていたノートパソコンは、
百科事典と医学大全、漢方大全、獣医百科、化学大辞典などが入っている。
医師や薬剤師志望が多い館ならではのソフト取り揃えを片っ端から
入れているわけで、それを使えばもっとずっと詳しい治療法もわかるはずである。
しかし、啓太はまだそれをするつもりはない。まずは、充電方法を模索する
必要があるのだ。AC100Vの電源を作るのは難事だ。
このハルケギニアでは、導線1本、電圧計や電流計の作成から
始めなければならない。道は果てしなく遠く、そちらの検索にこそ
バッテリーの電力を使わなければならないのだ。
ともはねのPSPは手動充電器があるから問題ないのだが。
あのノートパソコンは、こっそり起動試験をしたあと
電源を切り、バッテリーも抜いておいた。消耗を抑えるためである。
携帯も同様である。ノートパソコンからUSBで充電できるが、
ノートパソコンの充電そのものは出来ないのだから。
「はい、レシピが出来ました。」
啓太に持ってこようとしたともはねの手から、ルイズが強引に紙を奪う。
亜人などに礼儀正しくする必要はないということだろうか。
先ほどまでもたびたびあった、そこはかとない傲慢さが見て取れる。
「ちょっと! これじゃ読めないじゃない、ちゃんとわかる言葉で書いてよ!」
ともはねに紙を突きつけるルイズに、啓太は足払いをかけた。
「いたっ! な、何を一体!」
「しつけのなっていない小娘だな。お願いします、だろう、ルイズ?」
何事も最初が肝心である。誰がご主人様であるかを教え込まなくてはならない。
さもないと、後々まで舐められ、酷いことになる。
使い魔として奴隷扱い。冗談ではない。
啓太は、最初に持った犬神、ようこで懲りているのであった。
同時に、当時の自分の傲慢さを反省もしており、
それを自分に返されてはたまったものではないとも思っている。
因果応報とはこういうことを言うんだろうな、とは啓太の内心だ。
「なななん! あのね、私はヴァリエール公爵家の3女よ!
しかもあんたの主人よ! 使い魔の癖になにするのよ!」
啓太は、ため息をついた。
「あのな。お前は爵位持ってないんだろう。しかも継承序列は3位。
つまりは、親の威を借りてるだけのただの平貴族だ。それをまず自覚しろ。」
「なななな!」
「お前に敬意を評している人はお前を見てるんじゃない。
お前が振りかざしてる親の影を見てるんだ。5歳の子供同士の喧嘩で、
親を呼び出して相手をぶちのめしてもらって喧嘩に勝ったと自慢する奴が
かっこいいか? 親に頼らなきゃ何も出来ん無能にしか見えん。」
「な、何たる侮辱!」
「図星を指されて激昂するのもみっともないぞ。」
「そういうあんたはどれだけ偉いってのよ!!」
ルイズが、ぶんぶん腕を振るう。
「あのな、俺は13の時にはすでに一人立ちしているの。」
「それがどうしたのよ!」
啓太は、ひょいひょい危なげなくよけながら言い負かしていく。
ルイズはすでに何度目かのなみだ目である。
「俺は、13の時にはすでに魔法の力を使って怪物たちを倒し、
呪いを解きく事によって金を稼いでいた。学費も生活費も稼いでいた。
一族全てのやる慣習だからな、当然俺もやったんだ。
対して、ルイズ。お前はどれだけ貴族の義務を果たしている?」
「そ、そんなの、そんなの関係ないわよ! 私はまだ学生なんだからね!」
「人に養われている身分で、領民のために何一つ働いていないわけだな?」
「わるかったわね、私はまだ書生の身よ!」
「じゃあ明らかに俺のほうが偉いな。仕事で必要とはいえ、
この歳で10人以上も食わせるのは大変だったんだぜ?」
「き~~!(ぶんぶん)」
ルイズは、啓太が先ほどまでのようにおしおきをいきなりしてこないせいか
ひたすら暴れている。もう先ほどまでの教育を忘れたとなると、前途多難だ。
「まったく。この小娘は高貴なる者の義務を知らないのか?
義務を果たしているからこそ、権利を主張できる。
えらい人はより多くの困難な仕事をし、義務を果たしているから偉いんだ。
ルイズ。お前はこの歳までに、何をやった?
どれだけ領民の生活を良くし、どれだけお金を稼ぎ、
どれだけの敵から領民を守った? 領民が税を払うのは、領主がそういった
義務を果たしているから、そのお礼として、給与として払うんだ。
けして、血筋に払っているんじゃない。血筋に頭を下げているんじゃない。」
「何よなによなによなによなによ!(ぶんぶん)」
「話は戻るがな、使い魔が言うこと聞くのは、主人が世話をしてやるからだ。
寝床を与え、食事を与え、外敵から守り、健康管理をしてかわいがる。
全部領主の統治と基本は同じだ。お前はその義務を果たしていない。
俺に保護を与えているのは学長だからな。偉そうな顔をするな。」
啓太は、いくら暴力を振るってもまったくの無駄である、と教え込み、
徒労感を叩き込むつもりで手を出していなかった。
赤道斎のマントを着ていなかったら、それは成功していたであろうが。
がくん!!
なんなくルイズの拳をよけていたその時、赤道斎のマントがベッドの端に
引っかかり、啓太の態勢を崩した。ほぼ同時に、毛布が引っ張られ、
それがルイズノ態勢をも崩す。振り下ろされるルイズの手が泳ぎ、
啓太のズボンに引っかかる。
啓太の学生ズボンを締めていたベルトは。
召喚のさいのショックで、壊れかけていた。
それゆえに。
引っかかったルイズの手で啓太のズボンとパンツがずり下がり。
フルチン状態になった啓太の股間に向けて。
態勢を崩したルイズの顔が猛スピードで倒れこんだ。
頭部や額での打突技はヘッドバットといっただろうか。
では、顔面での打突技は、なんと言うのだろう?
啓太「いで~~~~!!!」
ともはね「啓太様、大丈夫ですか!?」
ルイズ「いや~~~!!!!!!(水差しと洗面器にダッシュして顔を洗う)」
マロちん「きゅ~~~!!??」
ルイズの部屋は女子寮の3階にある。その3階の部屋のドアが、一斉に開いた。
「何!? 今の悲鳴!?」
「男の声がした!?」
「たしかルイズの声!」
「まさか!?」
杖をひっつかんだ女の子達が、ルイズの部屋に殺到した。
「「「「大丈夫、ルイズ!?」」」」
そこには。
顔を涙とよだれと汗(?)でぐしゃぐしゃにしてないているルイズと。
股間を押さえて痛みに耐えている男(+α)という状況で。
それはどう考えても強姦男が女に金蹴り反撃を食らったという図で。
「うう、穢れちゃった、穢れちゃった、私もうお嫁にいけない!」
「「「「お、女の敵~~~!!!」」」」
「わ、まて、誤か」
ちゅど~~~ん!
「ああっ! 啓太様!」
あらかじめ唱えていたキュルケの火炎魔法が啓太を窓の外へと吹き飛ばした。
キュルケ以外の女の子達が窓から追撃に移り、あるいは後方援護として
窓から啓太に追い討ちをかける。
「大丈夫、ルイズ?」
キュルケが心配そうにルイズをなだめる。
「うう、うわ~~ん!!!!」
“寝る”ために薄物の夜着に着替えていたキュルケの胸にすがるルイズ。
混乱した頭は、相手が誰かということすらもう関係なくて。
宿敵が自分の胸に取りすがって無防備に泣いていると言う状況に、
キュルケはなんとも得体の知れぬ快感を味わった。
「大丈夫、私がいるから。さて、あなたをこんな目に合わせた奴に
おしきしてやらないとね。」
「え、あの、うむぷっ!!」
何か言いかけるルイズを胸に強く抱き、キュルケはフライを唱えると
窓から飛び出した。地に下りると同時に啓太に魔法攻撃を叩き込む。
ズボンはルイズの部屋に落ちており、下半身はパンツ一丁の啓太は。
「だ~~~!!! お前ら話を聞け~~~!!!!!」
等といいながら必死に防戦していた。しかし、何しろ数が多い。
相手は女の子で攻撃もままならない。こんな状態では
赤道斎のマントでも完全に防げるわけでもなく、
パンツが黒焦げになる→剥がれ落ちてフリチンになる→もっと攻撃される
という事態の悪化を招いたのであった。
かくして。
「な~~んだ、そういうことだったの!」
「そうだ! ルイズへの罰として俺はルイズの部屋に(後略)」
「ちゃんと説明してくれたらよかったのに。」
「お前ら問答無用で襲ってきたんだろうが~~~!!」
誤解が解けるまでには、ルイズが何とか落ち着き、
彼女達が魔力切れになるまで待たねばならなかったのであった。
かくして啓太は、シエスタをまたも呼んで、パンツを作ってもらう羽目になった。
緊急なので紐パンみたいになってしまったが、我慢するしかなかったそうである。
余談:
次の日の放課後からともはねは薬草探しを始め、数日後には
養命酒ともはねスペシャルがヴァリエール家に送られることになる。
それには啓太のさまざまな生活や食事上の注意事項が添えられていたそうだ。
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