「ゼロの姫様」(2007/08/06 (月) 21:18:28) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
「へ?」
「あら?」
間抜けな声が響く。
サモン・サーバントの呪文を唱えたルイズの起こした爆煙の晴れた後、そこに へたり込んでいたのは、ルイズの幼馴染にしてトリステイン王国王女、アンリエ ッタ姫その人だった。
「・・・姫様?」
「・・・ルイズ?本当に貴女なの?でもなぜ私はこんな所に?」
状況が飲み込めず当惑する二人。
「・・・おいおい、姫様召喚しちまったぜ」
「って言うか、これ王女誘拐にならないか?」
「・・・打ち首ねこれは・・・合掌」
「お家おとり潰しは堅いでしょう」
見ていた連中から同情と諦めの声が上がる。
あわてたのはルイズだ。
「ミ・ミ・ミ・ミスタ・コルベール!ややややり直しを要求します!って言うか やり直します!お願いします、やり直させてください!」
真っ青になり、コルベールの胸元に掴みかかると、絞め殺さんばかりの勢いで やり直しを要求するルイズ。
が、コルベールは無常にも言い切った。
「駄目です、これはとても神聖な儀式なのです、やり直すなどもっての外。さ、 早く契約を済ませなさい」
再試行を要求するルイズを、何を馬鹿なと出来の悪い生徒を見る目つきで見、 当然のように先を促す。
「さ、ミス・ヴェリエール、契約の儀を」
やり直しをと騒ぐルイズにアイアンクローを極め、アンリエッタ姫の前へ突き 出す。
「さぁ。早くコントラクト・サーヴァントを」
ミシミシと音を立てる頭蓋骨、脳が圧迫され苦痛があふれ出す。
「駄目です、出来ません、お願いですからやり直しを」
宙に吊り上げられたルイズが、哀願しながら必死にアイアンクローを外そうと もがくがびくともしない、それ所か苦痛はどんどん強くなっていく。
「・・・所でミス・ヴァリエール、私は青竹を握りつぶしたことがあるといった ら信じますか?」
苦痛は頂点を迎え、もはやルイズはまともな思考能力を持つ事すら出来なかっ た。
この苦痛から逃れるためなら何でもする、ついに苦痛に屈指たルイズは、言わ れるがままにコントラクト・サーヴァントの呪文を唱え、ルイズを放させようと コルベールにすがりつく姫に口付けをする。
「!!」
アンリエッタ王女の左手にルーンが刻まれる。
突如生まれた左手の焼けるような痛みに声も無く倒れるアンリエッタ姫、その 姫に近づきルーンを調べるコルベール
「ほう、これは珍しいルーンですね」
コルベールは、姫に刻まれたルーンを写し取ると、生徒達に解散を命じる。
係わり合いになるのを恐れた生徒は一目散に去っていき、後に残されたのは真 っ白に燃え尽きたルイズと、痛みで失神したアンリエッタ姫だけであった。
END
「へ?」
「あら?」
間抜けな声が響く。
サモン・サーヴァントの呪文を唱えたルイズの起こした爆煙の晴れた後、そこに へたり込んでいたのは、ルイズの幼馴染にしてトリステイン王国王女、アンリエ ッタ姫その人だった。
「・・・姫様?」
「・・・ルイズ?本当に貴女なの?でもなぜ私はこんな所に?」
状況が飲み込めず当惑する二人。
「・・・おいおい、姫様召喚しちまったぜ」
「って言うか、これ王女誘拐にならないか?」
「・・・打ち首ねこれは・・・合掌」
「お家おとり潰しは堅いでしょう」
見ていた連中から同情と諦めの声が上がる。
あわてたのはルイズだ。
「ミ・ミ・ミ・ミスタ・コルベール!ややややり直しを要求します!って言うか やり直します!お願いします、やり直させてください!」
真っ青になり、コルベールの胸元に掴みかかると、絞め殺さんばかりの勢いで やり直しを要求するルイズ。
が、コルベールは無常にも言い切った。
「駄目です、これはとても神聖な儀式なのです、やり直すなどもっての外。さ、 早く契約を済ませなさい」
再試行を要求するルイズを、何を馬鹿なと出来の悪い生徒を見る目つきで見、 当然のように先を促す。
「さ、ミス・ヴェリエール、契約の儀を」
やり直しをと騒ぐルイズにアイアンクローを極め、アンリエッタ姫の前へ突き 出す。
「さぁ。早くコントラクト・サーヴァントを」
ミシミシと音を立てる頭蓋骨、脳が圧迫され苦痛があふれ出す。
「駄目です、出来ません、お願いですからやり直しを」
宙に吊り上げられたルイズが、哀願しながら必死にアイアンクローを外そうと もがくがびくともしない、それ所か苦痛はどんどん強くなっていく。
「・・・所でミス・ヴァリエール、私は青竹を握りつぶしたことがあるといった ら信じますか?」
苦痛は頂点を迎え、もはやルイズはまともな思考能力を持つ事すら出来なかっ た。
この苦痛から逃れるためなら何でもする、ついに苦痛に屈指たルイズは、言わ れるがままにコントラクト・サーヴァントの呪文を唱え、ルイズを放させようと コルベールにすがりつく姫に口付けをする。
「!!」
アンリエッタ王女の左手にルーンが刻まれる。
突如生まれた左手の焼けるような痛みに声も無く倒れるアンリエッタ姫、その 姫に近づきルーンを調べるコルベール
「ほう、これは珍しいルーンですね」
コルベールは、姫に刻まれたルーンを写し取ると、生徒達に解散を命じる。
係わり合いになるのを恐れた生徒は一目散に去っていき、後に残されたのは真 っ白に燃え尽きたルイズと、痛みで失神したアンリエッタ姫だけであった。
END
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: