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「超魔王(?)使い魔-13」(2007/07/17 (火) 18:57:57) の最新版変更点
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「よくぞ来た!てっきり逃げたものかと思ったぞ!」
…ギャラリー多くね?マズイ、ピンチになってもこれじゃ逃げられない
「誰が逃げるか!噛ませ犬の分際で偉そうな口を聞くな!」
…しかもコイツは逃げる気ゼロだし。こうなったらラハールが勝つのに賭けるしかないわね。
「か、か、噛ませ犬だと!?無礼な!僕はギー…」
「うるさい!貴様など噛ませ犬で十分だ!」
おーおー挑発しちゃってまあ…
「ふ、フン!やはりゼロのルイズの使い魔だけあって礼儀というものを知らないらしいな!」
…何ぃ?
「ゼロのルイズ!使い魔の躾すらできないのか?所詮はゼロの…ヒィっ!?」
何かしら。“優しく”見つめてあげたら悲鳴をあげちゃったわ。不思議ね。
「…ラハール?」
「な、なんだ?」
あら、なんで怯えてるのかしら?
「この噛ませ犬、殺っちゃいなさい」
「いや…殺るのはまずくないか?」
「できなきゃあなたがそうなるだけよ?」
「…悪く思うなよ、噛ませ犬」
「なんで君らはそんな殺る気マンマンなんだ!?あと噛ませ犬じゃない!ギー…」
「…うるさいわよ?噛ませ犬」
優しく微笑みながら言ってあげた。
「ゴメンナサイ」
よろしい
「…と、とにかく!諸君!決闘だ!」
さっきまでの沈黙はなんだったのか、一転してギャラリーも騒ぎだす。
「僕の名はギーシュ!ギーシュ・ド・グラモン。いいか?噛ませ犬じゃない!ギーシュだ!
二つ名は青銅のギーシュ・ド・グラモンだ!噛ませ犬なんかじゃないぞ!ギー…」
「しつこいわ!」
おお、また棍棒投げたよ。あ、顔面ヒット。だけど今回はGJね。あいつ何回名乗るのよ。どうせ噛ませ犬なのに。
「き、君らが噛ませ犬噛ませ犬言うからじゃないか!君らのせいでギャラリーからもちらほら聞こえてくるんだぞ!?
…だからそこ!指差して噛ませ犬とか言うな!人を指差しちゃいけないんだぞ!」
…うぜぇ
「さっさと始めなさいよ噛ませ犬」
「また噛ませ犬って言ったな!…そこ!指差しながらくすくす笑うんじゃない!地味に傷つくだろう!」
「おーい。いつになったら始めるんだ」
「く、くそぉぉぉ!噛ませ犬じゃない!ギーシュだ。そのことを分からせてやる!」
お、やっと始まるのかな?
「僕はギーシュ。青銅のギーシュ。使い魔君、僕はメイジだ。魔法を使わせてもらうがもちろんかまわないだろう?」
さりげに名前アピールしてるし。そこがまた噛ませ犬っぽいのよね。コイツほど噛ませ犬って言葉が似合うやつはいないんじゃないだろうか。
まさにキングオブ噛ませ犬ね。
「フン、いくら貴様が魔法を使おうともオレ様の勝ちは変わらん」
「言ったな!?ワルキューレ!」
ギーシュがゴーレムを造り出す。
「ほう…少しは楽しめそうだな」
闘いが始まった
~ところかわって学院長室~
「………」
「………」
「…オールド・オスマン?」
「何かな?ミス・ロングビル」
「なぜ、私のお尻に手が伸びているのですか?」
「自然の摂理じゃよ、ミス・ロングビル」
「…そうですか。では今からあなたの手が粉々になるまで叩き潰すのも自然の摂理です。ご容赦ください、オールド・オスマン」
「待つんじゃ、なぜ手を押さえるつけるのかね、ミス・ロングビル。
あとその手に持ってるハンマーは何かね、ちょ、待って、もうしませんからああああああ!」
ハンマーがオスマンの手を砕く直前でコルベールが息を切らせて飛び込んでくる。
「た、大変ですぞ!オールド・オスマン!…二人して何をしているので?」
「いえ、ちょっと自然の摂理について語り合っていただけですわ。ねえ?オールド・オスマン」
「た、助かったぞ、ミスタ・コロポックル」
「コルベールです。別に妖精になった覚えはありません。それより、これを…!」
「ふむ、これは?」
「あのミス・ヴァリエールの呼び出した使い魔の左手にあらわれたルーンの写しです。
気になっていたので調べてみたのですが…」
そこで言葉を区切り、ロングビルの方をちらちらと見ている。どうやらあまり人に聞かれたくはないらしい。
「…席を外してくれるかな?ミス・ロングビル」
「…分かりました」
そういってロングビルが退室する。
「では、詳しく話したまえ、ミスタ・コードギアス」
「コルベールです。私の左目は光りませんし夏に特別編が放送されるワケでもありません」
「端的に申し上げます。彼はガンダールヴです」
ガンダールヴ。その言葉にオスマンの眉がぴくりと動く。
「…ガンダールヴというと、あの伝説の?何かの間違いではないのかね?」
「私もそう思ったのですが、他のどのルーンにも該当しませんでした。ほぼ間違いないと思われます」
「ガンダールヴということは…それを召喚したミス・ヴァリエールは…虚無の使い手だというのかね?」
「…そこまでは。ですが、オールド・オスマンもご存じでしょう。彼女は魔法を一度も成功させたことがありません。
何度やっても爆発を起こすばかりです。明らかに普通のメイジとは異なります」
「ではやはり…むぅ…」
そこで黙り込んでしまった。おそらく情報を整理しているのだろう。
「…今は保留じゃ。分からないことが多すぎる。おぬしはこのまま引き続き調査にあたれ。分かっておるとは思うがこのことは一切他言無用じゃ」
「…分かりました。では…」
そのとき、丁度部屋にノックの音が響いた。
「お話は終わりましたでしょうか?教師からの報告が来ております」
「おお、おお。構わぬよ。入りたまえ、ミス・ロングビル」
「失礼いたします」
「うむ。それで?報告とは?」
「はい。何やら、広場で生徒たちが騒ぎを起こしているようです」
「騒ぎ?どういうことかね?」
「どうやら決闘を始めようとしているようです。教師が止めに入ろうとしたらしいのですが…その…桃色の悪魔に睨まれたので逃げた、と言っていまして…」
「なんじゃい、桃色の悪魔って
…それにしても暇を持て余した貴族ほど面倒なものもないのう。貴族同士の決闘は禁じられておるはずなんじゃが。
それで?誰と誰がやりあっておるんじゃ?」
「一人はギーシュ・ド・グラモン。グラモン元帥のご子息です」
「あの色情魔のグラモン家の者か…女の取り合いでもしとるのかね?それで、もう一人は誰かね?」
「はあ…それが…ミス・ヴァリエールの使い魔の様です。それで教師達は騒動の鎮圧のために眠りの鐘の使用の許可がほしいとのことです」
「ミス・ヴァリエールの…!」
コルベールとオスマンは顔を見合わせる。そして何やらこそこそと内緒話を始めてしまった。
「あの、オールド・オスマン?」
ロングビルが声をかけると二人は内緒話をやめ、複雑そうな顔をして告げる。
「…眠りの鐘の使用許可は出せん。子供同士の喧嘩にわざわざ大人が出向くこともあるまい。決闘は放置するようにと伝えよ」
ロングビルは少し意外そうな顔をする。
「しかし…いえ、分かりました。そのように」
「うむ」
ロングビルが退室したのを確認してぽつりとつぶやく。
「ガンダールヴ…その力、見せてもらうぞ…」
「オールド・オスマン。それ悪役っぽいです」
「え?マジで?渋くて格好良くなかった?」
「台無しです。オールド・オスマン」
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