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#navi(蒼炎の使い魔)
「大丈夫、大丈夫、必ず成功させる…」
ルイズは心を落ち着かせていた。
「サモンサーヴァント」
それはメイジにとって大切な儀式。
さまざまな幻獣を召喚させ、自分の使い魔にする。
出てきた使い魔によって自分の「質」が問われてしまう。
ある理由によって失敗を続けてしまう彼女は、
絶対に成功させると自分に気合を入れていた。
ルイズは深呼吸をして確かめるように、
それでいてゆっくりと術を唱えた。
しかし、出てきたものは幻獣でもなければただの動物ではなかった。
ポーン
始めに聞こえたのはハ長調ラ音の音
ルイズは音のなったほうをとっさに向く。
何かが一瞬燃えるような音がした後に「ソレ」は立っていた。
「ハアアアアアアアア…」
赤を基調とした服装。つぎはぎの体。
ギザギザの歯にギョロっとした目
彼はかつて英雄といわれた者の残留データを元に「世界」の「女神」に作られたものであった。
その名は「カイト」
「ルイズ『サモンサーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
「さすがは『ゼロ』のルイズだ!」
周りのものが口々にルイズを笑う。
しかし彼らは遠巻きにルイズたちを見ているため、
カイトがどのような格好をしているのかが見えなかった。
だからルイズは何もわかってない彼らと目の前に出てきた「正体不明」に
理不尽な怒りを覚えた。
「ちょっと」
「・・・・・?」
「聞こえてるの!?」
「ハアアアアアアア・・・」
「何言ってんのよ、あんたは!?」
「ハアアアアアアア・・・」
会話がつながらない、
というより言葉が話せないようだった。
ルイズは自分の召喚したモノを見て目の前が真っ暗になった気がした
ココハドコダ
時間は少しさかのぼる。
とある世界の電子上の世界「The World」
世界中が大騒ぎした事件の発端となったオンラインゲーム
AIDAと呼ばれる正体不明のバグ
ソレを消滅させた際に生まれた反存在
「彼ら」は様々な事件に巻き込まれながらもそれを解決させた
しかし
平和になった世界に再び事件が起きる。
「とっとと行くか」
「頑張りましょうね、ハセヲさん♪」
「・・・・・・・」
「死の恐怖」と呼ばれた錬装士ハセヲ
リアルが不明なハッカー鎌闘士の欅
そしてリアルのプレイヤーがいない双剣士のカイト
カイトたちはあるエリア「生まれし 異世界の 入り口」にきていた
なくなったはずの正体不明のバグがこのエリアで反応したらしい。
ハセヲたちはこのエリアの調査に来ていた。
しかし、
「何もねえな…」
「おかしいですね」
「一回戻って八咫に報告しよう」
「わかりました」
ハセヲと欅の間で会話が交わされる。
カイトが仲間はずれなのは単に言葉が通じないからだ。
「よし、じゃあいったん戻るぞ」
ハセヲは2人にそういってタウンに戻った。
「あ、まってくださ~い」
欅も続く。
それに続いて戻ろうとした瞬間に、
ポーン
「!?」
仕様外の音が突然響いた。
そして先ほどまでなかったオブジェがその場に現れた。
そのオブジェは鏡のようなもので、AIDAでも反存在でも碑文の力でもなかった。
元々仕様外の存在を消すために生まれたカイトはそれに警戒して近づいていった。
たいした力は感じられない。そう感じて触れた瞬間に、
「!? ガアアアアアアア!!」
取り込まれるそう感じたときにはもう遅かった。
女神を守るために生まれた騎士はその瞬間「世界」から消えた。
#navi(蒼炎の使い魔)
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