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一○二
キュルケとタバサに、魔法で土大蛇を牽制するよう頼み、君自身はフーケを絞めあげる月大蛇に近づく。
君は大蛇に向かって、その女を放せと言おうとするが、ルイズに先を越される。
「ミス・ロングビルから離れなさい、醜い化け物!」と言うと、君を追い越して前に進み出る。
無茶をするなと君が後ろから肩をつかむと、ルイズは振り返り、きっと睨む。
「わたしは貴族よ。目の前で人が殺されそうなときに、何もしないで見ているなんて、貴族の名折れよ!
それに、ここであいつを退治すれば、わたしはゼロのルイズなんかじゃなくなるわ!」
ルイズはそう言うが、彼女の肩に置いた君の手には震えが伝わってくる。
大魔法使いの最強の部下である七大蛇の一匹、月大蛇のおぞましい姿を前にしては無理もない。
非力な少女はもちろん、熟練の戦士でさえ、およそかなう相手ではないのだ。
その弱点を知らぬ限りは。
大蛇がシューッと音を立てて嘲笑う。
「震えておるぞ、小娘!そんなに殺されたくば、いっそ順番を繰り上げてくれるわ!」
そしてフーケに対する絞めつけを緩めたと思うと、輝く翼を広げ、地面すれすれの高さを君たちめがけて突進してくる!
前に立つルイズが邪魔で、君の行動はわずかに遅れてしまい、長い尾による強烈な一撃を浴びせられる。
運だめしをせよ。
吉と出たら二○四へ。
凶と出たら九二へ。
二○四
君は素早く地面に伏せ、なんとか唸りを上げる尾の一撃をかわす。
しかし、事態は好転するどころか、最悪の状況をむかえている。
絹を裂くような悲鳴を耳にした君が顔を上げると、今度はルイズが月大蛇の巨体に絡みつかれ、
全身の自由を奪われているのだ!
怪物の弱点を知る君は、彼女を放さぬと以前と同じやりかたで殺してやるぞ、と月大蛇を脅すが、
「やってみるがいい、この小娘も死ぬぞ。アナランドの腰抜けは口先ばかりよ!」と嘲られる。
大蛇はしゅうしゅうと息を漏らしながら、じわじわとルイズを絞めつける力を強めていく。
気が遠くなるような苦痛を味わっているはずだが、ルイズはあくまで杖を手放さない。
魔法使いの証たる杖を握りつづけているのは、貴族としての誇りがなせる業か、それとも諦めを知らぬ強さのあらわれか。
だが、いかに強い意志をもっていようが、ルイズになすすべはない。
たとえ彼女に魔法が使えたところで、あの状態で攻撃用の術を使えば、自分自身を傷つけてしまうことだろう。
君はどうする?迅速に動かねばならない。
武器をもって月大蛇に攻撃をかける・[[六七へ>ソーサリー・ゼロ-19#67]]
術を使う・五五へ
ルイズに脱出のための指示を出す・二一へ
二一
死の恐怖と苦痛のなか、ルイズは杖を手放さない。
魔法が使えない彼女が杖を持っていたところで、なんの役にも立たないのに。
そこで君はふと、ルイズが魔法を使おうとすると、なにが起きたのかを思い出す。
君はルイズに向かって、≪錬金≫でも≪開錠≫でもなんでもいいから術を使え、と怒鳴る。
「はぁ…!?ここは…自爆覚悟で≪ファイヤーボール≫とか…」
かすれた声で反論するルイズだが、すぐに君の意図に気づく。
「自爆…!そう…か!」
短く呪文を唱えると、手首だけをどうにか動かし、杖の先で月大蛇の輝く胴体を軽く叩く。
轟音が響きわたる。
唱えた呪文がなんであれ、結果は以前の≪錬金≫の授業のときと同じく、爆発である。
しかし、爆発したものはまったく違う。
あのときに爆発したのは石ころだったが、いま爆発したものは、輝く鱗に覆われた怪物の胴体なのだ。
その長い胴体が半ばちぎれかけた状態の月大蛇は、腐汁のような緑色の血を周囲にまき散らしながらのたうち回る。
爆発を起こしたルイズ自身は、授業のときと同じように服のあちらこちらが破れ、黒い煤に汚れ(今回は緑色の返り血も浴びている)、
ひどい有様でしゃがみこんではいるが、めだった外傷はないようだ。
君はルイズにそいつから離れろと叫ぶと、術を使うべく精神を集中し始める。
ルイズはなんとか立ち上がり、よろめきながらも大蛇から遠ざかる。
術を選んで、呪われた怪物ににとどめを刺せ。
MAG・四三五へ
POP・三四一へ
HOT・四一九へ
GOB・三二一へ
FOG・三九四へ
四一九
体力点四を失う。
術を使うと、君の手の中に大きな火の玉が現れる。
「そ、それは!」
「≪ファイヤーボール≫!?」
月大蛇とルイズが同時に驚きの声を上げる。
君は手を大きく振り、火の玉を怪物めがけて投げつける。
大蛇はかわそうとするが、爆発によって深手を負った巨体の動きは鈍い。
火の玉は目標に直撃し、またたくまにその全身に燃え広がる。
月大蛇は燃え盛る炎に包まれ、血も凍るような苦悶の悲鳴を上げるが、それもすぐに止み、やがて動かなくなる。五一へ。
五一
大蛇が死ぬと同時に闇が晴れる。
もともと薄暗い森の中だったとはいえ、時刻は夕陽が沈む前であり空は意外なほど明るい。
直後に、地鳴りと揺れも嘘のようにおさまっていく。
きょろきょろと周囲を見回すキュルケとタバサの姿を目にするが、土大蛇のあの巨体はいつの間にか消えてしまっている。
君がキュルケたちに闘いはどうなったのかを尋ねようとすると、
「おのれ、よくも我が同胞(はらから)を!」と毒づく声が地の底から響く。
仲間が倒されるのを目の当たりにした土大蛇は、地割れのひとつに潜り込み、撤退するつもりのようだ。
「今宵は退こう。しかしアナランドびとよ、心せよ!我らは必ずやきさまに復讐を果たし、そして、この世界のすべてを
大魔法使い様に捧げるのだ!
そして小娘どもよ、もはやこの世界に希望はなきものと知れ…」
その言葉を最後に、あたりは静まり返る。一○三へ。
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一〇二
キュルケとタバサに、魔法で土大蛇を牽制するよう頼み、君自身はフーケを絞めあげる月大蛇に近づく。
君は大蛇に向かって、その女を放せと言おうとするが、ルイズに先を越される。
「ミス・ロングビルから離れなさい、醜い化け物!」と言うと、
君を追い越して前に進み出る。
無茶をするなと君が後ろから肩をつかむと、ルイズは振り返り、きっと睨む。
「わたしは貴族よ。目の前で人が殺されそうなときに、何もしないで見ているなんて、貴族の名折れよ!
それに、ここであいつを退治すれば、わたしはゼロのルイズなんかじゃなくなるわ!」
ルイズはそう言うが、彼女の肩に置いた君の手には震えが伝わってくる。
大魔法使いの最強の部下である七大蛇の一匹、月大蛇のおぞましい姿を前にしては無理もない。
非力な少女はもちろん、熟練の戦士でさえ、およそかなう相手ではないのだ――その弱点を知らぬ限りは。
大蛇がシューッと音を立てて嘲笑う。
「震えておるぞ、小娘! そんなに殺されたくば、いっそ順番を繰り上げてくれようぞ!」
そしてフーケに対する絞めつけを緩めたと思うと、輝く翼を広げ、地面すれすれの高さを君たちめがけて突進してくる!
前に立つルイズが邪魔で、君の行動はわずかに遅れてしまい、長い尾による強烈な一撃を浴びせられる。
運だめしをせよ。
吉と出たら二〇四へ。
凶と出たら九二へ。
二〇四
君は素早く地面に伏せ、なんとか唸りを上げる尾の一撃をかわす。
しかし、事態は好転するどころか、最悪の状況をむかえている。
絹を裂くような悲鳴を耳にした君が顔を上げると、今度はルイズが月大蛇の巨体に絡みつかれ、 全身の自由を奪われているのだ!
怪物の弱点を知る君は、彼女を放さぬと以前と同じやりかたで殺してやるぞ、と月大蛇を脅すが、
「やってみるがいい、この小娘も死ぬぞ。アナランドの腰抜けは口先ばかりよ!」と嘲られる。
大蛇はしゅうしゅうと息を漏らしながら、じわじわとルイズを絞めつける力を強めていく。
気が遠くなるような苦痛を味わっているはずだが、ルイズはあくまで杖を手放さない。
魔法使いの証たる杖を握りつづけているのは、貴族としての誇りがなせる業か、それとも諦めを知らぬ強さのあらわれか。
だが、いかに強い意志をもっていようが、ルイズになすすべはない。
たとえ彼女に魔法が使えたところで、あの状態で攻撃用の術を使えば、自分自身を傷つけてしまうことだろう。
君はどうする?
迅速に動かねばならない。
武器をもって月大蛇に攻撃をかける・[[六七へ>ソーサリー・ゼロ-19#67]]
術を使う・五五へ
ルイズに脱出のための指示を出す・二一へ
二一
死の恐怖と苦痛のなか、ルイズは杖を手放さない。
魔法が使えぬ彼女が杖を持っていたところで、なんの役にも立たぬのに。
そこで君はふと、ルイズが魔法を使おうとすると、なにが起きたのかを思い出す。
君はルイズに向かって、≪錬金≫でも≪開錠≫でもなんでもいいから術を使え、と怒鳴る。
「はぁ……!? ここは……自爆覚悟で≪ファイヤーボール≫とか……」
かすれた声で反論するルイズだが、すぐに君の意図に気づく。
「自爆……!そう……か!」
短く呪文を唱えると、手首だけをどうにか動かし、杖の先で月大蛇の輝く胴体を軽く叩く。
轟音が響きわたる。
唱えた呪文がなんであれ、結果は以前の≪錬金≫の授業のときと同じく、爆発だ。
しかし、爆発したものはまったく違う。
あのときに爆発したのは石ころだったが、いま爆発したものは、輝く鱗に覆われた怪物の胴体なのだ。
その長い胴体が半ばちぎれかけた状態の月大蛇は、腐汁のような緑色の血を周囲にまき散らしながらのたうち回る。
爆発を起こしたルイズ自身は、授業のときと同じように服のあちらこちらが破れ、黒い煤に汚れ(今回は緑色の返り血も浴びている)、 ひどい有様でしゃがみこんではいるが、
めだった外傷はないようだ。
君はルイズにそいつから離れろと叫ぶと、術を使うべく精神を集中し始める。
ルイズはなんとか立ち上がり、よろめきながらも大蛇から遠ざかる。
術を選んで、呪われた怪物ににとどめを刺せ。
MAG・四三五へ
POP・三四一へ
HOT・四一九へ
GOB・三二一へ
FOG・三九四へ
四一九
体力点四を失う。
術を使うと、君の手の中に大きな火の玉が現れる。
「そ、それは!」
「≪ファイヤーボール≫!?」
月大蛇とルイズが同時に驚きの声を上げる。
君は手を大きく振り、火の玉を怪物めがけて投げつける。
大蛇はかわそうとするが、爆発によって深手を負った巨体の動きは鈍い。
火の玉は目標に直撃し、またたくまにその全身に燃え広がる。
月大蛇は燃え盛る炎に包まれ、血も凍るような苦悶の悲鳴を上げるが、それもすぐに止み、やがて動かなくなる。五一へ。
五一
大蛇が死ぬと同時に闇が晴れる。
もともと薄暗い森の中だったとはいえ、時刻は夕陽が沈む前であり空は意外なほど明るい。
直後に、地鳴りと揺れも嘘のようにおさまっていく。
きょろきょろと周囲を見回すキュルケとタバサの姿を目にするが、土大蛇のあの巨体はいつの間にか消えてしまっている。
君がキュルケたちに闘いはどうなったのかを尋ねようとすると、
「おのれ、よくも我が同胞(はらから)を!」と毒づく声が地の底から響く。
仲間が倒されるのを目の当たりにした土大蛇は、地割れのひとつに潜り込み、撤退するつもりのようだ。
「今宵は退こう。しかしアナランドびとよ、心せよ! 我らは必ずやきさまに復讐を果たし、そして、この世界のすべてを大魔法使い様に捧げるのだ!
そして小娘どもよ、もはやこの世界に希望はなきものと知れ……」
その言葉を最後に、あたりは静まり返る。一〇三へ。
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