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「使い魔のゼロ 第二話」(2007/10/07 (日) 20:52:48) の最新版変更点
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第二話 洗濯する戦士
ルイズはこの使い魔のことが気に入らなかった。名前もそうだし、部屋に帰って話を聞いても
魔法とは何だ?
ネオアルカディアは?
何でこんなに自然が?
エリアゼロはどうなったのか?(ここでゼロという単語が出てきてもっといやになった)
と相変わらず訳の分からないことを言い出し、
しまいには自分は違う世界から来て、そこには月もひとつしかないとか言い出した。
「もういいわ、あんたが頭のおかしい魔法も知らない田舎ものの平民だってことは分かったから。」
「平民?俺は人間じゃない、レプリロイドだ」
さすがにうんざりしてきた。魔法にけちをつけまわりの草木にけちをつけ月の数にけちをつけ、さらにゼロという名前で、
おまけに人間ということにまでけちをつけるのかこいつは。
「なにいってんのあんた。鏡見たこと無いの?いくら頭がおかしくてもそれぐらい分かるでしょう」
「俺は人型のレプリロイドだ。」
「そもそもレプリロイドってなによ?ぜんぜん訳わかんない。」
「いわゆるロボットといったほうが分かりやすいか。」
「どっちにしろわかんないわよ」
「なら、動く人形のようなものだ。」
「は?馬鹿にしてるの?人みたいによく動く人形なんてそうある分けないでしょ!
そもそも人と人形の区別ぐらいつくわよ!
もういいわ、あんたがまじめに話すつもりの無いのは分かったから!
いいから本題に入るわよ。今からいうことをよく頭に入れなさい!私はあんたを召還したご主人様なの、いい!」
「召還?俺を召還してどうしようっていうんだ?」
「もちろん使い魔として使えてもらうためよ。」
「用はお前のために働けということか。で、何をさせようって言うんだ?」
案外こいつは反発もせずに聞いてきた。やはり素直ではあるのかもしれない。
「使い魔の仕事といえば、まず私の目となり耳となることね。じゃあやってみましょうか」
ルイズはしゅうちゅうした。
さいのうがたりない。
なにもおきなかった。
……何か聞こえたが気のせいだろう。自分は大器晩成なのだ。才能が無いわけじゃない。
そんなことを思いつつルイズは話を続けた。
「うーん、たまたま、いい、たまたまよ、うまくいかないみたいね。
ほかに秘薬の探索とかだけど、あんたそういうのって分かる?」
「分からん」
「っでしょうね。後は私の護衛だけど、まあ平民のあんたじゃ」
「わかった」
平民のくせに何を言うのかこいつは。鎧を着けているし傭兵なのかもしれないが
所詮平民がメイジに勝てるわけも無い。
「俺は戦うことしか能の無いレプリロイドだからな。お前を守れというのならそのために力を貸そう」
「……もういいわ、あんたが訳の分からないことしかいわないのはよく分かったから。
それよりも!おまえ、じゃないでしょ!いい!私を呼ぶときはごsy」
「分かった、ルイズ」
「じんさ……、ま、まあいいわ。それとせめて身の回りの世話をしなさい。掃除とか洗濯とか」
ルイズはゼロが護衛として戦えるということをまったく信じなかった。あまつさえ使用人のように扱った。
「わかった」
が、それにもゼロは素直に従った。
「じゃあ今日はもう遅いから着替えさせて」
そういうとなにも言わずルイズを着替えさせた。
「それと服はちゃんと洗濯して、朝はちゃんと起こしなさいよ。あとあんたはそこで寝なさい」
と床をさすとゼロはなにも言わずそこに行き壁にもたれた。本当に素直だ。
が、少し気になる。平民が貴族に従うのは当然とはいえいきなり呼び出されたのだ。
帰りたいと思ったりはしないのだろうか?
「ねえ、あんた、帰りたいとか思わないの?」
ふと、口に出ていた。
「……向こうでの戦いは終わった。もう俺にできることは少ない。
ここで俺を必要とするのならここに残ろう。かまわないか?」
ルイズは考える。はっきり行ってこいつは訳のわかんない平民だし名前はゼロだし正直こいつが使い魔なんていやだ。
しかしさしあたっては使い魔がいないと進級できるかも分からないし。
「まああんたはとりあえず必要よ、私のために働いてもらわないと困るし。
まあどっちにしろ戻す魔法なんて聞いたこと無いけど」
「そうか」
そういうとゼロは動かなくなった。
本当に少しも動かないので少し気になったが召還したときもそうだったし気にしないことにした。
それより、状況を説明させたり質問をしてきたとき以降はあまり喋らなかったなと思い、
こいつ無口なのかなと思いながらルイズは眠りについた。
翌日ゼロは洗濯物を持って歩いていた。が、洗濯場が分からない。ゼロは人影を見つけると声をかけた。
「おい」
声をかけられた少女、シエスタは困惑していた。
女子寮でいきなり男、それも鎧兜で武装した男に声をかけられたのだ。
「ええ、あ、あなたは?」
「俺はゼロ、ルイズの使い魔だ」
それで思い出す。確か昨日人が召還されたとか言っていたはずだ。
「あ、申し訳ありません、私はここでメイドとして奉公させていただいてます、シエスタです。宜しくお願します。
それで、どういう御用でしょうか?」
「洗濯場を探している。場所を知らないか?」
「ああ、それならこちらになります。案内しますのでついてきてください」
「感謝する」
ゼロは洗濯場につくとすぐに洗濯を始めた。
かつても戦いが無いときは薪割りに草むしり(ゼロ4ミニゲーム参照)といったことをやっていたのだ。
このような雑用をすることに抵抗は無かった。
エネルギーの節約のため原始的な方法に頼ることも多かったためこの世界でも洗濯に難儀することも無い。
洗濯を終えるとシエスタと別れゼロは部屋へ戻っていった。
「おい、起きろ」
「うん……おはよって誰よあんた!……ってそういえば私が呼んだんだったわね。じゃあ着替えさせて」
そうして着替えを済ますとルイズは食事のために部屋を出た。
そしていやなやつに会った。
「あら、おはようルイズ」
「…おはよう。キュルケ」
「朝からしけた顔ねえー。で、それが噂の使い魔?」
「……そうよ」
「あっはっは!ほんとに人間なのね!すごいじゃない! 平民を呼んじゃうなんて、
ほんとすごいわ。さすがねー」
「う、うるさいわね!」
そしてキュルケは、ゼロのほうを見やる。。
「あら、こうしてみると意外といい男ね。特にその目が素敵。ねえ、あなたの名前は?」
ルイズはしまったと思った。名前なんて簡単に話題に上るようなことだ。
が、もう遅く
「ゼロだ」
と答えていた。その後も俺はレプリロイドだとか行っていたがキュルケはもう聞いてはいなかった。
「ゼロ?ほんとに?あっはっは!すごいじゃない! ゼロのルイズがよぶにはぴったりじゃない。
大成功ね、よかったわねぇルイズ」
どうしてなにも手を打っておかなかったのか?偽名でも名乗らせればよかったことじゃないのか。
が、もう遅い。いまさらそうしたところでキュルケがうれしそうにしゃっべってまわることだろう。
「あははっ、ああそうだ。あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。さあ、おいでフレイム。
キュルケが呼ぶのに答えて、部屋から赤トカゲ現れる。
赤く大きい体、燃える尻尾。ゼロは疑問を持った。
「こいつは生物なのか?」
「火竜山脈のサラマンダーよ~、好事家に見せたら値段なんかつかないわよ?
こういうのこそ使い魔にふさわしいわよねぇ~」
「何よ、あてつけのつもり!」
その後もルイズとキュルケは騒いでいたがゼロは別のことを考えていた。
ルイズの話ではこの世界には科学が無い。強力なレプリロイドやメカニロイドも存在しない。
だがこのような生物が代わりに存在する。
もしそれらを敵に回すのなら今まで経験したものにも劣らない戦いになる可能性もある。
もっとこの世界について知らなければ、そう思った。
その後、食堂でルイズはゼロに対し、名前がゼロなのが気に食わないというだけの理由で、
粗末な食事を出すも
「俺はレプリロイドだ。食事は必要ない」
といわれ、
「なに強がってんのよ!いいわ、そのつもりならもう頭下げるまで一切食事抜きだから!!」
とさらに荒れることになった。
第二話 洗濯する戦士
ルイズはこの使い魔のことが気に入らなかった。名前もそうだし、部屋に帰って話を聞いても
魔法とは何だ?
ネオアルカディアは?
何でこんなに自然が?
エリアゼロはどうなったのか?(ここでゼロという単語が出てきてもっといやになった)
と相変わらず訳の分からないことを言い出し、
しまいには自分は違う世界から来て、そこには月もひとつしかないとか言い出した。
「もういいわ、あんたが頭のおかしい魔法も知らない田舎ものの平民だってことは分かったから。」
「平民?俺は人間じゃない、レプリロイドだ」
さすがにうんざりしてきた。魔法にけちをつけまわりの草木にけちをつけ月の数にけちをつけ、さらにゼロという名前で、
おまけに人間ということにまでけちをつけるのかこいつは。
「なにいってんのあんた。鏡見たこと無いの?いくら頭がおかしくてもそれぐらい分かるでしょう」
「俺は人型のレプリロイドだ。」
「そもそもレプリロイドってなによ?ぜんぜん訳わかんない。」
「いわゆるロボットといったほうが分かりやすいか。」
「どっちにしろわかんないわよ」
「なら、動く人形のようなものだ。」
「は?馬鹿にしてるの?人みたいによく動く人形なんてそうある分けないでしょ!
そもそも人と人形の区別ぐらいつくわよ!
もういいわ、あんたがまじめに話すつもりの無いのは分かったから!
いいから本題に入るわよ。今からいうことをよく頭に入れなさい!私はあんたを召喚したご主人様なの、いい!」
「召喚?俺を召喚してどうしようっていうんだ?」
「もちろん使い魔として使えてもらうためよ。」
「用はお前のために働けということか。で、何をさせようって言うんだ?」
案外こいつは反発もせずに聞いてきた。やはり素直ではあるのかもしれない。
「使い魔の仕事といえば、まず私の目となり耳となることね。じゃあやってみましょうか」
ルイズはしゅうちゅうした。
さいのうがたりない。
なにもおきなかった。
……何か聞こえたが気のせいだろう。自分は大器晩成なのだ。才能が無いわけじゃない。
そんなことを思いつつルイズは話を続けた。
「うーん、たまたま、いい、たまたまよ、うまくいかないみたいね。
ほかに秘薬の探索とかだけど、あんたそういうのって分かる?」
「分からん」
「っでしょうね。後は私の護衛だけど、まあ平民のあんたじゃ」
「わかった」
平民のくせに何を言うのかこいつは。鎧を着けているし傭兵なのかもしれないが
所詮平民がメイジに勝てるわけも無い。
「俺は戦うことしか能の無いレプリロイドだからな。お前を守れというのならそのために力を貸そう」
「……もういいわ、あんたが訳の分からないことしかいわないのはよく分かったから。
それよりも!おまえ、じゃないでしょ!いい!私を呼ぶときはごsy」
「分かった、ルイズ」
「じんさ……、ま、まあいいわ。それとせめて身の回りの世話をしなさい。掃除とか洗濯とか」
ルイズはゼロが護衛として戦えるということをまったく信じなかった。あまつさえ使用人のように扱った。
「わかった」
が、それにもゼロは素直に従った。
「じゃあ今日はもう遅いから着替えさせて」
そういうとなにも言わずルイズを着替えさせた。
「それと服はちゃんと洗濯して、朝はちゃんと起こしなさいよ。あとあんたはそこで寝なさい」
と床をさすとゼロはなにも言わずそこに行き壁にもたれた。本当に素直だ。
が、少し気になる。平民が貴族に従うのは当然とはいえいきなり呼び出されたのだ。
帰りたいと思ったりはしないのだろうか?
「ねえ、あんた、帰りたいとか思わないの?」
ふと、口に出ていた。
「……向こうでの戦いは終わった。もう俺にできることは少ない。
ここで俺を必要とするのならここに残ろう。かまわないか?」
ルイズは考える。はっきり行ってこいつは訳のわかんない平民だし名前はゼロだし正直こいつが使い魔なんていやだ。
しかしさしあたっては使い魔がいないと進級できるかも分からないし。
「まああんたはとりあえず必要よ、私のために働いてもらわないと困るし。
まあどっちにしろ戻す魔法なんて聞いたこと無いけど」
「そうか」
そういうとゼロは動かなくなった。
本当に少しも動かないので少し気になったが召喚したときもそうだったし気にしないことにした。
それより、状況を説明させたり質問をしてきたとき以降はあまり喋らなかったなと思い、
こいつ無口なのかなと思いながらルイズは眠りについた。
翌日ゼロは洗濯物を持って歩いていた。が、洗濯場が分からない。ゼロは人影を見つけると声をかけた。
「おい」
声をかけられた少女、シエスタは困惑していた。
女子寮でいきなり男、それも鎧兜で武装した男に声をかけられたのだ。
「ええ、あ、あなたは?」
「俺はゼロ、ルイズの使い魔だ」
それで思い出す。確か昨日人が召喚されたとか言っていたはずだ。
「あ、申し訳ありません、私はここでメイドとして奉公させていただいてます、シエスタです。宜しくお願します。
それで、どういう御用でしょうか?」
「洗濯場を探している。場所を知らないか?」
「ああ、それならこちらになります。案内しますのでついてきてください」
「感謝する」
ゼロは洗濯場につくとすぐに洗濯を始めた。
かつても戦いが無いときは薪割りに草むしり(ゼロ4ミニゲーム参照)といったことをやっていたのだ。
このような雑用をすることに抵抗は無かった。
エネルギーの節約のため原始的な方法に頼ることも多かったためこの世界でも洗濯に難儀することも無い。
洗濯を終えるとシエスタと別れゼロは部屋へ戻っていった。
「おい、起きろ」
「うん……おはよって誰よあんた!……ってそういえば私が呼んだんだったわね。じゃあ着替えさせて」
そうして着替えを済ますとルイズは食事のために部屋を出た。
そしていやなやつに会った。
「あら、おはようルイズ」
「…おはよう。キュルケ」
「朝からしけた顔ねえー。で、それが噂の使い魔?」
「……そうよ」
「あっはっは!ほんとに人間なのね!すごいじゃない! 平民を呼んじゃうなんて、
ほんとすごいわ。さすがねー」
「う、うるさいわね!」
そしてキュルケは、ゼロのほうを見やる。。
「あら、こうしてみると意外といい男ね。特にその目が素敵。ねえ、あなたの名前は?」
ルイズはしまったと思った。名前なんて簡単に話題に上るようなことだ。
が、もう遅く
「ゼロだ」
と答えていた。その後も俺はレプリロイドだとか行っていたがキュルケはもう聞いてはいなかった。
「ゼロ?ほんとに?あっはっは!すごいじゃない! ゼロのルイズがよぶにはぴったりじゃない。
大成功ね、よかったわねぇルイズ」
どうしてなにも手を打っておかなかったのか?偽名でも名乗らせればよかったことじゃないのか。
が、もう遅い。いまさらそうしたところでキュルケがうれしそうにしゃっべってまわることだろう。
「あははっ、ああそうだ。あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。さあ、おいでフレイム。
キュルケが呼ぶのに答えて、部屋から赤トカゲ現れる。
赤く大きい体、燃える尻尾。ゼロは疑問を持った。
「こいつは生物なのか?」
「火竜山脈のサラマンダーよ~、好事家に見せたら値段なんかつかないわよ?
こういうのこそ使い魔にふさわしいわよねぇ~」
「何よ、あてつけのつもり!」
その後もルイズとキュルケは騒いでいたがゼロは別のことを考えていた。
ルイズの話ではこの世界には科学が無い。強力なレプリロイドやメカニロイドも存在しない。
だがこのような生物が代わりに存在する。
もしそれらを敵に回すのなら今まで経験したものにも劣らない戦いになる可能性もある。
もっとこの世界について知らなければ、そう思った。
その後、食堂でルイズはゼロに対し、名前がゼロなのが気に食わないというだけの理由で、
粗末な食事を出すも
「俺はレプリロイドだ。食事は必要ない」
といわれ、
「なに強がってんのよ!いいわ、そのつもりならもう頭下げるまで一切食事抜きだから!!」
とさらに荒れることになった。
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