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*#024 Final Proof, or the value of evidence / Rodrigues Ottolengui&br()決定的証拠 / ロドリゲス・オットレンギ
+The Nameless Man
+The Montezuma Emerald / モンテスマのエメラルド
+A Singular Abduction
+The Azteck Opal
+The Phoenix of Crime
+The Missing Link
+A Frosty Morning
+A Shadow of Proof
他4編
いろいろと調べては見たのだが、"Final Proof, or the value of evidence" の収録作品はわからないまま。EQの「クイーンの定員」解説記事には収録作として1,2,4,6,7,8の6編が紹介されていて、後段で3についての記載もあるので、この7編はあるのだろう。The Idler誌において1985年1月から4回掲載との記載もあり、これはどうやら1~4の4つらしい。この本にもこの順で紹介されているだろう、と考えて順序を入れ替えた。実際、2は1の事件を踏まえた内容になっている。ちなみにこの掲載誌である"The Idler"(今は同名の別の雑誌があるので紛らわしい)は、創刊したのが「健忘症連盟(放心家組合)」のRobert Barrらしい。へぇ。
出版物の中に邦訳があるのは2のみ。(またしても)『シャーロック・ホームズのライヴァルたち 3』に収録。そのほかに1と4がネット上で公開されています(1は2種類の訳がある)。1,2,4は原文もgaslightで確認できる。さらに3が"in draft"になっているので、そのうち読むことができるでしょう。
確認できる範囲ではこの短編集の主人公は、私立探偵のバーンズ氏と、大富豪でアマチュア探偵のミッチェル氏。この二人が互いにライバル心むき出して事件に取り組む、というのが本作の構図である。いやぁ、結構変わっていて面白いと思うがなぁ。2よりも1と4の方が面白いと思うので、興味のある方は公開されてるのを読んでみて。
ロドリゲス・オットレンギの本職は歯科医。どうもミステリでは結局当たりを取れなかったようで、死亡記事にも歯科医としての経歴しかなかったらしい。クイーン曰く、"one of the most neglected authors in the entire history of the detective story" である。嫌な称号である。
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