濫読者の羅針盤 @ ウィキ

QQ028

最終更新:

nhoshi

- view
管理者のみ編集可

#028 The Adventure of a Journalist / Herbert Cadett
あるジャーナリストの冒険 / ハーバート・キャデット


  1. The clue of the finger-prints / 手がかりの指紋
  2. The reign of terror
  3. The incident of the spotted dog
  4. The Calthorpe diamonds
  5. A diplomatic leakage
  6. At the edge of the empire
  7. A matter of business
  8. The lost inspector
  9. A floral alibi
  10. The Whitefriars Bridge disaster
  11. The last edition

クイーンの解説によれば、1) まず史上始めてのジャーナリスト探偵 であり、2) フリーマンの「赤い拇指紋」よりも早く指紋をてがかりにした小説を書いた、とされている。でも指紋についてはクイーン自身が述べるようにトウェインに先例がある。じゃぁジャーナリストだというだけで定員に選ばれたのだろうか?理解に苦しむところである。しかもこの短編集についているマークは H,R の2つ。クオリティを示すQのマークがなく、単に歴史的価値のみが見出されているわけだ。ジャーナリスト探偵って...特筆すべきことだろうか?そんなら泡姫シルビアとかにはどういう反応を示したのだろうか?

Herbert Cadett についてはほとんど何もわからない。Worldcatで検索すると本書を含めて3冊の本が出てくるが、単独で書いたのはこれ一冊、らしい。

1は早川文庫『シャーロック・ホームズのライヴァルたち 2』に収録されている。非常に短く、あっさりとした短編。ジャーナリストとして登場した主人公ペヴァリー・グレットンは、なんと事件の関係者とは口をきくことすらしていない。事件→調査→解決でおしまいだ。なんてシンプルな。Qがついていない件については、私は納得です。『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』という本自体は実に興味深い本ではあるが、この一編は取り立てて何か言うほどのものではなかった。



名前
メールアドレス
内容

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー