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#navi(残り滓の使い魔)
「で、君の結論は?」
「あの少年は、『ガンダールヴ』です! オールド・オスマン」
学院長室では、コルベールが学院長であるオスマンに『ガンダールヴ』について力説していた。
今年の春の使い魔召喚の儀式で、ある女生徒が呼び出した使い魔である、平民の少年の左手に刻まれたルーンが、伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーンと一致していたからだった。
「じゃあ本人に来てもらって、確かめてみようかの」
オスマンはそう言うと、おもむろに杖を振り、ドアのほうへ声を掛けた。
「ほれ、入ってきなさい」
部屋の外でドアに耳を当て聞き耳を立てていた悠二は驚いた。
(気づかれてた? いったい、いつから? 中の音も全く聞こえなかったのに、急に聞こえるようになるし)
逃げても何も意味はないと思い、促されるままに部屋に入ると、口を開けたまま悠二を見ているコルベールと、いかにも偉そうな、美髯をたくわえた老人がいた。
「聞き耳を立てていて、申し訳ありませんでした」
部屋に入るなり、第一声にそう言い頭を下げたが、悠二は目の前にいる二人を警戒していた。
(内容は聞こえなかったけど、もし機密事項を盗み聞きしてたからって理由で、攻撃を仕掛けてくるようなら)
いつでも封絶を張れるようにしながら、コルベールと学院長と思われる老人の様子を伺った。
「そんなに警戒しなくても大丈夫じゃよ。中で何を話していたかも、わからなかったじゃろ?」
相手に敵意がなかったので、幾分警戒をとき返答する。
「はい。中の話は全く聞こえませんでしたが、魔法ですか?」
「『サイレント』の魔法をかけていたからの。ところで、なんで盗み聞きなんかしておったのかのう?」
オスマン、コルベール、悠二の三人は部屋に据えられた椅子に腰掛け、話を始めた。
「その前に、一つ質問して良いですか? どうして部屋の外に僕がいることがいるとわかったんですか?」
悠二がどうにも腑に落ちないと思い聞くと、オスマンはいたづらが成功したかのような表情で言った。
「なあに、簡単なことじゃよ。おいで、モートソグニル」
そしてやって来たのは、小さなハツカネズミだった。ルイズから使い魔の主人は、使い魔が見ているもの、聞いているものがわかると聞いていた。
なぜ見つかったのか謎が解けた悠二は、自分が見つかった理由のあまりの呆気なさに、自身の未熟さにため息をついた。
「何事もふたを開けてみれば、意外に単純なものなのじゃよ。それで、盗み聞きの理由は何かの?」
「間違っていたら恥ずかしいんですけど、コルベール先生が、学院長先生に僕のルーンについて何か重要な話をするんではないかと思って」
悠二の言葉を聞き、オスマンは少し眉間に皺を寄せた。
「どうしてそう思ったのかね?」
悠二はさきほど廊下でコルベールとした会話、そこからの自分の推察を簡潔に二人に説明した。悠二の説明に、オスマンは目を丸くしながら黙って聞いていた。
「ほう、君は驚くほど頭の回転が速いのう」
悠二の話を聞き終わると、オスマンは感嘆の声を上げ、コルベールは自分の行動に頬を赤くしつつも悠二の鋭さに舌を巻いた。オスマンはしばらく黙考した後、口を開いた。
「おおよそ君の予想したとおりじゃ。内容を教えてもいいが……その前に、君が隠していることを教えてもらおうかな?」
そう言って悠二を見るオスマンの目は、先ほどの好々爺のような色はなく、鋭く悠二を見据えていた。
「隠しているって、何のことでしょうか?」
悠二は、自分がまだこちらの世界に来てから誰にも話していないことを思い浮かべた。
自分が異世界から召喚されていること、“この世の本当のこと”、それに付随する自身の存在に関すること。いずれも簡単に信じられることではないが、あまり他人に知られるのは良くないことと思っていた。
それは、自分が今の『坂井悠二』になってから“この世の本当のこと”を知ったときに受けた衝撃、普通の人間である、友人の吉田一美が“この世の本当のこと”を知らされてしまった時に感じた恐怖、それに類する感情を相手に与えたくないという悠二の気持ちでもあった。
自分が“この世の本当のこと”、本当の『坂井悠二』の残り滓から作られた代替物であり、誰にも悟られぬまま消えていくということを、
その時はまだ名前を持っていなかった『炎髪灼眼の討ち手』、彼女と契約し力を与えている“天壌の劫火”の真名を持つ強大な“紅世の王”アラストールの、一人にして二人である彼女らに教えられた時は、そのあまりの突飛さに驚き、そして自身の境遇にひどく落ち込み悩んだ。
吉田一美の場合は、高校入学時からひそかに恋心を寄せていた坂井悠二が『トーチ』であると知らされてしまった。その時に、彼女は悠二の目の前で半狂乱状態のようになってしまった。
平和な生活を守り続けていきたいと決心した悠二には、“紅世”にかかわっている人以外には“この世の本当のこと”など知らずに過ごしていてほしかった。
(元の世界に戻るための協力を得るのに、異世界から来てることは言ってもいいけど流石に“紅世”のことは言えないな)
異世界について教えてしまうことで生じるデメリット、教えないことで発生する不都合、両方を考慮し、元の世界に戻るのに、より効率の良いほうを考える。
ここで、異世界から召喚されたことを言わなかったら戻るための協力を得ることが出来ない。それに、隠し続けても意味はないし、ルーンについても情報を得られないかもしれなかった。
そして、悠二の問いにオスマンは答える。
「隠していることの内容はおぬししか知らん。だから、何のことかはわからんのう。しかし、言わないようなら何も教えることは出来んな」
しばらく室内に沈黙が訪れた後、一つ息を吐いてから悠二が口を開いた。
「僕が話せば、ルーンについて教えてもらえますね?」
「それは約束しよう。なに、私はここの学院長オスマンじゃ、口の堅さは心配いらん。同様にこのコルベールの口の堅さも保証しよう。これで、君の秘密がばれることはないじゃろう」
「なら、お二人を信用してお話します」
そう前置きしてから、悠二は言った。
「僕はこの世界とは違う、魔法がない世界から来ました。僕がいた国には貴族などの身分の人はいませんでした。
そして、僕はそこにどうしても戻りたい。そのためには、出来ることなら何でもしようと思ってます」
そう悠二は言い切り、
(でも、フレイムヘイズとか“紅世”のこともあるから、魔法使いもいるかもしれないけど)
思っていたことは、胸の中にしまった。
オスマンとコルベールは静かに悠二を見つめていたが、ふと、オスマンが呟いた。
「にわかには信じられんのう」
「信じられないかもしれませんが、これで僕が隠していたことは言いました。だから、ルーンのことを教えてください」
そして、不意に悠二はポケットの中に入っていたものを思い出す。
『決戦』とも称されるクリスマス・イヴに際して用意したもの、普段から外出時に持つような財布・携帯電話・家の鍵、三枚の栞(二枚は非常用の自在法が込められたもの、一枚は『吸血鬼』)、お守りとして持つ宝具『アズュール』。
そして──『決戦』の為に持ってきていた二枚の手紙。
「あ、ちょっと待ってください。これで証明になるかわかりませんが」
そう言って悠二が取り出したのは、財布だった。
財布から何枚かの紙幣と、数個の硬貨を手に取り、テーブルの上に置く。
オスマンは見て、
「これは、ハルケギニアでも見たことがない字じゃし、ここの技術ではここまで精巧なものは作れないじゃろう。
……ふむ、私はおぬしが言ったことを信じよう」
納得し、頷きながら紙幣と硬貨を手に取っていた。
しかし、問題なのはコルベールであった。鼻息が荒く、紙幣を眺めては感嘆の声をあげ続けた。
「これはどうやって製造しているのかな? ほう! これは光にかざすと透けて絵が現れますぞ!」
ハルケギニアには高度な印刷技術がないので、悠二が取り出した紙幣の印刷技術はコルベールにとっては特に素晴らしいものだった。
「あの、これで信じてもらえたと思うので、ルーンについて教えてください」
コルベールの異様なまでの興奮ぶりに戸惑いながらも悠二が言うと、オスマンは、ふむ、と一つ頷いて言った。
「そのルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーンじゃ」
「その、『ガンダールヴ』って言うのは何なんですか?」
「それは、君が隠していることを全部言ったらじゃな」
そう言ってウィンクをしたオスマンに悠二は、二つの意味で、尻の穴にツララを突っ込まれたような気分になった。
「ええと、それはどういう意味ですかね?」
「どうもこうも、文字通りの意味じゃよ」
断言するオスマンに、悠二は素直に尊敬の念を抱いた。
(どうしてばれたのかは、わからないけど、学院長なら信用できそうだし、教えても問題ないかな)
そう悠二は心の中で呟いた。
「学院長には、何も隠せないみたいですね」
「伊達に年はとっておらんよ」
お茶目な表情でそう言うオスマンに、悠二は呆れたように言い、自嘲的な笑みを浮かべる。
大きくため息をつき、真剣な表情で言った。
「これから話すことは、他言無用で。それに、先ほどより荒唐無稽で信じられないかもしれませんし、ショックを受けるかもしれませんが、本当のことです」
その言葉に、いまだ興奮冷めやらぬコルベールも表情を引き締めた。
そして悠二は、“この世の本当のこと”について語り始めた。
「まず、大前提にこの世にある動物・植物、人・物、あらゆる存在が“存在の力”というものを持っています。
普通は生きているうちに無くなることはありませんが、もし人が“存在の力”を無くしてしまうと、その人の存在自体が初めから無かったことになってしまいます。
ちなみに、“存在の力”は、普通の人は感じることが出来ませんが、僕には感じることが出来ます。ここまでは、わかりましたか?」
「う、うむ。続けてくれ」
オスマンは目を瞑り黙って頷き、コルベールはうろたえながらも理解を示した。
「次に、“紅世”と呼ばれる世界について説明します。その世界には“紅世の徒”と呼ばれる存在がいて、そいつらは僕が住んでいた世界“地球”にやってきます」
「えーと、君は“チキュウ”から来ていて、その“グゼのトモガラ”という人たちは“チキュウ”に行っているということだな」
「そうですが、“徒”は人ではありません。まあ人型の徒もいますけど。そして、“徒”は地球で人の“存在の力”を喰らいます」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 先ほどの話では“存在の力”を無くしてしまうと、消えてしまうんではなかったかね?」
コルベールが額に浮かんだ汗を拭いながら、あせったように悠二に聞く。その間もオスマンは目を瞑り相槌をうっている。
「その通り、消えてしまいます。もともといた人の存在が無くなってしまうのだから、当然矛盾が発生します。そして、その矛盾が積み重なり、世界の歪みになります。
歪みが大きくなると、具体的にはどうなるかはわかりませんが、『大災厄』と言われる大きな災いが起こると言われています」
いつのまにかコルベールの額には汗が滴り、オスマンの眉間にも深い皺がよっていた。
「それを阻止するためにフレイムヘイズと呼ばれる人たちが、“徒”を人知れず討滅しています。それが僕の住む地球での“この世の本当のこと”です」
オスマンもコルベールも黙っている。部屋の中が嫌な沈黙に包まれていた。
「奇奇怪怪な話じゃが、おぬしが嘘を言っておるとは思えんしのう」
「それで、君は、そのフレイムヘイズという者なのかね?」
その静寂はオスマンの質問によって破られた。
「違います。僕は“徒”に“存在の力”を喰われた『トーチ』という存在です」
「!? ということは、君は消えてしまうということか!?」
コルベールが顔に驚愕の色を浮かべ、半ば叫ぶようにして言った。
「僕の場合は違います。『トーチ』というのは、その人が喰われて残った“存在の力”の残り滓で作られ、自分でもわからず徐々に消えていくんですが、偶然にも僕は毎日“存在の力”を回復できるので例外的に消えずにいるんです」
悠二のその言葉に、コルベールは安堵のため息をつき、オスマンも小さくため息をついた。
「それで、君がフレイムヘイズとやらではないのに、なぜ戻らないといけないのかね?」
話を変えるようにオスマンは悠二に問いかける。
「それは、仲間のフレイムヘイズと共に世界を守ろうと、“徒”との戦いを終わらせようと決めたから」
そう言い切り、悠二はオスマンの眼を見据える。その言葉は、悠二が兄になったと知った日に決めたことだった。
(嘘をついているようには見えんし、嘘をつく意味もないからのう)
オスマンは悠二の話を反芻し、考える。
(しかし、彼はこの若さでなんと重いものを背負っておるんじゃ)
到底信じることが出来ないような話であったが、それでも今日はじめて会った少年の言葉を信じ、考える。
(それにしても、“徒”などと戦うとはどうやって戦うんじゃ?)
さまざまな疑問が浮かび、再度悠二に質問する。
「君はどうやって“徒”と戦うのかね?」
「自在法と呼ばれる魔法のようなものや、剣ですね」
「では、その自在法とやらを見せてくれないかね?」
一度学院長室内をぐるりと見回してから、悠二は言う。
「いいですけど、ここだと危ないので外で人目につかないところなら。その前にルーンについて詳しく教えてくださいよ?」
「もちろん。君がここまで話してくれたからには、私も話さなきゃの」
悠二の話が終わり、今度はオスマンが話し始めた。
「『ガンダールヴ』とはさっき言ったように伝説の使い魔じゃ。始祖ブリミルが使役したといわれる四体の使い魔のうちの一つで、神の左手やら神の盾と言われとる」
「ちょっといいですか? 始祖ブリミルって何者ですか?」
「始祖は約六千年前の偉大な魔法使いで、失われた虚無の魔法と四系統の魔法を使ったと言われておる」
悠二が頷くのを確認して、オスマンは続ける。
「『ガンダールヴ』とは、あらゆる武器を使いこなしたと言われておる。伝説の使い魔じゃから詳しいことはわからんが、こんなとこじゃろう」
オスマンが話し終え、しばらく悠二は考えをめぐらす。
(今朝の身体能力の向上は『あらゆる武器を使いこなす』ってことかな)
悠二は、一応は武器を握ったときの現象に納得できた。
「大体はわかりました、ありがとうございました」
「いやいや、君からあんなことを聞いといてこれしか答えてあげられんのは残念だが、役に立って良かったよ。それと、ガンダールヴのことは秘密にして、出来ればルーンも隠してくれたほうがいいのう」
オスマンの言葉に悠二は了承の意を示した。
「それで、話は変わるんですが、元の世界に帰る方法はありますか?」
今、最も気になっていることについて、オスマンに尋ねた。
「残念ながら、わからんのう。手助けはしてあげたいんじゃが」
「もちろん私も出来ることがあれば何でもしますぞ!」
帰る手段がないことに落ち込みはしたが、こっちに来て事情を知り手伝ってくれる存在が出来たことに悠二は感謝した。
「ありがとうございます。じゃあ、何か使い道がわからない物だったり、ここでは見たことがない珍しいものがあったら教えてください」
悠二がそう言うと、オスマンが首をかしげた。
「はて、そういえば『破壊の杖』の持ち主も言っておったの、『元の世界に帰りたい』と」
「その話、詳しく教えてもらえませんか?」
おもわず、前のめりになりながらオスマンに先を促した。
「あれは、三十年前の話じゃ。私が森の中を散策していると、ワイバーンに襲われた。そのとき現れたのが『破壊の杖』の持ち主じゃ。
二本あった『破壊の杖』のうち一本を使いワイバーンを倒した。彼は怪我をしていて、その後倒れてしまい、学院に連れ帰り必死に看護したんじゃが……」
「……すみません」
悠二が申し訳なさそうに言うと、オスマンは努めて明るい声で言う。
「いやいや、いいんじゃよ。私が言い出したことだしの。じゃから、もしかすると『破壊の杖』は君の世界のものかもしれん」
「できれば、見せてほしいんですが」
「すまんが、『破壊の杖』は宝物庫に厳重に閉まってあっての。簡単にあけることは出来んのじゃ」
悠二は落胆を隠して言った。
「いえ、いいんです。学院長にとって大事なものでしょうし」
そうして悠二は部屋に戻ろうと椅子から立ち上がろうとしたが、何かを思い出したように座りなおした。
「あの、ここに来てから知らないことがたくさんあるんで、教えてもらえますか? それと、魔法についても詳しく知りたいんですけど」
「そんなことなら、私に任せてください。そのかわり、チキュウについても教えてもらえるかな?」
コルベールがそう言って名乗りを上げた。彼にとっては、教育者・研究者としても願ってもない申し出だった。
「最後に、これは重要な質問なんじゃが、この学院内に『トーチ』はいたのかの?」
硬い表情のオスマンが聞くと、ニヤケ顔だったコルベールも一瞬にして引き締まった顔つきになった。
「朝に食堂を見ただけですけど、いませんでしたよ」
生徒、教師ともに無事であると聞き、二人は安堵のため息を漏らした。
「でも、“徒”がいないとは限らないので、出来れば大きな町で確認したいですけどね」
「その時に出来れば武器も買ってくれ。ガンダールヴのルーンが本当か確かめたいしの」
「じゃあルイズに言ってみます」
そこで初めてルイズの名前が出て、コルベールとオスマンは使い魔の問題がまだあったことを思い出した。
「ユージ君にお願いがあるんだが、君の主人であるミス・ヴァリエールにも先ほどの“紅世”の話を教えてあげてくれないか?」
これを聞いて、悠二はわずかに顔をしかめた。それを見たコルベールは慌てて先ほどの言葉の理由を言った。
「メイジにとって使い魔は一生の問題であるし、ミス・ヴァリエールに何も言わずにいなくなってしまうというのはあんまりだろう? 事情がわかれば、君が帰るとき、彼女も納得してくれるだろう」
悠二としても、気は進まないが教えることに異議はなかった。
(でも、あのルイズが信じてくれるかな? そもそも話を聞いてくれるかも怪しいし)
手間のかかる主人を思い嘆息し、ルイズにも説明することを約束した。
「おそらく異世界から来たと言っても面倒だろうから、他のものには、東方から来たといっておけば良いじゃろう。あと他に質問とか言っておきたいことはあるかね?」
悠二、コルベールともに暫し逡巡し首を横に振った。
「よし! これで難しい話は終わりじゃ。ところでユージ君、君は昼食をとったかの?」
「いいえ、まだですが……」
「それじゃあ、この世界についての説明がてら、厨房で何か食べながら世間話でもしないかね?」
その提案に真っ先に賛成したのはコルベールだった。
「それはいい考えですな! 私もチキュウの技術に関して色々聞きたいこともありますしな!」
コルベールの剣幕に若干気圧されながらも、悠二も賛同し三人で厨房に向かった。
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