快天MOVIE
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軽蔑
原題 | Le Mepris | |||
評価 | ★★★ | ジャンル | ロマンス | |
公開年 | 1963 | 製作国 | フランス・イタリア・アメリカ | |
監督 | Jean Luc Godard | |||
脚本 | Jean Luc Godard | |||
原作 | Alberto Moravia | |||
出演 | Michel Piccoli / Brigitte Bardot / Jack Palance / Fritz Lang | |||
コメント | 映像的にはゴダールだが、ゴダールから離れた場所にある映画のように思う。赤と青を強調した色彩や、メタ映画としての映像展開といった「ゴダールらしさ」がブリジット・バルドーの存在によって異質なものに変化するのだ。なぜ女は男を軽蔑するのか、その答えは用意されていない。男はもちろん、女も分かっていないからだ。オイディプスの話は要素でしかなく、それがそのまま男と女に当て嵌まるわけでもない。理由ではなく、結果なのかも知れない。 |
刑務所の中
評価 | ★★★★ | ジャンル | コメディ | |
公開年 | 2002 | 製作国 | 日本 | |
監督 | 崔洋一 | |||
脚本 | 崔洋一 / 鄭義信 / 中村義洋 | |||
原作 | 花輪和一 | |||
出演 | 山崎努 / 香川照之 / 田口トモロヲ / 松重豊 | |||
コメント | かなり原作に忠実に作られていて、刑務所内がとことんコミカルに描かれている。山崎努がかなり良い。淡々としていて、なおかつ惚けたモノローグ。シニカルで微妙な表情。全体を流れる脱力感が観る方にも伝わって、ニヤリとしてしまう面白さがある。 |
ゲゲゲの鬼太郎
評価 | ★ | ジャンル | アドベンチャー / ホラー | |
公開年 | 2007 | 製作国 | 日本 | |
監督 | 本木克英 | |||
脚本 | 羽原大介 | |||
原作 | 水木しげる | |||
出演 | ウエンツ瑛士 / 井上真央 / 大泉洋 / 田中麗奈 | |||
コメント | とにかくストーリーが無茶苦茶だ。子供にも楽しめるような構成を目指したのだろうが、だからこそ手を抜くべきではない。おなじみの妖怪が画面に躍る様は楽しいが、鬼太郎役のウエンツ瑛士の演技が下手過ぎる。ねずみ男役の大泉洋の絶妙な演技を除けば、後はほとんどギャグだ。 |
ゲド戦記
評価 | ★★★ | ジャンル | ファンタジー / ドラマ | |
公開年 | 2006 | 製作国 | 日本 | |
監督 | 宮崎吾朗 | |||
脚本 | 宮崎吾朗 / 丹羽圭子 | |||
原作 | Ursula K. Le Guin / 宮崎駿 | |||
出演 | 岡田准一 / 手嶌葵 / 菅原文太 / 田中裕子 | |||
コメント | ジブリ、あるいは宮崎駿という大きなプレッシャーの中で、宮崎吾朗は「よくやった」と思う。むしろ、そういった重圧があったからこそ、この物語の形が規定されてくる。作画のクオリティの低さ、構成・演出の実力不足はやはり目に付いてしまうが、全体的にイキイキとしているし、とにかく素直に作られている。技術至上主義的な現代アニメーションの流れを遡り、余計なものをとことん削ぎ落としているように感じられる。そこにアニメーションの真髄が見えてもくる。 |
けものがれ、俺らの猿と
評価 | ★★★ | ジャンル | コメディ / ドラマ | |
公開年 | 2001 | 製作国 | 日本 | |
監督 | 須永秀明 | |||
脚本 | 木田紀生 / 久保直樹 | |||
原作 | 町田康 | |||
出演 | 永瀬正敏 / 鳥肌実 / 小松方正 / 車だん吉 | |||
コメント | アヴァンギャルドとまでは言わないが、現代の日本映画に欠けている独特なセンスがある。異常な人間ばかりが登場する中で、主人公だけは正常を保とうと考える(もちろん彼も異常の枠内にいるのだが)。そこに不条理が生まれ、突飛な物語性に自然な「流れ」を与えている。最後には主人公の破綻が待っているのだが、そのハジケっぷりが面白い。鳥肌実の存在感が目立ち、それを観るだけでも大きな価値があると思う。 |