■ヴィーキングソード


  • Ⅰ 切断することを目的とした両刃の鋭い長剣。ケルヌンノスのドロップを素材とする。攻撃力+57 STR+5 VIT+2
  • その名のとおりバイキングたちが使用していた形式の頑強な剣。基本的には実用一点張りのシンプルな構造だが、刀身に呪術的な模様を彫りこむこともある。
  • まだ鋼鉄が発見されていなかった時代の武器。素材の硬度の関係上、刃の磨耗が早かったとされており、それに対処するために分厚く処理された刀身を持っていたという。
  • のちのロングソードやショートソードは、ヴィーキングソードから派生したものらしい。
  • 全長60〜80cm程度、重量1.2〜1.5kg程度。5〜12世紀にかけて、北欧を中心にヨーロッパに広まった。身幅は広く厚く、血抜きが施されているものがある。これは刀身に沿って溝が穿たれ、軽量化に役立った一方で、相手を刺した際に武器が抜けなくなる事を予防するため、血を抜き圧力を下げる一方で、引き抜く際に切断面と剣との隙間に空気が入ることで武器を抜きやすくする機能を持つ。このような構造は世界各地の槍や斧などの中にも見られる。すでに記されているように鋼がまだない時代であり、金属硬化により強度を持たせているものの、戦闘中には刃は曲がることもあった。
  • 一般に、角のついた兜と毛皮のベスト、といった服装が、ヴァイキングの服装のステレオタイプとして知られている。しかしこれは史実ではなく、当時のヴァイキングの遺跡からはこのような兜は出土していない。角のついた兜は、古代ローマ時代にローマと敵対したケルト人の風俗が、後世になってヴァイキングの風俗として訛伝されたものである。なおかつケルト人は数多くの部族に分かれていた集団であり、兜の意匠は様々であり、角のついた兜はその中の一種類に過ぎず、さらに兜を被る事ができたのは一部の部族長クラスに限られる。 実際のヴァイキングの格好は、同時代の西欧の騎士と同様の、頭部を覆う兜とチェーンメイルが一般的であった。丸盾と大型の戦斧が、ヴァイキングの装備の特長となる。ノルウェーの10世紀の遺跡から出土した兜は、目の周りに眼鏡状の覆いがついていたが、角状の装飾品は見当たらない。むしろ同時代の西欧の騎士の兜が、動物や怪物を模した付加的な意匠を施す例があったのに対し、ヴァイキングの兜は付加的な意匠は乏しいと言える。
  • ちなみに飲食店で食べ放題メニューがしばしば「バイキング」と呼ばれるが、これは日本だけの呼称である。昭和32年に新館建設のため新しいレストランを模索していた当時の帝国ホテル社長がデンマークを訪れた際、好みのものを自由に食べるスカンジナビアの伝統料理“スモーガスボード (スウェーデン語で「パンとバターのテーブル」)”に出会い、フランスのホテル・リッツ・パリで研修中だった後の第11代料理長に研究を指示した。翌年の昭和33年8月1日、日本で初めてバイキングスタイルのレストラン「インペリアル(帝国の)バイキング」をオープンした。名前の由来は当時帝国ホテル脇の日比谷映画劇場で『バイキング』というタイトルの映画が上映されていて、「北欧」という国と“海賊”の豪快なイメージがぴったりだということで採用したとされるが、『バイキング(初公開時のタイトルは「ヴァイキング」と表記)』の日本公開は同年9月20日であるため、公開前の宣伝から採った可能性がある。一方「スモーガスボード」という言葉が馴染みの無いものだったため、新しいレストランの名称を社内公募し、その結果も「北欧と言えばバイキング」だったといわれる。
  • なお正式なスモーガスボード (ノルウェー、アイスランド、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、クロアチア、ドイツ、ポーランド等でそれぞれの呼称がある) や近年の所謂“ビュッフェ(フランス語で「飾り棚」転じて「立食」”は、本来の意味や作法において日本の「食べ放題」とは異なるので、旅行される際には事前に調べておくことをおススメする。
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