絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 6スレ目 > 04


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~3月13日 第7学区 とある廃ビル~


 カツッ...カツッ...カツッ...


一方通行 「……ここかァ?」

一方通行 「随分と洒落たところを指定してきたじゃねェか」


 ガチャ ギィィィ...


浜面 「来たか」

海原 「ふふ、これで全員揃いましたね」

浜面 「しかし、お前が素直に来てくれるとはな。驚いちゃったぜ」

一方通行 「……」

海原 「彼はこう見えて、義理堅いところもあるんですよ」ニコニコ

一方通行 「オイ、意味のねェ雑談するために集まった訳じゃねェだろ」

海原 「そうですね。では、始めましょうか」

浜面 「ホワイトボードが置きっぱなしになってたんでな。使わせてもらおうぜ」カラカラ

海原 「これで色々捗りそうですね」

一方通行 「……なァ、ここでやる必要あンのか?」

浜面 「お前のリクエストに答えた結果、決まった場所がここなんだよ」

海原 「人は少ないほうがいいと仰っていたじゃないですか」

一方通行 「まァ、いいけどよ」

浜面 「さて、今日集まったのは他でもない。これを決めるためだ」カキカキ


  【ホワイトデーのお返しはどうするべきか?】ドン


海原 「幸運なことに、今年は結構頂いていますしね」

浜面 「俺なんぞここまでもらったのは人生初だぜ」

一方通行 「俺はこういうのは詳しくねェ。適当に決めておいてくれ」

海原 「喜んで頂けるのが第一です」

一方通行 「喜ばせりゃいいのか? だったら高級なアクセサリーでも与えりゃいいかァ」

浜面 「よせ。あらぬ誤解を生みかねん」

一方通行 「だったらなンだ? 高級な下着か?」

浜面 「お前、それはマジでやめとけ。相手によっては殺される」

海原 「まず高級というキーワードから一旦離れてくださいよ」

一方通行 「ったく、メンドくせェ……じゃ、何ならいいンだよ」ガシガシ

海原 「」

浜面 「」

一方通行 「オイ、オマエらも分かってねェじゃねェか」

海原 「いやいや、お恥ずかしい限りです」

浜面 「俺だってこういうのは詳しくねぇしよ」

海原 「……ふむ、どうやら僕らは重大な問題を見落としていたようですね」

一方通行 「あァ、俺たちはあまりに無知すぎる。ホワイトデイってヤツに関してな」

浜面 「敵を知り己を知れば百戦危うからずと昔の偉い先生も言ってたしな」

海原 「という訳で、まずは情報収集から始めましょう」

浜面 「そうだな。情報は命だ、そこさえ押さえれば、俺たちに負ける要素はなくなる」

海原 「では、4時間後にここに再集合ということでよろしいですか?」

一方通行 「俺は構わねェ」

浜面 「よし、いくぜ! 俺たちの勝利のために!」

海原 「将来のために」

一方通行 「……」

海原浜面 「「」」ジー

一方通行 「?」

海原 「なにか言ってくださいよ」

浜面 「ここはビシッとキメるところだぜ?」

一方通行 「いや、訳わかンねェから」

海原 「まあまあ、そう照れずに。さあ、どうぞ」

浜面 「今から第一位がめっちゃかっこいいこと言いまーす」

一方通行 「……あ、アイツのために」

浜面 「決まったぁ! 惚れちゃいそうだぜ一方通行!」

海原 「参りました。おいしいところを全部持っていかれてしまいましたね」

一方通行 「だァァ! うるせェ! 時間ねェンだからさっさと行くぞ!」



~第7学区 とある書店~


一方通行 「さァて、始めるとしますかねェ」

一方通行 (とりあえず実用書、その後で参考書、学術書、辞書の順にまわってみるか)

一方通行 (そンだけ探しゃどっかしらにはあンだろ)

一方通行 「さっさと済ませるとすっかァ」


~1時間後~


一方通行 (ねェ……だと……? クソッ、どォなってやがる!)

一方通行 (これだけ探して1冊も出てこねェなンざ……)

一方通行 (……まさか、情報操作が?)

一方通行 (ホワイトデイなんざ俺には似合わないと、そう言いてェのか?)

一方通行 (クッ……上等じゃねェか!)

一方通行 (どんな手でも使って、最高のホワイトデイを演出してやらァ!)

一方通行 「オイ、そこの」

店員 「は、はいっ」

一方通行 「金に糸目はつけねェ。ホワイトデイに関する資料を寄越しやがれ」



~第7学区 とあるネカフェ~


浜面 「やっぱ今時の情報収集つったらネットだろ」

浜面 「ええと、"ホワイトデー お返し"と……」カチャカチャカチャ ッターン

浜面 「よーし、いい子だ……」

浜面 「お? おお? ホワイトデー特集? 人気ランキング?」

浜面 「いいね、いいねぇ。情報の海だねぇ」

浜面 「あとは、滝壺が喜びそうなものをピックアップして、と」カチカチ

浜面 「……んー、色々あって目移りしちまうな」

浜面 「まあ、いいさ」

浜面 「時間だけはたっぷりあるんだしな」カチャカチャ ッターン

浜面 「しかし、安いのから高いのまで、ピンキリなんだな。こういうのは」ウンウン


<(さっきから隣のブースがうるせぇなあ……)



~第7学区 とあるデパート~


海原 「お、やっぱり特設コーナーがありましたか」

海原 「やはり、主役はお菓子のようですね」

店員 「何かお探しですか?」ニコニコ

海原 「ええ、恋人と義妹と同居人にお返しをしたいと思いまして」

店員 (……? どういう人間関係?)

海原 「お菓子にも種類がありますが、何がいいのでしょうか」

店員 「そ、そうですね。例えばこちら」

海原 「これは、焼き菓子ですか?」

店員 「はい。お返しする品物によって、暗黙のメッセージがあるんですよ」

海原 「初耳ですね」

店員 「ホワイトデーのお返しで、主流といったらこの3種類になります」

海原 「クッキーに、飴ちゃんに、これは……マシュマロですか」

店員 「はい。それぞれ、意味が込められていてですね……」



~数時間後 第7学区 とある廃ビル~


海原 「おっと、僕が最後ですか」

浜面 「遅かったじゃねえか。収穫はあったんだろうな?」

海原 「ええ、それはもう。ところで、一方通行さんは何を?」

一方通行 「見りゃ分かンだろ。雑誌だ」パラ...パラ...

海原 「それが一方通行さんが見つけた情報ですか」

一方通行 「まァな。オマエはどうだったんだよ」

海原 「有益な情報を仕入れてきましたよ」

浜面 「きかせてくれよ」wktk

海原 「贈り物には暗黙のメッセージがあるそうです」

一方通行 「暗黙だァ?」

海原 「ホワイトボードかりますね。つまり……」カキカキ


  マシュマロ → NG
  飴ちゃん  → お友達
  クッキー  → OK


海原 「ということらしいですよ」

一方通行 「オマエ、それはメーカのキャンペーンじゃねェのか?」

浜面 「そこを否定したらホワイトデーそのものがなかったことになるぞ」

一方通行 「でもよォ、これ見てみろよ」

海原 「"本命へのお返しに手作りマシュマロ"?」

一方通行 「わざわざ作り方の解説までしてるンだぜ?」

浜面 「親切だな。これなら俺でも作れそうだ」

海原 「おや? となると食い違いが発生してしまいますね」

一方通行 「マシュマロに意味のバッティングが発生するってワケだ」

浜面 「……どっちが正解なんだ?」

一方通行 「さァな」

海原 「これは保留にしましょう。浜面さんが持ってきた情報とは?」

浜面 「おお、俺はな、こいつだ」つ□

一方通行 「なンだこりゃ」

海原 「ショッピングサイトのランキングですか……?」

浜面 「これ見ると、一方通行が"高級高級ゥ!"って言ってたのも間違いじゃない気がしてくるな」

海原 「ジュエリーにブランドグッズに……高級スイーツもありますね」

一方通行 「……オマエ、これを人数分揃えるだけの甲斐性あるンかよ」

浜面 「ないぜ!」

海原 「これだけを素直に受け取るなら、たしかに高けりゃいいというのも頷けます。ですが……」

浜面 「ですが?」

海原 「僕に贈ってくれた人たちが、価値や金額になびくような人とは思いたくありません」

海原 「例えそれがふざけた幻想であってもです」

浜面 「……たしかにな。大事なのは値段じゃねぇ。それは最初から分かってた話だ」

一方通行 「俺ァ、そォいうのは苦手だ……だが、やらなきゃならねェようだな」

海原 「行きましょう。ここで燻っていても何も始まりません」

浜面 「そうだな。大事なのは価値じゃねぇ、ハートだ!」ドン

一方通行 「……行くとしますかァ。あのドアの向こうへよ」

浜面 「値段が高いものを贈っておきゃいい。そんな幻想があるのなら」

海原 「この僕達で、その幻想を」

一方通行 「ブチ殺してやンよ」

海浜通行 「「「行くぞ!」」」



~数時間後 第7学区 とある廃ビル~


浜面 「厳選に厳選を重ねたぜ……アイツらが喜びそうなものを、蜘蛛の巣はった頭で考え倒した」

海原 「きっと喜んで頂けますよ」ポンポン

浜面 「ああ、やりきったな!」

一方通行 「……オマエら、大事なこと忘れてンぞ」

海原 「なんですか?」

一方通行 「買って終わりか? ンなワケねェよなァ。プレゼントは渡さなきゃ意味がねェ」

海原 「たしかに。つまり僕らはようやくスタートラインに立てたということですね」

浜面 「闘いの本番はまだこれからってことだ」

一方通行 「そォと決まりゃァ、ちと休憩を挟まねェとな」

海原 「今何時ですか?」

浜面 「そうね、大体ね……19時ちょい前だな」

海原 「小休止するぐらいの時間はありそうですね」

一方通行 「今のうちに、消費した体力を回復させておかねェとな」ゴロン

浜面 「言われてみりゃ、歩きっぱなしだったし疲れたな」

海原 「では、一休みと行きましょうか」



~同日夜 きぬはた荘 リビング~


結標 「」ソワソワ

滝壺 「……」


<ガチャ


番外個体 「あれ? まだ起きてたの?」

結標 「……帰ってこないのよ」

番外個体 「海原さん?」

結標 「うん……」

滝壺 「はまづらも」

番外個体 「二人とも? 一緒にいるのかな」

結標 「分からないけど……電話しても出ないし」


 【携帯電話】<トーキヲコーエー イツマーデーモー アナターダーケー アーイシーテルー


番外個体 「あっ、ちょっとゴメン……もしもし?」

結標 「さすがに心配ね」

滝壺 「……」

番外個体 「……帰ってこない? 連絡もないの? ……いや、知らない……わかった」ピッ

結標 「貴女、今の電話もしかして」

番外個体 「彼の……同居人から。あいつ帰ってきてないんだって」

滝壺 「あくせられーたも?」

番外個体 「ちょっと行ってくるよ。家に一人で不安みたいだから」


<ガチャ バタン


結標 「3人揃って?……なんか嫌な予感がしてきたんだけど」

滝壺 「……私、探しに行く」

結標 「ま、待ちなさい! こんな時間に……いくらなんでも危ないわよ」

滝壺 「でも心配だから」

結標 「……」

滝壺 「大丈夫だよ、なにかあったらすぐ逃げるから」

結標 「待って。私も行く」

滝壺 「……みさわにも一応連絡しておこう。もしかしたら3人一緒なのかも」



~翌朝 第7学区 とある廃ビル~


 チュンチュン......


浜面 「……んぉ。いかんいかん、すっかり寝ちまった」

浜面 「おい、ちょっと待て。気のせいか外が明るいぞ?」

浜面 「携帯携帯……今何時だ?」パカッ


  不在着信 96件


浜面 「」

海原 「」スピー

一方通行 「」スピー

浜面 「おっ、おおおぉぉおお起きろお前ら! 大変だぁぁぁ!!」

海原 「……? これはこれは、寝てしまっていましたか」ムクリ

一方通行 「ウルセェな、人の頭上で騒ぐンじゃねェ……」

浜面 「……お前ら、携帯見てみろ」

海原 「?」カシュッ


  不在着信 104件


海原 「」ポロッ ガシャン

一方通行 「……オイ、ちょっと待て。なんで朝になってるンだ!?」

浜面 「ははは、どうやら全員揃って寝ちまってたらしい」

海原 「ど、どうするんですかこれ! 大変なことになりましたよ!」

一方通行 「ンで起こしてくれなかったンだァ!」

浜面 「知るかぁぁ! んなもん全員同罪だろうがぁぁ!!」


 コツッ コツッ コツッ


海原 「……誰か来てますよ」

一方通行 「近づいてきてやがるな」カチッ

浜面 「チッ、こんなときに……」


<キィ...パタン...


滝壺 「……見つけた」

浜面 「たっ、滝壺!?」

滝壺 「あくせられーたが一緒だったお陰で、探しやすかったよ」ポイッ


  カシャン


一方通行 「……なンだこりゃ」

浜面 「まさか……お前、体晶を!?」

滝壺 「ううん。体晶を使わなくても、方向だけならなんとなく分かるから」

浜面 「で、でもよ」

滝壺 「あとは勘かな」

海原 「勘……」

浜面 「けど、これは体晶ケース……ん?」ヒョイ

滝壺 「それはGPS発信器。ここの座標をみんなに知らせてるの」

海原 「座標を、みんなに……?」


  カツッ


結標 「今日ほど自分の能力に感謝した日はないわね」

海原 「」ビクッ

結標 「一体どういうつもり? 夜中になっても帰ってこず、電話にも出ないで」

海原 「あ、あの」

結標 「ようやく見つけてみれば、こんなところでキャンプ? 気楽なものね、人の気も知らないでさ」

海原 「それはその、どこから説明しましょうかね?」

結標 「……納得できる説明ができるのでしょうね」

海原 「ええとですね」


<バゴォォォン カランカラン...


浜面 「かっ、壁が……!?」

番外個体 「一方通行ぁ!」ギロリ

一方通行 「」ゾクッ

番外個体 「最終信号から電話があったんだよ……あの人が帰ってこないって」

番外個体 「それで夜中にあなたの家に行った。でも帰ってくる気配はないし、電話にもでない」

一方通行 「あァ……悪かった」

番外個体 「悪かった? ホントに悪かったって思ってる?」

一方通行 「っ……!?」ビターン

浜面 「お、おい! 一方通行!?」

番外個体 「最終信号も怒り心頭だよ? 安全が確認できた以上、演算停止されても文句言えないよねぇ?」

番外個体 「……チョーカーの電池が切れたとか、或いは不具合があったとか」

番外個体 「どれだけ心配したと思ってんだ!!」ゲシッ

一方通行 「」ゴロゴロ

海原 「ミ、ミサワさん! どうか穏便に!」

浜面 「俺らが一方通行に声掛けたんだよ! な!」

番外個体 「どれだけ、心配、した、と……」グス

一方通行 「」

番外個体 「……無事で、よかった……」ギュウ

一方通行 「」

海原浜面 「「……」」

滝壺 「私たちの言いたいこと、もうわかるよね?」

結標 「その上で、何か言うことがあるんじゃない?」

海原浜面 「「ご心配ご迷惑おかけしてすみませんでした!!」」 orz orz

 :
 :
 :

結標 「ふーん、それで寝ちゃってた、と……」

海原 「はい」←正座中

結標 「その気持ちは嬉しいんだけどさ……」

滝壺 「ちゃんと連絡してほしかったよね」

海原 「返す言葉もございません」

浜面 「驚かせてやろうという思いもございました」←正座中

番外個体 「違う意味でなら驚いちゃったけどね」

一方通行 (あ、脚が……)←正座中

滝壺 「ね、ホワイトデーだから何か用意してくれたってことなんだよね」

浜面 「いかにも!」

海原 「と、とりあえず、受け取って頂けないでしょうか?」

結標 「……見せて」

海原 「はいっ。こちら、ホワイトデーの品になります」ズイ

結標 「これって……」

海原 「紅茶の葉です。結標さん、食後はいつも紅茶ですので」

結標 「海原」

海原 「はっ」シャキッ

結標 「ありがとね」ニコニコ

海原 (こ、これでお怒りをお鎮めに)

結標 「でもそれとこれとは別だからね」

海原 「」

浜面 (海原……死ぬときは一緒だぜ)

浜面 「滝壺! 受け取ってくれねえか!」

滝壺 「うん、いいよ」

浜面 「お納めくだせえ」ズイ

滝壺 「」ガサガサ

番外個体 「なになに?」

滝壺 「……パスケースだ」

浜面 「滝壺、今持ってるのは使いづらいって言ってただろ? それで、普段着とお揃いのピンクのヤツをだな」

滝壺 「はまづら、ありがとね」

浜面 (ktkr)

滝壺 「ちょっとだけ許してあげる」

浜面 「ちょっとだけ……」

番外個体 「二人とも容赦ないなー」ケラケラ

海原 (浜面さん……)

一方通行 (あ、あァァァ……脚がァァ)ジンジン


 【携帯電話】<アナータダーケ ミツメーテールー デアッタヒカーラー イーマデモズット♪


滝壺 「もしもし……あ、きぬはた」

滝壺 「……うん、今みんな一緒にいるよ」

滝壺 「ごめんね……もうちょっとしたら帰るから……はい」ピッ

結標 「絹旗さん? 書き置き残してきたのよね?」

滝壺 「うん。"出てきます。ごめんなさい"って」

結標 「……え? それだけ?」

滝壺 「うん」

番外個体 「それで伝わるかどうか疑問だけどね」

結標 「はあ……とりあえず帰るわよ。家の人も心配してるし」

海原浜面 「「はい」」

一方通行 「……」

番外個体 「あなたもだよ」

一方通行 「……ワースト……手を貸してくれねェか?」

番外個体 「?」

一方通行 「痺れて……立てねェ……」

番外個体 「……つかまって」

一方通行 「すまねェな……」ヒシッ

番外個体 「ゴメン、この人送ってくから。先に……」

滝壺 「うん、そうしてあげて。みんなにははまづらから説明させるから」

浜面 「ふぇ?」

結標 「プルプルしてて生まれたての一方通行状態だもんね」

番外個体 「ゴメンね、夕方までには戻るから」

結標 「はいはい」


<もー、さっさと歩いてよ(ゲシッ)
<ンぎゃァァァァァア!?


滝壺 「それじゃ、私たちも帰ろうか」

結標 「そうね、一晩中動きまわって疲れちゃったし」

海原浜面 ((助かった、のか……?))



~数日後 第7学区 とあるファミレス~


店員 「いらっしゃいませ、一名様ですか?」

一方通行 「……待ち合わせだ」


<おっ、来た。こっちこっち。


海原 「やあ、先日はどうも」ニコニコ

浜面 「ちゃんと帰れたか?」

一方通行 「なンとかな。オマエら、あれから何もなかったのか?」

海原 「まー、いろいろありましたよ」

浜面 「どうにかお許しは頂けたけどな」

一方通行 「……バツゲームか」

海原 「その様子だと、一方通行さんも何かあったようですね」

浜面 「3人共同の企画だったんだな、あれは」

一方通行 「オマエら、何やらされたンだよ」

海原 「僕はですね……」



 *** 回想ここから ***


結標 「あのね。私、今すっごい眠いの」

海原 「はあ」

結標 「なんでか分かる?」

海原 「寝てないからじゃないですか?」

結標 「一晩中寝ずに貴方を探してたからでしょ!!」

海原 「はいっ、すいません!」

結標 「で、今から寝るから。貴方は私が起きるまでずっと腕枕してなさい」

海原 「ですが」

結標 「いいから」ジロリ

海原 「はい、喜んで!!」


 *** 回想ここまで ***



海原 「その後、結局腕枕ではなく抱き枕にされてしまいまして」

浜面 「……」

一方通行 「……」

店員 「……」

海原 「まあ、この程度で許してもらえて良かったと思うべきなんでしょうね……」ハァ

一方通行 「オマエおかしくねェかァ!?」

浜面 「それバツゲームじゃなくね!? ご褒美じゃね!?」

海原 「え!? ですが、飲まず食わず動けずで7時間もじっとしてたんですよ!?」

一方通行 「それだけで済ンでンだろォがァァ!」

浜面 「そうだそうだ! 敢えていうならいつも通りじゃねぇか!」

海原 「そういう浜面さんたちは何があったと言うんですか」

浜面 「いいぜ、話してやる! 刮目して聞け!」



 *** 回想ここから ***


滝壺 「はまづら。私ね、すっごい心配だったの」

浜面 「はい」

滝壺 「また何か危ないことに巻き込まれたんじゃないかって」

浜面 「申し訳ございません」

滝壺 「だからね、これ」

浜面 「お、おい。これって」

滝壺 「お守りがわり、ずっと持ってて。私だと思って」

浜面 「あ、ああ、あの……」

滝壺 「なくしたり捨てたりしたら怒るからね」


 【GPS発信器】ピコーンピコーン


浜面 「これを、ずっと、肌身離さず?」

滝壺 「それを、ずっと、肌身離さず」

浜面 「……」

滝壺 「ね?」

浜面 「分かり申した」グス


 *** 回想ここまで ***



浜面 「見ろよ、今もネックレスにして持ち歩いてるんだぜ!」バッ

一方通行 「なンつうか……」

海原 「深い愛ですね」

浜面 「深すぎだぜ、深すぎるぜ」

一方通行 「ま、まァ、いいンじゃね? なンかあっても見つけてもらえンだろ」

浜面 「まあな……さあ、次は一方通行の番だ」

海原 「どういった制裁を受けたのですか?」

一方通行 「オマエは制裁っていうな」



 *** 回想ここから ***


打ち止め 「」ムスー

一方通行 「オイ、いい加減機嫌直せよ」

番外個体 「んなこと言える立場か」ベシッ

一方通行 「いてェ」

打ち止め 「ミサカすっごい心配して! 寝ないであなたが帰ってくるの待ってて!」

一方通行 「……」

打ち止め 「ワーストにも協力してもらって……それで、ミサカは……ミサ……」ウルウル

番外個体 「……この子もずっと寝ずに待ってたんだよ」

一方通行 「すまなかった」

打ち止め 「うわあああああん!!」ビエー

 :
 :
 :

打ち止め 「」スピー

番外個体 「流石に徹夜は応えたみたいだねぇ」

一方通行 「……」

番外個体 「私に対してはもうどうこうしなくていい。あなたが無事だったし、それでいいよ」

一方通行 「だが……」

番外個体 「そうだなー。悪いと思ってるなら、この子の負担をちょっと減らしてあげたら?」

一方通行 「?」

番外個体 「例えば、今分担してやってるのを全部あなたがやるとかさ」


 *** 回想ここまで ***



一方通行 「つうワケで、家事全般をやってる状況だ」

浜面 「慣れないことすると大変だろ」

一方通行 「情けねェことに、今も全身筋肉痛だぜ」ミシミシ

海原 「まあ、それだけのことをしでかしてしまったんですよね、僕らは」

浜面 「なんかお前が言うとむかつく」

海原 「何故ですか!」

一方通行 「オマエが起こしてくれなかったからだろォが!」

海原 「それは僕だけの責任ではないでしょう」

浜面 「まあまあ、過ぎたことはしっかり反省して、昼飯にしようぜ。あ、すいませーん」

店員 (クソッタレリア充どもがお呼びだ)

海原 「しかし、普段は女神のような方でも、怒らせると怖いですね」

一方通行 「女ってなみンな似たようなもンだ」

浜面 「今まで通りやってりゃ、今回ほど怒らせることもないだろ」

海原 「そうですね。今回はあくまでやらかせてしまったのですし」

一方通行 「気を付けねェとな、ホントによ……あいてて」ミシミシ

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