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2022-08-12T00:32:56+09:00
1660231976
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美琴「アンタは……!」一方通行「超電磁砲か」1
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/696.html
美琴はお見舞いに持ってきたりんごを果物ナイフで四分割した。
芯を取り、器用に皮に切れ込みをいれてりんごのうさぎを作る。四つともに細工を施し、平皿に盛り付ける。
「お姉様がわたくしのためにうさぎさんを……。
少々子供っぽいところはありますが黒子は非常にうれしく思いますの!」
「子供っぽいってどういう意味よ。りんごのうさぎさんかわいいじゃないの」
美琴は剥いたりんごを自分の口に放り込んだ。
それを見てベッドの上の白井黒子は悲鳴を上げる。
「ああああ!お姉様、黒子のために剥いて下さったんじゃありませんでしたの!?」
「うふぁぎふぁんいらはいんでふぉ?」
りんごをくわえたまま美琴は答える。
「そんなことは言っておりませんの!」
どうやら愛の力によって美琴の言葉は黒子に正確に伝わったらしい。
「うっ、傷口が開きますの……」
ベッドの上で盛大に暴れた黒子が胸の辺りを抑えて呻く。
美琴は口の中のりんごを咀嚼してから黒子をたしなめた。
「アンタねえ、怪我人なんだからちょっとはおとなしくしてなさいよ」
美琴はあきれたように息を吐く。
「残りはおいといてあげるから、勝手に食べなさい」
言ってから、時計に目をやり立ち上がった。
「お、お姉様、ぜひ『あーん』ってやつをやってくださりませんこと?」
黒子の息が荒いのは、傷の痛みのせいなのか、果たしてそうではないのか。
「んー、それはまた今度ね」
美琴は荷物を持って帰り支度を始めた。窓の外には夕暮れが迫っている。
そろそろ帰らなければ完全下校時刻が過ぎてバスがなくなってしまう。
「また今度って絶対こないような気がしますの……」
「そうねー、今度からお見舞いにりんごはやめとくわ」
美琴はあっけらかんと言った。
「お姉様の意地悪。
……はっ、今度からということはまたお見舞いに来てくださるということですの!?
黒子、まさかの逆転勝利ですの!」
「あー、帰るわ」
美琴は手をひらひらと振って病室の出入り口へと歩いていった。
「じゃあねー」
言って、病室のドアを開ける。
「お姉様、少しは振り返ってくださってもよろしいんじゃありませんのおお!?」
黒子が全てを叫び終わる前に、病室の外に出てパタンという音を立ててドアを閉めた。
「……」
美琴は病室から黒子の絶叫の余韻が消えるのを確認してから、ほんの三歩病室から離れたところで立ち止まった。
(黒子の怪我も、突き詰めて言えば私にも責任があるのよね)
黒子が入院する原因となったのは風紀委員の仕事中の負傷だった。
『樹形図の設計者』の『残骸』回収にまつわる事件。
黒子はその主犯、結標淡希との戦闘で重傷を負った。
美琴は『樹形図の設計者』の修復を阻止するために個人的に動いていた。
黒子が結標と接触する前に自分が決着をつけていれば。
事件が解決した今となっては後悔しても遅いが、そういった考えはあとからあとから美琴をさいなむ。
病室の扉の脇に設置された「白井黒子」というネームプレートを見ながら美琴はため息をついた。
『お姉様、もし貴女が自分の力のせいでわたくしを事件に巻き込んだと思っているのなら、それは大間違いですのよ』
この間黒子が美琴に向かって言った言葉がよみがえる。
強いな、と思う。
黒子は本心からそう思っているのだろう。
(私も、強くならなきゃね)
そう思ってやっと本当に帰る決心がついた。
美琴が力強く一歩を踏み出したそのとき。
「ああー!ミサカのりんごうさちゃん@苦心作が何の躊躇もなく噛み砕かれた!
ってミサカはミサカはショックを受けてみる!!」
なんとものんきで大きな声が、美琴の真横の病室、つまり黒子の病室の隣から聞こえてきた。
美琴は思わずぼやいていた。
「……うるさいわねえ、ここ病院でしょ? マナーがなってないったら……ん?」
美琴の中で聞こえてきた内容の、ある単語が引っかかった。
(……ミサカ?)
美琴は『ミサカ』を一人称として使う人物を、いや集団を知っていた。
彼女自身の体細胞クローン『妹達』。一万人弱の、美琴と同じ姿をした少女たち。
美琴が『樹形図の設計者』の修復を邪魔したのも彼女たちの命を守るためだった。
そういえば、この病院には妹達が何人か入院していると聞いている。
そのうちの一人がその病室にいるのかもしれない。
「あいたたたた、ちょっと言語能力を奪ったからって実力行使に出るのはどうかと思う
ってミサカはミサカは意見を述べてみる!!」
相変わらず扉の向こうからは少女の声が響いてくる。
病室のネームプレートは空白のままだ。
気がつけば、美琴はその病室の扉をノックしていた。
(……はっ、私ったらいったい何してるの? あの子達、リハビリ中のはずよね……
いきなり自分たちの『オリジナル』が現れたらびっくりするんじゃないの?)
今更わたわたとあわてても遅い。
ノックをしてしまった以上、こちらの存在は病室の中に伝わってしまったのだ。
「ほらあ、何ボーっとしてるの?お返事がないとノック主さん困っちゃうよ?
ってミサカはミサカは痛みをこらえながら忠告してみる」
「うっせェ、……どォぞ入ってきやがりください」
聞こえてきたのは少年の声だった。
美琴は小首をかしげながらも、覚悟を決めてノブに手をかけた。
ガチャリ、と小さな音を立ててドアを開く。
美琴は恐る恐るといった感じで病室を覗き込む。
そこで見たものは。
「ア?」
「……え?」
予想外の人物だった。
印象は、ただひたすらに白い。
髪も白い。肌も白い。身にまとった手術着のような簡素な病院服までもが白い。
ただ、その目だけが不自然なまでに赤かった。
美琴はその少年に見覚えがあった。忘れるはずがない。
「アンタは……!」
「超電磁砲か」
美琴にとっての破壊と絶望の権化、一方通行は少し驚いたようにそう言った。
「……そうか、この病院には妹たちが何人かいるんだったな。
わざわざこの俺を訪ねてくるとはずいぶんと度胸がある個体だな、オイ」
美琴の耳にその言葉は届いていなかった。
一方通行がベッドの上に座っていることとか、どう見ても入院患者であることとか、そういったことはどうでもよかった。
「な、何でアンタがこんなところにいるのよ……!」
「はァ?」
同じレベル5といっても、学園都市の第一位と第三位の美琴の間にはその実力に絶望的な壁がある。
第一位と初めて相対した夜を思い出す。
一方通行の前には美琴の攻撃は一切通用しなかった。電撃も、必殺のはずの超電磁砲も何もかも。
『常盤台の超電磁砲』としての自信とプライドが粉々に打ち砕かれた瞬間だった。
それほどまでに圧倒的な力を見せ付けられた。
『絶対能力進化実験』が終了し、『妹達』の安全が確保された今、好んでかかわりたい相手ではない。
緊張でがちがちになった体に活を入れ、回れ右をしようとした。
「うう、この人は妹達じゃないよ、ってミサカはミサカは頭部へのぐりぐり攻撃をやめてほしいなって思いながら否定してみる」
「え?」
声のしたほうに目をやると、そこには10歳前後の青いキャミソールを着た少女がいた。
ベッドに上半身を倒し、その小さな頭を一方通行が拳で押さえつけている。
「あ……」
茶色い髪に茶色い瞳。頭のてっぺんからぴょこんと飛び出たひとふさのアホ毛が子供らしさを演出している。
その顔は毎朝鏡を通して見ている自分の顔に非常によく似ていた。
何も知らない人間が見れば、一方通行と少女は仲のよい兄妹がじゃれているように見える。
実際そのような状況なのだが、中途半端に事情を知っている美琴の目にはそうは映らなかった。
(コイツ――まさかまた)
病室の空気が帯電する。
「アンタ一体なにやってんのよっ!」
美琴の絶叫と同時に前髪から稲妻がはしる。
狭い病室全体がまばゆいの光に包まれた。
「っ!?……この威力は」
「まさかまた、あのくだらない実験を繰り返そうって言うんじゃないでしょうね……!」
「うわわわわっ!」
怒りに満ちた美琴の声と、大慌ての少女の声が交差する。
美琴の身体の周囲からはいまだバチバチと雷光にも似た光が放たれている。
「そんなことしようってんなら……私は、私はっ、死んでもアンタを倒す!!」
「……面白ェじゃねェか。オマエオリジナルか。いいぜ! あの夜の続きといこうじゃねェか!!」
一方通行が布団を跳ね飛ばし、目をカッと見開く。
その真っ赤な眼光を美琴は正面から睨み返す。
「だめー!
ってミサカはミサカはグリグリ攻撃を振り切ってお姉さまとあなたの間に割り込んでみる!」
それまで一方通行に抑えられていた少女がすばやく動き、美琴の前に立ちはだかる。
「え!?」
少女の意外な行動に美琴の動きが停止する。この少女がなぜ一方通行を守ろうとするのだろう。
「クソガキ、オマエはどいてろ……ぐっ」
一方通行が突然頭を抱えてうずくまった。美琴はまだ何も攻撃を加えていない。
「え?え?」
「ああっ、もう、こないだ無理して外に出た時のダメージがまだ残ってるんだから興奮しちゃダメって
ミサカはミサカは何度も忠告してるのに!!」
少女がわたわたとベッドに駆け寄る。
ちょこまかとしながら一方通行を覗き込む様子は、本気で心配しているように見えた。
「どうしようどうしよう! ナースコール!? 看護士さーん!
ってミサカはミサカは大慌てでボタンをぽちっと押してみる!!」
「へ?……あれ?」
美琴は予想外の展開に、間抜けな声を上げ呆然とするしかなかった。
「……一体、どういうことよ」
腑に落ちない。例の無能力者に超電磁砲が通用しないことぐらいに納得がいかない。
学園都市最強の超能力者、一方通行が何かしらのダメージを受けている。
彼の能力『一方通行』による反射は、彼を害する全てのベクトルをはね返す。
それがなぜ?
駆けつけた医者と看護士に部屋から追い出された美琴は、病院の廊下で首をひねっていた。
(別人?ううん、あんな目立つヤツ見間違えるわけないし……)
そもそも一方通行が入院しているという時点でおかしい。
最強を傷つけられる存在が、あの無能力者を除いてどこにいるというのか。
(あの子、ものすごくあせってた)
一方通行にすがりつく少女を思い出す。
『絶対能力進化実験』において『妹達』は単なる一方通行に虐殺されるためだけの使い捨ての道具。
生きることを選択した『妹達』にとって一方通行は敵として認識されたのではなかったのか。
虐殺されていたものが虐殺していたものが仲良くなるなどということは想像がつかない。
だが、現状を鑑みるにありえないことが起こっているとしか思えなかった。
そこに詳細を知らない自分が自体を引っ掻き回す。
この構図は不自然を通り越してどこか滑稽だ。
「なんだか私が悪者みたいじゃない」
ため息をひとつついた。
「お姉様」
不意に声がかかる。
そこに立っていたのは、美琴と同じ常盤台中学の制服を着た少女だった。
同じなのは制服だけではなかった。
身長、顔立ち、体型、年頃。
頭のてっぺんから足の先まで、その容姿は美琴と瓜二つだった。
感情を感じさせない瞳だけが美琴のものと異なっていた。
「お久しぶりです、とミサカは定型文とともにぺこりとお辞儀をします」
「お久しぶり、ってことはあのときの? 確か……10032号でよかったかしら」
ツンツン頭の少年と一緒に一方通行に立ち向かったあの日に殺されかかった個体の検体番号が、確か10032号だったはずだ。
「正解です、とミサカはお姉さまの洞察力に賞賛を送ります」
重傷を負った10032号は学園都市に残ってリハビリ中だと聞いている。
どこでリハビリを受けているのかは知らなかったが、どうやらこの病院であるらしい。
ひとつの病院に知り合いが集まりすぎではないか、と美琴はまたこっそりとため息をつく。
「上位個体からお姉様に状況説明をして差し上げるように、と。
上位個体は今手が放せないそうですから、とミサカはミサカがここにいる理由を説明します」
「上位個体?」
美琴は聞きなれない単語に疑問符を浮かべた。
それに対し、御坂妹は澱みのない口調でこたえる。
「はい、一方通行と一緒にいた発育不良の検体番号20001号、通称『打ち止め』と呼ばれる個体で、
ミサカたちの形成するネットワークと全ミサカの管理者のような存在です、
とミサカは上位個体の外見的特長も交えた懇切丁寧な解説を行います」
「つまり、さっきのちっちゃい子のことね」
「はい、そのとおりです、とミサカはお姉様の言葉を肯定します」
あの少女、打ち止めはやはり『妹達』の一員であるらしい。
ならばなおさら一方通行と一緒にいることが納得いかない。
「面倒だから単刀直入に聞くわ。その『妹達』の中でも重要な役割を担っている『上位個体』が、
どうしてあの一方通行と仲よさそうにしているわけ?」
「ミサカはそれを説明するためにここに来たのですが、とミサカは前置きをします」
御坂妹はそこで大きく息を吸い込んだ。
よく観察しなければその表情の変化はわからないが、美琴の向ける鋭い視線に少したじろいだのだ。
「現在、我々『妹達』は一方通行が脳にダメージを受けて失った計算能力と言語能力を補助しています、
とミサカは現状を説明します」
「は?」
「ミサカネットワークによる並列演算を一方通行に貸与している、と言い換えてもいいでしょう」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
一方通行の補助? 『妹達』が?
いや、それよりも何か重要なことを御坂妹は言っていなかったか。
「なんでしょう?とミサカは小首を傾げます」
美琴は混乱する頭で考えをまとめながらしゃべる。
「ちょっと整理するわよ。えーっと、現在ミサカネットワークは一方通行を補助している」
「はい」
「そして一方通行は計算能力と言語能力を……失った?」
「はい」
計算能力と言語能力を失う。それは超能力の使用に必要な演算ができなくなるということだ。
つまり、能力者としての死を意味する。
「一方通行が、超能力を使えなくなった、ってこと?」
「はい。まあ、ミサカネットワークの補助によりある程度は回復していますが、とミサカは補足します」
美琴は愕然とした。
いけ好かないどころか殺意を覚えるほどの相手だが、一方通行は学園都市の第一位の超能力者だ。
学園都市の学生180万人の頂点に立つ存在がその力を失ったとなれば大事だ。
それに同じ超能力者(レベル5)である美琴にとっても衝撃的だった。
自分が必死の努力で身につけた超能力とはそんなにもろいものなのか。
「どうして、そんなことに……?」
「話せば長くなりますが、お姉さまがご希望でしたら最初からお話しましょう、
とミサカは絶望しそうに長いプロローグを語るべく、ミサカネットワークから記憶情報を
ダウンロードしてみます」
打ち止めが調整途中で培養機から放り出されたこと。
紆余曲折あって打ち止めが一方通行に助けを求めたこと。
その際、外部組織とのつながりを持つ天井亜雄という研究者により打ち止めに学園都市破壊の為ウィルスコードが仕込まれていたこと。
一方通行は打ち止めと『妹達』を救うことを選択し、能力を使用してウイルスを除去したこと。
その際に頭部に銃撃を受け、取り返しのつかないダメージを負ったこと。
美琴は御坂妹の語る内容に一言も口を挟まず聞き入った。
「……以上です、とミサカは若干の疲労を覚えつつ話を終えます」
「なんだか、私の知っている一方通行とは別人みたいなんだけど」
話をすべて聞き終わった後でも、美琴はその内容を信じることができなかった。
「だいたいアイツはアンタたちのことをただの能力進化のための道具としてしか見ていなかったじゃない。
むしろ殺すことを楽しんでたように見えたわ。
そんな外道がアンタ達を救ったっていうの?」
「すべて事実です。ミサカも彼がどのような心理で上位個体の命を救ったのかはわかりません。
あの状況では上位個体を殺すという選択肢が一番楽だったでしょうに」
御坂妹がさらりと話した内容に美琴はいらだった。
「アンタたち自身はどうなのよ。一度助けてもらったからって許せるの?
アイツが一万人以上の『妹達』を殺した事実は変わらないわ」
美琴のまっすぐな視線を御坂妹は正面から受け止める。
その上で、きっぱりとこう言った。
「ミサカたちもそのことについては承知しています。
生きることを選択したミサカの総意として一方通行の行為はこれからも許すことはできないでしょう。
ただ、同時に感謝もしているのです」
「感謝?」
「はい。ミサカたちの生命を脅かしたのも彼なら、そのことによってミサカたちの生命の価値を教えて
くれたのもまた彼なのです。
もちろんお姉様や上条当麻の存在あってこそのことですが、とミサカは当然の事実を付け足します」
美琴はあきらめたように首を左右に振る。
「やっぱりわからないわ」
自らの体細胞クローンとはいえやはり目の前の人物、いや人物達の考えることは理解の範疇を超えて
いた。
「あんたたちのその思考も。一方通行の行動の意味も」
一万回の悪行をたった一度の善行で、果たして帳消しにできるものか。
美琴は目の前にいる『ミサカ』という存在がやはり自分自身と大きく異なるものだと再認識した。
「一方通行が何を考えているのかという点についてはミサカにも分かりません。
本人に聞いてみたらいかがですか? とミサカは提案します」
「本人に、ってアンタねえ」
それにはさすがにためらいを感じる。
一方通行の顔など二度と見たくないというのが美琴の本音だった。
そんな美琴の心情を知ってか知らずか、御坂妹はまたもや美琴を驚かせる一言を発した。
「彼は本当は『実験』などやりたくはなかったのではないか、と上位個体は推測しています」
「え?」
美琴の目にはあのときの一方通行がいやいや『実験』を行っていたようには思えなかった。
『実験』という名の『殺戮』に自ら喜んで参加していたように見えた。
笑いながら人を殺せる人間が、実験に抵抗を覚えるなどといった感傷を持つだろうか。
「これは上位個体の推測でありミサカの意見ではありません。詳しく聞きたいのであれば、
やはり上位個体に質問しては、とミサカはお勧めします……あ」
ふらりと御坂妹の体が揺れる。
美琴が慌てて手を差し伸べたので、なんとか転倒は免れた。
よくよく見れば、御坂妹の額にはいくつか汗が浮かんでいた。
「ちょ、ちょっとアンタ、大丈夫!?」
「怪我人に無理させてもらっちゃ困るね?」
キィ、と小さな音がして目の前の病室の扉が開く。
そこから出てきたのは美琴も見覚えのある医者だった。
カエルによく似た顔の医者は御坂妹に近づくと、手馴れた手つきで顔色や脈拍などをすばやくチェック
した。
「まだ無理はよくないね。 君たちの上位個体も含めてまだ調整は終わっていないのだからね?」
カエル顔の医者の後ろに控えていた看護士が美琴に代わって御坂妹を支える。
「今日のところはこの子の体調もあの少年の具合もよくないし、何か聞きたいことがあるのなら明日以降にしてくれないかな?
もちろんその際にはくれぐれも患者を興奮させないように頼むよ?」
「……わかりました」
完全下校時刻はとうに過ぎている。窓の外もすでに黄昏ていた。
美琴にとってもこのあたりが潮時だ。
「お姉様」
看護士につれられてどこかへ去ろうとしていた御坂妹が美琴に声をかける。
「ミサカはお姉様に感謝しているのですよ。だからお姉様にこれ以上重荷を背負って欲しくないのです、
とミサカは心からの願望を口にします」
それだけ言って、御坂妹は看護師と医者と共に廊下の奥へと消えていった。
#asciiart()
{
***
}
「どーゆーことよ」
門限は過ぎていたものの、なんとか寮監に見つからずに部屋に戻った美琴はベッドの上で不満の声を上げた。
(『一方通行』『妹達』『打ち止め』……)
説明を受けてもまったく実感がわかない。
(だって、あの一方通行よ?)
枕を抱きしめてごろごろ転がっても結論は出ない。
『本人に聞いてみたらいかがですか? とミサカは提案します』
「行くわけないじゃない。あんなヤツのところに」
ぼすっ、と枕を壁に投げつける。手持ち無沙汰になった美琴は仰向けになって天井を見つめた。
『何か聞きたいことがあるのなら明日以降にしてくれないかな?』
「また明日、か」
明日、打ち止めと一方通行を訪ねてみたら何か変わるだろうか。
『何か』が変わって欲しいような、変わって欲しくないようなもやもやとしたよくわからない感情が頭を支配する。
「私はいったい、どうしたいんだろう。何を知りたいんだろう」
独り言が多くなっている自分に気づく。
美琴は空っぽの隣のベッドに目をやる。いつも同じ部屋で時間を過ごしている後輩はしばらく帰ってこない。
なんだか急に一人でいるのが寂しくなった。
「……でも黒子のお見舞いにはできるだけ行ってあげたいし、な」
考えることが面倒になった美琴は、壁際に転がった枕を引き寄せてそっと目をつぶった。
#asciiart()
{
***
}
「むむむむ、なんだかアナタがちょっとイライラしている気がする!
ってミサカはミサカはズバリと指摘してみる」
夜の帳も落ち、静かになった病院の一室に打ち止めの声が響く。
部屋の中で唯一の明かりはベッドの脇机に置かれた卓上ライトだけだった。
「ガキはさっさと自分の病室に帰って寝ろ。消灯時間は過ぎてンだ」
ベッドに横たわった一方通行が打ち止めに背を向けたまま
「残念、ここは個室なので小声で話せば誰にも迷惑はかからないって
ミサカはミサカは悪い子の発言をしてみたり」
「出て行けっ」
一方通行は打ち止めに向かって枕を投げつけた。
枕は放物線を描いて正確に打ち止めの胸の辺りへ飛来する。
打ち止めはそれを難なく受け止めた。
「えへへー、ちゃんと受け止められるスピードで投げてくれるあたりに
ミサカはミサカは隠し切れていない優しさを感じてみる」
「チッ」
打ち止めは枕を持ったまま、ちょこちょことベッド脇に近づく。
「興奮するとまた頭が痛くなるよ? ってミサカはミサカは忠告してみる」
薄明かりの下で再び顔を背けようとする一方通行の顔を覗き込んだ。
「……お姉様(オリジナル)のこと、気にしてるの?
ってミサカはミサカはおそるおそる口に出してみる」
打ち止めは一方通行を心配するような視線でじっと見つめる。
その程度のことは無視すればいいのだが。
「……悪ィかよ」
一方通行はなぜかその瞳に弱い。
その無邪気な光に自分の邪悪さが見透かされそうでまっすぐ視線を返すことができない。
「ううん。それは当然のことだと思うってミサカはミサカはアナタの気持ちを肯定してみる」
「……」
「アナタはミサカたちに対して罪悪感を抱いている」
一方通行は打ち止めの言葉につまらなさそうに目を細めた。
そこで打ち止めの言葉をさえぎることもできただろうが、一方通行は無言で視線をそらすだけだった。
「その感情はお姉様、つまりオリジナルの御坂美琴に対してもアナタは無意識のうちに後ろめたさを感じている、
とミサカはミサカは分析してみる」
ミサカネットワークのを形成するミサカの中の上位個体という特別なポジションにいるためか、この少女は時々外見とは不釣合いな大人びたことを言う。
それは違う、と強く否定しようとした。
しかしなぜかわからないけれど否定の言葉を口に出すのがためらわれた。
「ハイハイ、精神科医もビックリのトンデモ精神分析ありがとうよ」
だから、一方通行は軽く茶化すように返答した。
「……でもね、お姉様とアナタがちょっとでいいから仲良くなったらいいのにな、ってミサカはこっそり思ってみる」
「はァ?」
無理に決まっている。
自分と同じ遺伝子を持った存在を一万人弱殺してきた人間と、仲良くなどできるわけがない。
「……寝言は寝て言え。というわけでさっさと寝ろ。俺は寝る」
吐き捨てるようにそれだけ言うと一方通行は頭から布団をかぶった。
「ええー!? 寝る寝る言い過ぎなんじゃない?
ってミサカはミサカはねるねるねーるねってお菓子があったなあと思い出してみたり」
(ぱこりたいんごおおおおおおおおおおぱこりたいんごおおおおおおおおおお)
一方通行は打ち止めの声をさえぎるように頭から布団をかぶった。
そして、今日の夕方ごろに突然部屋に乱入してきた少女を思い浮かべながら浅い眠りについた。
2022-08-12T00:32:56+09:00
1660231976
-
上条「はぁ…」/8
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/416.html
<p>――― 上条宅@4時<br />
<br />
上条「」パチッ<br />
<br />
上条「うわ……寝ちゃった……風呂入り忘れた……」<br />
<br />
上条「今入ると迷惑に……って……」<br />
<br />
上条「何で隣に神裂と番外個体が居るんでせうか?」<br />
<br />
上条「俺が寝てる間に何があったんだよ……」<br />
<br />
上条「って俺がベッドで寝てたからかぁ……」<br />
<br />
上条「じゃあ今から移る……」<br />
<br />
番外個体「すぅ~」ダキッ<br />
<br />
神裂「」ギュ<br />
<br />
上条「いやいや何で腕に抱きついてるんでせうか……ヒィ!?(って腕に柔らかい物が!?)」<br />
<br />
上条「ちょっと失礼しますよ~」<br />
<br />
番外個体「ヤダ、もう誰も居なくならないで」<br />
<br />
上条「あの……起きてるんでせうか」<br />
<br />
番外個体「……すぅ~」<br />
<br />
上条「寝言か……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
上条「はぁ……朝までもつか? 俺」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― とある窓の無いビル<br />
<br />
土御門「アレイスター」<br />
<br />
アレイスター「なんだこんな夜遅くに」<br />
<br />
土御門「実はかくかくしかじかで~」<br />
<br />
<br />
<br />
アレイスター「成る程……と言う事は……徴兵権や金、場所、人員が欲しいと言う事だな?」<br />
<br />
土御門「そう言う事だ、どうだ? 頼めるか?」<br />
<br />
アレイスター「徴兵権、金は確保してやろう」<br />
<br />
土御門「人員と場所は?」<br />
<br />
アレイスター「学園都市だ学生のお前達でどうにかしろ」<br />
<br />
土御門「了解した」<br />
<br />
アレイスター「後、条件を2つ」<br />
<br />
土御門「ん?」<br />
<br />
アレイスター「1つ、人員はレベル0とレベル1で構成する事」<br />
<br />
土御門「理由は」<br />
<br />
アレイスター「子供達にもレベル0でもレベル1でも落胆する事は無い、出来ることなら幾らでもある、と言う事を教えるためにだ」<br />
<br />
土御門「後1つは?」<br />
<br />
アレイスター「絶対に成功させろ」<br />
<br />
土御門「ふっ」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
土御門「当り前だ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 上条宅<br />
<br />
上条「(しかし……こう見ると……)」チラッ<br />
<br />
上条「(番外個体も神裂も美人だよなぁ……)」<br />
<br />
上条「(まぁ番外個体は御坂と変わらないんだが……御坂は電撃さえ飛ばして来なきゃモテるルックスしてるだろうに……いや? あれ? 俺にしか飛ばして無いっぽいし、モテてるんじゃないか?)」<br />
<br />
上条「(神裂だって大和撫子! って感じで美人だし……こう寮の管理人さんにピッタリだよなぁ……てかイギリスでもモテモテだろ、理想の日本女性って感じだし)」<br />
<br />
上条「(あーそう考えるとこうやって並んで寝れるのって奇跡なのか?)」<br />
<br />
上条「(……、うん……今はこの幸せを謳歌しよう)」<br />
<br />
上条「(……案外番外個体も胸あるんだな……)」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 上条宅@5時<br />
<br />
上条「(くっ……結局寝付けなかった……これも2人の所為だ……どうして女の子はこう柔らかいんだよ! いい匂いがするんだよ!)」<br />
<br />
ゴソゴソ<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
五和「あ……起してしまいましたか」<br />
<br />
上条「五和か、おはよう」<br />
<br />
五和「お早うございます」<br />
<br />
上条「早起きだな、って……まだ……朝の5時だぞ?」<br />
<br />
五和「えぇ、ですが朝ごはんの準備を……」<br />
<br />
上条「朝ごはんか……作るの手伝うぞ」<br />
<br />
五和「いえいえ、そんな手を煩わすような事!」<br />
<br />
上条「まぁあれだ、俺から見たらお客さんだからな、お客さんに何でもやらせるのはマズイだろ?」<br />
<br />
五和「ですが……」<br />
<br />
上条「いいからいいから、さっさと作ろうぜ」<br />
<br />
五和「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」<br />
<br />
上条「おう、最初からそう言っておけ」<br />
<br />
五和「あ、でも」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
五和「シャワー浴びて来たらどうですか?」<br />
<br />
上条「あ……じゃあサッと浴びて来るか……」<br />
もぞもぞ<br />
<br />
神裂「ん~朝ですか……」<br />
<br />
上条「神裂おはよう」<br />
<br />
五和「おはようございます」<br />
<br />
神裂「おはようございます……って上条当麻///」<br />
<br />
上条「声もう少し抑えようか」<br />
<br />
神裂「はっ……失礼しました」<br />
<br />
上条「後……」<br />
<br />
神裂「は、はい! な、何でしょうか」<br />
<br />
上条「シャワー浴びて来るからちょっと袖から指外して欲しいかなぁ……って思ってるんですが」<br />
<br />
神裂「あわわわわわ///」カーァッ<br />
<br />
上条「ははは、じゃあシャワー浴びて来るよ」<br />
<br />
五和「はい、ではその間にメニュー決めておきますね」<br />
<br />
上条「おう、よろしく」</p>
<p><br />
番外個体「あ、あれー? 当麻は?」ウトウト<br />
<br />
五和「おはようございます、シャワー浴びに行きましたよ」<br />
<br />
タタタタ<br />
<br />
五和「?」<br />
<br />
神裂「どうしたんですか? ミサカが慌ててましたが」<br />
<br />
五和「さぁどうしたんでしょうか?」</p>
<p> </p>
<p> ――― 風呂@上条</p>
<p style="margin-top:1em;margin-right:0px;margin-bottom:1em;margin-left:0px;color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19px;">
<br />
シャーーーー<br />
<br />
上条「ふぅ……朝からシャワーはサッパリするなー」ワシャワシャ<br />
<br />
上条「いや、でも湯船でゆっくりも捨てがたいんだけどなぁ……今度から気を付けよう」<br />
<br />
<br />
ガラララ<br />
<br />
上条「は?」<br />
<br />
番外個体「どこにも行かないで」ダキッ<br />
<br />
上条「え? あ? え?」<br />
<br />
番外個体「もう誰かが居なくなるのは嫌なの」<br />
<br />
上条「あ、あの? 番外個体さん?」<br />
<br />
シャーーーーーーーーーー<br />
<br />
番外個体「……、え? あれ? 私どうしてここに?」<br />
<br />
上条「あの……」<br />
<br />
番外個体「きゃーーーーーーーー」<br />
<br />
上条「うわああああああああああああああ!?」</p>
<p style="margin-top:1em;margin-right:0px;margin-bottom:1em;margin-left:0px;color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19px;">
</p>
<p style="margin-top:1em;margin-right:0px;margin-bottom:1em;margin-left:0px;color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19px;">
ガララララ<br />
<br />
神裂「どうしました!?」<br />
<br />
五和「一体何が!?」<br />
<br />
上条「あ」<br />
<br />
神裂「あ」<br />
<br />
五和「きゃああああああああああ」<br />
<br />
ブン<br />
<br />
上条「あべしッ!?」</p>
<p style="margin-top:1em;margin-right:0px;margin-bottom:1em;margin-left:0px;color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19px;">
番外個体「えへへ~何か寝ぼけてたみたい☆」<br />
<br />
神裂「全くー人騒がせですね~」<br />
<br />
五和「本当にすみません!!」<br />
<br />
上条「いやいいよ、いいんだよ、上条さんにはこれがデフォなんだよ、少しの幸せを味わった俺への罰なんだよ」<br />
<br />
神裂「で、どうしてあんな事を?」<br />
<br />
番外個体「いやーちょっと夢見が悪くて……」<br />
<br />
上条「ん? 寝言と関係あるのか?」<br />
<br />
番外個体「あー……聞いてた?」<br />
<br />
上条「あぁ、まぁな」<br />
<br />
番外個体「そう……」<br />
<br />
神裂「い、五和! 朝ごはんの仕込み始めましょうか」<br />
<br />
五和「そ、そうですね」<br />
<br />
上条「あ、じゃあ俺も……」<br />
<br />
五和「上条さんはまだ駄目です」<br />
<br />
上条「へ?」<br />
<br />
五和「ミサカちゃんの話し聞いてあげて下さい」</p>
<p style="margin-top:1em;margin-right:0px;margin-bottom:1em;margin-left:0px;color:rgb(42,42,42);font-family:arial, helvetica, 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', Osaka, 'メイリオ', Meiryo, 'MS Pゴシック', clean, sans-serif;font-size:12px;line-height:19px;">
番外個体「何かごめんね……」<br />
<br />
上条「いや、寝ぼけてたなら仕方ねぇよ」<br />
<br />
番外個体「うん……」<br />
<br />
上条「で? どうしたんだ?」<br />
<br />
番外個体「昨日さ……一生居るみたいな話したよね?」<br />
<br />
上条「あぁ言ったな~」<br />
<br />
番外個体「でさ、私達妹達ってさ、知ってると思うけど加速させて成長させたから普通の人より寿命が短いでしょ?」<br />
<br />
上条「……」<br />
<br />
番外個体「妹達が次々と死んで行く夢見てね……」<br />
<br />
上条「で、“もう誰かが居なくなるのは嫌なの”か……」<br />
<br />
番外個体「……」<br />
<br />
上条「まぁ俺が言うのもなんだけど……」<br />
<br />
上条「どっかの人は言った訳よ」<br />
<br />
上条「“あなたが生まれてきた時、周りは笑って、あなたは泣いていたでしょう。あなたが死ぬ時は、周りは泣いて、あなたは笑って死になさい”……だっけかな?」<br />
<br />
上条「まぁそりゃあ俺だって死ぬのは怖いし、出来れば死にたく無い。でもいつかは死ぬ時が来る」<br />
<br />
上条「だったらさ、どうせ死ぬなら死ぬ時に笑って居られるようにしようぜ」<br />
<br />
上条「そのためなら何でもするしな」ナデナデ<br />
<br />
番外個体「……」<br />
<br />
上条「だから、ほら今は泣いていいから、こっから出たら笑えよ? な?」<br />
<br />
番外個体「う、うえぇぇええええぇぇえええん」<br />
<br />
上条「俺に出来る事があれば何でもするから、な?」ポンポン<br />
<br />
番外個体「絶対?」ヒック<br />
<br />
上条「あぁ絶対だ」<br />
<br />
<br />
<br />
番外個体「じゃあもうちょっとだけ……このままでいて///」<br />
<br />
上条「お、おう」</p>
<p> </p>
<p>――― キッチン<br />
<br />
上条「サッパリしたー、五和手伝うぞ」<br />
<br />
五和「あ、じゃあ人数分卵とって貰えます?」<br />
<br />
上条「あいよ」<br />
<br />
神裂「ネギ切り終わりました」<br />
<br />
上条「今日の朝ごはんは?」<br />
<br />
五和「今日は和風にご飯とみそ汁と焼き鮭とお浸しですね」<br />
<br />
上条「和風だなぁ」<br />
<br />
神裂「えぇ」<br />
<br />
五和「やっぱり、日本に来たら日本食を作らないといけない気がして」<br />
<br />
上条「卵は何に?」<br />
<br />
五和「茹でたまごでも作ろうと思いまして。余ったらサンドウィッチの具に出来ますし」<br />
<br />
上条「なるほど」<br />
<br />
五和「あ、上条さん」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
五和「そ、その、お弁当作りますか?」<br />
<br />
上条「いいのか!?」<br />
<br />
五和「えぇ、私の手作りで良ければ」<br />
<br />
上条「五和……」<br />
<br />
五和「は、はい?」<br />
<br />
上条「女の子の手作り弁当は男の夢なんだ……ありがとう、本当にありがとう」<br />
<br />
五和「いえ/// 言ってくれればいつでも作りますよ///」<br />
<br />
神裂「では、弁当も作りますか」<br />
<br />
上条「神裂もありがとうな」<br />
<br />
神裂「い、いえ、この位問題無いです///」<br />
<br />
上条「じゃあ俺はみそ汁でも作るかな」</p>
<p>フロリス「ふぁ~あ、おはよー」<br />
<br />
上条「お、起きたかーそろそろ朝ご飯だから皆起こしてくれ」<br />
<br />
フロリス「はーい、キャーリサ、シェリー、インデックスーご飯だー」<br />
<br />
シェリー「あぁ……もう朝か」<br />
<br />
キャーリサ「んー、まだ眠いし」<br />
<br />
フロリス「そんなだらし無くていいの? 当麻に見られてるよ?」<br />
<br />
シェリー、キャーリサ「!!」<br />
<br />
上条「はは、だらしない2人も新鮮でいいな」<br />
<br />
キャーリサ「///」<br />
<br />
シェリー「///」<br />
<br />
上条「ってインデックスは……そろそろ起きるだろ」<br />
<br />
フロリス「なんで分かるの?」<br />
<br />
上条「まぁ見てろって」<br />
<br />
禁書「んー」モゾモゾ<br />
<br />
禁書「」ゴロン<br />
<br />
<br />
<br />
禁書「んー、とうまーお腹すいたー」ノソノソ<br />
<br />
上条「な?」<br />
<br />
フロリス「便利な腹時計だね」<br />
<br />
上条「だろ?」</p>
<p>上条「じゃあそろそろ学校行って来るよ」<br />
<br />
五和「あ、これお弁当です」<br />
<br />
上条「サンキュー、ありがとうな」<br />
<br />
五和「い、いえ///」<br />
<br />
上条「神裂もありがとうな」<br />
<br />
神裂「感謝されるほどの事でもありませんよ」<br />
<br />
キャーリサ「行ってらっしゃい」<br />
<br />
シェリー「頑張ってこいよ」<br />
<br />
フロリス「行ってらっしゃーい」<br />
<br />
禁書「寄り道は駄目なんだよ!」<br />
<br />
上条「お前は俺の母さんか! じゃあ行ってくる」<br />
<br />
<br />
バタン</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 上条@登校中<br />
<br />
上条「そう言えば……あいつ等観光してんのかなぁ」<br />
<br />
上条「なんか毎日飯作って貰ったりしてるし……」<br />
<br />
上条「んー」<br />
<br />
美琴「ちょっと」<br />
<br />
上条「ん? ってなんだビリビリもとい御坂か、どうしたんだ?」<br />
<br />
美琴「……、まぁいいわ。ちょっとアンタの学校まで案内してよ」<br />
<br />
上条「何で?……その荷物と関係あるのか?」<br />
<br />
御坂「そうそう、話すと長いんだけど」<br />
<br />
上条「あ、じゃあいいや、学校は……」<br />
<br />
御坂「聞きなさいよ!」<br />
<br />
上条「へいへい」<br />
<br />
御坂「実は……</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 常盤台寮食堂@朝食<br />
<br />
<br />
寮監「少し話があるから聞いてくれ」<br />
<br />
シーン<br />
<br />
寮監「昨日学校から連絡が入り、2年は周囲の学校に宣伝しに行く事になった」<br />
<br />
寮監「それで……」<br />
<br />
シュ<br />
<br />
黒子「全く……人使いの荒い事ですこと」<br />
<br />
寮監「わざわざすまないな」<br />
<br />
黒子「いえいえ、寮監の頼みであれば……で約束の程は」<br />
<br />
寮監「あぁ分かっている」<br />
<br />
寮監「このパンフレットを1人1校掲示板に貼らして貰って来い」<br />
<br />
<br />
・<br />
・<br />
・<br />
<br />
って事なのよ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>上条「なるほど……で俺の学校に貼りたい訳ね」<br />
<br />
美琴「そうそう。そう言う訳」<br />
<br />
上条「なぁ」<br />
<br />
美琴「何よ」<br />
<br />
上条「別に俺の学校じゃ無くても良いんじゃないか? もっと近い所があっただろ」<br />
<br />
美琴「い、良いじゃない別に。それに近場は人気高いし……」<br />
<br />
上条「ふーん、それもそうか……じゃ行くか」<br />
<br />
美琴「うん!」</p>
<p>美琴「ねぇ」<br />
<br />
上条「んー?」<br />
<br />
美琴「あの外国の知り合いとは最近どうなの?」<br />
<br />
上条「どうなの? って……まぁ上手くやってるよ」<br />
<br />
美琴「そう……」<br />
<br />
上条「あぁ」<br />
<br />
美琴「……」<br />
<br />
上条「……」<br />
<br />
美琴「ね、ねぇ」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
美琴「お、お昼暇?」<br />
<br />
上条「暇だけど? どうかしたか?」<br />
<br />
美琴「そ、その一緒にお昼ご飯でもどうかなーって」<br />
<br />
上条「あー俺今日弁当なんだわ、それでもいいなら良いけど……流石にファミレスで弁当食べる訳にもいかないぞ?」<br />
<br />
美琴「弁当……」<br />
<br />
上条「どうする? 別に俺は良いけど、御坂はどうすんだ?」<br />
<br />
美琴「じゃあコンビニで何か買うわよ、じゃあ、昼にあの公園でね」<br />
<br />
上条「分かった」</p>
<p>上条「(そう言えば番外個体と御坂ってそっくりだよなぁ)」<br />
<br />
上条「(そりゃあ遺伝子レベルでそっくりなのは当たり前なんだが……)」<br />
<br />
上条「……」<br />
<br />
上条「(いやいや、隣で寝てたのは番外個体であって御坂では無いんだ、いやまぁ御坂だけど御坂じゃないんだよ)」<br />
<br />
美琴「どうしたの~♪」<br />
<br />
上条「い、いや、今日は機嫌良いなぁと思って」<br />
<br />
美琴「何それ、それじゃあまるで私がいつもは機嫌悪いみたいじゃない」<br />
<br />
上条「違うのか?」<br />
<br />
美琴「違うに決まってるじゃないのよ」<br />
<br />
上条「ふーん、なら前からの出会い頭に一発電撃はあれ何だよ」<br />
<br />
美琴「あ、あれは……」<br />
<br />
上条「ほら、やっぱ機嫌悪いんじゃねぇか」<br />
<br />
美琴「な、何よ! そもそもアンタが私の事ビリビリ言うから悪いんじゃない!」<br />
<br />
上条「お前だってアンタって言ってんだろ」<br />
<br />
美琴「いや、それは……そうだけど」<br />
<br />
上条「全く……そんな理由で殺されかけてたら命がいくつあっても足らねぇぞ」</p>
<p>美琴「じゃ、じゃあ」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
美琴「な、名前で呼んでくれたらいいわよ、許してあげる」<br />
<br />
上条「何を許すか知らないけど、いいのか? ほらお嬢様って“低俗な愚民の癖に私の名を呼ぶなんて……ひっ捕らえおろう!”みたいな」<br />
<br />
美琴「誰よそれ……それに今まで散々言いたい事言って来て、今さらそんな事言う訳」<br />
<br />
上条「それもそうか、じゃあ何て呼べばいいんだ? ……あれ? 今まで御坂って呼んでたよな俺」<br />
<br />
美琴「い、いいのよ細かい事は! じゃ、じゃあ私の事は今日から美琴ね」<br />
<br />
上条「あぁ、じゃあ俺の事は上条でも上条先輩でも上条君でも何でもいいぞ」<br />
<br />
美琴「と、当麻……」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
美琴「当麻がいい」<br />
<br />
上条「別にいいけど……何か……恥ずかしいな」<br />
<br />
美琴「な……///」<br />
<br />
上条「なんで顔赤くするんでせうか……?」<br />
<br />
美琴「///」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
御坂妹「(何なんですかあの甘ったるい砂糖菓子の家の中の様な空間は! っとミサカは心の中で叫んでみます!)」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――MNW@学園都市部屋<br />
<br />
「(って事でミサカはMNWを使って先ほどまでの会話ログを10032号は流してみます」<br />
<br />
「(これは……中々距離が近づいたのではないかと10039号は分析してみます)」<br />
<br />
「(ここで一つ提案がありますと10032号は発言してみます)」<br />
<br />
「(ほう、それは興味深いと10039号は興味を持ってみます)」<br />
<br />
「(公園に突撃レポートもといお昼ご飯をご一緒するのはどうですか? と10032号は提案します)」<br />
<br />
「(それは良い案ですねと13577号は心から賛成します)」<br />
<br />
「(ですがそれだとお姉様の迷惑になりませんか? と19296号は不安を口にします)」<br />
<br />
「(ふふふ……甘いね)」<br />
<br />
「(だ、誰ですか!? と10032号は在り来たりなリアクションを取ってみます)」<br />
<br />
「(番外個体だよ~)」<br />
<br />
「(あぁ番外個体ですかと13577号は落胆してみます)」<br />
<br />
「(そんな事言っていいのかなぁ~)」<br />
<br />
「(全く何ですか? と10039号はと一応聞いてあげる優しさを見せてみます)」<br />
<br />
「(toumanokaori.zip このファイルの意味分かるかなぁ~)」<br />
<br />
「(そ! それは!! と19090号はリアクションを取ってみます)」<br />
<br />
「(反応ありがとー、そう当麻の香りを封入したzipファイルだよ~)」<br />
<br />
「(なん……だと……と13577号は驚きのあまり声を失ってみます)」<br />
<br />
「(ねぇねぇ欲しく無い? 欲しく無い?)」<br />
<br />
「(望みは何ですか! と19090号は肝心な所を聞いてみます)」<br />
<br />
「(ふふふ~それはね……)」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― とある学校の職員室<br />
<br />
小萌「分かりましたー、では掲示板に勝手に貼っててくれて構いませんですー」<br />
<br />
美琴「ありがとうございます」<br />
<br />
上条「良かったなー……ってこんな時間か、じゃあ俺はこれで……」<br />
<br />
小萌「上条ちゃん?」<br />
<br />
上条「はい? なんでせうか?」<br />
<br />
小萌「ホームルームに少し遅れても良いので、貼るの手伝ってあげて下さいね」<br />
<br />
上条「いいんですか?」<br />
<br />
小萌「担任の私が言ってるんだからいいんです」<br />
<br />
美琴「あ、でも迷惑では……」<br />
<br />
小萌「いいんですよー、今日も文化祭の準備で一日潰れますし」<br />
<br />
上条「そう言う事なら、行くか美琴」<br />
<br />
美琴「う、うん!(い、今美琴って///)」<br />
<br />
<br />
<br />
――――失礼しましたー<br />
<br />
黄泉川「上条の奴、モテモテじゃん」<br />
<br />
小萌「全くです、当の本人は気付いて無いみたいですけどね~」<br />
<br />
黄泉川「鈍感過ぎるじゃん」<br />
<br />
小萌「全くですー」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― とある掲示板前<br />
<br />
上条「っと、これで最後か」<br />
<br />
美琴「そ、その……ありがと」<br />
<br />
上条「いいって事よ、俺が居なくても準備は勝手に進んでくしな」<br />
<br />
美琴「そう言えば、と、当麻のクラスは何やるの?」<br />
<br />
上条「あーっと何だっけ?」<br />
<br />
美琴「え? 何? 自分のクラスの出し物も忘れてるの?」<br />
<br />
上条「いや、ここ、喉まで来てるんだって」<br />
<br />
雲川「オーダーメイドカフェだけど」<br />
<br />
上条「おわ!? って先輩ですか……驚かさないで下さいよ」<br />
<br />
雲川「ここは私の学年のフロアだけど」<br />
<br />
上条「そう言えばそうでした」<br />
<br />
美琴「あ、あの」<br />
<br />
雲川「あぁ、超電磁砲か、初めましてかな?」<br />
<br />
美琴「え、えぇ(何で私の事……)」<br />
<br />
上条「この人は雲川先輩、まぁタチの悪い先輩だよ」<br />
<br />
雲川「くくく、初対面の人にそんな紹介はちょっとおかしいと思うけど」<br />
<br />
上条「はいはい、言うほど気にして無いでしょ」<br />
<br />
雲川「ふ、確かだけど」</p>
<p>美琴「あ、始めまして、御坂美琴です」<br />
<br />
雲川「あぁ、初めまして、噂はかねがね聞いてるけど」<br />
<br />
美琴「噂?」<br />
<br />
雲川「あぁ、噂を……そうそう幻想御手とかね」<br />
<br />
美琴「!?」<br />
<br />
上条「?? あ、そうそう先輩」<br />
<br />
雲川「ん?」<br />
<br />
上条「えっと、確かバッグに……っと、はい」<br />
雲川「何だい、この皺くちゃな袋は……中に何か入ってるようだけど」<br />
<br />
上条「まぁ開けてみて下さいよ」<br />
<br />
雲川「こ、これは!」<br />
<br />
上条「前デパート行った時欲しそうだったじゃないですか、日頃のお礼を込めてプレゼントです」<br />
<br />
美琴「(な、な、何で当麻が!? てか何で気が利いてるのよ!?)」<br />
<br />
雲川「……」<br />
<br />
上条「あ、あれ? 迷惑でしたか?」<br />
<br />
雲川「い、いや……そ、その……」<br />
<br />
上条「?」<br />
<br />
雲川「あ、ありがとう///」</p>
<p>上条「いえいえ、先輩には色々お世話になりましたし」<br />
<br />
雲川「じゃ、じゃあ早速携帯に付けさせてもらうけど」<br />
<br />
上条「どうぞどうぞ」<br />
<br />
美琴「(あ、あれ? 当麻って普通こんな感じなの?)」<br />
<br />
雲川「♪~~そうだ、ここで会ったも何かの縁、お昼一緒にどうかな? 嫌なら別にいいけど」<br />
<br />
上条「すみません、お昼は美琴と一緒に公園で食べる約束したんですよ、それでも良いなら」<br />
<br />
雲川「別にいいけど」<br />
<br />
上条「美琴も良いか?」<br />
<br />
美琴「あ、う、うん」<br />
<br />
上条「じゃあお昼一緒に行きましょう」<br />
<br />
雲川「それは助かるけど」<br />
<br />
上条「じゃあ4限が終わったら校門前で」<br />
<br />
美琴「じゃ、じゃあ貼り終わったし戻るね」<br />
<br />
上条「おう、公園でなー」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
美琴「(どうしてこうなるのよォォォおおおおおおおおおおおおお――ッ)」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ガララッ<br />
<br />
上条「遅れて済みませ~ん」<br />
<br />
女1「おはよー」<br />
<br />
吹寄「おはよう」<br />
<br />
姫神「おはよう。」<br />
<br />
鈴科「よォ」<br />
<br />
打ち止め「おはよう! ってミサカはミサカは元気に挨拶してみるよ」<br />
<br />
上条「おう、おはよー」<br />
<br />
男3「来やがったか……」<br />
<br />
男4「あぁ今日は常盤台のお嬢様と登校だってよ……」<br />
<br />
上条「何故に教室に着いた早々非難の眼差しを浴びなければいけないんでせうか」<br />
<br />
男5「どの口が言うんだどの口が」</p>
<p>土御門「おーいカミやーん」<br />
<br />
青髪「ちょっとちょっと」<br />
<br />
土御門「とりあえず男子便所行くぜい」<br />
<br />
上条「おい、作業はいいのかよ」<br />
<br />
土御門「問題無いにゃー」</p>
<p>土御門「昨日の話しについてだにゃー」<br />
<br />
上条「お! どうなった!?」<br />
<br />
青髪「そうそうカミやんが来るまでーて言うて教えてくれなかったんや」<br />
<br />
土御門「簡単に言うと、金と徴兵権は手に入れたにゃー」<br />
<br />
上条「って事は」<br />
<br />
青髪「金は無限に湧き出て来るって事なん?」<br />
<br />
土御門「レベル4や5の奴を学園都市統括理事長の名の下集める事が出来るにゃー。それと金が無限に出て来るって言っても、ちゃんとこれに関係のある事にしか使えないぜい」<br />
<br />
上条「おぉ……スゲーな」<br />
<br />
土御門「で、俺達がやる事は1つあるぜい」<br />
<br />
上条「やる事?」<br />
<br />
青髪「なんやの? それ」<br />
<br />
土御門「人員……まぁ雑用は俺達が集める事になったぜい」<br />
<br />
上条「ふーん、てか雑用って何やるんだ?」<br />
<br />
土御門「まぁ俺が今考えてるのは会場設置とかかにゃー」<br />
<br />
青髪「成る程ー、って事は念動能力辺りの人を集めればいいんやね」<br />
<br />
土御門「ところがどっこい、そうはいかんぜよ」<br />
<br />
上条「?」</p>
<p>土御門「その雑用はレベル0と1が受け持つって条件になったにゃー」<br />
<br />
上条「何でそんな条件なんだよ」<br />
<br />
土御門「レベル0や1にもやれる事があるって事を証明するって事らしいぜい」<br />
<br />
青髪「ふーん、まぁボクは逆効果だと思うんやけど」<br />
<br />
上条「まぁな……でも何も出来ないって諦めちゃうよりは、出来る事があるって事を知るのもいいと思うけどな」<br />
<br />
青髪「んー出来る事を知るってのは大切だと思うけどなー」<br />
<br />
土御門「用は子供たちがどう感じるかは俺達次第だと思うぜよ」<br />
<br />
上条「……責任重大だな」<br />
<br />
土御門「俺達の仕事は影の仕事が多いからにゃー、吉と出る事はあっても凶が出る事は無いと思うぜい」<br />
<br />
青髪「まぁ気を楽にってことやな」<br />
<br />
上条「そうか……で?」<br />
<br />
土御門「で?」<br />
<br />
上条「俺達はレベル0と1の奴集めれば良いのか?」<br />
<br />
土御門「そうだぜい」<br />
<br />
青髪「ふーん、でもこのクラスでレベル0言うたら」<br />
<br />
上条「姫神位か? 他の奴らは2はあるだろ」<br />
<br />
土御門「って事だから誘って来て欲しいにゃー」<br />
<br />
上条「分かった」<br />
<br />
青髪「んーレベル0と1の知り合いなんておったかなぁ~」</p>
<p>土御門「あぁそうそう」<br />
<br />
上条「なんだ?」<br />
<br />
土御門「今日は第1回ミーティングだぜい、店も予約してあるからよろしくにゃー」<br />
<br />
青髪「それは幾らなんでも見切り発車し過ぎちゃうの!?」<br />
<br />
上条「店って……」<br />
<br />
土御門「今日は焼き肉食べ放題だぜい、それに懇談って事で参加費はタダにゃー」<br />
<br />
上条「なんと!?」<br />
<br />
青髪「太っ腹すぎやろ!」<br />
<br />
土御門「って事だからジャンジャン誘ってくれにゃー」<br />
<br />
上条「レベル5の奴らは呼ぶのか?」<br />
<br />
土御門「奴らはまだいいぜい」<br />
<br />
青髪「そんなもんやの?」<br />
<br />
土御門「そもそもあいつ等には俺らが首謀者って事を知らせないにゃー」<br />
<br />
上条「それまた何で?」<br />
<br />
土御門「そりゃー普通に考えて顔がバレたら命令しにくいぜい」<br />
<br />
上条「いや、お前そう言うの関係無く命令するだろ」<br />
<br />
青髪「まぁーでも、顔がバレて無い方が命令しやすいのは確かやねー」<br />
<br />
上条「そんなもんか……」</p>
<p>土御門「って事で声掛けよろしくにゃー、場所はメールしとくぜい」<br />
<br />
上条「分かった、じゃあさっさと教室戻るか」<br />
<br />
青髪「せやな、連絡するのは休み時間の間でいいし」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
吹寄「貴様ら何処行ってた! もう1限終わるぞ!」<br />
<br />
青髪上条土御門「「「すみませんでしたー!」」」</p>
<p>上条「不幸だ……何が問題無いだ……」<br />
<br />
上条「さて、レベル0と1の知り合いは……と」<br />
<br />
<br />
上条「佐天さん、初春ちゃん、浜面か」<br />
<br />
上条「他には……あーフレンダもそんな感じだっけ」<br />
<br />
上条「風斬は……まぁ論外だな、だって天使だし」<br />
<br />
上条「五和達にはこんな事に巻き込む事にもいかないし……」<br />
<br />
上条「こんなもんかなぁ……」</p>
<p>土御門「頼むぜいエツァリ」<br />
<br />
エツァリ「何でそんな事やらなきゃいけないんですか……」<br />
<br />
土御門「惜しいにゃー超電磁砲の魔法服が直に見れるのになー」<br />
<br />
エツァリ「分かりました、手伝いましょう」<br />
<br />
土御門「代わり身早いにゃー、後知り合いのあの子達も呼んでくれにゃー」<br />
<br />
エツァリ「何で」<br />
<br />
Pi<br />
<br />
土御門「次は……と」</p>
<p>青髪「レベル0の知り合い言われてもなぁー」<br />
<br />
青髪「皆2いってるし」<br />
<br />
青髪「んー……んー……」</p>
<p>Prrrr Prrrr<br />
<br />
上条「もしもし佐天さん?」<br />
<br />
佐天「あ、上条さん! お久しぶりです」<br />
<br />
上条「久しぶりか?」<br />
<br />
佐天「ははは、何かそう言ってみたくなったんですよねー」<br />
<br />
上条「まぁ元気そうでなによりだよ」<br />
<br />
佐天「先日会ったばかりですけどねー」<br />
<br />
上条「い、意趣返し!?」<br />
<br />
佐天「考え過ぎですよー、で何の用ですかー?」<br />
<br />
上条「そうそう、今晩暇?」<br />
<br />
佐天「(こ、今晩!? てもしかして/// デート?///)ひ、暇ですけど……な、なんですか?」<br />
<br />
上条「ちょっと大切な話しがあるんだ」<br />
<br />
佐天「///」ドキッ</p>
<p>上条「初春ちゃんと一緒にメールで送る場所に来てくれないか?」<br />
<br />
佐天「う、初春と一緒にですか?」<br />
<br />
上条「あぁ、あ、お金は要らないから」<br />
<br />
佐天「はい、分かりました」<br />
<br />
上条「あ、後」<br />
<br />
佐天「はい?」<br />
<br />
上条「知り合いのレベル0や1にも声掛けてくれると助かる、何人でもいいから呼んでくれていいから」<br />
<br />
佐天「はい、分かりました」<br />
<br />
上条「じゃ」<br />
<br />
Pi<br />
<br />
佐天「ちぇ……デートかと思ったのに……でも初春も一緒にって何の話なんだろう……」</p>
<p>Prrrr Prrrr<br />
<br />
上条「浜面ーーー」<br />
<br />
浜面「何だよこんな時間に」<br />
<br />
上条「今晩暇か?」<br />
<br />
浜面「まぁ暇だな」<br />
<br />
上条「じゃあ今からメール送るからそこに来てくれ」<br />
<br />
浜面「え? ちょ? え?」<br />
<br />
上条「あ、後、この事フレンダにも伝えておいてくれ、後知り合いのレベル0や1にも声掛けてくれ」<br />
<br />
浜面「え? だから何で」<br />
<br />
上条「あ、そろそろ授業だから戻るわ」<br />
<br />
Pi<br />
<br />
浜面「はぁ……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
Prrrr Prrrr<br />
<br />
浜面「もしもしフレンダか?」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>上条「ふぅ……こんなもんだろ」<br />
<br />
土御門「そっちも話し終わったかにゃー」<br />
<br />
上条「あぁ、一応知り合いには声掛けた、まぁ知り合いの知り合いも来るしそこそこ来るだろ」<br />
<br />
土御門「まー人数は多い方が良いぜい」<br />
<br />
上条「それはそうと……先生達には頼まないのか?」<br />
<br />
土御門「カミやん。ここは学園都市だぜい、学生がやるから意味があるにゃー」<br />
<br />
上条「なるほど」<br />
<br />
青髪「いやー参った参ったー」<br />
<br />
上条「おう、青髪どうだった?」<br />
<br />
青髪「どうも何もあらへんよー皆2いってて誰も誘えなかったわ」<br />
<br />
土御門「役に立たないにゃー」<br />
<br />
青髪「うるせー」<br />
<br />
上条「て事は俺の知り合いと土御門の知り合いだけか」<br />
<br />
青髪「なぁなぁ」<br />
<br />
土御門「ん?」<br />
<br />
青髪「その知り合いって男なんそれとも女の子なん?」<br />
<br />
上条「まぁ女の子と男だな」<br />
<br />
土御門「まぁ男だぜい……女の子も来るかもだにゃー」<br />
<br />
青髪「おおぉーそれは今からワクワクするんやけど」<br />
<br />
上条「お前は……」<br />
<br />
青髪「まぁまぁ、ならボク達もさっさと作業始めようやないの」</p>
<p>上条「なぁ……」<br />
<br />
土御門「ん?」<br />
<br />
上条「エプロンっていいよな」<br />
<br />
青髪「カミやんは何解りきってる事を言うてんの」<br />
<br />
上条「いやいや、ほら、俺も前からいいなぁーとは思ってたけどさ、それって画面の中じゃん、理想じゃん、偶像じゃん、アイドルじゃん?」<br />
<br />
土御門「ま、まさか―――ッ」<br />
<br />
上条「あぁ、生で見た」<br />
<br />
青髪「シネ」シュ<br />
<br />
上条「危な!」パチン<br />
<br />
青髪「なんなん、カミやん!? 生ってどう言う事なん!? 負け犬同盟はどうなったん!?」<br />
<br />
上条「勝手に同盟作ってんじゃねぇーよ!」<br />
<br />
土御門「まぁまぁ落ち着くぜよ」<br />
<br />
青髪「どうせお前はロリならなんでもいいんやろ!」<br />
<br />
土御門「にゃー問題あるかにゃー、生で見れない可哀相な子に言われても悔しくないにゃー」<br />
<br />
青髪「うぉぉぉ、ボクは今日初めて怒りに身を任せてみるで!」<br />
<br />
上条「ば、バカか!? 落ち着けって!」</p>
<p>青髪「落ち着いてたまるか! 何でボクだけこんな惨めなん!?」<br />
<br />
土御門「にゃー、お前だってメイド服っぽい制服のパン屋に居候してんだからエプロンも見放題だにゃー」<br />
<br />
青髪「君達は何にも分かっておらへんよ! 確かにエプロン、メイド服もどきは見放題! 見放題やけども!」<br />
<br />
上条「だけど何だよ」<br />
<br />
青髪「作ってるモンは売り物なんやぁああああああ! そこにボクへの愛は籠ってないんやぁぁぁあああッ!」<br />
<br />
上条「愛……って……」<br />
<br />
青髪「そうや、エプロンは確かにいいもんや、そこは認めるけどな? エプロンに込められる愛が大事なんや」<br />
<br />
上条「どう言う事だってばよ……」<br />
<br />
青髪「エプロンはな知っての通り料理を付ける時に着るもんや、だけどな? どうして料理をするのか? 金の為? 仕事だから? 生きる為?」<br />
<br />
上条「それは……」<br />
<br />
青髪「好きな人に手料理を食べて貰う、そんな気持ちで装備されたエプロンは輝きが違うんよ!」<br />
<br />
上条「!!」<br />
<br />
土御門「上条、この時電撃走る―――ッって感じにゃー」<br />
<br />
上条「確かに……言われてみれば……愛の籠ったエプロン……なんて魅力的なエプロンなんだろう……」<br />
<br />
土御門「舞夏のエプロンには愛が籠ってるから心配無いにゃー」<br />
<br />
上条「それに比べ俺は……ただエプロンと言うアイテムに踊らされ、その本質を見抜けなかったただの愚者と言う事か……すまなかった青髪、俺は何も解っていなかったんだ……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
土御門&青髪「解ってねぇのはお前だ(ぜい)!!」ビシッ<br />
<br />
上条「えっ!?」</p>
<p>上条「あぁー腹減ったな」<br />
<br />
青髪「かれこれ3時間はぶっ通しでやってるやん」<br />
<br />
土御門「だにゃーどうしてこうなったぜい」<br />
<br />
吹寄「貴様らがサボるのがいけないんでしょうが! 1限からサボって!」<br />
<br />
上条「まぁまぁ落ち着け吹寄、後5分もすれば4限が終わるんだ」<br />
<br />
土御門「吹寄だけなら何とかなると思ってたぜい……」<br />
<br />
青髪「鈴科ちゃんもいるやん、これはお手上げやなー」<br />
<br />
鈴科「呼ンだかァ、三下共ォ」<br />
<br />
上条「呼んでません、呼んでません」<br />
<br />
青髪「まぁメイド服で怒られても何にも怖く無いで」<br />
<br />
吹寄「まぁ……似合ってるからな……」<br />
<br />
姫神「確かに。」<br />
<br />
土御門「他のクラスからも男共が覗きに来てる位だぜい」<br />
<br />
鈴科「あァ、メアド渡された時はどォしよォかと思ったぜェ」<br />
<br />
上条「まぁ……大人しければ可愛いんだが……なぁ土御門」<br />
<br />
土御門「何でそこで俺に同意を求めるにゃー!」<br />
<br />
鈴科「か、可愛い///」<br />
<br />
打ち止め「いやぁ……ちょっと失言があるかなぁってミサカはミサカは懸念してみたり」<br />
<br />
姫神「大人しければ。ってとこ?」<br />
<br />
打ち止め「あはははってミサカはミサカは笑って誤魔化してみたり」<br />
<br />
吹寄「いや、誤魔化してって言っちゃってるでしょ」<br />
<br />
鈴科「ほォー……」</p>
<p>青髪「実際どうなん? 能力使用時ってどんな感じなん? 今の様子からじゃ想像出来へんけど」<br />
<br />
上条「どS」<br />
<br />
土御門「肉食系になるって感じだぜい」<br />
<br />
姫神「向こうは。向こうで。話しに花を咲かせてるし。」<br />
<br />
青髪「どS肉食系!? いいやんいいやん。責めて貰いたいわー」<br />
<br />
上条「まぁ……止めはしないけど……菊の花が良い? 百合の方がいいか?」<br />
<br />
土御門「百合子だけに百合の花だにゃーお前の事は一生忘れ無いぜい」<br />
<br />
上条「まぁガチでお星様になれるぞ、燃える意味で」<br />
<br />
青髪「責められて萌えてお星様とか悪い所無いやん!」<br />
<br />
上条「どんだけプラス思考なんだよ……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
鈴科「言いたい事はそれだけかァ?」ニコ<br />
<br />
上条「あー、終わったな青髪」<br />
<br />
土御門「終わったぜい」</p>
<p>青髪「え? ボク?」<br />
<br />
鈴科「なァ、誰がどSだァ?」<br />
<br />
上条「え!?」<br />
<br />
鈴科「誰が肉食系だァ?」<br />
<br />
土御門「!?」<br />
<br />
上条「いやいや、ちょっと落ち着いて下さいって」<br />
<br />
土御門「そうだにゃー! まずそこの変態ピアスをどうにかするべきだぜい!」<br />
<br />
吹寄「確かに変態だったけど、ただ貴様等の発言纏めてただけだからな」<br />
<br />
上条「そもそも! どこに怒る要素があったんだよ! どSのどこが悪かったんだよ!」<br />
<br />
土御門「そうだそうだ! 肉食系のどこが悪いぜよ!」<br />
<br />
吹寄「どSと言われ、肉食系と言われ嬉しい女の子が居ると思ってるのか貴様等は!!」<br />
<br />
鈴科「そォ言う事だァ、覚悟しろォ。梅干しがいいかァ?アイアンクローがいいかァ?」<br />
<br />
上条「土御門! どうにかしろよ! ベクトルアイアンクローとか[<font color="#FF0000">ピーーー</font>]るぞ!」<br />
<br />
土御門「何で俺に言うんだにゃー!」</p>
<p> </p>
<p>キーンコーンカーンコーン</p>
<p>上条「じゃあ俺はお昼食べて来る」<br />
<br />
鈴科「逃げるなァ」<br />
<br />
土御門「俺もちょっと用事があるぜい」<br />
<br />
吹寄「食べて来るってどこに!」<br />
<br />
上条「公園だけど」<br />
<br />
吹寄&土御門&青髪「!!」<br />
<br />
土御門「止めとくんやカミやん!!」<br />
<br />
青髪「無謀と勇気を履き違えたらアカン!」<br />
<br />
吹寄「今なら間に合う! 戻れ!」<br />
<br />
土御門「聞こえて無いにゃー……スキップしてるぜい……」<br />
<br />
青髪「何か浮かれてる感じやったけど……公園で何かあるって事やね」<br />
<br />
吹寄「気になるな……しかし……」<br />
<br />
打ち止め「何をそんなに慌ててるの!? ってミサカはミサカは動揺してみる!」<br />
<br />
鈴科「どうしたンだァ?」<br />
<br />
吹寄「アイツは失念してるのよ……」<br />
<br />
青髪「普段は学校から出れないんや……」<br />
<br />
土御門「にゃー、あいつにバレなきゃ良いんだが……」<br />
<br />
打ち止め「え? なんなのなんなの? ってミサカはミサカは湧き出る好奇心をぶつけてみたり!」<br />
<br />
青髪&吹寄&土御門「「「災誤よ(や)(ぜい)!」」」</p>
<p>打ち止め「誰? 誰? ってミサカはミサカは聞いてみたり!」<br />
<br />
青髪「こればかりは見た方が早いとしか言えないで」<br />
<br />
鈴科「どうして慌ててんだァ? 昨日だってファミレス行ったじゃねェか」<br />
<br />
吹寄「昨日は授業が終わってたから良いのよ、でも今回は……」<br />
<br />
土御門「今日はまだ終わって無いぜい」<br />
<br />
鈴科「あァー成る程なァ」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
姫神「ねぇ。」<br />
<br />
吹寄「何?」<br />
<br />
姫神「私達は余裕で外に。出れるんじゃない?」<br />
<br />
青髪「それや!」<br />
<br />
土御門「カミやんの不幸体質なら絶対捕まるぜい」<br />
<br />
姫神「その間に。私達は外に出る。」<br />
<br />
吹寄「出て何するのよ」<br />
<br />
土御門「そりゃー公園に行って先回りだぜい」<br />
<br />
青髪「何であんなに浮かれてたか確かめる必要があるんや!」</p>
<p>鈴科「なァ、普通に“文化祭で使うモン買って来ますゥ”で良いんじァないかァ?」<br />
<br />
土御門「……」<br />
<br />
青髪「……」<br />
<br />
吹寄「……」<br />
<br />
姫神「……」<br />
<br />
鈴科「え? え? 何か悪い事言ったかァ?」<br />
<br />
青髪「つい災誤を出しぬけると思うて失念してたで……」<br />
<br />
土御門「踊らされたにゃー……」<br />
<br />
姫神「何か。ごめん。」<br />
<br />
吹寄「悪く無いのよ」<br />
<br />
打ち止め「外に出れるなら彼を追わ無いの? ってミサカはミサカは提案してみたり」<br />
<br />
土御門「そうだにゃー、何であんな浮かれてたか知りたいぜい」<br />
<br />
青髪「また女の子の匂いがするのは気のせいじゃ無いと思うでー」<br />
<br />
吹寄「ま、まぁ私も付き合ってやらない事も無いわよ」<br />
<br />
鈴科「私もだァ」<br />
<br />
土御門「(気になるって言えば良いのに、素直になれないにゃー)」<br />
<br />
姫神「じゃ。行こ。」<br />
<br />
土御門「早くしないと見失うぜい」</p>
<p>上条「遅くなってすみません! ……待ちました?」<br />
<br />
雲川「いいや、今来たところだけど」<br />
<br />
上条「そうですか、じゃあ早速ですが行きましょうか」<br />
<br />
雲川「そうだね……と言っても目的地は君しか知らないんだけど」<br />
<br />
上条「はは、そうでした。じゃあ行きますか」<br />
<br />
雲川「優しくエスコートして貰いたいけど」<br />
<br />
上条「お嬢様、では私について来て下さいませ(キリッ」<br />
<br />
雲川「……ぷっ」<br />
<br />
上条「……笑いたければ笑えよ」<br />
<br />
雲川「ははは、やっぱり合わない事はするもんじゃないけど」<br />
<br />
上条「乗せられた俺がアホだった……」<br />
<br />
雲川「落ち込むなって、こう言うのは空気が大切なんだけど、例えば高級レストランとかだけど」<br />
<br />
上条「へいへい、上条さんはそんな空気を吸う事なんて無いですよ」<br />
<br />
雲川「まぁまぁ、格好良かったけど」<br />
<br />
上条「笑いをこらえた顔で言われてもなんとも思いませんよ」<br />
<br />
雲川「まぁそんなに拗ねるなって、まぁ拗ねてる君も良いんだけど」<br />
<br />
上条「はいはい、先輩の戯言は置いといてそろそろ行きますか」<br />
<br />
雲川「ふふ」</p>
<p>土御門「アイツは……(雲川芹亜……貝積継敏のブレインか)」<br />
<br />
青髪「雲川先輩やねーまさか先輩ともフラグ建ててるとはなー」<br />
<br />
鈴科「また女かァ」<br />
<br />
吹寄「ほら、さっさと後付けるわよ」<br />
<br />
姫神「吹寄。ノリノリ。」<br />
<br />
打ち止め「なんだか探偵みたいで面白い! ってミサカはミサカはテンションが上がってみたり」</p>
<p>雲川「ちょっとコンビニ寄っていいかな?」<br />
<br />
上条「良いですよー」<br />
<br />
<br />
――― コンビニ<br />
<br />
<br />
上条「何買うんですか?」<br />
<br />
雲川「飲み物をね、君も何か買うかい? 奢るけど」<br />
<br />
上条「あ、いや悪いですよ、前もファミレスで奢って貰っちゃったし」<br />
<br />
雲川「あれは労働の対価だけど……まぁいいや、君はいつも何を飲むんだ?」<br />
<br />
上条「んー拘りは無いですけど、午後ティーですかね」<br />
<br />
雲川「へー、じゃあ私も午後ティーにするけど」<br />
<br />
上条「あれ? 何で2本買うんでせうか?」<br />
<br />
雲川「何本買っても良いと思うけど。飲み物は1本までって決まりがあったら別だけど」<br />
<br />
上条「いやそんな事は……」<br />
<br />
雲川「ふふ、後は弁当だけだけど」</p>
<p>上条「じゃあ行きましょうか」<br />
<br />
雲川「あぁ、そうだね。超電磁砲を待たせるのも悪いけど」<br />
<br />
上条「ですね」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
青髪「いやーそう言えばボク弁当持って無かったんや」<br />
<br />
吹寄「私はあるわよ」<br />
<br />
姫神「私も」<br />
<br />
土御門「無いぜい」<br />
<br />
鈴科「無いなァ」<br />
<br />
打ち止め「どうするの? ってミサカはミサカは聞いてみるよ」<br />
<br />
吹寄「じゃあ二手に分かれましょ、弁当がある私と姫神さんはこのまま、弁当無い人はコンビニで買って、私がメールで場所送るから」<br />
<br />
土御門「解ったにゃー」<br />
<br />
青髪「ほな、さっさと行くかー」<br />
<br />
鈴科「あァ」<br />
<br />
打ち止め「出発進行ー!! ってミサカはミサカは先導してみるよ」<br />
<br />
吹寄「じゃあ私達も」<br />
<br />
姫神「うん。」</p>
<p>上条「着きました」<br />
<br />
雲川「ここの公園か……」<br />
<br />
上条「あれ? 知ってるんですか?」<br />
<br />
雲川「あぁ自販機に因縁があるんだけどね」<br />
<br />
上条「……呑まれました?」<br />
<br />
雲川「……君もかい?」<br />
<br />
上条「えぇ」<br />
<br />
雲川「君は幾らだい? 私は120円だったけど」<br />
<br />
上条「……2千です」<br />
<br />
雲川「……君は本当に不幸なんだけど、私も呑まれた時は不幸と思ったが君に比べればマシな方なんだけど」<br />
<br />
上条「慣れましたよ、えぇ」<br />
<br />
雲川「ふふ、おや、あそこに居るのは超電磁砲なんだけど……隣に居るのは妹みたいだけど」<br />
<br />
上条「……御坂妹?」</p>
<p>上条「待ったか?」<br />
<br />
美琴「今来たばかりだから気にしないで良いわよ」<br />
<br />
御坂妹「こんにちは、とミサカは上条当麻と隣に居る謎の美少女に挨拶をしてみます」<br />
<br />
雲川「褒めても何も出ないけど、こんにちは」<br />
<br />
上条「えーと、こいつは美琴の年の離れた双子の妹です」<br />
<br />
雲川「よろしく、私は雲川芹亜だけど」<br />
<br />
御坂妹「ミサカ名前はミサカ10032号です、とミサカは自己紹介してみます」<br />
<br />
雲川「そうか、では私も御坂妹と呼んで良い?」<br />
<br />
御坂妹「別に構いませんとミサカはその打診を受け入れます」<br />
<br />
雲川「それは良かったけど」<br />
<br />
上条「じゃあそこの芝生でいいですか?」<br />
<br />
雲川「スカートが汚れるのは忍びないが、別にいいけど」<br />
<br />
御坂妹「あ、こんな所にブルーシートがとミサカはブルーなタヌキ並みの都合の良さを披露します」<br />
<br />
美琴「アンタ知ってたわね」<br />
<br />
御坂妹「何のことですか? とミサカは尋ねてみます」<br />
<br />
美琴「はぁ……何でも無いわよ……」<br />
<br />
上条「何でそんなん持ち歩いてるんだよ」<br />
<br />
御坂妹「乙女の秘密ですとミサカは内緒にしてみます」</p>
<p>上条「まぁいいか、じゃあ敷くから誰か端持ってくれ」<br />
<br />
美琴「あ、じゃあ私が……」<br />
<br />
御坂妹「いえ、お姉様の手を煩わせるにはいけませんとミサカは制止します」<br />
<br />
美琴「いいのよ妹は何もしなくて」<br />
<br />
御坂妹「いえいえ、ここはミサカがとミサカは手を上げます」<br />
<br />
美琴「いやいや私が」<br />
<br />
雲川「では私がやるけど」<br />
<br />
美琴「……、どうぞどうぞなんて言わないわよ」<br />
<br />
上条「おーい、敷いたから座れよー」<br />
<br />
黒子「ごきげんよう」<br />
<br />
美琴「ななな何でここに居るのよ!!」<br />
<br />
黒子「あらあら、午前中そわそわして落ち着きの無かったお姉様でしたから不安になって追いかけてみましたの」<br />
<br />
上条「美琴はいい後輩を持ったなぁ……いつもと様子が違うからって言って追いかけてくれる人なんて居ないぞ? 大切にしろよ~」<br />
<br />
美琴「うっ……」<br />
<br />
黒子「あら、そちらの方は……」<br />
<br />
雲川「私は雲川芹亜、彼の先輩だけど」<br />
<br />
黒子「初めまして、私は白井黒子と申します」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
美琴「はぁ……2人きりの筈だったのに……」ボソッ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>御坂妹「では、いただきますとミサカは音頭を取ってみます」<br />
<br />
上条美琴雲川黒子「いただきます」<br />
<br />
カポッ<br />
<br />
上条「うぉぉぉぉぉ!」<br />
<br />
美琴「凄……これ当麻が作ったの?」<br />
<br />
上条「いえいえ、上条さんにそんな技術がある筈無いですよ」<br />
<br />
雲川「と言う事は誰かの手作りになるけど」<br />
<br />
上条「あぁ五和と神裂が作ってくれたんだが……すげぇなぁ……」<br />
<br />
黒子「お姉様どうしますの? このままではあっという間に差を広げられてしまいますよ」コソコソ<br />
<br />
美琴「う……どうしよう」コソコソ<br />
<br />
御坂妹「このままではあっという間に差を広げられてしまいますとミサカは繰り返してみます」コソコソ<br />
<br />
美琴「同じ事2回も言わなくていいわよ」コソコソ</p>
<p>上条「じゃあ唐揚げから……」パクッ<br />
<br />
美琴「」ゴクリ<br />
<br />
黒子「」ゴクリ<br />
<br />
雲川「」ゴクリ<br />
<br />
御坂妹「」ゴクリ<br />
<br />
上条「……」パクッ<br />
<br />
美琴「何か言いなさいよ!」<br />
<br />
上条「」モグモグ<br />
<br />
黒子「顔がニヤけてますの」<br />
<br />
雲川「余程美味しいらしいけど」<br />
<br />
御坂妹「ミサカも食べて良いですか? とミサカは確認を取ってみます」<br />
<br />
上条「ほら、口開けろよ、この唐揚げを食わないのは馬鹿だからな」<br />
<br />
美琴黒子雲川「!!」<br />
<br />
御坂妹「で、では遠慮なくとミサカはアーンと口を開けてみます///」<br />
<br />
上条「ほら」<br />
<br />
御坂妹「///」パクッ<br />
<br />
御坂妹「……」モグモグ<br />
<br />
御坂妹「!?」<br />
<br />
上条「どうだ?」<br />
<br />
御坂妹「」フルフル<br />
<br />
美琴「泣いてる……」<br />
<br />
黒子「涙が出るほど美味しかったのですわね」<br />
<br />
雲川「どんな美味しさか気になるんだけど」</p>
<p>上条「じゃあほら、お前らも食ってみろよ」<br />
<br />
雲川「では遠慮せずに貰うけど……」パク<br />
<br />
美琴「じゃ、じゃあ」パク<br />
<br />
黒子「いただきますの」パク<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
雲川「旨い……これは絶品だけど……」<br />
<br />
黒子「確かに食べる価値はありますわね」<br />
<br />
美琴「これは……」<br />
<br />
上条「だろ? 俺が同じ鶏肉で作ってもこうはならないよなー……次はどれ食べようかなー」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
姫神「私も。食べてみたい」<br />
<br />
吹寄「私達も一緒に良いか?」<br />
<br />
上条「おぉ、姫神と吹寄か、いいか?」<br />
<br />
黒子「えぇ、私は構いませんわ」<br />
<br />
美琴「もう何人でも良いわよ……」<br />
<br />
御坂妹「まぁまぁチャンスはまだあります、とミサカはお姉様を励まします」</p>
<p>雲川「おや、君は」<br />
<br />
吹寄「こんにちは、雲川先輩」<br />
<br />
雲川「こんにちは……そちらは……確か姫神さんだったけど」<br />
<br />
姫神「どうして。私の名前を。」<br />
<br />
上条「姫神先輩に目つけられるとは……可哀相に」<br />
<br />
雲川「転校してきた時期が時期だからね、噂は聞いてるけど。それと君とは後でゆっくり話し合わないといけないようだけど」<br />
<br />
上条「じょ、冗談ですって」<br />
<br />
御坂妹「その割には冷や汗を掻いてますけど、とミサカは要らぬ事を言ってみます」<br />
<br />
上条「いや、要らぬ事って解ってるなら言わなくても良いんですよ!?」</p>
<p>雲川「くく、冗談だけど。君と私の間に遠慮は要らないけど」<br />
<br />
上条「そう言ってくれて嬉しいですよ」<br />
<br />
雲川「ふふ、私も君の信頼には応えるけど」<br />
<br />
上条「へーって事は先輩も俺の事信頼してくれてるんですか?」<br />
<br />
雲川「ま、まぁ普通の人よりは、し、信頼してるけど///」<br />
<br />
上条「へーそうなんですか……」<br />
<br />
雲川「……、何だか反応が冷たいんだけど」<br />
<br />
上条「そんな事無いですって、ただなんて返せばいいのか解んなくて……」ポリポリ<br />
<br />
雲川「そうか/// ではそんな君にはこれをあげるけど」<br />
<br />
上条「これってコンビニで買った奴じゃないですか?」<br />
<br />
雲川「どう考えても2本は要らなかった様だし、あげるけど」<br />
<br />
上条「いや、そんな悪いですよ」<br />
<br />
雲川「いいから、年上からの好意は受け取るべきだけど」<br />
<br />
上条「いやでも……」<br />
<br />
雲川「ほら、いいから手を出すんだけど」<br />
<br />
上条「……ありがとうございます」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
御坂妹「入る余地がありませんとミサカは呟いてみます」コソコソ<br />
<br />
美琴「こんな仲良いなんて……」コソコソ<br />
<br />
黒子「強敵ですの……」コソコソ<br />
<br />
姫神「これは。マズイ気がする。」コソコソ<br />
<br />
吹寄「だけど……味方にすれば心強いわね……味方なら……」コソコソ</p>
<p> </p>
<p>青髪「おーいカミやーん」<br />
<br />
打ち止め「やっほー! ってミサカはミサカは再会の嬉しさのあまりダイブしてみたり」<br />
<br />
上条「グヘッ」<br />
<br />
土御門「あーロリに抱きつかれて羨ましいにゃーなー百合たん」<br />
<br />
鈴科「誰が百合たンだァ、それに……」<br />
<br />
土御門「今はカミやんに抱きつかれても嬉しいかにゃー」ニヤニヤ<br />
<br />
鈴科「良かったなァ、少し前だったら独創性あふれるオブジェになってるよォ?」<br />
<br />
土御門「ツンな百合たんもそれはそれで良いにゃー」<br />
<br />
鈴科「チッ……」</p>
<p>上条「お前ら……全員コンビニ弁当かよ」<br />
<br />
青髪「カミやんはボクに何を求めてるんや?」<br />
<br />
上条「意外性?」<br />
<br />
土御門「弁当だって解ってたら舞夏に頼んだぜい」<br />
<br />
鈴科「そ、そォだァ、私も弁当だと知ってたら作って来たよォ」<br />
<br />
打ち止め「えーってミサカはミサカは疑いの目を……ってイタイイタイ細い指が丁度こめかみに食い込んでるってミサカはミサカは実況してみたり!」<br />
<br />
美琴「わ、私だって知ってたら作って来たわよ」<br />
<br />
黒子「以下同文ですわ」<br />
<br />
雲川「そうだな、言われれば作って来たのは確かだけど」<br />
<br />
吹寄「そうね」<br />
<br />
上条「へぇーじゃあこの中で一番料理が上手いのは誰なんだろうな」<br />
<br />
土御門「あー爆弾投下しやがったにゃー」</p>
<p>美琴「じゃ、じゃあ私今度弁当作って来てあげるわよ」<br />
上条「いやいや何でそうなるんですか!?」<br />
<br />
雲川「じゃあ私が」<br />
<br />
黒子「いえいえ、そこは私が」<br />
<br />
吹寄「そこは、わ、私だって」<br />
<br />
姫神「私の方が。」<br />
<br />
鈴科「じゃ、じゃあ私もォ」<br />
<br />
御坂妹「いやいや私がとミサカ10032号は天丼な気がしながら手を挙げてみます」<br />
<br />
打ち止め「あ、面白そう! ってミサカはミサカは立候補してみたり」<br />
<br />
上条「いやいや何で」土御門「話しは解ったぜい!」<br />
<br />
鈴科「解ったってだからなンだよ」<br />
<br />
土御門「ふふふ、君達が料理の腕を競いたいと言う事は解ったにゃー」<br />
<br />
土御門「なら競っちゃえば良いぜい」<br />
<br />
美琴「でもどうやって競うのよ」<br />
<br />
土御門「「愛エプ」って知ってるかにゃー」<br />
<br />
吹寄「愛のエプロンって言うあれ?」<br />
<br />
土御門「それだぜい、って事でここに愛のエプロンin学園都市の開催を宣言するぜい!」<br />
<br />
上条「いや、お前の一存で出来る筈……」<br />
<br />
青髪「カミやん……彼はやると言ったらやる男や……今日思い知ったやろ……」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
上条「いやいや、流石に出来る筈無いだろ……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>土御門「ちょっと席外すぜよ」<br />
<br />
青髪「早く戻ってこうへんと弁当無くなるでー」<br />
<br />
打ち止め「あー美味しそうな唐揚げー! ってミサカはミサカは弁当箱リサーチの結果を発表してみたり!」<br />
<br />
上条「ほら、口あけて」<br />
<br />
打ち止め「あーん」モグモグ<br />
<br />
青髪「その箸売ってくれへん」<br />
<br />
吹寄「アホかっ! 時と場合を考えろ!」<br />
<br />
美琴「いやいや、それじゃあ隠れてって言ってるみたいじゃない」<br />
<br />
黒子「ふふ、貴方とは話が合いそうですわね」<br />
<br />
青髪「あら、黒子ちゃんもこっちの人で」<br />
<br />
黒子「えぇ、とは言っても私は合法的に手に入れてますけど」<br />
<br />
青髪「ボクだって法には反してないで」<br />
<br />
上条「お前らそんな事してる時点で道徳的に問題ありだからな」<br />
<br />
鈴科「どうだ? 旨いのか?」<br />
<br />
打ち止め「この唐揚げは絶品かも! ってミサカはミサカは評価してみたり」<br />
<br />
上条「だろ?」<br />
<br />
御坂妹「別に貴方が作った訳じゃないでしょうと、ミサカ10032号はつっこんでみます」<br />
<br />
上条「ぐ……まぁそこは気にしない方向で」<br />
<br />
土御門「ただいまにゃー」<br />
<br />
上条「お帰りー、何して来たんだよ」<br />
<br />
土御門「理事会の知り合いに許可貰って来たぜい」<br />
<br />
全員「!?」<br />
<br />
土御門「って事で愛エプ開催決定にゃー!」パチパチパチ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― そんな訳で食後<br />
<br />
土御門「じゃあ追って連絡するにゃー」<br />
<br />
上条「マジでやるのかよ!」<br />
<br />
美琴「えぇ望む所よ!」<br />
<br />
黒子「では、私達は学園祭の準備がありますので」<br />
<br />
美琴「そうね」<br />
<br />
黒子「では、これで」シュ<br />
<br />
吹寄「空間移動って便利よね」<br />
<br />
姫神「羨ましい?」<br />
<br />
吹寄「さぁ? どうでしょう」<br />
<br />
御坂妹「皆さんはこれからどうするんですか? とミサカ10032号は確認を取ってみます」<br />
<br />
上条「どうすんだ?」</p>
<p>吹寄「学校に戻って作業の続きでしょう」<br />
<br />
青髪「えーでもボクら、驚異的なスピードで割り振られた仕事終わらせてしもうたし」<br />
<br />
土御門「そうにゃー、休み無しノンストップで稼働したぜい、もうクタクタだにゃー」<br />
<br />
上条「まぁ俺達が悪いんだが、もうサボらないと決心させるには充分な仕打ちだったな」<br />
<br />
姫神「どんまい。」<br />
<br />
吹寄「他の人手伝うとか色々やる事あるでしょ」<br />
<br />
鈴科「あァーでも、このまま入ったら怒られるのは確定だなァ」<br />
<br />
打ち止め「何で? ってミサカはミサカは質問してみたり」<br />
<br />
鈴科「だって“文化祭に必要な物買って来ますゥ”って良い訳携えて外出たのに買った物が無ければ疑われるだろォ」<br />
<br />
青髪「見つからず戻るなんて芸当出来そうに無いでー。まぁ小萌せんせーに怒られるなら本望やけど」<br />
<br />
土御門「災誤の可能性もあるにゃー」<br />
<br />
青髪「……どうにかならへんの!? ゴリラの汗臭い締め技はもう勘弁や!」<br />
<br />
土御門「仕方ないにゃー。俺が一肌脱ぐぜい」<br />
<br />
鈴科「どォすんだァ?」<br />
<br />
土御門「まぁ見てれば解るにゃー」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>Prrrr,Prrrr<br />
<br />
結標「……何か用?」<br />
<br />
土御門「ちょっと仕事を頼みたいにゃー」<br />
<br />
結標「やだ、面倒臭い」<br />
<br />
土御門「人を運ぶ簡単なお仕事だぜい」<br />
<br />
結標「仕事って事は報酬があるんでしょうね」<br />
<br />
土御門「何が望みだぜい?」<br />
<br />
結標「そうね、今日真夜中に起こしてアレイスターと話さなければいけなかった内容で良いわよ」<br />
<br />
土御門「だから不機嫌なのかにゃー」<br />
<br />
結標「交渉は決裂ね」<br />
<br />
土御門「解ったにゃー、教える代わりに他言無用にゃー」<br />
<br />
結標「安いと思いなさいよ、じゃあ今どこに居るの?」</p>
<p>結標「あははははは」<br />
<br />
鈴科「笑うンじゃねェ」<br />
<br />
結標「一方通行が……メイド服……」プププ<br />
<br />
土御門「お楽しみの所悪いが早く頼むぜい」<br />
<br />
結標「そうね、じゃあ学校のトイレまでテレポートさせるわ」<br />
<br />
青髪「何でトイレなん?」<br />
<br />
結標「あんた、もし教室に先生が居たらとか考えない訳?」<br />
<br />
雲川「わざわざすまないね、お礼を言うけど」<br />
<br />
結標「別にお礼なんて要らないわ、仕事だし」<br />
<br />
上条「あ、あれ? 俺は?」<br />
<br />
全員「……」<br />
<br />
上条「まさか……」<br />
<br />
結標「じゃあさっさと運んで行くわよ」<br />
<br />
<br />
・<br />
・<br />
・<br />
・<br />
・<br />
・</p>
<p> </p>
<p>御坂妹「まあまあとミサカは悲しみが映ってる背中を撫でてみます」<br />
<br />
上条「御坂妹……お前だけだよ……心配してくれるのは……」<br />
<br />
結標「全く、人使いの荒い奴ね」シュ<br />
<br />
上条「結標?」<br />
<br />
結標「土御門から伝言でこいつに『今日の事話してやって欲しいにゃー』だって」<br />
<br />
上条「……もう一度言って」<br />
<br />
結標「『今夜の事話してやって欲しいにゃー』?」<br />
<br />
上条「もう一度」<br />
<br />
結標「『今夜の事話してやって欲しいにゃー』」<br />
<br />
御坂妹「にゃー……ふふふ」<br />
<br />
結標「なっ/// 上条!///」<br />
<br />
上条「いや、スマン。土御門と結標のにゃーの違いにビックリしてたんだ……いいな……」<br />
<br />
御坂妹「私のにゃーはどうですか? とミサカは言ってみますにゃー///」<br />
<br />
上条「あぁいいぞ、欲を言えば猫耳としっぽ付けてくれれば完璧だ」<br />
<br />
結標「はぁ……男はそんな会話しかしないの?」<br />
<br />
上条「だってこんな会話しないとやっていけないですよ、帰ったら怒られるのほぼ確定ですし」<br />
<br />
御坂妹「大丈夫です、ミサカはそんな貴方を受け止めますとミサカは応援します」<br />
<br />
上条「今日は御坂妹が輝いて見えるぞ……」</p>
<p>結標「大丈夫よ、買い出しのメモ貰って来し」<br />
<br />
上条「成る程……で、結標学校は良いのか?」<br />
<br />
結標「い、良いのよ、別に」<br />
<br />
上条「あーもしかして……友達居ないのか?」<br />
<br />
結標「そ、そんな訳無いじゃない! 何か問題でもある!?」<br />
<br />
上条「問題でもある!? っていや別に居れば良いんだけどね」<br />
<br />
結標「じゃ、じゃあさっさと買いに行きましょう」<br />
<br />
上条「おう……ってメモ見せて」<br />
<br />
御坂妹「あ、ミサカも手伝いますとミサカは立候補します」<br />
<br />
上条「お、ありがとな」<br />
<br />
結標「む……」<br />
<br />
御坂妹「ふ……」<br />
<br />
上条「じゃあ行くか……釘と両面テープ、ノリ、ボンド……板もか……軽いのから買っていくか」<br />
<br />
結標「で? 今日話した事って何なの?」<br />
<br />
上条「LEVEL4,5の奴ら集めて何か出し物やるぞって話だったっけかな」<br />
<br />
結標「な……」<br />
<br />
御坂妹「出し物……何をやるんですか? とミサカは疑問を投げかけてみます」<br />
<br />
上条「それはまだ決まって無いんだけど、多分戦隊物になると思うぞ?」<br />
<br />
結標「何でそんな事になったのよ!」<br />
<br />
上条「ま、対象は幼稚園とかなんだけどな、LEVEL4とか5見て勉学へ励む切っ掛けにになれば良いんじゃないかって理由だよ」<br />
<br />
結標「ふーん……、最もらしい理由はあるのね」<br />
<br />
上条「それに結標ってショタコンなんだろ? 丁度いいんじゃない?」<br />
<br />
結標「な……誰から聞いたのよ! っ1人しか居ないかあのシスコン軍曹!」<br />
<br />
上条「違うのか?」<br />
<br />
結標「違うわよ!」<br />
<br />
御坂妹「へーとミサカはジト目で見てみます」<br />
<br />
結標「違うって言ったら違うの!」</p>
<p>上条「解った解った」<br />
<br />
結標「返事は1回!」<br />
<br />
上条「解りましたー」<br />
<br />
結標「伸ばさないの!」<br />
<br />
上条「はい、あ、後この話は他のLEVEL4,5の奴らには内緒な?」<br />
<br />
結標「はいはい、解ってるわ。土御門と約束したから大丈夫よ」<br />
<br />
上条「御坂妹も内緒にな」<br />
<br />
御坂妹「了解しましたが口止め料が欲しいですとミサカはお願いしてみます」<br />
<br />
結標「あ、私も何か欲しいなぁー」<br />
<br />
上条「え……そう言うのは土御門に頼んだ方が良いの買って貰えるぞ?」<br />
<br />
結標「いよ別に、アイツから買って貰っても嬉しく無いし」<br />
<br />
御坂妹「そうですね、まだ貴方から貰った方が黙ってる気になりますとミサカは結論付けます」<br />
<br />
上条「嬉しいって……誰から買って貰っても同じだろ?」<br />
<br />
御坂妹&結標「はぁ……」<br />
<br />
上条「何ですかその息ピッタリの溜息は!? ……そうだな、じゃあ釘でいいか?」<br />
<br />
結標「……、それは釘を体内に入れて欲しいって事?」<br />
<br />
御坂妹「そうですね、ミサカも同じ事を思いました」<br />
<br />
上条「嘘です冗談です」<br />
<br />
結標「そうねー……」<br />
<br />
御坂妹「その前に買い出しを済ませた方が良いんじゃないでしょうか? とミサカは問い掛けてみます」<br />
<br />
上条「そうだな、じゃあ2人とも考えといてくれよ」<br />
<br />
結標「覚悟しといてね」<br />
<br />
上条「お手柔らかにお願いします」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― またデパート<br />
<br />
上条「毎日来てる気がするこのデパート」<br />
<br />
結標「そうなの?」<br />
<br />
上条「あぁ3日連続だ……」<br />
<br />
御坂妹「仕方ないですよとミサカはフォローします」<br />
<br />
上条「まぁここに来れば大体揃うんだよなー、デパートに板とか普通売って無いのに」<br />
<br />
結標「まぁこのデパートは企業がテスト販売に用いるデパートだし、仕方ないのよ」<br />
<br />
上条「マジか」<br />
<br />
結標「マジよ」<br />
<br />
御坂妹「マジですとミサカは補足します」<br />
<br />
上条「そうなのか……とりあえずは文具コーナーだな」</p>
<p>結標「消しゴムで消えるボールペンは知ってたけど消しゴムで消えるセロハンテープって……」<br />
<br />
上条「凄いな、それ本当にセロハンなのか? てか意味あんのかよ」<br />
<br />
御坂妹「そうですね……封筒を破かずに開けれると思えば……とミサカは苦しいフォローをしてみます」<br />
<br />
上条「いや、もう封筒自体旧時代の遺産って言うか殆ど最近はメールだろ」<br />
<br />
結標「でも能力開発の結果って紙で来るのよねー」<br />
<br />
上条「ぐっ……結標は見るのが楽しみだろうけど俺にとっては死刑執行と同じ位の威力だぞ?」<br />
<br />
結標「今は違うでしょ?」<br />
<br />
上条「まぁな、慣れた? 違うな、ケジメを付けたのかな?」<br />
<br />
御坂妹「その右手で何人もの幻想をぶち殺して来ましたからね、とミサカは言ってみます」<br />
<br />
上条「何か他人から言われると恥ずかしいな……まぁやれる事をやってただけだ、右手の有無は関係ないと思うけどな」<br />
<br />
結標「ふーん……」<br />
<br />
上条「ここで買うのは……両面テープとノリか」<br />
<br />
御坂妹「何個必要なんですか? とミサカは訪ねてみます」<br />
<br />
上条「そうだなー5個ずつ買って行けばいいだろ」</p>
<p>上条「これで最後だな」<br />
<br />
結標「案外早く終わったわね」<br />
<br />
上条「3人だと捗るな……2人ともありがとう」<br />
<br />
御坂妹「いえいえこれ位なんて事無いですとミサカは言ってみます」<br />
<br />
上条「じゃあ学校戻るか」<br />
<br />
結標「そうね、行きましょうか」<br />
<br />
御坂妹「確かこっちですね、とミサカは先導してみます」<br />
<br />
上条「来るの?」<br />
<br />
結標「え? 駄目なの?」<br />
<br />
上条「いやいや流石に……ねぇ?」<br />
<br />
結標「学校前までならいいかしら?」<br />
<br />
上条「そうだな……っと忘れないうちに、ちょっと電話してくる」</p>
<p>Prrrr,Prrrr<br />
<br />
フロリス「はい、こちら上条ランドですが」<br />
<br />
上条「ランドって何だランドって!」<br />
<br />
フロリス「ありゃ、当麻か。何か用?」<br />
<br />
上条「あぁ、五和達に今日の晩御飯は要らないって言っといてくれないか?」<br />
<br />
フロリス「何? 外食?」<br />
<br />
上条「懇談会ってやつで相談する事とか色々ある見たいだし、帰るの遅くなると思う」<br />
<br />
フロリス「りょうか―い、お土産よろしくね」<br />
<br />
上条「覚えてたらな」<br />
<br />
Pi</p>
<p> </p>
<p>上条「じゃあ行くか」<br />
<br />
結標「えぇ」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
上条「……何か視線を感じるんですが、良く無い視線が」<br />
<br />
結標「そうかしら?」<br />
<br />
御坂妹「気のせいでは? とミサカは……」<br />
<br />
不良E「おい兄ちゃん、良い身分やなー両サイドに女引き連れて」<br />
<br />
上条「ほらほらほら!」<br />
<br />
結標「荷物貸して?」<br />
<br />
上条「お、おう」<br />
<br />
結標「」シュ<br />
<br />
不良E「なんのつも」ゴツン……ドサッ<br />
<br />
上条「うわっ……板の角がモロに頭に入ったぞ……」<br />
<br />
結標「大丈夫よ、きっと」<br />
<br />
御坂妹「便利な能力ですねと、ミサカは褒めてみます」<br />
<br />
結標「まぁね」<br />
<br />
上条「あーそんな呑気な話してる暇ねーぞ」<br />
<br />
不良D[あ? 何やってくれて?」ゴツン……ドサッ<br />
<br />
不良F「ちょ」ゴツン……ドサッ<br />
<br />
上条「容赦無いな……(最近絡まれる率が半端無い気がするんですが……)」<br />
<br />
結標「こんなのに付き合ってる時間がもったいないわ」<br />
<br />
上条「さいですか」<br />
<br />
御坂妹「では気を取り直していきましょうか」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 学校前<br />
<br />
上条「やっと着いた……」<br />
<br />
結標「案外早く着いたわね……」<br />
<br />
御坂妹「そうですね、話してると短いものですとミサカは少し寂しがってみます」<br />
<br />
上条「だなー楽しい時間は直ぐ過ぎるってこういう時に言うんだろうなー」<br />
<br />
結標「ね、ねぇ」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
結標「連絡先……教えてくれる? ほ、ほら口止め料の事について連絡したいし!」<br />
<br />
上条「あぁ俺の連絡先なら幾らでも教えるぞ?」<br />
<br />
御坂妹「良かったですねとミサカは称賛してみます」<br />
<br />
結標「う、うるさいわね///」<br />
<br />
上条「じゃあ赤外線俺から送るわ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>上条「不幸だ……」<br />
<br />
土御門「下校時の校門前であんな事やってるのが悪いにゃー」<br />
<br />
青髪「そうやでー自業自得やん」<br />
<br />
上条「いやいや……だからって何で災誤まで追っかけて来るんだよ!」<br />
<br />
土御門「ゴリラは浮いた噂聞かないからにゃー、見てて腹立つんだぜい」<br />
<br />
青髪「ボクもあの年で浮いた噂なければカミやんの事殴ってたで」<br />
<br />
上条「……」<br />
<br />
土御門「まぁそろそろ約束の時間にゃー。さっさと行くぜい」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 焼き肉屋前<br />
<br />
上条「佐天さんと初春ちゃん、来てくれたんだ」<br />
<br />
佐天「あ、上条さん! こんばんはー」<br />
<br />
初春「こんばんはー、何の集まり何ですか?」<br />
<br />
上条「それは後であそこの金髪サングラスが説明するよ……で、えっと後ろの子も知り合い?」<br />
<br />
佐天「あ、はい、アケミに、マコちん、むーちゃんです」<br />
<br />
むー「初めましてー上条さん! 涙子からは色々話しは聞いてます!<br />
<br />
上条「話し?」<br />
<br />
佐天「///」<br />
<br />
マコ「初めまして」<br />
<br />
アケミ「初めましてー」<br />
<br />
上条「初めまして、よろしくね」</p>
<p>浜面「おい、上条」<br />
<br />
上条「浜面も来てくれたのか」<br />
<br />
浜面「あぁ……でこっちが」<br />
<br />
服部「服部半蔵だ」<br />
<br />
上条「初めまして」<br />
<br />
浜面「LEVEL0と1の知り合いは多いんだがな、一応荒れないようにリーダー格の半蔵に声かけた」<br />
<br />
服部「だから俺はリーダーじゃ無いだろ」<br />
<br />
浜面「まぁ良いだろ、それに俺はもう戻る気無いしな」<br />
<br />
上条「詳しい事は後で話しがあると思う」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 懇談会@焼き肉屋<br />
<br />
土御門「今回はお集まりいただきありがとうにゃー、今日の主催者の土御門元春だぜい」<br />
<br />
土御門「まぁ何で呼ばれたか、とか色々不明な点があると思うぜい。ではカミやん、説明よろしくにゃー」<br />
<br />
上条「俺!?」<br />
<br />
青髪「ほら! カミやん」<br />
<br />
上条「……ゴホン、皆、今日集まってくれてありがとう。土御門が言った通り何で呼ばれたか分からない人がほとんどだと思う……まぁ説明しなかった俺達が悪いんだけど」<br />
<br />
上条「簡単に言うと、俺達に力を貸して欲しいんだ」<br />
<br />
佐天「力……ですか?」<br />
<br />
上条「あぁ、とある切っ掛けにより統括理事会の名の元に俺達がイベントをやる事になったんだけど」<br />
<br />
上条「そのイベントってのが幼稚園生や小学生にLEVEL5や4の凄さを知って貰って、これからの能力開発の糧にして貰う為に能力ショーをやろうって話なんだ」<br />
<br />
上条「で、その手伝いを俺達LEVEL0と1が引きうける事になったんだ」<br />
<br />
浜面「つー事は何だ? 雑用を俺達に任せるって話なのか?」<br />
<br />
上条「まぁそうなるけど勘違いしないで欲しい、もしLEVEL0や1になっても出来る事があるって事を知って貰う為なんだ。ただの雑用じゃ無いって事を知って欲しい」<br />
<br />
土御門「カミやん説明ありがとうにゃー、聞いても分かるけど俺はこのイベントを通じて無能力者でもやれる事はあるって事を知って欲しいんだぜい」<br />
<br />
土御門「質問はあるかにゃー?」<br />
<br />
ステファニー「私を呼んだ理由は」<br />
<br />
土御門「絹旗最愛も出る」<br />
<br />
ステファニー「な……!?」<br />
<br />
土御門「後は協力するなら話す」<br />
<br />
ステファニー「ふん」<br />
<br />
上条「?」<br />
<br />
海原「あの話しは本当ですか?」<br />
<br />
土御門「大丈夫だ、問題無いにゃー」</p>
<p>土御門「じゃあここに居る全員は手伝ってくれるって事でいいんだにゃー?」<br />
<br />
アケミ「はい」<br />
<br />
むー「勿論ですよ」<br />
<br />
マコ「はい」<br />
<br />
海原「えぇ」<br />
<br />
浜面「服部はいいのか?」<br />
<br />
服部「あぁ……1人のLEVEL0として手伝うさ」<br />
<br />
佐天「初春ー」<br />
<br />
初春「解ってますって、やりましょう」<br />
<br />
ステファニー「……」<br />
<br />
土御門「じゃあ手元のグラスを持ってくれにゃー」<br />
<br />
土御門「乾杯!!」</p>
<p> </p>
<p>「「「「「「「乾杯!」」」」」」</p>
<p> </p>
<p>ステファニー「さぁ、詳しく教えて貰おうじゃない」<br />
<br />
海原(エツァリ)「そうですね」<br />
<br />
土御門「解ったから海原顔近いにゃー、あ、姉ちゃん、ハラミ、タン、牛ロース、それぞれ10人前ずつ」<br />
<br />
ステファニー「で?」<br />
<br />
土御門「まぁ俺達はレベル4や5の凄さを子供達に見せる為に集まったもんだぜい」<br />
<br />
海原「まぁ、そう言えるかもしれませんね、どう上手く言おうと、雑用には変わりないですから」<br />
<br />
土御門「でにゃー、子供たちが好きなのって何だと思うぜい?」<br />
<br />
ステファニー「お……お菓子とか」<br />
<br />
土御門「子供だにゃー」<br />
<br />
ステファニー「な///」<br />
<br />
海原「まぁ……貴方が言っていた事を踏まえると魔法少女……もといヒーローですか?」<br />
<br />
土御門「そうだぜい、で……だ、お前らはヒーローショーって知ってるにゃー?」<br />
<br />
ステファニー「あー、スーパーの屋上とかでやってるやつ?」<br />
<br />
海原「外人なのに詳しいんですね」<br />
<br />
ステファニー「何よ、知ってて悪いの?」<br />
<br />
土御門「(お前も外国人だにゃー……)まーまー、そこは置いといて、で、そのヒーローショーに必要な者は知ってるにゃー」</p>
<p>海原「正義のヒーローには悪の秘密結社って所ですか」<br />
<br />
土御門「そうにゃー、で、その悪の秘密結社役を……」<br />
<br />
ステファニー「私達がやるのね」<br />
<br />
海原「ショッカ―役ですか」<br />
<br />
土御門「まぁ合法に一矢報いる事は出来るかも知れ無いぜい」<br />
<br />
海原「僕は別として学園都市のトップ達に報いることなんて出来る筈ないでしょう、それに何で僕達がそんな事をやるんですか?」<br />
<br />
土御門「大富豪で言うと俺達は3、4、精々5って所だにゃー、だけど向こうはK、1、2にゃー。でも俺達には対能力者のジョーカーが1枚あるんだぜい?」<br />
<br />
ステファニー「ジョーカー?」<br />
<br />
海原「幻想殺し……ですか」<br />
<br />
土御門「御名答だにゃー」<br />
<br />
ステファニー「幻想殺し……」</p>
<p>土御門「まぁ暗部に係わってたお前なら知ってると思うけど」<br />
<br />
ステファニー「異能の力は全て打ち消す能力……」<br />
<br />
土御門「まぁまだカミやんには言って無いからにゃー、カミやんが嫌って言えば出来ないけど説得出来れば対能力に関しては問題無いぜい」<br />
<br />
ステファニー「説得……」<br />
<br />
土御門「色攻め籠絡とかお薦めにゃー」<br />
<br />
海原「また直接的に出て来ましたね」<br />
<br />
土御門「まぁ、カミやんの事なら困ってる~って言えば助けてくれそうだにゃー」<br />
<br />
海原「困ってる~であのメンツに挑むなんて……彼ならやりかねませんね」<br />
<br />
土御門「? ステファニー?」<br />
<br />
ステファニー「」<br />
<br />
海原「フリーズしましたね」<br />
<br />
土御門「初心だったにゃー」</p>
<p>浜面&青髪&上条「「「バニー!!」」」<br />
<br />
浜面「良かったぁーやっと同士に出会えたぜ、あ、豚ロース、豚タン、ハラミ10人前ずつ」<br />
<br />
上条「甘いな……こっからが本番なんだ」<br />
<br />
青髪「あなたはどっち!? 赤!? 黒!? どっちがバニーでショー」<br />
<br />
浜面「赤だろ」<br />
<br />
上条「よかった、お前がそこで白とか言い出さずに」<br />
<br />
青髪「白何て言い出したらあそこの金髪サングラスと同じだったで」<br />
<br />
浜面「白……だと……」<br />
<br />
青髪「あぁ、アイツロリコンやからなー」<br />
<br />
浜面「白……」<br />
<br />
上条「はま……づら……?」</p>
<p>浜面「ご免、白かも」<br />
<br />
青髪「うわぁロリコン一丁入ったでー」<br />
<br />
上条「まぁロリコンの気あり、とは前々から思ってたけどなー」<br />
<br />
浜面「ろろろろロリコンじゃねぇし! 誰だよロリコン言ってんの!」<br />
<br />
上条「お前自分の彼女見て言えよ! 重度とは言わずともあの体型ロリじゃねぇか!」<br />
<br />
浜面「いやいやいやいや好きな人がたまたまロリなだけだから! ロリだから好きじゃないから! しかもまだ彼女じゃねぇよ!」<br />
<br />
青髪「『まだ』ってなんや『まだ』って!」<br />
<br />
上条「こいつ相思相愛な癖にビビって告白できない玉無しロリコン野郎なんだよ、察してやれよ」<br />
<br />
浜面「玉無しロリコンとか勝手に名付けてんじゃねぇよ!」<br />
<br />
青髪「うるさいでロリコン」<br />
<br />
浜面「な……」<br />
<br />
服部「まぁまぁ、お前ら落ち着け。他の人の迷惑になるぞ」<br />
<br />
上条「こうなったら第三者の意見だ」<br />
<br />
青髪「だな」<br />
<br />
服部「……、浜面は重度のロリコンだ」<br />
<br />
浜面「服部いいぃぃぃーッ!」</p>
<p>佐天「あ、このお肉美味しい!」<br />
<br />
初春「ですねー、これがタダで食べれるなんて信じられないです」<br />
<br />
むー「ねー」<br />
<br />
佐天「うん?」<br />
<br />
むー「上条さんのどこが良いの?」<br />
<br />
佐天「」ゴホッゴホッ<br />
<br />
初春「ひぇ!?」<br />
<br />
アケミ「はいはいお水」<br />
<br />
佐天「」ゴクゴクゴク<br />
<br />
マコ「いや、そんなビックリしなくても」<br />
<br />
佐天「いきなりそんな話題振って来るのがおかしいでしょ!」<br />
<br />
むー「でもさー見てると、普通の高校生って感じしない?」<br />
<br />
マコ「だよね」<br />
<br />
佐天「ふふふ、君達には解らないんだよ良さが」<br />
<br />
むー「なにそれー? 初春も同じ?」<br />
<br />
初春「ですねー、ギャップがいいんですよ」<br />
<br />
佐天「そうそう、ギャップがねー」<br />
<br />
アケミ「む、何その解ってますトーク」<br />
<br />
マコ「ギャップかぁ」<br />
<br />
佐天「まぁこの話は置いといて、食べようよ」<br />
<br />
初春「そうですよ、あ、このお肉焼けてます」<br />
<br />
むー「あ、逃げるな!」</p>
<p>青髪「言っておくとボク等はロリコンだから否定してるんちゃうで」<br />
<br />
浜面「じゃあ何だよ今までのロリコン連呼は」<br />
<br />
上条「あ、今のいいなロリコン連呼ロリコン連呼……何でも無いっけ」<br />
<br />
青髪「問題は、ハマやんがロリに似合うバニーを選ぶ事に問題があったんや」<br />
<br />
浜面「なん……だと……」<br />
<br />
青髪「ボク等はロリコンを責めてるんやない、バニーを正当に評価しなかったロリコンを責めてるんや」<br />
<br />
浜面「いやいや! 俺は元々白が……」<br />
<br />
青髪「なら何で最初に白って言わなかったんや? 白が好きならなら最初っから言って当り前や」<br />
<br />
浜面「くっ……」<br />
<br />
上条「君の罪はロリコンだった事じゃ無い、ロリ基準で全て考えてしまう事だ……おいどう言う事だよ青髪」<br />
<br />
青髪「まぁボクも途中で何言ってるか解んなくなったで」<br />
<br />
浜面「何だそれ!」<br />
<br />
上条「纏めると、ロリに合うバニーを選ぶんじゃ無くてバニー単体として選べって事だな……やっぱよく解んねー」<br />
<br />
青髪「まぁいいや、さっさと肉食って行こうや」<br />
<br />
上条「そうだな」</p>
<p>浜面「何ですか、罵られ損ですか」<br />
<br />
上条「まぁ気にすんな」<br />
<br />
青髪「ま、ボクもロリ好きやし」<br />
<br />
浜面「お前ら……」<br />
<br />
服部「ほら、そこの変態バニリズム共、さっさと食ってけ焦げるぞ」<br />
<br />
上条「あ、服部さんありがとうございます、てか何ですかバニリズムって」<br />
<br />
青髪「いっただっきまーす」<br />
<br />
浜面「あ、テメ、それは俺がきっちり育ててた肉だぞ!」<br />
<br />
青髪「偉い人は言いました、焼き肉は戦争やと」<br />
<br />
上条「まーどうでもいいや、食おうぜ」<br />
<br />
浜面「テメェら……お前らの肉がどうなっても知らねぇぞ!」<br />
<br />
上条「あ、この肉もーらい」<br />
<br />
浜面「あぁぁぁ! もういいぞ、先輩の実力教えてやろうじゃねぇか!」<br />
<br />
服部「お前ら喧嘩すんなっての、食べ放題なんだから足りなかったら頼めばいいじゃねぇかよ」<br />
<br />
青髪「そうやそうやー」<br />
<br />
浜面「お姉さん! カルビ20人前!」<br />
<br />
上条「いやいや1種類だけ頼みすぎじゃないでせうか!? 解った肉食ったのは謝るから! 考えなおして!」<br />
<br />
青髪「今の無しで! このお任せコースを8人前で!」</p>
<p>フレンダ「遅れてごめんな訳よ」<br />
<br />
姫神「こんばんは。」<br />
<br />
上条「お、姫神とフレンダも来たか」<br />
<br />
浜面「よ、バレて無いよな?」<br />
<br />
フレンダ「結局さ、バレ無いように来たから遅れた訳」<br />
<br />
上条「姫神もか?」<br />
<br />
姫神「そ。吹寄感鋭いから。」<br />
<br />
青髪「お、姫神ちゃんも来たんや、って隣の金髪娘は?」<br />
<br />
浜面「あぁ、こいつはフレンダ」<br />
<br />
フレンダ「結局さ、人の自己紹介の場をとるアホな訳よ」<br />
<br />
浜面「ぐ……」<br />
<br />
青髪「フレンダちゃんか、よろしゅう」<br />
<br />
フレンダ「よろしく」<br />
<br />
上条「じゃあ2人も何か肉とかどんどん頼んじゃえよ、飲み放題食い放題だし」<br />
<br />
フレンダ「本当にいい訳?」<br />
<br />
浜面「あぁ」<br />
<br />
姫神「で、何で集まったの?」<br />
<br />
上条「あーそう言えばまだ話して無かったな、まぁ食いながら話すよ」</p>
<p>フレンダ「話しは解った訳よ」<br />
<br />
姫神「別に。私は手伝う。」<br />
<br />
上条「ありがとう姫神、フレンダは?」<br />
<br />
フレンダ「……、向こうに麦野はいる訳?」<br />
<br />
浜面「……、多分な」<br />
<br />
フレンダ「……」<br />
<br />
青髪「ん? 何かあったんか?」<br />
<br />
浜面「あー、何と言うか川を渡りかけた感じか?」<br />
<br />
フレンダ「あれは完全に渡ったし、もうあんな思いは嫌な訳よ」<br />
<br />
青髪「川?」<br />
<br />
浜面「知らない方がいい、それに麦野はフレンダが生きてるって知らないしな」<br />
<br />
上条「言って無いのかよ」<br />
<br />
浜面「何て切り出せば良いのか解んなかったんだよ、墓の前でぼろ泣きだすし」<br />
<br />
上条「あー実は生きてましたーてへへーなんて言ったら」<br />
<br />
フレンダ「1/2に逆戻りしそうな訳よ」<br />
<br />
浜面「それは無いって言ってるんだけどな」<br />
<br />
上条「1回あったら、起こりうるって事か」<br />
<br />
フレンダ「そう言う訳」</p>
<p>姫神「生きてる。……って。」<br />
<br />
フレンダ「ご想像の通りな訳」<br />
<br />
青髪「いやー川って三途の川ね、どうやったお花畑見えへんかった?」<br />
<br />
上条「まぁでも仕事って言っても裏方とかだし、麦野さんと会う事無いだろ」<br />
<br />
フレンダ「ホント……?」<br />
<br />
上条「あぁ、俺が土御門に言っといてやるから」<br />
<br />
フレンダ「なら……私も手伝う訳よ」<br />
<br />
浜面「よし、この話はここまでだ、さっさとお前らも肉食え」<br />
<br />
青髪「そうやね、明るい席で暗い話はナンセンスやで」<br />
<br />
上条「そうだな、ほらフレンダ肉食え食え、俺のやるから」ヒョイヒョイ<br />
<br />
フレンダ「あ、ちょ、ちょって自分で取るから、そんな心気遣い必要無い訳よ!」</p>
<p>ステファニー「ねぇ」<br />
<br />
上条「えーと……」<br />
<br />
ステファニー「ステファニー=ゴージャスパレス、ステファニーでいいわ」<br />
<br />
上条「ステファニーさん、何ですか?」<br />
<br />
ステファニー「ステファニーでいいわ」<br />
<br />
上条「ステファニーですか」<br />
<br />
ステファニー「えぇ、よろしくね」<br />
<br />
上条「こちらこそよろしくお願いします」<br />
<br />
ステファニー「それでね、連絡先教えてくれるかな?」<br />
<br />
上条「良いですよ」<br />
<br />
むー「あ、次私にも教えて下さい!」<br />
<br />
マコ「私も良いですか?」<br />
<br />
アケミ「私も」<br />
<br />
フレンダ「あ、結局私も聞きたい訳よ」</p>
<p> </p>
<p>――――</p>
<p>青髪「なんやろねこの虚無感は」<br />
<br />
浜面「そうだな、ぶっちゃけ羨ましいよな、あんな数の女の子にアドレス聞かれるなんて」<br />
<br />
青髪「彼女持ちのハマやんがそんな事言うていいんか?」<br />
<br />
浜面「彼女じゃねぇし! それに何だハマやんて」<br />
<br />
青髪「ハマちゃんの方がええか?」<br />
<br />
浜面「浜面でも仕上でもいいじゃんか」<br />
<br />
青髪「じゃあ仕上で」<br />
<br />
浜面「お、おう……、なんか自分で呼び方注文した感じで嫌だな」<br />
<br />
青髪「そういや自分で~で呼んでーとか言うのってどうかと思うんやけど、あ、別に仕上の事言ってるのとちゃうで?」<br />
<br />
浜面「まぁ俺もどうかと思うぜ」<br />
<br />
青髪「あー、でも可愛い子なら許されるなー、例えば……そうやな、あのステファニーちゃんがステファンって呼んでって言ったらステファンって呼ぶし」<br />
<br />
浜面「俺は外人がそう言うのは別に何とも無いかなー」<br />
<br />
青髪「俺はボブライアン、長いからボブって呼んでくれ! って感じや」<br />
<br />
浜面「ボブライアンって誰だよ、まぁそんな感じだけど」<br />
<br />
青髪「まぁそこは置いといてファンキーなノリって言うの? ああ言う外人とかならいい気がするわ」<br />
<br />
浜面「今の状況には?」<br />
<br />
青髪「いい気はせんわな、するならどM野郎や」<br />
<br />
浜面「はぁ……」<br />
<br />
青髪「よし! じゃあボクは突撃して来ますわ」<br />
<br />
浜面「おいおいマジかよ……あの上条サークルの中に入れんのかよ……空気読めって思われんぞ」<br />
<br />
青髪「あーやっぱり」<br />
<br />
浜面「止めとけ止めとけ、モテンズは肉食ってようぜ」<br />
<br />
青髪「いや仕上げは彼女候補居るんだしちゃうやろ」ヒョイ<br />
<br />
浜面「てめ、だから俺の肉取んじゃねぇよ!」<br />
<br />
青髪「恨みはハラミで晴らす」キリッ<br />
<br />
浜面「……」<br />
<br />
青髪「……」<br />
<br />
浜面「ププ……」<br />
<br />
青髪「クッ……」<br />
<br />
浜面「酷いwwwwww酷過ぎるwwwwww」<br />
<br />
青髪「スマンwwwwwwwwwwww今のは酷過ぎやでwwwwwwwwww」</p>
<p>上条「あいつ等のは聞かないのか?」<br />
<br />
むー「浜面先輩と青髪先輩は……2人髪染めてて怖いじゃいですか」<br />
<br />
上条「良い奴らだぞ?」<br />
<br />
アケミ「かも知れないですけど……なんか……」<br />
<br />
マコ「怖いです」<br />
<br />
ステファニー「あ、秋沙達も教えて貰えるかしら」<br />
<br />
姫神「うん。」<br />
<br />
むー「あ、私にも教えて下さい!」<br />
<br />
アケミ「あ、ズルイ! フレンダさん教えて下さい!」<br />
<br />
マコ「私達にも!」<br />
<br />
フレンダ「解ったからそんな慌てなくてもいい訳、それに『さん』は要らない訳よ」<br />
<br />
<br />
<br />
上条「(まぁ確かに、身長180もある金髪と青髪に中学の時話しかけれたかと言えば無理だな……)」</p>
<p>服部「ゴクゴクゴクゴク……ぷはぁ~」<br />
<br />
土御門「半蔵良い飲みっぷりだにゃー」<br />
<br />
海原「そうですね、じゃあ僕も頼みましょう」<br />
<br />
土御門「お前は高校生って設定なんやから止めとけ」<br />
<br />
海原「貴方も高校生じゃないですか」<br />
<br />
土御門「自分の体だから問題ないぜい、そもそもお前の悪行が回り回って向こうに行くのは俺の良心が許さないにゃー」<br />
<br />
海原「イヤイヤそんな事微塵も思って無いくせに言わないで下さいよ」<br />
<br />
土御門「カイシンシタンダニャー」<br />
<br />
海原「胡散臭いです」<br />
<br />
土御門「てか本物は何処にいるぜい?」<br />
<br />
海原「さぁ?」<br />
<br />
服部「何の話か解らんが、高校生で飲むのは関心しない……が、俺も人の事言えたきりじゃないしな」<br />
<br />
海原「それにアステカじゃ18で成人ですし、1、2年サバ読んでも問題無いですって」<br />
<br />
土御門「にゃー何か酒の席でこんな事言ってるのが馬鹿馬鹿しくなって来たぜい、姉ちゃん、生……お前はどうする?」<br />
<br />
海原「じゃあ僕はテキーラで」<br />
<br />
服部「テキーラとか大丈夫か?」<br />
<br />
海原「えぇアステカの方はテキーラが有名ですから」<br />
<br />
服部「へぇーじゃあ俺も」<br />
<br />
土御門「じゃあテキーラ3つで」<br />
<br />
海原「へー大丈夫ですか? お2人さん」<br />
<br />
土御門「にゃー舐めて貰っちゃ困るぜい」<br />
<br />
服部「酒を飲んでも呑まれるなよ?」</p>
<p>マコ「ステファニーさんって学園都市出身だったんですか!?」<br />
<br />
ステファニー「えぇ」<br />
<br />
フレンダ「意外な訳よ」<br />
<br />
アケミ「それで傭兵って……凄いですねー」<br />
<br />
ステファニー「凄く無いわよ、やりたかったからやっただけだし」<br />
<br />
むー「やりたかった……ですか」<br />
<br />
ステファニー「そうよ、やりたいからやるって大事だと思うわ。それに貴方達若いんだし、好きな事をやるって大事だと思うわよ?」<br />
<br />
佐天「好きな事……ですか……」<br />
<br />
ステファニー「そう、好きな事」<br />
<br />
姫神「すごい。」<br />
<br />
初春「為になります……そう言えば」<br />
<br />
ステファニー「何? 質問なら何でも答えるわ」</p>
<p>初春「ステファニーさん何歳ですか?」<br />
<br />
ステファニー「」<br />
<br />
佐天「あ、ステファニーさんグラス空です!!」ゴポポポ<br />
<br />
ステファニー「」ゴクゴクゴク<br />
<br />
むー「初春駄目でしょ!?」コソコソ<br />
<br />
初春「えーだって気になるじゃないですかー」コソコソ<br />
<br />
アケミ「いや……まぁ気になるけど」コソコソ<br />
<br />
マコ「この話は終わり!」コソコソ<br />
<br />
佐天「でも多分20前半位だよね」<br />
<br />
むー「うん、スタイルも良いし」<br />
<br />
アケミ「髪も奇麗だし」<br />
<br />
マコ「普通に美人だと思うけどなー」<br />
<br />
ステファニー「そ、そう?」<br />
<br />
初春「そうですよ! で何歳ですか?」<br />
<br />
佐天「初春ーーー!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― そんなこんなで2時間後<br />
<br />
上条「どうしてこうなった……」<br />
<br />
姫神「どうして?」<br />
<br />
海原「どうして……と言われましても……」<br />
<br />
土御門「呑まれたにゃー」<br />
<br />
フレンダ「浜面が馬鹿面な訳よ」<br />
<br />
服部「」グダー<br />
<br />
浜面「」グダー<br />
<br />
青髪「あーあ、これもう皆アウトやねー」<br />
<br />
上条「どうして……浜面まで……魔術師の仕業か」チラッ<br />
<br />
海原「いやいや、何で僕見るんですか。2人が勝手に呑まれたです」<br />
<br />
青髪「土御門は平気なんやね」<br />
<br />
土御門「まぁ元々酒には強いし、肉体再生のお陰もあるかも知れ無いにゃー」<br />
<br />
上条「便利だなその肉体再生ってのも」<br />
<br />
土御門「この位の恩恵は欲しいぜい」</p>
<p>フレンダ「どうする訳?」<br />
<br />
青髪「今日は解散やなー」<br />
<br />
土御門「そうだな、じゃあ金払って来るからその2人どうにかするぜい」<br />
<br />
上条「んーどうするか」<br />
<br />
青髪「送るって言っても家解らんし……」<br />
<br />
上条「フレンダなら解るんじゃないか?」<br />
<br />
フレンダ「浜面の家なんか知らない訳よ」<br />
<br />
上条「って事は滝壺、絹旗、麦野さん辺りに」<br />
<br />
フレンダ「麦野は駄目、麦野は駄目」<br />
<br />
上条「……、トラウマか」<br />
<br />
姫神「トラウマ。だね」<br />
<br />
フレンダ「本当に麦野だけは」ガクガク<br />
<br />
上条「解った解った、それにこんな事の為に連絡しないって」<br />
<br />
フレンダ「ホント?」<br />
<br />
上条「あぁ」ポンポン<br />
<br />
フレンダ「良かった……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 女の子の視点<br />
<br />
初春「羨ましいですね……」<br />
<br />
佐天「うん」<br />
<br />
<br />
<br />
むー「恋する乙女の目ね」<br />
<br />
アケミ「ね」<br />
<br />
マコ「あんな2人初めて見た」<br />
<br />
むー「これが恋の力―――ッ!」<br />
<br />
アケミ「気合入ってるね」<br />
<br />
むー「だって初めてじゃ無い? このメンバーで恋の話題になるの」<br />
<br />
マコ「言われてみれば……」<br />
<br />
むー「でしょでしょ! なんかテンション上がるよね!」<br />
<br />
アケミ「う、うん」ドキドキ<br />
<br />
マコ「私までドキドキしてきた」ドキドキ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 野郎の視点<br />
<br />
海原「可愛いですね」<br />
<br />
青髪「怖い夢を見て寝れないから一緒に寝てって感じでこう来る物があったで」<br />
<br />
海原「まぁ殺されかけたらしいですし、仕方ないですよね」<br />
<br />
青髪「麦野さんそんな人に見えへんかったけどなー」<br />
<br />
海原「だからこそ怖いんですよ、きっと」<br />
<br />
青髪「ギャップってやつや」<br />
<br />
海原「それですね」<br />
<br />
青髪「でもSって感じはしてたなー」<br />
<br />
海原「Sですか、で何歳ぐらいなんですか?」<br />
<br />
青髪「んー僕の見立てだと若くて高校3年……大学位いってそうやったな」<br />
<br />
海原「18以上ですか……なんかどうでも良くなってきました」<br />
<br />
青髪「重傷やね」<br />
<br />
海原「それに僕には好きな人が居るんで」<br />
<br />
青髪「成る程、警備員さーんこっちでーす」<br />
<br />
海原「いや、勝手に犯罪者にしないで下さいよ」<br />
<br />
青髪「スマンスマン、でも年下なんやろ?」<br />
<br />
海原「……まぁ、そうですね」<br />
<br />
青髪「何歳?」<br />
<br />
海原「14~5でしょうか」<br />
<br />
青髪「中学生かー微妙やなー、言う所の仮性ロリって所や」<br />
<br />
海原「何ですか仮性ロリって」<br />
<br />
青髪「ロリコンかどうか微妙な所を指す言葉やで」<br />
<br />
海原「そんなもんですか?」<br />
<br />
青髪「まぁボクが思うに、本当に好きなら何歳でも良い気がするんやけどね」<br />
<br />
海原「僕には貴方が良く解りません」</p>
<p>佐天「どうするんですか?」<br />
<br />
海原「こう言う時は……ホテルにぶち込んでおけば問題無いですね」<br />
<br />
上条「ホテルかー……近くにあったっけ?」<br />
<br />
海原「大丈夫です、僕と青髪さんで連れて行きますから」<br />
<br />
青髪「ボク!?」<br />
<br />
海原「半蔵さん背負える人貴方か土御門位でしょう」<br />
<br />
青髪「あーまぁカミやんよりは適任かなぁ」<br />
<br />
初春「あのー……」<br />
<br />
上条「ん? どうした?」<br />
<br />
アケミ「ステファニーさんが……」<br />
<br />
ステファニー「なんなのよもーなんさいならもんくないのよー」<br />
<br />
上条「悪酔い……」<br />
<br />
フレンダ「顔真っ赤な訳よ」<br />
<br />
姫神「なんでこんなになるまで。飲んだの?」<br />
<br />
佐天「初春の所為だからね!」<br />
<br />
初春「えー」<br />
<br />
むー「えーじゃないって! 初春が年の話をするからその分お酒が多くなったんでしょ!」<br />
<br />
初春「そうでしたっけ?」<br />
<br />
マコ「そうでしたっけ? って」<br />
<br />
アケミ「黒初春だ」</p>
<p>上条「んーあの2人と一緒にホテルにぶち込むのもアレだしなー」<br />
青髪「他の物をぶち込まれそうや」<br />
<br />
海原「そんな事言うから駄目なんですよ、ほら見て下さい、凄い目で見られてますよ、不潔……とか最低……とか思われてますって」<br />
<br />
青髪「嘘嘘、今のは冗談やって!」<br />
<br />
上条「こんな時どんな顔すればいいか解らないの」<br />
<br />
初春「笑えばいいと思うよ」<br />
<br />
佐天「苦笑いしか出来ませんけどね」<br />
<br />
フレンダ「むしろ無視が安定だと思う訳よ」<br />
<br />
姫神「無視は駄目。せめてノーリアクション。」<br />
<br />
初春「何か実感籠ってますね」<br />
<br />
姫神「」グスッ<br />
<br />
上条「大丈夫、俺はお前を応援してる」<br />
<br />
姫神「ありがと……・。」<br />
<br />
上条「で、どうするか」<br />
<br />
初春「んー……じゃあ私達の寮でいいならどうですか?」<br />
<br />
上条「良いのか?」<br />
<br />
初春「はい、ここから近いですし」<br />
<br />
上条「じゃあお願いしていいかな」<br />
<br />
初春「はい」</p>
<p>全員「ご馳走様でしたー」<br />
<br />
<br />
土御門「にゃー、良いって事にゃーじゃあ連絡がその内行くからその時はよろしくだぜい」<br />
<br />
海原「では、僕達はこっちで」<br />
<br />
青髪「そうやな、じゃあなカミやん」<br />
<br />
上条「じゃあなー」<br />
<br />
<br />
土御門「お前らは金が無いとかどう言う事ぜい、領収書でも貰って来たなら払うって言うてるのに」<br />
<br />
海原「まぁまぁ必要経費って事で」<br />
<br />
青髪「そうやそうや」<br />
<br />
土御門「貸し1だぜい」<br />
<br />
海原「人の金なのに貸し1つとは汚い」<br />
<br />
青髪「こんな大人にはなりたく無いで」<br />
<br />
土御門「お前らうるさいぜい」</p>
<p>上条「じゃあ俺達も行くか、っと、ステファニーさん掴まって下さい」<br />
<br />
ステファニー「なーんなのさーさんってーそんなとしはなれてないんらからー」ブンブン<br />
<br />
上条「解ってますって」<br />
<br />
佐天「ははは、じゃあこっちです」<br />
<br />
初春「可愛いですねー」<br />
<br />
アケミ「ねー、でも傭兵だったんですよね」<br />
<br />
むー「人生何があるか解らないんだよ、うん」<br />
<br />
マコ「いやいや、なんでそんな達観してるの」<br />
<br />
むー「ほらね? 色々あったじゃない?」<br />
<br />
マコ「……」<br />
<br />
佐天「……」<br />
<br />
アケミ「……」</p>
<p>上条「(な、なんでせうかこの沈黙は!?)」コソコソ<br />
<br />
フレンダ「(え、え、何この急な沈黙は、当麻何かした訳!?)」コソコソ<br />
<br />
姫神「」ジーッ<br />
<br />
上条「(何でも俺のせいにするなての! てか姫神ジト目やめて!)」コソコソ<br />
<br />
フレンダ「(結局さ、色々であんな目と言ったら1つしか無い訳よ!)」<br />
<br />
上条「(なんだよ)」<br />
<br />
姫神「(何?)」<br />
<br />
フレンダ「(男な訳よ!)」キリッ<br />
<br />
姫神上条「「(な、何だってー!!)」」<br />
<br />
フレンダ「(中学生の悩みと言ったら男しかない訳よ!)」<br />
<br />
上条「(……、お前恋愛経験ゼロとか言ってたくせに何知ったかしてんだ!)」<br />
<br />
フレンダ「(細かい事はいい訳! それよりなんとかする訳よ!)」<br />
<br />
姫神「(何とかする。)」<br />
<br />
上条「(なんとかって何だよ!)」<br />
<br />
フレンダ「(俺がいつでも相談に乗るぜ! とか言っておけばいい訳よ)」<br />
<br />
上条「(そんな恥ずかしい事言える訳無いだろ!)」<br />
<br />
姫神「(その言葉は。自分に帰って来るよ。色々と。)」<br />
<br />
フレンダ「(へー、チキンな訳)」<br />
<br />
上条「(うるせ!)」<br />
<br />
ステファニー「なーにおちこんでんのよー」ダキッ<br />
<br />
アケミ「わ、わわわわ」<br />
<br />
上条「(ナイスステファニー!)そうだそうだー、帰るまでが遠足だって習わなかったか?」<br />
<br />
姫神「良く解らないけど。そうだー。」<br />
<br />
むー「ですよね、何かすみません湿っぽくなっちゃって!」<br />
<br />
マコ「行きましょ行きましょ!」</p>
<p> </p>
<p>フレンダ「気にしなくていい訳よ」<br />
<br />
上条「まぁお前は何も言えないな」<br />
<br />
フレンダ「うるさい訳」ゲシッ</p>
<p> </p>
<p>土御門「で、近くのホテルってどこだにゃー」<br />
<br />
海原「こっちです……って人引きずって歩くのも疲れますね」<br />
<br />
青髪「そうやなー、女の子ならいいんやけど、男はなー」<br />
<br />
土御門「女の子なら背負ってムフフだぜい」<br />
<br />
青髪「そうやなーそんなシチュがあれば良いんやけど」<br />
<br />
土御門「で、胸無いにゃーとか言ってからかって楽しみたいにゃー」<br />
<br />
海原「流石ロリコンの鏡」<br />
<br />
青髪「まーそう言うのも良いけど普通に感触を楽しんでみたいんよ、何やろねあの魔翌力」<br />
<br />
土御門「夢が詰まってるにゃー」<br />
<br />
海原「あ、ここです」<br />
<br />
土御門「ここって……」<br />
<br />
青髪「確かにホテルやけど、いわゆる恋人同士が利用すると言う……」<br />
<br />
土御門「ラヴホテルだにゃー」<br />
<br />
青髪「ボクこんな所入るの初めてなんやけど、後なにその発音腹立つんやけど」<br />
<br />
海原「良いじゃないですか近くて安いし、それとその発音腹が立ちます」<br />
<br />
土御門「仕方ないかにゃー、それとそんなヴについて突っ込まれるとは思わなかったぜい」</p>
<p>青髪「疲れたー」ドサッ<br />
<br />
海原「人は投げる物じゃないですよ」ドサ<br />
<br />
土御門「お前もそう言いながら放り投げてるぜい」<br />
<br />
海原「では早速」ゴソゴソ<br />
<br />
土御門「海原……何やってるぜい」<br />
<br />
海原「え? 見て解らないんですか?」<br />
<br />
土御門「信じたく無いから聞いてるんだにゃー」<br />
<br />
海原「2人のズボン下ろしてるんじゃないですか、言わせないで下さい恥ずかしい」<br />
<br />
青髪「うわ……もしかして海原ってそっち系だったん?」<br />
<br />
土御門「ちょっと近付かないでくれ」<br />
<br />
海原「いやいや、ちょっと誤解ですって。まぁ想像して下さいよ、2人がこの状態で目を覚ました時を」<br />
<br />
青髪「そらー、男2人でトランクス姿でラブホテルで」<br />
<br />
土御門「しかも酔ってて何も覚えて無いにゃー」<br />
<br />
海原「もし、自分がその立場ならどう思います?」<br />
<br />
青髪「そりゃー」<br />
<br />
土御門「信じられないにゃー」<br />
<br />
海原「」ニヤ<br />
<br />
青髪「」ニヤ<br />
<br />
土御門「」ニヤ<br />
<br />
青髪「手、握らせておくで」<br />
<br />
土御門「足もちょっと絡ませるにゃー」</p>
<p>海原「うわー……」<br />
<br />
土御門「にゃー……」<br />
<br />
青髪「凄いで……、ちょっと写真撮ってこ」パシャ<br />
<br />
土御門「じゃあ金置いて俺らは出るぜい」</p>
<p>海原「いや―楽しかったですね」<br />
<br />
青髪「海原君の性格の悪さも解った所で解散やな」<br />
<br />
海原「ユーモアあふれると言って下さいよ、あ、青髪さん連絡先教えて下さいよ」<br />
<br />
青髪「おっと、そういやまだ聞いてなかったで」ピ<br />
<br />
土御門「じゃあ俺はこれで失礼するにゃー」<br />
<br />
海原「お休みなさい」<br />
<br />
青髪「サヨナラーまた明日なー」<br />
<br />
土御門「じゃあまた連絡するぜい」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
青髪「来たで」<br />
<br />
海原「それでは僕達も」<br />
<br />
青髪「あぁ、また今度」<br />
<br />
海原「お休みなさい」<br />
<br />
青髪「おやすみー」</p>
<p> </p>
<p>初春「ただいまー」<br />
<br />
春上「お帰りなの」<br />
<br />
佐天「こんばんわー」<br />
<br />
アケミ「おじゃまします」<br />
<br />
むー「同じくおじゃましまーす」<br />
<br />
マコ「おじゃまします」<br />
<br />
春上「皆さんいらっしゃいなの」<br />
<br />
上条「ほら、着きましたよ」<br />
<br />
ステファニー「なーにーろこについたのー」ブンブン<br />
<br />
春上「上条さんお久しぶりなの」<br />
<br />
上条「春上ちゃん久しぶり」<br />
<br />
ステファニー「むしすんなー」グイグイ<br />
<br />
上条「痛い痛い耳痛い痛いから」<br />
<br />
ステファニー「ならおしえなさいよー」<br />
<br />
初春「もし良かったら泊まって行きませんか? もう夜遅いですしふらふらですし」<br />
<br />
ステファニー「らいじょうぶよーよっぱらってなんかいないんらからー」<br />
<br />
むー「酔っ払いの酔って無いが一番危険だ! ってお父さん言ってたよ」<br />
<br />
マコ「あ、うちのお父さんも言ってました」<br />
<br />
アケミ「うちはお母さんだったなー」<br />
<br />
上条「って訳ですから今日はここに泊めて貰って下さい」<br />
<br />
ステファニー「よってないのにー」<br />
<br />
上条「春上ちゃん一泊させてあげてくれないか、明日学校だと思うけどゴメンな」<br />
<br />
春上「大丈夫なの」<br />
<br />
上条「じゃあ後は頼んだ」<br />
<br />
初春「はい、お疲れさまでした」<br />
<br />
佐天「お疲れさまでしたー」</p>
<p> </p>
<p>バタン<br />
<br />
むー「んー良く解らないや」<br />
<br />
初春「何がですか?」<br />
<br />
むー「ギャップって奴」<br />
<br />
アケミ「うんうん」<br />
<br />
マコ「だよね」<br />
<br />
春上「ぎゃっぷなの?」<br />
<br />
佐天「良いよ解ら無くて」<br />
<br />
春上「もー。仲間外れは酷いなの!」<br />
<br />
ステファニー「なーにはなしてるのよー」ダキ<br />
<br />
春上「ひゃっ!?」<br />
<br />
ステファニー「こんなすべすべなはだしてー」スベスベ<br />
<br />
春上「ひゃぁ、くす、ぐったい、なの」<br />
<br />
むー「いいぞいいぞーもっとやっちゃえー」<br />
<br />
春上「た、助けてなのーーー!」</p>
<p> </p>
<p>姫神「お帰り。」<br />
<br />
上条「待たせてごめんな。じゃあ俺達も帰るか」<br />
<br />
フレンダ「結局さここでお別れな訳よ」<br />
<br />
上条「送るぞ?」<br />
<br />
フレンダ「誰にいってる訳?」<br />
<br />
上条「誰って……2人にだけど」<br />
<br />
フレンダ「だから必要無い訳、当麻より強い訳だし秋沙の事送ってあげた方がいい訳」<br />
<br />
姫神「私は。別に後で構わない。(その分長く居られるし)」<br />
<br />
上条「すまないな姫神。てな訳だ、送らせて貰うぞ」<br />
<br />
フレンダ「結局さ、勝手にすればいい訳」</p>
<p>上条「秋かぁ……」<br />
<br />
姫神「秋だね。」<br />
<br />
上条「そう言えば姫神って秋に沙で“あいさ”なんだよな」<br />
<br />
姫神「良く覚えてたね。」<br />
<br />
上条「まぁな」<br />
<br />
フレンダ「秋と言えばなんな訳?」<br />
<br />
上条「スポーツ、読書」<br />
<br />
姫神「紅葉。」<br />
<br />
上条「紅葉かー、紅葉狩りとかしてみたいよな」<br />
<br />
フレンダ「結局さ、紅葉狩りってなんな訳?」<br />
<br />
上条「いや……俺も良く知らんが花見の紅葉版だと思う、うん、多分」<br />
<br />
姫神「それであってる。」<br />
<br />
上条「良かった……、てな訳だ紅葉狩りやりたいよな」<br />
<br />
フレンダ「紅葉狩り……ちょっと興味が出て来た訳よ」<br />
<br />
上条「俺もやった記憶が無い気がするようなしないような? てかこの辺に紅葉狩りスポットなんてあったか?」<br />
<br />
姫神「多分少しならあると思う」<br />
<br />
上条「まぁ無くてもバーチャル技術で何とかなるか」<br />
<br />
フレンダ「なんかそれは風情が無い訳よ」<br />
<br />
上条「まぁここに風情を求めるのはおかしな話な気がするけどな」<br />
<br />
姫神「うん。」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― フレンダ宅、前<br />
<br />
フレンダ「あ、家ここだから」<br />
<br />
上条「お、ここか、案外寮と近いな」<br />
<br />
姫神「うん。そうだね」<br />
<br />
フレンダ「送ってくれてありがとうな訳」<br />
<br />
上条「お礼なんていいっていいって、帰り道だったしな」<br />
<br />
フレンダ「じゃあおやすみ、今日は楽しかった訳よ」<br />
<br />
上条「あぁお休み、また今度よろしくな」<br />
<br />
姫神「お休み。」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――― 女子寮前<br />
<br />
姫神「送ってくれてありがと」<br />
<br />
上条「おう、俺も一緒に帰れて俺も楽しいしな」<br />
<br />
姫神「///」カーッ<br />
<br />
上条「じゃあな」<br />
<br />
姫神「ねぇ……。」<br />
<br />
上条「ん?」<br />
<br />
姫神「何でも無い。お休み。明日は遅刻しないでね。」<br />
<br />
上条「あぁお休み、また明日な。言っておくと今日も遅刻じゃないからな」<br />
<br />
姫神「ふふ。」<br />
<br />
上条「じゃあお休み」</p>
2020-12-30T21:42:21+09:00
1609332141
-
長編SS
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/833.html
-長編SSタイトル一覧は&link_tag(長編SS,text=こちら)
&link_aname(jump){一覧を飛ばす}
#contents
&aname(jump){[†]}
**&i(){完結}
***[[上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」]]
-ある日突然、学園都市から追われることになってしまった美琴。絶望的な状況の中、アイツだけは味方だった・・・・・・。学園都市脱出編のスリリングな展開に注目。作者曰く、「究極の上琴SS」。
***[[絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」]](完結)
-学園都市 第7学区の外れに存在するツタに覆われた怪しげな洋館。&br()洋館の住人、絹旗と滝壺は余った空き部屋の入居者を募集したところ、&br()集まった住人は偶然にも全員が大能力者(レベル4)であった。&br()7人の大能力者が一つ屋根の下で繰り広げる、ハートフルボッコメディストーリー。
***[[サーシャ「亡命します」]]
-特殊な性癖がある上司からのセクシャルハラスメンントに悩むロシア正教殲滅白書所属のシスター、サーシャ。&br()我慢の限界を超えた彼女がとった行動はイギリスへの亡命だった・・・・・・。&br()ほのぼの、シリアスの緩急が上手い。百合要素?あり。&br()余談だが、魔術サイドだけに焦点を絞った本格長編SSは数が少ないので貴重である。
***[[とある暗部の心理掌握]]
-垣根帝督による常盤台襲撃事件をなんとか乗り切ったレベル5第五位の超能力者「心理掌握」。平穏な日々を守るため、垣根の監視・記憶操作を使命に一人彼女は学園都市暗部へと潜入する。――心理掌握と垣根帝督メインのシリアス。
***[[とあるミサカと天草式十字凄教]]
-「出来損ない」として学園都市の科学者天井に転売されてしまった、シスターズ検体番号00000号(フルチューニング)。輸送されるところを天草式十字凄教の一団に救助された彼女は、「ミサカ レイ」と名づけられ、新たな人生、そして戦いへと身を投じることとなる――&br()フルチューニングと建宮(!)を主人公にすえた本編再構成モノ。
***[[美琴「ちょっとアンタ!」禁書「なぁに?」]]
-ひょんなことからインデックスと同居することにことになった御坂。彼女の不遜な態度・豪快な食欲にあきれるも、ある日を境にその一挙手一投足に胸の高なりを覚える自分に気づく。認めがたい同性への想い。増長する自らの欲望。同時に存在する上条への恋心という矛盾。御坂はこの葛藤をどのように乗り越えるのか・・・・・・。&br()――御坂×インデックス。作者が全力で挑むシリアス百合モノ。絹旗×フレンダなど他の関係も交えて描かれる二人の姿から目が離せない。
***[[学園都市第二世代物語]]
-本編から約20年後の世界。超能力を実現する学園都市は一般の少年少女にとって依然あこがれの場所。高校受験を控えた佐天利子(としこ)と上条麻琴は、学園都市の学校の受験について話すが利子は母涙子に反対されているという。そんななか、高位能力者を親にもつ麻琴の能力が発現。正式に検査をを受けるため二人は学園都市へと出向くが、そこで利子は母が学園都市編入に反対する理由、自らに潜在する能力と出生の秘密を知ることになる・・・。&br()――本編メンバーの子世代(オリキャラ)を主人公に据えたifストーリー。オリジナルキャラクターに違和感がないのがすごい。
***[[佐天「…アイテム?」>佐天「…アイテム?」index]]
-無能力者である自分。友人との距離。劣等感・・・。そうした感情に悩む佐天のもとに舞い込んだ「アイテム」と呼ばれる治安維持部隊加入への誘い。高額なギャランティにつられ、そしてなにより自分を変える意味もこめて承諾した彼女だが・・・。――総合スレの作品を基にした、シリアス長編。ダークな雰囲気。
***[[上条「誰を助けりゃいいんだよ……」]]
-行方不明は10000人以上!? 頼りになる人は皆さらわれ、一人コツコツと助けていくことになった上条。次々と増えていく行方不明者、勝手に助かってる被害者、そして何度もさらわれる土御門。作者曰く「最大400レスで片付けられる」とのこと。&br()果たして上条は全員無事助け出すことができるのか、そして作者は無事風呂敷をたたむことができるのか!? 救助リストの更新状況にも注目。
***[[とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)]]
-学園都市内の孤児院。チャイルドエラーの少女「唯」の日常は突如与えられた能力(ちから)により一変する。成長した彼女には力をもつものが逃れられない試練が待ち受けているのだった...。---禁書世界設定にけいおん!のキャラが登場。シリアス。
**&i(){連載中}
***[[上条「學園都市……か」]]
-田舎の少年上条当麻が、學生になるべく上京してきた――舞台を現代から明治期(?)に置き換えたレトロ感溢れるもうひとつの禁書世界。良い雰囲気。
***[[一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・)]]
-新説! 一方通行≠セロリ!? 学園都市第四位の麦野に近づきたい一方通行は・・・・・・。
***[[上条「なんだこのカード」]]
-&font(red){※クロスではないが元ネタ『ボーン・アイデンティティー』}
-脳内デバイスにより007並のエージェントになった上条当麻。&br()一方学園都市はその能力者優遇の運営体制に、無能力者達の不満が爆発。本格的な革命運動が勃発しようとしていた・・・・・・。&br()全編シリアス。死人多数。逆行(!)あり。
***[[佐天「きゅ、吸血殺しの紅十字ッ!」]]
-無能力者佐天涙子と魔術師ステイル・マグヌスが邂逅。そのころ、学園都市は学生の行方不明事件に揺れており・・・・・・。魔術とは「才能のないものがそれを持つものに対抗する手段」。ステイルとの出会いで佐天はどう変わっていくのだろうか?
***[[中の人「おっ!目が覚めたか」上条「テメェ・・・・・・」]]
-&font(red){※最新刊(22巻)ネタバレ注意}
-本格的な22巻アフター。生還した上条当麻を中心にさまざまな視点で物語が展開。
***[[上条「はぁ…」]]
-「そろそろ彼女ほしいなぁ」――上条のその一言から始まった、女達の戦い。権謀術数の数々・・・・・・。&br()いまや、上条勢力の内部闘争は世界規模に及んでいるのだった。読んで字のごとく上条ハーレム。
***[[一方通行「フラグ・・・ねェ」]]
-覚醒し、天使の能力を得た一方通行がカザキリ以下天使達とともに行動する。
***[[上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」]]
-時系列は妹達計画崩壊前――記憶喪失となった一方通行と上条達の交流。
***[[佐天「時を止める能力……」]]
-&font(red){※クロスではないが元ネタ『ジョジョの奇妙な冒険』}
-「あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!おれは道路で飛び出してきた少女を轢いたと思ったら轢いてなかった。な・・・何を言ってるのかわからねーと思うが・・・」&br()――交通事故に巻き込まれそうになった佐天涙子。その衝撃から目覚めた能力はなんと「時間操作」だった・・・・・・。&br()念願の能力を手に入れた彼女は、力を磨くべくさまざまな苦難に挑む。今回の佐天さんは一味違うぜ!
***[[番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ?」]]
-ロシアからやって来たシスターズ番外固体。行く当ての無い彼女は、ロシアで一戦交えたあの男の所に居候することに……。
***[[とある魔術と木原数多]] <打ち切り>
-幻想御手事件の実行犯として拘禁されていた木山春生を尋ねてきた、学園都市暗部の科学者木原数多。彼の手により図らずも脱獄するはめになった木山は、自らの常識を超えた「魔術」の存在、そして、その裏に広がる果てしない闘争の世界に巻き込まれて行く――&br()科学サイドvs魔術サイド。大人メインの本編再構成モノ。木原が渋い。
***[[上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」]]
-学園都市統括理事長の意向で、学生にして警備員(アンチスキル)に入隊することになってしまった上条。同時期に風紀委員(ジャッジメント)に臨時入隊した御坂。能力者暴走事件を中心に二人の歩みはどう交差していくのか。&br()――上条が警備員になる話。リクエストに応じて登場キャラクターを追加してくれるとのこと。
***&link(浜面「俺は、どんな事してもお前を助けるって誓ったんだよ。インデックス」<br>){浜面「俺は、どんな事してもお前を助けるって誓ったんだよ。インデックス」<br>}(連載中)
-スキアルアウト。レベル0の落ちこぼれ...。単なるチンピラに過ぎないと自分を卑下する浜面の前に現れたインデックス。果たして彼は「ヒーロー」足りえるのか?&br()――主人公を浜面にした本編再構成モノ。その泥臭い戦い方は他の主人公とは違った魅力がある。
***[[とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)]]
-戦争により住む場所を失った姫神が出会ったのは、結標淡希。「グループ」と呼ばれる組織で働いていた彼女だが現在は暇を出されていると言う。いろいろあって、ルームシェアをすることになった二人は密接した関係の中で心の交流を深めていく。&br()――姫神×結標の珍しい組み合わせ。あいわからずメンタルが弱い結標と意外にしたたかな姫神のキャラクター性に注目。
****番外編 &link_anchor(bangai,page=とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)){とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)}
-全てが終わった後。かつて敵対した勢力は和解し新たな関係が始まろうとしていた。 &br()織女星祭の花火の下で姫神と結標は、そして戦いを終えた者達すべてが勝ち取ったモノをかみ締めながら思うのだった。「学園都市は今日も平和だ」、と。
***[[番外個体「小さい一方通行?」]]
-あの一方通行に弟(妹)がいた!?突如白日の下に晒された、絶対能力進化計画の別プランとその産物、欠損固体。ショタとロリが乱れ咲くなか、ぞくぞくと集まる特殊性癖者の影。ミサカネットワークによる実況は今日もサーバー(?)に負荷をかけ続ける・・・。&br()――MNWモノ。前編ギャグ。各妹達の個性に注目。
***[[ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」]]
-あれから十年、最大主教の護衛の任についているステイル=マグヌス。周りの濃い面々に振り回され彼の心労はとどまるところを知らない。イギリス清教のメインツッコミとなったステイルくんにじゅうよんさいの運命やいかに!!&br()――総合スレから生まれた貴重な魔術サイド未来設定ほのぼのイチャラブときどきシリアスSS。最大主教の口調にも注目。
***[[上条「そこのおねーさん! お茶しない?」 麦野「あん?」]]
-エロ多し。一部、過激な描写あり。
-夏休み初日に邂逅したレベル0(無能力者)とレベル5(超能力者)。ひょんな出会いから始まる『肉欲』と『暴力』の非日常… &br()――上麦SS。上条さんが「アイテム」に入り、麦のんとエロエロするSSです。エロ6:バトル3:日常1ぐらいの割合。
**更新停止
**緊急避難用(短編ページリストより移動中です)
//長編行き
***[[上条「美琴ってMだよな……」>上条「美琴ってMだよな・・・・・・」index]]
-オムニバス &color(red){18禁} 完結?
-パートナーとして楽しい性生活を送っていた当麻と美琴。しかし、マンネリを感じた当麻はアブノーマルなセックスに手を染めていく・・・・・・。回を重ねるごとに変態度が上がる。
//長編行き
***上条「もてた」
-① ② ③ ④
-クラスメイトとの口論から、上条は女の子をデートに誘うことに。偶然すぐ傍には、姫神秋沙がいた。その偶然が、二人の関係をガラリと変えていく。いわゆる姫神大☆勝☆利!
****After Story
-① ② ③ ④(連載中)
-ついに上条と結ばれた姫神。しかし、その影には涙を飲む女の子達もいて・・・・・・。上条「もてた」の続編。バッタバッタと振られていく女の子達の涙と執拗な恋愛描写にあなたは耐えられるか。全体的にマイナー(?)キャラに焦点を当てた話なのでお好きな方はぜひ。
//長編行き
***[[上条「おっす、俺ゲス条!」>上条「おっす、俺ゲス条!」index]]
-オムニバス 18禁
-文字通りゲスな上条当麻が知人女性を弄ぶ話。しかし、彼の中にもルールがあり、①既婚者との本番NG②近親○姦NG
③幼女との本番NG(※年齢が大人なら有り)④ハードなSMもNG(ソフトなら有り)⑤虫プレイやスカト○等アブノーマルなものもNG、とのこと。
****[[上条「俺は・・・超ゲス条だ」>上条「俺は…超ゲス条だ」index]]
-オムニバス 18禁
-かつて数多の女性を餌食にし、学園都市を震撼させた男「ゲス条」が満を持して帰ってきた!――上条「おっす、俺ゲス条!」の続編。幼女解禁宣言もあり、前作以上にハードな描写が飛び出すと目されるので注意が必要。
//長編行き
***[[御坂妹「ミサカじゃダメですか?」等々>御坂妹「ミサカじゃダメですか?」等々index]]
-オムニバス
-クリスマス・イブ――彼女などいない上条は男友達とむなしく街に繰り出していた。そして出会ったのは御坂妹。なんやかんやで、一緒にイブを過ごすことになった二人は・・・・・・。
//長編行き
***[[黄泉川家の華麗なる日々]]
-打ち切り
-黄泉川家の人々――居候の一方通行、打ち止めそして元研究職で現在無職の芳川を含めた四人は今日も仲良く(?)暮らすのだった。
//長編行き
***[[黄泉川家短編集>黄泉川家短編集 Index]]
-オムニバス
-黄泉川家で織り成される暖かいホームドラマの数々。短編オムニバス形式でどうぞ。
//長編行き
***[[とある若葉の一家団欒(ラブコメファミリー)]](現行)
-黄泉川家の面々が色々と騒動を起こす。やはり、芳川はまだ働く気がないようだ。
//長編行き
***[[一方通行「どうかしてるぜェ!!」]]
-上条、一方通行含め皆仲良しのほのぼのストーリー。セロリ。
//長編行き
***[[御坂妹「MNWに一般の方が接続されるそうです」>御坂妹「MNWに一般の方が接続されるそうです」index]]
-オムニバス
-シスターズだけがアクセスできるMNW(ミサカ・ネットワーク)に一般人が接続できるデバイスが開発された! 接続してきた一般人との交流を通じてシスターズが騒ぎを起こす。&br()ところで、MNWの雰囲気が某巨大掲示板に似ているような・・・・・・。
//長編
***[[木山先生「君はどうしようもない変態だな」]]
-オムニバス
-木山先生に蔑んだ目で見下され、罵られたい奴はちょっと来い――木山先生と同棲中の「俺」が織り成す、紳士的でハートフルな日々。怒涛の短編オムニバス。君は>>1の変態性(注:ほめてます)についていけるか!?
//長編
***[[ミコト「ただいま!」]]
-※最新刊(22巻)ネタバレ注意
-あの世界大戦から約一年後の世界。先の戦いで真の能力が覚醒した上条はその力を生かし戦後処理(残党の掃討)に奔走していた。戦争が終わってなお繰り返される血で血を洗う殺し合い。上条の葛藤。御坂の想い。そして明らかになる彼女の秘密・・・。息をつく間もなく物語は展開していく。――22巻(第三次世界大戦)アフター。タイトルが意味するところに注目。
//長編
***[[小萌「魔法名は『smilers100』【生徒達の笑顔のために】ですよー」>小萌「魔法名は『smilers100』【生徒達の笑顔のために】ですよー」index]]<打ち切り>
-最先端の科学技術を擁するも、極めて治安状況が厳しい学園都市。生徒達が傷つき、そしてその若い命を散らしていく事実を前に教師・月詠小萌はある決意をする・・・。――小萌先生が魔術師になる話。こんなカッコイイ先生は初めてみた。
うんこ
#hr(color=#808080)
2020-09-13T22:58:12+09:00
1600005492
-
トップページ
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1.html
>The Sunglasses industry has started in mid of nineteenth century. In these sixty years, there lots of well designed glasses are made the world fashionable. Purchasing a sunglass is not a hectic work today; The World Wide Web is an incredible resource of information with tips, pictures, guides, reviews, ratings, shopping and more with anything and everything you could think of.
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2016-11-09T15:43:32+09:00
1478673812
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はじめに
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/825.html
//
// コメントアウトですの
//
//
//
//
*禁書SS@製作速報/SS速報にようこそ
ここでは[[製作速報>http://ex14.vip2ch.com/news4gep/index.html]]及び[[SS速報>http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html]]に投下された、
-とある魔術の禁書目録
-とある科学の超電磁砲
のサイドストーリー(SS)、ファンフィクションをまとめています
また同SSを読んだり書いたりする時の参考資料としてキャラクターや用語のデータ集も作成しています
当wikiはリンク自由です。個人でサイトをお持ちの方はどんどんリンクしてください
なおこのwiki内では上記作品群を纏めてSSと呼称します
原作『&b(){とある魔術の禁書目録 SS}』等については『&font(b,brown){SS巻}』などと表記します
**このwikiのガイドライン
だれでも編集できます。まとめ人随時募集。編集の仕方は[[こちら>編集ガイドライン]]
SSの書き手が投稿と同時に載せてくれると万々歳
まとめの基準は
-製作速報で作成された禁書SS(VIPから引継ぎの作品はその限りでない)
-製速禁書SS総合スレのSS以外(現状完全なまとめが外部に存在するので、今のところは)
ですが、まとめたいなら適度にどうぞ
ただしSS速報以外のもの(ArcadiaなどのSS)に関しては転載しないでください
カテゴリはおおまかにこんな感じです
-長編(シリーズもの)
-短編(単発で短いものあるいはオムニバス形のもの)
-クロスオーバー(禁書と他作品のコラボ。長編短編合同で扱う)
//です。が、場合によってはさらに細分化しても良いと思います
**このwikiの目標
従来、製作速報で作成される禁書SSの保存はコピペブログに頼るしかありませんでした。しかし、
&font(i){自分達で何かを「製作」する以上「保存」するのも自分達で行いたい――}
ということで、このwikiが発足しました
前述の通り製速禁書SSの多くは外部ブログでまとめられていますが、それはそれとして
-&u(){製作速報(SSを発信する場所)が自ら運営するまとめサイト}
として、オリジナリティを出したwikiにしていきましょう
**用語目録について
SSを読んだり書いたりするときの参考資料にしてください
-人物や用語の説明
-各キャラの口調や間違えられやすい設定
-SS速報内での扱いやよくある設定
などを扱っています
***<管理人からのお知らせ>
#include(管理人からのお知らせ)
#include(コメント用ページ)
//-[[運営スレ@SS速報>http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294924325/1-]]
//--管理人常駐。ご意見はこちらに
//-[[運営スレ@製作速報避難所>http://jbbs.livedoor.jp/internet/8098/]]
//--サーバーが落ちた時の避難所
#hr(color=#808080)
2016-07-26T14:19:57+09:00
1469510397
-
上条「おっす、俺ゲス条!」index
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/39.html
<p><em>いやぁ、ゲス条さんついに周りのほとんど食べてしまいました…えっ?何を食べたかって?そりゃ決まってるじゃないですか<br /><br />
女ですよ。女<br /><br />
ゲス条さんの周りは可愛い子や綺麗な子が沢山いるんだから、手を出さないわけにはいかんでしょ<br />
まあ、休み暇がないから愚息が乾く暇がなくて困ってるくらいですよww<br />
ハッハッハ</em></p>
<p> </p>
<hr /><p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/40.html"> ①五和編</a></p>
<p> <a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/41.html">②神裂火織編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/42.html"> ③白井黒子編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/43.html">④御坂美琴編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/44.html">⑤禁書目録編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/45.html">⑥吹寄制理編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/46.html">⑦打ち止め(ラストオーダー)編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/47.html">⑧初春飾利&佐天涙子編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/48.html">⑨鈴科百合子(一方通行)編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/49.html">⑩姫神秋沙編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/60.html">⑪月詠小萌編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/61.html">⑫固法美偉編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/62.html">⑬雲川芹亜編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/63.html">⑭御坂美鈴編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/64.html">⑮御坂妹編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/65.html">⑯続・月詠子萌編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/66.html">⑰御坂美琴&御坂妹(姉妹丼)編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/265.html" title="⑱木山春生編 (17s)">⑱木山春生編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/469.html">⑲結標淡希編</a></p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/494.html">⑳オルソラ・アクィナス編</a></p>
<p> </p>
<p><a href="http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/495.html">続編</a></p>
<p> </p>
2016-04-19T00:28:22+09:00
1460993302
-
上条「キングダムハーツ?」3
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/297.html
<p>黒フード「心がもっとも輝く瞬間……」<br /><br />
黒フード「……それは『誰かのために』自らをも投げだす瞬間」<br /><br />
天井「サイクス……来ていたのか」<br /><br />
天井「馬鹿なやつだ、レプリカである打ち止めに心がないのも忘れ……」<br /><br />
天井「心を解析しているつもりが逆に解析されているとも知らずにな」<br /><br />
サイクス「これでようやく一方通行が我々のものになるのだな」<br /><br />
天井「驚いたぞ、お前が最終信号に一方通行の心を移す計画を持ち掛けたときにはな」<br /><br />
サイクス「それを実現したお前も流石というべきかヴィクセン」<br /><br />
サイクス「……いや、この世界のお前は天井亜雄と呼ばれているんだったな」<br /><br />
ヴィクセン「よせ、お前に呼ばれると寒気がするわ」<br /><br />
サイクス「さて、あとは一方通行を完成させるためのもう一つの材料」<br /><br />
サイクス「……『禁書目録』を手に入れるのみだ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――某ホテル・屋上</p>
<p><br />
アクセル「くっ……流石に人の心を見るってのはキやがるなぁ」ガクッ<br /><br />
インデックス「もうやめて!」<br /><br />
インデックス「いくらあなたに心がないって言っても……」<br /><br />
アクセル「そんなことは百も承知だ」フラッ<br /><br />
インデックス「どうして……どうしてそこまでして!?」<br /><br />
アクセル「……ロクサスに会いたかった」<br /><br />
インデックス「!!」</p>
<p>アクセル「俺、あいつが好きだった」<br /><br />
アクセル「アイツといると俺にも心があるような……そんな気になったんだ」<br /><br />
インデックス「それじゃあ私の心を覗いたのは……」<br /><br />
アクセル「お前の10万3000冊の中にならハートレスを生み出す方法が分かるかもしれない」<br /><br />
インデックス「もう一度、ソラをハートレスにすれば……」<br /><br />
アクセル「……そう、ロクサスに会える」<br /><br />
アクセル「でもこの世界じゃ心の闇についての研究はほとんど進んでなかったみたいだな」<br /><br />
アクセル「正直ちょっと期待外れだったぜ」<br /><br />
インデックス「むぅ、ちょっと傷つくかも!!」</p>
<p>インデックス「それに、研究が進んでなかったんじゃないんだよ!!」<br /><br />
アクセル「ああ、わかるぜ。この世界でも誰かやらかしちまったんだろ?」<br /><br />
アクセル「……心の研究を禁止せざるをえないような事をな」<br /><br />
インデックス「ひょっとして、『エドワードレポート』を……?」<br /><br />
アクセル「ああ、ほとんど暗号化されてて読めなかったけどな」<br /><br />
アクセル「ひょっとしてそのレポートを書いた『エドワード』ってやつは、今この街の……」<br /><br />
バタァンッ!!<br /><br />
上条「インデックス!!」<br /><br />
インデックス「とうま!!」</p>
<p>ソラ「……アクセル!!」チャキッ<br /><br />
神裂「ⅩⅢ機関……その子から離れなさい!!」<br /><br />
アクセル「おうおうぞろぞろと集まって来やがって……」<br /><br />
アクセル「こちとらもう限界だってのによ」ガクッ<br /><br />
グーフィー「なんかケガしてるみたいだねぇ」<br /><br />
ドナルド「よくわからないけど、今のうちだよ!!」グワッ<br /><br />
上条「今助けるぞ、インデックス!!」<br /><br />
『悪いがそうは行かない』<br /><br />
アクセル「この声は……!!」<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
サイクス「『禁書目録』は預からせてもらおう」</p>
<p>ソラ「お前は……」<br /><br />
アクセル「……サイクス!!」<br /><br />
サイクス「アクセル、お前に然るべき引導をここで渡してやりたいところだが……」<br /><br />
サイクス「残念だがすぐに一方通行の実験を再開しなければならないのでな、時間がない」グッ<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
インデックス「やめてっ、離してよ!!」<br /><br />
サイクス「また会おう、ソラ」<br /><br />
神裂「待ちなさい、ⅩⅢ機関!!」ダッ<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
上条「神裂!?」<br /><br />
ドナルド「闇の中に飛び込んじゃった!?」グワッ</p>
<p> </p>
<p>上条「くそっ、一体どうなってるんだ!?」<br /><br />
アクセル「まさかサイクスの奴が禁書目録を狙っていたとはな……」フラッ<br /><br />
ソラ「サイクスって、確か木山先生のことをそそのかした……」<br /><br />
ソラ「アクセル、あいつはインデックスをどこへ連れて行ったんだ!?」<br /><br />
アクセル「そんなこと俺が知るかよ」<br /><br />
ドナルド「嘘をつけ!!」グワッ<br /><br />
アクセル「本当に知らねえって」<br /><br />
アクセル「……アイツがこの世界で何をしようとしてたかは知ってるけどな」<br /><br />
グーフィー「どういうこと?」<br /><br />
アクセル「ほら、これ見てみろ」ペラッ</p>
<p>ソラ「量産異能者『妹達』の運用における『一方通行』の絶対能力への進化法……?」<br /><br />
アクセル「お前ら知ってるだろ『超電磁砲』の妹ってやつを」<br /><br />
アクセル「ありゃ正確には大量生産されたレプリカってやつだ」<br /><br />
ドナルド「大量生産!?」<br /><br />
アクセル「そう、大量生産した二万体のレプリカを一方通行と戦わせて……」<br /><br />
アクセル「一方通行を『絶対能力〈レベル6〉』にする」<br /><br />
アクセル「アイツの言う『実験』ってのは簡単に言やそんなとこだ」<br /><br />
上条「ナメやがって……!」<br /><br />
ソラ「…………」<br /><br />
『ああ、先ほど行われた実験でしたら滞りなく終了いたしました』<br /><br />
『そっか、よかったな!!』<br /><br />
ソラ「俺は……」ギリッ</p>
<p>グーフィー「でもそれでどうしてインデックスがさらわれちゃったのかなぁ?」<br /><br />
アクセル「さあな。俺が掴んだのは、その一方通行ってやつをサイクスが利用しようとしてたってだけだ」<br /><br />
アクセル「……心を抜いた操り人形としてな」<br /><br />
ドナルド「は、早く止めないと!!」グワッ<br /><br />
ソラ「アクセル、その実験をやってる場所を教えてくれ!!」<br /><br />
アクセル「だからそんなこと俺は知らねえってば」<br /><br />
アクセル「だがそうだな……」<br /><br />
アクセル「オリジナルの『超電磁砲』なら知ってるんじゃねえのか?」<br /><br />
ソラ「……皆、急いでミコトを探すぞ!!」</p>
<p>――――――<br /><br />
美琴「誰か、助けてよ……」<br /><br />
ソラ「……ミコト!!」<br /><br />
美琴「ソラ、ドナルド、グーフィー?」<br /><br />
美琴「それに……」<br /><br />
上条「お前、何してるんだこんなところで!?」<br /><br />
美琴「……別にどこで何をしようが私の勝手でしょ?」<br /><br />
美琴「私はレベル5の『超電磁砲』なのよ? 夜遊びなんかした程度で……」<br /><br />
ソラ「待ってくれ、ミコト!」<br /><br />
美琴「えっ……?」<br /><br />
ソラ「知ってるんだ。俺たち」<br /><br />
ソラ「実験のことも、ミコトの妹のことも……」</p>
<p>美琴「そっか、もうみんな知ってるんだ」<br /><br />
ソラ「そうだよ、だから皆で協力して……」<br /><br />
美琴「ねえ、『樹形図の設計者』は一方通行をレベル6にするのに128人の『超電磁砲』を必要とすると計算した」<br /><br />
美琴「じゃあ、もし研究者たちに『超電磁砲なんて何人倒してもレベル6にならない』と思わせられたら?」<br /><br />
ドナルド「もちろん実験は中止だよね!」<br /><br />
グーフィー「でもそのツリーダイアグラムの計算とは関係ないんじゃないのかなぁ?」<br /><br />
美琴「ううん、犯人はわからないけど樹形図の設計者は地上からの攻撃で撃墜されてるの」<br /><br />
美琴「だから研究者に『機械のやることには限界がある』って思わせられたら……」<br /><br />
上条「……お前、死のうとしてるんだな?」<br /><br />
ソラ「!? なんだって!?」</p>
<p>美琴「そうよ。私はこれから一方通行のところへ行く」<br /><br />
美琴「私が割り込んで、実験そのものを終わらせてやるわ」<br /><br />
美琴「だからソラ……そこをどいてくれる?」<br /><br />
ソラ「……いやだ」<br /><br />
美琴「なっ……まさか妹達はクローンだからどうでもいいって思ってるの!?」<br /><br />
ソラ「そんなこと思ってるわけない」<br /><br />
美琴「それなら……」<br /><br />
ソラ「でもミコトが死んでもいいとも思わない!!」<br /><br />
美琴「!!」</p>
<p>上条「……俺が一方通行と戦う」<br /><br />
上条「第一位がなんてことないケンカでレベル0に負ければ……」<br /><br />
グーフィー「皆『一方通行ってすごく弱かったんだ』って思って実験は中止になるもんね」<br /><br />
美琴「そんな、無理よ! 世界中の軍隊を相手にしても平気な奴なのよ!?」<br /><br />
ソラ「トウマ、俺たちも手伝うよ!」<br /><br />
ドナルド「一緒に一方通行を倒そう!」グワッ<br /><br />
上条「いや、駄目だ。この世界の人間じゃない奴らが一緒に戦ったら、それこそ誤差の範囲って思われちまう」<br /><br />
上条「一方通行とは俺が一人で戦う。三人はⅩⅢ機関とインデックスを頼む!」<br /><br />
ソラ「……わかった!」<br /><br />
美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」<br /><br />
美琴「どうしてここでⅩⅢ機関が出てくるのよ!?」</p>
<p>グーフィー「ⅩⅢ機関のサイクスっていうやつが、この実験の黒幕だったんだよぉ」<br /><br />
ドナルド「前に木山先生のことをそそのかした奴だよ!」グワッ<br /><br />
美琴「なんですって……!?」<br /><br />
ソラ「だからミコト、実験をやってる場所を教えてくれ!」<br /><br />
美琴「……西のはずれの列車の操車場が次の実験場よ」<br /><br />
上条「……行くぞ、ソラ、ドナルド、グーフィー!!」ダッ<br /><br />
グーフィー「あっ、トウマ~!!」<br /><br />
ソラ「俺たちも急ごう!!」<br /><br />
ドナルド「グワッ、み、みんな!!」<br /><br />
バーサーカー「……」ズゥッ<br /><br />
ダスク「……」シュルルッ<br /><br />
美琴「!? こいつら……!」<br /><br />
ソラ「っ!!」チャキンッ</p>
<p>美琴「……はあぁぁぁぁ!!!」ビリビリビリビリィッ<br /><br />
ズシャァァァァァァッ!!<br /><br />
ドナルド「グワワワワワッ!!」ビクビク<br /><br />
グーフィー「わお、ミコトのサンダー久しぶりに見たねぇ」<br /><br />
ダスク「……」シュルルッ<br /><br />
ダスク「……」シュルルッ<br /><br />
美琴「確かに私があそこに行っても何もできないかもしれない……けど」<br /><br />
美琴「アイツに任せて待ってるなんてできるわけないじゃない!」<br /><br />
美琴「雑魚に構ってる暇はないわ……三人とも、急ぐわよ!!」<br /><br />
ソラ「ああ、行こうミコト!!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――操車場</p>
<p>御坂妹「使用検体は10032号。その用途は反射が適用できない戦闘における対処法」<br /><br />
一方通行「……お前が次の実験のターゲット、ってことでかまわねェんだな?」<br /><br />
御坂妹「はい、間違いありませんとミサカは返答します」<br /><br />
一方通行「なあ、俺は今になってようやくお前らの気持ちがわかったぜ」<br /><br />
一方通行「これから殺されるっているのに平然としていられるその神経がなァ」<br /><br />
御坂妹「……心が存在しなくなったというのにミサカに共感しているということですか?」<br /><br />
御坂妹「とミサカは疑問を口に出します」<br /><br />
一方通行「はン、言うじゃねェか」<br /><br />
一方通行「だけど余計なことを考えなくてすむから清々しい気分だぜェ……」<br /><br />
一方通行「心がねェってのはなァ」</p>
<p>御坂妹「……それは本当にあなたの本心でしょうか? とミサカは問いかけます」<br /><br />
一方通行「あァ?」<br /><br />
御坂妹「ご存じのとおり、ミサカたち『妹達』はミサカネットワークと呼ばれるものでリンクしています」<br /><br />
御坂妹「それは上位個体とは言え例外ではありません」<br /><br />
一方通行「……それがどうしたってんだァ?」<br /><br />
御坂妹「……上位個体を通じて、ミサカにはあなたの心を伺い知ることができます」<br /><br />
一方通行「!?」<br /><br />
御坂妹「もちろん上位個体の意識が失われた今、完全に理解することは難しいですが……」<br /><br />
御坂妹「あなたの心を共有している事実は変わりません」</p>
<p>御坂妹「先ほどあなたは心を失って私に共感したとおっしゃいましたね、とミサカは確認します」<br /><br />
一方通行「…………」<br /><br />
御坂妹「ミサカも借りものですが、心を得て初めて分ったことがあります」<br /><br />
御坂妹「それはあなたが実験前に執拗に会話を要求していた理由です」<br /><br />
一方通行「……なにが言いてェ」<br /><br />
御坂妹「上位個体から送られる心の情報があまりに少ないので断定することはできませんが……」<br /><br />
御坂妹「ミサカもあなたに共感することができます」<br /><br />
一方通行「初めてまともな会話ができたと思ったら、とんだ期待ハズレだなァ」<br /><br />
一方通行「そんじゃ、もォいいか?」<br /><br />
御坂妹「……それこそミサカが最も共感した点です」</p>
<p>一方通行「……あァ?」<br /><br />
御坂妹「実験開始時刻を待たずとも、その気になればあなたはいつでも実験を開始できる」<br /><br />
御坂妹「しかし特別な状況でない限り、あなたは必ずミサカに実験開始の確認をとりました」<br /><br />
御坂妹「……いつかミサカが『いやだ』というのを期待して」<br /><br />
一方通行「…………」<br /><br />
御坂妹「今それをあなたが訪ねたということは……」<br /><br />
御坂妹「まだあなたは完全に心を吸収される瀬戸際で戦っているのではありませんか?」<br /><br />
御坂妹「……とミサカは核心に踏み込みます」<br /><br />
一方通行「……そろそろ死んじまえよ、オマエ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>サイクス「そうだ、それでいい……一方通行」<br /><br />
サイクス「どんどん妹達を殺し、絶対能力へと上り詰めるのだ」<br /><br />
打ち止め「う……うゥン……」<br /><br />
ヴィクセン「しかし意外だった、奴の心がここまでの抵抗をするとは……」ワナワナ<br /><br />
ヴィクセン「心吸収は完了したのではなかったか!?」<br /><br />
サイクス「……心にはいまだわからないことも多い」<br /><br />
サイクス「むしろ不測の事態がこの程度で済んだことが幸運だろう」<br /><br />
ヴィクセン「そ、そうだな……」<br /><br />
ヴィクセン「いずれにせよ一方通行の『記憶』を操作してしまえば、心の抵抗もおさまるだろう」<br /><br />
サイクス「ああ、そのために早速……」スッ<br /><br />
インデックス「…………」スゥスゥ<br /><br />
サイクス「『禁書目録』を覗かせてもらおう」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ヴィクセン「待てサイクス、奴は何者だ!?」<br /><br />
サイクス「……なに?」ピクッ<br /><br />
サイクス「フッ……役者が揃いつつあるようだな」<br /><br /><br /><br />
御坂妹「あなたは……一体何を……?」<br /><br />
一方通行「おいおい、この場合実験はどうなっちまうンだ?」<br /><br />
一方通行「秘密を知った一般人は消す……とか言うお決まりの展開かァ?」<br /><br />
上条「うるせぇ……」<br /><br />
一方通行「あン?」<br /><br />
上条「ごちゃごちゃ言ってねえで、御坂妹から離れろっつてんだろ三下ぁ!!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>バーサーカー「ウオオオオォォォ!!」ブゥンッ<br /><br />
ソラ「邪魔をするなっ!!」ザシュンッ<br /><br />
パシュゥンッ!<br /><br />
ソラ「はぁ、はぁ……」<br /><br />
グーフィー「もうこれ以上はノーバディはいないみたいだねぇ」<br /><br />
ソラ「じゃあここが……!!」<br /><br />
美琴「……この先で実験が行われているはずよ!」<br /><br />
ソラ「よしっ、急いでⅩⅢ機関を……」<br /><br />
ドカァーンッ!!<br /><br />
ドナルド「な、なにが起こったの!?」グワッ</p>
<p> </p>
<p>…ドサッ</p>
<p>上条「うぐぅ……」<br /><br />
ソラ「トウマっ!!」<br /><br />
一方通行「ったく、粉塵爆発ってのは酸素奪われっからこっちもつれェンだよなァ……」<br /><br />
一方通行「あン? なンだオマエら」<br /><br />
ドナルド「あの時の真っ白い人!?」<br /><br />
美琴「一方通行……!!」ギリッ<br /><br />
ソラ「お前が一方通行!?」<br /><br />
一方通行「なンだ、どっかで見たような顔だと思ったら……」<br /><br />
一方通行「頼りねェキーブレードの勇者様じゃねェか」</p>
<p>ソラ「なんだと!?」チャキンッ<br /><br />
美琴「ソラ、離れて!!」ピーンッ<br /><br />
ドナルド「ミコト!?」グワッ<br /><br />
グーフィー「レールガンを!?」<br /><br />
美琴「……喰らいなさい!!」バシュッ!<br /><br />
ズガアァァァァンッ!!<br /><br />
バキュゥンッ!<br /><br />
ソラ「……えっ?」<br /><br />
……ズガアァァァァンッ!!<br /><br />
ソラ「うあああああ!!!」</p>
<p>一方通行「……おいおい、オリジナルの第三位ってのは学習もできねェのかァ?」<br /><br />
一方通行「これならあのレプリカたちの方がまだマシだぜェ」<br /><br />
ソラ「そんな、どうして無傷で!?」<br /><br />
美琴「ベクトル操作……!!」<br /><br />
一方通行「ご名答! あらゆるベクトルは俺の皮膚に触れただけで変更可能になる」<br /><br />
一方通行「デフォじゃ反射に設定してあるけどなァ」<br /><br />
ドナルド「じゃあ、今のミコトのレールガンもっ!?」グワッ<br /><br />
一方通行「そう、反射しちまったってわけだ」<br /><br />
一方通行「……そこで無様に寝転がってる野郎にはなぜか効かねェみてェだがな」</p>
<p>上条「う、ぐぐ……」<br /><br />
ソラ(……そうか、イマジンブレイカーが)<br /><br />
一方通行「さァて、そろそろいいよなァ?」<br /><br />
一方通行「黒フードの野郎には悪ィが……お前ら諸共終わりにしてやるぜ」スゥッ<br /><br />
美琴「……くっ!」<br /><br />
上条「手を、出すな……」フラッ<br /><br />
ドナルド「トウマ!?」<br /><br />
上条「こいつらに……手を出すな!!」<br /><br />
一方通行「っはァ、おもしれェよお前」<br /><br />
一方通行「最っ高に……おもしれェよ!!」ダッ</p>
<p>ソラ「させるかっ!!」<br /><br />
美琴「ソラっ!?」<br /><br />
一方通行「はっ、てめェの攻撃は通らねェよ!!」<br /><br />
ソラ「……リフレク!!」ピキーンッ<br /><br />
一方通行「何ィ!?」<br /><br />
ガキィィィィンッ!!<br /><br />
ソラ「うおおおぉぉぉっ!!」ギシギシッ<br /><br />
一方通行(こいつも反射を……!?)ギシギシッ<br /><br />
美琴「ソラのリフレクと、一方通行の反射が拮抗してる!?」</p>
<p>一方通行(どうも超能力とは毛色が……いや、そもそも原理からまったく違うみてェだ)</p>
<p>一方通行(解析できない力……流石はキーブレードマスターってわけか)<br /><br />
ソラ「くっ……ううう……!!」ギシギシッ<br /><br />
一方通行(だが俺の能力は『反射』じゃなくて『ベクトル操作』)<br /><br />
一方通行「……相手の反射以上の力をぶつけちまえばなンてこたねェんだよォ!!」グッ<br /><br />
ピソピシピシッ!<br /><br />
ソラ「そ、そんな……リフレクがっ!?」<br /><br />
一方通行「どォした? キーブレードマスターの力ってのはこンなもンかァ」<br /><br />
一方通行「これで終わりだなァ!!」グアッ</p>
<p> </p>
<p>…パキュゥンッ!!</p>
<p> </p>
<p>上条「こいつらには手を出すなと……言ったはずだ!!」<br /><br />
一方通行「なっ……!?」<br /><br />
ソラ「トウマ……? いつの間に俺たちの間に!?」<br /><br />
上条「歯をくいしばれよ最強……」グッ<br /><br />
上条「俺の最弱は……ちっとばっか響くぞ!!」ズガァッ!!<br /><br />
一方通行「がふっ……!」<br /><br />
…ズシャァァッ!<br /><br />
上条「はぁ、はぁ……」<br /><br />
美琴「一方通行を、倒した……!?」<br /><br />
グーフィー「流石トウマのパンチだねぇ!」</p>
<p>上条「ううっ……」ドサッ<br /><br />
ドナルド「トウマ、大丈夫!?」<br /><br />
グーフィー「かなり苦戦してたみたいだもんねぇ、無理もないよ」<br /><br />
ソラ「ミコト、トウマのことを頼む! 俺たちはⅩⅢ機関を……」<br /><br />
サイクス「……その必要はない」ザッ<br /><br />
ヴィクセン「まさか一方通行がそんな小僧にやられるとは思わなかったが……」<br /><br />
ヴィクセン「ここまでは想定の範囲内だ」ザッ<br /><br />
ソラ「サイクス……!!」<br /><br />
グーフィー「と、ⅩⅢ機関がもう一人?」</p>
<p>美琴「サイクス……あんたが木山先生や、この計画を!?」<br /><br />
サイクス「なるほど、お前はレプリカではなくオリジナルの超電磁砲か」<br /><br />
サイクス「聞いているぞ……ソラと協力して、我々に多くの心を提供してくれたそうだな」<br /><br />
サイクス「礼を言おう」<br /><br />
美琴「ふざけんじゃないわよ……あんたのせいで、どれだけの人が傷ついたと思ってるの!?」<br /><br />
ドナルド「ミコト、アイツの言うことを真に受けちゃだめだよ!」<br /><br />
グーフィー「相手の心を惑わすのがノーバディのやり方なんだよ」<br /><br />
ソラ「サイクス! インデックスをどこへやった!!」<br /><br />
サイクス「心配するな。禁書目録なら丁重にもてなしてある」<br /><br />
ヴィクセン「あんな小娘よりも……お前達は自分の心配をするべきではないのか?」</p>
<p>ソラ「何言ってるんだ、お前らの一方通行はもう……」<br /><br />
キイィィィンッ…!<br /><br />
美琴「うぅっ!!」ガクッ<br /><br />
ドナルド「ミコト!?」<br /><br />
グーフィー「この音って確か……」<br /><br />
ソラ「ミツコがスキルアウトに襲われてた時に鳴ってた!?」<br /><br />
ヴィクセン「これの正体は『キャパシティダウン』」<br /><br />
ヴィクセン「この音を聴かせるだけであらゆる能力者たちはたちどころにその力を失う……」<br /><br />
ドナルド「なんだって!?」グワッ<br /><br />
ソラ「でもそんなの俺たちには効かないぞ!」<br /><br />
ソラ「お前らを倒してすぐにミコトを助けて……」<br /><br />
ヴィクセン「人の話は最後まで聞きたまえ」</p>
<p>ヴィクセン「こんな効果は多くの能力者がキャパシティダウンに打ち勝てぬために起こる副産物にすぎぬ」<br /><br />
ヴィクセン「キャパシティダウンの真の効果はAIM拡散力場への干渉・その増幅……」<br /><br />
ヴィクセン「それに打ち勝った者のみが、存在しながら『存在しない者』へと進化するのだ!」<br /><br />
一方通行「――――――ッッッッッ!!!!!」<br /><br />
ソラ「な、なんだ!? 一方通行に黒い翼が!?」<br /><br />
サイクス「本当は記憶操作を行って最終信号を通じ心が操れるようになってからにしたかったのだがな」<br /><br />
サイクス「……こうなってしまっては、しかたあるまい」<br /><br />
ヴィクセン「なに、心など操れんでもある程度は制御可能だ」<br /><br />
ヴィクセン「さあ見せてみろ一方通行! 心など超越したお前の力を!!」<br /><br /><br /><br />
一方通行「オオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッッ!!!!!」<br /><br /><br /><br />
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!</p>
<p> </p>
<p>グーフィー「うわわわわわぁ!!」<br /><br />
ドナルド「ふ、吹き飛ばされちゃう!!」<br /><br />
上条「くっ……」フラッ<br /><br />
ソラ「トウマ!? 駄目だ、そんな体で動いちゃ……」<br /><br />
上条「……じゃあ誰がアイツを倒すんだ」<br /><br />
ソラ「!?」<br /><br />
上条「アイツに反射がある限り、攻撃が届くのは俺だけだ……」<br /><br />
上条「じゃあ、俺がやるしかねぇだろうがっ!!」<br /><br />
ソラ「トウマ……」<br /><br />
ソラ「トウマはきっと、今までいろんなことを一人で抱え込んできたんだな」</p>
<p>ソラ「でも大丈夫! トウマには俺たちがついてるからさ!」<br /><br />
ソラ「攻撃はできなくても、何かできるかもしれない!」<br /><br />
ソラ「一緒に一方通行を倒そう!!」<br /><br />
上条「……ああ、わかった」<br /><br />
上条「行くぞ、ソラ!!」<br /><br />
キイィィィンッ…<br /><br />
ソラ・上条「「俺に力を!!」」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>ドナルド『ううん……あれ、ここは?』<br /><br />
グーフィー『どうやらソラがフォームチェンジしたみたいだよぉ』<br /><br />
ドナルド『そっか、今回はミコトやトウマは巻き込まれなかったんだね』<br /><br />
グーフィー『ううん、それがさっき僕たちと一緒にトウマもフォームチェンジしたはずなんだけど』<br /><br />
ドナルド『えっ? でもトウマは見当たらないよ!?』<br /><br />
グーフィー『ひょっとしたらトウマのイマジンブレイカーのせいで……』<br /><br />
グーフィー『トウマの意識も残ってるんじゃないかなぁ?』</p>
<p>ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!<br /><br /><br /><br />
一方通行「かかかききけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」<br /><br /><br /><br />
ソラ・上条「「いいぜ……お前が『存在しない者』ってんなら」」<br /><br />
ソラ・上条「「まずはその幻想をぶち殺す!!」」<br /><br /><br /><br />
―――GET!『ブレイクフォーム』<br />
トウマと仲間二人の力を借りて「ドライヴ」コマンドで<br />
ブレイクフォームに変身することができます―――<br /><br />
―――GET!『イマジンブレイカー』<br />
そのふざけた幻想をぶち殺すキーチェーン<br />
キーブレードで触れたあらゆる異能の力を打ち消すことができます―――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>一方通行「ぎゃっはははきかきかきがぎぎゃはははは!!!!」ブワァッ<br /><br />
ソラ・上条「「うおおおおおおおぉっ!!!!!」」ダッ<br /><br />
ガギギキイィィィィッ!<br /><br />
ソラ・上条((くそ、イマジンブレイカーでも打ち消しきれない……!!))<br /><br />
ソラ・上条((この黒い翼はただの超能力じゃないのか!?))キィンッ<br /><br />
一方通行「ががっがぎゃぎぎゃはははははっははははァァァ!!!!!!」<br /><br />
ソラ・上条「「!? やばっ、間に合わな……」」<br /><br />
ズシャアアアァァァッ!!<br /><br />
……パキュウゥンッ!!<br /><br />
ソラ・上条「「う……ん?」」</p>
<p>ヒュン……ヒュン……ヒュン……!!<br /><br />
ソラ・上条「「これは……『オンリーマイレールガン』?」」<br /><br />
ソラ・上条「「俺を攻撃から守ってくれたのか」」<br /><br />
ソラ・上条((……やっぱり頼りになるな!!))チャキンッ<br /><br />
ソラ・上条((それにしても攻撃が激しくて全然近づけない!!))<br /><br />
ソラ・上条「「どうすれば……!!」」グッ<br /><br />
キイィィィンッ…<br /><br />
『面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?』<br /><br />
ソラ・上条「「これは……キーブレードから聞こえてくる?」」グググッ<br /><br />
ソラ・上条((一方通行の声……?))</p>
<p> </p>
<p>一方通行「ぎゃは、ぎゃはははきくけここここかかっかかかがぎゃはははァ!!!!!」<br /><br />
ソラ・上条「「くそ、やるしかない!!」」ダッ<br /><br />
ソラ・上条「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉっ!!!」」<br /><br />
ソラ・上条「「……ドラゴンストライク!!」」<br /><br />
一方通行「ぎゃははははははっはひゃぎゃははァ!!」<br /><br />
バキュゥンッ!!<br /><br />
一方通行「「―――ッアアア!?」」<br /><br />
ソラ・上条(隙ができた!?)<br /><br />
ソラ・上条「「いくぞ一方通行……」」<br /><br />
ソラ・上条「「お前の心の幻想をぶち殺してやる!!」」<br /><br />
ザシュゥゥゥンッ!!</p>
<p>パアアァァァッ…!!<br /><br />
ソラ・上条((一方通行にぶっ刺したキーブレードが光って……!?))<br /><br />
ソラ・上条「「なんだこれ、光が溢れてくる……」」<br /><br />
バシュウウゥゥゥーンッ!!<br /><br />
ソラ・上条「「うああああああああーっ!!!!」」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>一方通行「うン……? なんだこりゃ?」<br /><br />
一方通行「真っ暗で何にも見えねェ……一体どうなってンだァ?」<br /><br />
一方通行(いや、わかる。これは俺の中)<br /><br />
一方通行(汚ェ闇にまみれた俺の心の中だ)<br /><br />
ズウウゥゥッ……<br /><br />
一方通行「ハートレスどもが沸いてきやがったかァ……」<br /><br />
一方通行(このまま闇にのまれンのが悪党にゃお似合いの末路だな)<br /><br />
『……本当に、それでいいのかい?』</p>
<p>一方通行「あン? なんだお前……妙に甲高い声しやがって」<br /><br />
一方通行「勝手に人の心の中に入りこンで来て、訴えンぞ」<br /><br />
『ははっ、君は本当に強い心をもってるみたいだね』<br /><br />
一方通行「…………」<br />
<br />
『光の世界にいる人を守るためなら自分は闇に堕ちても構わない……』<br />
<br />
『そんな君によく似た人を知っていてね、放っとけないんだ』<br /><br />
一方通行「……どういうつもりだァ?」<br /><br />
『君の心はもう君一人のものじゃない』<br />
<br />
『僕の光はかすかかもしれない……』<br />
<br />
『でも必ず君に届くはずだよ』</p>
<p>パアアァァァッ……<br /><br />
一方通行「くォ、眩しいじゃねェか……」<br /><br />
一方通行「これが俺の心の中?」<br /><br />
一方通行(似合わねェな、こんなメルヘンな世界はよォ)<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
一方通行「そんでもってよォ……」<br /><br />
一方通行「お前が俺の心の闇ってわけかァ、デカブツ」<br /><br />
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」</p>
<p>一方通行「おいさっきの声の主さンよ、こンなもンを見て俺が驚くとでも思ったのかァ?」<br /><br />
一方通行「俺の心が闇に侵されてンのなンか、百も承知だぜ」<br /><br />
『……それが君の心だけならいいんだろうけどね』<br /><br />
一方通行「あァ?」<br /><br />
『一方通行、よく見るんだ』<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
打ち止め「や、闇にのまれるのってかなり苦しいかもってミサカはミサカは訴えてみる……」<br /><br />
一方通行「あれは……!!」<br /><br />
『さっきも言った通り君の心はもう君だけのものじゃない』<br /><br />
『このまま君が闇にのみ込まれれば、打ち止めたちもただでは済まない』<br /><br />
一方通行「……!!」</p>
<p>一方通行「面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?」<br /><br />
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」ズンッ<br /><br />
一方通行「はン、いいな闇ってやつはよ……俺なンかよりよっぽど悪党やってンじゃねェか」<br /><br />
一方通行「決めたぜ変な声、俺はこの闇をも自分の力にしてやる」<br /><br />
一方通行「わかったらテメェは……」<br /><br />
一方通行「俺の足もとにひざまづきやがれェ!!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「……ここが一方通行の心の中か」<br /><br />
ソラ「トウマ!! ドナルド!! グーフィー!!」<br /><br />
ソラ(ひょっとしてトウマのイマジンブレイカーが邪魔して入ってこれなかったのか?)<br /><br />
ズウウウゥゥゥッ…<br /><br />
シャドウ「……」ウジャウジャ<br /><br />
ソラ「!? まずい、このままじゃ心がハートレスに……」<br /><br />
ソラ「一方通行!! どこにいるんだ!?」<br /><br />
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」<br /><br />
ソラ「い、今の声は……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>一方通行「……ったく厄介な野郎だァ」<br /><br />
一方通行(まさかベクトル操作までされちまうとはなァ、腐っても俺の心の闇ってことか)<br /><br />
一方通行(無様な悪党だァ、今まで一万人を簡単に殺したっていうのによ……)<br /><br />
一方通行「同じ一万人でも守るのにはこの様かァ」<br /><br />
ダークサイド「ウオオオオオォォォォォォッ!!」<br /><br />
一方通行「まあいいぜ、来やがれ俺」<br /><br />
一方通行「自分の心の闇にくれェ打ち勝てねェで、何が『最強』だってんだ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ドゴォーン!</p>
<p> </p>
<p>パキュウゥンッ!</p>
<p>一方通行「……あァ?」<br /><br />
ソラ「うぐぐぐ……はぁっ!!」ガキィンッ<br /><br />
ソラ「一方通行、大丈夫!?」<br /><br />
一方通行「……テメェ、何しに来やがった」<br /><br />
ソラ「キーブレードを通して一方通行の声が聞こえたんだ」<br /><br />
ソラ「一方通行は自分のためじゃなくて、誰かのために戦おうとしてる……そうだろ?」<br /><br />
ソラ「そんな一方通行、俺は放っとけないよ」<br /><br />
ソラ「一緒に戦おう!!」チャキッ</p>
<p>一方通行「……バカかテメェ」<br /><br />
ソラ「えっ?」<br /><br />
一方通行「さっきからペラペラペラペラ勝手なことぬかしやがって」<br /><br />
一方通行「俺はだれのためでもねェ、ただあのデカブツが気にいらねェから戦ってンだ」<br /><br />
一方通行「悪ィが俺はお前に助けてもらうつもりもなけりゃ、仲良く融合するつもりもねェ」<br /><br />
ソラ「で、でも……」<br /><br />
一方通行「これは俺がやらなきゃなンねェことなンだよ」<br /><br />
一方通行「だから使えねェキーブレードの勇者様は下がってろ」</p>
<p> </p>
<p>ズウウウゥゥゥッ…</p>
<p> </p>
<p>シャドウ「……」ウジャウジャ<br /><br />
一方通行(……チッ、雑魚がひしめきやがって)<br /><br />
ソラ「一方通行の邪魔をするなっ!!」<br /><br />
ザシュンッ!!<br /><br />
一方通行「みみっちいシャドウどもがキーブレードの勇者にはお似合いだな」<br /><br />
一方通行「いいぜェ、そいつらはお前にくれてやる」<br /><br />
一方通行「ただし俺の邪魔は済んじゃねェぞ!!」<br /><br />
ソラ「……一方通行、負けちゃ駄目だからな!!」</p>
<p>一方通行「……『負けるな』?」<br /><br />
一方通行「キーブレードの勇者ってやつはとことん俺を馬鹿にしやがンだなァ」<br /><br />
一方通行「いいぜェ、世界の平和を願って見せてやるよ……俺の本気をよ」<br /><br />
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」<br /><br /><br /><br />
一方通行「こっから先は一方通行だァ、もう後には戻れねェぞデカブツ!!」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>ダークサイド「グオ……オォォォ……ォォォ……」<br /><br />
ズウウゥゥゥゥン……<br /><br />
一方通行「……消えろデカブツ」<br /><br />
ソラ「す、すごい……」<br /><br />
ソラ(これが一方通行……トウマがいなかったら、どうなってたことか)<br /><br />
一方通行「……くっ」ガクッ<br /><br />
ソラ「一方通行、大丈夫か!?」<br /><br />
一方通行「なンだ、まだいやがったのかキーブレードの勇者」<br /><br />
ソラ「その『キーブレードの勇者』っていうの、もうやめてよ!」</p>
<p>ソラ「俺の名前はソラ、よろしく!」スッ<br /><br />
一方通行「よろしくやるわけねェだろうが」パシッ<br /><br />
ソラ「な、なんだよ!?」<br /><br />
ソラ「確かに一万人のミコトの妹達のこと、お前を許せないけど」<br /><br />
ソラ「でも一方通行は本当は……」<br /><br />
一方通行「ちょっと俺の心覗いたくらいで知ったふうな口聞いてんじゃねェぞ三下」<br /><br />
一方通行「もう用は済ンだンだ、さっさとここから出てきやがれ」<br /><br />
ソラ「そんなこと言うなよ、俺たちもう友達だろ?」<br /><br />
ソラ「ほら、友達なら名前で呼び合おうよ!!」</p>
<p>一方通行「気色悪ィこと言ってんな。俺に友達なんざいらねェよ」<br /><br />
ソラ「えぇっ!? じゃあ友達一人もいないのか!?」<br /><br />
一方通行「あァ、だからお前みたいな光の世界の奴は俺みたいな……」<br /><br />
ソラ「じゃあ俺が最初の友達だな!!」<br /><br />
ソラ「よろしく、一方通行!!」<br /><br />
一方通行(……他の世界の奴ってのは本当に人の話を聞かねェんだな)<br /><br />
一方通行「まったく、ついてけねェぜ」フゥ<br /><br />
ソラ「あっ、今なんか俺のこと馬鹿にしてたろ!?」<br /><br />
一方通行「勇者サマが一々細かいこと気にしてンなよ」</p>
<p> </p>
<p>パアアァァァッ…!!</p>
<p>ソラ「これは……」<br /><br />
一方通行「ほら、お帰りの時間だなァ」<br /><br />
ソラ「じゃあ外で待ってるよ!」<br /><br />
ソラ「もう変な実験に協力しちゃだめだからな!!」<br /><br />
一方通行「わァったわァった、早く出てけ」<br /><br />
ソラ「……またな、一方通行!!」スゥッ…<br /><br />
一方通行(『また』なんかないだろうがなァ)<br /><br />
一方通行「……またなァ、『ソラ』」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――闇の回廊</p>
<p>神裂「ⅩⅢ機関!! 姿を現しなさい!!」<br /><br />
神裂「インデックス、どこなのですか!?」<br /><br />
神裂(進めども進めども、見えるのはぼやぼやとした景色のみ)<br /><br />
神裂(例え何があろうともインデックスを守ると決めたというのに……)<br /><br />
黒フード「…………」ザッ<br /><br />
神裂「!? あなたは……ⅩⅢ機関!?」チャキッ<br /><br />
神裂(いや、この気配は……ノーバディというよりもむしろ……)<br /><br />
黒フード「…………」グッ</p>
<p>パアアァァァッ…!!</p>
<p>神裂「これは……光の扉?」<br /><br />
『もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ』<br /><br />
神裂「今の声は……!?」<br /><br />
黒フード「この先にインデックスがいる」<br /><br />
神裂「!?」<br /><br />
黒フード「……信じる信じないはお前の勝手だ」<br /><br />
神裂「いえ……信じましょう」<br /><br />
黒フード「元天草式の女教皇とはずいぶんとお人よしなのだな」<br /><br />
神裂「……それは違います」<br /><br />
神裂「こんな暖かな光の扉を開ける方を信用しないわけにはいきませんからね」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>グーフィー「……ウマ、トウマ!!」<br /><br />
上条「……んん?」<br /><br />
ドナルド「しっかりして!!」<br /><br />
上条「ここは……そうか、フォームチェンジが解けたのか」<br /><br /><br /><br />
ソラ「………」<br /><br />
一方通行「………」<br /><br /><br /><br />
上条「ソラは……一方通行の心の中に入ってるのか」<br /><br />
グーフィー「ソラだけ一人で行っちゃって、ずるいよねぇ」<br /><br />
ドナルド「僕たちは誰かさんの右手が邪魔したせいで入れなかったもんね」ペタペタ</p>
<p>上条「しょうがねえだろ、こいつは神のご加護だろうがなんだろうがお構いなしに打ち消しちまうんだ」<br /><br />
上条「意識が半々だったとはいえ、フォームチェンジできただけ奇跡だぜ」<br /><br />
上条「ひょっとしたらイマジンブレイカーでも消えなかったのはアレが初めてかもな」<br /><br />
ドナルド「どうしてフォームチェンジは打ち消されなかったんだろう?」<br /><br />
グーフィー「多分僕らはこの世界の人間じゃないから、効果が薄かったのかもしれないよ」<br /><br />
グーフィー「ほら、ジャックたちの世界の金貨の呪いが効かなかったのと同じだよ」<br /><br />
上条「……やれやれ、『異能の力なら何でも打ち消せます』が売りだったのによ」<br /><br />
上条「これじゃ俺の存在価値半減だぜ」ガクッ<br /><br />
グーフィー「でもきっとこの世界でならイマジンブレイカーは通用するよぉ!」<br /><br />
ドナルド「そうだよ、自信を持って!!」<br /><br />
上条(……こいつらに慰められる俺って)</p>
<p>上条「とにかく一方通行のことはソラに任せるか」<br /><br />
上条「……御坂やⅩⅢ機関の奴らはどこに行ったんだ?」<br /><br />
グーフィー「僕たちもさっき目覚めたばかりだから分らないんだよねぇ」<br /><br />
ドナルド「ひょっとしたら、まだこの辺りに潜んで……」<br /><br />
ズドォーンッ!<br /><br />
ドナルド「ぐ、グワッ!?」<br /><br />
上条「この音は……!!」<br /><br />
上条「ドナルド、グーフィー、ソラと一方通行を頼む!!」ダッ<br /><br />
グーフィー「あっ、トウマ!?」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p>ヴィクセン「ば、バカな!! 一方通行が、我が研究成果が敗れるなど!!」<br /><br />
ヴィクセン「だがまだ……最終信号さえ手中にあれば!」ガシッ<br /><br />
打ち止め「ひゃっ、おじさん何!?」<br /><br />
ヴィクセン「なっ……なぜお前、意識を!?」<br /><br />
打ち止め「あの人が私を闇から守ってくれたんだよってミサカはミサカは自慢してみる!!」<br /><br />
ヴィクセン「ええい静かにせんか!! しかし、まだお前の心さえ操れば一方通行を……」<br /><br />
『そうかい、そいつはよかったな』<br /><br />
ヴィクセン「!?」<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
アクセル「ようセンパイ、久しぶりだな」<br /><br />
アクセル「いや、『この世界の』アンタとは初めましてだったか?」<br /><br />
ヴィクセン「あ、アクセル……!! 貴様どうしてここに!?」</p>
<p>アクセル「そりゃ俺のセリフだぜ。例のレプリカ計画ってやつの初期実験がこの世界で行われてたのは知ってたが……」<br /><br />
アクセル「まさかヴィクセンが自分のレプリカの一体ににその研究を引き継がせてたなんてな」<br /><br />
アクセル「感謝しろよ。アンタの『天井亜雄』としての存在も、記憶も……ここで終わりだ」<br /><br />
ヴィクセン「!? や、やめ―――」<br /><br />
アクセル「じゃあなセンパイ」パチンッ<br /><br />
ズドォーンッ!<br /><br />
ヴィクセン「ぐあ……あ……!!」<br /><br />
シュウウウゥゥゥッ…<br /><br />
アクセル「おっと、最終信号は……」<br /><br />
打ち止め「どなたかわからないけどあの気持ち悪いおじさんから救ってありがとうってミサカはミサカは感謝を述べてみる!」<br /><br />
アクセル「無事みたいだな」</p>
<p>美琴「……ⅩⅢ機関!!」ザッ<br /><br />
アクセル「ん?」<br /><br />
美琴「その子を離しなさい!!」<br /><br />
アクセル「……ああ悪い悪い、こいつはお前の大事な妹なんだったな」ポイッ<br /><br />
打ち止め「ひゃあっ!!」<br /><br />
美琴「きゃっ! ちょっと、投げるなんてどういうつもり!?」ガシッ<br /><br />
アクセル「はは、悪い悪い。でもそいつのことしっかり守っとけよ?」<br /><br />
美琴「ひょっとして……あんたがこの子を助けてくれたの?」<br /><br />
アクセル「ん、まあそうなるかな」</p>
<p>アクセル「でもよぉ、レプリカとはいえ二度も同じ奴を消すのは心が痛むぜ……」<br /><br />
美琴「レプリカ、二度も消す……!? 何わけわかんないこと言ってんのよ!?」<br /><br />
美琴「ていうかアンタ達、ⅩⅢ機関の仲間じゃないの!?」<br /><br />
アクセル「ⅩⅢ機関の仲間? 寒気がしそうなセリフだな」<br /><br />
アクセル「どっちにしても今更こんな奴仲間でも何でもねえよ」<br /><br />
『所詮は辺境の地に残されたレプリカ』<br /><br />
『哀れに思い知恵を貸してやったが……結局は偽物ということだな』<br /><br />
ズウウウゥゥッ…<br /><br />
サイクス「……だが悲しいな、アクセル。お前がそんなふうに考えていたとはな」<br /><br />
美琴「ま、またⅩⅢ機関が!?」<br /><br />
アクセル「はっ、そういうなら少しは悲しそうなふりでもしろよサイクス」<br /><br />
サイクス「お前こそ心が痛むなどという単なる言葉遊びはやめることだな」<br /><br />
サイクス「……それより何故俺の邪魔をする?」</p>
<p>サイクス「知っていたぞ、お前がこの世界で俺たちの計画のことを探っていたことは」<br /><br />
サイクス「俺がこの世界で何をしようとお前には関係ないだろう?」<br /><br />
アクセル「関係ない? ……確かにそうだな」<br /><br />
アクセル「機関ってやつももう意味をなさず、俺たちの目的ももうどうにもならない」<br /><br />
アクセル「お前がこんなところでレプリカ計画ってのの残骸を使って何をしようとお前の勝手だ」<br /><br />
アクセル「でもなんでかしらねえけどよ……」チラッ<br /><br />
美琴「……?」<br /><br />
アクセル「この『超電磁砲』のレプリカが好き勝手使われてんのを見るとな……イラつくんだよ!!」ボゥッ<br /><br />
サイクス「『イラつく』……? 赤の他人が利用されているのを見てか?」<br /><br />
サイクス「笑わせるな。我ら存在しない者がそんな得体のしれない感情に支配されるものか」</p>
<p>アクセル「果たして本当に得体のしれねえ感情なのかな?」<br /><br />
アクセル「『十四番目』について、ひょっとしてお前は何か知ってるんじゃねえのか?」チャキッ<br /><br />
アクセル「いや……もしかしたら『覚えている』の方が正しいのかもな?」<br /><br />
サイクス「………!!」<br /><br />
美琴「なんかよくわからないけど、私も手伝うわ!」ザッ<br /><br />
美琴「私もアイツには恨みが……」ビリビリッ<br /><br />
アクセル「下がっとけレールガン、俺一人で十分だ」<br /><br />
アクセル「お前がいなきゃ誰がそのちっこいのを守るんだ?」<br /><br />
美琴「それは……」<br /><br />
打ち止め「た、確かに一人じゃ不安かもってミサカはミサカはお姉さまにしっかりしがみついてみる!!」</p>
<p>サイクス「舐められたものだ。アクセル、たった一人で俺を倒すつもりか?」<br /><br />
サイクス「……これを見ろ!!」グッ<br /><br />
ズウウゥゥゥゥッ…<br /><br />
インデックス「……」スゥスゥ<br /><br />
アクセル「!? インデックス!!」<br /><br />
美琴「あの子は……!?」<br /><br />
アクセル「てめぇ……!!」<br /><br />
サイクス「禁書目録は今、完全に俺の力の下にある」<br /><br />
サイクス「もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ」<br /><br />
サイクス「ロクサスの忘れ形見だ、無下にはしたくないだろう?」<br /><br />
アクセル「……ふっ」</p>
<p> つづく</p>
2015-11-25T21:04:58+09:00
1448453098
-
美琴「キングダムハーツ?」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/301.html
<p>黒子「謎の飛行物体?」</p>
<p>黄泉川(電話)『ああ、お前らんとこの近くに墜落したらしいじゃん。ちょっと調べに行ってくれじゃん?』</p>
<p>佐天「ひょっとしたら、UFOとか!?」</p>
<p>初春「ゆ、UFO!?」</p>
<p>黒子「どーせコントロールを失ったラジコンとかですの」</p>
<p>黒子「ほら初春、早く行きますわよ」ガチャ</p>
<p>初春「ま、まってくださいよ白井さん! 佐天さん、留守番よろしくお願いしますね」</p>
<p>佐天「了解、いってらっしゃーい!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――路地裏</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「痛たた……なんとか無事に着陸できたか」</p>
<p>ドナルド「ぜんっぜん無事じゃないよ!」グワッ</p>
<p>ソラ「だってしょうがないだろ?いきなりどこかから攻撃されたんだから!」</p>
<p>グーフィー「まあまあ二人とも、グミシップも壊れてないみたいだしよかったよぉ」</p>
<p>ドナルド「まったくもう……」</p>
<p>ソラ「でも、あれ一体なんだったんだろう」</p>
<p>グーフィー「ドナルドのサンダーを食らったときとちょっと似てた気がするなぁ」</p>
<p>ドナルド「……ぼ、僕じゃないよ!?」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>アナタタチ、イッタイナンデスノ!?</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>グーフィー「あれ、今の声は……」</p>
<p> </p>
<p>ドナルド「ひょっとしてここにもハートレスが!?」</p>
<p>ソラ「急ごう!」ダッ</p>
<p>――――――</p>
<p>初春「し、白井さん、なんですかこの黒いのは?」</p>
<p>黒子「私に聞かれても困りますわね……」</p>
<p>シャドウ「…………」ウジャウジャ</p>
<p>黒子「まずいですわ、完全に囲まれてしまいましたわ……」</p>
<p>シャドウ「………!!」グァッ</p>
<p>黒子「!? 初春!?」</p>
<p>初春「きゃあああー!!」</p>
<p>ガキィィィィンッ!!</p>
<p>初春「へっ……?」</p>
<p>グーフィー「よかったぁ、間に合ったみたいだねぇ」</p>
<p>ドナルド「ドナルドファイアー!」</p>
<p>ドゴーーーンッ!!</p>
<p>黒子「喋る……犬に、アヒル……?」</p>
<p>ソラ「ハートレスなら俺たちに任せて!」チャキンッ</p>
<p>黒子「こっちは人間……のようですわね」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ウケテミロ!ラストアルナカム!</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>グワグワグワー!</p>
<p>ソォイ!ソォイ!</p>
<p>初春「すごい、あんな大軍を相手に……」</p>
<p>黒子(たださっきから次から次へと……これではいたちごっこですわ)</p>
<p>ソラ「ちょ、ちょっとしつこすぎないー!?」ガキィン!</p>
<p>ドナルド「泣きごと言わないの!」</p>
<p>『みんな伏せて!!』</p>
<p>黒子「!? この声は!」</p>
<p> </p>
<p>ズシャァァァァンッ!!</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「サ、サンダー!?」</p>
<p> </p>
<p>グーフィー「すごい威力だよぉ!」</p>
<p>黒子「……お姉さま!?」</p>
<p>美琴「話はあと! とりあえず今のうちに逃げるわよ!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――風紀委員第177支部</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>佐天「初春、白井さん、おかえりなさ……」</p>
<p>佐天「……なんで着ぐるみの人も一緒なんですか?」</p>
<p>ドナルド「着ぐるみじゃない、ホンモノ!」グワワッ</p>
<p>佐天「子供が入ってるの? かわいー!」スリスリ</p>
<p>ドナルド「グワッ、く、苦しい……」</p>
<p>グーフィー「あはは、デイジーに見られたらまた追い掛け回されちゃうね」</p>
<p>美琴「なんか……緊張感ないわね」</p>
<p>ソラ「いやぁ、これが俺達って言うかさ」ポリポリ</p>
<p>黒子「とにかくあなたたちが何者なのか洗いざらい喋ってもらいますわよ!」ダンッ</p>
<p>ソラ「わ、わかったけどなんで俺ばっかり!?」</p>
<p>黒子「私はまだあのアヒルと犬の存在を認めるのに時間がかかりそうですの……」</p>
<p>美琴「あら、結構二人ともかわいいじゃない」</p>
<p>黒子「まあお姉さまの趣味でしたらそうかもしれませんけど……」</p>
<p>ク、クルシイ……グワワワ……</p>
<p>ド、ドナルドシッカリー!</p>
<p>サテンサン、ドナルドサンモグーフィーサンモキグルミジャナインデスヨー!!</p>
<p>エエ!? タシカニコノシツカンハ……</p>
<p>美琴「……」ウズウズ</p>
<p>黒子「……お姉さま?」</p>
<p>ソラ「あの、話始めても……いい?」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p>ソラ「……そんなわけで、リクと王様を探して俺たちはいろんな世界を旅してるんだ」</p>
<p>美琴「キーブレードの勇者にハートレス……」</p>
<p>初春「まるでゲームの世界ですね……」</p>
<p>黒子「……にわかには信じられませんわ」</p>
<p>ドナルド「他の世界の人はキーブレードとかハートレスとか結構知ってることが多いんだけどなぁ」</p>
<p>ウーン、ツヤヤカナコノケナミモウツクシイ……</p>
<p>サ、サテンサンクスグッタイヨォー</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>初春「もう、佐天さんいつまで遊んでるんですか!?」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>佐天「あはは、ごめんねグーフィー!」ワシャワシャ</p>
<p>グーフィー「もう大変だったよ……」</p>
<p>ドナルド「僕の苦労、分かった?」</p>
<p>佐天「ところで今のって都市伝説の話ですか?」</p>
<p>美琴「都市伝説?」</p>
<p>黒子「まーた佐天さんったら変な噂を仕入れてきたんですの?」</p>
<p>佐天「いえいえ、今皆がしてた話ですよ」</p>
<p>佐天「世界のどこかに『鍵剣勇者〈キーブレードマスター〉』がいて、『心なき魔物〈ハートレス〉』がそれを狙ってるとかなんだとか」</p>
<p>佐天「最近そういうぶっとんだファンタジー系が流行りなんですよ!」</p>
<p>初春「ほ、本当だ、ネットの掲示板に載ってます!」カタカタ</p>
<p>ソラ「ねっとのけいじばん?」</p>
<p>グーフィー「アンセムの研究室にあったコンピュータみたいな感じかな?」</p>
<p>初春「最近よく目撃されてる黒いフードの男たちが関係してるって話もありますね」カタカタ</p>
<p>ソラ「ⅩⅢ機関もここに来てるのか!?」</p>
<p>黒子「黒フードの男なら私も見かけたことがありますわ」</p>
<p>黒子「追いつめたと思ったら、突然真っ黒い闇の中に飛び込んで消えてしまいましたけど」</p>
<p>佐天「ネズミみたいな耳をしたちっちゃい黒フードも目撃されてるんですよ!」</p>
<p>ソラ「それって……」</p>
<p>ソラ・ドナルド・グーフィー「「「王様だ!!!」」」</p>
<p>ドナルド「王様がこの世界に来てる!」</p>
<p>ソラ「それなら、リクもいるかも!」</p>
<p>グーフィー「ⅩⅢ機関も来てるみたいだし、この世界で情報を集めた方がよさそうだね」</p>
<p>美琴「なんだかよくわからないけどもうしばらくここにいてくれるのね」</p>
<p>美琴「あのハートレスとかいうのも結構手ごわいみたいだし、私たちと協力して……」</p>
<p>黒子「いけませんわ、お姉さま!!」ガタンッ</p>
<p>黒子「またそうやって私たちの仕事に首を突っ込もうとなさるんですの!?」</p>
<p>美琴「な……、今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」</p>
<p>黒子「いいえ、この街の風紀を正すのは私たち風紀委員の仕事」</p>
<p>黒子「たとえお姉さまであろうとキーブレードの勇者であろうと一般人には変わりありませんわ!」</p>
<p>ソラ「俺たちが……」</p>
<p>ドナルド「一般人!?」グワッ</p>
<p>グーフィー「初めて言われたかもしれないねぇ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>佐天「結局私たち追い出されちゃいましたね」</p>
<p>美琴「なによまったく、黒子の奴ったら……」ビリビリ</p>
<p>佐天「わわ!! み、御坂さん、ビリビリ出てますってビリビリ!」</p>
<p>ソラ「そうだ、ずっと気になってたんだけど、ミコトってサンダーの魔法が得意なの?」</p>
<p>ドナルド「へへ、僕と一緒だね!」エッヘン</p>
<p>美琴「あはは、ここには魔法なんて非科学的なものは存在しないわよ」</p>
<p>グーフィー「ええ? じゃあその電気はなんなの?」</p>
<p>佐天「御坂さんは学園都市でも7人しかいないLEVEL5の超能力者、『電撃使い〈エレクトロマスター〉』なんですよ!」</p>
<p>佐天「『常盤台の超電磁砲〈レールガン〉』とも呼ばれてるんですよ」</p>
<p>ドナルド「超能力者? そんなものが存在するの~?」ペタペタ</p>
<p>美琴「……私たちからしたら、あんたの方が『そんなもの』よ」</p>
<p>ソラ「でもすごいよ、あんなに強い攻撃ができるなんて!」</p>
<p>ソラ「ドナルドのサンダーなんて目じゃないよなぁ~」チラチラ</p>
<p>ドナルド「な、確かにミコトのサンダーはすごいけど…… 僕はもっといろいろ出来るんだぞ!」</p>
<p>グーフィー「ミコトは生まれた時から、こんなにすごかったの?」</p>
<p>美琴「ううん、最初はLEVEL1で、全然だめだったんだ」</p>
<p>ソラ「でも今は、そのレベルなんとかって言って一番すごいやつなんだろ?」</p>
<p>ソラ「俺とあんまり変わらないのに、すごい才能なんだな!」</p>
<p>佐天「!!」</p>
<p>ドナルド「それに比べてソラは……」チラチラ</p>
<p>ソラ「な、なんだよドナルド! 俺だって結構がんばってるんだぞ!」</p>
<p>イツニナッタラリッパナユウシャニナッテクレルノカナ?</p>
<p>ソ、ソレハ…… キ、キグルミトカイワレテタクセニ!</p>
<p>グワワ!ソレハカンケイナイダロー!</p>
<p>フタリトモヤメナヨォ!</p>
<p>佐天「…………」</p>
<p>美琴「……佐天さん?」</p>
<p>佐天「……え? あ、はい、私そろそろ家に帰りますね!」</p>
<p>佐天「ソラ、ドナルド、グーフィーも、またね!」タッタッタッ</p>
<p>美琴「あ、ちょっと佐天さん!」</p>
<p>グーフィー「まだこんなに明るいのに……」</p>
<p>ドナルド「用事でもあるのかな?」</p>
<p>ソラ「うーん……」</p>
<p>グーフィー「どうしたの、ソラ?」</p>
<p>ソラ「いや、ルイコ、なんか寂しそうに見えたから」</p>
<p>ドナルド「そうかなぁ?」</p>
<p>美琴「…………」</p>
<p>ソラ「……ミコト?」</p>
<p>美琴「……あ、ううんなんでもないの」</p>
<p>グーフィー「今度はミコトがボーッとしちゃったね、大丈夫?」</p>
<p>美琴「ありがとう、グーフィー。 でも大丈夫よ!」</p>
<p>美琴「こうしちゃいられないわ! 黒子にはああ言われたけど……」</p>
<p>ソラ「俺たちもこの世界の平和を守る!」</p>
<p>ソラ「……だよね?」</p>
<p>美琴「わかってるじゃない。もちろん手伝ってくれるわよね?」</p>
<p>ソラ「当然さ!」</p>
<p>グーフィー「ハートレスが関わってるとなったら、放っておけないよね」</p>
<p>ドナルド「王様やⅩⅢ機関もいるかもしれないし!」</p>
<p>ソラ「それじゃあハートレス退治、頑張るぞー!」</p>
<p>「「「「おーっ!!!!」」」」</p>
<p> </p>
<p>―――第177支部内</p>
<p> </p>
<p>黒子「まったく、最近事件が増えてきたところにまためんどくさいのがやってきて……」イライラ</p>
<p>初春「それはそうですけど……なにもあんな風に追い出さなくても」</p>
<p>初春「ソラさんたちが最近の事件の鍵を握ってるのかもしれませんよ!」</p>
<p>黒子「……それはひょっとしてギャグのつもりですの?」</p>
<p>黒子「だいたい、そんなことはどうでもいいんですの」</p>
<p>初春「へっ? どういうことですか?」</p>
<p>黒子「あのソラさんとかいう男、お姉さまのことをみ、み、ミコトなどと呼び捨てに……」</p>
<p>黒子「この私ですらお姉さまとお呼びしているのに!」ドンッ</p>
<p>初春(白井さん、そんなことで怒ってたんですか……)</p>
<p>初春「でも御坂さんがあれで終わるような人じゃないのは白井さんが一番わかってるんじゃないですか?」</p>
<p>黒子「もちろんわかってますの」</p>
<p>黒子「どうせノラさんだかトラさんだかとあの犬とアヒルを連れて、ご自分で調査でもなさるのは目に見えてます」</p>
<p>初春「? いいんですか、白井さん?」</p>
<p>黒子「いいんですの」</p>
<p>黒子「お供の三人も次々倒れ、なすすべもないお姉さまの元へ颯爽と現れる私……」</p>
<p>黒子「ああ! お姉さまも私にメロメロのはずですわぁ!!」</p>
<p>初春(御坂さんがそう簡単にやられるかなぁ……)</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>※これは本編とは関係ありません</p>
<p>美琴「ね、ねぇグーフィー……?」モジモジ</p>
<p>グーフィー「どうしたの、ミコト?」</p>
<p>美琴「その、友達にカエルの子とかいないかな……」</p>
<p>美琴「よかったら紹介してほしいんだけど……///」</p>
<p>グーフィー「うーんと……あ、そういえば最近知り合ったカエルの王子様ならいるよ!」</p>
<p>つ『プリンセスと魔法のキス』(詳しくはググってください)</p>
<p>美琴「どれどれっ!?」</p>
<p>美琴「……こんなのちがーう!!」ビリビリッ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「幻想御手〈レベルアッパー〉?」</p>
<p>美琴「そう、最近容疑者のレベルと規模がかみ合わない事件が頻発してるの」</p>
<p>美琴「それがレベルアッパーが原因だ、って話があるの」</p>
<p>グーフィー「そのレベルアッパーってどういうものなの?」</p>
<p>美琴「それが……さっぱり正体不明なの」</p>
<p>ドナルド「正体不明?」</p>
<p>美琴「使った人のレベルを自動的に上昇させるものなんだけど……」</p>
<p>美琴「どうやって上昇させるのか、どんな形をしてるのか。まったくもって不明」</p>
<p>ドナルド「そんなんじゃ調べようがないじゃないか!」</p>
<p>美琴「ううん、実はそのレベルアッパーを使ってる人たちのたまり場になってるとこがあるらしいの」</p>
<p>美琴「だからこれからそこへ行って……」</p>
<p>ソラ「奴らを叩く!」グッ</p>
<p>グーフィー「ちょっと待ってよソラ、いきなり倒しちゃったらまずいよ」</p>
<p>ソラ「なんでだよ? そいつらが悪いなら懲らしめてやればいいんだろ?」</p>
<p>グーフィー「まだその人達が悪いって決まったわけじゃないよ」</p>
<p>ドナルド「それじゃあ、なるべく戦わずに情報が得ないとね」</p>
<p>美琴「そこで作戦があるんだけど……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――ファミレス・ジョナガーデン前</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>グーフィー「もう夜なのにこの街は明るいねぇ」</p>
<p>美琴「ふふ、学園都市は眠らないのよ」</p>
<p>ソラ「眠らない街かぁ、まるでトロンの世界みたいだ!」</p>
<p>ドナルド「あ、確かに似てるかも!」</p>
<p>美琴「みんな、いろんな世界を旅してきたのね……」</p>
<p>ソラ「ミコトはこの街の外に出たりはしないの?」</p>
<p>美琴「街への出入りは厳しく管理されてるから……一度住んだらめったなことでは出れないわ」</p>
<p>美琴「だから、この街の外のことはあんまり知らないの」</p>
<p>グーフィー「そんなんだ……ちょっとかわいそうだね」</p>
<p>美琴「……ううん、そんなことないわよ?」</p>
<p>美琴「確かにこの街以外のことは知らないけど、この街は私たち能力者が一番自分らしくいられる街なの」</p>
<p>美琴「私たちの最高の居場所。私、この街が大好き」</p>
<p>美琴「そして……この街を荒らす奴らが大嫌いなの」</p>
<p>美琴「だから私はこの街を、みんなを守りたい。 例え黒子に止められてもね」</p>
<p>ソラ「……ミコトの気持ち、すごく伝わったよ」</p>
<p>ソラ「一緒にこの世界を悪いやつらから守ろう!」</p>
<p>美琴「ありがとう、ソラ」</p>
<p>ドナルド・グーフィー「もちろん僕たちもね!」</p>
<p>美琴「ふふ、ありがとう。ドナルド、グーフィー」</p>
<p>美琴「それじゃ、作戦通り行くわよ!ソラは私と一緒に中に入って、離れた席で待機」</p>
<p>美琴「ドナルドとグーフィーは外で隠れて待機ね!」</p>
<p>ソラ「了解!」</p>
<p>ドナルド「……ねえ、なんで僕らは外で隠れて待機なの?」</p>
<p>グーフィー「……この世界では僕たちは目立つみたいだから仕方ないよ」</p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p>メロンフロート、オマタセシマシター</p>
<p>ソラ「あ、ありがとう!」</p>
<p>ソラ「……なんかこんなとこに独りだと緊張するなぁ」</p>
<p>ソラ「ってそうだ、ミコトの様子は……」チュー</p>
<p>ガキハオネムノジカンダロ、カエンナ</p>
<p>エェー、ワタシソンナニコドモジャナイヨォー?</p>
<p>ソラ「ミ、ミコト……?」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>コンナトコロデバラセルカヨ、イクゾ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「あいつらとミコトが出ていくみたいだ……追わないと!」</p>
<p>店員「あ、お客様!」</p>
<p>ソラ「俺のこと?」</p>
<p>店員「はい、お会計を……」</p>
<p>ソラ「えっと……じゃあ1000マニーで!」</p>
<p>店員「……お支払いは、日本円でお願いします」</p>
<p>ソラ「」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――変電設備設置場所</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ(とりあえずミコトにつけてもらえたからいいけど、まさかお金まで違うなんて……)コソコソ</p>
<p>ドナルド(なにぼーっとしてるの、ソラ! ミコトがピンチになったらすぐ行けるようにしなきゃ!)コソコソ</p>
<p>グーフィー(……交渉はあんまりうまく行ってなさそうだねえ)コソコソ</p>
<p>……イイカラッサッサトダsウグアァ!!</p>
<p>ソラ「……まずい、ミコトを助けなきゃ!」ダッ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>美琴「三人とも来るのが遅いわよ!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「ごめんミコト、ケガはない!?」チャキンッ</p>
<p>美琴「あったり前でしょ? とにかくさっさとこいつら片づけるわよ!」ビリビリッ</p>
<p>ドナルド「ミコトの性格がさっきまでと全然違うよ!?」</p>
<p>グーフィー「ドナルド、きっと気にしない方がいいよぉ」</p>
<p>男「てめえらさっきからグダグダと……」</p>
<p>男「レベルアップした俺たちの力、見せてやるぜ!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――数分後</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ウグゥアア!!</p>
<p>………ドサッ</p>
<p>ソラ「……ねえミコト、こいつらホントにそのレベルアッパーっての使ったの?」</p>
<p>グーフィー「あんまりそうは見えなかったねぇ」</p>
<p>ドナルド「きっとミコトと僕たちが強すぎるんだよ!」</p>
<p>美琴(三人とも、本当に強い……)</p>
<p>美琴「さーて、レベルアッパーについて、洗いざらい吐いてもらいましょうか?」</p>
<p>姉御「ずいぶんと派手にやってくれたじゃないか」</p>
<p>男「あ、姉御!?」ビクッ</p>
<p>ホラオマエラアヤマンナ!!</p>
<p>サッ……サーセンッシター!</p>
<p>姉御「さてと、アタイの舎弟をかわいがってくれた借りはきっちり返さないとね」</p>
<p>グーフィー「あれえ、今謝ってくれたのは?」</p>
<p>姉御「……それはそれ、これはこれ」</p>
<p>ドナルド「悪人に理屈は通じないんだよ、グーフィー!」</p>
<p>ソラ「ミコト、あいつは今までのやつより強い! 気をつけて!」</p>
<p>美琴「……上等じゃない、みんな下がってて! あいつは私一人でやるわ」</p>
<p>ドナルド「ミコト!?」</p>
<p>美琴「相手が一人なら、こっちも一人じゃないとね」</p>
<p>美琴(……私もそろそろいいとこ見せなきゃ!)</p>
<p>姉御「……行くよ!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ナ・・・・・・ナニコレ、ジメンガ!?</p>
<p>アタイノノウリョクハフラックスコート!アスファルトノネンセイヲジザイニ……</p>
<p>ドナルド「こ、これが能力者同士の戦い……」</p>
<p>グーフィー「ミコト、大丈夫かなぁ?」</p>
<p>ソラ「大丈夫に決まってるさ! ミコトを信じよう!」</p>
<p>ビリリリリリッ!!</p>
<p>ズシュゥゥゥン!!</p>
<p>ドナルド「グワワワワワ!!」</p>
<p>ソラ「ミコトのサンダー、すごい威力だ……!」</p>
<p>グーフィー「サンダーだけなら、マーリン様にも負けないかもねぇ」</p>
<p>……ドウ?ソロソロオトナシクシャベッテクレルキニナッタ?</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>姉御「……なるほど、最初の一撃は本気じゃなかったってわけだ」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ドナルド「あ、あれで!?」グワァッ</p>
<p>姉御「そして今の一撃はわざと外してくれたと……」</p>
<p>ソラ「ドナルドにはそんなコントロールできるのかなぁ?」ニヤニヤ</p>
<p>グーフィー「多分無理だよねぇ?」ニヤニヤ</p>
<p>ドナルド「グワー! 二人とも集中して!」</p>
<p>美琴「そうよ、わかったらおとなしく……」</p>
<p>姉御「……ふっざけんなぁぁぁぁ!!!」</p>
<p>姉御「アタイはまだ負けちゃいないんだよ! アタイの鉄〈くろがね〉の意志、こんなチンケな電気ごときで……」</p>
<p>姉御「クダケルモンナラ、クダイテミナアアァァァ!!」</p>
<p>グオォォォォ!!!!</p>
<p>美琴「な、なんなのあいつ急に化け物みたいに……」</p>
<p>ソラ「あれは……ハートレスに取り憑かれてるんだ!」</p>
<p>ドナルド「ミコトが危ない!!」グワッ</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ダークサイド(姉御)「グルルルルァァァ……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「気をつけて、ミコト! こいつはさっきまでのあいつと違う!」チャキンッ</p>
<p>美琴「そんな……ハートレスってあのウジャウジャしてるのだけじゃないの!?」</p>
<p>グーフィー「いろいろ種類があるんだよねぇ、これはダークサイドってハートレスだよ」</p>
<p>ドナルド「人の『心の闇』に反応するのさ!」</p>
<p>美琴「……心の、闇」</p>
<p>美琴「……レベルアッパーを使って、無理やり能力者になって」</p>
<p>美琴「終いにはハートレスなんかに力を借りて」</p>
<p>美琴「それがあんたの『鉄の意志』だって言うの……?」</p>
<p>ソラ「ミコト……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>美琴「いいわ。そんな闇に染まった意志……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>美琴「お望み通り砕いてあげるわ!!」</p>
<p>美琴「喰らいなさいっ!!」</p>
<p>ビリリリリリリィィィイ!!</p>
<p>バチィィィィン!!</p>
<p>美琴「手で……はじかれた!?」</p>
<p>ダークサイド「ウオォォォォォォ!」</p>
<p>ソラ「まずい、よけろー!!」</p>
<p>ドゴォーン!</p>
<p>ズゥゥゥゥゥゥッ……</p>
<p>シャドウ「………」ウジャウジャ</p>
<p>ドナルド「グワワッ、あいつ、地面の闇の中からハートレスをどんどん引きずり出してるよ!」</p>
<p>美琴「……フラックスコートの能力!?」</p>
<p>グーフィー「ハートレスになっても能力は使えるんだねえ」</p>
<p>ドナルド「感心してる場合じゃないよ! どうするのさ!」</p>
<p>美琴「……はあぁぁぁぁ!!!」ビリビリビリビリィッ</p>
<p>ズシャァァァァァァッ!!</p>
<p>ソラ「……すごい、シャドウたちが一発で!」</p>
<p>美琴「ザコなんかに構ってられないわ。親玉を一気につぶしに行くわよ!」ダッ</p>
<p>ソラ「了解! ドナルド、グーフィー、ミコトを援護だ!」ダッ</p>
<p>ドナルド「グワワ、二人とも~」</p>
<p>グーフィー「待ってよぉ~」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>――――――</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>ソラ「喰らえぇ!」</p>
<p>ザシュッ!!</p>
<p>ダークサイド「ウオァァァッ!!」</p>
<p>グーフィー「腕が消えたよ!」</p>
<p>ドナルド「今のうちだぁ!」</p>
<p>美琴「皆、離れてっ!」</p>
<p>ソラ「ミコト!? それは……メダル?」</p>
<p>美琴「そうだ、まだ説明してなかったよね……私の異名のレールガンは」ピーンッ</p>
<p>美琴「ここから来てるのよ!!」バシュンッ</p>
<p>ズガアァァァァンッ!!</p>
<p>ダークサイド「グアアァァァァ!!」</p>
<p>46</p>
<p>ドナルド「グ……グワワワッ」ガクガク</p>
<p>グーフィー「すごい威力だったねえ、ダークサイドが消し飛んじゃったよ」</p>
<p>ソラ「す、すっげー! 今のがレールガンって技!?」</p>
<p>美琴「ふふん、まあこんなもんね」</p>
<p>ソラ「ねえ、どうやってやるのか教えてよ!」</p>
<p>美琴「うーん……ソラにはちょっと難しいかも」</p>
<p>47</p>
<p>エー、ソンナコトイワズニオシエテヨ!</p>
<p>グワワ、ソラニアンナワザマデツカワレタラボクノタチバガナイヨッ</p>
<p>姉御「……アタイの負け、か」</p>
<p>…………ドサッ</p>
<p>美琴「!? ちょ、ちょっとアンタしっかりしなさいよ!」</p>
<p>グーフィー「おかしいねぇ、ハートレスを倒したら元通りになるはずなのに」</p>
<p>ソラ「とにかく、病院に連れて行かなきゃ!」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>―――次の日、風紀委員177支部</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>美琴「昨日の女、まだ目を覚ましてないの!?」</p>
<p>黒子「ええ、しかも他にも数名意識不明の患者がいるそうですの」</p>
<p>グーフィー「皆ハートレスにされちゃったのかな?」</p>
<p>ドナルド「でも昨日はハートレスを倒したのに、元に戻らなかったよ?」</p>
<p>黒子「とにかく私はこれから病院へ向かいますの」</p>
<p>美琴「わ、私も行く!」</p>
<p>ソラ「俺たちも!」</p>
<p>黒子「ソラさん、あなたたちはいけませんわ!」</p>
<p>ソラ「ど、どうして!?」</p>
<p>黒子「まず病院内はペット禁止ですのよ」</p>
<p>ドナルド「僕たちはソラのペットじゃないぞ!」グワァッ</p>
<p>黒子「それに昨日も申し上げた通り、あなた方は一般人」</p>
<p>黒子「これ以上私たちの仕事に首をつっこむのはおよしになってくださいな」</p>
<p>黒子「さ、お姉さま参りますわよ」</p>
<p>美琴「三人とも悪いけど、ちょっと待っててね」シュンッ</p>
<p>ソラ「!? 二人が消えた!?」</p>
<p>グーフィー「これも超能力なのかな?」</p>
<p>初春「白井さんの能力は、『空間移動〈テレポート〉』なんですよ」</p>
<p>ドナルド「テレポート?」</p>
<p>佐天「一瞬で離れたところに移動できる能力のことです」</p>
<p>ソラ「へー、クロコもそんなすごい能力をもってるんだ!」</p>
<p>グーフィー「この世界の人は皆すごい力をもってるんだねぇ」</p>
<p>ソラ「ひょっとして、カザリやルイコもすごい能力をもってるの?」</p>
<p>佐天「あはは、初春はレベル1だし、私に至ってはレベル0の無能力者!」</p>
<p>佐天「私たちは御坂さんや白井さんみたいな強い力は持ってないんです」</p>
<p>ドナルド「皆がミコトみたいに強いわけじゃないんだね」</p>
<p>グーフィー「なんたって、この世界に7人しかいないLEVEL5だもんね」</p>
<p>佐天「実は、この街じゃレベル0ってちょっと肩身が狭いんです」</p>
<p>ソラ「どういうこと?」</p>
<p>佐天「この街は高レベルじゃないと入れない学校があったりして、超能力が基準になってるんです」</p>
<p>佐天「初春みたいにレベル1だったり、コンピュータとか何かたけてるものがあればまだましなんですけど……」</p>
<p>佐天「私なんか、この街に来た時からずっとレベル0。」</p>
<p>佐天「あなたには才能がありませんって言われちゃったんです」</p>
<p>佐天「何のとりえもなくて強くもない私は、この街ではひっそり生きてくしかないんです……」</p>
<p>初春「佐天さん……」</p>
<p>佐天「ご、ごめんなさい! 昨日会ったばかりの人たちにこんな話して」</p>
<p>ソラ「俺はそんなことないと思うな」</p>
<p>佐天「えっ?」</p>
<p>ソラ「俺だってキーブレードに選ばれなければなんにも強い能力とかないし……」</p>
<p>ソラ「まだ会って日も浅いけど、ミコト達は超能力者だから強いんじゃないって俺は思うな」</p>
<p>佐天「それって……」</p>
<p>ソラ「大事なのは武器や能力の強さなんじゃない、心の強さなんだよ」</p>
<p>佐天「心の強さ?」</p>
<p>ソラ「うん、心が強ければどんな闇も消し去ることができるんだ」</p>
<p>佐天「でも私はそんな心の強さなんか……」</p>
<p>ソラ「はは、誰だって一人じゃ心は弱いよ」</p>
<p>ソラ「でも俺には、ドナルドやグーフィー、他の世界の皆、ミコトにクロコにカザリ……」</p>
<p>ソラ「そして、イコも! たくさんの仲間がいるんだ!」</p>
<p>ソラ「だから俺は心強い! それが、心の強さなんだ」</p>
<p>佐天「仲間……」</p>
<p>初春「そうですよ、佐天さんには私たちが付いてます!」</p>
<p>初春「私や御坂さんたちも、仲間と一緒だから強くいられるんですよ」</p>
<p>佐天「そう……だよね、なんかごめん!」</p>
<p>佐天「もし初春が闇に負けちゃっても私が助けてあげるよ!」</p>
<p>初春「ふふ、その時はよろしくお願いしますよ」</p>
<p>グーフィー「さっきのソラ、ちょっとかっこよかったね」ヒソヒソ</p>
<p>ドナルド「まったく、女の子の前だとかっこつけちゃうんだから」ヒソヒソ</p>
<p>ソラ「な、そんなことないってば!」</p>
<p>グーフィー「でも僕たちもソラとおんなじ気持ちだよ、皆がいるからハートレスとも戦えるんだよね」</p>
<p>ソラハボクガイナイトダメダモンナァー、グワワッ</p>
<p>アー!コドモアツカイスルナヨォ!</p>
<p>佐天(私は……強くなれるのかな)</p>
<p>ソラ「ってそうだ、やっぱり俺たちも病院に行こうよ!」</p>
<p>グーフィー「でも、白井さんはだめっていってたよ?」</p>
<p>ドナルド「僕らはペットじゃないんだ、関係ないよ!」</p>
<p>グーフィー「……昨日の病院の場所、覚えてるの?」</p>
<p>ソラ「あ……」</p>
<p>ドナルド「もうソラ! しっかりしてよ!」</p>
<p>ソラ「ドナルドは覚えてるのかよ?」</p>
<p>ドナルド「それは……その……」</p>
<p>初春「ふふ、そんなこともあろうかと。これ病院までの地図です」</p>
<p>ソラ「さっすがカザリ! ありがとう!」</p>
2015-11-25T20:50:31+09:00
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->>粒焼 そう思うんなら自分で手を加えたら?ここみんなで作るwkiなんだし - 名無しさん 2012-01-28 15:10:45
-心理掌握「うそ…上条先輩生きてたんですか!?」上条「?」★第2章★ - 名無しさん 2012-01-25 01:29:28
-集められたスレが少ないし、タグも細かくないし、投稿された順序も追えないし…ここがコピペブログに勝る点ってあるの? - 粒焼 2012-01-11 17:46:32
-もてた - 名無しさん 2012-01-06 05:30:24
-長編SSの 絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 ってまだ続いてますよね? 後日談みたいになって - 名無しさん 2011-12-10 08:34:09
-↓ 俺もそれ思った - 名無しさん 2011-11-25 22:54:21
-上条「なんだこのカード」season2から文字サイズがページ下部に行くに従って大きくなってて読みづらい。なんとかしてくだちい。 - 名無しさん 2011-11-13 06:44:24
-過疎ってるなぁ - 名無しさん 2011-10-18 23:14:55
-エルシィ - 名無しさん 2011-09-17 17:56:48
-一方通行「エルシィ!エンディングが見えたぞォ!!」 心理掌握編 1日目 - 名無しさん 2011-09-03 04:19:59
-まこと - 名無しさん 2011-08-09 07:59:37
-上条「學園都市……か」を更新 - 名無しさん 2011-07-23 03:23:48
-とある暗部の軽音少女を収録 - 名無しさん 2011-07-21 00:46:23
-MGS - 名無しさん 2011-07-08 12:58:51
-ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」と佐天「ポケットから秘密道具を取り出せる能力かぁ」を収録しました。 - 名無しさん 2011-06-11 22:33:55
-球磨川『学園都市?』と、とある魔術と木原数多と、上条「アンチスキルだ!」美琴「ジャッジメントよ!」を更新 - 名無しさん 2011-06-11 17:40:17
-上条「學園都市……か」を更新 - 名無しさん 2011-06-06 00:03:46
-一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」と上条「誰を助けりゃいいんだよ……」を更新しました - 名無しさん 2011-06-05 16:06:45
-小萌「魔法名は『smilers100』【生徒達の笑顔のために】ですよー」 更新、up完了しました - 名無しさん 2011-06-01 22:04:32
-佐天「…アイテム?」 取り纏め完成しました - 名無しさん 2011-05-31 21:25:41
-佐天「…アイテム?」を更新しました - 名無しさん 2011-05-29 16:07:04
-一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」と上条「誰を助けりゃいいんだよ……」を更新しました - 名無しさん 2011-05-15 22:29:07
-上条「學園都市……か」更新 - 名無しさん 2011-05-08 21:27:38
-【禁書】5+0+0+5【SS】を収録 - 名無しさん 2011-05-07 00:50:47
-常勤のまとめ人。今日から復活します。 - 名無しさん 2011-05-07 00:40:31
-更新が事実上不可能と判断し、まとめ予定リストを削除。 - 管理人1 2011-05-05 20:32:28
-一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」を更新、あと「誰を助けりゃいいんだよ……」のあらすじもツッコミが入ったので変更 - 名無しさん 2011-04-11 00:30:58
-上条「誰を助けりゃいいんだよ……」を追加しました - 名無しさん 2011-04-09 23:45:06
-一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」を更新しました - 名無しさん 2011-04-09 23:44:52
-長編SSの@wikiモードでの新ページの編集が完了し、左メニューからのリンクを差し替えました - Charge 2011-03-27 23:42:30
-↓ちょこっと手直ししといてみた。ソース自体はただの文章なのでメモ帳コピペがわりと安定。ロードミスでデータ飛ばないしね - 名無しさん 2011-03-11 11:24:36
-神裂さん途中まで。口調以降になるとスクロールバーが言うこと聞かない助けて - 名無しさん 2011-03-11 07:18:50
-大掃除するよー - Charge 2011-03-07 03:25:21
-「管理人からのお知らせ」を更新。それに伴い外部サイトからの転載についての記述をいくらか調整 - Charge 2011-03-04 03:30:40
-「土御門元春」「ステイル=マグヌス」仮作成 - 名無しさん 2011-02-25 05:05:03
-このページと左メニューと「はじめに」を微調整 - 名無しさん 2011-02-25 02:59:09
-1ちゃんが即日やってくれちゃいました。あとこういうの↓の一言板でおねがい - Charge 2011-02-23 01:29:17
-ブルーブラッドまとめて欲しい。一気に読みたい - 名無しさん 2011-02-22 13:28:50
-てす - 名無しさん 2011-02-22 05:19:14
-てす - 名無しさん 2011-02-22 05:17:25
-それと、wikiって管理者が管理するものじゃないと思うんで管理人個人の色が出ないようにちょこちょこ文言修正 - Charge 2011-02-22 02:58:55
-↑新 ↓古 にしました。あと管理スレ→運営スレに - Charge 2011-02-22 02:56:45
-逆向きテスト - 名無しさん 2011-02-22 02:56:11
-てすとー - Charge 2011-02-22 00:54:37
-こんな感じでかけるます - Charge 2011-02-22 00:55:05
-てす - 管理人1 2011-02-22 01:02:53
-管理スレ→運営スレに - Charge 2011-02-22 02:53:59
2014-07-15T22:05:53+09:00
1405429553
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杉下右京「これが、学園都市……!」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1229.html
<p>―――とある日の深夜、花の里</p>
<p>美和子「……そう言えば、右京さん。超能力って信じます?」</p>
<p>右京「はい?」</p>
<p>亀山「どうした?んな、藪から棒に?」</p>
<p>
美和子「いやそれがね、今取材してる人が怪しいカルト宗教団体の人でさ。『人間には生まれ持った特別な力が遺伝子に刻まれている。それを目覚めさせた者だけが新たな世界に行けるのだ!』とか言ってるの」</p>
<p>亀山「……怪しさ抜群だなそりゃ」</p>
<p>美和子「まぁ、そこまでなら怪しいだけ済むんだけど……。その後、実際にやったのよ……」</p>
<p>たまき「やった……って、まさか……」</p>
<p>亀山「どーせ、コップを浮かせたとかだろ?」</p>
<p>美和子「違うの!取材した部屋に火の点いていない蝋燭が20本くらい並んでたんだけど、―――それに一斉に火を点けたのよ!」</p>
<p>亀山「はあ!?全部一斉って、時間差なしって事か!?」</p>
<p>美和子「そうなのよ!で、右京さんはどう思いますか?」</p>
<p>右京「そうですねぇ……」</p>
<p>ガラッ</p>
<p>???「超能力はあるさ」</p>
<p>美和子「え?」</p>
<p>???「もっとも、そんな『生まれ持った遺伝子』とやらとは違うがね」</p>
<p>右京「失礼ですが、貴方は?」</p>
<p>
木山「ああ、済まない。私は木山春生という者だ。しばらくぶりに『外』に出たので、酒の一つでも飲んでみようと思い彷徨っていたら偶然ここの話が聞こえてね。相席しても良いですか」</p>
<p>たまき「あ、どうぞ」</p>
<p>木山:美和子の隣に座る</p>
<p>スルッ……</p>
<p>亀山「ぶっ!?」</p>
<p>美和子「き、木山さん!?何で服脱いでるんですか!?」</p>
<p>木山「いや、長時間歩いていたら熱くてね」</p>
<p>美和子「だ、だからって脱がないでください!」</p>
<p>木山「問題ない。起伏の乏しい私の身体に欲情する者など……」</p>
<p>美和子「だからって駄目です!男は皆狼なんですから!」</p>
<p>たまき「れ、冷房いれます!」</p>
<p>亀山「……狼って俺逹の事っスかね?」</p>
<p>右京「さて、どうでしょう?」</p>
2014-03-17T14:01:12+09:00
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