絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 3スレ目 > 01


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~9月某日 きぬはた荘 屋根裏部屋~


滝壺 「」ザッ ザッ

滝壺 「」ゴトゴト

滝壺 「」ウィーン


<滝壺さーん?


絹旗 「あ、滝壺さん。こんなところにいたんですか」ヒョコッ

滝壺 「きぬはた、どうしたの?」

絹旗 「いえ、朝から姿が見えなかったので」

滝壺 「ごめんね、掃除してた」

絹旗 「どうしてこんな隠し部屋の掃除を……」

滝壺 「……もうすぐ戻ってくるから」

絹旗 「戻って……あ」

滝壺 「空いてる部屋はもうここしかないし」

絹旗 「……ここじゃ頭ぶつけませんか? 私でもジャンプしたら手が届きますよ」ピョンピョン

滝壺 「大丈夫だよ、贅沢は言わせない」

絹旗 (まぁ、あの男が滝壺さんに逆らえる訳もないのですが)

滝壺 「あとは、みんなに一言言わないとね」

絹旗 「滝壺さんが家主ということになってますし、いいのでは?」

滝壺 「それでも。一緒に暮らす人が増えるかもしれないんだから」

絹旗 「そうですね……最初は部屋貸すだけのつもりが、いまや超共同生活ですしね」

滝壺 「うん。だからね、今夜にでも話そうと思う」


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


絹旗 「家族が増えます」

白井 「あら、またノラちゃんを拾ってきましたの?」

滝壺 「きぬはた、省略しすぎ」

番外個体 「で、今度はなにが増えるのかな?」

滝壺 「人間だよ」

他全員 「」

婚后 「に、人間? を拾ってきましたの!?」

海原 「もしくは空から降ってきた落下系なんとかですか?」

滝壺 「ほら、ややこしくなっちゃった」

絹旗 「滝壺さんにも原因はあります」

 :
 :
 :

滝壺 「という訳なの」

白井 「ああ、何回か話してた彼氏さんですのね」

番外個体 「ようやく出てこれるんだねー」

絹旗 「多分、住む場所もお金もない筈なんです」

滝壺 「だから、ここに置いてあげたいんだけど……」

結標 「家主が言うのであれば、間借りしてる私たちには拒否権ないんじゃない?」クスクス

海原 「はは、仰るとおりですね」

結標 「海原、野宿でも逞しく生きなさい」ポン

海原 「はは、え?」

絹旗 「そうなんです、もう空き部屋ないんです」

海原 「いや、ええと……」

滝壺 「大丈夫だよ、かろうじて一部屋あるから」

婚后 「海原さん、よかったですわね」

海原 「ええ、さすがに今回はホッとしてます」

番外個体 「なんだかんだ言って、今更一人欠けるのも寂しいしね」

海原 「」ウルウル

白井 (まさか涙ぐむなんて)

結標 「で、彼氏さんはいつ頃来るの?」

滝壺 「明後日だよ」

番外個体 「意外とすぐなんだね」

絹旗 「ついこの間連絡が来ましたからね。当日は私たちで迎えにいきます」


~2日後 第10学区 留置所前~


滝壺 「」ウロウロ

番外個体 「缶コーヒー飲む?」

絹旗 「超いただきます」

滝壺 「」ソワソワ

絹旗 「つき合わせちゃって、なんだか超申し訳ないです」

番外個体 「まあ、家に一人だけいても暇だしね」

滝壺 「」カシュッ グビグビ

絹旗 「白井さんと婚后さんは学校で……結標さんと海原さんも朝からいませんでしたね」

番外個体 「二人揃って出かけてったよ」

絹旗 「あのお二人も相変わらず仲良く……あれ、門の様子が」


<ガゴゴォォォォォン


黄泉川 「今までご苦労さん。もう二度とお前の顔なんか見たくないじゃん」ニヤニヤ

浜面 「ちょ、晴れの日にそれは酷くないっすか!?」

黄泉川 「はっはっは。それより、ほれ、あんな可愛い子達を待たせる訳にいかないじゃん」

浜面 「え?」

滝壺 「はまづら」

浜面 「た、滝壺!? 滝壺か! 来てくれたのか!」

滝壺 「ずっと待ってたから」


番外個体 「なんか邪魔できない雰囲気だね」

絹旗 (浜面……気のせいか、雰囲気が変わったような)


浜面 「滝壺!」ガシッ

滝壺 「? はまづら?」

浜面 「イエス、フォーリンラブ!」クルッ

滝壺 「?」

浜面 「そこは合わせるところでしょぉぉ!?」

番外個体 「」

絹旗 (やっぱり浜面は超浜面でした)

 :
 :
 :

浜面 「なるほど……麦野が家をな」

滝壺 「うん。そこでみんなと暮らしてるよ」

浜面 「みんな?」

絹旗 「」ジー

番外個体 「やっほう」ノシ

浜面 「絹旗と……ええと(なんか見たことあるような)」

絹旗 「浜面、なに滝壺さん以外の女性に熱視線を送ってるんですか」

番外個体 「? どうかしたのかな」

浜面 「あ、いや、浜面っていうんだ。滝壺が世話になったみたいだな」

滝壺 「この人はみさわ。一緒に住んでる人だよ」

浜面 「ミサワさんか、よろしくな」ガッチリ

番外個体 「う、うん、よろしく」

番外個体 (ゴツくて男らしい手だなぁ、あの人と大違い)

黄泉川 「おまいらいつまでやってるじゃん。さっさとメシでも食いにいけ」パシパシ


~第7学区 とあるファミレス~


浜面 「ってことは、今7人で生活してるのか」

絹旗 「そういうことです。そして浜面が超8人目です」

浜面 「……いいのか? それって」

滝壺 「みんないいって言ってくれたよ」

番外個体 「家主さんのご意向だしね、逆らえないさ」ニヤニヤ

絹旗 「それに、今の浜面は超宿無しでしょう。どうこう言ってられませんよ」

浜面 「ま、まあ確かにな」

滝壺 「だから、何も気にすることないよ。みんないい人だから」

浜面 「そうか……なんか申し訳ないな」

番外個体 「……ねえ、ふと思ったんだけどさ」

滝壺 「どうしたの?」

番外個体 「こういうときってさ、歓迎会とかするもんなの?」

絹旗 「おお、そうですね。超出所祝いでもいいです」

滝壺 「やろうやろう」

浜面 「いやいや! さすがにそこまでしてもらう義理はないぞ!?」

番外個体 「そう言わずに。豪勢な料理を食べられる口実できるしさ♪」

浜面 「あ、そっちが目的?」

絹旗 「まあ、たまにはいいんじゃないんですかね」

滝壺 「そうだね、はまづらの記念日だし」

浜面 「な、なんか照れちまうな」

番外個体 「ちょうど、今日の夕食作るの私だし。こりゃ楽しそうだ」

浜面 「今日の? なんだ、持ち回り制なのか?」

絹旗 「そうですよ……って、浜面はどうしましょうか。料理できます?」

浜面 「できると思ってんのか?」

絹旗 「全然」

浜面 「」グスン

滝壺 「はまづらは、私が当番の日に手伝ってくれればいいよ」ナデナデ

浜面 「滝壺さん、一生着いていきます!」

番外個体 (こりゃ生涯尻に敷かれるな)

滝壺 「それじゃ、そろそろ帰ろうか」

絹旗 「そうですね、ユリコに留守番させっぱなしですし」

浜面 「な、なんだか緊張するな」


~同日 きぬはた荘~


絹旗 「ただいま戻りましたー」

ユリコ 「―=三( ・ω・)」ドタタタ

絹旗 「ユリコー、いい子にしてましたかー?」ヒョイ

浜面 「お、猫も飼ってるのか。つうことは7人と1匹だな」

番外個体 「浜面さんが2匹目だね」クスクス

浜面 「そっちにカウントしないで!?」

滝壺 「? 靴があるね。誰か帰ってきてるのかな」

結標 「あら、お帰りなさい」

滝壺 「あ、むすじめ。ただいま」

番外個体 「あれ、淡希? 海原さんと一緒じゃなかった?」

結標 「なんか用事があるから先帰っててくれって。……で、そちらの大男が件の?」

浜面 「浜面仕上っつうんだ。今日から厄介になるぜ」

結標 (……顔は並。だけど、いい体格してるわね)

結標 「結標淡希よ、ヨロシクね」

浜面 ( ( ゚∀゚)o彡°)

絹旗 (超浜面……早速煩悩に支配されてますね)ハァ

滝壺 「……」グシャッ

浜面 「おぅふ!? 滝壺さん!? なぜわたくしの足をお踏みに!?」

滝壺 「はまづら」

浜面 「はっ!」ビシィ

滝壺 「部屋に案内するね」


~きぬはた荘 2階 廊下~


滝壺 「はまづら、見てて。この棒でね、天井のフックを引っ張っると」グイッ


 スルスルスル


番外個体 「おーかっこいい。隠し階段だね」

結標 「屋根裏部屋もあったのね」

絹旗 「多分、私と滝壺さんしか知らなかったでしょうね」

浜面 「なんかいいな、こういうの。秘密基地みたいでさ」wktk

滝壺 「階段は出しっ放しにしないでね、狭くなるから」

浜面 「了解だぜ!」

結標 「中は確かめなくていいの? 流石に全員は入れないでしょうけど」

浜面 「そうだな。荷物も置かないといけないしな」ギシギシ

番外個体 「秘密基地の居心地はどうだーい?」


<いい感じだな!


結標 「男の人って、隠れ家っていうの? ああいうのに憧れるのかしら」

番外個体 「んー、でも分かる気もするな」


<(ゴン)イデェ!!


絹旗 「やっぱり天井低いんですね」

滝壺 「はまづら、大丈夫?」


<頑丈さには自信と定評があるからな


ユリコ 「」ウズウズ

絹旗 「? ユリコ?」

ユリコ 「(ノ・ω・)ノ」ドタタタタ

絹旗 「あ、ちょっと!?」


<うぉぉ!? どうした!?
<フミャァーーーーオ


滝壺 「入ったことないから、入ってみたかったのかな」


<バリバリバリバリ
<くぉら! 壁で爪といじゃだめ! 俺の部屋!


結標 「……ユリコらしくないわね、イタズラするなんて」

番外個体 「きっと興奮してるんだね」


~きぬはた荘 リビング~


ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベチンベチンベチンベチン

浜面 「さっきからなんなのよアンタ!」

絹旗 「超浜面! 私のユリコをいじめるとは何事ですか!」

浜面 「むしろいじめられてるの俺じゃね!?」

滝壺 「大丈夫だよ、そんなはまづらも応援してる」

番外個体 「……今までとは違うタイプの賑やかさだね」

結標 「絹旗さんとの息が妙に合ってるのよね」

ユリコ 「(・ω・)」ガブガブ

浜面 「イテェ!? 手噛むな!」

滝壺 「ゆりこ、はまづら食べちゃダメ」

番外個体 「仲が良いのはいいことだ。さーて、そろそろ夕飯の支度でも」

結標 「? やけに早いじゃない」

絹旗 「今日は超浜面の超出所祝いらしいですよ」

滝壺 「ねえねえ、みさわ。手伝うよ」

番外個体 「じゃお願いしよっかな。もう冷蔵庫カラッポにするぐらいのつもりだし」

浜面 「いや、なんか申し訳ないな。そこまでしてもらうのも」

番外個体 「大丈夫だよ、明日からは一転して質素になるから」

絹旗 「みんなして超菜食メインの食事を作りますからね」

結標 「あら、結構なことじゃない」

番外個体 「成長期は食べといたほうがいいと思うんだけどなー」

絹旗 「……なぜ私を見ながら言うんですか」

番外個体 「じゃ、作ってきまーす☆」ノシ

滝壺 「はまづら、また後でね」

浜面 「お、おう!」


<メインはどうしようかな
<はまづらは肉食だから、お肉がいいかも


結標 「……浜面くん、肉食なのね」

浜面 「違う意味に聞こえるのは気のせいだよな?」

絹旗 「むしろ浜面は雑食じゃないですかね」

浜面 「まあ、好き嫌いはないしな」

結標 「なんか違う意味に聞こえるわね」

絹旗 「超抽象的な会話ですよね」

結標 「それはそうと、もうみんなから言われてると思うけど」

浜面 「?」

結標 「もう滝壺さんを悲しませるような真似しちゃダメだからね」

浜面 「大丈夫だ、心配はいらないぜ」

結標 「もし滝壺さんを泣かせたら、この家の人間全員が敵に回ると思いなさい」ニヤー

浜面 「」ゾクッ

絹旗 「Level5を単騎撃破した浜面とはいえ、超厳しい戦いになりますね」

浜面 「そんなすごいのか……?」

絹旗 「テレポーター、電撃、空力、念動力と超選り取りみどりですよ」

結標 (念動力使いはニセモノだけどね)

浜面 「すげえな。国一つ潰せるんじゃないか?」

結標 「さあ、どうかしら? 今のところはそんな予定ないしね」クスクス

浜面 (今のところってなんだよ)

絹旗 「とりあえず、結標さんとミサワさんは怒らせたら超怖いので、気をつけるといいですよ」

結標 「え、なんで私もなの。いつも優しーいじゃない」

絹旗 「だってユリコのトイレ掃除をサボったり、ミニトマトを残したりしたときに……」

浜面 「そりゃお前が悪いだろ」

絹旗 「むー」

浜面 「ミサワさん、だったか? 滝壺と反対のタイプっていうか、確かにキツそうな顔はしてたな」

結標 「それ、本人の前で言ってみなさい。かみなりパンチが飛んでくるから」

浜面 「……肝に銘じておく」gkbr


<ギィィィィ バタン


白井 「ただいま戻りましたのー」

婚后 「ただいま戻りました……あら? そちらの方はもしや……」

浜面 「あ、どうも」

浜面 (常盤台のお嬢様まで一緒なのか。どういう家だ、ここは)

結標 「あら、お帰りなさい……どうしたの、その荷物」

白井 「滝壺さんから、メールで買い物を頼まれましたの」

結標 「そういうこと。お茶のお代わりもってくるついでに、置いてくるわよ」

婚后 「では、お願いしますわね」

絹旗 「そういえば、超いい匂いがしてきましたね。ちょっと覗いてみましょうか」


<まーたつまみ食いするつもり?
<そ、そんなことしないです……たぶん。


浜面 (……あれ?)

浜面 「…………」

白井 (この立派な体格の殿方が……)ジー

婚后 (先日お話してらした、滝壺さんの……)ジー

浜面 (なんで俺一人残すんだよぉぉ! すげぇ居辛ぇよぉぉぉ!)

浜面 「……あ、お茶とか飲みます?」

婚后 「あの、それは……」

白井 「本来わたくし達の台詞では……」

浜面 「……すいません」ショボン

婚后 「ああ、いえ、そんな! わたくし達も気が付きませんで!」

白井 「お、お話は聞いておりますの! たしか滝壺さんの許婚の方だとか……」

浜面 「えっ」

婚后 「えっ」

白井 「えっ」

浜面 「俺の知らないところでそんなところまで進んでたのか!?」

婚后 「わたくしも初めて聞いたのですが……」

白井 「あれ? そう仰ってませんでした?」

浜面 「ま、まあ、俺もな、滝壺がそう望んでくれるなら……しまった! 今の俺には先立つものがない!」

婚后 「何を仰いますの。肝心なのはお金などではございませんわ!」

白井 「無償かつ年中無休かつ周囲の目など気にしない愛こそが重要ですの!」

浜面 「……ああ、その通りだな! よし、ちょっと滝壺迎えに行ってくる!」


滝壺 「呼んだ?」ヒョコッ


浜面 「……あ、すまねえ。なんでもない」

滝壺 「? キッチンにいるから、用事があったら呼んでね」トテトテ

浜面 「今の俺達なんだったんだ? あんた達の能力?」

白井 「この家に精神感応系の能力者はおりませんの」

婚后 「少々熱くなってしまったようですわね……お恥ずかしい限りです」

白井 「これだけやっといて、自己紹介がまだでしたの。わたくしは白井黒子と申します」ペコリ

婚后 「こちらで厄介になっている婚后光子と申しますわ」ペコリ

浜面 「あ、これはこれはご丁寧に……浜面仕上と申します」ペコゴツン

白井婚后 「ゴツン?」

浜面 「テーブルに頭打った……イテェ……」

婚后 「そこまで深く頭を下げることもございませんのに」クスクス

白井 「ユニークな方ですの」クスクス

浜面 「はは、お恥ずかしいところを……」ポリポリ

白井 「落ち着いてくださいな。それはそうと、もう他の皆さんとは?」

浜面 「顔合わせた、ってことか? ええと7人だっけ? じゃあと1人だな」

婚后 「そういえば、海原さんのお姿が見えませんわね」

白井 「そろそろ戻ってくるのでは? いつも夕飯には間に合わせておられますし」


<ギィィィィ バタン


婚后 「噂をすれば影、ですわね」

白井 「相変わらずパンクチュアルな方ですの」

浜面 (海原さん、か……どんな娘なんだろうな)

海原 「ただいま戻りました。……おや、お客さんですか?」

浜面 (あれ? なんだこの爽やかイケメンは)

婚后 「あら、海原さん。滝壺さんから話は聞いておりましたでしょう」

浜面 (海原さん? この人が海原さん?)

海原 「おお、この方がそうでしたか。初めまして、海原と申します」ペコリ

浜面 「……あ、浜面です」ペコリ

浜面 (そうだよ、なんか変だと思ったら、ここまで女の子としか会話してねえじゃねぇか!)

海原 「これからよろしくお願いしますね」ニコニコ

浜面 「お、おう。よろしくな」

浜面 (てことは、今まで男はこいつ1人だったのか?……こいつは)

白井 「これで、全員との顔合わせと自己紹介は済みましたの?」

浜面 「ああ、そうなるな」

婚后 「すっかり話し込んでしまいましたわね。ちょっと私物だけ置いてまいりますわ」

白井 「そうですの、リビングに置いておく訳にもいきませんし」


<そういえば、もうすぐですわね。
<気合入れていきますのよ。


浜面 「……なあ、海原さん、だったか? あんた、今までこの家で……」

海原 「? なんでしょうか」

浜面 「ぶしつけで悪いが、男1人、だったんだよな?」

海原 「ええ、結果としてそうなりましたね。これからは2人ですが」ニコニコ

浜面 「…………」

海原 「浜面さん?」

浜面 「……大変だったろう!」ガシッ

海原 「??」

浜面 「いくら美人美少女揃いといえ、男一人だけってな肩身が狭いんだよなぁ!」

海原 「あ、あの……」

浜面 「なんかあればすぐ殴られるし爆弾投げられるしビームが飛んでくるし……」ウルウル

海原 「浜面さん?」

浜面 「そのクセ、周りからはやれ"もげろ"とか"爆ぜろ"とか言われるんだよな!」

海原 「いえ、そんなことは……」

浜面 「あんたも苦労してきたんだよな! わかる! わかるぜ!」ウンウン

海原 (彼の過去に何があったのでしょうか……)

浜面 「大丈夫だ! これからは何があろうと、この浜面仕上はあんたの味方だ!」ドドン

海原 「は、はあ……ありがとうございます」

~きぬはた荘 キッチン~


結標 「この香りはビーフシチュー? 随分と手が込んでるじゃない」

番外個体 「こういう時、圧力鍋があると楽なんだけどな」

絹旗 「どれ、この私が超味見を」

滝壺 「こら」

結標 「炊飯器で代わりにならないの?」

番外個体 「炊飯器で? シチュー? できんの?」

結標 「だって原理は似たようなものでしょ?」

番外個体 「そうなの?」

滝壺 「圧力鍋でご飯は炊けるらしいけどね」

番外個体 「でも圧力鍋と炊飯器だと構造が違うよ」

絹旗 「」コソコソ

結標 「炊飯器で煮込み料理とか、テレビで見たんだけどな」

番外個体 「それマジ?」

滝壺 「やってできないことはないと思う。鍋で作るのとは大分感じが違うだろうけど」

結標 「今度、私の番の日にやってみてもいい?」

番外個体 「……鍋一つツブすならまだしも、炊飯器壊されたら困るんだけど」

絹旗 「」ソォー

結標 「壊すって……私をなんだと思ってるのよ」

滝壺 「むすじめ、炊飯器料理は基本がもっとできてからね」

結標 「えー、滝壺さんまで……」

番外個体 「大丈夫大丈夫、最近は未元物質じゃなくなってきたしさ」

絹旗 「」ヒョイパク

結標 「未元物質!? そんな風に思ってたの!?」

番外個体 「だって常識が通用しないし」

結標 「ぐぬぬ……でも、でも海原はいつも何も言わず食べてくれてたし……」

滝壺 「うなばらは紳士だしね」

番外個体 「……あれ? 誰かここに置いといたホウ酸団子しらない?」

絹旗 「」ブーッ

滝壺 「やっぱり、きぬはたまたやったんだね?」

結標 「懲りないわね、貴女も」ハァ

番外個体 「で、ホウ酸抜きホウ酸団子のお味はいかがかな?」ニヤニヤ

絹旗 「なっ、ひ、ぇあ……超ハメられた!?」

滝壺 「つまみ食いはやめてって、何度も言ったのに」

番外個体 「口で言って分からないなら、身体で分かってもらうしかないよね☆」バチッ

結標 「少しだけ落ち着きなさい。前髪から火花散ってるわよ」

絹旗 「あっ、いや……」

滝壺 「きぬはた、ある意味で自業自得だからね」

結標 「これで懲りてくれたら、お姉さん嬉しいなー」

番外個体 「悔い改めな」

絹旗 「み、皆さん、目が超笑ってないですよ……?」

 :
 :
 :

海原 「? 今、キッチンの方から何か聞こえませんでしたか?」パチン

浜面 「聞こえたか? 俺には何も聞こえなかったが」パチン

海原 「気のせいでしょうか……お、これで形勢逆転ですよ」パチン

浜面 「なぁにぃ!? 一列全てを白に変えられちまっただと!?」

海原 「ふふ、さあどうでます?」

浜面 「くそ、オセロでここまで悩んだのも久しぶりだぜ……」

ユリコ 「ノ・ω・)ノ」ガシャーン

海原 「あ」

浜面 (ナイスだ! ユリコ!)

海原 「いや、参りました。勝負をひっくり返されるとはまさにこのことですね」

浜面 「お互いにいいところまでいったんだがなぁ、いやぁ残念だ!」

海原 「キリもいいですし、片付けましょうか」

浜面 「あれ? 駒が一枚足りないな」

海原 「ユリコさんがひっくり返したときに、転がってしまったのでしょうかね」

ユリコ 「つ・ω・)つ○」コロコロ


~夕食~


浜面 「おお! 湯気が出てるメシだ!」

番外個体 「そこに感動されるとは思ってなかったな」カチャカチャ

婚后 「まあ、いい香りですわね」ハゥ

海原 「テーブル拭きますね。はい、ちょっと失礼しますよ」

結標 「ねえ、運ぶの手伝って」

絹旗 「はーい」

白井 (絹旗さんの様子が……?)

番外個体 (どうしよ。妹達みたいな顔になっちゃってる)

滝壺 (やりすぎたかな)

浜面 「よう、絹旗。どうした? らしくもない顔しちゃって。腹でも減ったか?」ナデナデ

絹旗 「……はっ。な、何するんですか! 超気安く人の頭をなでないでください!」ウガー

番外個体 (え、直った)

滝壺 (よかったけど、ちょっと複雑)

結標 「あ、そうだ。浜面くんだけ追加メニューがあるんでしょ?」

浜面 「?」

番外個体 「滝壺さんがねー、はまづらが好きなもの出したいって。作ってくれたよ」

婚后 「あらあら、仲のよろしいこと」クスクス

白井 「はー、まったく見せ付けてくれますわね」

滝壺 「はい、これはまづらの分」ゴトン

浜面 「すげえ! コロッケたくさん!」

海原 「お、いいリアクションですね」

白井 「滝壺さんが"じゃがいもたくさん"と仰ってたのはこれのためでしたのね」

滝壺 「手の込んだ料理より、好きなものをどっさり出したほうが、はまづらみたいな男の人は喜ぶよ」

番外個体 「……なんか、すっごい敗北感なんだけど」

結標 (覚えとこ)

絹旗 「早く食べましょうよー」

婚后 「がっつくのはみっともないですわよ?」

海原 「これだけ美味しそうなものが目の前に並んでいては無理もないですよ」

浜面 「その通り。では、いただきます!」

絹旗 「浜面! 超フライングですよ!」

番外個体 「細かいことはいいの。ほらほら、食べた食べた」

絹旗 「コロッケ一つもらいます!」シュパッ

浜面 「あ、こら! それ俺の!」

滝壺 「二人とも、ケンカしちゃだめ」

番外個体 「ところで、ここに料理に使ったワインの残りがあるんだけど」

婚后 「え……みなさん、未成年なのでは?」

番外個体 「こういう時ぐらいはおkだよねー♪」

絹旗 「ですよねー」

結標 「!? ダメ! ぜったい!」

白井 「そうですのよ、未成年の飲酒は禁止されておりますの」

結標 「そ、そうよ! 私たち未成年なんだから!」

番外個体 「? 淡希、この間の旅行で」

結標 「とにかくダーメー! 没収!」ヒュ

番外個体 「あれ? あ! ズルイ!」

海原 (結標さんに新たなトラウマが芽生えてしまいましたか)

 :
 :
 :

浜面 「いやぁ……いいもんだな」ゲフゥ

海原 「?」

浜面 「こういう雰囲気でメシ食ったのも、何年ぶりかだからさ」

海原 「ここはいつもこんな感じですよ」ニコニコ

滝壺 「ねえねえ、はまづら」

浜面 「おう、どうした!」

滝壺 「美味しかった?」

浜面 「言わせんなよ恥ずかしい! うまいに決まってるだろ」

滝壺 「///」

番外個体 (滝壺さんのあんなカオ初めて見た)

白井 (これが恋する乙女の表情ですのね……)

結標 (なんかいいなぁ)

婚后 (お二人とも幸せそうですわね)

海原 (見ているこちらが恥ずかしくなってしまいますね)

浜面 「……あの、皆さんなんで注目してらっしゃるので?」

滝壺 「すきあり」chu☆

浜面 「」

その他 (や、やった!?)

浜面 「ほ、ほっぺに頂いちゃいました」プシュー

滝壺 「お皿片付けてくるね」イソイソ

結標 「……はー、ごちそうさま。いろんな意味で」

番外個体 「うわぁ……大胆……///」

白井 「海原さん、空調を弱めてくださいな。暖房が効きすぎですの」パタパタ

海原 「僕もそう思ったんですが、暖房は入っていませんよ」

婚后 「///」

絹旗 「さすが滝壺さん、やるときゃ超やる人ですね」

浜面 「」プシュー

結標 「ほらほら、ショートしてる暇があるなら片付け手伝いなさい」

浜面 「あ、アイアイサー!」

番外個体 (いいなぁいいなぁ、私もあれぐらい積極的になれれば……)


~同日深夜 きぬはた荘 屋根裏部屋~


浜面 「……なんか騒々しい一日だったが」

浜面 「楽しかったよな」

浜面 「うん、なんとかやっていけそうだな!」

浜面 「……しかし、滝壺は……」

浜面 「いざというときの行動力はある方だったが、あそこまでだったか?」

浜面 「まさか風呂にまで乱入してくるとは思わなかったぞ」

浜面 「……あ、やべ。また鼻血が……」


滝壺 「はまづら」ヒョコッ


浜面 「うぉぉ!? 滝壺さん!? ど、どうした!」

滝壺 「どうだった?」

浜面 「どうだった、って……そりゃ透き通るように綺麗で……」

滝壺 「? みんないい人だったでしょ?」

浜面 「ああ、そっちの話な! うん、すげえいい人達だったな!」

滝壺 「みんなもいるし、これからははまづらもいてくれるから」

浜面 「?」

滝壺 「すごい嬉しい」

浜面 (な、なんという破壊力の笑顔を見せるんだぁぁぁぁ!)ズギュゥゥゥン

浜面 「滝壺!」ガシッ

滝壺 「? はまづら?」

浜面 「もう一人にはしないからな」キリッ

滝壺 「フォーリンラブじゃないんだ」

浜面 「あれはもうやらない」


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