一方通行「俺と契約して魔法少女になンねェか?」 > 09


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御坂「はあ…まさか一方通行であんな爆笑するとは思わなかったわ…笑い疲れた」スタスタ

結標「もう発作(?)は起きないみたいね」スタスタ

御坂「そうみたい。ごめんね、迷惑かけて」

結標「何言ってるの。病気とか怪我とかそういうどうしようもない時は人に頼っていいのよ」

御坂「アンタって本当に面倒見がいいわよね」

結標「ん~…仲間は年下の子が多かったしね。
   私は、施設育ちだったから。人の世話をするのが好きなのかもね、家族みたいな気分になれるし」

御坂「あ……ごめん」

結標「何が?……ああ、施設育ちってとこ?学園都市じゃありふれてることよ謝るような事じゃないわ」

御坂「でも、」

結標「それに私は同じようなレベルの子達と結構楽しくやってたしねー毎日が合宿みたいな」アハハ

御坂「そっか」

結標「それを言ったら超能力者の方が大変そうだと思うわ。ひとりで実験の要を務めなきゃならないし」

御坂「私は途中までレベル3程度だったからそうでもなかったわ。……一方通行は、どうだったんだろ」

結標「どうもこうも、本人の知る知らないに関わらず相当の数の実験に関わってるでしょうね」

御坂「知る知らないに関わらず?知らないうちに、なんてあるの?」

結標「何言ってるの貴女だって経験者でしょ?『あの実験』みたいなのが他にも山ほどあるわよ」

御坂「……」

結標「まあでも最近嫌気が差したみたいでそーゆう後ろ暗いところを丸ごと潰してたわ」

御坂「潰す?って学園都市の上層部も絡んでるでしょうにそう簡単にどうにかできるものなの?」

結標「どうやったかは私もよく知らないんだけど、そこは第一位の価値とか実力ってことでしょうね」

御坂「アイツが…?なんで…」

結標「さあね。脅迫の材料にされてた仲間達の安全も確保できて私も自由になれたし理由はどうでもいいわ」

御坂「脅されてパシリしてたのね」

結標「パシリって言うな!ていうかそもそもパシリに落ちたのも一方通行のせいなんだから…」ブツブツ

御坂「なーに言ってるのよ!レムナントを外部に持ち出そうなんて自業自得よ」

結標「あそこで一方通行に会わなけりゃきっと外に逃げられたのに……」ハァ

御坂「レムナントにアイツは関係ないでしょ?」

結標「知らないの?レムナントは一方通行が粉々にぶっ壊したのよ」

御坂「な、なんで?」

結標「こっちが聞きたいわよ。いきなり現れたと思ったらケースごと基盤粉々にされた上に
   顔面殴られて数十メートルふっとばされたのよ!?」

御坂「顔面!?よく生きてたわね…」

結標「まったくだわ…前歯折れるし…」

御坂「え、じゃあ今差し歯とか?」

結標「折れた歯回収できたから元通りの歯ですうー!ニヤニヤすんな!」

御坂「ふふーん。この件に関してはざまあwwwとしか言い様がないわね」ニヤニヤ

結標「フン…まあ、あの時はやりすぎたわ。貴女の後輩に大怪我負わせてしまってごめんなさい」

御坂「なによ急に気持ち悪い…じゃあ機会があったら黒子に土下座でもしてもらおうかしらね?」

結標「ええー?!」

御坂「冗談よー!黒子も風紀委員としての仕事をまっとうしてのことだもん。でも普通に謝るくらいはしてよね」

結標「会う機会があればね。……あれが寮?流石常盤台、やたら豪華ね」

御坂「無駄に豪華よねー。って、アンタも霧女なら立派な寮に住んでるんじゃないの?」

結標「あー…今はちょっとね、知人の家(ボロアパート)に下宿してるから」

御坂「そうなんだ。悪いわね、わざわざ送ってもらって」

結標「いいってば。一応今日一日くらいは用心して部屋で大人しくしてなさいよ」フリフリ

御坂「うん、ありがと」フリフリ

結標「そのうち天使(笑)から連絡行くと思うから」

御坂「プフッ!思い出させないでよ!」

 ~~ その頃の天使(笑) ~~

一方通行「……今度は大丈夫みてェだったな…」

(診た限り、身体的要因で頻繁に心肺停止する要素は無かった)

(足が切断された時も魔力のお陰か出血も少なかったし癒着後も普通に歩いてた、貧血の線もねェだろ)

(精神的要因の線は捨てきれねェが、蘇生後のバイタルは不自然なほど安定してた)

(突然の心肺停止、それが無かったかのように突然元に戻る生命活動)

(外的要因……例えば念動力で心臓を止めるとか、肉体的損傷を与えず殺せる能力か?)

(しかし、他者の攻撃が要因だとすると数秒で蘇生させる意味が解らねェ。タイミングも気になる)

(時間経過で蘇生なのかと思ったが、俺が一定の距離まで近づくと起き上がったように見えた)

(反射やベクトル操作を使ったわけでもねェのに、蘇生に俺の動向が関わってる理由はなンだ)

(心肺停止を繰り返すようになった前後で変わったこと…ソウルジェムを取り上げたせいか?)

(ソウルジェムを返してからは倒れなかった…つゥことは、アレの回復能力が効いたのか?)

(……ソウルジェムを取り上げると心肺停止状態に陥る……だとすると、)


一方通行(御坂美琴はすでに死ンでいて、ソウルジェムによって生かされているのか?)


一方通行「(ピョン吉聞こえるかァ?)」

QB『やあ百合子、魔女退治は順調かい?』

一方通行「(順調…とは言えねェなァ。超電磁砲がやられた)」

QB『本当かい!?魔法少女がそう簡単に死ぬはずないんだけど』

一方通行「(死ぬはずがない?あァ、確かに死ンじゃいねェ…が、どォいう意味だ)」

QB『なんだ、やっぱり無事なんだね。魔法少女はソウルジェムが無事なら死ぬことはないからね』

一方通行「(ソウルジェムが無事なら?)」

QB『……キミは言葉尻をとらえすぎるきらいがあるね』

一方通行「(オマエの言い方だとソウルジェムが無事じゃなくなったら死ぬ、としか聞こえねェな)」

QB『ソウルジェムが無事なら魔力で傷を癒せるって意味で言ったんだけどな』

一方通行「(そォかい。じゃァソウルジェムを取り上げると心肺停止状態になるのは何が原因だ)」

QB『ソウルジェムは大事に持っておくよう言ったはずなんだけど、なんでそんなことをしたんだい?』

一方通行「(アイツには戦うなンて向いてねェ。願いも叶ってねェし魔法少女は辞めさせる)」

QB『向いてないのは承知の上だけど…願いが叶ってない?そんなはずは』

一方通行「(本当だっての。願いが何なのか具体的には知らねェが、本人がそう言ってたンだよ。
      結標の願いでガキの姿になった俺も元に戻ったしなァ)」

QB「なんだってー!?」スタッ

一方通行「うォ!?どっから沸きやがった」

QB「ほんとだ、元の目つき悪い百合子に戻ってるね」ワサワサ

一方通行「耳毛で触ンな!(俺そンなに目つき悪ィのかァ…?)」

QB「おかしいな願いの力が消えるなんてことはないはずなんだけど」

一方通行「知り合いに異能の力はなンでも打ち消すデタラメな奴がいるンだよ」

QB「力を打ち消すなんて、そんなこと論理的に出来るはずがないよ」

一方通行「現に出来てるンだから論理もクソもねェだろ。願いは叶わなかった。
     だから超電磁砲は魔法少女を辞める。いいな?」

QB「残念だけど一回魔法少女になったら辞めるなんて不可能なんだ」

一方通行「あァ?どォいう意味だ」

QB「さっきキミ自身が言ってたよね?『ソウルジェムを取り上げると心肺停止状態になる』って」


QB「当たり前だよ、魔法少女の『本体』はソウルジェムなんだから」


一方通行「……本体…?」

QB「ただの人間と同じ壊れやすい身体で戦ってくれなんてとてもお願いできないだろう?」

QB「魔法少女にとって元の体なんていうのは外付けのハードウェアでしかないんだ」

一方通行「……何言ってやがる」

QB「本体としての魂は魔力をより効率良く運用できるコンパクトで安全な姿が与えられているんだ」

QB「魔法少女との契約を取り結ぶボクの役目はね」


   「魔法少女の魂を抜き取ってソウルジェムに変えることなのさ」


一方通行「魂を…抜き取るだとォ?」

QB「心臓が敗れてもありったけの血を抜かれてもその体は魔力で修理すればすぐまた動くようになる
  ソウルジェムを砕かれない限り、魔法少女は無敵なんだ。便利だろ?」

一方通行「確かに便利だなァ…その代わりゾンビですってか。とンでもねェ外道だなオマエ」

QB「ボクとしては彼女達の為にしたことなんだけど。どうして君たち人間は魂のありかにこだわるんだい?」

一方通行「本人が納得してるンなら俺が文句つける事じゃねェよ。だが、アイツらはそれを知らねェンだろ?」

QB「まあね、聞かれなかったし」

一方通行「日本じゃ契約時には契約書の内容を説明する義務があるンだよ」

QB「そうなのかい?でもボクは日本人でも人間でもないから守る義務はないな」

一方通行「ちったァ気にしろよ」

QB「そもそもキミ達人間は魂の存在なんて最初から自覚してないんだろう?」

QB「そこは神経細胞の集まりでしかないし、そこは循環器系の中枢があるだけだ」

QB「そのくせ生命が維持できなくなると人間は精神まで消滅してしまう」

QB「そうならないよう、ボクは魂を実体化し手にとってきちんと守れる形にしてあげた」

QB「少しでも安全に魔女と戦えるようにね」

一方通行「チッ…なら、さっさとアイツらの魂を元に戻せ。願いが叶ってねェ契約は無効だろォが」

QB「ボクに出来るのは『抜き取ってソウルジェムの形にする』だけ。戻すことは出来ないんだよ」

一方通行「なンだとォ?」

QB「なんでボクが魔法少女の願いを叶えるかわかるかい?

  願うことによって魂の持つ感情エネルギーの方向をそろえるのさ。

  普段バラバラの方向を向いてボンヤリした存在の感情を
  一つの種類に、一つの方向にそろえることによってエネルギーは膨大なものになるんだ。

  その力が肉体の外に溢れ出ると世界に干渉して願いを叶える。

  ボクは溢れ出た力をソウルジェムという形あるものに変える。そういう仕組みなのさ」

一方通行「それじゃ願いを叶えてるのは魔法少女自身の力じゃねェかこの詐欺師め」

QB「心外だなあ。人間は感情エネルギーの使い方を知らないだろう?ボクが代わりにやってあげたんだよ」

一方通行「ソウルジェムを砕けば感情エネルギー…魂になって身体に戻るンじゃねェのか?」

QB「砕くなんてとんでもない!それは殺すってことだよ!絶対にしたらダメだからね!」

一方通行「やっぱりそォか、しねェよ。ンじゃ、さっき話した『異能を打ち消す力』を使ったらどうなると思う?」

QB「うーん…今までそういう類の力は見たことないからなあ。
  それに、魂はキミ達人間が知らないだけで人間の中に確実に存在するものだよ」

一方通行「もし魂を打ち消せるならソイツが触った人間は片っ端から死ンでる事になるな」

QB「そうなるだろうね」

一方通行「魂はエネルギーか…なら、ベクトル操作で身体の中に戻せるンじゃねェか?」

QB「ソウルジェムっていうのは、判りやすく言うと輸血パックのようなものなんだ。
  血管に針を刺して血を抜き取ってパックにつめるよね?
  血が魂。パックがソウルジェム。抜き取る針が願いの力、魔力。

  パックを破ると血は飛び散っちゃうよね?
  抜き取る針は血管の太さで変わるように、魔力は願う内容によって個人差があるんだ。
  それはキミに再現できるようなものじゃないはずだ。
  それに戻す場所が正しくないときちんと戻らないだろうし記憶や人格が変わるかも」

一方通行「魔力を使ってソウルジェムを形成か…ンじゃ、魔法少女本人の魔力を使えば」

QB「うーん…魔力はソウルジェムの形でもっとも効率よく発揮できるようになってるからね。
  ソウルジェムの形が保てなくなった時点で魂を戻す前に魔力もちりぢりになってしまうんじゃないかな」

一方通行「それじゃァ魔法少女になったら元に戻るのは不可能ってことかよ」

QB「だからそう言ったじゃないか。……ただ、一つだけ手段がないこともないよ」

一方通行「何?」

QB「魔法少女の契約時の願いを使うってことさ」

一方通行「……他人を利用するって事かよ」

QB「そうだよ?ただ、誰が契約してもそんな奇跡を起こせるわけじゃないからね」

一方通行「そりゃそォだろォな、魔力には個人差があるってオマエが言ったンじゃねェか」

QB「そう、普通は魔法少女に他の子のソウルジェムをどうにかできるほどの力なんてないんだよ。
  ただ、ひとりだけ宇宙の理すら変えられる程の力を秘めた子がいる。
  その子が魔法少女なって願ってくれたらきっと全員元に戻れるだろうね」

一方通行「全員?」

QB「そうだよ。美琴も淡希も、百合子の会ったことない他の魔法少女もね」

一方通行「そいつ一人に何もかも押し付けろってのかよ」

QB「そうは言ってないよ。ただ、あのふたりを元に戻したいなら手段は一つってだけだ」

一方通行「……なるほどなァ」

QB「百合子は、やっぱりこういう危ないことを人に押し付けちゃうやり方は気に入らないかな?」

一方通行「俺は、自分が守ると決めたものは必ず守ると決めてンだよ。
     たとえ守る本人を敵にまわしても、他人をどれだけ犠牲にしようともな」

QB「百合子の考え方は合理的だね。他者の犠牲が避けられないなら甘んじて受けるべきだよ」

一方通行「オマエが言うとシャレになンねェな。薄ら寒ィぜ」

QB「そうだ、百合子もその子と契約する手伝いをしてくれないかな」

一方通行「あン?オマエが勧誘してンじゃねェのかよ」

QB「そうなんだけど目の前で友達の魔法少女がやられるところを見ちゃったせいで嫌がってるんだよね」

一方通行「そりゃ普通のガキはそォなるだろ。それを無理矢理契約しろってか」

QB「無理矢理出来るならいいんだけどね。さっきも言っただろ?願うことで力の向きを整えるって。
  覚悟が決まってない状態だと、うまく魂を抽出できなくてソウルジェムを形成できないんだよね」

一方通行「じゃァどうにかして『その気』にさせろってェことか」

QB「ボクには人間の考えてることはよくわからないからなあ。百合子がその辺考えてくれると助かるよ」

一方通行「俺も他人の心の機微なンざわかったもンじゃねェが…オマエよりはマシかもな」

QB「それじゃあ協力してくれるかい?」

一方通行「あァ、いいぜ」

QB「助かるよ百合子!候補の子は見滝原にいるんだ一緒に来てくれるかい」

一方通行「見滝原市かァ…学園都市の北隣だったか?とりあえず今日はダメだ」

QB「そうかい?残念だよ。できれば近日中にお願いしたいんだけど」

一方通行「なンだ、そンな焦るような理由があンのか?」

QB「近いうちにこのあたりに強力な魔女が出現しそうなんだよ。それこそ、街一つが消し飛ぶレベルのね」

一方通行「なンだと?魔女は結界から出てこねェンじゃねェのか」

QB「普通はそうなんだけど、その魔女は規格外の破壊力なんだよ。
  何せ、他の魔女全てを街ごと喰らい尽くしてその魔力を自分の物にしてしまうんだから」

一方通行「……そこまでやべェ代物なら人間が気付かねェ訳が」

QB「もちろん普通の人間には災害や大事故にしか見えないよ。だから問題なんだけどね」

一方通行「近いうちってのはどの程度確かなンだ」

QB「今日明日ってことはないけど一週間以内には必ず…ってレベルかな。だから早めに来ておくれよ」

一方通行「わかった」

QB「じゃあ待ってるからね」

一方通行「おォまたな……カエルパジャマ買ってから帰るかァ」カツカツ

QB「……」



QB「……クキキ」


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