黄泉川家の華麗なる日々

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チュンチュン.....

黄泉川「……ぅむぅ……、それ以上飲めないじゃん……」ムニャムニャ

バタン

芳川「愛穂、起きなさい。もうご飯できてるわよ」

黄泉川「あと5分じゃん……」モゾモゾ


芳川「……わたしはそんなに甘くないの、よ!」バッ

黄泉川「寒いじゃん……、布団はぐらないでほしいじゃん……」

芳川「さっさと顔洗ってきなさい!」バチコーン
 
 
ジャァァァァァァ

黄泉川「うぅ……、寒いじゃん……」バシャバシャ

黄泉川「なんであたしばっか早起きしなきゃいけないじゃん……?」フキフキ



黄泉川「なんだか腹が立つじゃん。一方通行も起こしてくるじゃん」
 
 
バタン!!!

黄泉川「一方通行、起きるじゃん!」

一方通行「……………」

黄泉川「さっさと起きろって言ってるじゃん!?」バサッ

一方通行「……………」

黄泉川「ぐぬぬ……、こうなりゃ必殺『耳にふー』じゃん!」

黄泉川「くらうじゃん!」フー

一方通行「……だァァもォォォうざってェェェェェェ!!! 起きりゃいいンだろ起きりゃあァァ!!!」グリグリ

黄泉川「イタタタ、頭が潰れるじゃん! ロープ、ロープじゃん!!!」ガシッ

一方通行「俺のモノはロープ並ってかァァァァ!!!?」
 
 
黄泉川「うぅ……まだ頭が痛むじゃん……」

一方通行「自業自得だクソババァ」

黄泉川「ば、ババァじゃないじゃん! ピチピチの20代じゃん!」

一方通行「中学生以上はババァだってうちのじっちゃンが言ってた」

黄泉川「一方通行のじいちゃんの性癖とか知らないじゃん!!」

一方通行「オマエももう少し大人しかったら嫁の貰い手がくるのになァ」

黄泉川「べ、別にいいじゃん。あたしは皆と過ごす今の生活が気に入ってるじゃん」

一方通行「負け惜しみ言ってンなよ」
 
 
打ち止め「おっはよー、ってミサカはミサカは朝一から元気な挨拶をしてみたり!」ビシッ

黄泉川「おはよう、てヨミカワもヨミカワも負けないくらいの挨拶をするじゃん!」ビシッ

芳川「おはよう、ちゃんと顔は洗ってきた?」

打ち止め「もちろんだよ、ミサカはミサカはあの人と違って清潔ってところをアピールしてみたり!」

一方通行「おィクソガキちょっときやがれ」

打ち止め「きゃー助けてー、ってミサカはミサカはヨミカワに助けを求めてみる!」

黄泉川「弱いものイジメさ感心しないじゃん?」

一方通行「あァ!?」

芳川「……あなた、達朝から元気ね……」
 
 
一方通行「そりゃアレだな、アレ」

芳川「アレって?」

黄泉川「あぁ、アレはアレじゃん」

芳川「……だからアレってなによ」

打ち止め (なんだか嫌な予感がする……、ってミサカはミサカはテーブルの下に避難してみる)


黄泉一方「「若さの差じゃん(だな)」」

芳川「」ピキピキ
 
 
黄泉川「今日は朝から頭攻撃されてばっかじゃん……」ヒリヒリ

一方通行「反射してたのになンで……」ヒリヒリ

芳川「口は災いの元って昔から言うでしょ? これからは気をつけなさい」ニコニコ

打ち止め (表記は『ニコニコ』なのにまるで阿修羅みたい……、ってミサカはミ) 芳川「打ち止めは いい子 よね?」ニコッ

打ち止め「はぃぃぃぃぃぃ、ってミサカはミサカはミサカはぁぁぁぁぁぁ!!!!」ガクガク
 
 
一同「「「「いただきまー(ァ)す」」」」


黄泉川「やっぱ朝は米に限るじゃん」モグモグ

打ち止め「やっぱり芳川は料理上手だね、ってミサカはミサカは羨望の眼差しを向けてみたり!」

芳川「ありがとう打ち止め。でも、女の子はこれくらいできて当然なのよ?」

黄泉川「」ギクッ

打ち止め「そーなんだー、ってミサカはミサカは未来の自分に期待してみる!」

一方通行 (つゥか『女の子』はねェだろ……)ズズッ
 
 
芳川「そういえば愛穂、一方通行を起こしにいったときなんであんなに騒いでたの?」

黄泉川「あぁ…そのことじゃん……?」シュン

一方通行「いつまで経ってもコイツに嫁の貰い手がこねェって話しをしてただけだ」

黄泉川「う、うるさいじゃん!? 友達0社交能力0のあんたに言われたくないじゃん!」ガタッ

一方通行「ンだとォ!?」ガタン


芳川 (傍から見たら歳の差夫婦にしか見えないんだけどね……)ニヤニヤ

打ち止め「ヨシカワはなんでそんなにニヤついてるの?ってミサカはミサカは若干不信感を抱いてみたり……」

芳川「(不信感って……)あなたも大人になったらわかるよ」
 
 
黄泉川「ていうか、あたしは料理できるじゃん!?」

一方通行「炊飯器? ホットプレート? ハッ、そンなもン料理のうちにははいらねェ」

黄泉川「あんた、ちょっと表出ろじゃん……?」

一方通行「上等だァ、学園都市第一位のアクセラレータ様に勝てっと思ってンのかこのじゃんじゃんババァ」



打ち止め「部屋がぐちゃぐちゃとになっちゃう……、ミサカはミサカは部屋を心配してみた……、あ、穴空いた」

芳川 (え、待って。アレが夫婦なら、打ち止めは娘的なポジションよね……。あれ、わたしは!?)
 
 
 
黄泉川「ふん、今日はここまでにしといてあげるじゃん」

一方通行「あァ? ナマ言ってんじゃねェよ妖怪垂れ乳婆」

黄泉川「gjたjmtがjtじゃmん@:」

打ち止め「落ち着いて!ヨミカワ落ち着いて!ってミサカはミサカは全力でミサカを止めてみる! アナタもそれはさすがにないよ、ってミサカはミサカは鬼の形相で睨みつけてみたり!」

一方通行「ケッ」



芳川「姑!? ふざけないで、わたしはまだピチピチの20代(ギリギリ)よ!!!?」

打ち止め「ヨシカワも落ち着いて!?ってミサカはミサカは何故怒っているのかわかんないヨシカワをなだめてみたりぃぃぃ!!!」
 
 
黄泉川「はぁ、はぁ、はぁ……、もういい。あたしは仕事に行ってくるじゃん」

一方通行「二度と帰ってくンな」

一方通行「またアナタはそんなこと言って……、ってミサカはミサカは朝から毒を吐きまくるアナタに呆れてみたり」

芳川「行ってらっしゃい、愛穂。気をつけてね」

黄泉川「あ、そうじゃん、桔梗」

芳川「なに、忘れ物?」



黄泉川「今日こそハローワークに行ってくるじゃん」

芳川「絶対嫌よ」
 
 
 
芳川「ふぅ……。それじゃ、そろそろわたしも行くわね」

打ち止め「研究所?ってミサカはミサカはけだるそうにしてるヨシカワに尋ねてみる」

芳川「いいえ、歳をとると研究者としての能力、いえ、脳力が下がってくるのよ。それに、そろそろ"ああいう"人を傷付ける実験はしたくないの。彼の時のような、ね」

一方通行「嘘こけ、昨日黄泉川に『いい加減マトモ仕事就かなかったら追い出すじゃん』って言われてただろうが」

芳川「あなたは優しくも甘くもないのね」

打ち止め「いい話しかと思ったらなにこれ、ってミサカはミサカは落胆してみたり」
 
 
 
打ち止め「暇だねぇ、ってミサカはミサカは退屈そうなアナタに話しかけてみる」

一方通行「そォだな」

打ち止め「アナタはどこにも行かないの?ってミサカはミサカは半ばヒキニート気味なアナタを気遣ってみる」

一方通行「うっせェぞクソガキ」



~その頃の芳川~

芳川「行くのよわたし……。天才的頭脳を持ったわたしなら行けるのよ……。フレフレ芳川はおっせおっせ芳川……」ブツブツ


佐天「なにあれこわーい……」ヒソヒソ

初春「関わらないほうがいいですよ、ハローワークの前にいる人間にロクなやつはいないって固法先輩が言ってましたし……」ヒソヒソ
 
 
 
一方通行「……散歩にでも行ってくるかァ」

打ち止め「え、わたしも着いていく!ってミサカはミサカは自己主張!」

一方通行「うぜェ、ここで大人しくしてろ」

打ち止め「えぇ~……、ってミサカはミサカはぶーたれてみたり」

一方通行「なンか欲しいもンあるか?」

打ち止め「じゃあアイスお願い!ってミサカはミサカは機嫌を直してみたり!」

一方通行「あィよ」




~その頃の芳川~

面接官「それでは、名前と年齢を教えてください」

芳川「会ったばかりの女性の歳を聞くなんて常識が欠落してるんじゃないの?」

面接官「え? いや、その……」

芳川「今度は言い訳? わたしは言い訳する人間には甘くはないわよ」

面接官「…………」
 
 
 
一方通行「やっぱ散歩なンてするもンじゃねェなァ……」ゼェゼェ

御坂妹「おや、こんな所でなにをしているのですか?とミサカは目の前で息を切らしているモヤシを嘲笑いながら尋ねてみます」

一方通行「……………」スルー

御坂妹「え、ちょスルー?とミサカはまるでミサカをいないもののように通り過ぎていくセロリに呼びかけてみます」

一方通行「…………ウゼェ」ボソッ

御坂妹「今絶対ウザいって言ったよね、とミサカはまるでゴミを見るようにこちらを見る一方通行を若干恍惚な表情を浮かべながら呼び止めてみます」
 
 
 
一方通行「……で、いったいなんの用だァ。つまンねェことなら行くぞ」

御坂妹「まぁまぁ落ち着いてください、誰かと話すのに理由が必要ですか?とミサカは人間味溢れる言葉を口にしてみます」

一方通行「……どォして超電磁砲といい妹達といいお前らこうめンどくせェンだよ」

御坂妹「お姉様の血を引いていますから、とミサカはお姉様に全責任を押し付けます」



~その頃の芳川~

面接官「はぁ……、それではなにか資格はありますか?」

芳川「死角? 運動は苦手ですけど、死角はありませんね。無敵です。例えばこんな感じに」ドガシャァァァ

面接官「誰かぁぁぁぁぁぁ!!!!!!はやくコイツ追い出してぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
 
 
一方通行「……………」ポケー

御坂妹「……………」ジー

一方通行「…………(ねみィ)」

御坂妹「……いい天気ですね、とミサカはこの沈黙に耐え切れず当たり障りのない言葉を発します」

一方通行「そォだな………」コクリコクリ

御坂妹「…………」



~その頃の芳川~

芳川「まったく、わたしの良さがわからないとは、あそこのハローワークは一年ももたないわね」

芳川「………これからどうしましょう。冗談抜きで愛穂に追い出されるかもだわ」
 
 
 
御坂妹「……そんなに眠いようなら、あそこのベンチに座りますか?とミサカは今にも倒れそうな一方通行を気遣ってみます」

一方通行「あァ……、すまねェな……」ウツラウツラ

御坂妹 (なんかめっちゃ素直でちょっと怖いんだけど、とミサカは心の中でそっと呟いてみます)

一方通行「ふわァ………」


~その頃の芳川~

芳川「しょうがないからその辺をブラブラしましょう。お金なら一方通行から拝借したブラックカードがあるからなんとかなるわ。彼は優しいし」
 
 
 
御坂妹「膝枕なんてどうでしょう、とミサカは2割のからかいと8割の願望を込めて一方通行に提案します」

一方通行「はァ……? だれがする……か……よ」ポスン

御坂妹「lgqtみbptさかdxt、とミサカはいきなりの展開に驚きを隠せません」

一方通行「……スー…スー……」

御坂妹「……これは、みさろだにうpするべきてすね、とミサカはこの小動物のような寝顔を網膜に焼き付けます」



~その頃の黄泉川~

黄泉川「……今日って創立記念日じゃん」
 
 
黄泉川「うーん、そういえば今日は創立記念日で休みって月詠先生話してた記憶が……」

黄泉川「あれ?あそこにいるのは……」


小萌 「…………」キョロキョロ


黄泉川「月詠先生、こんなところでどうしたじゃん?」

小萌「あ、黄泉川先生、おはようございます。なぜだか学校が閉まってるんですよ……」

黄泉川「月詠先生、今日は学校の創立記念日じゃん?」

小萌「え……、あ! あちゃー、わたしとしたことがうっかりしてたですよー」

黄泉川「いつものことじゃん?」

小萌「黄泉川先生に言われたくないですよー」プクー

アハハハハハハハ........



~その頃の芳川~

芳川「チッ、この台まったく当たらないじゃないの。やっぱ時代は慶次よね」
 
 
 
小萌「それにしても、これからどうしましょうかねー」

黄泉川「うーん、あたしはちょっと居候が心配じゃん……」

小萌「黄泉川先生のところにも居候がいるんですか? うちの子ったら最近パソコンばっかりしてて心配なのですよー……」



結標「クシュッ、誰かわたしの噂をしているわね……。そんなことより」

結標「さっさとzipあげろよ粕が……、これだからアグネヌは……」
 
 
黄泉川「まったく、どこの家庭にもろくでなしってのはいるもんじゃんよ……」

小萌「それでもやっぱり、可愛いな家族なんですよねー」ニコッ

黄泉川「あれは可愛いって歳じゃ……、でも確かに、あれはあたしの大事な家族、掛け替えのない親友じゃんよ」ニカッ

ウフフフフフフフ.........



芳川「クシュッ、風邪でも引いたみたいね……」

芳川「やっぱり天才は風邪を引くものよねウフフ」
 
 
 
小萌「それでは黄泉川先生、うちの可愛い居候がお腹を空かせてると思うので、また今度なのですよー」

黄泉川「うん、それじゃああたしもそろそろ帰るとするじゃん」

サヨーナラー

黄泉川「ふぅ、今日はゆっくり休むとするじゃん」



 
 
 
一方通行「……スー……スー……」

御坂妹「やはり人間とは睡眠時には無防備になるものなのですね、とミサカは一方通行も人間なのだと実感しつつこの寝顔を堪能します」

御坂妹 (おやおや、早速ミサカネットワークから反応がありましたね、とミサカは脳内に響く騒ぎ声を一つ一つ探り取ってみます)

『なんだこれ……、なんだこれ………』
『セロリの寝顔とかwwwwwwww誰と……く……?』
『落ち着け、アレはセロリであってセロリなのだ、素数を数えるのだ』
『1、3、5、7、11……』
『バーカwwww1は素数じゃねぇだろゆとりwwwwwwwwww』
『セロリたんの寝顔ハァハァ』
『ずるい! 今すぐ代われ! 今からそっち行くからな!』

御坂妹「ふふ、この寝顔はこのミサカだけのものですよ、とミサカは優越感に浸りながらネットワークを切断します」



芳川「ん? あれは………」
 
 
 
芳川「おはよう、もうこんにちはかな?」

御坂妹「おや、あなたは……、とミサカはあの嫌な実験を思い出さないようにしつつ目の前の女性に話し掛けます」

芳川「その喋り方は妹達ね。てっきり超電磁砲かと思ったわ」

御坂妹「お姉様が一方通行相手にこんなことするはずもないでしょう、とミサカはツンツン頭の青年の顔を思い浮かべながら答えます」

芳川「ふーん……。で、これはいったいどういう状況なのかしら?」

御坂妹「あ、とミサカは一方通行を膝枕している最中だったということを思い出しながら意識を手放します」

芳川「いやいや手放しちゃだめよ」
 
 
芳川「へ~、ほ~、なるほど~……」

御坂妹「なに勝手に一人で自己完結してるんですか、とミサカは顎に手を添えてニヤニヤしているあなたに抗議します」

芳川「だってね~、こんな真昼間から一通りが少ないわけでもないここのベンチで膝枕するなんて……キャッ/////」

御坂妹「年甲斐もなく恥ずかしがってんじゃねーよ、とミサカはタコのように身体をくねらせるあなたに毒を吐きます」
 
 
 
芳川「しかし……、まさか一方通行が不倫をするだなんて……」

御坂妹「は?え?不倫ってどういうこと?とミサカは目の前のなにかが発した単語にパニックになりそうなのを必死に耐えて質問します」

芳川 (こんな焦っちゃって……、人形みたいだった妹達がこんなにしっかり自我を持つとはね……、とヨシカワは面白そうな展開を予想しつつ嘘八百を並べ立てますwwwwwwww)

芳川「知らないの? 一方通行は同居人……、いや、もはや妻ね……。とにかくその女性と円満な家庭を築いているのよ!」

御坂妹「」
 
 
 
御坂妹「いや、ちょっと待ってください、え?ちょ、それソースは?とミサカは認めたくない事象から必死に逃げようと証拠を求めます」

芳川「これを見てみなさい……」パカッ ←黄泉川が眠っている一方通行にダイブしている画像

御坂妹「!!?」

御坂妹 (……そんな、そんなはずはありません……。あってはいけない展開でしょう……。一方通行は本編でも私達クローンのうちの誰かと結ばれる予定のはず……、とミサカは突き付けられた現実から逃避します)

芳川「結局さ、これが現実って訳よね」

御坂妹「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!とミサカはミサカはミサカはミサカはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

芳川 (うわなにこれおもしろい)



一方通行「……ったく、人が寝てっ時に騒いでンじゃねェよ……ふわァー……」
 
 
 
芳川「あら、おはよう一方通行」

一方通行「なンだ芳川か……。ってなンでこンなところにいやがる」ポケー

芳川「そんなことはどうでもいいじゃない。それより、そっちの可愛い彼女さんの心配をしてあげなさい?」

一方通行「彼女って……、オマエ頭湧いてン……」

御坂妹「一方通行と大人っぽい巨乳ジャージ美女がベッドで抱きしめ合ってやはり胸かこの胸がいかんのかクソ貧乳ビリビリ中学生がアイツのせいでミサカは……」ブツブツ

一方通行「oh……」
 
 
一方通行「芳川オマエコイツになにしやがった」

芳川「あら、わたしはなにもしてないわよ? ちょっとお話ししてただけで」

一方通行「100%オマエのせいじゃねェか」

芳川「酷いわ……、お姉さんを疑うだなんて……」シクシク

一方通行「うっせェクソババァオマエは百歩譲っても口うるせェ小姑だろォが」
 
 
 
芳川「まったく……、あなたはいつになったら素直になってくれるのかしら」

一方通行「俺はいつだって素直直球一方通行だ」

芳川 (上手いこと言った、って感じの顔ね。全然上手くないのに)

芳川「まぁいいわ、わたしはこれで帰るから。あとは二人でごゆっくり」

一方通行「マジでさっさと帰れ。つーか家に帰ったらマジ覚えとけ」

ソレジャーアンマリオソクナラナイウチニカエッテクルノヨー

一方通行「……ったく、次はこっちだな。めンどくせェ」
 
 
 
一方通行「おいオマエ」

御坂妹「……おや、いつの間に起きたのですか……、とミサカは若干方針しつつ応答します」

一方通行「あのクソババァになにを吹き込まれたのか知らねェが、よォく聞け」

御坂妹「なんでしょうか、とミサカはこの世に絶望したのであの世にでも旅立とうかと考えながらあなたの言葉に耳を傾けます」

一方通行「はァ……一回しか言わねェからな」

一方通行「俺はあのクソガキを含め、どンなもンからもオマエらを守ると決めた」

御坂妹「…………」

一方通行「その俺がオマエらが傷付くよォなことをするわけねェだろうが。……ただそれだけだ、じゃァな」

一方通行「あ」

一方通行「膝枕、ありがとォな」ニッ
 
 
 
御坂妹「……あのセロリ、言いたいことだけを言って帰りやがったですね……、とミサカはウサギのように颯爽と去っていった一方通行に愚痴を垂れます」

御坂妹「あくまで『妹達』ですか……、とミサカは一個人としてのミサカとして見られてないことに少し落胆します」

御坂妹 (……あの笑顔とか反則ですよ、とミサカは……ハァ)

御坂妹「ですが」

御坂妹「例えどんな女性が相手でも、ミサカをミサカと見られてなかったとしても、これから頑張っていけばいいのです、とミサカは熱い感情をたぎらせます」

御坂妹「ふふ………」

御坂妹「必ずあなたの中の一番のミサカ、いや一番の女になってやりますからね……」
 
 
 
一方通行「……今帰ったぞ」

芳川「あら、お帰りなさい」

打ち止め「おかえりー……、ってどのルートを行けば半日も散歩できるの……、ってミサカはミサカは道草が大好きなあなたに溜息をついてみる」

一方通行「うるせェクソガキ。……ほら、アイス買ってきてやったぞ」

打ち止め「わーい!ってミサカはミサカはおおはしゃぎ!」

芳川「ご飯前には食べちゃだめよー」ポリポリ

打ち止め「わかった、ってミサカはミサカは目の前で柿ピーを食べてるヨシカワにちょっと苛立ちながらも了承してみる!」
 
 
 
一方通行「……ただいま」

黄泉川「ん、お帰りじゃん。もうご飯出来てるから、さっさと手を洗ってくるじゃん」

一方通行「クソガキと一緒にすンな、手くらい洗ってンよ」

黄泉川「うちのあーくんは偉い子じゃんよー」ナデナデ

一方通行「5秒以内に手を退けなかったらその無駄な脂肪の塊もぎ取る」
 
 
 
一方通行「……って、おい黄泉川」

黄泉川「どうしたじゃん?」

一方通行「その指どうしたンだ」

黄泉川「あははー……、実は今日は普通の調理器具を使ったじゃん。そしたらちょっと火傷しちゃって……」

一方通行「……俺が朝言ったこと気にしてンのか?」

黄泉川「そんなこと……、ちょっとあるじゃん」

一方通行「はァ……。オマエバカか? 身体に汚ェ傷を負ったほうが貰い手減るにきまってンだろうが」

黄泉川「…………ごめん」

一方通行「……今度なンか作る時は俺も呼べ。わかったな?」

黄泉川「え?」
 
 
 
一方通行「だ・か・ら、オマエがまたバカみたいな怪我をしないよう俺が見張っといてやるって言ってンだ」

黄泉川「……………」プルプル

一方通行「……どォした?」

黄泉川「わかったじゃん! 早速明日は一緒に料理作るじゃん!」ギュウウウウ

一方通行「ちょ、クソ乳ババァ! 誰が一緒に料理をするとか言った!? 窒息するから離しやがれ!」

黄泉川「いやじゃんよ、もっとこうしているじゃんよ!」ムニュ



一方通行 (……ったく、これじゃァどっちがガキなのかわかりもしねェな)
 
 
 
「「「「いっただっきまーす(じゃんよー)」」」」

芳川「あら、今日のご飯、いつもに増して美味しいわね」ゴリゴリ

打ち止め「ほんとだー!ってミサカはミサカはヨミカワの料理に舌鼓を打ってみたり!」モグモグ

黄泉川「ホント!? ありがとじゃんよ」

一方通行「…………」モグモグ

一方通行「…………」ヒョイ パクッ

一方通行「…………」モグモグ

打ち止め(あの人もいつもよりお箸が進んでるね、ってミサカはミサカは無言でご飯を頬張る一方通行に驚いてみたり)
 
 
 
黄泉川「……一方通行、美味しい?」オソルオソル

一方通行「……マズくはねェ」

芳川「え?それってつまりどういうこと?」

一方通行「うめェってことだよ言わせンな恥ずかしい!」ガタッ

打ち止め(コント?でもあの人はきっと素なんだよね、ってミサカはミサカは口に出かかった言葉をそっと飲み込んでみる)

黄泉川「よかったじゃん、もし美味しくなかったらどうしようかと思ったじゃん」ホッ



芳川「ところで一方通行、例の彼女はどうなったの?」
 
 
 
「「「………………は?」」」

黄泉川「ごめんよくききとれなかったからもういっかいおねがい」
打ち止め「口調が変だよヨミカワ、ってミサカもミサカもミサカもミサカもちょっとどういうこと一方通行」

一方通行(ちょっとは空気読めよクソババァァァァァァァ!!!!!!!)

一方通行「知らねェな。だいたい俺にそンなもンがいると思ってンですかァ?」

芳川「はい、これ証拠」パカッ ←さっきの膝枕

黄泉川「え」

打ち止め「え」
 
 
 
黄泉川「……どういうことか説明するじゃん?」ゴゴゴゴゴ......

打ち止め「……これは下位個体だよね、ってミサカはミサカは怒りを押さえ付けながらあなたに説明を求めてみる」ゴゴゴゴゴ......

一方通行(駄目だ、ここは男らしくごまかさねェと)

一方通行「いや、アレだ。今流行りのフォトショ?的なヤツだろ。だって芳川だし」

黄泉川「……言い残すことはそれだけかじゃん?」ニコッ

一方通行(いや、これ無理 三下でもいいから助けにきてくれください)


バリィンッ!

一方通行(木原くン!?助けにきてくれたのか!?)



御坂妹「あなたのピンチにミサカは現れる、とミサカはかっこよく登場してみせます」

一方通行(またややこしくなンじゃねェかクソがァァァァァァ!!!!!!)
 
 
 
黄泉川「よくのこのこ出てきやがったじゃん、この泥棒猫」ゴゴゴゴゴ.....

御坂妹「泥棒猫?出会ったのも彼を思うようになったのもミサカのほうが先だろjk、とミサカは正論を突き付けます」ビシッ

打ち止め「下位個体のくせにやってくれるね……、今すぐ機能停止させてあげるよ……?ってミサカはミサカは天使の笑顔で宣告してみたり」ニコォォォ

御坂妹「HAHAHA、幼女個体のくせに冗談キツイぜ、とミサカはアメリカンなノリで機関銃を構えます」チャキ



芳川「いっけね、わたし空気じゃん。白いのと同類にはなりたくないわ」
 
 
 
御坂妹「そもそも、常識的に考えて彼に相応しいのはミサカでしょう、歳的な意味で(笑)とミサカはあなた達にさらに厳しい現実を突き付けます」

御坂妹「さらに、キャラクター性。じゃんじゃんジャージ巨乳教師?新ジャンル過ぎて誰が得するんだよ。あともう一人の幼女個体、お前はミサカミサカうせぇから少し黙ってろ、とミサカは二人を挑発します」

黄泉川「……ボロボロのスクラップにしてやるじゃん?」

打ち止め「上に同意、ってミサカはミサカは家族の絆を見せ付けてみる」
 
 
 
一方通行「今のうちに退散すっか……」

芳川「ねぇ、後ろ後ろ」

一方通行「はァ?後ろがどうかbdph mdgpka♂dむ@;」

一方通行(演算能力を奪われた……!?)

「なぁ一方通行、みんなオマエのために戦ってるんじゃん? だからさぁ」

一方通行(なァ神様、やっぱり悪党ってのは報われない運命なのか……?)

「しっかりちゃんと見届けてよね、って」

一方通行(これはアレか……? 三下の不幸体質でも移りやがったのか……?)

「ミサカ達はあなたが逃げないよいしっかり拘束します」

一方通行(だが一つだけわかる)

「よっ、色男(笑)」

一方通行(ふ、ふ……)



一方通行(不幸だァァァァァァ!!!!!!!!)



~第一話?終わり~
 
 
 
打ち止め「ねーねー、動物園に行きたい、ってミサカはミサカはあなたにねだってみる」

一方通行「……………」

打ち止め「聞いてるー?ってミサカはミサカはこっちを見ようとすらしないあなたに尋ねてみる!」

一方通行「…………チッ」

打ち止め「あの人が無視するんだけど、ってミサカはミサカはヨシカワに抱き着いてみる」

芳川「あらあら、まだこないだのことを怒っているのね。しつこい男は嫌われるわよ?」

一方通行「………うるせェクソババァ」
 
 
 
一方通行「……なーにが動物園ですかァ? 頭沸いてンですかァ? なにが悲しくて金を払ってまでクセェ動物を見なきゃいけねェンだよ。ペットショップにでも行け。ハイ論破」

打ち止め「うわぁ……、ってミサカはミサカはあなたの捻くれ具合にちょっと引いてみる……」

芳川「いいじゃないの、美女三人も連れて歩けて。両手に花ってレベルじゃないわよ? あら、もしかしてソッチの気があるの? 両手に松茸がいいの?」

一方通行「いい加減黙らねェとその干からびきった子宮引きずり出すぞコラ」
 
 
 
一方通行「……とりあえずこの話しはなしだ。チケットとか買うのがクソめンどくせェ」

打ち止め「そんな些細な理由で動物園に行けないだなんて……、ってミサカはミサカは絶望してみる……」

芳川「ま、動物を見るよりキミを見ていたほうがよっぽど面白いから別にいいんだけどね」

一方通行「オマエいい加減に……あァ?」prrrrrrr.......

一方通行「チッ……、あー、おかけになった番号は現在使われておりませン。変態ロリストーカーはさっさと回線切って首吊って死ンでくれ」

海原『いやいやちょっと待ってくださいよ、僕は純粋に御坂さんのことが好きなだけですってば』
 
 
 
一方通行「……で、いったいなンのようだ。つまンねェ用事なら切ンぞ。オマエとの縁を」

海原『はぁ……、僕からの電話といったら一つしかないでしょ、仕事ですよ』

一方通行「どォせオマエらだけで事足りンだろ、じゃァな」プツッ トゥー、トゥー

prrrrrr

一方通行「鬱陶しい、着拒すンぞこのストーカー」

海原『だから僕は守護者ですってば。……今夜0:00、常盤台中学学園寮前に集合ですよ。それではまた』プツッ

一方通行(なンで学園寮前に集まるンだよ……)



……………………………………
……………………
………
 
 
海原「ハァ……ハァ……、クゥ……ハァ…ハァ……」スコスコ

一方通行「……オマエナニしてンの?」

海原「ナニって……ハァ…ハァ、ナニに決まってるでしょ……ウッ」


海原「よし、仕事に行きましょうか」

一方通行「オマエその蛙パンツどっから持ってきた」



土御門「まったく、あいつらはこんなところでなに馬鹿なことをやっているんだ……」

結標「……………」カタカタカタカタ

土御門「おい、結標」

結標「…………ウルサイ」カタカタカタカタ

土御門「」ビクッ!

土御門(マイシスター、お兄ちゃんの友達にはロクなヤツがいないんだにゃー……。もうグループを抜けたいぜよ……)グスッ
 
~色々あってお仕事完了~

海原「ふぅ、今日もいい汗かきましたね」サワヤカー

結標「……………」カタカタカタカタ

一方通行「俺はもう帰っからな」スタスタ

土御門「俺も早く帰りたい。割と切実に」

海原「あ、ちょっと待ってください」

一方通行「まァだなンかあるンですかァ? 大概にしないと息の根停めますよォ?」

海原「まぁまぁそう言わずに……。ちょっとこちらを見てください」ピラッ

土御門「……下野動物園のチケット? それもご丁寧にちょうど四枚」

一方通行「オマエまさか……」

海原「察しがよくて助かりますよ」



海原「皆で行ってみませんか?」
 
 
 
一方通行「なァに言ってんだよですかァ? なァに言ってンですかァァ!!?」

土御門(大事なことなので……)

海原「いいじゃないですか、皆さんとの信頼関係をより強固なものとするために」

一方通行「ねェもンは強固すらできねェぞ?」

海原「では作ればいいじゃないですか」

一方通行「…………」

土御門「……俺は賛成だ」
 
 
 
土御門「海原の言う通り、たまにはこういうのもいいんじゃないかと思う」

土御門「仕事上での関わりしかないからな」

海原「賛成に2ですね。結標さんはどうですか?」



結標「……私は行かないわよ、めんどくさいし」

海原「なっ……!」

一方通行「これで反対2だなァ。男二人で仲良く行ってこいよ、動物園(笑)」
 
 
 
海原「……わかりましたよ、行ってやりますよ!」

土御門「え、行くの?」

海原「そのかわりチケットが二枚余ることになります。一方通行に渡しときますから自分で処理してくださいね!」プンスカ

土御門「いや、俺はお前と行きたくないんだが」

海原「それでは土御門、行きますよ!」グッ

土御門「ちょ、手を離せアッー」
 
 
 
一方通行「……このチケットどォする? オマエにやろォか?」

結標「めんどくさいし、アンタにあげるわ」

一方通行「俺もいらねェンだけど」

結標「普段お世話になってる人、想いを寄せている人」

結標「誘う人はいくらでもいるでしょ?」

一方通行「じゃあお前」
結標「めんどくさいから却下」
 
 
~黄泉川宅~

一方通行「……帰ったぞォ」

黄泉川「お、お帰りじゃん」

一方通行「今日はクソガキいねェのか? ニートもいねェみてェだが」

黄泉川「んー……、多分二人ともそろそろ研究所に着いたころじゃんよ」

一方通行「はァ?」
 
 
 
~回想~

芳川「それじゃ、打ち止めの調整に行ってくるわ」

黄泉川「いつくらいには戻ってこれそう?」

芳川「今回は長いからね……。二週間くらいはかかると思うわよ」

打ち止め「めんどくさーい、ってミサカはミサカはぶーたれてみるー」

黄泉川「行ってらっしゃいじゃんよー」

~回想終わり~



黄泉川「……というわけで今日は久しぶりに新婚ほやほや生活に戻るじゃんよ」

一方通行「うるせェ黙れ飛び散れ」
 
 
 
黄泉川「ま、冗談抜きで二人きりだから、普段は出来ないことをたっぷり楽しむじゃんよ!」ガッツポーズ

一方通行(確かチケットの期限はあと一週間……)


黄泉川「もー、無視しないでほしいじゃんよー?」プクー

一方通行(腐らせるのも勿体ねェしなァ……)

黄泉川「……真面目に無視しないで? 寂しいじゃんよ……」ウルッ


一方通行「来週動物園行くぞ」

黄泉川「え?」
 
 
 
黄泉川「ど、どういう風邪の吹き回しじゃん? 天変地異の前触れじゃんよ」

一方通行「なァに言ってンですかァ? 知り合いにチケット貰ったンだよ。使わねェのも勿体ねェだろ?」

黄泉川「……………」ポカーン

一方通行「嫌なら別にいいぜェ? そン時は他を当たるからな」

黄泉川「い、行くじゃんよー!」ガタッ
 
 
 
一方通行「そォか、そンならよかったぜ」

一方通行「知り合いひよォ、『普段世話になってる人とか想いを寄せている人を誘えって言われてなァ』」

黄泉川「!!!?」

黄泉川(お、想いを寄せている人!?)
黄泉川(つまり一方通行はあたしのこと……)カァァァァァァ

黄泉川「さ、さすがに面と向かって言われると恥ずかしいじゃんよ……」ウツムキー

一方通行「はァ?」
一方通行(そりゃ、黄泉川には世話になってっからなァ)
 
 
 
黄泉川「う、うん! じゃあ来週楽しみに待っておくじゃん!」

一方通行「ガキじゃねェンだからはしゃいでンじゃねェよ……」

黄泉川「で、デートだから緊張するんじゃん!? そのくらいの配慮はほしいじゃんよ!」

一方通行「え」

黄泉川「え?」

一方通行(……これはデートなのか?)

黄泉川(とりあえずおめかししていけばいいじゃん?)
 
 
 
~なんだかんだで当日~

黄泉川「一方通行ぁぁぁぁ!!!!」ガチャッ バタン

黄泉川「起きろじゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」ピョーン

カキーン!

黄泉川「いったぁ……。べつに跳ね返さなくてもいいじゃんよー」

一方通行「オマエのその無駄にデケェ脂肪の塊のせいでダイブされたら痛みが尋常じゃねェンだよ」

黄泉川「……朝からそんなエッチなこと言わないでほしいじゃん/////」クネクネ

一方通行「…………………」
 
 
 
黄泉川「そういえば」

一方通行「あァ?」

黄泉川「今日はどうやって行くじゃん? やっぱあたしが運転?」

一方通行「今日ぐれェ俺が運転してやンよ」

黄泉川「……免許は?」

一方通行「はァ? あるわけねェだろォが」

黄泉川「……………」

一方通行「免許なくても運転ぐれェできるに決まってンだろ」

黄泉川(そういう問題じゃないじゃん……)
 
 
 
黄泉川「んー、なんだかんだで助手席はらくちんじゃーん♪」グテー

一方通行「なンで助手席に座ンだよ……。運転席の後ろじゃねェと万が一の時危ねェだろォが」

黄泉川「あたしは一方通行を信頼してるから別にいいじゃんよー」

黄泉川「それにやっぱり……」

一方通行「あァ?」

黄泉川「一方通行の隣が一番安心するじゃん?」

一方通行「………うるせェぞクソババァ。さっさと寝やがれ」ゲシゲシ

黄泉川「いたっ、痛いじゃんゆ!」
 
 
 
~パーキングエリア~

一方通行「おい黄泉川、便所行かなくて大丈夫かァ……って」

黄泉川「………スゥ…スゥ……」

一方通行「寝てンじゃねェか……。人が必死こいて運転してンのによォ」

一方通行「相変わらずムカつく顔してやがンな」ホッペムニー

黄泉川「……んぅ……んむぅ……?」

一方通行「……起きてねェよなァ」ジー

一方通行「起きねェとその無駄乳ひきちぎっぞ」ギュー

黄泉川「……いたいじゃん……ゆ……」

一方通行「…………チッ、なに考えてンだ俺は」
 
 
 
一方通行「さっさと起きろクソババァ」ガッシボカ

黄泉川「……だからいたいって……へあ?」

一方通行「やっと起きやがったンですかァ?」

黄泉川「あぁ……、おはようじゃんよ」ゴシゴシ

一方通行「おはようございますゥこのクソッタレ」

一方通行「とりあえずなンか買ってきやがれ、腹減った」

黄泉川「わかったじゃんよー」
 
一方通行「……あとは高速降りて……と」

黄泉川「ただいまじゃんよー」

一方通行「おせェよ」

黄泉川「そうカッカしちゃダメじゃん?」

一方通行「はァ………」
一方通行「で、なに買ってきたンだ?」

黄泉川「ほい、じゃん」

ソフトクリーム×1

一方通行「…………」
 
 
 
一方通行「バカですかァ? なンで一個なンですかァ?」

一方通行「俺の分がねェとか言ったら捻り潰すぞ」

黄泉川「なに言ってんじゃん? 一緒に食べるじゃんよー」

一方通行「………はァ?」

黄泉川「ほらほら、あーんじゃんよ」

一方通行「」ベチャ
 
一方通行「なァァァにしやがンですかこのクソババァァァァ!!!!」

黄泉川「食べさせてあけだだけじゃん?」

一方通行「いやいや、『ベチャ』ってなンですか『ベチャ』ってェェェェェェ!!!!!!」

一方通行「百歩譲って『あーん』は認め……ねェけどよ!! 『ベチャ』はねェだろォォォがァァァ!!!!」

黄泉川「あ、一方通行ほっぺにアイスついてるじゃん?」

黄泉川「ペロッ、じゃん」

一方通行「」

黄泉川「いやー、これやってみたかったじゃん♪」
 
 
 
~なんだかんだで動物園に到着~

黄泉川「いやー、絶好の動物園日和じゃん♪」

一方通行「………疲れたぜェ」

黄泉川「こんなところで疲れちゃってどうするじゃん? これからいーっぱい遊ぶじゃんよー♪」ギュッ

一方通行「誰のせい、つゥかちゃっかり手ェ握ってンじゃねェェェェェェ!!!!!!」ブンブン

黄泉川「そ、そんなに激しくしないでほしいじゃん///////」
 
 
 
 
 
 
黄泉川「うーん……」

一方通行「どォかしたか?」

黄泉川「どれ見ようか悩むじゃんよ……。全部は見れないだろうし……」

一方通行「あァ?」

一方通行「そンならまずは↓5でいいだろ」
 
 
 
348VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/18(日) 14:53:48.55 ID:8ytjC62o
芳川もしくはねこ
 
 
 
一方通行「……アレだ、その辺のヤツにオススメ聞きゃあいいだろ」

黄泉川「結局人頼みじゃん?」

一方通行「うるせェばーか」


一方通行「……というわけなンですけどォ」

係員「なるほど、それならあそこなんてどうですか?」

黄泉川「ん? なんだかあそこすごい人だかりが出来てるじゃんよ」

係員「今日入ったばっかりなんですよ、ラッキーですね」

黄泉川「それじゃあ早速行くじゃん!」グイッ

一方通行「いてェから引っ張るな走るな」
 
 
黄泉川「着いたじゃ……ん?」

一方通行「どォした黄泉か……わァ?」


芳川「にゃーん♪」


黄泉川「」

一方通行「」

芳川「うにゃー♪」
 
 
 
 
芳川「にゃにゃ?」
芳川「にゃんにゃん♪」

ID:8ytjC62o「うぉぉぉぉぉぉネコカワぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

俺「にゃぁぁぁぁぁぁんんん!!!!!!」



一方通行「………どォする?」

黄泉川「駄目じゃん……、アレに関わったら不幸になる予感がマッハでするじゃん……」

一方通行「………だな。ンじゃ、↓5に行こうかァ」
 
 
 
360VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/18(日) 17:35:53.96 ID:5RX48a20
上条vsインなんたら
 
 
 
一方通行「あそこの人だかりもすげェぞ」

黄泉川「ほんとじゃん、そうと決まれば早速GOじゃんよー」ダッ

一方通行「だから引っ張るなっつってんだろォがァァァ」



黄泉川「ヒーロー、ショー……?」

一方通行「ここ動物園じゃねェのかよ……」
 
 
 
 
『でやがったな、! イングニッシュ!』

『ふっふっふっ……、ト・ウマ。あなたが同胞を屠ってきた落し前、つけさせてもらうんだよ!』

黄泉川「なんだかなぁ……」

一方通行(なンか無性にあのヒーローをボコしたくなった)

~中略~

『そんなのでいいのかよ!そんな簡単に諦めて(ry そげぶ!』

『かっこいい!抱いて!』
ナレ『こうして世界は平和を取り戻したのでした、おしまい』

パチパチパチパチパチパチ

黄泉川「……なんだかなぁ」

一方通行「……いい加減まともなとこ行こうぜ」

黄泉川「せっかく動物園にきたじゃん、↓3に行きたいじゃんよ」
 
 
 
367VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 18:00:16.45 ID:V8bxnvc0
オオグンタマの貴重な産卵シーン
 
 
 
一方通行「オオグンタマ……だァ?」

黄泉川「なんでも、哺乳類であるにも関わらず」「そこからは僕が説明するよ」

やまぐち「やぁ、僕はやまぐち。フリーのカメラマンさ」
 
 
 
一方通行「で、オオグンタマってのはいったいなンなンだァ?」

やまぐち「簡単に説明しようか」

やまぐち「オオグンタマは草食でおとなしい動物なんだ」
やまぐち「日本の群馬と埼玉にしか存在しないと言われている」

やまぐち「けど、草食だからって舐めてはいけない」

やまぐち「その大きさなんと3メートル、顎の力は300キロもあるんだ!」

一方通行「3メートルだァ? 学園都市の外にゃそンな化け物がいやがるですかァ」

黄泉川「あたしの二倍近くあるじゃんよ……」
 
 
 
 
やまぐち「けどね………」

一方通行「?」

やまぐち「言っただろ? おとなしいって」

黄泉川「つまり……」

やまぐち「そう、オオグンタマのとある部位は、珍味として有名なんだ。だから乱獲が進んでね……」
やまぐち「森林伐採も固体数の減少に油を射してるんだよ」

やまぐち「それに、紫外線に弱いオオグンタマは、オゾンの破壊によりほとんど姿を見せなくなったんだ」

黄泉川「自分達が快適な生活をするために、地球の生態系を破壊しちゃってるじゃんか……」

やまぐち「ま、それが人間だから仕方ないんだけどね」
 
 
動物安価↓3
 
391VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/22(木) 21:15:10.03 ID:GaQG9XMo
ねこ
 
 
黄泉川「ネコ……」

一方通行「あァ?」

黄泉川「ネコが見たいじゃんよ!」ピキーン

一方通行「さっき見ただろォが」

黄泉川「あれはナマケモノじゃんよ、にゃーと鳴くナマケモノじゃんよ……」
 
 
 
一方通行「だいたいネコなンざ動物園で見るもンじゃねェだろ」

黄泉川「ぶー、そんなことは言わない約束じゃんよー」

黄泉川「とりあえず、早速ネコのところへ向かうじゃんよ!」

一方通行「めンどくせェ……」
 
 
 
~ふれあい☆ニャンニャンひろば~

ニャーニャー、ニャーン

黄泉川「すごい……、どこを見渡してもネコばっかりじゃんよ!」

一方通行「そんな珍しいもンじゃ……ン?」

黄泉川「? どうかしたじゃん?」

一方通行「……いや、ゴーグル付けたガキが寂しそうにトボトボ歩いてンのが見えただけだ」

黄泉川「???」

一方通行(体内から発生する電磁波……可哀相なヤツだなァ)
 
 
 
黄泉川「わー、このネコもふもふじゃんよー」フワモフ-

一方通行「……………」

黄泉川「こっちはすごい太っちょさんじゃん、ちゃんとダイエットするじゃんよー!」ムニョーン

一方通行「……………」

黄泉川「わっ! 子猫、子猫じゃんよ! ちっちゃいじゃんよ! にゃーにゃーじゃんよー」

一方通行「………クロスケ」ナデナデ

クロ「にゃ?」
 
  
 
 
黄泉川「見てみて一方通行!」

一方通行「あァ? どォかしたか」

黄泉川「一方通行にそっくりじゃんよー」

シロ「うにゃ」プイ

黄泉川「素直じゃないところとかそっくりじゃんよ、あと一人ぼっちだったとことか」

一方通行「鼻面折るぞクソババァ」
 
 
 
黄泉川「それにしても……」ジー

シロ「うにゃ?」

黄泉川「ほんとかわいいじゃんよー」ギュー

シロ「にゃー!?」フシュー

一方通行「………80点だな」ナデナデ

黄泉川「あたしは?」

一方通行「論外。国に帰れ」ゲシゲシ

黄泉川「黄泉川だけに黄泉のくn……いた!? 痛いじゃんよ!」
 
 
 
黄泉川「シロ~♪」

シロ「……にゃ」

一方通行「…………」ヨシヨシ

ID:GaQG9XMo「ずいぶん仲がよろしいんですね、ご夫婦ですか?」

黄泉通行「「!!?」」

ID:GaQG9XMo「あ、いきなりすみませんね。とても仲が良いように見えたもので」

俺「ウフッ♪ もうあなたったら、お二人の邪魔をしちゃ申し訳ないでしょ?」

ID:GaQG9XMo「それもそうだねマイハニー。それじゃあ僕らは今日入園したばかりという珍しい猫を見に行こうか、ハハッ」ギュッ

俺「もう//// みんなが見てるわよ//////」

黄泉通行「「……………」」

シロ「………にゃ」
 
 
一方通行「……………」

黄泉川「……………」

一方通行「……なンか喋れよ」

黄泉川「あ、いや、わかったじゃん………」

一方通行「……………」

黄泉川「……………」

黄泉通行(……気まずい)
 
一方通行「………あー、」コホン

一方通行「どォやら俺達は夫婦みてェらしいなァ」

黄泉川「みたい、じゃん、よ」ハズカシクテウツミキー

一方通行「……ま、別に嫌な気はしねェがな」

黄泉川「は、ほんとじゃん!?」バッ

一方通行「い、いきなり顔上げンなよビビるじゃねェか……」ビクッ
 
 
 
一方通行「ま、現実的には姉弟……いや、親子ってかァ?(笑)」

黄泉川「!」

黄泉川「……そんなこと言う口はこうじゃんよー」ピクピク

一方通行「あァ!? あにふンだこのくほォははァ!!」

黄泉川「許さないじゃんよー、乙女のハートを傷付けた罰じゃんよー」ムニューン

一方通行「はなへっていってンだろォがァァァ!!!」
 
 
 
一方通行「……疲れた。つゥかいてェ」ヒリヒリ

黄泉川「口は災いの元って昔から言うじゃん」

一方通行「……………」


黄泉川「そンなことよりそろそろお昼なんてどうじゃん?」

一方通行「……まァ多少腹が減った気がしないでもねェ」グー

黄泉川(素直にお腹すいたって言えばいいのに……)ジー
 
 
 
一方通行「で、どこで食うンだ? 園内にレストランかなンかありゃいいがなァ」

黄泉川「ふっふっふ………」

一方通行「……どォした?」

黄泉川「今日はお弁当を作ってきたじゃんよー!」ババーン

一方通行「な、なンだってェー!?」ドドーン



ま・た・見・て・ね・♪
 
410VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/22(木) 22:30:22.61 ID:GaQG9XMo

>>1も好きだけど俺の嫁は木山先生なんだ・・・
ほんとにごめん…

そして乙&ありがとう!

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最終更新:2010年09月29日 21:20
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