絹旗「つまり超修行ってことです」3


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     *―*―*

絹旗「退院超おめでとうございます」

一方通行「たかだか一日で何言ってンだ」

絹旗「退院祝いに超ごちそうします、コーヒー」

一方通行「…………」

絹旗「超不服ですか?」

一方通行「いや……何が喰いてェ?」

絹旗「……じゃあ超肉で!」

一方通行「……チッ、仕方ねェなァ」

絹旗「なんだか超気持ち悪いですね」ボソッ

一方通行「聞こえてンぞ、モアイ」

絹旗「なっ、なんでまたモアイなんですか!?
   昨日は最愛さまって超呼んでたくせに」

一方通行「はいはい、モアイさまァ」

絹旗「レータくんったら超照れ屋さん」

一方通行「レータくゥン!?」

絹旗「え? だって悪世羅・零太でしょう?」

一方通行「ンだよ、その痛々しい名前はァ!?」

絹旗「超引くわ」

一方通行「テメェエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」





「おや……アレは被験者一方通行では?
 と、ミサカは記憶を手繰り寄せつつ首を傾げます」




     *―*―*

絹旗「悪世羅零太くん、何にします?」

一方通行「絶対ェ反応してやンねェ……」

絹旗「超反応してるじゃないですか。
   じゃあこの最高級黒毛和牛ステーキで超決まりですね」

一方通行「……オマエさァ」

絹旗「なんですか? その超訝しんだような目も含めて」

一方通行「このまま毎日俺に集って、美味いもンばっか喰ってたら太るンじゃねェ……?」

絹旗「なっ……淑女と書いてレディたる超キュートな私に対して、超失礼ですよ!
   そ、それに私は超成長期ですし、今回はあなたから……」

一方通行「心無しか初日に比べて、こう、丸みを帯びてきたっつゥか……」

絹旗「……サラダにします」

一方通行「嘘だっつゥの」

絹旗「それでも超サラダにします。
   私の心は日本海溝並に深く深く超傷付きました、超責任取ってください」

一方通行「はいはい……そンな窒素並みに軽い責任ならいくらでも取ってやるよォ。
     どォせ俺が喰いだしたら羨望の眼差しで肉を見て涎垂らすンだから、意地張らずに和牛頼め」

絹旗「……超解りましたよ」

一方通行「なァに、口尖らせてンだよ?」

絹旗「別n……」

一方通行「ン? どうした?」

絹旗「何かが、窓に張り付いてこちらを超ガン見しています……」

一方通行「アレは……『妹達』か……!?
     どうしてこンなとこに……」

絹旗「超お知り合い……いえ、超理解しました。
   『雌犬』の掃除は私に超お任せてください」ボキボキ

一方通行「オマエまだその話信じ込んでンのかっ!?
     つゥか止まれ、待ちやがれって言ってンだコラァ!」

「やはり被験者一方通行でしたか。
 と、ミサカは掌を叩いて納得します」

一方通行「オマエ……なンでこンなとこにいやがる……?」

「被験者一方通行が大怪我をしたため、本日予定されていた実験は延期となり、
 暇を持て余していたミサカ達の一人であるミサカは、研究員の芳川桔梗の好意で昼食に食べに外へ出ました。
 と、ミサカはがま口を自慢げに見せ付けて懇切丁寧に説明します」

一方通行「長ったらしい説明をどォも……。
     たくっ、こんな乱造品一切表に出すンじゃねェよ……」

「それよりあなたこそ、何故ここに居られるのですか?
 と、ミサカは入院中であるはずの被験者一方通行に訊ねます」

一方通行(監視役、っつゥわけでもねェみてェだな……)

絹旗「超べらべらとうるさい雌犬ですね。
   と、サイアイは殴りかかります」

一方通行「やめろォ! しかも影響されてンじゃねェよ、アホモアイ!」ガシッ

「あなたは誰ですか?
 と、ミサカは構えつつ問いかけます」シュバッ

絹旗「超礼儀がなってないようですが、いいでしょう。絹旗最愛です。
   と、超心の広いサイアイは答えます」

00001号「これは失礼しました。
    ミサカはシリアルナンバー00001号のミサカです。
    と、ミサカは口調を真似されたことに憤怒しながらも名を名乗ります」

一方通行「なンか頭痛ェ……」




     *―*―*

絹旗「超いただきます」パクッ

00001号「…………」ジュルリ

一方通行「ン、どォした?
     今更遠慮なンかしてンじゃねェよ」

00001号「いえ……」

絹旗「テメェ天下の一方通行様の飯が喰えねェのかァ!?
   と、サイアイは超チンピラの真似をします」

一方通行「誰がチンピラだコラ」

00001号「あなたは……あなたはいずれ[ピーーー]相手に、どうして食事を与えたりするのですか?
     と、ミサカは被験者一方通行の行動に疑問を抱きます」

一方通行「どうして、って……オマエが金持ってねェからだろ……」

00001号「失礼な、情けをかけられるほどミサカは貧乏ではありません。
     と、ミサカはがま口から二千円を取り出します」

一方通行「コレ、五八〇〇円な」

00001号「……、超いただきます。
     と、ミサカは絹旗最愛に倣って宣言します」パクッ

絹旗「超真似すんな。
   と、サイアイは超イライラしつつステーキを食べ進めます」パクッモグモグ

00001号「それはお互い様です。
     そもそもあなたは被験者一方通行とどういったご関係で?
     と、ミサカはまさかの可能性を想像しつつ問います」

絹旗「……実は超嫁なんです!
   と、サイアイは驚愕の事実を声高らかに言い放ちます」

00001号「嘘吐きは泥棒の始まりですよ。
     と、ミサカは冷静を装いつつ次の言葉を待ちます」

一方通行「冗談に決まってンだろ、からかわれてンじゃねェよアホクローン………」

絹旗「クローン?」

一方通行「……あァ、第三位の常盤平の『超電磁砲』がいンだろ?
     ソイツの体細胞クローンが、コイツだ」

00001号「彼女は実験関係者ではないはずです。
     と、ミサカは忠告します」

絹旗「悪世羅・零太くんは私に超信頼を置いているんですよ。
    と、サイアイは胸を張ります」エッヘン

一方通行「ンなわけあるか、話したところでなンら影響はねェからだァ。
     まァ、他言はさせねェから、オマエも黙っとけ」

00001号「それは脅しですか? それともこのステーキが口止め料ということですか?
     と、ミサカは悪世羅・零太さんを睥睨して質問を投げかけます」

一方通行「……オマエも死にてェのか?」

00001号「……解りません。
     と、ミサカは今の精神状態に疑問を感じつつ答えます」

一方通行「……そォかよ」

絹旗「それにしても、あの『超電磁砲』のクローンですか。

   どうせなら零太くんクローンを超生成すればいい話じゃないですか」

一方通行「ハッ、こんなバケモンは一匹で充分……いや、待てよ……」

一方通行(どうしてわざわざ『超電磁砲』を選ンだ?
     騙くらかすのが一番簡単そうだったからじゃねェよなァ……?
     そもそも……クソッ、考えても結局答えは出ねェか……)

絹旗「早く食べないと超冷めますよ」パクッ

一方通行「……そォだな」パクッ

00001号「被験者悪世羅・零太のせいで、ミサカ達の舌が肥えてしまいそうです。
     と、ミサカは今後の食生活への支障を心配します」

一方通行「超大丈夫ですよ、その悪世羅・零太くんが超責任を取ってくれます」

一方通行「とりあえずオマエら、いい加減その呼び方やめろ……」




     *―*―*

一方通行「コーヒー飲みてェ……」

00001号「ごちそうさまでした。
    と、ミサカは深々と頭を下げます」

絹旗「超気にすることないですよ」

一方通行「オマエが言うなァ」

00001号「お二人はとても仲がよろしいのですね。
    と、ミサカは少し羨ましく思います」

一方通行「オマエにも姉妹がいンだろ」

00001号「悪世羅・零太さんの言葉の意味が理解出来ません。    と、ミサカは頭を悩ませます」

絹旗「それは私があなたの妹ってことですか?
   ちょっ、超ふざけんな! 超不満っ……です!」

一方通行「あ、あン!? 違ェよ!!」

00001号「……ミサカ達はあなた方のように、違った感性や個性を持ち合わせてはいません。
     だから、姉妹がいる、というようには感じません。
     と、ミサカはなんとか捻り出した解答を口にします」

一方通行「そォかァ……?
     それはなンっか違うと思うぜ」

00001号「どういうことですか?
     と、ミサカは再び頭を悩ませます」

絹旗「そんなことより超映画を見に行きましょう。
   退院祝いのコーヒーも途中、超買ってあげます」

一方通行「またかよ……チッ、仕方ねェな……」

00001号「ちょっと妹に甘過ぎませんか?
     と、ミサカは二人に対して湧き上がった複雑な感情を吐露さます」

一方通行「ふっ、ふざけンな!」

絹旗「お兄ちゃん、超落ち着いてください」

一方通行(悪かねェな……)

00001号「…………」ジトーッ

一方通行「なンだよ、見ンじゃねェ!」




     *―*―*

絹旗「ポップコーンのLをバターとキャラメルの二つ。
   黒糖コーラに、アイスコーヒーと……」

一方通行「オマエは?」

00001号「え? で、では、悪世羅・零太さんと同じもので……。
     と、何故かここまで付いてきてしまったミサカは慌てます」

一方通行「あァ、金のことなら心配すンな……一人や二人増えたところで変わンねェよ……」

00001号「では、他のミサカち達も……」

一方通行「それはやめろ……!」

絹旗「一号、とりあえずコレを超持っていてください」

00001号「……これが、ポップコーンというものなのですね。
     と、ミサカはこのなんとも言えぬ芳しさに酔い痴れます」

一方通行「そりゃよかったな……」

00001号「はい。一口食べてみてもいいですか?
     と、ミサカは了承を取ります」

一方通行「あァ……? 好きにしろよ」

00001号「これはっ……とても、とても美味です!
     この口内でとろける甘さが、ポップコーン本来の香ばしさが!
     と、ミサカは感動のあまり饒舌になります」

一方通行「失っとけ」

00001号「あなたも、お一ついかがですか?
     と、ミサカは悪世羅・零太さんの唇にポップコーンを押し当てます」グリグリ

一方通行「やめっ……俺は甘いもンは苦手なン゙……」

00001号「どうですか? とても美味しいですよね? と、ミサカは同意を求めます」

一方通行「……そォだな」シャクシャク

絹旗「…………」

一方通行「あン……なンだよ、モアイ?」

絹旗「別に超なんでもないです……ほら、超コーヒーですっ!」

一方通行「危ねェ!? 零すとこだっただろォが!」

絹旗「…………」

一方通行(なンっか機嫌悪ィな、コイツ……)

00001号「そちらのポップコーンをいただきたいのですが。
     と、ミサカは遠慮がちにお願いします」

一方通行「ほらよォ」ヒョイ

00001号「むぐっ……バターも美味しいですね。
     と、ミサカは口にポップコーンを突っ込まれたことに動揺しつつも、小さく頭を下げます」

絹旗「……そっちのポップコーンを超取ってくれます?」

一方通行「ほらよォ……」トンッ

絹旗「……超まるごと頼んだ覚えは、超ないですっ!」

一方通行「あ、あン? いいじゃねェか、好きなだけ取れよ……」

絹旗「チッ……」

一方通行「なっ……!?」

00001号「どうかしたのですか?
     と、ミサカは先ほどから様子の可笑しい絹旗最愛に問います」

絹旗「超なんでもありません、超気にしないでください」

一方通行「そォか……多分アレだ、自分の玩具が他人に使われンのが気に喰わねェンだろうよ……」ボソッ

00001号「なるほど、複雑なのですね。
     と、ミサカはイマイチ人の心理を理解出来ないので、定型的な返しをしておきます」ボソッ


絹旗「超何か言いましたか……?」ギロリッ

一方通行「いや……」

00001号「いえ……」




     *―*―*

絹旗「だぁー、超つまんねー」

一方通行「イライラして俺を睨みやがって、ほとンど見てなかっただろォが……」

絹旗「超睨んでなんかいません!」

一方通行「はいはい、そォだな……。
     でェ、オマエはこれからどうする?」

00001号「そろそろ規定外出時間を迎えてしまうので、ミサカは研究所へ戻らなければなりません。
     と、ミサカは名残惜しさなど微塵も見せずに答えます」

一方通行「……楽しかったのか、オマエ」

00001号「恐らく……きっと、いえ、たしかに楽しかったです。
     と、ミサカはなんとか笑顔を見せようと努力します」ニ、ニコ

一方通行「……そォか、そりゃよかったな」

絹旗「…………」

00001号「では、あなた達と……あなたと次に会える時を楽しみに待っています。
     と、ミサカは悪足掻きに人差し指で口角を持ち上げます」

絹旗「また、いつか超遊びましょう。
   と、サイアイは超かわいい笑みを浮かべて別れを告げます」ニヤリ

00001号「ものすごく邪悪な笑みに見えます。
     と、ミサカは悪世羅・零太さんから学んだツッコミスキルを発動します」ビシッ

一方通行「…………」

00001号「それでは……と、ミサカは深々と御辞儀をしてこの場を後にします」

一方通行(……クソがァ)




     *―*―*

芳川「…………」カタカタ

一方通行「…………」

芳川「……はぁ、まったく。
   突然やって来たと思ったら、アレから二時間黙り込んだまま。
   こちらとして、色々と説明してもらいたいことがあるんだけど」

一方通行「なァ……」

芳川「何かしら?」

一方通行「俺は……どォしたらいい……」

芳川「…………」

一方通行「ったく、らしくねェよなァ……。
     だけどよォ、なンっかもう解らねェンだよ……」

芳川「……あなた自身はどうしたいの?」

一方通行「それが解らねェから訊いてンだろ!
     絹旗を送り込んだのはオマエだろうが! 答えろ!」

芳川「絹旗最愛をあなたのところに行かせた名目は……いえ、これは彼女に訊くといいわ。
   実際のところは、あなたの思っている通りよ」

一方通行「なンでオマエが、ンなこと……!」

芳川「でも、私はまだ――」

芳川「隠れなさいっ!!」

一方通行「っ……!?」

「――芳川、今誰かと話していたようだが……?」

芳川「あなた疲れてるのよ、空耳でしょう?
   『打ち止め』の方のどう?」

一方通行(天井か……)




     *―*―*

天井「ああ、まぁアレは『妹達』と多少勝手が違うから面倒だ。
   それより、実験を明日再開する」

芳川「……それはどうして?
 一方通行は入院中でしょう?」

天井「『試験個体』が妙なことを言い出してね。
   試しに調べてみたらシリアルナンバー00001が今日の一方通行と会っていたんだよ。
   あのガキめ……仮病を使いやがったんだ……」

芳川「……そうだったのね。
   昨日入院したのは確かなようだったけど」

天井「フッ、何がレベル5の第一位だ。
   テストで『試験個体』を殺しかけたアイツが、今更善人ぶって殺したくないとでもいう気か?
   傑作だ、ハハハハハハッ!!」

芳川「…………」

天井「……まぁ、そんなことは上も許さないだろうさ。私個人としても、ね。
   もはや失敗は許されない。私にはもう後がないんだ。
 君だって、ここで躓きたくはないだろう?」

芳川「…………」

天井「それじゃあ至急明日の準備に取りかかろうか。
   ところで、布束はどうした?」

芳川「さぁ……? 『妹達』の調整じゃないかしら?」

天井「そうか、実に熱心でいいじゃないか……。じゃあこっちは任せたよ」

芳川「ええ……、行ったわよ」

一方通行「…………」




     *―*―*

絹旗「超おかえりなさい」

一方通行「チッ……さっさと寝ろ……」ゴロン

一方通行(クソッ……寝れやしねェ……)

絹旗「……一方通行」

一方通行「…………」

絹旗「一つだけ、超訊いてもいいですか?」

一方通行「…………」

絹旗「一号のことを、殺すんですか?」

一方通行「……だったらどォだってンだ」

絹旗「いえ、別に」

一方通行「っ……」

一方通行(なンでだよ……どォしてだ……。
     責めるなり、止めるなりあンだろ……)

絹旗「……私は、人を超殺せます。
   今までも両手両足の指なんかじゃ超足りないくらい、超殺してきました。
   超仕事だから、と特に厭うこともなく、当然のように」

一方通行「――俺はオマエとは違ェっ!
     ただただ、自分のためにアイツらを殺す!
     『無敵』の存在となるために! ただそれだけのために!」ダンッ

絹旗「……超失礼しました、あなたの方が超正当な理由です。
   私ほど超汚れてないですし、何よりそうやっt」

一方通行「どこが正当だってンだァ!?
     俺はレベル6になるために、『妹達』を二〇〇〇〇人虐殺すンだぞ……」

絹旗「超優しいんですね……」

一方通行「なンでかは知らねェが、オマエは俺を高く買い過ぎてンだよ、そォだ……」ゴロン

一方通行(中止するなンて、出来るわけがねェ……そこは俺も理解している……。
     俺が辞めたところで、『妹達』への待遇は変わらねェ。
     また他の実験に流用……あるいは俺以外のレベル5の『絶対能力進化』に使われるだろう)

一方通行(ハハッ……救いなンざどこにもねェ……)




     *―*―*

「……いらっしゃい」

一方通行「布束か……こンなところでお出迎えかァ?」

布束「その娘は?」

一方通行「あァ、俺の……弟子だ」

絹旗「……あっ、絹旗最愛です」
布束「布束砥信」

一方通行「コイツに実験の様子を見せるが、問題ねェな?」

布束「ないわけない。
   however あなたは私が言って聞くような人間ではないわ」

一方通行「どォも……行くぞ、モアイ」

布束「…………」

絹旗「あ、はい」

布束「それで、どうするの?」

絹旗「…………」ペコリ




     *―*―*

00001号「早くも再会出来て、嬉しく思います。
     と、ミサカは微笑みます」

一方通行「……一日で随分上手くなったじゃねェか」

00001号「昨晩、布束砥信に頼み込んで出来るようにしてもらいました。
     と、ミサカは微笑みます」

一方通行「そォかよ……」

00001号「実験開始まで、残り一分。準備は調っていますか?
     と、ミサカは確認を取ります」

一方通行「…………」

00001号「……ミサカは大丈夫です。
     と、ミサカは微笑みます」

一方通行「オイ……」

《どうした?  何か問題でも発生したか?》

一方通行「……だ」

 ドドドッ……!!

一方通行「――はァ……?」

《実験内容、重火器を使用する相手に対して反射のみをでの対処。
 終了だ、呆気ない》

00001号「――――」

一方通行「…………」

《ゴミをさっさと片付けろ。
 一方通行、次は第二実験場へ移動してくれ》

一方通行「オイ……オイオイィイ!!
     ふざけンな、俺はまだ何も……」

00001号「――――」

一方通行「――は、ひはっ、あぎゃはは、ヒハハハハハハハハハハハハハハハ!!」






                                    .  ⌒ヽ
                            _.ノ{-r≪__    /  .   i
                       / フ⌒¨    }ミ_/    ′  l
                   .__┘_{ノ{\   __jノ'     /     |
                    / / ´厶≧ヒ.人    __ ..イ    |
                 / //  i |厂 ̄`` ,`フ爪 i !V    |
                   }ノ ′ | |     . -- 、 从jノ'⌒ヽ.  |
                  / /i  トミ  / ̄_⌒’ }| |: /: : : : \|
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                  i 八  トミー─   ヽ///: : : : : : : : :V
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     /     /         | : : : | : : : : 〉 : : : : : : : : } /: : |





《何を笑っている……。
 私達は先に行っているぞ、芳川》

一方通行「――ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、ハ、ハ……」ガクッ

《しっか――》

一方通行「なァ、起きろよ……。
     舌肥えちまったンだよな? なンか美味いもン喰わせてやるからよォ……」

《――さい》

「なァ、頼む……この俺がお願いしてンだぜ……」

《――一方通行、しっかりしなさい!!》

《今すぐ能力でその子を止血して!!》

「頭に一発……心臓に二発……。
 どォなるってンだっ!? せめて綺麗なままってかァ!?」

《違うわ! 今すぐ私の知り合いの医者に診せればなんとかなるかもしれないのよ!》

「あり得ねェ……」

《indeed. だけど、試してみる価値はあるわ。
 その場合、あなたは実験から逃げ出したという汚名を着せられる……天井や他の研究員から」

一方通行「オマエは布束……ハッ、そンな汚名濯ぐまでもねェ……」

《一方通行、超急いでください!》

一方通行「……破壊された毛細血管同士を繋いだ。
     弾丸を摘出するには身体の方にダメージがいくから医者に任せる」

《よし……今からいう病院へ急いで――――》




     *―*―*

絹旗「……一号、超命を取り留めたそうです」

一方通行「本当か……っ!?」

絹旗「でも、超身体に障害が残る可能性が……」

一方通行「…………」

絹旗「リ、リハビリ次第で超なんとかなるかもしれないって、カエル顔の医者が超言ってましたよ!」

一方通行「…………」

絹旗「……隣、いいですか?」

一方通行「…………」

絹旗「…………」ポスッ

一方通行「なァ……これからも、こうしていけばいいのか……?」

絹旗「はい……?」

一方通行「いや、アイツらのその後のことはどォする……。
     それに、こンなこといつかは必ずバレンだろ……」

絹旗「……超責任取ればいいじゃないですか」

一方通行「窒素並みに軽けりゃ俺にも取れンだけどよ……」

絹旗「私は、私の『窒素装甲』は車だって超軽々と持ち上げられるんですよ」

一方通行「それがどォした……」

絹旗「師匠が荷物を背負うなら、弟子の私が超支えてあげます」

一方通行「…………」

絹旗「だから、私が超傍にいてもいいですよね?」

一方通行「オマエ……なンで……」

絹旗「超惚れてるんですよ。
   言わせんな、超恥ずかしい」

一方通行「ふっ、はっ……オマエのその余裕かましっぷりがうっぜェ……」

絹旗「超速攻でバレましたか」

一方通行(やってやるよ……)グッ




     *―*―*

芳川「それで、話って?」

布束「…………」コクリ

一方通行「俺はこの実験を中止に持ち込む……」

布束「great その言葉が聞きたかった!」ガタッ

芳川「ちょっと落ち着きなさい、布束」

一方通行「テメェはどこの闇医者だ……。
     つーか やっぱオマエらグルか」

絹旗「ちぇんちぇー」

「うむ、なかなか萌えるじゃないか」

一方通行「つゥかこの親父は誰ですかァっ!?
     モアイ、オマエは人が真面目に話そうってのに、これ以上カオスに持ち込むンじゃねェよ!!」

絹旗「超失礼ですよ、一号の命の恩人に」

一方通行「あ、どォも」

「これも仕事さ、僕はこれで失礼するよ」

芳川「ありがとうございます、先生」

布束「……一方通行」ギュッ

一方通行「な、なンだよ……?
     いきなり手なンか握りやがって、気色悪ィ……」

布束「ありがとう……本当にありがとう……!」

一方通行「……チッ、あァ、全部テメェの『御陰』ってわけかァ」

芳川「私はあなたがその気になった時には、協力すると約束したわ」

一方通行「はァン、随分といい立ち位置に就いたもンだな」

芳川「私は甘いのよ、他人にも自分にも」

一方通行「このことをモアイが知ってるっつゥうことはねェよな……?」

絹旗「…………」

芳川「伝えていないそうね」

布束「ええ゛、彼女はあくまで個人的な目的であなたといる……」グスッ

一方通行「泣き止め……」

布束「だって、う゛っ、まざがあなだが……」ポロポロ

一方通行「……ここ、笑うとこですかァ?」

芳川「彼女はあなたより先に、『妹達』のことで悩んでいたのよ。
   絶対に成功し得ないことを仕出かそうと画策していたくらい……」

一方通行「へェ……責めるなら今しかねェぞ?」

布束「しぇめるなんで、ぞんな!」ボロボロ

一方通行(コイツ、こンな奴だったかァ……?)

絹旗「それで、超中止に持ち込むっていってもどうするんですか?」

芳川「そうね、布束のように思慮の足りない話には乗れないわよ」

布束「芳川ざぁん……」ボロボロ

一方通行「潰すのも、辞めるのもダメだ。
     どうやっても『妹達』に被害がいっちまう……それに二〇〇〇〇人なンて数を守りきれるはずがねェ……」

芳川「なら、あなたが低能力者にでも負けてみる?
   『樹計図の設計者』に再演算されて、またすぐに再開されるのがオチだけど」

一方通行「あァ……なンとかして『樹計図の設計者』を潰さなきゃならねェ……」

絹旗「そんなこと超無理ですよ!」

一方通行「それでもやらなきゃなンねェンだよ。
     とりあえず今は現状維持……ここで甘んじる。
     『妹達』はぶっ殺したふりして、俺が匿う。
     芳川、布束。オマエらは『妹達』の死亡を確認する装置に細工を頼む。
     その他にも、俺の考え及ばないところなンかもよ」

芳川「簡単に言ってくれるわね」

布束「任ぜでぢょゔだい」ヒッグッ
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