上条「・・・・・・六軒島?」


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―6月20日六軒島―
上条当麻【幻想殺し】
御坂美琴【超電磁砲】
一方通行【一方通行】
垣根帝督【未元物質】
麦野沈利【原子崩し】
滝壺理后【能力追跡】
絹旗最愛【窒素装甲】
海原光貴【トラウィスカルパンテクウトリの槍】
土御門元春【Fallere825】
結標淡希【座標移動】
最終信号【欠陥電気】
雲川芹亜【ブレイン】
初春飾利【守護神】
姫神秋沙【吸血殺し】



??「赤で宣言しておこうぞ。」

《学園都市より来た者は以上14人。それ以上でも、それ以下でもない。》

 

 

 

 

 

 

上条「……てことで船に揺られて上条さん達は島に来たワケですが、どうしてあなた方もいるんでせうか?」


一方「……それはこっちの台詞だ三下ァ。なンで超電磁砲はともかく、オマエまで居やがるンですかァ?」


美琴「打ち止めまで…?というかどうしてあんたがここにいるのよ!一方通行ッ!!」


打止「お姉様こんにちはってミサカはミサカは空気を読まずに挨拶してみたり。あのね、ミサカ達は学園都市から命じられて来たの!あなた達も同じでしょってミサカはミサカは分かりきってることを尋ねてみたり。」


上条「"命じられて"…?俺は強制って感じではなかった気がするけどな…学園都市から招待券が来てインデックスがちょうどイギリスへ帰ってるところだから暇潰し程度に来てみたつもりだったんだけど…」


美琴「私も同じよ…学校で渡されたの。こいつが行くって言うからしょうがなく来ただけよ…」


一方「……"招待"ねェ。ンな甘いもンなら良かっンだがなァ……。」


打止「他にもねいろんな人が来てるんだよってミサカはミサカは言ってみたり!今までに見たのは第二位・未元物質に第四位・原子崩し、背が低くて超超言ってるお姉ちゃんに、頭に花が生えてるお姉ちゃん、あとは金髪サングラスの男の人!」


一方「……ここに連れて来られたのは他でもねェ。島に伝わる碑文の謎を解けってことだ。」


上条「……碑文?」


美琴「……知ってるわ。黄金の魔女伝説。……魔女なんて本当にいるのかしらね。」


打止「……………。」

紗音「…今日はお客様が来られる日ですね。どんな方達なのでしょうか?」


源次「……学園都市というところから来られる大切なお客様だ。くれぐれも失礼の無いように。」


熊沢「久々のお客様ですか…金蔵様も出てこられると良いのですけどねぇ。」



嘉音「……ベッドルームのメイキングが終りました。」


源次「……さあ、お客様を迎える準備を続けよう。」




――――――――――――――


土御門「……で、結局"グループ"は全員集合というワケか。」


海原「そのようですね。まぁ来ているのはグループだけではないようですが。」


結標「…みたいね。さっき見たのは"アイテム"の滝壺理后で、その前は"スクール"の垣根帝督。ホントに何でもありなのね…。」


土御門「まあそう悲観する事も無い。少しは"ドラゴン"に近づける手掛かりが得られるかもしれないしな。ところで……」


結標「ああ、一方通行?彼なら最終信号と一緒にいたわよ。あとは幻想殺しと超電磁砲もいたみたいだけどね。」


海原「……御坂さんも?」


土御門「……かみやん?碑文の謎を解くのにいるってのか…?」


結標「…ま、どうでもいい話よ。誰が居ようが居まいが私達が一番に謎を解くっていうのに変わりはないんだから。」



海原「……なんだか嫌な予感がしますが、確かに今はそれが一番の優先事項ですね。急ぎましょう。」

麦野「6月とはいえ流石に暑いわねー。仕事だって聞いてたけどこれから水着でももってくればよかったかもね。」



滝壺「……むぎの。今日の仕事は3人でするの?」


絹旗「電話の女から直接そう言われましたのでフレンダの能力は超必要ないと言うことで超おっけーなんじゃないですか?」


麦野「そ。まあここは観光地じゃないみたいだし、あんまり来ても面白くはなかったから結果的によかったんじゃない?……それに、呼ばれたのは私達"アイテム"だけじゃないみたいだし。」


滝壺「……南西の方から超電磁砲のAIM拡散力場を感じる。後は…"スクール"の垣根帝督もいるみたい……。」


麦野「……へぇ。垣根帝督に超電磁砲ねぇ。ちょっとは面白くなりそうじゃない。」



―――――――


初春「うーん…。どうして私が呼ばれたのか分からないです。」


姫神「やっぱり。それはあなたが守護神だからじゃない?それなら。私の方が尚更。」


雲川「理由は合ってるだろうけど。でも、たかが碑文程度でこの私から暗部、原石まで揃えるとは相変わらず上のやることは意味が理解できないけど。」


初春「碑文というと暗号みたいなものですよね…?そんなもの私の分野からは外れると思うんですけどねー…。」


姫神「……たしかに。それは言えるかもしれない。」

 

 

 

 

懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。



川を下れば、やがて里あり。
その里にて二人が口にし岸を探れ。
そこに黄金郷への鍵が眠る。
鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。



第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ。
第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。
第四の晩に、頭を抉りて殺せ。
第五の晩に、胸を抉りて殺せ。
第六の晩に、腹を抉りて殺せ。
第七の晩に、膝を抉りて殺せ。
第八の晩に、足を抉りて殺せ。
第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れやしない。
第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。

 

 

 

上条「おお!なかなか迫力ってものがあるなコレ!」



美琴「これは財宝の隠し場所を示してるってコトなのかしら?」


打止「みたいだねってミサカはミサカはお姉様に賛同してみる。うーん…でもそのわりには"殺せ"とかあんまり状況にそぐわないワードが入ってるしってミサカはミサカは頭を悩ませてみたりっ!」


一方「……なンかの暗示じゃねェのか。にしても、こンだけのヒントで解けってのは無理があると思うがなァ……」


上条「まず"故郷"ってのが誰の、何のかが分からないと"鮎の川"ってのが特定のしようがないよなあ…」


美琴「この魔女っていうのも何だかねぇ……科学の街、学園都市に住む私達にそんなオカルト信じろっていうのも…」


打止「魔女はいるんじゃないかなってミサカはミサカはあなたに打診してみる。古くから魔女は信じられてきたし、今も外国じゃ魔術師さんっていうのはいるみたいだよ。」


上条「まあそれもそうだよな。これならインデックスも連れて来るんだったな…。とにかくまずは聞き込みからだな。」


美琴「うん…。それもそうね。実際もう他の人はそうしてるみたいだし。」


上条「一番早いのは当主の右代宮金蔵さんに聞くのが良いんだろうけど、俺達の前に出てくる気は無いみたいだしな…」


美琴「それがおかしな話よね。依頼主が出て来ないなんて。本当に碑文の謎を解かせて財宝が欲しいなら自分自身で今分かることを私達に話すことが良いなんて誰にでも分かることなのに……。」


打止「…人見知りさんなのかもってミサカははミサカは言ってみる!」


一方「……黙ってろクソガキ。そんな様子じゃどうやらオマエ達と居ても何の利益もなさそうだなァ……俺は一人で行動するからオマエは三下と超電磁砲と居てろ。じゃあな」


上条「え!?あ、おい!!一方通行!?」

一方(……学園都市が用意したこの舞台。今見た限りじゃ超能力者が4人に原石にトップクラスのハッカー、その上暗部に属してる人間がわんさか居やがる。それも上層部に近いような部隊ばっかじゃねェか…アイテムにスクール、それにグループか。どォ考えたってただの宝探しゲームじゃねェ事は言うまでもなく明らかだ。さっさと土御門のヤローに連絡取って……)



??「よぉ、第一位。」



一方「……なンだ、オマエか。クソメルヘン。」



垣根「ハッ!テメェの能力も大概だと思うけどな。」



一方「………御託は良い。俺に何の用だ。」



垣根「…なあに、簡単な事だよ。俺と組め、一方通行。」



一方「………何の為に?」



垣根「第一位様の脳なら言わなくても分かると思ったんだがな……。俺とテメェ、目的は同じだろ?本当は心理定規か心理掌握が来れば少しは話が早かったんだが、招待券を持たない者は絶対にこの島には着けないようになってるらしい。アイテムの連中が三人な様にな。」



一方「……つまりは第一位と二位が組んでさっさと謎を解いてしまいましょォって事か。」



垣根「まあそういうことだ。これが簡単にいかないってことはテメェが最終信号を幻想殺しのところに置いてきたことからして分かってんだろ?」




一方「………」


魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
一つは、黄金郷の全ての黄金。
一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
一つは、失った愛すらも蘇らせる。
一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。



安らかに眠れ、我が最愛の魔女、ベアトリーチェ。

源次「ようこそ、六軒島へ。学園都市からお越しの皆様方。お集まり頂きました事を感謝致します。滞在して頂く期間、我々使用人が全力を尽くしてお世話致しまので宜しくお願い致します。」

熊沢「使用人の熊沢でございます。」

紗音「同じく使用人の紗音です。そしてこっちは嘉音。」

源次「……ここには皆様方に依頼をした当主も居るのですが、残念ながら体調が優れないということで、この場に出席出来なかったことを当主に代わりお詫び申し上げます。」

紗音「…それでは食事が終わったお客様からゲストハウスの方のお部屋に御案内致しますのでまたお申しつけ下さいませ。」


――使用人だという4人が紹介をそれぞれ終わらせると、彼らは部屋を出て行った。部屋は14人きり。いつもは煩い"電撃使い"様すらも珍しく黙っていて、れぞれが黙々と食事を口にしている。一介の使用人が作ったにしてはやけに美味しい…他に誰が料理人でもいるのだろうか。仕方ない…

上条「…あ、あの。皆さんはどうしてここに呼ばれたんでせうか?いや…一応確認の為みたいなもんなんだけど」

麦野「…あんたは幻想殺しだったっけ?対面だったら"はじめまして"かしらね。ま、いいわ。本題に移るけど、ここに来た理由はみんな同じよ。きっと。ここの当主サマからの依頼【魔女の碑文の謎を解く】、そのためにわざわざ学園都市を出てオンボロな船に揺られて来たってワケ。」

海原「………」

上条「…やっぱり、それは確定してるんだな。えっとじゃあさ、その会ったことあるやつとかもいるかもしれないけどさ、一応しばらくは一緒に過ごすんだし、みんなで自己紹介とかしておかないかなーっとか思うんだけど…」

垣根「……まあそれもそうだな。名前くらい知っておかないと不便だし。じゃあまず幻想殺しからだな。」

御坂「…!」

上条「お、俺から!?」

麦野「そりゃそうでしょ。言い出したのアンタなんだから。それとも何?この私からしろとか言うんじゃないでしょうねぇ…?」

上条「い…いえ!滅相もないです!是非上条さんからさせて頂きます!!」


――そうして始まった自己紹介。上条当麻から始まり絹旗最愛で終わる。まあ知ってるヤツもいたとはいえ、どうしてこいつまでと思わせるようなやつもいたが…俺には関係ない話だな。

上条「……とまぁ、全員の自己紹介が終わったわけだけど、この後はどうするんだ?」

麦野「私は一旦こいつらと部屋に帰るわ。荷物の整理もしたいしね。」

御坂「わ、私も初春さんと部屋に戻る…。」

姫神「……同じく。」


――ノックの音が聞こえる
使用人か?部屋の案内だとしたら偉くタイミングが良いと言うべきか…。


源次「…お客様方。先にお部屋の御案内をさせて頂きます。最初にお聞きいたしました方々で一組として一部屋となります。今回の御依頼について詳しいご説明したしますので、また後ほどここにお集まり頂くようお願い申し上げます。」


――部屋と言えばそうだ…疑問に思ったのは"部屋割り"だ。俺達が泊まるのはゲストハウス。右代宮家といえば学園都市にいる俺達でも知っているような大富豪…なのにその別荘にたかが14人程度で個室もないというのはどういうことだ…?いや、あるけれどわざと俺達を複数人数で居させる為…?


【部屋割】
1・麦野、絹旗、滝壺
2・一方通行、打ち止め
3・上条、垣根
4・姫神、雲川
5・御坂、初春
6・海原、土御門、結標

 

 

Room1

絹旗「結局、超何もわからなかったわけですが。」

滝壺「…わかった事と言えば…この島にはさっきの人達以外、能力者はいないってことくらいかな。」

麦野「ふぅん。にしてもやっぱりここに呼ばれた選考基準が分からないわね。フレンダや心理定規がいないことから、どうやら当主サマは選んで私達ここに呼んでるみたいだけど……そのワリにはただのレベル1のお花畑とか"吸血殺し"とかいうワケの分からない能力者もいるし…。」

滝壺「"吸血殺し"なんて聞いたことない能力…。そういえばあの子にはふつうじゃないAIM拡散力場を感じたような気がする…。」

絹旗「"吸血殺し"っていうのは原石なんじゃないですか?超気になります…。」

麦野「…原石ねぇ。私らは脳ミソに電極ブッ刺して必死で能力開発してるってのに、いいものね。」

滝壺「…うらやましいの?むぎの。」

麦野「羨ましくないっていうと嘘になるわね。にしても…吸血殺しって何の能力なのかしら?」

絹旗「…そのままの意味で取ると超吸血鬼を殺す能力ってことになりますね。」

麦野「原石ってのはどうも変わった能力が多いような気がするわ。第七位にしてもそうだし。吸血鬼ねぇ………ここの魔女ってのにしてもそうだけど最近はオカルトが流行ってんのかしら?」

滝壺・絹旗「………さぁ?」

 

 

Room2


打止「ごはんおいしかったねってミサカはミサカはさっきの味を思い出してみたり!」


一方「あァ、そうですねェ。で、なンで俺はオマエと同室なんですかァ?」

打止「それはそれはミサカが源次さんにお願いしたから!ってミサカはミサカは種明かししてみる!」

一方「もォ…勝手にしてろ。俺は一度外見てくるからオマエはここで待ってろ。」

打止「うーん…ほんとは一緒に行きたいってワガママ言いたいけど遊びに行くみたいじゃないからミサカはミサカは空気を読んでみるねっ」

一方「…少しは賢くなったンじゃねェのかクソガキ。じゃなあ、ちゃンと待ってろよ。」






打止「…気をつけてね。魔女は、出会わないように。ってミサカはミサカは呟いてみる……。」

 

 

 

Room3

垣根「てなワケでよろしくな、上条!」

上条「…今だに納得がいかないんですが、何故上条さんはあなたと同室なんでせうか?」

垣根「そりゃ余りモノ通しってトコだろ。まぁお前は望めば超電磁砲と同室になれただろうけどな。」

上条「いや…全力で遠慮します。一日中あいつの電撃受け止めるのなんて勘弁したいところです…。それに御坂と同室なんてまずあいつが嫌がるだろうしな。」

垣根「…嫌がるかは知らねぇけどな。ま、あのお花畑の子…初春飾利さんだっけ?あの子は友達みたいだしどう足掻いても俺とお前は同室だったっぽいけどな。」

上条「まあ俺は構わないですけど…垣根さんは良かったんですか?俺と同室で。」

垣根「垣根でいいぜ、上条。俺は別に構わねぇよ。どうせこの部屋は寝泊まりくらいしか使わねぇんだし。それにお前の事も知りたいと思ってたところだし、な…。」

上条「?」

 

 

 

Room4

姫神「……ということだから。よろしく。雲川先輩。」

雲川「私は誰とでも良かったんだけど、結果的には最善の幸だな。姫神、良かったら暇潰しでもお前の能力について聞かせて欲しい。ただの興味本位なのだけど。」

姫神「……私の。能力?」

雲川「そう。お前の能力、原石なんだろう。その"吸血殺し"。ここに呼ばれたという事は、お前の能力が碑文を解く上で、いや…解いた上で、必要になる可能性があると言うことだけど。私と同じようにな。」

姫神「……吸血鬼…。」

 

 

 

Room5

御坂「初春さんも来てたなんて驚いたわ。」

初春「私が一番驚いてますよー。いるのはレベル5の方とかですし、どう考えても場違いな気がします。一応、ノートパソコン持ってきたんですけど、あまり必要ないみたいですしね。ああそういえば白井さん寂しがってましたよー。御坂さんが出ていくって。」

御坂「ああ、黒子ね……昨日も散々泣かれたわ…。行かないでって…。佐天さんは何も言わなかったの?」

初春「佐天さんもずるいずるいって言ってましたよー。白井さんにはきちんと言ってませんでしたので、まさか御坂さんと一緒だとは思ってませんでした。」

御坂「…たぶん正直言うと、碑文を解くのに必死なのは一方通行とか麦野さん達だけみたいだし、何日かすれば誰かが解くんじゃないかなぁ。」

初春「碑文を解くと黄金郷へ行けるんでしたよね。そしてそこにある黄金を得られる…と。」

御坂「やっぱり疑問なのはどうしてそれが私達なのかってことね…。あれ、読む限りじゃ暗号を解いた人間に全ての遺産を与えるってことだろうし、親族でもない私達が何で……?」

初春「そうですね…。たぶん親族は、いないんじゃないですかね?」

御坂「え?」






初春「魔女伝説連続殺人事件」






初春「古い話みたいですけど、それがここ六軒島で起こったみたいですね。」

御坂「…さ、殺人事件!?どういうことなの!?」

初春「まあたぶん、ただの遺産相続の争いの末だと思いますよ。殺されたのは親族と使用人だけみたいですしね。このパソコンじゃ、あまり詳しい事は分からなかったんですけど。」

御坂「で…でも、皆にこの事言わなくてもいいのかな…!?」

初春「事件が起こったのは1986年ですよ?私達が生まれるより前の話です。それに大体、ここの所有者は代わっているかもしれませんよ。碑文を読む限りじゃ、黄金は六軒島にあるわけではなさそうですし、もし生き残りがいたとしても、ここを所有しておく意味がないじゃないですか。」

御坂「…そ、そうね。そうよね。皆に変な混乱を与えても駄目だしね…!」

 

 

 

Room6

海原「…良かったんですか?結標さん。」

結標「部屋の事?別に構わないわ。あなた達とだったら変な気を使わなくても良いし。なんて相手はロリコンだしね。」

土御門「にゃーお前には言われたくないぜよ。ショタコン。」

結標「なっ…!誰がショタコンよ!!」

海原「まあまあ、お二人共落ち着いて下さい。我々は喧嘩をする為に来たのではありませんよ。」

土御門「………それもそうだな。ところで一方通行はどうした?」

結標「ああ、どうもスクールのリーダー・垣根帝督と組むみたいよ。」

海原「…意外ですね。あの二人はてっきり犬猿の仲だと思っていたのですが。」

土御門「一方通行が上手いこと垣根帝督の口車に乗れられたんじゃないか?」

結標「かもね。一方通行から誘うとは思えないし。」

土御門「まあ、俺達は碑文の謎が解ければそれで良い。あの二人が組むって言うのならそれを出し抜くまでだ。」

結標「……これで少しでもドラゴンに近付く事が出来たら良いのだけどね。」

海原「無いよりは有るという可能性が高そうですし、今、僕達が出来る最善の事をしましょう。………ではそろそろ行きましょうか。例の説明とやらに。」

 

 

 

6月20日21:30~本館~

――そうして一旦解散した俺達だったが、使用人・呂ノ上源次の招集により再び本館に集まることになった。そして事件は始まりを告げる。



上条「部屋は綺麗だったし、飯は文句に美味いし、ホント来て良かったな!御坂!」

御坂「あんたはそればっかりね…。あのシスターの暴食が移ったんじゃないの?」

上条「イ…インデックス!?…それはないと願いたい…。」


――部屋に最初に来たのは俺だったが、しばらくして人が集まって来ても打ち止めの姿が見えない。あいつと一緒じゃなかったのか…

滝壺「……あの小さい子は?」

一方「……やっぱオマエ達の所でもねェのか。」

絹旗「?私達は超知りませんよ。超電磁砲のところかお花畑さんのところじゃないんですか?超仲良さそうにしてましたし。」

一方「いや……聞いたが知らねェってよォ。オマエ等の所でもねェなら、またどっか走り回ってやがンのかァ…?」

絹旗「いないんですか?……この雨ですし、外にいるのなら超早く探した方が良さそうですね。風邪を超引いてしまいます。」


垣根「あれ、一方通行。結局、あの子いなかったのか?ゲストハウスの方は見てきたけど居なかったぜ。ここに来たなら使用人の誰かが見てるだろうから、やっぱり外に出てんじゃねぇか…?探しに行くか?」

滝壺「……心配だね。傘、持ってると良いんだけど。」


一方「……見てくる。」

絹旗「私達も超行きますよ。一方通行さん、杖突いてますし超心配です。滝壺さんは麦野と、ここで待っててください。帰ってくるかもしれませんので。」

麦野「はいはい。来たらケータイに連絡いれるわ。」

滝壺「きぬはた…気をつけてね。」

 

 

6月20日21:45~バラ庭園~


一方「……あンのクソガキ…。どこ行きやがった…部屋に居ろってあンだけ言っておいたのによォ…。」

絹旗「ある程度近くは探しましたし、麦野から連絡は無いので、後は超ここだけなんですけどね…。」

垣根「まあ子供は珍しいもの好きだし、綺麗だから見に来たんじゃねぇか?薔薇なんて学園都市じゃ珍しいしな。だからあんま怒ってやんなよ。」

絹旗「超同感です。私もこんなにたくさんの薔薇は始めて見ました。……この雨で散ってしまわなければ、超良いのですけどね。」


一方「……奥見てくる。」

絹旗「じゃあ私は超右方を。」




―――


水滴が、何かに叩き付けられているような音が聞こえる。
水滴は雨、何かは傘のようだ。




一方「ラストオーダー!」


――見付けた。
広くないバラ庭園だから良かったものの…と俺は安堵する。
打ち止めは傘を差しながらバラの植わっている花壇で何かを探している様に見えた。


打止「ミサカの薔薇…ねぇ、一方通行…ミサカの薔薇がないの!」
一方「オマエ何やってンだ!今何時だと思ってやがる!」

打止「ミ、ミサカのね…ミサカの薔薇が無いのってミサカはミサカはあなたに主張する!覚えてるでしょ?ここに来た時、お姉様がリボンを結んでくれた薔薇……ないの。確かにここにあったのにってミサカはミサカは!」


――薔薇?お姉様?
記憶を手繰ると一つだけ覚えがあった。
島に着いた後、超電磁砲と三下とここを通った時の事だ。

 

 

6月20日13:40~バラ庭園~



打止「ねー!見て見てお姉様!ってミサカはミサカは手を引っ張ってみる。」

御坂「うわー!すごい、綺麗なバラねぇ。」

上条「すげぇなあ。赤に白に…ちゃんと手入れされてるんだな!」
一方「ンな事どォでも良いからよォ…さっさと行くぞ。こっちは杖突いてンだよ。」

打止「もーあなたには風情っていうのが理解出来ないのってミサカはミサカは憤慨してみたり!って……あれ?ねぇねぇお姉様、このバラ…。」

御坂「どうしたの、打ち止め?……あら、このバラだけ元気ないわね。ちょっと待って。…………ん、これで良し!」

打止「リボン…?」

御坂「そうよ。これですぐ分かるでしょ。ここにいてる間、あなたがこのバラの世話をしてあげるといいんじゃないかなって思って。」

上条「それは良いな。頑張って元気にしてやれよ、打ち止め。」

打止「うん!ってミサカはミサカは元気よくお返事してみたり!」

一方「……ハァ。」

 

 

 

――――

6月20日21:48~バラ庭園~


一方「……あのバラか?」

打止「そう…無いの。探しても、探してもってミサカはミサカはしょんぼり気分。」

一方「……明日もし晴れたら俺も探してやる。今日は戻るぞ。」


打止「ほんとに!?絶対だよってミサカはミサカは約束を取り付ける!」



―――遠くからバシャバシャと水が跳ねるような音がする。
絹旗最愛だ。


絹旗「あっ!一方通行さん!見付けたのなら超早く連絡ください!私ずっと超走り回ってたんですよ!?」

一方「……忘れてたわ。」

絹旗「そうだと超思ってましたけどね…。垣根さんも、もうすぐ来るそうです。……それにしてもちびっ子ちゃんは傘持ってたんですか。超良かったですね。」

打止「ミ、ミサカちびっ子じゃないってミサカはミサカは超反論してみたり!」

一方「……十分チビじゃねェか、クソガキ。それより窒素装甲に言う事あるんじゃねェのか?」

打止「あ…!そうだ……。心配かけてごめんなさいお姉ちゃんってミサカはミサカは素直に謝ってみる…」

絹旗「良いですよ。一方通行さんの超焦ってる姿見られて超面白かったですしね!」

一方「オイコラ。怪力チビ。」

絹旗「じゃあ私はとりあえず麦野に超連絡入れてきます。」

――そういうと、絹旗は少し離れてから、懐から携帯を取り出し電話をかけ始める。
そして、しばらくすると遠くから垣根の姿も見えた。



垣根「お、やっと見付けた。」

打止「垣根さんもごめんなさいってミサカはミサカは謝罪の気持ちを表わにする…」

一方「……わざわざこンな天気の中、薔薇を探しに来てたンだと。……悪かったな。」

打止「く、来る時は雨降ってなかったの!ってミサカはミサカは弁解する!」


垣根「ふぅん。にしてもミサカちゃん傘持って行ってたのか。用意がいいな。」

打止「ううん、ってミサカはミサカは首を振って否定をしてみる。傘はね…貸してくれたの!」

一方「…はあ?」

垣根「貸してくれた?……使用人の人か?」






打止「ベアトリーチェ。」






一方「はァ?」

垣根「………。」

打止「ベアトリーチェがね、ミサカに傘を貸してくれたの!」


絹旗「……ちびっ子ちゃん、超何の話ですか?電話を終えて来てみたら、魔女伝説の話ですか?」

一方「……クソガキの戯言だ。気にすンな。戻るぞ。」

打止「ちょっと!ミサカの言う事信じてないでしょってミサカはミサカはあなたの後を追ってみる!」

絹旗「?」

垣根「……雨、強くなってきたな。」

 

 

 

6月20日22:10~本館~

御坂「打ち止め!いなくなったって聞いたけど、大丈夫だった?」
打止「うん!心配かけてごめんなさい、お姉様。」


――俺達が帰って来たところで、姫神と雲川もやってきた。使用人達は俺達が部屋に戻っている間、どうやらデザートと茶の準備をしていたらしい。席に着くと鼻孔を擽る茶の良い匂いと共に、綺麗に飾り付けられたケーキが運ばれてくる。


結標「あら?良い香りね。」

麦野「そうね。良い香り。これは…オレンジペコ?」



――結標淡希と麦野沈利。結標といえば風紀委員の白井黒子と似た能力だったと、ふと思い出す。…オレンジペコってのは紅茶の葉の名前のことだろうか?



紗音「え…?あ、あの…えっと…たぶん…」

源次「その通りでございます。結標様、麦野様。」



――メイドの女は紗音だったか。今、答えたのは呂ノ上源次。茶の葉を即答したってことは、食事を担当しているのは呂ノ上源次、一人なのかもしれない。



雲川「さっきからあのメイドばかり見ているようだけど?上条は。」

上条「なっ!先輩はいつからそこに!?」

雲川「いつからって、初めからだけど。気付いてなかったお前はやはり馬鹿だと、今更ながら証明されたな。」

上条「くっ…!俺はもう何も言いませんよ…。あなたに口で勝てる人間なんてこの世にいやしない!上条さんは断言できる!」

雲川「…訂正しろ。"口で勝てる"ではなく"頭が良い"にな。それに、今の言い分だとお前はお前自身で自分を馬鹿と認めたようなものだけど。」

上条「………。」

 

 

――気付けば10時をとっくに過ぎていて、時計の長針は6を指し示していた。クソガキは「こんな時間にケーキを食べたら…」とかぶつぶつ言ってやがったが、結局食べてやがる。俺の分まで。



源次「…それでは遅くなりましたが、只今より説明を始めさせていただきます。まずは…こ、」

打止「待って。ってミサカはミサカは源次さんに制止をかけてみる。」

源次「………。」

一方「…オイ、クソガキ。邪魔するなら…」

打止「違うよ、邪魔じゃないの。ミサカはね、頼まれたの。説明が始まったらこれを読むようにって。」

御坂「……打ち止め?」



――打ち止めが肩から下げるタイプの小さな鞄から取り出したのは封筒に入った手紙。片翼の柄の入った封筒に、蝋燭で封が施されている。だが、封筒のサイズに鞄が合わなかったのか、端の角は折れ曲がってしまっている。



紗音「そ……それは!」

嘉音「…………。」

絹旗「超何ですか?それ。」

打止「手紙だって。みんなが揃ったらね、読み上げるように言われたのってミサカはミサカは白状してみる。」



雲川「………面白い事になってきそうだけど。」

 

 

 

【魔女の手紙Ⅰ】

 

六軒島へようこそ、学園都市の皆様方。
 私は金蔵さまにお仕えしております、右代宮家顧問錬金術師のベアトリーチェと申します。

 さて、最初は皆様方とっては内輪の話となり、幾分退屈と感じられる事もございましょうが、只今から始まる碑文の謎解きにおいては重要な事項となります故に、どうかご了承くださいませ。


 私、ベアトリーチェは二度に亘りご契約に従い右代宮家にお仕えしてまいりましたが、本日、再び金蔵さまよりその契約の終了を宣告されました。

よって、本日を持ちまして、右代宮家顧問錬金術師のお役目を終了させていただきますことを、どうかご了承くださいませ。

さて、ここで皆様に契約の一部をご説明しなければなりません。これこそが皆様にとっては本題となることでしょう。



『私、ベアトリーチェは金蔵さまにある条件と共に莫大なる黄金の貸与をいたしました。
その条件とは、契約終了時に黄金の全てを返還すること。そして利息として、右代宮家の全てを頂戴できるというものです。

これだけをお聞きならば、皆様は金蔵さまのことを何と無慈悲なのかとお嘆きになられるでしょう。
しかし金蔵さまは皆様に富と名誉を残す機会を授けるため、特別な条項を追加されました。
その条項が満たされた時に限り、私は黄金と利子を永遠に失います。

◆特別条項
契約終了時にベアトリーチェは黄金と利子を回収する権利を持つ。
ただし、隠された契約の黄金を暴いた者が現れた時、ベアトリーチェはこの権利を全て永遠に放棄しなければならない。
……利子の回収はこれより行いますが、もし皆様の内の誰か一人でも特別条項を満たせたなら、すでに回収した分も含めて全てお返しいたします。』



――これが1986年、私が当時の右代宮家の方々に送らせていただいた手紙の一部です。

 しかし残念ながら、当時の右代宮家の方々は誰一人として、この碑文の謎を解き、黄金を暴くことは出来ませんでした。よって私は契約のとおり、黄金貸与の利益として全てを回収させていただきました。

 そして再び、碑文に示された場所には黄金があります。次のゲームの参加者は今此処にいらっしゃる皆様方でございます。黄金を暴けたならば、全ては貴方の元に。謎を解けなければ、ゲームの参加料として、また全てを回収させていただくことになるでしょう。

なお、回収の手始めとしてすでに右代宮家の家督を受け継いだことを示す“右代宮家当主の指輪”をお預かりさせていただきました。
封筒の蝋印にてそれを、どうかご確認ください。

黄金の隠し場所については、すでに金蔵さまが私の肖像画の下の碑文にて公示されております。
条件は碑文を読むことができる者すべてに公平に。
黄金を暴けたなら、私は全てをお返しするでしょう。

それではどうか今宵を、金蔵さまとの知恵比べにて存分にお楽しみくださいませ。
 学園都市にて培われた知力を、存分に発揮していただき、金蔵さまからのご依頼に答えられるよう、十二分に努力していただけますようご期待申し上げます。
今宵が知的かつ優雅な夜になるよう、心ならお祈りいたしております。

 どうか二度目の惨劇が起こることのなきように。


――黄金の魔女ベアトリーチェ

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