夜の散歩(公園犬プレイ)編


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上条の住む学生寮から歩いて約15分のところに、その公園はある。

 住宅や商店の密集地からやや離れて設置されたその場所は、昼間であっても訪れる者はあまりいなかった。

 だがもし、この公園に来訪する者を計上していたならば、この数ヶ月の状況に首を傾げたに違いない。

 何しろ、昼間から日が落ちるに至るまで、脚を運ぶ人数が0になっていたのだから。
「さて、と」

 公園にたどり着いた上条は、一度ぐるりと周囲を見回した後、視線を上に向けた。

 彼が見ているのは、公園の中央付近に設置されたアスレチックジム―――そこから四方に伸びる、細い縄だった。

 縄は各々、東西南北のフェンスに無造作に結び付けられている。地面から高さ2メートルの位置にあるので、普通に歩く分には問題がない。

 とはいえ、あたかも祭のヤグラのように縄化粧されたそのアスレチックジムは、遊具としての機能を疎外され、伸びた縄と相俟って、公園そのものの邪魔にもなっていた。

「…………」

 上条はその縄が、以前きた時と変わりがないことを確認して、口元に笑みを浮かべた。

 縄の由来は忘れもしない、夏休み最後の日に出会った魔術師だ。

 禁書目録の探索に時間がかかったときのことを考えて、先だって用意したネグラだ、と彼は説明していた。縄により他者に公園の存在を忘れさせ、なおかつそれに気がつかせない、というものであるらしい。

 たとえ真横の道を歩いているときに公園内で爆発があっても、認識すらできないとのことである。

 彼と別れる際にこの結界の後始末を依頼され―――イマジンブレイカーのために上条は認識可能だった―――そして綺麗さっぱりそのことを忘れていたのだが、美琴とこういうことをするにあたって、こんな風に役立つとは思ってもみなかったものだ。

「…………」

 振り返る上条。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 荒い呼吸。

 上条の、腰骨辺りまでしかないジャンパーを羽織った美琴が、ちょうどいま、公園に脚を踏み入れたところだった。

 菊座から生えた『尻尾』と蜜に濡れた股間を両手でそれぞれ隠すようにしている美琴は、当然この公園に結界があることなど、知りもしない。

「ついたぜ、美琴」

 言いながら、右手に持っていた美琴のコート―――彼女のおもらしで濡れたため着れないものだ―――を側にあるベンチの背もたれにかける上条。

 そして、そのままベンチに腰をおろし、脚を組んだ。

 じっ、と美琴を見る。

「どうすればいいか、もうわかるよな?」

 と、上条が言った。
「はぁ、はぁ、う、うん……」

 美琴は少しだけ迷うように肩を震わせてから、しかし、上気した頬のまま頷いた。

 そして尻と股間を隠す手をどけ、そのまま、ジャンパーの合わせに手を添える。

「み、見てぇ……」

 ゆっくりと、見せ付けるように、あるいは焦らすように、前を開いた。

 さきほどコートを脱いだときとは明らかに異なる、勢いだけに依らない意思ある動きで、だ。

「あっ、はあっ」

 ジャンパーの襟が、肩を滑り落ちる。だがジャンパーはそのまま地面に落ちない。

 美琴は両手を袖から抜かず、ひっかけたままで動きをとめた。

 そして上条を見る。

「はあっ、んん……ぁあ、んあ……」

(見て、当麻……私のカラダ、イヤらしいでしょ……?)

 街灯の明かりの中に、靴と、靴下と、そして首輪と『尻尾』だけを身につけた美琴の裸身が浮かび上がった。

 年齢で言えばやや薄い胸は、そのピンク色の先端を年齢不相応に固くしこりたたせ、彼女の呼吸に合わせて柔らかそうに僅かに震えている。

 濃くも薄くもなく生えそろった茂みは、ぬるりとした粘液と熱を失った『オモラシ』に濡れている。

「…………」

 上条は何も言わない。何も促さない。

 ただいつもの笑みを浮かべ、ストリップでもしているようにジャンパーを脱ぐ美琴を見つめていた。

「んっ……」

 その視線に、美琴の下腹が、ジクリ、と疼く。

 新たに湧き出した蜜が内股を滑っていった。
(あは……私のアソコ、ビチャビチャになっちゃってる……)

 子供と大人のちょうど中間に位置するような身体に、アンバランスな欲情にまみれた顔。その表情は、彼女が意思を失う事なく、正気のまま色欲に堕ちたことを示している。

(見られちゃうよ……いま誰かきたら、絶対、見られちゃう……)

 上条ではない、そして先程のような知り合いでもない誰かに痴態を見られてしまう。見られるだけでなく、何かで撮影されるかもしれない。

「―――っ」

 ゾクリ、と美琴の背中に快楽が走った。

 結界が張られていることなど知らない美琴にとっては、ここはただの公園だ。

 木々が多少の目隠しになっているとはいえ、基本的に人の目を遮るほどのものではない。ましてやいま、美琴は公園入口から数歩入ったところに立っている。

 もしいま誰かが公園の方に目を向ければ、完全に丸見えだ―――と美琴は思っているのだ。

「あぁ……見て、もっと見てぇ……」

 無意識のうちに欲望、否、願望を口にする美琴。

 蜜が溢れ続ける秘裂を見せ付けるように脚を肩幅に開き、そのまま、すくい上げるように、くいっ、くいっ、と腰を前後させる。

 その動きで彼女の胸がプルプルと震え、さらに股間からは糸をひいた雫が落ちていった。

「……美琴」

 上条が組んでいた脚をとき、膝を僅かに開いた。

 彼のジーンズの股間部分は、薄暗い中でもはっきりとわかるほどの変化が見て取れる。

 それに気づいた美琴の表情が、とろりと溶けた。

(あぁ、とうまの、あんなになってる……とっても苦しそう……)

「はぁっ、はぁっ、んくっ……あっ、はぁ……」

 美琴が唾を飲み込み、ついで、腕をジャンパーの袖から抜いた。

 パサリとジャンパーが地面に落ちるが、美琴も、上条も気にしない。二人とも、いまは自分の目の前にいる相手の様子にだけ、興味があるのだ。

 もう彼女の身体を隠すものは、何もない。
(当麻……とうま……)

 ふらふらとした足取りで上条に近づく美琴。一歩一歩のたびに、彼女の尻で『尻尾』がフルフルと揺れ、微細な快感を身体に響かせた。

 そして彼女は両手を胸に抱くようにして、

「当麻、お願い……私にさせて……」

 と、言った。

 美琴の視線は、上条の顔に向かない。彼女の目が見つめているのはただ一点である。

 僅かに俯いてモジモジと尋ねるその仕種は恥ずかしがる年頃の少女の風で、だからこそ、いまの美琴の淫らさを引き立たせた。

「…………」

 しかし上条はこたえない。ただ、美琴を見つめ続けている。

(ああぁ……)

 彼の言いたいことを正確に読み取った美琴が、さらに身をよじらせた。

 自分がいまからすることを思い、ぞくぞくと震える。

「はぁ、はぁ、はぁ」

 そして美琴は上条の眼前三歩のところで脚をとめ、ちらり、と己の唇を舐めた。



「お願いとうま……わたしに、とうまのおちんちん、ペロペロさせて……」
「ああ、いいぜ」

「!」

 上条が頷くと同時に、美琴はその両の手を迷いなく地面についた。

 掌と膝に土の感触。そして、突き出された尻たぶの間を、するりと風が通るのを感じる。

「はあっ、はあっ、はあっ」

 美琴はそのまま四つん這いで上条に近づき、軽く左右に開かれた彼の膝の間に顔を突っ込んだ。

 ジーンズのファスナー金具を舌で起こしてから、口でくわえる。そしてまるで土下座でもするように、頭をさげてファスナーをおろした。

「んんぅ……」

 そうしてできたジーンズの『穴』に鼻先を突っ込む美琴。

 かたい感触。

 トランクスの合わせ部分から顔を出したソレを頬に感じた美琴の鼻孔が、むわりとしたニオイを感じ取った。

「っ!」

 汗と、アンモニアと、そしてもうひとつ。

 美琴にとっては嗅ぎ慣れた、そして味わい慣れたもののニオイ。

(何もしてないのに、もう、こんなに……)

 ニオイに身体が反応し、秘裂が疼く。

 太ももを擦り合わせながら、それでも美琴は目線だけで上条を見上げた。

 しかし、

「ぁ……」

 その視線を遮るかのように、ぽふっ、と頭に上条の右手の感触。

 置き方とタイミング、そして撫でるようでいてやや力の篭っている掌の動きは、彼もまた興奮をしており、それを隠そうとしていることを明確に示していた。

 美琴が、嬉しそうに、淫蕩に、どこか呆けた笑みを浮かべる。

(とうま……とうま……もっと見て……エッチなわたしでもっと興奮して……)
 美琴は唇でトランクスの布地をくわえ、小さく上下に頭を振った。

 一度、二度、三度。

 そのたびに布地がずれ動き、徐々にペニスが露出されていく。

「っ」

 頬で幹部分が刺激され、上条が息を呑む音が響いた。

(気持ちいい? わたしのほっぺで、おちんちん擦られて、気持ちよくなってくれてる?)

 そんな美琴の思いを肯定するように、上条の右手にさらに力が篭る。

「んふ……」

 完全に外にまろび出たペニスを前に、美琴が含むような笑みを浮かべた。

 鼻先で震えるソレは、もう完全に起立し、刺激を求めて震えている。

(こんなに固くなっちゃって、かわいそう……いま、シテあげるから……)

 美琴は大きく口を開け、まるで好物をほうばろうとするかのように、いきり立つソレを咥え込んだ。

「く……」

 上から上条の声。 

「んっ……んふっ、んっ……」

 そのかみ殺した声に、美琴の目が嬉しそうに細められた。

(すごく、あつい……)

 幹を唇で優しく締め付け、さらに口内で舌を絡める。そうかと思えば舌先だけを幹に当てて前後に頭を振り、その裏側を何度も何度も舐め上げ、舐め降ろした。

「んっ、んっ、んっ、んっ……」

 美琴の顔が動く度、尻から生えた『尻尾』がゆらゆらと揺れる。

 それは彼女の奉仕によるものというよりも、むしろ能動的に振りたてられている種類のものだ。

 夜とはいえ、誰に見られるかもわからない公園で、肛門を嬲られながら、犬のように男の性器を舐めしゃぶる。

 常識的に考えれば完全に常識を逸した行為。

 しかし、
(ああ……すごい……すごいよぉ……お尻も、お口も気持ちいい……)

 美琴の表情に浮かぶのは紛れもない欲情の紅。

 ペニスをしゃぶる口元からはポタポタとだらしなく涎が零れ落ち、それと同等の量の蜜が、秘裂から滴り落ちていく。

(でも……これじゃ、やっぱり……)

 きゅっ、と美琴の眉根が辛そうに寄せられた。

 んふー、んふー、と鼻だけで息を吐く彼女が、己の頭を撫でる右手の隙間から、彼の顔を見上げる。

「んっ、んぅん……んふっ、んんっ……」

 上条を見つめる視線に含まれているのは、許しを求める切ない色。だがそれはこの現状を許してほしいと言っているわけではない。

「…………」

 沈黙のままの上条。だが彼は美琴の顔を見て、ひとつ、頷いた。

「!」

 ぱっ、と美琴の顔が一瞬だけ明るくなり、次の瞬間、淫蕩な表情に変わる。

 そして彼女の右手が震えながら持ち上げられた。

 地面についていたために付着していた土を、己の太ももに擦り付け―――そこを濡らす蜜で洗い―――それから、ゆっくりとその蜜の源泉に向けて伸ばされる。

 指先が、到達した。

「きゅうううんっ!」

 ペニスを咥えたまま、美琴が悲鳴を上げる。

「んっ! んくっ! んんっ! んむんっ! んんうっ!」

 秘裂に触れた指先は、彼女の意思すら振り切って陰唇を撫で、陰核をつつき、そして膣口を出入りした。

 目を閉じた少女の身体がビクビクと震える。

(あっ、あっ、やあっ、指、勝手に、あっ、ああんっ、と、とまらないようっ!)

 指先の動きひとつひとつで、震えと悲鳴が上がる。しかしそのいずれも、愉悦の響き以外は含んでいない。
「んんっ、んっ、ううんっ、ちゅぶっ、んちゅ、じゅる、ぷはっ、あっ、ああんっ、んんっ、ちゅぶ……ぅうんっ」

 その間にも唇の奉仕は続く。

 唇で亀頭部分を挟み、舌先が尿道をくすぐる。数回それを繰り返した後、舌先の円周は徐々に大きくなり、やがては亀頭からカリ首、そして幹部分へと下っていった。

 その動きに連動するように、唇は柔らかく、触れる程度にだけ幹を撫で、生まれた隙間からは唾液がとろりとろりとペニスを濡らす。

 そして時折行われる、強い吸引。

 唾液と、カウパー氏線液の混合物をすする音が、じゅるるっ! と夜の公園に響き渡った。

(すごい、すごい……当麻の、びくびくしてる……エッチなお汁がいっぱい出てる……)

 舌に感じる独特の味と鼻に抜ける独特のニオイ。

 決して美味とも芳香ともいえないはずのそれは、確実に美琴の下腹部に悦楽の燃料を注ぎ込み、また、そこから生まれた熱が全身で猛威を振るう。

「うんっ、んっ、んっ、んっ、じゅるるっ、んっ、あはぁ」

 いつしか美琴は四つんばいではなく、背中は丸め、身を縮めるようにして上条の股間に顔を埋めていた。

 膝を地面から持ち上げ、ちょうど踵に座り込むようにしゃがみこむその姿は、そのまま犬が『ちんちん』でもしているかのようなシルエット。

「んっ、んくっ、ちゅばっ、あっ、はっ、はあっ、んんっ」

 美琴の奉仕が途切れ途切れになる。乱れた呼吸が、連続した動きを阻害しているのだ。

 そうなってしまう原因は、たったひとつ。

 地面と尻の間で動く手指。

 指を濡らして流れ落ちる蜜が泡立ち、泡沫のように弾けて消える。しかし美琴の身体の中の熱は、消えるどころか、マグマのように爆発のときを渇望していた。

 『尻尾』が、何かを求めるように、左右に揺れている―――丸い尻が、誘うように揺れる。
「んんっ、んじゅっ、んぷっ、ぷはっ、ああっ、んあっ、はあっ、もうっ、だめぇっ!」

 ビクビク、と身を震わせ、とうとう美琴はペニスから口を離してしまった。

 そして再び上条を見上げる。

 そこに宿っているのは、先ほどと同じ種類の哀願であり―――しかし、先ほどよりもずっと強い感情だった。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 ぐちゅぐちゅと右手が股間で音を立てる。浮いた尻は前後に揺れ動き、『尻尾』の先端を地面に押し付け、肛門に刺激を与えていく。

「…………」

 上条はそれをじっと見つめている。彼の目にも隠しきれない興奮と欲望があり、

(あああ……とうま……)

 その視線は、美琴の欲望をさらにあおっていった。

 そして美琴は、喉を逸らして、口内の唾液を飲み込んだ。

「はあっ、ああっ、お、お願い当麻っ」

 美琴の熱く濡れた吐息が、彼女の唾液にまみれたペニスにかかる。

 身体を起こす美琴。

 自涜を続けていた彼女の右手が止まり、人差し指と中指が陰唇に添えられる。

「ここに、挿入て……」

 指が、左右に開いた。

 くぱぁっ、と開かれた膣口。白く濁った蜜液がぬるりと落ちていくのを感じながら、美琴は言葉を続けた。

「とうまのおちんちんで、ぐちゅぐちゅになった私のここを、いっぱいに犯してください……」
ぎしっ、と古い木製ベンチのきしむ音。

 発生源は、とある公園の隅にあるベンチ。

 ベンチに座った上条をまたぐ形で、美琴が上に乗ったせいだ。

 小さな公園であるため、このベンチもそうしっかりした造りではない。大人、というにはまだ早いが、それでも上条と美琴の二人分の重量を支えるのは厳しいようで、美琴の不器用な動きにあわせて、何度も音をたてる。

「あっ、はあっ・・・」

 美琴が誘惑と恥じらいと、期待の混ざった表情で、上条に抱きついた。

 右足は彼の左ふとももを、左足が右の太ももをそれぞれ跨ぎ、彼女の腕は上条の首に回される。

(当たってる、よ・・・カチカチのが・・・)

 全身でしがみつくような体勢。しゃがみこんだ姿勢の美琴の股間に、上条のペニスが触れている。

「あぁん・・・とうま・・・とうまぁ・・・」

 腕の力を緩め、首をすくめるようにして上条を見る美琴。

 欲情に染まった彼女の瞳が、切なげで、淫靡な光を湛えていた。

「んっ、んんっ、うぅんっ、あっ、はあっ」

 待ちきれないように、美琴の尻が動き出す。

 くいん、くいんと腰を前後させ、そそり立ったその先端で、クニクニと己の陰唇を弄ぶ。潤滑油の影響で先端が上に滑れば、裏筋で陰核をこするように小さく振りたてた。

「はっ、はっ、はっ、んうっ、あんっ」

 浅く早い呼吸の合間にかわいらしく、淫らな喘ぎが織り込まれ、とろりと漏れた蜜が、美琴の唾液に濡れたペニスに絡みつき、ズボンにまで染みを作っていった。
「美琴・・・」

 上条の右手が、美琴の頬に添えられた。さらに左手が少女の白い背中を撫でる。

「んんぅん・・・とうまぁ・・・」

 右手にすりすりと頬を寄せる美琴。

 左手は触れるか触れないかの調子をたもちながら撫でおろされ、腰をとおり、尻に到達する。

 尻の丸みを味わうようにさわさわと左手が動き、時折、『尻尾』をつんつんと刺激した。その度に美琴の菊座は咥え込んだアナルバイブを締めつけ、『尻尾』はふるふると小刻みに震える。

「あっ、あんっ、んく・・・ふ、ふぅん・・・」

 鼻にかかったような喘ぎが美琴の口から漏れ、やがて―――

「と、とうまぁ・・・」

 美琴が、はぁ、はぁ、と吐息を漏らしながら上条を見た。

 温く甘い吐息が上条の髪を僅かに揺らす。

 訴えかけてきているものは、もう問い返すまでも、おねだりをさせるまでもない。

 上条は指先を滑らせて、美琴の首に巻きついた首輪に触れた。
「んっ・・・」

 革の感触を確かめるように上条の手が動く。首輪ごしに彼の掌を想像した美琴が、ぴくりと震える。

 そして上条は、

「・・・いいぜ、美琴」

 と、言った。

「あ・・・」

 一言。

 ただそれだけで美琴の口元は淫靡に緩み、そして、

 





 ぐちゅんっ、と水音が響いた。
「んああああっ!」

 美琴が目を閉じ、ぎゅっ、と上条の首に回した腕に力を篭める。同時に、彼女の背中に回った上条の手が、その華奢な身体を引き寄せた。

 もはや完全に『出来上がっていた』美琴の膣内と、そこから生まれでた蜜にまみれていたペニス。

 柔らかな淫肉を割っていくその道程を阻むものはなく、美琴の秘裂はスムーズに起立した肉塊を飲み込んでいった。

「はっ、はっ、あっ、ああんっ、とうまっ、とうまぁっ」

「っ」

 媚肉が、きつく、しかし痛みを与えることなくペニスを締め付ける。その感触に僅かに声を漏らす上条。

「んうっ、ふぁああ、んあんっ、んっ、んっ、んっ、ねぇっ、気持ち、気持ちいいっ? とうまっ、わたしっ、気持ちいいっ?」

 喘ぎでとぎれとぎれの言葉の中で、美琴が問う。

「っ! っ!」

 上条はなにも言わない。しかし噛み[ピーーー]彼の無音の声は何度も美琴の耳に届き、尻を弄ぶ左手も、そして少女の肩を掻き抱いた右手も、その声の度に力をこめて肌に食い込んでいる。

(とうまが感じてる・・・気持ちよくなってくれてる・・・うれしい)

 目を細めるように、美琴があるかなしかの笑みを浮かべた。
(もっと気持ちよくなって! わたしのアソコで、わたしの身体で、もっと、もっとぉ!)

 美琴の『尻尾』のついた尻が、上条の左手を振り切る勢いで上下に動き始めた。

 連続する水音。

 美琴の腰の動きが激しくなるにつれ、秘孔から溢れる蜜は増え、さらに水音が大きくなっていく。。

 そしてそれによって滑りがよくなった媚肉は、さらなる快楽を美琴と上条に提供した。

「あっ! はっ! んっ! 気持ちいいっ、わたしも気持ちいいよっ!あっ、はっ、あっ 、ああんっ!」

 上下に、あるいはぐりぐりとねじこむように。

 美琴の腰がそこだけ別の生き物のように跳ね、その動きが伝達した乳房がプルプルと揺れる。

 そして、その揺れにあわせるように、

「!」

 上条の舌が、胸の先端の突起が舐め上げた。

「んあんっ!」

 美琴が、ぴん、と背筋を伸ばし、腰の動きが止まる。

「ああっ、とうまっ、お、おっぱい舐めちゃっ、んくっ、あっ、いいよぉっ!」

 だが腰の停止は一瞬だけ。

 硬くしこった乳首を舐められ、転がされ、唇で挟まれた美琴は、さらに追加された快楽に激しく首を振る。

 思わず上条の頭を抱えてしまうが、逆にそれは彼の顔を胸にうずめる結果になった。

 彼の舌がさらに激しく動き始め、乳首を乳房を、そして首輪近くの首下までを舌が這い回っていく。
「んっ、あふっ、んぁんっ、んんんんっ!」

 肌を、乳房を、そして膨らみの先端にある突起を舌が行き来する。

 そして不意に上条は、美琴の首元を、強く強く吸い上げた。

「ああんっ!」 

 震える美琴。

 じゅるるっ、と彼の唇と己の首筋が音を響かせた。

「あんっ! はぁ、はぁ、やあっ、跡になっちゃうっ、黒子にばれちゃうようっ」

 だが彼女は決して上条を引き剥がすことなく、むしろ言葉とは逆に自らの首元を彼の唇に押し当てていく。

 キスマークは、服を着ても見える位置に確実に残るだろう。

 それを見て白井はなんというだろうか。

 それを見て学校の者は何を思うだろうか。

 それを見た人は、こんな自分の姿を想像するのだろうか。

「んはあっ! ばれちゃうっ、わたしがこんなにイヤらしいのっ、ばれちゃうっ!」

 さらに美琴の腰の上下が早くなる。

 ぐちゅぐちゅと言う音にくわえ、ズボン越しであっても響くパンパンという音が、上条に、美琴の耳に、そして公園内に響いていく。

「ああっ、わたし、すっごく濡れてるっ、あっ、ああんっ」

 だがもはや、それすらも美琴の興奮をあおる一材料でしかない。

 水音は、肌と肌のぶつかる音は、ますます激しさを増していき、

「はっ、ああっ、くぅんっ、ああうっ! あっ、い、いいっ・・・気持ちいいよっ! あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!」

 同時に、美琴の中で蠢く快楽のマグマの限界が、じりじりと持ち上がってきた。

 快楽にのまれ、光を失った美琴の瞳。

 ここが公園内であることも、人が来るかもしれないことも、もはや頭の片隅にも残っていなかった。

「んあっ、こんなのっ、あああっ、こんなのっ! あっ! ああっ! いいっ! いいよおっ!」

 美琴が激しく頭を振る。上条のシャツを握る指に力が篭る。喘ぎに開かれた口元から、涎の雫が飛び散った。

 そしてついに、そのときがやってくる。

「んあっ、あっ、あああっ、い、イっちゃう! イっちゃううっ!」

 ぐぐっ、と美琴が背中を仰け反らせた。彼女の膣がいままでにないほど強く上条のペニスを締め付け、しかし腰の動きはさらにペースをあげていく。

「くっ!」

 上条の歯が、ぎり、と鳴った。

 それが上条の"癖"であることを、美琴は文字通り身体で知っている。

 だから彼女の身体は、ほぼ反射的な動作で上下させる腰を一気に落とし、ペニスを根元までくわえ込んだ。

「は―――!」

 がくっ、と美琴の顎があがり、

 

 上条の舌が、このタイミングで胸の突起を舐めあげた。
「ああっ!」

 美琴の目の奥で、火花が散った。

「ああっ! イくっ! イッちゃう! とうまもきてぇ! わたしにっ、わたしにっ、いっぱい!」

 その小さな火は彼女の身体に溜まっていた快楽の燃料に引火し、瞬時に燃焼させた。

 細い腰をズボンに捩込もうかというほど、ぐりぐりと前後させる。

 その動きがために、『尻尾』が上条のジーンズにひっかかり、一度、大きく出入りした。

「!」

 予想外の刺激に驚いた美琴の秘裂が、きゅうっ、と一気に締まった。

 それがお互いの最後の詰め。

「っ!」

 上条のペニスが、美琴の中で大きく痙攣し、

「あっ!?」

 その感触に、美琴がびくんっ、と震える。

 何度も何度も高められ、完璧に熟成された悦楽が、ついに美琴の中で弾けとんだ。

「あ、ああああああぁーっ!」

 海老のように完全に背を仰け反らせ、絶頂の叫びを上げる美琴。

 ぷしゃっ、と音をたて、蜜まみれの秘裂が潮を吹いた。
「っ! っ! っ!」

 自分の中で上条が何度も震える感触。

 その度に美琴の秘裂は、ぴゅっ、ぴゅっ、と透明な液体は噴出し、上条のジーンズを濡らしていく。

 そして―――

「あっ―――ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

 夢でも見ているかのような表情の美琴が、ゆっくりと上条の胸に身を預けた。

「はあっ、はあっ、あっ、はあっ、はあっ」

 荒い呼吸。しかし彼女の口元は、確かに満足気な笑みが浮かんでいる。

 ゆらゆらと揺れる美琴の瞳が、上条の顔を捉えた。

 一息。

「とう、まぁ・・・」

 荒い息の中で美琴は幸せそうに呟いた後、ゆっくりと、意識を闇に落としていった。
ゆらり、ゆらりと身体が揺れていた。

 感じるのは、やや硬く、しかし温かな感触。そして鼻腔には、芳香とは思えないが、しかし、美琴にとってもっとも安心できる香りだ。

「ん・・・ぁ・・・?」

 ふわり、と浮上するような感覚とともに、美琴は顔を上げた。

 見慣れた道路―――上条の住む学生寮に向かう、いつもの通り道である。

「・・・・・・?」

 だが違和感があった。いつもよりも視界が、少しだけ高い。

「お、目が覚めたか?」

 視界右側直近に、上条の横顔があった。

「!」

 美琴のぼんやりとした目が、瞬時にぱちっ、と開いた。

 顔が近い。そして太もも―――というか、尻に感じる、彼の両手。

 上条に、背負われている。

「えっ、わっ、ひゃっ!?」

「うわっ!? こけるこける! 暴れるなよ美琴!」

 一気に頬が熱くなり、恥ずかしさから反射的に身をはがそうとする美琴。

 しかし上条はふらふらとしながらも、決して美琴をはなそうとはしなかった。

 美琴はひとしきり暴れたあと、今度は逆に彼の肩に顔を埋めるようにして、己の赤面を隠そうとする。

 もっとも耳まで真っ赤になっていれば、それも大して意味はない。まぁ上条からは見えないかもしれないが、彼がそれに気がつかないわけがないだろう。

「あっ、あんた、なに、なに、なにしてっ・・・」

「なにって、家に帰ってるんだよ。あのままあそこにいたら、風邪ひいちまうし。悪いけど下着とか、勝手に履かせたぞ? まぁいまさらって感じだけど」

 先程までの狂態からは考えられない美琴の少女らしい仕種に、上条は苦笑しながらこたえた。

「風邪っ、って、わたしっ・・・!」

 慌てて自分の身を確認すれば、裸というわけではない。

 蜜は拭き取られ、ショーツを身につけている。羽織っているのは上条のジャンパーだが、裾部分を彼の両手が押さえるようにしてくれているので、後ろから見ても辛うじて下着は見えないだろう。

 だが下着は、感触から言って間違いなく彼の寮で脱ぎ捨てた、いわゆる使用済のものだ。それを彼が持ってきて、その上、恥態の後始末をしてもらったあげく、手ずから履かされたのだ。

 そして、

「!」

 それに連動していままでのことが思い起こされる。

 寮での恥態、路上での絶頂、『妹達』の一人に見られ、公園での情交。

 『妹達』からのみょうな通信で暴露はないとわかっていても、それでも彼以外に知られてしまったのである。

「~~~っ!!!」

 もうなにも言えないらしい。

 美琴は上条の肩に顔を捩込み、プルプルと羞恥に耐える。
「・・・なぁ、美琴」

 そんな彼女に、上条が声をかけた。

「~~~っ」

 美琴はいまだ振動中でこたえない。

 だが上条はそれに気にせず、しかし不意に、

「きゃっ」

 美琴を下に降ろした。

 さすがに一気に手を離すのではなく、ゆっくりと自分も一緒にしゃがむようにしたのだが、恥ずかしくて回りが見えない中でいきなり降ろされれば、誰だって驚く。

「なっ、なっ、あっ、~~~っ!」

 美琴は立ち上がり何か言いかけたが、振り返った上条の顔を見た瞬間、ぷしゅーっ、と湯気を噴いて黙り込んでしまった。

 いままで、何度か公園でプレイしたことはある。

 だが今日のように、道すがらでの行為や、誰かにばれるようなこと、そして何より、自分から見られることを望んだことなど、なかったのだから。

(あ・・・)

 そこまで考えた美琴の胸中に、暗い影が落ちた。

 真っ赤になっていただけの彼女の頬が、明確に強張る。
(わたし・・・)

 いままで。

 いままでは、結果的に快楽に溺れても、彼のいうことだから、彼にだけしか見せないから、自分がイヤらしくなるのは彼の前でだけだから、という思いが彼女の中にはあったのだ。

 だが今日、美琴は上条を見ることはできない。顔を背ける、目を閉じてしまう。

 上条以外の視線で興奮するような、イヤらしい娘だと知られてしまったのだ。

「・・・・・・」

 正面から感じる彼の気配は、どこかこちらを伺うようなもの。

 そんな彼らしからぬ雰囲気が、美琴の不安をさらに煽った。

(当麻はやっぱり、いやだよね? こんな当麻以外の誰かに見られて感じちゃう女の子なんて、嫌い、だよね?)
「美琴」

「っ」

 上条の声。

 美琴が身を震わせる。

 反射的に一歩下がろうとした美琴を、


 ぎゅっ、と上条が抱き寄せた。


「え・・・」

 ほうけたような声を出す美琴。

 続いて、唇に柔らかい感触。

 驚いて思わず開けた視界には、目を閉じた上条の顔。

 重ねるだけの、しかし包み込むような優しい接吻は数秒。

「・・・・・・」

「あ・・・」

 唇が離れ、名残惜しそうな声を漏らす美琴。

 上条はそんな彼女を真正面から見ながら、

「好きだぞ、美琴。大好きだ」

 と、言った。

「!」

『……ねえ』

『ん?』

『……最後は、抱きしめて』

『……』

『アンタのしたいことシテも良いからさ……最後はちゃんと優しく抱きしめて』

『気持ちいいキスして……』

『それで好きだってちゃんと言って……』

『そしたら……』

『……』

『……ね?』

『……わかった』

そしたら……平気だから

……
不安じゃ……なくなるから
 そう。

 そうだ。

 いつかどこかで、たしかにこんな会話があったはずだ。

「あ・・・」

「・・・・・・」

「・・・うん」

「・・・美琴?」

「うん・・・うん・・・!」

「え、あれ、なんで泣いて・・・」

「うん、うん、ありがとう当麻・・・!」

「どうしたんだ? まさかどっか、怪我とかさせちまったのか!?」

「私も大好き・・・」

「え?」
暗い夜道。

 僅かな街灯の明かりで伸びた二つのシルエット。

 そのうちの片方が、オロオロしている様子のもう片方に、いきなり抱きついた。

 シルエットは縺れ合ってひとつに重なり、そのまま倒れ込んだ。

 不意に吹く風、それ混じった声ひとつ。


「大好きだよ、当麻」


 夜の中に消えた声は、しかし、シルエットの中には、いつまでも響いていた。

 

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