上条「キングダムハーツ?」2


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婚后「あなた方……私を常盤台の婚后光子と知っての狼藉ですの?」

スキルアウト「……へっ」

キイィィィンッ…!

婚后「うぅっ!? こ、この音は……?」ッ

スキルアウト「どうした、頭が痛いのかぁ?」

婚后(まずいですわ、意識が……)ガクッ

ダレダテメェ!?

…ウグアァッ!?

スキルアウト「なんだ!?」

ソラ「……通りすがりのキーブレード使いさ!」チャキンッ

 

――――――

婚后「あれ、私……?」

ソラ「目が覚めた?」

婚后「ひょっとして、あなた方があのスキルアウトたちを……?」

ソラ「うん! もう大丈夫だよ!」

グーフィ「普通の人を倒しちゃうのはちょっとかわいそうだけど……」

ドナルド「しょうがないよ、ハートレスに取り付かれてた可能性もあったし!」

婚后「ハートレス……? とにかく、お礼を申し上げますわ」

婚后「私は婚后光子と申しますの」

ソラ「俺はソラ! それから……」

ドナルド「僕はドナルド!」

グーフィー「グーフィーだよぉ」

婚后「それにしても、三人とはいえあれだけの人数を息も切らさず……」

婚后「あなた方も実力のある能力者なんですのね?」

ソラ「あはは、俺たちはそんな超能力者なんかじゃないよ」

婚后「超能力者じゃない? ……それでは無能力者〈レベル0〉ですの!?」

ドナルド「うーん、なんて説明すればいいのかな」

グーフィー「僕たちはレベルとか、そういう以前の問題だからねぇ」

ソラ「でも能力開発ってのをやれば、おれたちも超能力者になれるのかな!?」

グーフィー「あっ、それいいかも!」

ドナルド「もうソラ! そんなことして魔法やキーブレードが使えなくなったらどうするのさ!?」

婚后「キーブレード……!?」

婚后「あなたがお持ちのその剣、それはキーブレードですの!?」

ソラ「うん、そうだけど……」スチャッ

婚后「あの伝説のキーブレードの勇者にお助けいただくなんて……私、感激ですわ!!」ズイッ

ソラ「そ、そんなにたいしたことないよ」

婚后「いいえ、世界を危機から救う勇者様がそんな謙遜なさってはいけませんわ!」

婚后「ここでお会いできたのも何かの縁!」

婚后「私にできることなら、なんでもお手伝いして差し上げてもよくってよ?」

ソラ「あ、ありがとう……」タジタジ

ドナルド「でもお手伝いって言われても……」

グーフィー「うん、女の子を危険な目にあわせるわけにはいかないよねぇ」

婚后「あら、私をあまり見くびっていただくと困りますわ」

婚后「私これでもレベル4の『空力使い〈エアロハンド〉』……」

婚后「『常盤台の婚后光子』と言えば、少しは名が知れているんですのよ」

ソラ「常盤台? たしかそれって……」

グーフィー「ミコトやクロコの行ってる学校の名前だねぇ」

婚后「……あなた方、御坂さんや白井さんとお知り合いですの?」

ソラ「うん、前にこの世界に来たとき一緒に戦ってくれた友達なんだ!」

婚后(ま、またしても白井さんにひとつ先を行かれてしまいましたの……)ガーン

ドナルド「ねえソラ、ちょうどいいし聞いてみたらどうかな?」

ソラ「そうだな、ミコトたちの友達なら知ってるかもしれないな!

婚后(はっ! ここで白井さん以上の力で挽回すれば……!)

婚后「ソラさん、なんでも聞いていただいて結構ですのよ!」

ソラ「えーっと……」

ソラ「風紀委員第177支部って、どこにあるかわかる?」

婚后「」

 

 

―――風紀委員・第177支部

佐天「むむむむむぅ……」グググッ

初春「…………」ゴクリッ

佐天「ふんぐぐぐぅっ……」ジリジリ

黒子「…………」

佐天「…………はっ!?」ガタッ

初春「佐天さん!?」

黒子「……見えましたのね?」

佐天「ええ……そのカードの裏面も、初春のパンツの柄も、すべてね!!」



佐天「……結局当たったのは一枚だけかぁ」

佐天「やっぱカンじゃ限界があるよねぇ」ヒラヒラ

黒子「あせっても仕方ありませんのよ、佐天さん」

黒子「人には向き不向きというものもありますし……」

初春「そうですよ! 明日はまた違うことをやってみましょう!」

佐天「二人ともありがとう……」

佐天「ってそうだ! まだ一個答え合わせしてなかったよ!」

初春「えっ? カードはもう全部答え合わせしたじゃないですか?」

佐天「だからカードじゃなくて……」ジリジリ

初春「な、なんですかその手の動きはぁ!?」

佐天「最後の一枚もめくって確かめないとね!」

初春「きゃ、きゃああああ!!!」

佐天「水色の縞パンでどうだー!!」バサッ

ソラ「みんな、久しぶり!!」ガチャ

ソラ「って……えっ?」

初春「」



初春「どうしてこんなタイミングで入ってくるんですか……」ガクッ

佐天「ソラ、本当に見てないんですよね?」

ソラ「み、見てないよ! 水色のしましまなんて!」

ソラ「あっ……!」

初春「私、もうお嫁にいけません……」

ドナルド「ソ~ラ~?」ジロジロ

グーフィー「女の子を傷つけちゃだめだよねぇ」ニヤニヤ

ソラ「そんなこといったって……」

ドナルド「もう、だからいきなりあけちゃだめって言ったのに!」グワッ

 

――――――

初春「はぁ……取り乱してごめんなさい」

佐天「それにしても、三人とも久しぶり!」

ソラ「ああ、久しぶり!」

ソラ「って、まあそれはいいんだけど……」




黒子「ソラさんたちの道案内、ご苦労様でしたわ婚后さん」

黒子「御用がなければもうお帰りいただいてもよろしいのですわよ?」

婚后「あら白井さん、気を使っていただいてありがとうございますわ」

婚后「ですが私驚きましたの」

婚后「キーブレードの勇者様が、白井さんのような人とお知り合いでしたなんて……」

婚后「勇者様には私のような高貴なものがふさわしいと思いませんこと?」

黒子「また勝手なことを……私たちにはともに戦った実績というものがあるんですのよ?」

黒子「倒れていたところを助けられただけのあなたとは違いますわ」




ソラ「なんであの二人はケンカしてるんだ……?」

佐天「あのふたりはいつもあんな感じなんで、多分気にしなくていいと思いますよ」

グーフィー「ケンカするほど仲がいいんだねぇ」

 

――――――

ソラ「……それで王様には会えたんだけど、結局リクとは話せずじまいでさ」

ソラ「今度はⅩⅢ機関を探して、また世界を旅してるんだ」

初春「い、いよいよそのⅩⅢ機関の人たちが動き始めたんですね!?」

佐天「私たちの知らないところで色々進んでるんだ……」

黒子「……ですがこの街のことでしたら心配はありませんわ」

黒子「確かにハートレスはいまだに出現していますが、物の数ではありませんし」

初春「幻想御手〈レベルアッパー〉事件以来、これといった凶悪事件も起きていませんしね」

黒子「レベルアッパー事件みたいなのがそう頻繁に起こっても困りものですわ」

ソラ「ちょ、ちょっとまって!」

ソラ「つまり今この世界は平和ってこと……?」

婚后「ええ、今日の私のようにスキルアウトに絡まれたりするのは日常茶飯事」

婚后「それほど珍しい話でもありませんわ」

黒子「……婚后さん、勝手に支部に居座って私たちの話に自然に加わるのはおやめになって頂きたいのですけれども」

婚后「あら白井さん、ごめん遊ばせ」

婚后「ですが勇者様のご相談事でしたら私にも聞く権利があるはずですのよ」

初春(この自信はいったいどこから来るんだろう……?)

佐天(やっぱり常盤台の人って変な人が多いんだなぁ……)

黒子「……もうなんでもいいですの」

グーフィー「でもそれだと変だよねぇ?」

初春「? 何がですか?」

ソラ「俺たち昨日、ノーバディに襲われたんだよ!」

ドナルド「たくさんのハートレスに襲われてる人もいたしね」

ソラ「だからきっとこの世界にⅩⅢ機関が来てると思ったんだけど……」

黒子「……おかしいですわね、最近黒フードの男は目撃されておりませんのよ?」

佐天「もうファンタジー系の都市伝説も下火になってきてますからね」

ソラ「うーん、どういうことなんだろう……?」

婚后「この街には勇者様の驚くような能力者もたくさんおりますのよ」

婚后「きっともうすべて倒されてしまったのではなくって?」

ソラ「……そうだといいんだけどなぁ」

黒子「ソラさん、ご安心なさって大丈夫ですわよ」

黒子「この街の治安のことでしたら私たちジャッジメントがちゃんとおりますの!」

佐天「そうですよ、私も今は闇にとらわれない強い心を手に入れましたから!」

初春「もう佐天さん! 昨日『能力開発なんてもうやだ~』とか言ってたのは誰ですか!?」

佐天「うっ! だ、だから初春が光に導いてくれたからパンツの柄を当てることができたんじゃん!」

初春「はうっ……そのことはもう言わないでくださいー!!」

グーフィー「……この世界は本当に大丈夫かもねぇ」

ドナルド「うん、皆の心がつながってる感じがするもんね!」



ソラ「あれ? そういえば、今日はミコトは来てないの?」

婚后「あら、どなたかいらっしゃらないと思ったら御坂さんでしたのね」

黒子「お姉さまは今日は補講があるとかで、学校に行ってらっしゃいますの」

グーフィー「あっはは、トウマと一緒だねぇ」

佐天「トウマ? それ誰ですか?」

ソラ「俺たちの友達でさ、昨日はそのトウマの家に泊ったんだよ」

ソラ「ミコトもトウマと友達のはずなんだけど……皆とは友達じゃなかったんだなぁ」

黒子「お、お姉さまもその殿方と!?」

ソラ「うん、すっごく仲が良いんだよあの二人!」

黒子「!?」ガタッ

ソラ「前にⅩⅢ機関に……あ、本当はリクだったんだけど」

ソラ「トウマが襲われた時もミコトすごく心配しててさ」

黒子「…………!!」ワナワナ

ドナルド「そ、ソラぁ……」ガタガタ

ソラ「きっとミコトはトウマのことが大s」

初春「ソラさん、これ以上は駄目です!!」ガタッ

ソラ「えっ?」

黒子「……ソラさん?」ギラッ

ソラ「」

黒子「……その『トウマ』というお方の特徴を教えてもらってもよろしいですの?」

ソラ「え、えっと、真っ黒いツンツンの髪の、俺と同い年くらいの男の子だけど……」

黒子「やはり昨日のあの類人猿!!」ドンッ

ソラ「えぇっ!?」ビクッ

黒子「すでにお姉さまにその毒牙を……!!」

ワタクシトイウモノガアリナガラァー!!

シ、シライサン!!オチツイテクダサイ!!

婚后「あらあら、たかだか殿方お一人のことで取り乱してしまって……」

ドナルド「もう、だからどうしてそういうことを不用意に言うの!?」グワッ

ソラ「だ、だって……なんでクロコが怒るんだよ?」

佐天「なんて説明したら良いんだか……」

グーフィー「……白井さん、落ち着いた?」

黒子「はぁ、はぁ……取り乱して申し訳ありませんの」

黒子「本当なら今すぐにもテレポートしてあの類人猿を串刺しにして差し上げたいところですが……」

黒子「ソラさんたちを放っていくわけに参りませんものね」

初春(心の深いところに闇が根ざしてちゃってませんか……?)

ソラ「ねえルイコ、なんでクロコが怒ったのか教えてよ!」

佐天「え、えーっと……」モジモジ

佐天「ごめんソラ! 私にはとても言えない!!///」

ソラ「な、なんでだよ?」

ドナルド「もうソラ、女の子を困らせないの!!」



ソラ「……それで、ミコトとクロコは『ソーユウカンケイ』ってやつなのか」

黒子「そうですわよソラさん」

黒子「ですからあの類人猿さんとのことは何かの間違いですの」

ソラ「ふーん……でも『お姉さま』なんて呼んでるし、最初はミコトとクロコは姉妹なのかと思ったよ」

ソラ「ミコトの本当の妹はクロコのことどう思ってるんだ?」

黒子「はい?」

グーフィー「ミコトが双子だったなんてビックリしたよねぇ」

ドナルド「僕たちも勘違いしちゃうくらいそっくりだったよね」

初春「……?」キョトン

ソラ「? どうしたの皆?」

黒子「……一体何のお話をしていますの?」

黒子「お姉さまには妹なんていらっしゃいませんわよ?」

ソラ「えっ?」

ソラ「ど、どういうこと!?」

グーフィー「確かにミコトの妹だって言ってたよねぇ」

ドナルド「うん、見た目もそっくりだったし」

ソラ「でも性格はミコトと正反対な感じだったよな……」

佐天「それひょっとして、『欠陥人形〈レプリカ〉』じゃないですか!?」

黒子「レプリカ?」

初春「佐天さん、なんですかそれ?」

佐天「ファンタジー系の都市伝説がなくなってから、最近流行りだした噂なんだけど……」


佐天「自分そっくりの『レプリカ』がたくさん存在してるっていう話があるんですよ!!」

――――――

 

ソラ「……なあ、一体どういうこと?」

ソラ「あの時見たのはミコトの妹じゃなかったのか?」

グーフィー「誰もミコトに妹がいることを知らないなんて思えないよねぇ」

ドナルド「ひょっとして、ミコトが僕たちをからかったのかな!?」グワッ

ソラ「あれが演技にはとても見えなかったけどなぁ……」

ソラ「それにトウマはミコトの妹のこと知ってたみたいし」

グーフィー「……ミコト本人に聞いてみるしかないかもねぇ」

ソラ「そうだな、じゃあミコトを探してみるか!」

―――一時間後

ソラ「はあ、この世界って広いよな……」

ドナルド「これだけ探しても全然見つからないね」

グーフィー「もう夕方だし、早く帰った方がいいかもねぇ」

美琴「……ソラ、ドナルド、グーフィー?」

ソラ「……ミコト!」

美琴「三人とも、久しぶりね!」

ドナルド「白井さんたちから聞いてるよ、補講はもう終わったの?」

美琴「うん、ちょうど今帰り」

美琴「皆はもうジャッジメントの支部によって来たのね……」

グーフィー「……ミコト、なんか元気ないねぇ。大丈夫?」

美琴「えっ? ……あはは、大丈夫よ!」


美琴「……そっか、またソラ達は世界のために戦ってるんだ」

ソラ「うん、ⅩⅢ機関も本格的に動き出しててさ……ん?」

ゴゴオオォォッ…!

ソラ「うわぁ、でっかい飛行船だ……!!」

グーフィー「グミシップより大きいかもねぇ!!」

美琴「……私、あの飛行船って嫌いなのよね」

ソラ「えっ、どうして?」

美琴「機械が決めた政策に人間がしたがってるからよ」

ドナルド「どういうこと?」

美琴「『樹形図の設計者〈ツリーダイアグラム〉』っていうスーパーコンピューター」

美琴「人工衛星に搭載されて学園都市上空を飛んでるって話だけど……」

美琴「……そんなもの、本当に存在するのかしらね」

ソラ「……?」キョトン

美琴「ふふっ、なんてね……ちょっと詩人になっちゃったわ」

美琴「それじゃまた、三人とも頑張ってね」

ソラ「えっ? あ、ちょっとミコト!?」

グーフィー「……なんだか様子が変みたいだったねぇ」

ドナルド「結局ミコトの妹のことも聞けなかったよ!」グワッ

ソラ「……とりあえず、トウマの家に帰るか」

 

 

―――某研究所

一方通行「どういうことだァ、あのガキに一体何があったってんだ?」

黒フード「最終信号はミサカネットワークの司令塔。そのためにあえて未完成の状態にとどめてある」

黒フード「どうやらその頭に何者かが不正なプログラムを上書きしたようだ」

黒フード「ウイルスの予想起動時刻は、今晩0時」

黒フード「もしウイルスが起動すればネットワークを開始全妹達に感染・暴走……」

一方通行「ウイルスの中身は一体何なんだァ?」

黒フード「……おそらく人間に対する無差別な攻撃であろう」

黒フード「犯人はおそらく『天井亜雄』」

黒フード「奴以上にこの計画に詳しい男はいない」

一方通行「ウイルスを止める方法はわかってんのかァ?」

黒フード「……現在調査中だ」

黒フード「だがもし間に合わなければ……」

一方通行「まさか……!?」

黒フード「最終信号を処分するしかない」

黒フード「そうならないためにお前に出来ることは二つ」

黒フード「天井亜雄を捕え、ウイルスの削除方法を吐かせること」

黒フード「もう一つは最終信号を保護し、培養器の中に戻すこと」

一方通行「……これも実験の一部なのかァ?」

黒フード「……そう思うのか?」

一方通行「答えやがれェ!」

黒フード「肯定しようと否定しようと事実は変わらない」

黒フード「お前が動くか、動かないか……だ」

一方通行「チッ……」

黒フード「これを渡しておこう……天井亜雄と最終信号、それぞれのデータだ」

黒フード「もちろん必要ないなら片方だけでも構わんが……」

一方通行「はン……そんなの誰でもわかるじゃねぇか」

 

―――上条家

インデックス「とうまもソラ達も遅いかも……」

インデックス「もうすぐカナミンが始まってしまうんだよ!」ソワソワ

スフィンクス「にゃぁ~」ソワソワ

インデックス「もう、スフィンクスもお腹をすかせているんだよ……」

スフィンクス「……」ピクリ

インデックス「スフィンクス?」

スフィンクス「・・・・・フシャー!!」

インデックス「どうしたの? その方向にはなにもいないんだよ?」

   『おっと、そいつはどうかな?』

インデックス「!?」

ズウウゥゥゥッ…

アクセル「やっぱ猫ってやつは感がいいなぁ」

アクセル「闇の扉を開く前に感づかれちまうなんてな」

インデックス「あなたは……!」

アクセル「下手な抵抗はすんなよ。ただちょっとお前さんの頭を貸してほしいだけなんだ」

アクセル「俺だって手荒なまねはしたくねえ」

アクセル「ましてやそれが機関のナンバー15……」

アクセル「『禁ぜられた魔導書』 インデックスだからな」

アクセル「っと……このことはきれいさっぱり忘れちまってるんだったか」

インデックス「……どうしてそれを知っているの?」

 

 

――――――

ソラ「結局ミコト達からは全然話を聞けなかったし……」

ドナルド「ⅩⅢ機関の情報も得られないし、ミコトの妹のことも分からずじまい」

グーフィー「もうこんな時間になっちゃったし、今日は収穫なしだねぇ」

ソラ「あっ! そういえばインデックスとなんとかカナミンってのを見るって約束してたっけ!」

グーフィー「こんな時間になっちゃったけどまだ間に合うかなぁ?」

ドナルド「急いで帰ろう!!」グワッ

ソラ「ああ、約束を破るわけには……」

ソラ「……?」ゾクッ

ドナルド「? ソラ、どうかしたの?」

ソラ「いや、なんか変だな……?」キョロキョロ

ソラ「さっきまであんなに人がいたはずなのに」

グーフィー「そういえばこの辺りは人が全然いないねぇ」

神裂「……人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」ザッ

ソラ「!? ……お前、誰だ!?」

神裂「誰だですって……? 白々しい」

神裂「よもや私の顔を忘れたとでもいうのですか?」

神裂「……ロクサス!」チャキッ

ソラ「ロクサスだって!?」

グーフィー「確か、トワイライトタウンのハイネ達と一緒に写真に写ってた子のことだよねぇ?」

ドナルド「その名前をどうして知ってるんだ!?」グワッ

ソラ「ひょっとしてお前……ⅩⅢ機関か!?」チャキンッ

神裂「『存在しない者』のくせに誰だなどと問うたり、私をⅩⅢ機関呼ばわりしたり」

神裂「……相変わらず心がない癖に、心を惑わす術は心得ているのですね」

神裂「ですが今の私に迷いは存在しません」

神裂「インデックスをあなたたちの好きにはさせませんよ……ノーバディ!!」チャキンッ

神裂「今度は本気で行かせてもらいます!!」

神裂「七閃!!」チャキッ

ザシュウゥゥンッ!!

グーフィー「ソラ、危ないっ!」

ガキイィンッ!!

ソラ「グーフィー!!」

ソラ「くそっ、なんだこの斬撃!?」

ドナルド「吹き飛ばされちゃうよぉ!!」

神裂「さあ、インデックスをどこへ連れ去ったのか答えなさいロクサス!!」

ソラ「インデックスを?」

ソラ「インデックスに何かあったのか!?」

神裂「まだシラを切るつもりなのですか……!」

神裂「七閃!!」チャキッ

ザシュウゥゥンッ!!

ドナルド「また来たよっ!?」グワッ

ソラ「……リフレクッ!!」ピキーンッ

神裂「反射!?」

神裂(くっ……糸を切り裂くしかない!!)

神裂「はぁっ!!」ザシュッ!

……パラパラパラ

ソラ「あれは……鉄!?」

グーフィー「すごく細い針金みたいだねぇ」

神裂(……何かおかしい)

神裂(前回のように七閃を越えたところで再び勝負をつけるつもりだったのに)

神裂(まるで初めて戦ったかのような口ぶりを……)

神裂(いや、そうして惑わし隙を突くのがノーバディのやり方)

神裂(姿は違えど、ロクサス……あなたの気配を間違えはしません!)

ソラ「今度はこっちから行くぞ!!」ダッ

ガキイイィンッ!

神裂「いいでしょう、今度こそ決着をつけましょうロクサス!!」キィンッ

ソラ「だから俺はロクサスじゃないってばっ!!」

 

――――――

ソラ「……マグネラッ!!」グウォンッ

ソラ(鉄の糸なら、これでまとめて……!)

神裂「……はぁっ!!」ザシュッ!

……パラパラパラ

ソラ「マグネごと斬られた!?」

ソラ(まずい、魔法はもう使えない……)ハァハァ

神裂「あなた方の魔法がどのような原理に基づいたものなのかはわかりませんが」

神裂「……そろそろ魔翌力も限界に近いようですね?」

ドナルド「グーフィー、エーテル持ってないの!?」グワッ

グーフィー「どうせ僕は魔法使えないからって、ポーションしか持たせてくれなかったじゃないかぁ」

神裂「そろそろ年貢の納め時ですね」

神裂「消滅する前にインデックスの居場所を教えなさい、ロクサス」チャキッ

ソラ「だ、だから俺はロクサスじゃないし、インデックスの居場所も知らないって!」

神裂「……しかたありません」

神裂「必殺の抜刀術、『唯閃』で止めを刺してあげましょう」スゥッ

ソラ「くっ……」

ソラ(一か八か、やるしかない……!!)

神裂「これで終わりです!」

ソラ「……ラストアルナカム!!」

ガキイィィンッ!!

……パシュウゥンッ!!

神裂「これは……!?」

ソラ「……トウマ!?」

上条「なんとか間に合ったか……お前ら二人とも何やってんだよ!!」

土御門「いやー、ねーちんが本気出す前に間に合ってよかったにゃー」

土御門「慌ててカミやんを連れてきてよかったぜよ」

神裂「土御門……どういうことです!?」

神裂「なぜ止めるのです!?」

土御門「ねーちん落ち着くぜよ、まずは誤解を解くのが先にゃー」

グーフィー「それにしてもトウマ、鍔迫り合いの間に右手を出すなんて……」

ドナルド「相変わらず勇気あるというか、無鉄砲っていうか!」グワッ



土御門「そいつはねーちんが追っていたⅩⅢ機関のノーバディじゃないぜよ」

土御門「その証拠にそいつには『心』があるにゃー」

神裂「……心が?」

土御門「元天才陰陽師にかかれば心の有無くらいすぐに見ぬけるものにゃー」

神裂「しかし……彼の中から明らかにロクサスの気配がするのです!」

上条「……ソラ、そのロクサスってのは一体誰のことなんだ?」

ソラ「俺にもよくわからないんだけど……」

ソラ「なあ、どうしてロクサスのことを知ってるんだ?」

神裂「それは……」

 

―――ホテル・屋上

アクセル「驚いたな……もう結び目を二つも解いたのか」

インデックス「……こんな雑な方法、私には通用しないんだよ!」

アクセル「なに、そんなのはただの気休めさ」

アクセル「……それにしても、事情が変わったのか?」

アクセル「この一年間のことは全部きれいさっぱり忘れちまうって聞いてたからよ」

アクセル「アイツ、お前のこと心配してたんだぜ?」

インデックス「とうまが私のことを助けてくれたんだよ!」

アクセル「トウマ……お前と一緒に暮らしてる奴のことか」

インデックス「それより私をさらってどうするつもりなの?」

インデックス「それに、どうして私とロクサスしか知らないことを知ってるの?」

アクセル「矢継ぎ早だな……」

インデックス「ねぇ、ひょっとしてロクサスは……」

アクセル「ソラのノーバディだったのか、ってのか?」

インデックス「!?」

アクセル「そういや自己紹介がまだだったな。俺はアクセル」

アクセル「記憶したか? インデックス」

インデックス「う、うん……」

アクセル「なあ、お前の中にあるロクサスの記憶……聞かせてくれよ」

 

―――数ヶ月前・学園都市某所

インデックス『はぁ、はぁ……』

シャドウ『……』ズゥッ

シャドウ『……』ズゥッ

インデックス(知ってる……あれは闇にとらわれた心のなれの果て、ハートレス)

インデックス『魔術結社の人たちが私を捕えるために……!?』

ガツンッ!

インデックス『きゃっ!』ドタッ

インデックス『うう……痛いんだよ、どうしてこんなところに段差が……』

シャドウ……』ウジャウジャ

シャドウ『……』ウジャウジャ

インデックス『か、囲まれちゃったんだよ!?』

インデックス『……ピンチかも!?』

ズウウゥゥゥッ…

インデックス『!? またハートレス!?』

ザシュンッ!!

ロクサス『やれやれ、一人の時に限ってこんなにたくさん……』ザッ

ロクサス『行くぞ!!』チャキンッ

 

――――――

ロクサス『君、大丈夫だった?』

インデックス『あ、危ないところをどうもありがとうなんだよ……』ガクッ

ロクサス『!? どうしたんだ、ハートレスにやられたのか!?』

インデックス『……お腹減ったんだよ』ググゥ

ロクサス『……』

ロクサス『それじゃあ、俺はこれで……』

インデックス『ちょ、ちょっと待ってほしいんだよ!』ガシッ

ロクサス『うわっ! フードをつかむなって!!』

インデックス『私はもう丸一日碌なものを食べていないんだよ……!』

ロクサス『もう、しょうがないな……』



インデックス『ガツガツムシャムシャモリモリハフハフ!!』

ロクサス『あんなに買ってきたはずの食料があっという間に……』

ロクサス『……こんな小さな体のどこに入ってるんだ?』

インデックス『……ぷはぁ、やっぱりシメはハイポーションで流し込むのが一番なんだよ!』

ロクサス『あっ、一個足りないと思ったらいつの間に!?』

インデックス『ケミカルなのど越しが最高だったんだよ!』

ロクサス『まったく、アレ結構高いんだぞ……』

ロクサス『まあいいや。これ、俺と君とで一本ずつな』

インデックス『これ……アイスなんだよ!?』

ロクサス『本当は任務が終わってから友達と食べるつもりだったんだけど』

ロクサス『もうこんな時間だし、せっかくだからさ』

インデックス『いっただっきまーす!』ペロッ

インデックス『しょっぱい!?』

インデックス『……でも甘いんだよ!!』

ロクサス『シーソルトアイス、この世界には売ってないみたいだもんな』

インデックス『おいしいんだよ!!』シャリシャリ

ロクサス『はは、一気に食ってお腹壊すなよ?』

インデックス『そういえば、自己紹介がまだだったかも!』

インデックス『私の名前はインデックスっていうんだよ!』

ロクサス『俺はロクサス、よろしくな』

ロクサス『ていうかここは科学の街なんだろ?』

ロクサス『インデックスはなんでそんなシスターさんみたいなカッコしてるんだ?』

インデックス『シスター``みたい''じゃなくて、本当にシスターなんだよ!』

インデックス『ロクサスこそそんな怪しい恰好して……』

インデックス『私を狙う魔術結社の人じゃなかったの?』

ロクサス『魔術結社?』

インデックス『うん、マジックキャバル』

ロクサス『俺はそんなんじゃないよ』

ロクサス(……当たらずとも遠からずって感じはするけど)

ロクサス『でもなんでインデックスはそんなのに狙われてるんだよ』

インデックス『多分、私の持ってる10万3000冊の魔導書を狙ってるんだと思う』

ロクサス『10万3000冊!? そんな数の魔導書、一体どこにあるんだ?』

インデックス『ちゃんと持ってるんだよ! 私の頭の中に!』

ロクサス『頭の中……?』

 

――――――

インデックス「あのアイスとってもおいしかったのに……」

インデックス「学園都市じゃどこにも売ってないんだよ」

アクセル「はは、ありゃトワイライトタウンの名物だからな」

インデックス「また食べたいかも……」

アクセル「そういうと思ってよ、ほら」

インデックス「これ……あの時のアイス!?」

アクセル「お前にまた食わせてやりたいってロクサスが言ってたからな」

アクセル「……一緒に食おうぜ」

インデックス「……うん!」

 

――――――

ステイル『完全記憶能力を持って、各地に封印された魔導書……占めて10万3000冊を一語一句漏らさず保管する』

ステイル『いわば歩く魔導書図書館ってわけなのさ』ザッ

ロクサス『……お前がインデックスを!?』チャキンッ

ステイル『そう、``回収''しに来たのさ』

ロクサス『回収だって……!?』ギリッ

ステイル『こちらとしても時間がないのでね、なるべく手短に済ませたいのだけれど……』

ステイル『いや、心がない君たちノーバディには焦りの気持というものがわからないかな?』

ロクサス『どうしてそれを……?』

ロクサス『お前何者だ!?』

ステイル『魔術師さ。 もっとも、君たちの世界のものとは別物だろうけどね』

ロクサス『インデックスをお前の好きにはさせない!』

ステイル『おや、ずいぶんな物言いだ』

ステイル『心がない癖に義憤に燃えているのかい?』

ロクサス『黙れ!!』

ステイル『しかたがない、名を名乗らせてもらおう』

ステイル『……魔法名だがね』

ステイル『``Fortis931''!!』ボゥッ

ステイル『炎よ……巨人に苦痛の贈り物を!!』

 

――――――

神裂「……最初にⅩⅢ機関と交戦したのは私ではなくステイルでした」

ソラ「それがロクサスだったのか……」

グーフィー「ロクサスが僕たちより先にインデックスに会っていたなんてねぇ」

ドナルド「それで、勝負はどうなったの!?」

土御門「……ステイルの完敗にゃー」

上条「ステイルが……!?」

神裂「……土御門の言う通りステイルはロクサスに敗れました」

 

――――――

ステイル『馬鹿な……ルーンの刻印を消さずに、イノケンティウスを!?』

ロクサス『俺にもよくわからないけど多分このキーブレードのおかげだな』

ステイル『キーブレード!?』

ステイル『ルーンで閉じた術式をキーブレードで解放したというのか……?』

ステイル(しかしなぜノーバディがキーブレードを使える……?)

ロクサス『……俺の勝ちだ』

ロクサス『お前らの素性を教えてもらうぞ!』チャキッ

ステイル『くっ……』

ステイル『炎よっ!!』グッ

ロクサス『!?』

ズドオォォンッ!!

ロクサス『くそっ、逃げられたか!?』

インデックス『……ロクサス、大丈夫!?』

ロクサス『……インデックスこそ無事でよかった』

インデックス『また助けられちゃったんだよ……』

ロクサス『なあ、インデックス』

ロクサス『よければもっと詳しい事情を教えてくれないか?』

ロクサス『あの魔術師が何者なのか……』

ロクサス『どうしてインデックスを狙うのか』

インデックス『……私には一年前からしか記憶がないんだよ』

ロクサス『記憶が?』

インデックス『うん、気が付いたらこの街にいたの』

インデックス『覚えていたのは……魔術とかイギリス正教とか』

インデックス『頭に叩き込まれていた10万3000冊の魔導書だけだったの』

ロクサス『……!!』

インデックス『私の所属する必要悪の教会は、魔術に対抗するために自ら禁じられている魔術に手を染めたんだよ』

インデックス『その魔術に対抗するにはその魔術を知るのが一番早いの』

インデックス『だから、あらゆる魔導書を詰め込んだ私が生まれた』

インデックス『でも逆にそのすべてを手に入れたら、魔術師は``魔神''にすらなることができる』

ロクサス『それで魔術結社のやつらは、インデックスを……』

インデックス『うん……』


ロクサス『……なんだ、俺と一緒だな!!』

インデックス『……えっ?』

インデックス『ロクサスと一緒……?』

ロクサス『うん、俺も一年くらい前からしか自分のこと覚えてなくてさ』

ロクサス『気づいたら今の機関で任務を行うようになってたんだ』

インデックス『ロクサスも記憶を?』

ロクサス『そう、それになんかよくわからないけどキーブレードに選ばれて……』

ロクサス『毎日ハートレスに狙われて、ハートを回収する日々なんだ』

ロクサス『な、俺たち似てるよな!』

ロクサス『……だからかな? なんかインデックスのこと放っとけないんだ』

 

 

――――――

 

インデックス「わたし、ずっと一人だったから……うれしかったんだよ」

アクセル(……ロクサスの奴そんなことを)

インデックス「それからロクサスのこと、色々聞いたんだよ」

インデックス「……ロクサスの機関についてとか」

アクセル「ぶふぉっ!?」ブッ

インデックス「き、汚いんだよ!?」

アクセル「アイツ、機関については最高機密だろうが……」

インデックス「もちろんあんまり詳しいことは教えてもらえなかったんだよ」

 

 

――――――

インデックス『NO.13``めぐりあう鍵''……?』

ロクサス『うん、そういう称号みたいなのと、名前に``X''の文字を皆持ってるんだ』

インデックス『えっくす……あっ、「Index」にも入ってるんだよえっくす!』

インデックス『ねえ、私も機関の一員になれるかな!?』

ロクサス『うーん……ノーバディじゃなきゃ厳しいと思うけど』

インデックス『そんなことないんだよ!!』

インデックス『えっと、今メンバーは14人だっけ……』

インデックス『NO.15``禁ぜられた魔導書'' なんてどうかな!?』

 

 

――――――

アクセル「ちょ、ちょっとまて! ロクサスは確かに『今の機関員は14人』って言ったのか!?」

インデックス「う、うん、そうだけど……」

インデックス「だから私のナンバーは15なんだよ?」

インデックス「アクセルもさっき『ナンバー15』って……」

アクセル「ああ、確かにそうなんだが……不思議なんだよな」

アクセル「機関に14番目がいたなんて、俺にはどうも覚えがねえんだよ」

インデックス「でも、私には『完全記憶能力』があるんだよ!」

インデックス「勘違いなんてあり得ないんだよ!」

アクセル「ああ、そりゃそうなんだよな……」

アクセル(やっぱりこの世界にいる『アイツら』が一枚かんでやがるのか?)

 

――――――

神裂『ノーバディがインデックスを……!?』

ステイル『ああ、しかもキーブレードをもっていた』

ステイル『……恰好からしておそらくⅩⅢ機関の者だ』

神裂『まずいですね、奴らにインデックスが渡ったら……!!』ギリッ

神裂『その機関員……ロクサスとやらの居場所を教えてください』

ステイル『神裂、まさか一人で行く気か!?』

神裂『敵は白兵戦を得意とするキーブレード使い……あなたでは相性が悪かったのは自明です』

神裂『しかし、私の聖人の力をもってすれば!』

ステイル『……気をつけろ神裂、奴らにこの世界の常識は通用しない』

 

 

――――――

 

上条「二人はキーブレードやⅩⅢ機関のことも知ってたのか?」

土御門「カミやん、必要悪の教会の情報網を甘く見てもらっちゃ困るぜよ」

土御門「今世界で起きていることも上層部ならだいたい把握してるはずだにゃー」

ソラ「だ、だったら少しくらい手伝ってくれたって……」

神裂「さすがの我々も、世界を移動することはおいそれとはできません」

神裂「そんなことが可能なのはキーブレード使いなどの特別な存在のみなのです」

神裂「我々はあくまで情報を断片的に知り得たにすぎません」

グーフィー「それに、他の世界に干渉するのは本当はいけないことだもんねぇ」

 

 

――――――

神裂『あなたがⅩⅢ機関の者ですね』チャキッ

ロクサス『……お前、インデックスを狙っているのか!?』

神裂『よくもいけしゃあしゃあとそんなことが言えたものですね、ノーバディ』

神裂『あなたたちの目的が何かは知りませんが……彼女をこちらに引き渡してくれませんか?』

ロクサス『いやだと言ったら……?』チャキンッ

神裂『しかたありません……容赦はできませんよ!!』

神裂『七閃!!』チャキッ

ザシュウゥゥンッ!!



ロクサス『うおおぉぉっ!!』

神裂(思った通り、鋼糸は破られる……)ハァハァ

神裂(しかしそれこそ好機!!)チャキッ

ロクサス『とどめだっ!!』

神裂『……唯閃!!』

ロクサス『……リミットブレイクだっ!!』

ガキイィンッ!!



 

ロクサス『お前の負けだ……!!』ザッ

神裂『そんな、私の聖人の力をもってしても……!?』ハァハァ

ロクサス『……もう二度とインデックスには近づくな!』

神裂『待ってください、ロクサス!!』

神裂『あなたたちⅩⅢ機関の狙いはなんなのです? インデックスを何に利用するつもりなのですか!?』

ロクサス『インデックスを……?』

ロクサス『これは別に機関の命令じゃないし、インデックスを利用するつもりもない』

ロクサス『インデックスをお前ら魔術結社から救いたい、ただそれだけだ!』

神裂『なんですって……? 白々しいことを!!』

神裂『心のないあなたたちノーバディが、彼女のことを想っているというのですか!?』

ロクサス『黙れ! それを言うならお前たちはどうなんだ!?』

ロクサス『あんな小さい女の子を寄ってたかって追い掛け回して……』

ロクサス『それがお前ら心ある人間のやることなのか!?』

神裂『……私だって。私だってできればこんなことはしたくない!!』

神裂『私の所属するのは彼女と同じ必要悪の教会……』

神裂『彼女は私の同僚にして、大切な親友なんです……!』

ロクサス『なっ……!!』

ロクサス『デタラメを言うな! ならどうしてお前らはインデックスを襲うんだ!!』

神裂『……そうでなければ彼女は死んでしまうからです!!』

 

 

――――――

 

神裂「私は上条当麻にしたように、ロクサスにすべてを話しました」

神裂「……実は、このとき私は彼がノーバディであることに違和感を覚えていました」

ソラ「どういうこと?」

神裂「ご存じのとおり、ノーバディは心をなくした抜け殻のはず」

神裂「しかし彼女のために機関を離れ単独行動をとるなど、ロクサスの行動はあまりに感情的でした」

神裂「あれはまるで……」

 

――――――

インデックス「……まるでロクサスには心があるみたいだったんだよ」

アクセル「なんだって?」

インデックス「一つはロクサスにキーブレードが使えたこと」

インデックス「本来キーブレードを使うためには、``強い心''が必要なの」

アクセル「強いも何も、俺たちノーバディにゃ心はないはずなのにってか……」

インデックス「でも何より、ロクサスは私のことを考えて行動してくれた」

インデックス「心がなければできるわけないんだよ!!」

 

――――――

   『おそらく残り数日で彼女の体に不調が出るでしょう』
   
   『しかしその前に記憶を消せば、彼女は生きながらえることができます』
   
   『誤解とは言え我々に追われ苦しんだ一年の記憶と……』
   
   『……これから先の命、比べるべくもないでしょう?』



ロクサス(確かにそうだ。頭では理解できる)

ロクサス(でも納得がいかない……!!)

ロクサス(……俺には心なんかないはずなのに)

インデックス『ロクサス、どうしたの? 顔、怖いかも』モグモグ

ロクサス(明日になればあいつらがインデックスを引き取りに来る)

ロクサス(機関からも誰かが俺を探しに来るはずだ)


ロクサス(俺は、どうすれば……!!)ギリッ

インデックス『……ロクサス?』ズイッ

ロクサス『えっ?』

インデックス『悩める心をもつ子羊を光へ導くのが、シスターさんの仕事の一つなんだよ』

ロクサス『……でも、俺には心なんか』

インデックス『本当にそうかな?』

インデックス『心って目には見えないけど、感じるものなのかも』

ロクサス『感じる……心を?』

インデックス『そう。そして光を失わなければ、どんな闇にも心は負けないんだよ!!』


 

ロクサス『光を失わなければ……』

ロクサス『わかった。俺、インデックスを信じるよ』

ロクサス『……はっ!』グッ

ズウウウゥゥッ……

インデックス『へっ!? や、闇の回廊を開いてどうするつもりなんだよ!?』

ロクサス『大丈夫、インデックス』ガシッ

ロクサス『光を失わなければいつかきっと』

インデックス『……ロクサス』

ロクサス『また、会える』

 

――――――

神裂「しかしやはり私の甘い考えは間違っていました」

神裂「次の日ロクサスはこの世界から姿を消し、インデックスもどこかへ逃がされたようなのです」

神裂「彼女が死んでしまうかもしれないということを知りつつロクサスは……」

神裂「ロクサスは彼女を見捨てたのです!」

ドナルド「………」

グーフィー「………」

上条「………」

土御門「……闇の回廊が観測された直後、インデックスの魔翌力も俺たちの観測下から外れたぜよ」

土御門「おそらく闇の回廊を使ってロクサスはインデックスを逃がしたと思われるにゃー」

神裂「ですから私はロクサスを……!」

ソラ「……違う! ロクサスはインデックスを想っていたんだ!!」

神裂「!?」

ソラ「それが正しかったのかはわからない」

ソラ「でもロクサスは賭けたかったんだ!」

ソラ「記憶を失わなくてもインデックスが無事でいられる未来を!!」

神裂「そんな無責任な……!! 偶然上条当麻と出会えなかったら、彼女は今頃……」

ソラ「心が命じたことは誰にも止められない」

ソラ「なんでか分らないけど、俺にはロクサスの心がわかる……」

上条「それに……俺とインデックスが出会ったのは偶然じゃない」

上条「きっとロクサスの光が俺達を導いてくれたんだ!!」

土御門「……いずれにしても今はインデックスの救出が最優先にゃー」

ソラ「ってそうだ! インデックスがさらわれたのか!?」

土御門「ああ。闇の回廊がカミやんの部屋から観測されたぜよ」

土御門「おそらくⅩⅢ機関のものと思われるにゃー」

神裂「……!! いけません、奴らに彼女が利用されたら……!」

上条「土御門、そのⅩⅢ機関はどこにいったんだ!?」

土御門「……『アレ』ぜよ」

ソラ「……あれは!?」

上条「ホテルの屋上が光ってる!?」

土御門「奴はあそこでインデックスの記憶を見るつもりぜよ」

上条「くそっ! 皆、行くぞ!!」

ドナルド「み、みんな!?」グワッ

グーフィー「ノーバディだよぉ!?」

ダスク「……」シュルルッ

ダスク「……」シュルルッ

神裂「雑魚に構ってる暇はありません! 急ぎ突破します!!」

ソラ「なあ、俺たちにも手伝わせてくれ!」

ソラ「あいつらの扱いなら、自信あるからな!!」チャキッ

 

――――――

 

インデックス「……ロクサスに闇の回廊に放り出されてからどのくらいたったのかわからないんだよ」

インデックス「気づいたらわたしはとうまのアパートのベランダにぶら下がってたんだよ」

アクセル「で、そいつに助けられて記憶を失わずに済んだってわけか」

インデックス「うん、きっとロクサスがとうまの元へ導いてくれたんだよ」

アクセル「……本人はそんなつもりなかったろうがな」

アクセル「ロクサスはお前が生きてるってことは記憶を失ってるってことだって俺に話してたからな」

インデックス「ねえ、アクセルは私を捕まえてロクサスの話を聞きたかったの?」

アクセル「はっ、俺がそんな女々しい男に見えるか?」

アクセル「そろそろいいか……お前の頭の中、覗かせてもらうぜ」

 

 

―――学園都市の外れ・天井の車内

 

一方通行「要するに感染前の心のデータと照合して、余分なデータを全て消しちまえばいいだけだろォがァ」

一方通行「あらゆる物のベクトル操作ができたんだ。今更心のベクトル操作くらい……」

一方通行「簡単なんだよォ!!」

一方通行「コマンド実行……削除ォ!!」






一方通行「残りコード数、2万3891……楽勝だってんだ!!」

天井「……邪魔を……するな……!!」チャキ

一方通行「!?」

一方通行(冗談じゃねぇ、今反射に割ける余裕なんか……)

一方通行(……さっさとこのガキから手を離して反射を再開すれば!!)



一方通行(……まったく考えが甘すぎンだよ)

一方通行(誰かを救えれば……もう一度やり直すことができるかもしれないなンて)

ドゴオォンッ!!

…ドサッ






打ち止め『被験者コード:一方通行〈アクセラレータ〉』

打ち止め『……『心吸収〈エンノーバディ〉』、完了しました』

天井「……」ニヤリ



天井「ついに成功したぞ……ゼムナスのではない、私の『レプリカ計画』が!!」

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