佐天「きまぐれ」 初春「れぐまき」③


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こうして婚后さんは正義の制裁によって土に返りました

死体が見つかるとやばいので常盤台中学のグラウンドの隅に埋めることにしました

そのとき一緒に泡浮さんも埋めました

あの二人は地面の下で幸せに暮らしていることでしょう

湾内さんはワンワン泣いてました

湾内だけに()

埋めました

そのときの左天さんのやり遂げた顔は今までに見たことが無いほど清々しいものでした

右手に掲げたスコップが金属バット以上に似合っていて

ああ、この人はきっとこのために生まれてきたんだなぁ、と

そんなことを考えて、知らない間に哀れみの視線を向けていました

スコップで殴られました

 

 

 

春が過ぎて、夏が来ました

私達が死体のこともすっかり忘れ去り、いつものように御坂さんを弄って遊んでいたときの事です

ベネズエラにいる個法先輩から、一通のメールが届きました

 「死体ノ ニオイ カクセ」

それが、事件の始まりでした……

私達の日常は崩れ去り、学園都市全体を巻き込んだ、忘れようも無いあの事件の……

 

左天「そっかー。死体は夏になると臭うもんねー」

初春「うっかりしてましたよ」

美琴「ねーねー初春さーん?」

左天「でも流石個法先輩だね。ベネズエラに居ながらそんなことに気付くなんて」

初春「本当ですね。巨乳のクセに頭がいいなんて卑怯ですよね」

美琴「ねーねー何の話ー?」

左天「眼鏡だからね。実はあの眼鏡が本体なんだよ」

初春「いえ。本体はおっぱいですから。だって先パイですから()

美琴「きーいーてーよー」

左天「でもやっかいだね。臭いかー……」

初春「ためしに消臭元使ってみたんですけど駄目でした。ちょっとフローラルになっただけで」

美琴「無視しないでよー」
左天「備長炭とかどうかな?」

初春「備長炭ですか?」

美琴「お米が美味しく炊けそうね」

左天「何か炭って臭い取るとか聞いた気がするんだよ」

初春「でも死体の臭いって結構きついですよ」

美琴「初春さん死体の臭い嗅いだ事あるの?」

左天「三人分だからねー……生半可じゃ駄目かー」

初春「いっそ燃やしちゃいましょうかアレ」

美琴「火遊びは駄目よ初春さん」
左天「ていうか最初からそうすれば良かったんじゃない?」

初春「それもそうですね」

美琴「そろそろ返事してくれてもいいと思うんだ」

左天「誰? 埋めるとか言ったの」

初春「御坂さんじゃありませんでした?」

美琴「え? やった! 私に話が回ってきた! あのね――

左天「あー。御坂さんかー。言いそうだなー」

初春「空気読めませんからねあの人。その辺までレベル5じゃなくてもっていう」

美琴「あれ? 聞いて? ねぇねぇ? あの――

左天「御坂さんじゃしょうがないね。逆らったら電撃だもん」

初春「ほとんど暴君ですよね。ああいうのをジャイアニズムっていうんでしょうか」

美琴「そんなことしないよ? ねぇ話を聞いて? あ――

左天「じゃあどうしよっか。真剣に」

初春「いっそ逆に見つけちゃいません?」

美琴「私この前学校でね? 先生に――

左天「あー。逆に私達犯人じゃないから死体見つけましたよーっていう?」

初春「あ。駄目ですね。第一発見者ってまず犯人扱いですから」

美琴「だから私は言ってやったのよ……『アンタにゲコ太の――
左天「あ。思いついたかも」

初春「マジですか? パネェ」

美琴「うん……もういいや……」

左天「あのね……」ゴニョゴニョ

初春「ほうほう……おお!」

美琴「いいもーん……」プクー

左天「どう?」

初春「いい! いいですよそれで行きましょう!」

美琴「返事が無い。ただの御坂のようだ」

左天「じゃあさっそく行こ!」

初春「はい! あ、御坂さんこの喫茶店の支払いお願いします」

美琴「え? 私!? 今私に話しかけた!?」

左天「ゴチでーす」

初春「ゴチになりまーす」

美琴「うん!」

 

 

 

 

 

常盤台中学グラウンド

初春「じゃあ始めましょう」

左天「そうだね。じゃあ初春はこのニンニクをお願い」

初春「はい。左天さんはニラをお願いします」

美琴「私は?」

左天「あ。買出しご苦労様です」

初春「あとは私達がやっと来ますから帰っていいですよ?」

美琴「そう? じゃあ私帰るね? バイバーイ!」

左天「……」

初春「……」

左天「帰ったね」

初春「ええ……これ以上御坂さんを巻き込むわけには行きません……」

個法「そうよ。これは私たちの問題だもの」

初春「個法先輩!」
左天「いつベネズエラから?」

個法「実は最初から学園都市にいたわ」

初春「何ですって!? どうしてそんな嘘を!?」

個法「ええ、私も最初は一人で助かるためにベネズエラまで逃げようと思ったわ……」

左天「今のは聞き流します」

個法「ふふ、大人ね佐天さん! でもね……行けなかったの」

初春「どうして……?」

個法「だって外出許可下りなかったんだもの」

左天「そんな理由が……」

個法「でもベネズエラに行くと宣言した手前ここに戻ってくることも出来ず、仕方なく居ないフリをしていたのよ」

初春「道理で……メールで送られてくる写真が顔だけ個法先輩で体が黒人だからおかしいと思ったら!」
個法「それで……これはどういう作戦かしら?」

左天「や。もっと臭いのきついもので誤魔化そうかと」

個法「なんですって!?」

初春「やっぱり駄目でしょうか」

個法「最高だわ貴方達! 流石私の後輩とその友達ね!」

左天「そうですね。じゃあ始めましょう。さっさと」

初春「うい」

個法「はる」

初春「うい?」

個法「はる」

初春「うい?」

個法「はる?」

初春「うい!」

個法「はる!」

左天「始めましょう。さっさと」

初春「うい」

個法「はる」

 

 

 

 

 

こうして、三人の死体が埋められた場所にニンニクとニラが埋められました

その臭いは強烈で、すっかり死体の臭いは分からなくなりました

さらに、その臭いはその場所へ人が近づくことさえ防ぎました

死体が見つかることは未来永劫無いでしょう

私もこの事件をきっかけに成長できたように思います

ところで、そのニンニクとニラは何かの栄養を吸ってどんどん成長しているようです

邪魔になるから持って行ってくれと頼まれて、私は大量のニンニクとニラを貰って帰りました

冷蔵庫に入りきらず困っています

初夏「はぁ……どうしようこれ……」
初夏「来る日も来る日もニンニクニラニンニクニラ……」

初夏「昨日も一昨日もニンニクニラニンニクニラ……」

初夏「明日も明後日もニンニクニラニンニクニラ……」

初夏「きっと来年の今頃もニンニクニラニンニクニラ……」

初夏「毎日毎日ニンニクとニラばかりで……」

初夏「生きてる気がしないんだよー!!!」

左天「初夏!」

初夏「あ! 左天さん! 私なんだか生きてる気がしないんです!」

左天「生きてる気がしない? ……分かったわ初夏。目をつぶりなさい」

初夏「目を? それとも芽を?」

左天「両方」

初夏「うい」ギュッ

左天「いいからいいから~左天を信じて~」

初夏「左天を?」

左天「いいからいいから~左天を信じて~」

 バキッ

初夏「痛い! 普通に殴った! 痛いです左天さん!」

左天「痛いってことは生きてるじゃん初夏!」

初夏「あ! 本当だ! 私生きてます!!」

 生きてるってーなーんだーろー 生きてるってなーあーにー


 


『第二章・誰が為に金のなる木、気になる木。』

 

 

 

 

 

 

個法「二人とも。ネタが微妙に古いわ」

初夏「あ。個法先輩。おはようございます」

左天「おはようございます。今日も素敵な眼鏡ですね」

個法「ありがとう左天さん。ちょっと窓から失礼するわね初夏さん」

左天「どうして玄関から入らないんですか?」

個法「面白くないからよ」

初夏「それで何か用でしょうか?」

個法「ええ。その前に服を着なさい初夏さん」

左天「ひょっとして私と同じ用ですか?」

個法「そうかもね」

初夏「あ。そういえば左天さんいつの間に来たんですか?」

左天「二回目のニンニクニラニンニクニラのあたりかな。窓から」

初夏「どうして窓から?」

左天「面白いからだよ」

 

初夏「それで用って?」

左天「これだよ」ドサッ

個法「これよ」ドサッ

初夏「ニンニクとニラですね」

左天「初夏と同じように押し付けられちゃったんだよ」

個法「実はわたしもなの。引き取ってくれない初夏さん?」

初夏「え~。困りますよ~。私だって大変なんですから~」

個法「まさか一発ネタのつもりがこんなことになるなんてね」

初夏「誰ですかこんな案出したの」

左天「御坂さんじゃない?」

個法「左天さんよ」

初夏「左天さんですね」

左天「ごめんなさい」
初夏「で。どうしますこれ?」

個法「三人分集まって大変な臭いになってるわね」

左天「あ」

初夏「何か案でも? 元凶の左天さん」

左天「白井さんって覚えてる?」

初夏「かろうじて」

左天「実はこの前――」




とある学区のとある場所

初夏「おじゃましまーす」ガラガラッ

黒子「いらっしゃいませですのー!」

初夏「あーこんな顔だった」

黒子「まあ初春に佐天さんじゃありませんの! お久しぶりですの!」

初夏「あ。ごめんなさい私もう初夏なんで」

佐天「わたしはもう佐天でいいや。飽きた」

初夏「あ。ズルイ」

固法「私も固法でいいや」

初夏「いたんだ」

黒子「まあまあ三人おそろいで。今お冷お持ちしますの」




ここは今学園都市で話題の中華料理店。麺処ジャッジ麺ト。

警察のお世話になった白井さんが第二の人生を歩むため始めたお店です。

佐天「この前クラスメイトにこのお店の話を聞いて……」

黒子「あらあら。ありがたいお話ですの」

初夏「どうしてこんなお店を?」

黒子「うふふ……一度でも風紀を乱したものが風紀委員に戻るわけには行きませんもの……」

初夏(普通に学生に戻ればいいのに……あ。退学か)

黒子「路頭に迷っていた私を拾って下さった方がいらっしゃいましたの」

固法「私のラーメンまだ?」

黒子「少々お待ちを。……そしてその方の意思をついでラーメンの修行を始めましたのよ」

佐天「どうでもいい」(そうなんですかー)
黒子「それで……今日はどういったご用件で?」

固法「ラーメンまだ?」

黒子「今やってますの。初夏?」

初夏「うい。これです」ドサッ

黒子「これは……ニンニクとニラですの?」

初夏「うい。中華料理店といえばニンニクとニラですから」

佐天「私たちの家に何故か大量に余っちゃってるから引き取ってもらおうと思って」

黒子「まあまあ。どうしてまたそんなに大量のニンニクとニラが?」

初夏「禁則事項です」

黒子「はあ……?」

固法「ラーメン」

黒子「まだですの」
黒子「でもまあ確かにニンニクとニラは良く使いますし……頂いておきますわ」

佐天「思いのほかすんなりいったね」

初夏「うい」

佐天「それ気に入ってるの?」

初夏「うい」

佐天「はる?」

初夏「うい?」

佐天「はる」

初夏「うい!」

佐天「はる!」

初夏「うい!!!」

佐天「……なつ?」

初春「うい」

固法「ラーメンまだ?」

黒子「まだですの」
固法「おかしくない? 何でラーメンがそんなに遅いの?」

黒子「う……! そ、それは……」

固法「私がラーメンを注文してからすでに一時間が過ぎているわ……」

黒子「……」

固法「例えば、これがスパゲティだったとしましょう」

佐天「今の若い子はパスタです」

固法「……例えば、これがパスタだったとしましょう」

固法「この時間パスタをゆで続けていたらどうなると思う?」

初夏「どうなるんですか?」

固法「どろどろよ……」

固法「アルデンテどころかどろどろよ!」

固法「さあ! 何故ラーメンがまだ出来ないのか! 白状しなさい白井黒子!!」

黒子「……っく……!」

美琴「もういいわ黒子……」

黒子「お姉さま!」
初夏「御坂さん! 一体これはどういう……!」

美琴「白状するわ……真犯人は私よ!」

黒子「お姉さま! いいえ! 犯人は私ですの!」

美琴「いいのよ黒子……もうこれ以上かばわなくて……」

固法「……話して、くれるわね?」

美琴「ええ。固法先輩……」

 あれは今から二ヶ月ほど前のこと――

 

 

 

 

 

黒子『くっ……もう腕が上がりませんわ……!』

上条『その程度なのか白井……』

黒子『師匠! うう……料理の修業がこんなに辛いだなんて……』

 出所した黒子を待っていたのは辛い現実だった……

 風紀委員に居場所は無く。常盤台は退学処分。

 学生で無くなったものに学園都市で生きることはあまりに辛かった……

 着の身着のままで放り出された黒子はゴミ箱を漁り生ゴミを食べて生活していた。

黒子『このままでは……死んでしまいますわ……』

 絶望のあまり自殺も考えた……しかし、尊敬する御坂美琴の言葉が脳裏に蘇る――

美琴『黒子ってお線香の臭いがするよね』

 それだけでご飯三杯いけた。

 

ここで死ぬわけにはいかない。だが、現実は厳しい。

 タバコ税の増税である。

 これによって禁煙を余儀なくされた黒子にもはや生きる術は残されていなかった。

黒子『ここまで……ですわね……』

 そこに、救いの手が差し伸べられた……

上条『お前が死ぬというのなら……まずはそげぶ!』

 黒子。13歳にして初めてのそげぶ。

 上条当麻によって救われた黒子は、彼の元で料理の修業を始めた。

 

修行は過酷なものだった。

 しかし、生きるためには食わねばならない!

 自然の摂理ともいえるその不文律にのっとり、黒子は次々と修行をこなしていった……

上条『よく耐えたな白井……これでお前も一人前だ!』

黒子『師匠……師匠!』

 師匠の言葉に感動した黒子は思わず上条を抱きしめていた。

 そこヘ――

美琴『何をしているの――』

 御坂、襲来。

 

 

 

 

 

デン デン デン デン デーデー
デン デン デン デン デーデー
ンパパ ンパパ ンパパ ンパパ パーパー
ンパパ ンパパ ンパパ ンパパ パラリラ
ンパパ ンパパ ンパパ ンパパ パーパー
ンパパ ンパパ ンパパ ンパパ パラリラ
チャーラーチャラチャーラチャッチャッチャーラーチャーチャラチャーラチャッチャッチャ-
チャーラーチャラチャーラチャッチャッチャーラーチャーチャラチャララララララ……

 

 

 

 

美琴「そのときの戦いの結果……黒子はラーメンが作れなくなってしまったのよ……」

佐天「そんな理由が……」

初夏「じゃあ何でラーメン屋やってるんですか?」

美琴「ジャッジ麺トですの! ……って言いたかったからよ……」

固法「そう……そういうことだったのね……」

黒子「うう……皆さん! 悪いのは黒子ですの! ですから……責めるのなら私一人を!」

美琴「いいえ……黒子……悪いのは私よ」

黒子「いいえ……黒子ですの……」

美琴「いいえ……私よ……」

黒子「黒子ですの……」

美琴「私よ……」

佐天「めんどくさい」(じゃあこうしましょう)
初夏「佐天さん。またいらん案で場をかき乱す気ですか?」

佐天「そうよ……あ、いや。そうじゃないわ初夏」

固法「じゃあ。何かいい案があるのね?」

佐天「ここは中国に伝統的に伝わるあの方法を使いましょう」

美琴「中国に……?」

黒子「なるほど……ここは中華料理店! まさにぴったりの方法ですの!」

初夏「……それで?その方法とは?」

佐天「……何かしらの勝負をして……負けたほうが――悪いってことに……!」

固法「!」

美琴「!」

黒子「!」

初夏「そ、そんな方法が!!?」

 

黒子「あ、あら? でもそれって――」

美琴「ふふふ……良いわね。分かりやすいわ!」

黒子「お姉さま……では……」


固法「……御坂さん。覚悟を決めたわね……!」

初夏「え?」

佐天「忘れたの初夏? 御坂さんは――」

 何をやっても負けなのよ――!!!

初夏「そ、そうだったーーーーーー!!!!!!」


黒子(お姉さま……黒子の為に負けるつもりですのね……)

黒子(そこまで黒子のことを……お姉さま……)

黒子(……覚悟を決めしたわ……)

 ――いざッ!!! 尋常に勝負!!!!!

 

美琴「はい。黒子の負けー」

初夏「」

佐天「」

固法「」

黒子「」

美琴「私の勝ちだから。黒子は何やっても負けってルールに今決まったから」

黒子「」

佐天「……あー。じゃあそれで」

黄泉川「SS級警備員参上。通報があったのはここじゃん?」

固法「あ。お疲れ様です。犯人はあの子なのでお願いします」

黄泉川「よし! 来るじゃん!」

 オーネーエーサーマー……

美琴「あースッキリした! ねえ、ラーメン食べに行かない?」

初夏「あ、そうですね。私は何も見ませんでした」

佐天「うん、そうだね。何の問題も無いね」

固法「あーお腹すいたー」

 こうして、白井さんは再び警察のお世話になりました。


初夏「そろそろ私も初春に戻って良いですか?」

佐天「その前に服着ようよ。風邪引くよ?」
初夏「はぁ……」

初夏「白井さんもまた逮捕されてしまったし……」

初夏「私以外は元の名前に戻っちゃうし……」

初夏「……」

初夏「私もそろそろ潮時かな……」

初夏「……御坂さんも……ちょっと元気なかったし……」

美琴『私って電気アンマの才能あると思うの』

初夏「あ、違う。この記憶じゃない」

初夏「……」

初夏「服を……そろそろ着ようかなぁ……」

???「それは良くないよ飾利ちゃん」

初夏「誰だ! NHKの集金か!?」
???「少なくともNHKでは無いわ」

初夏「その声は……まさか!」

テレス「そうさ! 暗黒マジカル少女てれすたん参上!!」

初夏「テレスティーナさん! まさか貴女がNHKの集金の人だったなんて!」

テレス「NHKじゃねぇっつってんだろ! 頭に花でも咲いてんのかぁ!!」

初夏「咲いてて何が悪い!!!!」

テレス「あ……ごめん……」

初夏「いいですよ」
テレス「ホントごめん」

初夏「いいですって」

テレス「いや。マジ謝るから」

初夏「いいですよもう。怒ってないですから」

テレス「……」

初夏「……」

テレス「あ、チロル食う?」

初夏「うい」

テレス「もぐもぐ」

初夏「もぐもぐ」

テレス「甘いな」

初夏「暗黒マジカル少女はチロルなんですね」

テレス「うん。特にきなこもち」

初夏「女子高生みたいですね」
テレス「かざりんは?」

初夏「かざりん?」

テレス「あ。あだ名」

初夏「……きなこもち」

テレス「きなこもちおいしいよな」

初夏「うい」

テレス「……機嫌直った?」

初夏「うい」

テレス「よっしゃぁ! 謝罪タイム終了!! 覚悟しろや初春飾利ぃぃ!!!」

初夏「何事ですか?」
テレス「何事ですか? じゃねぇんだよテメェらコラ調子に乗りやがってよぉぉぉ!!!」

佐天「やっほー初夏ー」

固法「どうしたの初夏さん。この人なに?」

初夏「いらっしゃい二人とも」

テレス「おらぁぁぁ無視すんじゃねぇぇぇぇ!!! この私が誰だか分かってんのかぁぁぁl!?」

佐天「誰ですか?」

固法「初夏さん知り合い?」

初夏「NHKの集金の人です」

固法「滞納してるの?」

初夏「そもそもウチはテレビ無いです」

テレス「暗黒マジカル少女!!!」バッ! バッ!

佐天「マジで? じゃあ払わなくていいよ初夏。帰ってもらいな」

テレス「てれすたん!!! 参………………上!!!!!」どかーーーん!!!!

初夏「あのすみません。五月蝿いんですけど」

テレス「あ……ごめん……」
テレス「チロルいる?」

固法「何味?」

テレス「きなこもち」

佐天「これ……きなこもちじゃないですよ?」

テレス「え? 嘘マジで? じゃあこれ何?」

佐天「そもそもこれチロルじゃないですよ?」

テレス「うわ……ショックだわー……」

固法「で。これ何なの?」

佐天「ニンニクですね」

初夏「ああ。どうりで懐かしい臭いがすると思ったら」
佐天「何かとニンニクに縁があるね初夏は」

初夏「前世になんかあったんでしょうか?」

固法「行ってみる? 前世」

テレス「え? そんなんできるの?」

固法「おっぱいには夢と希望が詰まっているからね」

美琴「呼ばれた気がした」ガラガラッ

初夏「気のせいです」

美琴「しゅん……」トボトボ……

テレス「じゃあ夢と希望でちょっくら前世に戻してくれ」

固法「いいわよ。でもそのためには協力者が必要だわ」

佐天「協力者?」

固法「ええ。その人は――」

 

 

 

木山「ああ……今日はいい天気だ……」

絆理「そうだね先生」

木山「こんなにいい天気は何年ぶりだろう……」

絆理「私の記憶が確かなら前に阪神が優勝したとき以来だよ」

木山「……それは、具体的にはどの位前だ?」

絆理「三十年は前じゃないと思う」

木山「だろうな……それだと私が生まれる前だ」

絆理「……先生って何歳?」

木山「十七歳」

絆理「……それでもギリギリの気がするよ。その格好」

 リリカルめんどくさい木山は絆理ちゃんのおでこパワーによって変身した木山春生の姿である!

 具体的に言うとピンクのロリータファッション(ブワァって広がってるフリフリのミニスカート)である!
木山「そんなに無理があるだろうか……?」

絆理「うん……正直引くよ」

木山「だが私をこんな姿にしたのは君だ」

絆理「だからカチューシャつけてないよもう……」

木山「そんなこともあろうかと予備を用意しておいた」スチャッ

絆理「うわゲコ太だ。ださっ」

木山「問題あるまい……さぁ、おでこを出すんだ……さぁ!」

絆理「いやー! 誰か助けてー!!!」

木山「は! 誰かが助けを呼んでいる!!」

絆理「え?」

木山「行かなければ! とう!」

 木山は真上に飛んでいった! 当然サービスシーンだよ!

 そしてそのまま降りてきた!

木山「大丈夫か!? 絆理ちゃん!」

絆理「先生! 助けに来てくれたんですね!!」
木山「悪人はどこだ!? 私の子ども達には指一本触れさせない!!!」

絆理「あれ? さっきまで確かに私におでこを出させようとする変態が……」

木山「む……姿を隠す能力者か……!?」

一方「ふンふーン……プリッキュア、プリッキュアー……っと」

木山「おお! 見るからに小児性愛者!!」

一方「あン? 何だ?」

木山「貴様! よくも私の絆理ちゃんに手を出したな!!」

一方「」

木山「とぼけても無駄だ……あの地球人と同じ目にあわせて――

一方「好きです結婚してください」

木山「」

絆理「なん……だと……?」
一方「まさかこンなにピンクのロリータ服が似合う魔法少女がリアルに居るなンて……」

木山「」

絆理「」

一方「しかも年上……オゥイエス」


佐天「あ。居た居た」

初秋「何かもめてますね」

テレス「くんくん。ラブコメの匂いがする」

固法「……? !! 大変だわ!!!」

初秋「え?」

固法「あの人……何かとんでもないショックを受けて立ったまま死んでいる!!!」

テレス「なんだってーーー!!!!?」




こうして、なんかえらい目にあった木山先生は死にました。

見つかるとヤバイので死体は常盤台中学のグラウンドの隅に埋めました。

木山先生にくっついていた子どもも放心状態だったので一緒に埋めました。

地面の下で幸せに暮らしていくことでしょう。

白い人が何か後ろからギャーギャー言ってきました。

埋めました。

佐天さんは言いました。

 「繰り返しはギャグの基本だよ」

勉強になります。

そういえば、以前ニンニクとニラを埋めた場所を見に行きました。

見事なスイカ畑になっていました。

きっと園芸部の人がやったのでしょう。

埋めました。




初秋「はー。いい仕事をしました」

佐天「体を動かすのは気持ちがいいね」

固法「まったくね」

テレス「ところで何で木山を探してたんだっけ?」

初秋「え? 誰ですか?」

固法「あの人でしょ? ほら、NHKの集金の人」

テレス「それは私だ」

佐天「え? テレスさんってNHKの人なんですか?」

テレス「いや違うよ」

佐天「え?」

テレス「え?」

初秋「それよりお腹すきません?」

固法「ラーメン食べたい」

 

 





初秋「……」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「ピクルス」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「ピクルス」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「ピク――

テレス「夜中にうるせえよ」

初秋「おはようございますテレスティーナさん」

テレス「夜中だよ」
テレス「なんだよピクルスって。何でちょいちょい間に挟むんだよ」

初秋「ごめんなさい。間に挟むものってピクルスしか思いつかなくって」

テレス「他にも色々あるだろうが。キャベツとかレタスとかトマトとか」

初秋「ベジタリアンですか?」

テレス「ピクルスとかピクルスとかピクルスとか」

初秋「ピクルスとか?」

テレス「そうだな。あとピクルスだな」

初秋「ハンバーガーが食べたくなってきました」

テレス「寝ろよ」

初秋「寝る前に食べると太りますよ?」

テレス「もう食うことは決定してるのか。ロックだな」

初秋「イギリス出身ですから」
初秋「寝れないんです」

テレス「何でだよ」

初秋「あなたが私の布団にもぐりこんできてるからです」

テレス「それはしょうがねえな」

初秋「どうしようもないんでしょうか?」

テレス「そればっかりはどうしようもねえなぁ」

初秋「例えばテレスティーナさんが布団から出るとかどうでしょう?」

テレス「ん? 片足だけ?」

初秋「できれば右肩もおねがいします」

テレス「左なら」

初秋「しょうがないですね……」
初秋「……」

テレス「……」

初秋「……」

テレス「……」

初秋「ピクルス」

テレス「寝れないかやっぱり」

初秋「無理ですね」

テレス「あー……じゃあ、アレだ。羊」

初秋「羊ですか?」

テレス「数えよう」

初秋「毛の数を?」

テレス「……それは逆に眠れねえなぁ……」

初秋「駄目ですよそれ……」

テレス「じゃあこうしよう。御坂の数を数えよう」
初秋「ポワン ポワン ポワン ポワワ~ン……」

テレス「そういうのいいから」

初秋「うい」

 …………………………………………

美琴A「ミサカが一匹」

美琴B「ミサカが二匹」

美琴C「ミサカが三匹」

美琴D「ミサカが四匹」

美琴E「ミサカが五匹」

美琴F「ミサカが――

美琴G「ストップ! ちょっと待って!」

美琴A「どうしたの?」
美琴G「単位は""でいいのかな?」

美琴B「!?」

美琴D「た、たしかに……」

美琴E「迂闊だったわ……!」

美琴C「じゃあどうするの?」

美琴A「ミサカの単位って……何かしら?」

美琴D「……何だろう……丁?」

美琴E「超電磁法だから?」

美琴D「駄目かな?」

美琴F「ちょっと違う気がする」

美琴A「う~ん……」
美琴B「あ、思いついた」

美琴C「おお! 流石ミサカ! で? 何?」

美琴B「一ミサカ、二ミサカ……って数えるのはどう?」

美琴A「……いいかもしれない」

美琴D「でもちょっと自己顕示欲強そうじゃない?」

美琴F「自分の名前っていうのは……ねぇ?」

美琴E「…………じゃあさ……?」

美琴A「うん?」

美琴E「一カミジョー、二カミジョーは?」

美琴ADFG「!!!!!!!!!!!」

 

美琴A「い、いやそれは流石に……!」

美琴G「ねぇ……?」

美琴D「ほら! お互い心の準備というか……!」

美琴E「そ、そうだね! ごめんね変なこと言って!」

美琴AG「…………………………」

美琴A「………………ミサカが一カミジョー……」ボソッ

美琴B「!? …………み、ミサカが……二、二カミ…………」

美琴C「……………………」ゴクリ

美琴B「うわあああああああああ!! ゴメン! やっぱり無理ぃぃぃぃぃ!!!」

美琴D「だ、だよねー!」

美琴F「うんうん!」

美琴A「ご、ごめんね! 数え出しちゃって!」

美琴E「わ、私も変なこと言い出して……!」

美琴D「ま、まあいいじゃんもう! ね? ね?」
初秋「うぜえ」

テレス「うぜえ」

佐天「うぜえ」

初秋「あ、いたんですか佐天さん」

佐天「うん。テレスさんの反対側に」

テレス「どうりで狭いと思ったら」

佐天「御坂さんを数えるのは止した方がいいよ。うざいから」

初秋「ですね。いまよく分かりました」

テレス「じゃあ何を数えるんだよ」
佐天「そうだね。……君の夢の数を数えるってのはどうかな?」

初秋「やだ素敵」

テレス「正直濡れたわ」

佐天「じゃあ数えてみようか初秋」

初秋「うい」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「……」

初秋「ピクルス」

佐天「初秋は夢の無い人なんだね」

初秋「すみません。現実主義者なもので……」

テレス「将来の夢か……」
テレス『おじいちゃーん!』

じじい『おお! テレスティーナ!』

テレス『私おじいちゃんのお嫁さんになるー』

じじい『そんなことよりレベル6になるんだ』

テレス『え?』

じじい『お嫁さんとか。そういうのはいいから。レベル6になりなさい』

テレス『で、でも――

じじい『それが駄目だったらそのときは……』

テレス『そのときは……?』

じじい『ワシがお嫁さんになるー』

初秋『じゃあ僕は警察官だ』

佐天『私はウェブデザイナー』

テレス『キーハラ、キーハラ』

初秋『本気になったら』

佐天『キーハラ』

 

 

 

 

初秋「そこで目が覚めたんです」

美琴「変な夢ね」

初秋「はい。なんでこんな夢みたんでしょう」

美琴「あれじゃない? 最近疲れてるんじゃない?」

初秋「肉体労働が多いですからね。私デスク派なのに」

美琴「ところでうちの学校にスイカ畑があるんだけどね?」

初秋「うい」

美琴「何か夜になるとスイカに人の顔が浮かび上がるんだって」

初秋「不思議なことがあるものですね」

美琴「誰か埋まってるんじゃないかって噂」

初秋「ははは。まさか」
固法「大変よ初秋さん!」

初秋「固法先輩!? どうしたんですか!?」

固法「スイカが……常盤台のスイカが動き出したわ!!!」

美琴「な……なんですって!?」

初秋「馬鹿な……完全にしとめたはずなのに……!」

固法「スイカは今こちらに向かって北上中……狙いはただ一人……」

初秋「そ、それは一体!?」

固法「御坂さんよ!!!」

美琴「え? なんで私?」
スイカA「ミ~サ~カ~……」

スイカB「ヨ~ク~モ~……」

スイカC「ミ~サ~カ~……」


初秋「うわ。本当に御坂さんを狙ってる」

美琴「ど、どどどどうしよう初秋さん!?」

固法「御坂さん……あなた一体スイカに何をしたの?」

初秋「おしっこですか? スイカにおしっこかけちゃったんですか?」

固法「ああ。『肥料よ~』とか言って?」

美琴「え? それって駄目なの?」

初秋「うわ……マジかよ」

固法「こうなったら御坂さんを救うにはもうこれしか手立ては無いわ! 最後の手段よ!」

初秋「ああ! 固法先輩なにを――!?」
固法「エロイムエッサイムエロイムエッサイム……我は求め訴えたり~!」

固法「ゲフゥッ!!!」

 魔術を使った反動で固法先輩は内臓に大ダメージを受け倒れた。

初秋「ああ! あれは!?」

木山「………………」

美琴「き、木山春生だわ……! 死んだはずの木山が!!」

スイカA「キー!!」

初秋「ああ! 危ない木山先生!!」

木山「…………」
スイカA「キ、キキー!?」

木山「何だこれは……?」
美琴「う、受け止めた……?」

初秋「スイカの卑猥な攻撃を受け止めた!」

美琴「え? 卑猥なの?」

初秋「植物系ですから」

木山「こんなものが……攻撃のつもりか!! 絆理ちゃん!!!」

絆理「はい! 木山先生!!」

 ピカーーーーーーッ!!!

 絆理ちゃんのおでこが輝くとき! 木山春生はリリカルめんどくさい木山に変身するのだ!

 もちろん一瞬裸になって、キュピンとかポワワーンとか効果音がなってコスチュームが現れるぞ!

木山「リリカル! ストロベリー! 木山! 参………………上!!!」

木山「三度の飯より……でこが好き!!」(←決め台詞)

美琴・初秋「おおーーーーーー!!!」パチパチパチ

 

木山「いくぞ! リリカル・レベルアッパー・メイクアーップ!!」

初秋「ああ! 木山先生のドレスが燃えていく!?」

 木山春生は謎の妖精さんの力により、更に進化を遂げたのだ!

木山「ゲッタードラゴンはるみんフォーム!!!」

木山「喰らえ! はるみんシャーインスパーーック!!!」

 ドカーーーーン!!!

スイカAC「キキーーーーーーー!?!?」

初秋「すごい……あれがリリカル……ああなんだっけ? 木山……!」

初秋「すごい! すごいですよ! ねえ御坂さ――――」

美琴「」

初秋「し、死んでる……!?」
初秋「これは……スイカの種!!!」

初秋「そ、そうか……無駄に長い変身シーンと必殺技の隙をついて……!!」

初秋「み、御坂さん……」

初秋「御坂さーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!」

???「安心して初春……」

初秋「こ、この声は……!?」

 

美琴?「ふふ……心配かけてしまったわね初春さん……」

初秋「み、御坂さん!? でも……その体の大きさはまるで!」

木山「そう。彼女は私とともに戦ってくれている妖精さんだ……」

初秋「何ですって!?」

美琴「朝目が覚めたらこんなことになっていたの……」

木山「彼女が居なければ今頃わたしや絆理ちゃんはてれすたんに殺されていただろう……」

初秋「そういえば……」

美琴?『私が御坂美琴でない証拠はあるのかしら?』

初秋「何か最初の方でこんな話があったような……」

美琴「そう。そこで死んでいる私は偽者なのよ……英語でいうとnisemonoよ……」
美琴「初春……いいえ初秋。その様子だと、こっちでも色々あったみたいね……」

初秋「御坂さん……もう、人間には戻れないんですか?」

美琴「そうね……私が妖精である以上、妖精として戦わなければならないわ……」

美琴「例えば確定申告……とか」

初秋「必要経費を水増しして税金対策をするんですね……?」

美琴「そういうことよ……悲しいけど。これ戦争なのよね」
木山「さあ、もう行こう妖精さん、絆理ちゃん」

絆理「はい! 先生!」

美琴「……じゃあね? 黒子によろしく伝えておいて……」

初秋「はい……」

美琴「それから……服を着なさい」

初秋「嫌です」

美琴「じゃあね……」

 こうして、御坂さんは木山先生たちと共に去っていった……

 背中にはえている羽が明らかに黒いあの虫のもので気持ち悪かったけどそこは黙っておいた……
初秋「……」

初秋「……」

初秋「……?」

美琴?「あ、どうも」

初秋「あ、はい。こんにちわ」

美琴?「あ、この美琴は回収しちゃっていいですか?」

初秋「あ、はい。どうぞどうぞ」

美琴?「やっぱり数が多いとねー。量産品は一個一個の品質が……」

美琴?「はい……はい……はーい。処理完了ー」

美琴?「じゃああとは業者が引き取りにきますので」

初秋「うい」

美琴?「失礼しまーす」ブロロロロロ……

初秋「……さて。帰ろう」

 

初秋「そうして新しく来たのがあの御坂さんなんですよ」

佐天「へー。不思議なことがあるもんだねー」

テレス「まー、世の中人間の知らない世界ってもんがあるもんだわ」

美琴「ねーねー?」

佐天「テレスさんってばオットナー!」

テレス「ふっ……まあな……」

初秋「あはは! もうテレスティーナさんったらー!」

美琴「ねーねー何の話ー?」

初秋「御坂さんは知らなくていい話ですよ」

美琴「えーズルーい! 私にも教えてよー!」

初秋「あはは。やめとけ」

美琴「むー……」プクー

 

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