絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 2スレ目 > 01


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~とある日~

 

<ジャーンジャーン

 

宅配員「おるかーー」

絹旗「はいはい」

宅配員「ここ、ここな」トントン

絹旗「はいはい、印鑑ですね」ペタシ

宅配員「まいどー」

絹旗「小包……白井さん宛ですか」

 

~きぬはた荘1階 リビング~

 

絹旗 「白井さんはまだお帰りではないですか」

番外個体 「風紀委員の仕事で遅くなるって」

絹旗 「むう、これどうしましょ」

番外個体 「なに、小包? "品名:コンピュータ部品"? へえ、なんか意外だね」

絹旗 「パソコンは自作派なんですかね」

番外個体 「パソコン? そうなのかなー?」

絹旗 「と言いますと?」

番外個体 「コンピュータ部品ってさ、カムフラージュって感じしない?」

絹旗 「……そういうものなんですかね。じゃ、中身はなんですか?」

 

番外個体 「えっ、言わせる気? やーん☆」

絹旗 「超キモイです。超ウザイです」 

番外個体 「うん、調子に乗ったとは思ってる。けど今の言葉は傷ついたよ?」 

絹旗 「まあ、白井さん宛ですし、勝手に見るワケにもいきませんか」 

番外個体 「え、いいじゃん、ちょっとぐらい」 

絹旗 「いやいや、後が怖いですよ」 

番外個体 「白井さんなら」 

絹旗 「結標さんにお仕置きされるのが超怖いです……」 

番外個体 「……なんかされたの?」

 

絹旗 「ユリコのトイレ掃除をサボってたら、頭上にトイレの砂をテレポされました」 

番外個体 「それは絹旗さんが悪い」 

絹旗 「あと、朝食のミニトマトを残したら口の中にテレポされました」 

番外個体 「……うん、まあ」

絹旗 「あと、あと、昼過ぎまで惰眠を貪ってたら布団をテレポで没収されました」 

番外個体 「……」 

絹旗 「テレポさん怖いです、超怖いです」 

番外個体 (あいつも悪気がないのは分かるけど……姉御肌を通り越してお母さんだね) 

番外個体 「でも、それならまだマシかな。淡希が本気になったら着てる服をテレポで没収するし」 

絹旗 「」


 

番外個体 「夜道でジャケットとシャツを没収されたときは、久しぶりに泣いたな」クスクス 

絹旗 「」gkbr 

番外個体 「それはただの悪戯だけどさ。絹旗さんの場合は、あいつなりに心配してやってることだし」 

絹旗 「う……そ、そう思っておきます」 

番外個体 「よし、話もまとまったところで荷物チェックといこうか♪」 

絹旗 「やめてください! 超やめてください! 今やったら私まで共犯です!」ガシッ

 

~同日深夜~
 

ユリコ 「( =ω=)~゚」ウトウト
 

<ギィィィィ バタン
 

白井 「はあ……ただいま戻りましたの」

絹旗 「あ、超お帰りなさい」

 

白井 「ただいまですの。絹旗さんも宵っ張りですわね、こんな時間まで」 

絹旗 「今日は海外ドラマを見る日なのですよ、だからまだ寝れません」 

白井 「あぁ、あのわざとらしい笑い声が時折挟まれるコントの……」 

絹旗 「……そっちじゃないです」 

白井 「他の皆さんはお休みに?」

絹旗 「寝てるかどうかは知りませんが、みんな自分の部屋にいますよ」

白井 「では、2階には静かに上がりませんと……」 

絹旗 「あ、そうだ。なんか荷物が来てましたよ」つ【小包】 

白井 「え? あら、申し訳ございません。今日が配達日だと失念してましたの」 

絹旗 「中身は見てませんからね! 超見てませんからね!」 

白井 「? いえ、別に見られて困るものでもありませんが」

 

絹旗 「え? そうなんですか? でも"品名:コンピュータ部品"て」 

白井 「……ははあ、そういうことでしたの。これはこれは、絹旗さんも侮れませんわね」 

絹旗 「?」 

白井 「その妄想力……よほど強固な自分だけの現実をお持ちとお見受けしますわ」ニコニコ 

絹旗 「え、な……」 

白井 「絹旗さんも、この世界に興味がお有りなら仰ってくだされば……この黒子がご案内いたしますのに」キラキラ 

絹旗 「超待ってください! なにか凄絶に勘違いしてます!」

白井 「さあ、絹旗さん! そうと決まれば、早速……!」ガシッ 

絹旗 (まさか服テレポ!?) 

絹旗 「あ、や、やめてくださぃ……」 

白井 「と、冗談はさておき」
 

絹旗 「?」ウルウル 

白井 「あれこれ言うより、見たほうが早いですわね」ベリベリ 

絹旗 「し、白井さん?」 

白井 「はい、これが今日届いた品物ですの」 

絹旗 「……らでおん?」

白井 「平たく言えば"コンピュータ部品"ですの」

絹旗 「……カムフラージュではなかったんですか?」

白井 「今回に関して言えば、そういうことになりますわね」

絹旗 (ミサワさんがあんなこと言うから、超変な想像しちゃったじゃないですかぁ!///)

白井 「ところで、絹旗さんは何が届いたと思っておりましたの?」ニヤニヤ

絹旗 「う、あの、ええと……超コンピュータ部品です!」


 

~白井個室~

 

白井 「うふふ、絹旗さんも存外に初心なのでございますね」

白井 「あそこまでからかい甲斐のある人材も久しぶりですの」

白井 「さて、届いた部品をチェックですの」ガサゴソ

白井 「こんな小さな部品がいいお値段しましたわね……丁重に扱いませんと」

 

 【PCケース】<バコン

 

白井 「それにしても……我ながら、よくもここまでやったものですわ」

白井 「最初は慣れないこと分からないことばかりで大変でしたけど」

白井 「それもこれも、全てのきっかけはあの一言……」


 

~10日前 風紀委員 第177支部~
 

白井 「初春、この人物に関するデータを収集してくださいな」

初春 「はい、了解ですー」

白井 「この手の仕事はいつも初春に押し付けてしまってますわね」

初春 「これが私の役割ですから。あ、でも始末書はご自分で書いて下さいね?」

白井 「うっ、分かってますの……」

初春 「じゃ、ちゃちゃっと調べちゃいますねー」
 

 カチャカチャカチャカチャ...ッターン!!

 カチャカチャカチャカチャカチャカチャ...ッダーン!!

 

白井 「たまに羨ましくなりますわね、その技能が」

初春 「えー、大したことないですよ。あ、でも白井さんには難しいかもしれませんねー」

白井 「」ピキッ


 

~今に至る~

 

白井 「言われっぱなしに出来るほど、お人好しじゃございませんのよ……!」

白井 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

白井 「という訳でマシンを組み立てることから始めましたが……」ガチャガチャ

白井 「……なんか、ベクトルが違うような気がしてきましたの」

白井 「中々挿さりませんわね……? ソケットの形が違う……」

白井 「! やってしまいましたの……このボードは PCI-Express……」

白井 「_| ̄|○ノシ」ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ

 

<コンコン

 

白井 「は、はい、どなたですの?」
 

<なんか、すごい音が聞こえたんだけど大丈夫?

 

白井 「はい、夜分申し訳ございません。大丈夫ですの」ヒリヒリ
 

<そう? ならいいんだけど。

 

白井 「はあ、わたくしとしたことが取り乱してしまって……淑女失格ですわね」

白井 「これは置いといて……あと必要なのは、ディスプレイだけですか」

白井 「ディスプレイは現物を見たほうがよさそうですし、明日にでも行きましょう」

白井 「オペレーティングシステムは、初春の机にあったCD-ROMを拝借してきましたが……」

白井 「"Kazaris"? 聞いたことないですわね、大丈夫なのでしょうか」


 

~翌日 第16学区 電気街~
 

白井 「来ましたの」フンス

白井 「休日だけあって、人が多いですわね……何事もなければいいですが」

白井 「さてさて、とりあえず手近な店に入ってみますの」トテトテ


 

?? 「いやあ、ご主人。この間購入したカメラ、中々の精度でしたよ」

?? 「贅沢が許されるなら、音声も拾えるとありがたいんですけどね」

?? 「えっ、指向性マイク? これは珍しいものを仕入れましたね」

?? 「ですが、持ち運ぶにはちょっと大きいですね……まあ、検討させて下さい」


 

~とある中古ショップ~
 

白井 「こういったお店は初めてですが……」

白井 「なんというか、専門家のような風貌のお客さんばかりですのね」

白井 「しかし、ディスプレイと一口にいっても色々ありますわ……」

白井 「……今のわたくしの知識では決断できませんわね」ハァ

白井 「いったん出ましょうか」


 

?? 「……あの後姿は、白井さんでは?」

?? 「これは、意外な場所でお見かけしましたね」


 

<白井さん

 

白井 「?」クルッ

海原 「こんにちは。奇遇ですね」ニコニコ

白井 「う、海原さん? どうしてこんなところに」

海原 「ふふ、ウィンドウショッピングといったところですか」

白井 「海原さんでも、こういったところに来ますのね」

海原 「ええ、ちょくちょく来てますよ」

白井 「まあ、そんなに頻繁に?」

海原 「はい。ところで、こうして出会ったんですし、昼食をご一緒しませんか?」

白井 「あら? もうそんな時間でしたか」

海原 「魚料理が評判の店を知ってるんです。いかがですか?」

白井 「なら、折角なのでエスコートしていただきますの」

海原 「おっと、急にハードルが高くなりましたね」


 

~第10学区~

海原 「着きました、ここですよ」

白井 「あら、控えめでお洒落な佇まいですのね」

海原 「知る人ぞ知る、といったところですか」

白井 「"さかな料理専門 魚食倶楽部"?」

海原 「ええ、初めに申した通り、魚料理が評判なんですよ」

白井 「海に面していない学園都市で、魚に拘るのも珍しいですの」

海原 「それだけ気合が入っているということでしょうね」

白井 「予約なしでも大丈夫ですの?」

海原 「大丈夫ですよ。入ってみましょうか」

 :

 :

 :

店員 「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

海原 「よかったですね、ちょうど2名分空いてて」

白井 「ええ、食事時というのに幸運でしたの」

海原 「さてさて、何にしましょうか。この店は仕入れ状況でメニューを変えるので、いつ来ても新鮮な気分になれるんですよね、魚だけに」

白井 「…………あ、わたくしは白身魚のベシャメルソース仕立てで」

海原 「あれ、スルーですか……」

白井 「はい?」

海原 「あ、では僕はアジフライ定食にします」

 

店員 「お決まりですか?」

海原 「カクカクシカジカ。以上でお願いします」

店員 「かしこまりました。ただいま、カップルのお客様限定で食後の紅茶とお菓子をサービスさせて頂いておりますが、よろしければいかがですか?」

白井 「か、かっぷr……」

海原 「そうですね、折角なので頂きます」

店員 「かしこまりました。しばらくお待ちください」

白井 「」

海原 「あれ? 白井さん?」

白井 「はっ、な、なんでもございませんの」

海原 「?」


 

~一方その頃~
 

結標 「誘っておいてなんだけど……目の前で高カロリーなものばっかり食べてくれたわね」

番外個体 「別に何を食べようと私の自由だよ。迷惑はかけてないでしょ?」

結標 「そうだけどさあ……あ、待って」

番外個体 「うん?」

結標 「あれ、海原と白井さんじゃない?」

番外個体 「え、どこどこ?」

結標 「ほら、あのお店の窓側の席」

番外個体 「あ、ホントだ。へー、珍しい組み合わせだね」

結標 (これは話のネタになりそうね)

 

白井 「まあ、結構なお味ですのね」カチャ

海原 「新鮮な魚を最適な調理法で頂いてますからね、美味しくない筈がありません」

白井 「ですが……少々量が多いですの」

海原 「はは、女性にはきついかもしれないですね」

白井 「ライスやパンを頼まなくて正解でしたの……でも残すのも……そうですの」ピンポーン

海原 「?」

白井 「はい、あーん」

海原 「え?」

白井 「手伝ってくださいな。これも殿方の務めですのよ?」ニコニコ

海原 「(初めて聞いた)あ、で、では、失礼します」パク

 

白井 「お味はいかがですの?」

海原 「はい、おいひいです」

白井 「あ、海原さん、ちょっとじっとしててくださいな」

海原 「?」

白井 「申し訳ございません、わたくしの手元が狂って口元にソースが」フキフキ

海原 「」

白井 「どうしましたの?」

海原 「あ、いえ、お手を煩わしてしまって申し訳ありません」

白井 「これぐらいできないと淑女は名乗れませんの」ニコニコ

海原 (なるほど、これが上流階級の作法ですか)
 

結標 「」

番外個体 「ヒュー♪ 仲のよろしいこと」

結標 (なんで私の携帯、カメラ付いてないのよぉー! もぉー!)orz

番外個体 「? どうしたの? お腹でも痛いの?」ツンツン

結標 「いえ、大丈夫」キリッ

結標 (いざとなれば、この子にも証人になってもらうか)

番外個体 「ところで、いつまでこんなことしてんの?」

結標 「あの二人が帰るまでよ」

番外個体 「は、はあ?

結標 「いいから。尾行の訓練だと思って付き合いなさい」

番外個体 (尾行の訓練? なんで??)

 :

 :

 :

店員 「お待たせいたしました。こちらストレートティーといわしクッキーになります」

海原 「はい、どうも」

白井 「……いわし、クッキー?」

海原 「僕も初めて食べますね、どんなお味なのでしょうか」

白井 「見た目は普通のクッキー……あら? お魚屋さんの香りがしますの」クンクン

海原 「お、煮干みたいな味で美味しいですよ」サクサク

白井 「……前衛的なお味ですの」サクサク


 

~15分後~
 

海原 「それで、ミストサウナに入ったら怖いお兄さん4人に睨まれてしまいましてね」

白井 「あらあら、災難でしたのね」

海原 「そちらでは何か事件は起こっていなかったのですが?」

白井 「そうですわね、敢えて言うなら……大きいお姉様と身体の洗い合いをしたぐらいしか……」

海原 「詳しく聞かせてください」キリッ

白井 「残念、ここから先は男子禁制ですの」クスクス

海原 「……白井さん」

白井 「?」

海原 「今度温泉に行くときには、皮膚を提供していただけませんか?」キリリッ

白井 「……はい?」


白井 「さすがのわたくしでもそれは引きますわ」

海原 「……申し訳ない、僕としたことが少々熱くなってしまったようです」

白井 「まあ……今回だけは、この食事に免じて聞かなかったことにしてあげますの」

海原 「あ、ありがとうございます」

白井 「それともう一つ」

海原 「なんでしょうか?」

白井 「海原さんが撮影したホームビデオのDVDをわたくしにもシェアして頂きたいですの♪」

海原 「」

白井 「まさか、カメラを構えていたのがバレていないとでも?」

海原 「ははは……白井さんには適いませんね」

白井 「当然ですの。こう見えても風紀委員ですのよ?」

海原 (だったら取締り……あ、ホームビデオだからOKということですか)

 

結標 (忘れてたけど、あの子風紀委員よね? 海原捕まったりしないかしら)

番外個体 「なんか楽しそうだな。何話してるんだろ」

結標 「白井さんもちょこっとだけ変わり者だしね。何で盛り上がってるやら」

番外個体 「それにしても、あの二人って仲良かったんだね」

結標 (……考えてみたらあの二人、この子にもちょっかい出してない?)

結標 「ねえ、真琴」

番外個体 「? どうしたの、真剣なカオしちゃって」

結標 「もしあの二人に何かされたら、すぐに私に言いなさい。いいわね?」ギュゥ

番外個体 「???」

 

<わー見て見てー、綺麗なお姉さん達が抱き合ってるよ、ってミsモガ

<くォら、見ちゃいけませン。さっさと行くぞォ(……なンであいつらが?)

 

海原 「さて、そろそろ出ましょうか」

白井 「そうですわね、ではお会計を」

海原 「ここは僕が出しておきますよ」

白井 「いえ、自分が食べた分ぐらいは……」

海原 「まあまあ、少しはかっこつけさせてくださいよ」

白井 「……では、お言葉に甘えておきますの」

 

番外個体 「……! 放して! 隠れて! あの二人出てくるよ!」

結標 「え? あ、ヤバっ」

 

 [看板]ミ ササッ 

 

<カランカラン♪

 

白井 「ご馳走様でした。すごく美味しかったですの」

海原 「それは奢られ補正込みですか?」

白井 「まあ、海原さんったら……もう知りませんの」

海原 「ふふ、冗談が過ぎました。機嫌を直してもらえませんか?」ナデナデ

白井 「ちょっ……そう易々と人の頭を撫でないでくださいな」ムスー

海原 「これは失礼、ちょうどいい高さにあったもので」

白井 「ぐぬぬ……わ、わたくしはまだ発展途上なだけですの」ムキー...
 

 [看板]<………

 

海原 「さて、僕はこの後病院に寄っていきますので、これで失礼します」

白井 「もしや、妹さんのお見舞いに?」

海原 「ええ、そろそろ顔を出さないと機嫌を損ねる頃なので」

白井 「早くよくなるとよろしいですわね」

海原 「ありがとうございます。本人にも伝えておきますよ」

白井 「今日はありがとうございました。お気をつけて」

海原 「いえいえ。また機会がありましたらご一緒してください。では、また後ほど」ニコニコ
 

 [看板]<ヒソヒソゴニョゴニョ

 

白井 「今日の夕食はわたくしですので、それまでにはご帰宅くださいな」

海原 「それは楽しみですね。夕方までには戻りますので」

 

白井 「……行ってしまいましたか」

白井 「さて、これからどうしまs」

 

 ガシッ  ガシッ
 

白井 「痛っ……! だっ、誰ですの!!」

結標 「さあ? 誰かしら?」

番外個体 「いいもん見せてもらっちゃったなー☆」

白井 「む、結標さんに大きいお姉様……?」

結標 「詳しく聞かせてくれたら、嬉しいんだけどな」

白井 「何を……まさか、見ておられましたの?」

番外個体 「全部じゃないよ、料理が運ばれてきたあたりからかな?」
 

白井 「それはほぼ全部ですの」

結標 「ねえ、海原に何か変なことされなかった? お姉さんに詳しく話してくれない?」

白井 「そっ、そんな……偶然出会って食事をしただけで、やましいことは何も」

番外個体 「詳しい事は署で聞こう」ガッチリ

白井 「はうっ(み、密着してくださるなんて……///)」

結標 「ちょっと、どうしたの? 貴女、首絞めてないでしょうね?」

番外個体 「そこまで力入れてないよ」

白井 「ふにゃー///」

結標 (……もしかして、本当にそっちの人なの?)

番外個体 (やっぱり白井さんって変わってるなあ)


 

~第10学区 オープンカフェ~
 

結標 「なんだ、じゃあ何もなかったのね」

番外個体 「つまんないなー」

白井 「何を期待してましたの……海原さんのような紳士に限って、そのような行いはございませんの」

結標 「確かに。海原は遠くから静かに見守るタイプよね」

番外個体 「へー、そうなの?」

結標 「やり方はどうであれ、ね」

白井個体 「「?」」

結標 (知らないってのは幸せだわ)
 

白井 「そういえば、お二人はどうしてこちらに?」

番外個体 「淡希が"中華料理食べたい食べたーい!"っていうから連れてきた」

結標 「そんな子供じみた言い方してないわよ!」

白井 「婚后さんや、滝壺さんと絹旗さんはご一緒じゃありませんのね」

結標 「婚后さんは後輩と出かけるって言ってたわね」

番外個体 「滝壷さんは彼氏に会いにいったよ。絹旗さんもいっしょ」

結標 「滝壺さんも健気よね……2週間に1回は行ってるものね」

白井 「大きいお姉様が投獄されたら、わたくしは毎日でも通いますの」

結標 「私も週イチで行ってあげるわ、主に笑いに」

番外個体 「なんでパクられる前提みたいに話してんのかな」

結標 「なんていうかな、キレやすい若者?」

 

番外個体 「私があなた達の前でマジギレしたことある? ないよね?」

白井 「……言われてみれば、本気でお怒りになった姿はあまり見たことありませんの」

番外個体 「ほれみろ」フンス

結標 「でもほら、一番何かやらかしそうな顔してるし」

番外個体 「……」ビリッ

結標 「あうっ」

番外個体 「人が気にしてることをズケズケと言うな!」ウガー

白井 「あ、怒りましたの。……それにしても、仲がよろしいんですのね」

結標 「ま、これぐらいキツイ冗談も言い合える仲って訳ね」

番外個体 「言い合えるって……いつも私が一方的に言われてない?」

 

結標 「もう、スネちゃって。可愛いなー。別に好きなだけ言い返してくれていいのよ?」クスクス

番外個体 「露出狂」

結標 「ろ、露出狂って……この時期ならこれぐらい普通じゃない」

番外個体 「あと、海原さんが教えてくれたんだけど」

結標 「な、なによ……」

番外個体 「ショタコン」

結標 「」ビキッ

白井 (そろそろ冗談の範疇を超えかねませんの……)

結標 (うなばらぁー! 次会ったときが貴方の最期だからねー!)

番外個体 「あれ? 違うの?」
 

結標 「ち、ちちち違うわよ! 単に年下の、中2ぐらいが好みってだけで……」

白井 「……あの、それは」

番外個体 「どうみてもショタコンです、うっわー」プギャー

結標 「」プルプル

番外個体 「淡希が男の子誘拐してパクられたら、週イチで笑いにいってあげるからね」キリ

白井 「結標さん、誘拐は重罪ですの。当分出てこれませんのよ?」

結標 「貴女達ねえ……」ピキピキ

番外個体 「はあ……テレポーターって変人しかいないんだね」

結標白井 「「一緒にしないで(くださいな)!」」

?? 「そうですとも、まったく聞き捨てなりませんね」

 

番外個体 「っ! 何アンタ……(こいつ、いつから後ろに?)」

白井 (突然現れましたの……この殿方も空間移動能力を?)

結標 (自己転移ができるってことはレベル4……いったい何者?)

査楽 「あ、店員さん、レモンティーを一つ」ガタッ

3人 (なにナチュラルに入ってきてんの!?)

査楽 「? なにをそんな警戒してるんですかね」

番外個体 「警戒するなっていうほうがムリだと思うけど」

結標 「ていうか、こいつ誰?」

白井 「? どなたかのお知り合いではございませんの?」

番外個体 「知らないよ、こんなネクラっぽいの」

結標 「私も知らないわね」

 

査楽 「……そこの悪人面、さっきから言いたい放題ですね」

番外個体 「」ビリビリッ

査楽 「あbbbbbb」

番外個体 「キャ、ごめんなさぁーい☆ 体全体が滑っちゃいましたぁ☆」

査楽 「」プスプス

白井 (これはさすがに同情できませんの)

査楽 「ケホッ……と、ともかく本題に入りますね。そこのツインテール」

白井 「なんでしょうか」

査楽 「あ、いや、あなたではないんですね」

結標 「え、じゃあ私? これはツインテールって言わないでしょ」

 

査楽 「正直どうでもいいですね。それより、一方通行の居場所を教えてください」

番外個体 「!?」

結標 「……聞いてどうするのよ」

査楽 「答える義務はないですね」

結標 「そう? なら私にも義務とやらはないわね」

査楽 「…………」ジロリ

結標 「…………」

白井 (なにやら不穏な空気ですの……)

番外個体 「……アンタ、一方通行に仕返しでもしたいの?」

査楽 「お、よく分かりましたね。その通り、お礼参りがしたいだけですね」

 

結標 「……思い出した。23学区で一方通行にケンカ売って蹴散らされたテレポーターがいたわね」

査楽 「この際だから敢えて言いますけどね。それは僕のことですね」

番外個体 「下らないマネはさせないよ。痛い目を見る前に帰りな」

査楽 「ふふ……さっきは油断しましたが、発電能力者風情が僕に適うと?

番外個体 「アンタみたいのが一方通行に適うとも思えないけどね」チャリチャリ

結標 (釘? 本気でやりあうつもりなの?)

白井 (まずいですの。大きいお姉様はLEVEL4。本気で暴れたら周囲にも被害が……)

白井 (仕方ないですわね……今日は非番ですのに)ゴソゴソ

査楽 「おお怖い、怖いですね。そんな目で睨まれたら身動きが取れなくなりますね」スクッ

番外個体 「チッ……アンタ本当にムカツク。ピンヘッドみたいな顔にしてあげるよ」ガタッ
 

  「おやめなさい!!」

 

結標 「……白井さん?」

番外個体 「あ、その腕章……」

査楽 「……面倒くさいことに」

 

白井 「ジャッジメントですの」キリッ
 

白井 「往来で、能力を使用しての戦闘を座視する訳にはいきませんの」

白井 「これは警告です。まだ続けようと仰るなら、こちらも相応の対応をいたしますの」

結標 「だそうよ。落ち着きなさい」ナデナデ

番外個体 「ぐぬぬ……」

査楽 「……興が冷めましたね。僕はこれで失礼しますね」


 

結標 「待ちなさいよ。人の休日を邪魔しといてタダで帰れると思ってるワケ?」

査楽 「知りませんね。君達が勝手に騒いだだk

白井 「! 消えましたの……いったいどこに……!」

結標 「いい加減邪魔だったから私が飛ばしたわよ」

白井個体 「」
 

<キャーーー!覗きーー!

 

<誰か!警備員に通報!

 

<ち、違う!これはですね!

 

白井 「念のためお聞きしますが、どちらに……?」

結標 「この店のパウダールーム。もっというと女子トイレ」

番外個体 「容赦ないなー……」

結標 「当然の報いよ」

 

結標 「あとね、貴女も貴女よ。やっすい挑発に乗ってるんじゃないわよ」グリグリ

番外個体 「あいたたた! やめて! ごめんなさいごめんなさい!」カシャン バラバラ

白井 「本当に釘ですの……これをどうなさるおつもりでしたの?」

番外個体 「こう、電気の力でバヒュッと」

結標 「磁力狙撃砲みたいなものね。そんなもん使って、関係ない人に当たったらどうするのよ」

番外個体 「うーー……」

白井 「このような危険物は携帯しないでくださいまし」

番外個体 「反省してまーす」

結標 「あら、白井さんだって似たようなもの持ってるでしょ、ホラ」ピラッ

白井 「」

 

番外個体 「あ、ホントだ。ずるーい」

白井 「なっ、何をなさいますの!」バッ

結標 「女同士で恥ずかしがることないでしょ?」

白井 「場所を考えてください!!」ムキー

番外個体 「それにしても白井さん、ハデな下着はいてるんだね」

白井 「……うう、キズモノにされましたの。責任をとってくださいな」ダキッ

番外個体 「え? なんで私? 主犯はそっちのショタコンだよ」

結標 「ショタコンって言うな!」

白井 「責任をとっていただきますの」ギュー

番外個体 (どうすんだよ、これ……)


 

~第7学区 とあるスーパー~
 

白井 「申し訳ございません、お買い物にまで付き合わせてしまいまして」

結標 「まあ、私達も食べるものだしね」

番外個体 (今夜添い寝するだけでいいって言われたけど……何もされないよね?)ビクビク

白井 「そうですの。海原さんに今日のお礼をしたいのですが」

結標 「いいわよ、しなくて」

白井 「そうはまいりませんの。海原さんの好物とかご存知ではありませんか?」

結標 「超電磁砲」

白井個体 「「えっ」」

結標 「ゴメン、なんでもないわ。そうね、辛いものは好きらしいけど」

白井 「辛いものですか……絹旗さんもおられますし、調節が肝心ですの」

番外個体 「いいよ、うんと辛くしちゃって」フヒヒ

白井 「そうもまいりませんの」

 :

 :

 :

番外個体 「」ポイポイポイ

結標 「こーら、なに人参を棚に戻してるのよ」

番外個体 「」ギクリ

白井 「まあまあ、まだ克服できておりませんの? では今日は人参もふんだんに使いますの♪」

番外個体 「ははは、厄日だ」

白井 「っと、これで全部ですの」

結標 「じゃ、帰りましょうか。時間もちょうどいい頃でしょ」

番外個体 「みんな帰ってきてるかな」

白井 「遅くなるようなら連絡があるはずですし……まず家まで帰りますの

 

~きぬはた荘 キッチン~
 

白井 「さてさて、今日は色々あって疲れましたが……もうひと踏ん張りですの」

白井 「なんだかんだ言って、楽しく過ごさせて頂いておりますわね……」

白井 「今夜の予定も抑えましたし……計画通りですの」
 

 ニャーン スリスリ
 

白井 「? あら、ユリコ。お腹が空きましたの?」

ユリコ 「(*・ω・)フミィ」

白井 「ふふ、ではちょっとだけ……皆さんにはナイショですのよ?」

ユリコ 「ノ・ω・)ノ ミャーミャー」

白井 「こらこら、意地汚いようでは淑女失格ですの」クスクス


 

~同日夜 結標個室~
 

結標 「」←読書中
 

 ヒュン パサ パサッ...
 

結標 「? なにこれ……真琴が着てた服じゃない。なんで?」

 

<さあさ、大きいお姉様、約束ですのー

<な、何をするだァー!服返せーー!(ビリビリ)

<あbbbb
 

結標 「……やっぱりこうなるのね。一応止めにいってあげましょうか」

ツールボックス

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