一つの物語がそこで終わった。
けれど物語が終わろうとも世界はそんな事とは関係なく続く。
世界は、終わらない。
「さて……と」
少女は眼前、視界の端から端までを埋め尽くす高い壁を眺め、目を細めた。
「久し振り、って言うべきかな」
もう丁度いいくらいになってしまった黒い学ランを纏い。
首元に壊れたチョーカーのようにも見える電極を巻き。
髪には花弁を模したヘアピンを付け。
少女は笑い。
次の舞台の幕が上がる。
「やっほう。殺しにきたよ、学園都市」
世界は、終わらない。
でもそれは、また次のお話で。
最終更新:2012年08月06日 14:12