ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」 > 暗号官編 > 01


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『必要悪の教会』 図書室



シェリー「おう、来たか。おはよう二人とも」

イン「おはようなの、シェリー! オルソラ!」

ステ「……おはよう」

シェ「何だ元気がねぇな。なにか疲れることでもあったの?」

ステ「確かにあったが、これはどちらかと言うと現在進行形というか……」






オルソラ「それではおやすみなさいませ、五和さん。あまり夜更かししてはいけないのですよ」



シェ「…………ああ、そうだよなそりゃ。私は慣れたけど」トオイメ

イン「……ちなみに『これ』は『いつ』なのかにゃー?」

シェ「えーっと、寝る間際に五和に会ったのは……六日前だったかな」

ステ「…………」

イン「…………」

シェ「そんな顔するんじゃないわよ! 仕事モードのときは話は通じるんだ!」

ステ「ふぅ…………はぁぁぁあああ…………さっさと始めてくれ、頼むから」



オル「あら? 最大主教様にステイルさん。いつの間にこちらに?」

イン「第一の解答だけどついさっきかも。……気にせずおしごt」

オル「まあ、でもどうしてジンバブエに?」


ドンガラガッシャーン!


ステ「君こそジンバブエに何の用があるっていうんだ!? ここはイギリスだ!」

オル「あらあら。先ほどといえば、五和さんはもうお休みになったのでございますよ?」

ステ「朝だ! 今は!! あと五和は仕事中だ!!!」

オル「ジンバブエのお料理は美味でございますよー」

ステ「本当に行ってたのかよ! しかも何しに行ってんだ!!」

オル「まあ、私はいつの間にイギリスに帰ってきていたのでしょう?」

ステ「知るかぁーーっ!! というかこっち側に帰ってきてくれ頼むから!!!」



シェ「いやあ、私も参考にしたい丁寧な捌きっぷりね。あやかりてーな」

イン「ステイルの労災申請、してあげた方がいいかも」ソノウチタオレソウ



十分後


オル「では最大主教様、いつものお仕事を始めましょう」

シェ「おつかれさん」ポンポン

ステ「」チーン

イン「ステイルの犠牲は無駄にはしないZE!」



シェ「聞いたぞ。また新しい案件を抱え込んだんですって?」

イン「人の身にあまるエネルギーを体に取り込んだとゆー点では、
   『コレ』と状況は類似してるんだけどなー」

シェ「それにしたってお人良しが過ぎんだよ。……ま、嫌いじゃないけどね」

オル「溢れる叡智を人の世に役立てようとする…………。
   最大主教様のおこないは私もシェリーさんもとても好ましく思っていますよ」

シェ「……勝手に言ってろ」

イン「うん……そう簡単にはいかないけど、これは私が選んだ道だから」





ステ(『禁書目録』の平和的利用、か……)



今より、五年ほど前。

『生涯』の大半を過ごした学園都市を去り、インデックスは故郷イギリスに単身渡ってきた。



短い生涯でただ一人愛した男と、大切な友人が結ばれるのを見届けての帰還――いや旅立ち。

納得づく、というわけではないだろうが、その事を引きずっているようには一見して見えなかった。

実際数年後に執り行われた二人の挙式では彼女は新郎親族席に座り、

寂しさを堪えながらも――誰もが気付いていたが――しっかり笑い、そして泣いていたのだ。



だが彼女が生きる目的の一つを失った、という事実は変わらない。

愛した男の側に寄り添い、笑い、助けとなる。それはもう叶わないことなのだ。



周囲が見かねるような煩悶の中で彼女が縋りついたのが――



自らの存在意義、『禁書目録』の編纂作業だった。



『僕が心配しているのはあくまで、彼女の持つ『知識』であって――』



いつ言ったかも判然としないような自身の言葉がどうしてか彼女に伝わり、



『ステイルだって言ったんでしょ? 私の価値は、『知識』にあるって』



そしてまた新たな『枷』を生んでしまったのだと気付いたとき、ステイルは自らを呪った。



(結局、僕はまた君を傷つけてしまったのか)



彼女を、自分に深入りさせたくない。あるいは、自分が深入りしたくなかった?

そのような気持ちから出た一言だった気がするが――

結果は、このザマだ。



そうしてインデックスは人並の幸福を放棄し、己が内の『毒』と闘う道を選んでしまったのである。




ステ(…………少しボーッとしていたな。作業は……?)ウツラ




オル「……こんなところでございましょうか」

シェ「書き方一つ間違えりゃあ墓場行き、ってのがこの仕事の辛いところよね」

イン「ごめんね……無理させてるかも」

シェ「嫌なら最大主教の命令だろうが何だろうが断ってるわよ」

オル「シェリーさんの言う通りでございますよ。これは私たちが望んで行っていることです」

イン「…………ありがと。シェリー、オルソラ」

ステ(………………)



シェ「さあて、偽書化はこのぐらいにして一旦休憩しねぇ?」

オル「では、お茶を入れて参りますね」スッ スタスタ

ステ「そのくらい、僕がやって……おっと」フラッ

シェ「あら、だらしないわね」



イン「…………ステイル、第一の質問だけど」

ステ「な、なんですか?」

イン「徹夜、何日目?」

ステ「…………!」



シェ「あら、そういうことなの?」

ステ「…………ここのところ、別の『仕事』が忙しくてね」

ステ(『電話相手』もさっぱりだしな……)

イン「……私は、何日目って聞いたんだし」

ステ「………………ほんの、三日ほどです」

シェ「おいおい、そんなんで護衛が満足にできんのか?」

イン「気付かない私だって悪いけど……。…………すている」ガバ

ステ「も、申し訳ありません。ですがねって、え?」



グイッ ポフッ



ステ「」

イン「………………寝て」オサエツケ

シェ「…………ヒュー♪」ニヤニヤ

オル「あら? あらあら、まあまあでございますね♪」モドッテキタ

ステ「み、見てないで、止めろッ!!」



シェ「別に止める必要ないでしょ? ここからは危険性の低い考察タイムだし」

オル「ええ、ええ。ステイルさんが気をお張りにならなくとも大丈夫でございますよ」

ステ「待て、まさかこのまま」

イン「すている。命令なんだよー」

ステ「…………クソッ! 勝手にしてください……!」フテ

シェ「そ、気にせず寝てなさい」ニヤニヤ

オル「すこやかにお眠りください。
   ……(パン)そうです最大主教様、子守唄など唄われては?」ニコニコ

ステ「ふっ、ふざけ……」






イン「――Sleep then my prince, oh sleep 」

ステ「お、おい……!」



イン「Slowly the grey shadows creep ~♪」ニコッ

ステ「…………」メヲツムル



イン「Forest and meadow are still――」



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シェ「……いやあ、いつ聞いても惚れ惚れするな」パチパチ

オル「ステイルさんもよく眠ってございます」パチパチ

イン「えへへ、お粗末さまなんだにゃー」ペコリ



シェ「しかしこいつは意外と溜めこむタイプなのね」プニプニ

イン「……ここのところ、確かに顔色がビリジアン気味だったけど、
   まさかこんなに無茶してたなんて……」

シェ(ビリジアンて)

オル「ステイルさんは今回の事についてどの程度?」

イン「…………第二の解答だけど、全部の情報を握ってるのはもとはるだけなの。
   私はあくまで『治療』のことだけに専念してて欲しいって」

シェ「だが少なくとも、コイツが出ずっぱりになるところまで
   事態は進行してるってことだな……」

イン「………………」



オル「くだんの方々は、いつお着きになるのでしたか?」

シェ「……いや、今日だろ。その話を一週間ぐらいさんざんしたでしょうが!」

オル「あら?」

イン「…………無事で着いてくれるか、不安なの」

シェ「祈りは、届くんだろ? だったらシャンとしてなさい」

オル「どうかご安心ください、最大主教様」

イン「…………うん。そうだね!」



一時間後



ステ「…………んん」



「……から…………も危機……きなの…………」

「…………ぁ………………はどのよ…………ざいますか?……」

「……うーん…………れはちょ……かと…………んだよ……」



ステ(……僕は、寝たんだっけか。あの無茶な状況で……)ズーン

ステ(何を話してるんだ? …………緊張とかとはかけ離れているが)



シェ「……そういうわけでこの! 『出会い系』ってやつにオルソラを登録したんだよ!」



ステ「なにやってんだお前ぇぇーーーーーっっ!!!!」ガバッ!

イン「あわわ! 急に起き上がると危ないんだYOすている!!」ヨケッ

シェ「あら、おはよう王子様。お姫様の膝枕はどうだったよ?」

ステ「…………そんなことはいい! それよりなにを世迷言を言ってるんだ君は!」

イン「………………」

オル(あらあら)



シェ「いやさ、いつまでもオルソラが行かず後家予備軍ってのはおかしいでしょう?」

オル「私の身は神に捧げたものでございますよ、アンジェレネさん」

ステ「……済まない、当事者ではあるが君に出てこられるとカオスにもほどがあるんだ」

オル「あらあら」オクチチャック



ステ「ゴホン! ……人の心配よりまず自分のことだろうがゴスロリ女ぁっ! 歳を考えろ歳を!!」

シェ「ははん、私はそういうこだわりを既に超越してんだよ。芸術家だし」

イン(聞いててちょっと悲しくなるし)

ステ「ちいっ、この方面からでは駄目か……!」

シェ「それより、ちょっとおかしいのよ。聞いてくれ」

ステ「聞きたくねぇ……」

シェ「まあそんなこと言わないで。登録してから一月ぐらい経つんだけどよ、なんの反応もないの」

ステ「……喜ばしいことだね、彼女の為には」

イン「でもでも第一の疑問だけど、オルソラぐらいの美人さんに
   男が食いついてこないっていうのは変なんだよー」

オル「照れてしまうのでございますよステイルさん」テレテレ

ステ「(そっちは僕じゃない)……どれ、携帯を見せてくれ」

シェ「はいよ」ヒョイ

ステ「どれどれ…………」ポチッ



デーンデーンデーン デデデ デデデ デーンデーンデーン



イン「…………」

ステ「…………」

イン「……火織のテーマ曲ですたい」

シェ「そんなのあったのかよ? 羨ましいわねー」

オル「私も欲しいのでございますよー」

ステ「………………」

ステ「……………………」

イン「……どうぞ、ステイル」




ステ「……一つだけ言うなら。…………これは『出会え系』、だ」


イン「オルソラ君! 座布団いちm」


ステ「やかましいわぁぁーーーーーーっっ!!!!」



シェ「似たようなもんだろ、何か違うのかしら?」

ステ「大岡越前とコンバット越前ぐらい違うんだよ!!」

イン「どうどう、落ち着いてー」

ステ「貴女は僕を休ませたいのか疲れさせたいのかどっちなんだ!」

イン「『ステイルには休んで欲しい』『ドタバタも見たい』 
   「両方」やらなくっちゃあならないってのが「最大主教」のつらいところかも」

シェ「覚悟はいいか? ワタシはできてるわ」

ステ「僕は出来てないんだよォォーーーーッッ!!!」

オル「お茶が美味しいのでございますー」ホノボノ



オル「さて皆さま、今日のところはこれぐらいにしておきましょうか」

ステ(僕は何のためにここに居るんだろう)ゼェハァ

シェ「当面の課題には答えが出たしな。……あと何冊だったかしら?」

イン「第三の解答だけど、これであと十万二十七冊かな」

シェ「ははは、そりゃあいい。十万を割るまであと少しね」

オル「先は長いですが精一杯協力させていただきますよ」

イン「ありがとう。私一人じゃどー頑張ってもここまでは来れなかったんだよ」

イン(…………『私一人』じゃ……)

シェ「またなの? いちいち礼なんて要らないっての」

ステ「…………貴女のひたむきな姿勢があればこそ、ですよ」

オル「ふふふ、それではお開きに……」



prrrrrrr   チャラーチャッチャラーン



ステ「……失礼」

イン「あ! ちょっとごめんなの」



シェ「…………!」

オル「…………?」



イン「……わかったんだよ。わざわざありがとう!」ピ

シェ「……着いたのか?」

イン「うん! いつわからで、今こっちに向かってるって!」

オル「まあ、喜ばしいことでございます」



ステ「……いいだろう、すぐに行ける。また後で」ピ

イン「ステイル?」

ステ「……予め言っておきますが、土御門ですから。
   そちらも無事進行中のようですから、今度こそ着いて来ないでくださいよ」

イン「むー。……まあ、しょうがないなー」

シェ「寮の中ならそこそこ安全よ。安心して行ってきな」

オル「お土産など買ってきていただけますかー?」

ステ「……とにかく、行ってきます」スッ

イン「……行ってらっしゃい」フリフリ



ロンドン とある路地裏


スタスタ


ステ(この間より奥だな……)



元春「おっ、来たな」

??「どうも」

ステ「…………彼が?」



??「ええ、自分の口からご説明するのが筋、というものですので。
   わざわざご足労いただきありがとうございました」




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『必要悪の教会』女子寮


ワイワイ ガヤガヤ


五和「最大主教、お連れしました」

イン「ありがとなんだよ、いつわ。
   みんな、今日からここに住むことになる二人でございますよ。
   ……さ、自己紹介して」



トチトリ「私の名はトチトリと言う。今日からお世話になる。……ほら、お前も!」







「元、『翼ある者の帰還』所属の魔術師、エツァリと申します。どうかよろしく」





「わ、わかってる! アス……いや、メキシコ出身のショチトルだ。よ、よろしく頼む」







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OUT
フレ/ンダ(シェリーがついでに矯正)

IN
おばあちゃん ←New!

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続くんだぞー


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