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第8回SRC学園シナリオコンペ

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deluche

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第8回SRC学園シナリオコンペ

主催:マイヤーさん


Incomplete Gigas! (マイヤーさん)

巨大ビル建設と変形ロボと集団ドラマのシナリオ。なうびるでぃんぐ。
マイヤーさんが得意とされる全画面表示の画像演出は今回も健在で、とても華やか。
反面、挿入箇所が増えた分、これまでのシナリオより効果的でなくなってしまったかなという気がしました。
今回は群像劇的なお話でしたが、メインとなる一般人側3人の心理描写にくらべて、能力者側各グループはあっさりめに描かれていて、狙って書かれた部分だと思うのですが、ちょっと散らかった感じを受けたり。
それでもこの数のキャラを普通以上に使ってみせるのが、作者さんの技量でしょうか。
何気に戦闘難易度がキツめで、ロボ戦の方は早いうちににユニット性能を把握しておかないと詰むかも。
実は一度詰みました。ヘタクソですもの。
ラストはきれいに落ちましたね。お話はもちろん、ビルも。

激突!!クルセイド学園騎士団VS姫士組ネオユニバース (パンさん)

タイトルからして規模が巨大! 偽りないシナリオ。
パンさんのコンペ作品としては今までにないくらい王道を行くシナリオで、簡潔なストーリー、シーン毎に適切に描写される演出、活き活きと動く登場キャラ、どれもが高いレベル。
特にいいなと思ったのは、シナリオごとの別人度合ナンバー1の一文字副長。愛ゆえに改変。
本当に完成度が高いシナリオだけに、戦闘パートがなかったことは残念。
せっかく今回は戦うためのお話だったので、戦闘パートがあった方が自然だったかなあと。
黒幕との戦いまでに加速した勢いは、戦闘を挟んでも死ななかったと思いますし。
そして、このシナリオにも巨大ロボが。あとエロ本皆勤賞更新。

四番隊と巨大なダンジョン (回天さん)

巨大なダンジョンに挑む姫士組隊士の冒険。と思ったらやっぱりいたよ巨大ロボ。
お話そのものは王道で、清々しい内容だったのだけど、会話がほとんど説明セリフで成り立っているというか、毎日顔を合わせているはずの隊員たちがフルネームで呼び合ったり、特にきっかけもなくお互いの心の芯になっているエピソードを打ち明けあうのには違和感が。
戦闘パートは3連戦になるものの、1戦闘が適度な長さで、趣向も凝らされていてよかったです。
後味よい愉快な結末でしたが、騎士団ツートップがこのオチのためだけに配置された感が。

薄暗い地下の底で (俳諧さん)

巨大地下通路を逃走する能力者嫌いの女生徒のお話。
ホラーテイストというSRCシナリオには不向きなジャンルを、効果音や背景画像で効果的に演出されていました。
迎えたエンディングは、ノーマル→バッド→ワーストの順番。
イマイチ分からなかったのが、主人公の境遇というか正体は、分岐ごとに別々のお話なのかな。
お題の意味は、巨大迷宮が舞台であること、能力者とそうでない人間との巨大な確執、かと思ったけど、王道路線の多い中、このシナリオの存在感こそ巨大、だったのかも。

総評

お題が難しかったというか、『巨大』の扱いがテーマというよりは舞台装置に近い印象のシナリオもありましたが、巨大ロボ、巨大迷宮など、正面突破なお題の扱いがみなさん潔かったです。
人間同士の (巨大な?) 確執というのは、すべてのシナリオに共通したテーマでしたね。
どうせなら巨大ヒーローや巨大怪獣の登場するシナリオもありだったかも。勝手なこと言ってるよこいつ。
参加者の皆さん、お疲れさまでした。いつか、私もみなさんと同じ場所に並んでシナリオを発表したいと思いました。

(2010/11/03)
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