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§2 経路探索小史

  • アフォーダンス
    • 物体の持つ属性(形、色、材質、etc.)が、物体自身をどう取り扱ったら良いかについてのメッセージをユーザに対して発している、とする考え。
    • 「環境が生き物に提供するもの」を指し、例えば水は、人間にとって「のどの渇きをいやす」や「溶かす」などのアフォーダンスである。

  • メタファー
    • 隠喩。言葉の上では、たとえの形式をとらない比喩。「…の如し」「…のようだ」などの語を用いていない比喩。「雪の肌」「ばらの微笑」の類。メタファー。暗喩。

  • 迷宮と迷路
    • 迷宮とは、分岐のない構造。曲折していながらその目的を示すルートの中に組み込んでおり、人間の生涯を通じた旅を表現する力強いメタファーであった。

  • 経路探索
    • 経路探索とは、屋内または屋外で、ある場所から別の場所へ移動するために必要な、一連の知識と行動を表現する雄弁な言葉である。
    • まず自分の現在地を知り、同時に目的地を知り、目的地への最適なルートをたどり、目的地に着いたことを確認し、出発点への帰り道を見つけるということだ。
経路探索はデジタル情報環境におけるユーザ行動の研究に応用されてきている。
ウェブサイト上でのオリエンテーションやナビゲーションをサポートするパンくずリストやランドマークを作っている。

自然生息地における人間の経路探索

記録に残る経路探索の歴史の大部分は、航海による探検を支援する道具の発明や応用に関係している。
  • 灯台
  • 羅針盤
  • 測程版
  • 六分儀
  • クロノメーター

地図と海図

個人の経験を通して獲得された「認知地図」を、象徴的な視覚的表象に作り替えるこの能力は、強力な協調的優位性を人間にもたらした。

「地図は領土ではない。」
すべからく、概略であり、一般化であり、解釈である。地図は細部に注目するためのものというよりは、細部を取捨選択したものと言える。
地図製作者は、ランドマークやルートのうちどれを表示しどれを隠すかを選択し、どこに境界線を引くかを決定する。

1970年代には、空間的データが地理情報システム(GIS)に入力され始めた。
伝統的に、地図はデータベースと表示装置のいずれとしても機能していたが、GISはデータ層とプレゼンテーション層の分離を確立し、現在のネットワーク対応の携帯用ナビゲーション機器の多くが誕生する素地を作った。

人工環境

環境の「可読性」というコンセプトを 用いて、彼は年の経路探索システムの構造と組織に焦点をあわせた。
  • パス
    • 車道や歩道、輸送経路、運が、その他の経路。
  • エッジ
    • 壁やフェンス、柵、海岸、その他の境界線。
  • ディストリクト
    • 一般的な識別用の特徴を備えた、都市内の主要な地区。
  • ノード
    • 基準点や目的地として機能する、交差点、囲いのある広場、街角、地下鉄駅、その他の交通上の結節点。
  • ランドマーク
    • 空間的な参照点となる、建物や金色のドーム、山や樹木、看板や店頭、その他の物理的オブジェクト。

可読性がもたらすインパクトは、経路探索だけに留まらず、さらに広範囲な影響を及ぼす。可読性が人々の頭の中に、その都市のイメージを形成するのだ。

ノウスフィアにおける経路探索

  • ノウスフィア/人間の思考の圏域
    • 「ノウアスフィア(noosphere)」というのはアイデア(観念)の領域であり、あらゆる可能な思考の空間だ

ウェブ

情報の視覚化技術を利用してウェブをマップ化しようとする試みはことごとく失敗している。
空間的視覚化のアプローチが失敗するのは、そこには「その場にいるという実感」がないからだ。
「ウェブは完全に空間が欠如した公共の場である・・・・、ある場所から別の場所へ移動できるが、距離を渡る必要がない」のである。
それらは互いにクリック1回分しか離れていない。

ウェブはハイパーメディアを賞賛するけれども、それは何よりもまずテキストによるコミュニケーションと情報共有のための手段である。

空間的メタファーには限界がある。ユーザは確かにウェブサイトをナビゲートしている。経路探索は確かにウェブにはつきものだ。
だが、シェイプやジャンルのような、ウェブデザインに新たな刺激を与える補完的メタファーも存在する。

「ファインダビリティ」は実践的な、ウェブ事情通の人々によるユーザビリティへの注目を喚起している。
ファインダビリティは物質世界とデジタル世界との架け橋であり、それらの間でユーザがさまざまな概念を思いのままにインポート/エキスポートできるようにしてくれる。


  • ボールドウィン効果
    • ボールドウィン効果(例えば、ある種に新たな捕食者が現れ、その捕食者に個体が捕らえられにくくする振る舞い(行動)が存在するとする。各個体がその振る舞いを素早く学習すれば、種としての利益につながるのは明らかである。すると、時と共にその振る舞いを学習する能力が(遺伝的選択によって)向上していき、ある時点で本能のように見えるようになる。
ミルクを産する家畜を長く飼ってきたことで、乳糖への耐性がある人間が増えたこともボールドウィン効果の一例とされる。つまり、酪農社会においてはそのような遺伝形質があることが有利であり、一種のフィードバックループの効果によって酪農の発展と共にそのような遺伝子型が増大したのだと言われている。