あらすじ
街で発生する謎のデーモン事件をそれぞれ違う理由で調査することになったフィニー/アシュレイとアルト。リザードマンの少女に姉を探してほしいとお願いされるドザーリ。遺跡の古代文字の調査をしながら、色々とお願いをされるエリナ。
それぞれがそれぞれの理由でサザンの街を歩きながら、何やらただならぬ状況に巻き込まれていく。
シルクハットにタキシードの謎の男。いなくなったリザードマンの女性。目深にフードを被った危険そうな謎の集団。六芒星が描かれたペンダント。下水道への古い入口。最近様子のおかしい若い商人。殺害される聖職者。惨殺される大学院の生徒。命を狙われるドザーリとアルト。
遺跡の封印は再びその安定を失い、黒の靄が吹き出し始める。
ルード教授は重々しく口を開いた。
「どうやらあなた方は、何かしら、あの封印と関係のある人物のようですのう」
導入
フィニーにデーモン事件の調査協力を依頼するフェルナン。教会側が容疑者の一人であるアシュレイの様子を窺う思惑があることも伝える。事件の具体的な内容は、住人が行方不明になったり、人が変わったようになったり、死体で見つかったりしているらしい。被害者の証言によって、犯人はデーモンなのではないかと目されている。
暇を持て余してサザンの酒場でステージを借りるアルトだったが、鳴かず飛ばす。そんなアルトに宿の主人が仕事の話を持ちかける。デーモン事件に関する情報提供で懸賞金だって?
遺跡から帰ってきてから、毎日のように研究室で古代語の解読に当たっているエリナ。同じ仕事についているコーエンが、少しは休んだほうがいいっすよ、といって仕事を請け負い、散歩に出ることになったエリナ。
街中を歩くドザーリにカタコトに近い共通語で話しかけたのはリザードマンの少女だった。少女はいなくなった姉を探してほしいとドザーリに訴えかける。快く了承するドザーリ。
食堂のおばちゃんからもらったプリンを食べているエリナに、大学院の助手のモンドが話しかける。「ドザーリとアルトがどこにいるのか大学院に報告する必要があるんだけど、今日、僕、手の離せない仕事があるから、申し訳ないんだけど、どこにいるか探してきてくれない? 散歩がてらに、さ」丸めこまれたエリナは、二人を探しに街に出るのでした。
一日目
デーモンの襲撃にあったグロワールの証言を聞きに来たフィニー。シルクハットにタキシードの格好(現状分かっているデーモン事件の犯人の格好)をしているアシュレイに驚いて恐慌状態に陥るグロワール。落ち着いた後話を伺うと、気を失って直後、水の流れる音を聞いたそうです。
行方不明になっているリザードマンの女性、セリーさんの情報収集をしていたリザードに謎のフードをかぶった二人組が襲いかかる。近くでデーモン事件の調査にあたっていたフェルナンの登場によって、その二人組は素早く逃げていった。フェルナンからデーモン事件のことを聞かされるドザーリ。謎の六芒星のペンダントを拾うフェルナン。
情報収集していたアルトは、タキシードの男が昨日、誰かを連れて川の方へと歩いて行ったという情報を得た。
川の調査をしていたフィニー/アシュレイとアルトが遭遇。下水道を使えば人目を気にせず移動できるのでは?
フィニー、アシュレイ、アルトの目の前の川面から現れるドザーリ。
最近、人が出入りした形跡のある古い下水道の入口の前で犯人を待ち構える四人に、エリナが合流。どうやら、今日、下水道で下水局がワニ退治をするそうで、犯人が動くかどうかは……?
エリナはドザーリとアルエの今日の行動をモンドに伝えるために大学院に戻る。下水道の情報を教会に伝えるアルト。アルトは宿の主人、ダディエとの晩酌に参加するため、約束のバーに向かう。そのほかの三人は調査から帰ってきたフェルナンにペンダントを見せてもらうが、特に何も分からなかった。教会や大学院でペンダントの調査をした方がいいだろうということで、フェルナンと離れる。
ダディエとの晩酌で飲みつぶれるアルト、偶然アルトを尋ねることになってその場にやってきた、コーエン、モンド、ドザーリが介抱することに。
二日目
早朝、フェルナンの殺害に関する重要参考人として連行されるフィニーとアシュレイ。二人の知り合いのため、事情聴取されるほかの四名。カルエさんの証言により、一同釈放されることとなりました。
フェルナンが亡くなった時の様子を調べる一同。どうやら、最近様子のおかしい商人の身辺調査をしている時に何者かに襲われたらしい。しかも、手元にペンダントを持っていたはずだが、遺体からはペンダントは見つからなかった。
最近様子のおかしい商人、ルオーさん宅を訪ねる一同。アポイントメントがない方は主人とはお会いできません、と執事に言われる。
下水道にもぐる一同。突如現れたダンジョン・アリゲーターを倒しながら、ルオーさん宅下の下水道に、人が頻繁に出入りした様子のある隠し扉を発見。
入ってすぐの部屋で行方不明になった人たちの前に立っているインキュバスとルオーを発見。そのまま戦闘へ、かろうじて勝利する。
突如ルオー宅に謎の集団が入り込んでくる。満身創痍の一同は、とりあえずルオーを抱えて、素早く下水道へ退散した。
ルオーを担いで大学院へと駆け込んだ一同だったが、大学院が何やら騒がしい。カルエさんから話を聞くと、コーエンさんが何者かに襲われ惨殺されたらしい。
正気を取り戻したルオーさん。そして、ルオーさん宅の調査により、インキュバスは捕獲され、行方不明者も救出された。こうして、デーモン事件は、ひとまずの幕を閉じたのでした。
ちょうどその頃
遺跡調査を進めるルード教授は、ふとしたひらめきで遺跡の古代語の読み方を思いつく。と、同時に、調査隊の様子がおかしいことにも気づく。奇妙なほどみんな一生懸命過ぎるのだった。「今日はこれくらいで切り上げるかのう」とって、強制的に調査を切り上げたルード教授。遺跡から引き上げようとした彼は、床の割れ目から黒い靄が吹き出してくるのを目撃した。
二日して
フィニーら五人に、サザンの街を警備する衛兵局から、フィニーらを襲ったフードをかぶった謎の集団のメンバーと思われる男性を捕まえたと連絡が入る。行ってみて、確認すると、確かにその男だった。その男から得た情報は以下の通り。
・ドザーリとアルトを暗殺する依頼を受けていた。
・依頼主のことはよく知らない。
・謎のペンダントは依頼主から渡されたもので、それにドザーリとアルトの血を浸すように言われていた。
・コーエン殺害の依頼もあった。おそらく仲間がやったのだろう。
・ペンダントは、逃げた仲間が持っている。
・依頼中ペンダントを一つ落としたやつがいたが、依頼主と関係があると思われる人物が拾ってきた。
・暗殺のため、デーモン事件を利用していた。
暗殺集団に監禁されていたセリーことジェリー。彼女はドザーリの集落の隣の集落に暮らしており、ドザーリとは面識があった。彼女は集落の生き残りのドザーリを捜していた。暗殺集団は、彼女がドザーリの重要な情報を持っているのではないかと思って監禁した。ジェリーさんから得た情報は以下の通り。
・ドザーリの集落には代々封印具が受け継がれていた。
・ドザーリの集落を襲った集団は、封印具を奪っていった。
・封印具は何らかの魔物を封印したもので、また、封印に携わった人物に関わる血が重要な鍵である。
遺跡から帰ってきたルード教授はフィニー達を呼び寄せて、遺跡の古代語から読みとれたことを伝える。それは以下の通り。
・遺跡には、約700年前に造られようとした魔神が封印されている。
・魔神の封印には六名のものが携わった。人間が三名、リザードマンが一名、ダークエルフが一名、人間でありながら獣に変化する事のできるものが一名。
・遺跡の深奥は非常に魔神の気が濃い空間であったため、おそらくはその気に触れて魔神に操られたものが封印を解こうとしているのではないか。
・封印に携わった人物の名前に、とある貴族の名前があった。(アルトの家の名前です)
そしてルード教授は、改めてフィニー達に今回の遺跡に関する調査協力を依頼するのでありました。
実は、ルオーはアルトの隣の家に住んでいたことがある。そして、ルオーはアルトにこう尋ねる。「あの事件の傷はもう良くなったのかい?」
ルード教授はアシュレイに遺跡で拾った謎の護符を渡しした。どうやら、それはアシュレイが持っていないと効果を発揮しないものだった。
最終更新:2009年08月17日 08:52