第2話「夏は夜--恋する乙女は切なくて、世界を崩壊させちゃうの--」

シナリオ名  「夏は夜-恋する乙女は切なくて、世界を崩壊させちゃうの-」/難易度3~[青春小説]
レギュレーション 「ジュブナイルwithカオス」幽霊、妖怪やメイドロボ、女の子の形をしたパソコンなど、よくラブコメで扱われるような幻想を扱っても良い。ただし、セックスはセッションの外でしか描写できません。少年漫画や一般のライトノベルの範囲と考えると一番正しいと思われます。 また、本来であればアクシデントがジョーカー以外に1枚増えるだけなのですが、本キャンペーンの世界崩壊の危機の影響が強いためか、もう一枚アクシデントが増えます。
・フィックス不能:性的なこといろいろ
・禁忌:セッション中のセックス描写とそれによる判定
目的 ツナガレル達が通う高校の男子生徒と女子生徒の仲を5日目の夜(夏祭りの花火)までに取り持て(対象二人のキャラがプラス=プラスの相思関係を作ること
固定 ツナガレルはCPを作る事ができる。
「華菱かいと」と「大村ありか」は幼なじみ
「華菱かいと」と「大村ありか」は高校に入ってからお互いに仲が悪い
「華菱かいと」は成績が悪いがスポーツ万能
「大村ありか」は勉強ができるが内向的
「華菱かいと」と「大村ありか」が生活態度で喧嘩をしているのを見た生徒がいる
失敗 二人の仲は最悪のものとなる。その日、最後の花火が上がったのを切っ掛けに世界に言いようのない変化が訪れる。何が何だか分からないが、世界は最悪の方向へと舵を切ることとなり、平和な日常は失われ、世界は崩壊する。一家離散(明確な原因が必要な場合、それまで世界の影に隠れていた様々な超常的な存在が世界と繋がりを持ってしまい、それまでの生活は営めなくなる。そして、家族たちの秘密も全部ばれると同時に、主婦に秘密にしていた家族たちの正体もバレてしまう)



ファミリーズ第2話 プレイレポート

フィックス

【かいと】はサッカー部と花火大会に行く
花火大会に男女で行くと特典
【ありか】はチケットをもらった
ジョンはムラマサと似ている(ジョン・オブ・ザ・デッド)
スズキはミナミとカレンの裸を見てしまった
特典はカラーひよこ3匹
ウルトラマリンに共産主義が拡散
猫ブログが成功
パリっとした服を着る猫屋敷
新しいムラマサは去勢されていない
キャンペーンフィックス:ツナガレルは繋がれない

セッションの様子

オープニング

 花火大会まであと一週間と迫った八坂町。
 【猫屋敷の翁】の邸宅に集められるファミリーズに【ツナガレル】が言うには、「花菱かいと」と「大村ありか」という二人の高校生男女の仲を花火大会までに取り持たないと世界崩壊の危機に繋がってしまうらしい。
 なんで男女の恋愛が世界崩壊の危機につながるのか分からないが、二人の仲が拗れたことから運命は綻びだし、今まで表に出てこなかった様々な厄災が頻出するようになるとのこと。
 今回は日向達はお休み。ジェリーフィッシュの寮自体がどこか異世界に行ってしまったという。異世界で冒険しているけど安心ですとは【ツナガレル】の弁。
 高校の皆も何故か不審には思わないらしい。

 【ムラマサ】の飼い主の【かなこ】は最近気になる二人の男性がいてドキドキ。
 久しぶりにメイクに服にと張り切っている。一人は隣の部屋に住む米海軍所属のナイスガイのロレンス。
 もう一人は近所に住む15歳の中学生だが、なんとも珍しい昔ながらの硬派な不良とのこと。
 もっとも、こちらは【かなこ】が少し世話を焼いてやったら懐いた程度とのことだが。

 【イサム】は恋愛なんかどうでもいいとちょっと冷めている自分を発見してしまう。
 同時に、このままではいろんな事がどうでも良くなってしまう運命であることにも気が付き、今回は自分が恋のキューピッドになって色々とおせっかいを焼こうと思い立つ。
 ちょうど、【イサム】の寮ではスズキ先輩(ふっ、やれやれ系)を巡って二人の後輩が火花を散らしているらしい。進展しない恋愛関係にムカムカした【イサム】は、スズキ先輩と後輩をくっつけようと決意する。

 【猫屋敷の翁】の家ではなぜか爆弾が発見される。随分昔にやんちゃしていた頃に作ったものが今更出てきた。 
 懐かしい青春の思い出と、自分の中でくすぶる思い。
 【猫屋敷の翁】は自分でも抑えきれない青春の残滓が胸を焦がしていることに気づく。もう自分の青春は終わったはずなのに。
 胸を焦がしたあの時の青春をもう一度取り戻そうという気持ちと、それは既に終わったことで今更変なことをしたら自分の生活がめちゃくちゃになるという気持ちに板挟みになる。
 どうやら、今回は自分の気持ちの整理をしなければいけないようだ。 

1日目

 しょっぱなから暴走を始める【イサム】は前回のこうたろう事件での憂さを晴らすかのごとく積極的に動き回る。
 男子高校生の恋愛なんてまずは性欲と達観した行動で後輩達の盗撮写真をスズキ先輩に渡す。
 キョドるスズキ先輩を後目に使ってくださいねと微笑みながら去っていく。

 【猫屋敷の翁】は取り敢えず爆弾を隠すための棚を作ってみたが、なぜか飾ることに。
 一層トロフィーのように【猫屋敷の翁】の輝かしい青春を物語る爆弾。
 このままではいけないと思った翁は町内会活動に精を出す。
 問題の二人組が花火大会に出席しやすいようにカップルで花火大会に来てくれた人達に特典を進呈することを提案する。

 【ムラマサ】は【かなこ】の衣装探し等を手伝うと同時に密かに学校に浸入してみる。
 すると、【かいと】と【ありか】が口論している現場に出くわしてしまった。激しく喧嘩をする二人だったが、ふと、【ありか】が今年の花火大会はどうするか【かいと】に聞いた。
 二人は幼なじみでいままでずっと花火大会に一緒に行っていたらしい。
 【かいと】は素っ気なく今年はサッカー部のみんなと行くという。
 そう、と了解して立ち去った【ありか】は寂しそうな顔をしていた。

 そっと彼女の前に現れて無邪気にじゃれる演技をする【ムラマサ】。
 すると、【ありか】は嬉しそうに【ムラマサ】を撫で回し、ずっと仲が良かったのに高校に入ってから何故か互いに意識しだして上手く行かなくなってしまったことを【ムラマサ】に相談するかのようにぽつりと話した。

2日目

 今日も【イサム】は絶好調。
 朝食からバーベキューを始めるウルトラマリンで【イサム】は後輩たちの服に細工をしていた。
 スズキ先輩と後輩達が一緒になった瞬間に【イサム】の細工で服がほつれ、二人は半裸になってしまう。
 ラッキースケベを堪能したスズキだったが、後輩たちからビンタをくらって頬に2つの紅葉が真っ赤に咲いた。

 【猫屋敷の翁】は新しいパソコンを買おうとするも失敗。
 この街は既にやわらか銀行の魔の手により謎のアプリがプリインストールされたパソコンしかなかったため、街での購入を諦め、ネット通販を行うことにする。

 【ムラマサ】は【かなこ】が万一のために用意していた花火大会のチケットを盗み出し、【ありか】の家に配送した。
 【ムラマサ】に書類整理を頼んでいるだめ主人の【かなこ】は必死になって探すが、【ムラマサ】は知らん顔。

 午後からも【イサム】の魔の手は続く。スズキ先輩が先に入っているお風呂に後輩たちを騙していれてしまい外から鍵をかけてしまった。
 人が必死で外にいる【イサム】に助けを求めるが、愛のキューピッド【イサム】は動じず。
 ニヤリとやりきった顔で笑う【イサム】。次の日から三人の仲が少し変わっていったのを感じた【イサム】はこちらの問題が終わったことを確信した。

 猫屋敷は爆弾の棚をもっと飾り立てることにする。
 フォトフレームやら花やらを置いていくと昔の思い出が蘇ってきた。
 翁は過去に学生運動に参加していたらしい。爆弾は当時は本当に使うために作ったものだが、今となってはあの時の情熱は何だったのか思い出せないぐらいだ。
 やはり、この爆弾は昔の思い出として処理しなければと思う翁。
 今度の花火大会にこの爆弾を利用できないか考え初め、どさくさに紛れて花火として打ち上げてしまおうと思い立つ。

 【ムラマサ】は【かいと】達が一緒に帰るところを待ち伏せしていた。
 いがみ合いながらも道が一緒のために、一定の距離をおいて帰る2人の間にはもどかしい空気が流れていた。
 そこに【ムラマサ】が現れ、彼に気づいた【ありか】が【ムラマサ】を撫で回す。
 【かいと】は【ムラマサ】と戯れる【ありか】を見て、昔飼っていた犬のジョンを思い出す。
 幼い頃は【ありか】と一緒に自分達よりも大きかったジョンをつれて街を探検して歩いて遊んでいたのだが、ジョンが死んで、2人でいるとジョンを思い出してしまい、なんとなく2人で遊ばなくなっていった。
 覚えてる?と【ありか】は言った。胸を締め付けられるような懐かしさを覚える【かいと】。
 【ありか】が撫でてあげてというと、【かいと】は【ムラマサ】のそばに寄り、昔、ジョンにしたように【ありか】と一緒に【ムラマサ】を撫でた。

3日

 朝からつやつやした3人組を見てしてやったりと微笑む【イサム】。昨日の夜になにが起きたかは懸命な読者諸君の想像に任せる。今回は健全である、いいね?

 【猫屋敷の翁】はようやく届いたパソコンで猫ブログを始めた。
 実は、猫カフェを行いたいという願いがあり、そのために電子機器関係の技能を再訓練していたのだ。
 猫屋敷の猫ブログは人気となり興味をもった近所の女子高生のかざりが猫屋敷に遊びに来るようになった。
 猫屋敷と仲良くなったかざりは猫屋敷のために町内会の花火大会の用意を手伝うことに。

 【ムラマサ】は今日も学校で運命の2人を監視していると、サッカー部の男子たちと【かいと】が一緒にいるのを見つける。
 【ムラマサ】は気づかれないようにサッカー部の男子の声を真似る。
 「【かいと】は【ありか】連れてくるんだろ?」と言うとサッカー部の仲間たちが【かいと】を囃し立てた。
 とっさに否定する【かいと】だったが、【ムラマサ】が畳み掛けるように「【かいと】は【ありか】と幼馴染なんだよなー」「女子メンツ足りてないし【かいと】枠は【ありか】でよくない?」と扇動を初め、話の流れて【ありか】を連れて行くことになってしまった。

 遂に本気を出した【イサム】が動き出す。
 わざと【ありか】が見ている前で【かいと】に偽りの告白を行い【ありか】から嫉妬心を引き出すと、突然の告白にキョトンとしている【かいと】を置いて去っていく。 後ろでは【ありか】と【かいと】が言い争いをしていた。

 【ありか】は放課後、もしかしたら【かいと】は突然告白した【イサム】と付き合ってしまうかもしれないと悶々と考えていた。
 そこに現れる【ムラマサ】。
 【ムラマサ】は【ありか】のそばに寄り、黙って彼女を見つめる。【ムラマサ】を撫でながら素直に遊べた子供時代を思い出す【ありか】。  【ムラマサ】が彼女の手を嘗めると、彼女は高校に入ってからのすれ違いを忘れ、【かいと】と仲良くなりたい、昔のように一緒にいたいという自分の気持ちに真っ直ぐに向き合えた。
 やっと、【かいと】が好きなんだと素直に認められた【ありか】は【ムラマサ】にお礼を言って去っていった。

 一方その頃、放課後の教室で大胆に【かいと】に迫る【イサム】。
 自分の身体を押し付けて迫ってくる【イサム】に【かいと】の理性は解けそうになるが、【イサム】がリボンを外しシャツを緩めると【イサム】から仄かなデオドラントの匂いがたちこめ、【かいと】の鼻を刺激した。
 【かいと】は【イサム】に重なる【ありか】の姿を幻視する。突然【イサム】を突き飛ばしてしまう【かいと】。
 倒れた【イサム】に謝ると、自分にはずっと一緒にいた好きなひとがいることを彼女に伝え、【イサム】の気持ちには答えられないと言うとその場から駆け出していった。
 【イサム】は教室から駆け出す【かいと】の後ろ姿を見送り、誰もいない教室で邪悪な笑みを浮かべ「計画通り」と呟いた。
 【イサム】は【ありか】が使っているデオドラントを入手し、わざと決定的な瞬間にその匂いを嗅がせることで、自分の感情に素直になっている【かいと】に【ありか】の事を思い出させたのだ。

4日目

  【イサム】は朝から【ありか】の家を訪問し、【かいと】先輩は【ありか】のことをずっと思っていることを告げ、自分では【ありか】の代わりにはなれない、2人の仲を邪魔してしまい申し訳ないと伝えると、お詫びの気持ちとして2人の為に作った浴衣をプレゼントした。

 【ありか】は早朝から朝練をしている【かいと】を呼び出すと【ムラマサ】が見つめる前でチケットを取り出し、一緒に花火大会に行こうと伝え、【かいと】もそれを了承する。こっそり覗いていたサッカー部と【ありか】達の友人達がこぞって囃し立てた。

 この時点でシナリオクリア条件は満たしていたので4日目で今回は終了することに。特に【猫屋敷の翁】は無理な行動がたたって体力を使い果たして家事でダウンしてしまった。

 特に詳しくは描写しないが、 【ムラマサ】の飼い主の【かなこ】は路地裏で暴漢に殴られたところを不良の子に助けられたのを切っ掛けに彼と仲良くなることに(ちなみに暴漢は【イサム】の変装、本気で殴ったら【イサム】は人を殺せるので多分相当手加減はしたはず)。また、【ムラマサ】を気に入って飼いたいという幼稚園児のいちごちゃんとの話し合いや猫屋敷の家に頻繁にあそびに来るかざりとのおじいちゃんと孫のような心温まる交流のような様々なサイドストーリーもあった。猫屋敷の翁が共産主義革命を始めたり、【ムラマサ】が赤って主人公の色だよねとか言い出したり、ウルトラマリンが共産主義に染まったこともあったが些細なことである。

エンディング 花火大会の夜。

 花火大会の夜、【イサム】の用意した浴衣を着て、チケットで入手した観覧席で花火を見つめる【かいと】と【ありか】。
 花火の音で周囲に声は聞こえない。
 【かいと】は、東京の大学に行きたいことを【ありか】に告げ、一緒に行きたいと【ありか】は言った。
 「サッカーの推薦枠取れるように頑張るよ」
 「その前に勉強頑張らなきゃだめでしょ、あんまり成績よくないと推薦もらえないよ」
 「あのさ、【ありか】・・・」
 「ん・・なに・・?」
 「俺、お前が好きだ。付き合ってください」
 「うん、私も【かいと】が好き」
 花火大会の最後、猫屋敷の青春の想いが詰まった爆弾を改造した花火が、寄り添う2人のシルエットを浮かばせた。

 4日目の深夜
 【ムラマサ】のPLが【ツナガレル】にも誰かと関係性をつくって遊んでやる―と言ったので行動してもらい、見事に成功する。
 しかし、GMがフィックスを作ることを却下した。
 実は、隠していたキャンペーンフィックスがここでオープンされる。
 「【ツナガレル】は繋がれない」
 天使【ツナガレル】は概念のような存在であり、誰かと誰かをつなげることは出来ても、【ツナガレル】自身をつなげることは【ツナガレル】にはできないのだ。
 寂しいとは思わないのかい?と無言で問いかける【ムラマサ】に、【ツナガレル】はいつものようにニコニコと微笑んだ。

  2人の沈黙の間を風が通り過ぎる。寒がりな風見鶏が、もうすぐ秋だよと歌っていた。

(本セッションのイメージソングはKalafinaの「夏の林檎」)

ラブコメ編

ラブコメ編ではあなたの家族は必ず誰かに恋をしています。それは、貴方自身かもしれません。

「恋する人」と「思い人」

 家族の誰かが「恋する人」となります。「思い人」とは、「恋する人」が恋愛的感情を寄せている相手のことを言います。

「関係」

 人間関係を表すフィックスです、通常のフィックスとは違い、レベルが存在します。レベルを上げるためには現在のレベル+1点のスートを行為判定の時に投げ込まなければなりません。
 LV1:かなり意識している。
 LV2:四六時中頭から離れない
 LV3:運命に選ばれた関係

関係の取得方法、消滅、反転のしかた。

1 出会い表による相互関係の取得:行動を1回使用し、出会い表をランダムに参照します。1回の手番でお互いの関係が生まれるので手番をあまり使わなくてすみます。

2 スートや判定:一方通行であるが、任意のスートに応じた関係を得ることができる。

3 関係のレベルチェンジ
 現在のレベル+1のスートを投げ込まなければなりません。つまり、判定ではなくストックやタレントの使用によってしかできません。
 また、アクシデントなどでレベルが3から4に到達すると関係がクラッシュして消滅してしまいます。
 自分たちでレベル3から関係を消滅させるためには4スートが必要となります。
 タレントを変更させるフィックスによってもレベルは1レベルのみ上げ下げすることしかできません。

4 関係の反転:現在のレベル点分のスートを投げ込むことで関係をプラス・マイナス反転させられます。

5 関係の意味の変更:現在のレベル点分のスートを投げ込むことで別の意味の関係にできますが、プラスはプラス、マイナスはマイナスにしか変化させられません。

「感情」

プラスの関係とマイナスの関係があり、それぞれスート毎に違います。
スート プラスの関係 マイナスの関係
性愛:性的な魅力を感じている 嫉妬:才覚や持ち物に苦い気持ちを抱いている
友情:親しさや友情を感じている 憎悪:対象を何らかの理由で憎んでいる
庇護:守ってあげたいと思っている 疎外:対象から離れたい、あるいは異質性を強く感じている
安堵:そばにいると安心する 渇望:ヤンデレ、べったりと依存

アクシデントの増加

 ラブコメ編ではジョーカー以外に一枚カードを引き、その数字もまたアクシデントカードとして扱います。
 通常のアクシデント表ではなく、ラブコメ・アクシデント表を参照します。
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