注意。
美鈴が強キャラ設定
その他独自の設定と改変有り





今日も美鈴は紅魔館の門を程よくサボり、程よく気を引き締めながら守っていた
そんな時魔理沙がやってきた
「お邪魔するぜ」
「はいはい、勝手に通りなさい。どうぜ図書館に用があるんでしょう?」
面倒くさそうに手をヒラヒラと振り、あっさりと門を開けて魔理沙に道を譲る
「いいのか?」
「私がどう足掻いたって押し通る気でしょ? あんたのせいでまた門を壊されたらそのほうが面倒よ」
所々皹の見受けられる門を見ながら美鈴はため息を吐く
これまで魔理沙を通さないために繰り広げられた弾幕ごっこの傷跡である。もう何度修理したかわからない
仮に撃退したとしても魔理沙は裏口から侵入するので結局は意味が無い。なら素通りさせたほうが被害が最小限で済むと判断した
「そうか、ようやく弾幕ごっこで私に敵わないと気づいたか」
「そうじゃなくて、これ以上門が壊れるのが嫌なだけで、それに本は盗むけどあんたは実質無害だし・・・・・・・・・・それに」
「不服そうだな。なら一勝負いくか?」
八卦路を至近距離で美鈴に向ける。八卦路に魔力が流れているのを感じ取る
「え?、ちょ、た、タンマ!」
直後ポスンッと可愛く空気が爆ぜる音を立ててから小さな煙があがる
「冗談だ、いくら私でもそこまで傍若無人じゃないぜ。じゃっ有難く通らせてもらうぜっ♪」
魔理沙は上機嫌に鼻歌を歌いながら中へ入っていた




時刻は午後。太陽は一番高い所に昇っていた
「ふぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ちょうど欠伸するとタイミング良くナイフが飛んできた
「うおああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大袈裟に叫び前方にヘッドスライディング、ギリギリで回避する
「まったく。館の顔である門番がそんな腑抜けた顔してどうするの? しっかりして頂戴」
腕を組み、呆れ顔でメイド長十六夜咲夜はそこに立っていた
右手にナイフ。左手に食事の乗ったトレイを持っていた
「い、今本気で殺(と)ろうとしましたよね!?」
戦々恐々とする美鈴を無視してトレイを手ごろな位置に置く。トレイには砂埃が付かないように上から布が被せられていた
「これ、昼食よ」
「ありがとうございます。もうお腹ペコペコで」
幸せ一杯の顔で咲夜手製の食事を頬張る
「朝あれだけ食べておいて燃費の悪い体ね。そもそもそれほどの働きをしているのかしら? 魔理沙が我が物顔で廊下を闊歩していたのだけど」
「う゛」
冷ややかな視線を向けられて美鈴は目をそらす
ちなみに魔理沙は何冊か本を拝借した後、裏口から出て行ったとのこと
「あ、あれにはそれなりの事情がありまして」
「どうみてもあなたの職務怠慢よ。ペナルティとして夕飯は抜きね」
「そんな、あんまりです! 楽しみにしてたのに!」
「非常に良心的な罰だと思うけど? それが嫌なら『穀潰し』と呼ばれない程度にはちゃんと働きなさい」
咲夜の言うことは尤もだが自分にも言いたいことはある
紅魔館の面々は何だかんだで魔理沙を邪険していない、通しても治安の意味では何の問題もないはずだったが咲夜にはそれが職務怠慢に見えたらしい



小言を言い終えた咲夜が去ってからしばらくして
「はぁ」
今度はため息を漏らした
ため息をついてすぐ慌てて周囲を見回した。またナイフが飛んでこないか気になった
(おや?)
視線を戻し門を見ると門に上部に大きな皹が入っているのを見つけた。昨日は無かったはずだ
(大丈夫かな?)
皹の大きさが放って置けないレベルだったので、ためしに軽く門を小突いてみる
「がっ!?」
小突いた後、頭に大きな衝撃が走り吐き気を覚えた
そこから先のことは覚えていなかった






「・・・・・さ・・・・・・メイ・・・・・ん・・・・・・・・美鈴さん?」
日が沈もうとしていた頃、妖精メイドが門の下でうつ伏せに倒れる美鈴を見つけて、その体を揺すっていた
倒れる美鈴の近くには自分の頭部ほどある大きさ石が落ちていた。数時間前まで門の一部だったものである
「・・・ン?」
気だるそうに美鈴は起き上がり首をコキコキと鳴らす
頭が少し痛むだけで他は特に異常は無かった
「起こしてくれてありがとう」
「いえ。それよりも大丈夫ですか? すぐに手当てを・・・」
顔にかかる髪を邪魔そうに払いのけて自分を起こしてくれたメイドを見る
「見ない顔だな、新入りか?」
「へ?」
妖精メイドは不思議そうな顔をする
「なに言ってるんですか? 今朝も昨日もその前もお会いしているじゃないですか?」
「そうだったか?」
美鈴はそのまま首を捻り紅魔館を見た
(ん?)
目の前にあるのは紅魔館、それは間違い無い。しかし美鈴はその紅魔館にどこか違和感を感じた、言葉で形容できない何かを
(館の造形、いや雰囲気か? どこかおかしい・・・・・)
自分の知っている紅魔館と今見ている紅魔館に若干のズレを感じていた
「とりあえず怪我の具合を見ましょう。私は代わりの門番役を連れてくるのでどうか先に中へ」
「あ、ああ・・・」
メイドに促されて美鈴は一人で館内へと入っていた



(ここまで広かっただろうか?)
廊下を歩きながらそう感じていた。元々紅魔館は広いが今の館内は見た目以上の広さを持っていた
(だれかが空間でも弄ってるのか?)
咲夜の能力によるものだが、なぜか美鈴はそのことに考えが至らない
大方、主人が戯れに何かしたのだろうと勝手に納得して進んでいると。主人の妹を見つけた
「フランドール様」
「あ、美鈴。何?」
美鈴はフランドールの前まで歩み寄る
「また地下室を抜け出したのですね。まだ外は日の光で満ちていて危険です、窓が少ないとはいえ夕日が差し込む箇所もあります。お戻りください」
「・・・・・・いや、まあそれはそうなんだけれど」
フランドールは美鈴の言動を少し不審に思った。廊下を出歩いただけで普段の美鈴ならここまでとやかく言わない
「レミリア様に見つかると事です。発覚したらどんな仕置きを受けるか・・・・このことは私の胸の内だけに留めて置きます故、どうかお急ぎを」
「え、ちょっと」
強引に地下室まで担いで運ぼうと思ったのか、美鈴はフランドールの両脇に手を入れて持ち上げようとする
が、その手がピタリと止まる
「 ? 」
突然美鈴は腕組をして首を傾けた。その視線はフランドールのつま先から頭のてっぺんを何度も往復している
「 ? 」
フランドールも美鈴の真似をして腕を組み体を傾ける
奇妙な姿勢のまま見つめ合う二人
もしその廊下に第三者がいたら確実にその者は噴飯してたであろう奇天烈な光景だった
数秒の間をおいてから美鈴が口を開く
「背、伸びましたか?」
「ううん。いつもどおりだよ」
それだけ言うと美鈴の言いつけ通りフランドールは自主的に地下へと戻っていった
別れ際に「またね」と言われ「はい」と答えたときの表情は普段の表情よりも若干固かった

その後、先程の妖精メイドがやってきて美鈴はパチュリーの元へと連れて行かれた






紅魔館の図書館で美鈴はパチュリーの診察を受けていた。レミリアも同席していた
「どうなのパチェ?」
「頭に大きなタンコブがあるわね。それ以外は目立った外傷はなさそうね。でも流石に頭の中まではわからないわ」
紅魔館では頭の中まで検査する方法は無い
レミリアが念のため永遠亭まで連れて行こうか思案していると、急に美鈴は立ち上がった
「私なら大丈夫です。番に戻ります」
「待ちなさい、まだ・・・」
パチュリーの静止も聞かず、扉へと向かっていく
取っ手に手を掛けようとした時、先に向こう側から扉が開けられ咲夜が姿をあらわした
「あら、美鈴じゃない。怪我したって聞いたけど見たところ大丈夫そうね・・・・・・・ってなによ?」
美鈴は咲夜を凝視した。5秒ほど凝視してから、美鈴は咲夜に鼻を近づけて匂いを嗅ぎ始めた
「ちょ、ちょっと美鈴。どうしたの!?」
いきなり体臭を嗅がれて困惑する咲夜
「・・・・ゴミの・・・・・臭いがする・・・・」
ポソリとそう呟き、咲夜と目を合わせることなく主に向き直る
「どういうことですかレミリア様、なぜここにゴミが?」
「えっとゴミってもしかしたら咲夜のこと・・・?」
コクリと頷き、次に美鈴は自分を診察したパチュリーに目線を移す
「あとこれも。先刻からレミリア様に不遜な口の利き方をして、一体何者ですか?」
不可解な言葉と行動の連続で美鈴を除く面々はただ唖然とするしかなかった





空が完全に暗くなるころ美鈴は門番に戻っていた。いつものようにだらけた姿勢ではなく。肩を張って門前で仁王立ちしていた
窓からそれを見るレミリア、パチュリー、咲夜の3人
「私とフランのことを覚えていて。パチェの事を知らないっていうくらいだから、ここ150〜300年くらいの記憶がごっそり抜け落ちてるみたいね」
「性格が違うんですが・・・・ものすごく好戦的な感じがします」
言葉使いは悪いし表情は固いし人間をゴミ呼ばわり。今の美鈴とはかけ離れた姿だ
おまけにレミリアのことも「お嬢様」ではなく「レミリア様」と呼んでいた
「昔はあんな感じよ。今はすっかり丸くなってたけど」
「以外ね。私が会ったころにはすでに今みたいな柔らかい性格だったわよ?」
時間の流れの偉大さに感心しつつ、美鈴がああなった原因をパチュリーは考察する
「タンコブね」
考察するまでも無かった
「頭を打っての記憶喪失・・・この場合記憶が退行したと言うべきかしら」
打った衝撃で記憶が抜け落ちるなんてどれだけ単純な作りをしているんだ、と思いつつもあえて口には出さない3人
「どうします? また頭叩けば元に戻るような気がしてしょうがないんですが。美鈴ですし」
「ここは成り行きに任せてしばらく様子を見ましょう。面白そうじゃない、新鮮で」

レミリアの気紛れな判断で現状維持が決定した







翌朝になっても美鈴は門の前に立っていた。しかし徹夜にも関わらず疲労の色は全く無い

「なんの用だゴミ」
美鈴の言葉をぐっと堪えて、笑顔を崩さないよう勤める
「そのいでたちはメイドのモノだろう? 仕事はどうした? 持ち場に戻れ」
目つきと口調は厳しいが咲夜自体を邪険しているのではなく、単純に私用でここに来たのが気に入らないらしい
こいつは本当に美鈴か、と眩暈を起こしそうになりながらも簡単な自己紹介をする
「私は十六夜咲夜。メイド長よ」
メイド長という言葉を聞き、美鈴は呆れたように肩をすくめ、ため息を漏らす
「か弱い人間を傍に置くとは、レミリア様も酔狂が過ぎる・・・・・」
「それはどういう意味かしら門番?」
自分が過小評価されたのが不服ですぐさま聞き返す。そして何より“あの”美鈴が自分を蔑ろにするのが不愉快だった
「・・・・・失礼しました。メイド長殿」
敬語に切り替わったが口調は相変わらずトゲトゲしい
「それで、私にどういった用向きで?」
ここで咲夜は言葉に詰まった。昔の美鈴に少し興味があり雑談をしようと思いここに足を運んだのだが、どうも今の美鈴の態度からしてそれは出来そうにない
「用が無いようでしたらさっさと戻ってください。メイド長も暇ではないでしょう?」
館の方を顎でしゃくって戻るよう促した
「・・・・」
話したいことは色々あったが、咲夜は仕事に戻るしかなかった
踵を返すと、ふと視界の隅に荒れた花壇を見つけた
「ねぇ、あの花壇って・・・」
「ああ、あれですか? 紅魔館の景観を損なうと思いまして。誰のものかは知らないが潰させてもらいました」
(自分が拓いた花壇でしょうに)
一体どうすればコレから現在の美鈴の人格が形成されるのか。頭を捻りながら咲夜は雑務に戻った




この日の午後、今日も魔理沙はやって来た。昨日借りた(と本人は思っている)本の続きが目的だった
門の正面に降り立ち、美鈴に挨拶をしようと手を挙げようとした瞬間、鋭い視線が突き刺さる
「紅魔館に何用だ?」
「用もなにも、いつもどおり本を借りに来ただけだが?」
「入館の許可は?」
「許可なんて出るわけないだろ」
「そうか・・・・」
無言で臨戦態勢を取る美鈴を見て魔理沙は不敵に笑う
「どうした? 珍しくご機嫌斜めじゃないか、虫歯にでもなったか?」
美鈴の様子がおかしいことは最初から気づいていたがあえて相手になろうと思った
昨日できなかった“弾幕ごっこ”ができると魔理沙意気込んでいた
「顔パスのVIP扱いより、やっぱりこっちのほうが性に合ってる」
先に動いたのは美鈴。もちろん開始の合図などしない
「え、おい。ちょっと!?」
不意打ちで動揺するも、魔理沙はすぐ冷静さを取り戻し迎撃するために弾をばらまく
美鈴はそれを片手で防ぎながら一気に距離をに詰めて魔理沙を掴む

「かはっ」

体に強い衝撃を感じた時、魔理沙の視界には青空が映った。その後鈍い痛みが背中から全身に伝わる
美鈴に掴まれた魔理沙は投げられ背中から地面に叩きつけられていた
酸素を取り込もうと口を開くが気管がショックで痙攣し上手く息継ぎができない
「っっはぁ・・・か・・・・・は・・・・・」
「手加減してもこの程度か?」
美鈴は苦しむ魔理沙をつまらなそうな目で一瞥するとすぐに定位置に戻り腕組をして何時来るかわからない他の侵入者に備えていた
魔理沙になど一抹の興味も抱かなかった

2分ほど悶え苦しんだ魔理沙はようやく体の自由を取り戻した。二分という短い間だったが魔理沙にとっては1時間と思えるほど長かった
箒を杖代わりに立ち上がると一番言いたかったことを声高にして叫んだ
「おい門番! 弾幕も張らずにいきなり投げ技なんてどういう了見だ!!」
「 ? 」
なぜ魔理沙が抗議するのか美鈴には理解できなかった
弾幕ごっこが幻想郷に広がったのはごく最近である、時間軸が200年ほどズレている美鈴に弾幕ごっこという決闘法があることを知らない
本当なら被弾した時点で美鈴の敗北が決定して、自分の勝ちだったと主張する魔理沙
「お前は何を言ってるんだ?」
だが美鈴の視線は冷たい
自分の主張こそ正当であるはずなのに、ゴネているような扱いに屈辱を受ける
「くそっ!!」
言葉の通じない美鈴に痺れを切らして箒にまたがり湖を飛び越えて帰っていった


そして次の日の同じ時間に魔理沙はまたやってきた

「去ね、ここは餓鬼の遊び場じゃない」
「・・・・」
美鈴の言葉を無視して門に近づく魔理沙。ポケットには大量のマジックアイテムを詰め込んでいた
なぜ美鈴が豹変してしまったのかなど今の魔理沙にとってはどうでも良かった。ただ昨日の屈辱を晴らしたかった

小さな風切り音のあと魔理沙の足元にクナイが突き刺さった

「それより内側に入って来なければ特別に見逃してやる。わかったら二度と来るな」
今の美鈴にとって、それは人間に対する最大の親切心であり譲歩だった
だが魔理沙にとってそれは神経を逆撫でする侮辱行為以外の何ものでも無かった
「昨日といい今日といい、つっ立ってるだけの穀潰し門番がずいぶん調子に乗ってるじゃないか?」
売り言葉に買い言葉で返したその言葉。普段の温和な美鈴が聞けば頬を可愛らしく膨らませて軽く抗議して終わったであろう

しかし今の美鈴は違う

記憶が退行してから初めて美鈴は笑った
吊り上った口元から、人間には無い鋭く尖った妖怪特有の歯がちらりと見えた
それに魔理沙は後ろ寒いものを感じた。だが引き下がるわけにはいかなかった、魔理沙も闘志に満ちていた
美鈴との距離は10mほど、完全に自分の間合いだった
八卦路はポケットにある。威力を強化する茸も大量にある
魔理沙は手を何度も開閉させて準備運動をしてから、西部劇のガンマンのように手を中空で静止させる
一撃で決着をつけるべくスペル宣言と同時に八卦路を取る
「マスタァァァスパァ・・」

一瞬の出来事

掴み、かざしたはずのミニ八卦路が手の中に無かった。八卦路は空を舞っていた
すぐ眼前には足を上げたままの姿勢で静止する門番
その状況から、美鈴が魔理沙との距離を一瞬で詰めて八卦路を蹴り上げたのだと容易に察することができた
八卦路は美鈴の手の上に落下した
美鈴はそれを乱暴に振ったり小突いたりして観察する。自分の蹴りで壊れないとは丈夫に出来ていると密かに関心していた
「おい! 返せ!!」
壊されることを恐れて声を荒げる
すると美鈴は意地悪く笑った。八卦路をすぐ足もとに捨てた
「ほら、返してやる。早く拾え」
「え・・・・・? あ」
なぜ八卦路だけ蹴られたのか魔理沙は気づいた。クナイの位置を八卦路“だけ”が越えからだ
美鈴が捨てた位置はクナイの内側。超えれば攻撃対象になる
大事な八卦路を失うわけにはいかず、どうにか取り戻せないかと思案するも良い案が出てこない
困り果てる魔理沙を楽しげに眺める美鈴
「どうした。大切なものじゃないのか?」
「黙ってろ!・・・ってうわっ!?」
動かない相手をじれったく感じたのか、魔理沙の肩を掴んで無理やりクナイよりも内側に引き込んだ
腹から倒れこみ、そして線を越えてしまったことに戦慄する
すぐに戻らねばと腹を打った痛みに耐えながら目の前にある八卦路を掴み起き上がろうと足と手に力を入れる
「おっと」
だが背中を美鈴に踏みつけられた
「忠告したはずだ。線を越えたら容赦はしないと」
「お前が無理やり引き込んだんだろうが! 離せこの外道!!」
押さえる足に力を込めて、手足をバタつかせて抵抗する魔理沙の動きを完全に封じる
美鈴の顔から徐々に笑みが消えていく
ヒステリック寸前の侵入者の頭蓋を砕くべく、拳を振り下ろした
地面に砲丸投げの鉄球が落ちたような鈍い音がした
しかし魔理沙が目の前から消えて、拳は地面を捉えた。地面に美鈴の拳の跡が残る
美鈴が顔を上げると、魔理沙を抱えた咲夜がいた
「これはどういうことかしら美鈴?」
「そいつは侵入者です、殺して問題無いでしょう? 大変お手数ですがそいつを引き渡していただけませんか?」
あくまで敬語だがその目は咲夜を威嚇していた
「この子は客人よ」
「そうは見えませんが? 事実こいつは昨日客人であることを否定しました」
「本当よ、メイド長の私が言うのだから間違いないわ」
「むぅ・・・」
それを言われては例え嘘だろうと信じるしかなかった
咲夜にしがみつく魔理沙を見た
無理やり奪い取って始末しようと思ったが、咲夜の能力についての情報が不確定だったためその案は破棄した

美鈴は、箒に跨り泥酔者のような緩やかな速度で去っていく魔理沙を見送るしかなかった












その日の夜。美鈴に食事を持ってきたのは咲夜だった
雑談をして少しでも親睦を深めようと考えていた。あわよくば隙を突き、頭部を強打してショック療法してやろうとも思っていた
「当代のメイド長はよほど怠け者と見える」
お前が言うなと内心毒づきながら、会話を切り出す
「ところで弾幕ごっこって知ってるかしら?」
「弾幕ごっこ?」

咲夜は弾幕ごっこについての簡単な説明を美鈴にした

しかし美鈴の反応は冷たいものだった
「そんな取り決めに私が従う道理などありません。『弾幕ごっこで勝ったから門を通せ』など平和呆けもいいところ・・・」
実際、妖怪と人間がここまで近しい存在となったのもごく最近である。美鈴の中では今も人間と妖怪の関係は殺伐としたものだった
人間である咲夜に対して敬語を使っていること自体ハラワタが煮えくり返りそうなほど不快なのに
これ以上人間が主体となって承認された取り決め事に従うのはうんざりだった
「今は食う食われるの関係は有って無いようなモノなのよ。時代は変わったのよ」
「それでもそれが門を通す理由になりません」
淡々と話すその口調に普段の柔らかさは無い
「その険しい顔はなんとかならないの?」
目力のある美鈴というのはどうも落ち着かない。猛獣と同じ檻にいるような気分だ
「生憎、生まれつきなもので」
(毎日怒られてもヘラヘラしてるくせに・・・)
心の中で、嘘を吐くなと全力で突っ込む

その後、二〜三質問をして咲夜はここに来た目的を思い出す
美鈴は丸二日も休みなしで門に立ち続けているためその差し入れを用意してきた
「ここ最近ろくに休んでないでしょ?精のつく食事を持ってき・・」
「いりません」
以外にも美鈴はそれを断った
「私は妖怪だぞ?その気になれば1週間不眠不休で戦い続けられるし、気で代謝を調節すれば60日食事を取らずとも問題は無い。人間と同じ目で私を見るのは甚だ不愉快だ」
聞けば昨日もその前も食事を断ったらしい
「昨日からなんなのその言葉は? あなたは『門番』私は『メイド長』言うことには素直に従いなさい」
大人気無いと思いつつ、ついつい言ってしまったその言葉に美鈴の眉が動く

直後、咲夜の襟を掴みもの凄い剣幕で睨んだ

「私に直接命令を下せるのはレミリア様とフランドール様だけだ。齢(よわい)十数年しか生きていないゴミ娘が図に乗るな」
噛み付くような口の動きでそう言うと、咲夜を乱暴に突き飛ばした。その拍子にトレイが転がり土にまみれる
無様にしりもちをつき、ついに彼女の堪忍袋の緒が切れた
「美鈴の“くせ”に・・・」
奥歯を噛み締めて言い放つ
ガラスの破片がちらばった廊下を裸足であるくように慎重に言葉を選んだはずなのに、いちいちトゲのある言葉で返される
友好的に接した自分を無碍に扱われ我慢の限界だった
(身の程を教えてえてあげるわ)
時間を止めて、静止する美鈴の周囲にありったけのナイフを配置した
隙間無くギッチリと配置したナイフはレミリアやフランドールでさえ全てを回避しきれないだろう
「これで済むと思わないで」
追撃のためのナイフを両手にセットして時間を再開させた
















数分後。咲夜は仰向けに倒れて、月を仰いでいた
「どうして・・・・・・」
普段の美鈴はある程度手加減して自分の相手をしていると思っていた。だが全力を出せばまだ自分の方が上だと認識していた

しかし結果はどうだ

自分は全力を出した。手加減など一切しなかった
筋肉痛が確定するほど動き回り、止められる限界まで時間を止めて、投げられるだけのナイフを投げた

なのに美鈴は無傷で息一つ乱してない

「常識でモノを考えろ。私がどれだけの時を徒手空拳でやってきていると思ってる?」
美鈴は落ちているナイフを一本拾い、何の躊躇いもなく自身の腕に突き立てた
しかしどれだけ押し込んでもナイフは美鈴の肌を傷つけることは無かった
「これまで門番をして、刃物を持った敵の相手を朽ちるほどしてきたのに、その対策がなされていないはずがないだろう。
 ましてや人間の膂力で投擲するナイフが妖怪の皮膚を通ると考えること事態が非常識だ」
持っていたナイフを口に咥えこみ、まるで板チョコでも齧るかのように噛み砕いていく
口内でバラバラになった破片を一息で吐き出すと、月明かりに反射して星のように輝いた
「しかし時間操作とは便利な能力だ、レミリア様が贔屓にするのもわかる」
おまけに能力まで見破られた
「しかしこれは何だ?」
あたりに散らばるナイフを見渡す
「吸血鬼であるレミリア様とフランドール様への背信行為ではないのか?」
美鈴は咲夜が銀製のナイフを持っているのに憤慨した
銀製のナイフは吸血鬼を殺すことだけに特化しているのだから。主に対する謀反と同じと見て当然である
美鈴は門番として主を危険にさらす要因を毛ほども残したくなかった
だから咲夜を始末しようと考えた。主が何か言うかもしれないが人間の寿命などたかが知れている、それが少し早まっただけだ
先ほどから大の字になって倒れているメイド長の髪を掴み無理やり立たせる
「どうして・・・・・・」
立たされた咲夜はうわ言のようにその言葉を繰り返すしかなかった
美鈴が髪を掴み支えなければバランスを失い、今にも崩れ落ちそうな姿だった
「そこまでだ美鈴。戯れが過ぎるぞ」
突然、厳しい口調で主のストップがかかった
レミリアの周囲には蝙蝠が数匹飛び回っており、どうやら体を蝙蝠化して一瞬でここまで移動したようだった
なぜわざわざ門に?と考える美鈴。だがレミリアの視線の先にあるものを見て大体を察する
「レミリア様・・・こいつは」
「いいのよ。ナイフの所持は私が許可してるんだから」
美鈴から咲夜をひったくるように奪い取り担ぐとそそくさと館に消えた


主に運ばれながら咲夜は思い出していた、紅魔館に初めてやってきた日のことを
レミリアの次に自分を歓迎してくれたのは美鈴だった
館内で孤立していた自分にいつも気さくに話しかけてくれた
途中まで人間だと思い込んでいたくらいの親近感を抱いた
今でこそ上下関係がきっちりとしているが、初めは自分にとって姉のような存在だった
自室でレミリアから手当てを受けている途中も虚ろな目でずっと考える
「ほら、いつまで落ち込んでるの。弾幕ごっこなら間違いなくあなたの勝ちよ。それでいいじゃない」
レミリアの言葉は耳に入らなかった
美鈴に刃物が効かなかった。食事もいらないと断られた
じゃあ今まで咲夜が見てきた美鈴は一体なんだったのだろうか
全て自分に気を使い、行なった演技に過ぎないのではないか
レミリアが部屋を出たことも気づかず咲夜はなお考え続ける
いつも自分に向けてくれた優しい笑顔
これまでした美鈴に対する仕打ちを思い出す
その笑顔の裏にどんな感情が渦巻いていたのか
考えれば考えるほど咲夜の抱く美鈴の像に皹が入っていった
いつも癒されるはずの美鈴の笑顔が無性に怖かった

美鈴の本音を知るのが堪らなく怖かった







一週間が過ぎた。その間咲夜は美鈴を避けていた
しかしこの日、咲夜は意を決して門までやってきた
「ああ、メイド長。丁度良かった、少し話をしたいのだが時間は大丈夫だろうか?」
「へ?」
顔を会わせ向こうから話しかけられたことに咲夜は驚いた
口調も少しだけ穏やかなものへと変わっていた

門を背にして並ぶ二人。視線は共に湖の方を向いており、決してお互いの顔は見ない
「ここは・・・・平和すぎる・・・・」
「ええ、そうね」
咲夜は短く同意する
ここ数日。やって来る者といえば、湖の周辺を根城にする妖精と宵闇を纏った低級の妖怪、その他有象無象の妖怪達。だがどれからも敵意も脅威も感じなかった
せいぜい白黒の魔法使いが門を破りに来るぐらいだったが。その魔法使いも大した力が無い上に実質は館にとって無害だった

「少し前はこうじゃ無かった・・・」

聞いてもいないのに美鈴は当時の頃の話を咲夜にし始めた。まだ妖怪が凶暴で凶悪だというのが常識だった時代の話
咲夜にとっては遠い遠い過去の話。しかし美鈴にとってそれはごく最近の出来事ばかり
思い出を話す美鈴はぎこちないながらも身振り手振りを使い楽しそうに説明した
当時のスカーレット姉妹について、当時のメイド長について、当時の同僚について
苦労した話、楽しかった話、自身の武勇伝
時間が許す限り美鈴は語った
咲夜は祖父から戦争の話を聞く孫のように熱心に耳を傾けた
そして話が終わり、咲夜は感想を述べる
「それは大変だったわね」
たったそれだけ。しかし美鈴にはそれだけで十分だった
「そうだとも毎日毎日命懸けだった。だがそれ故に素晴らしく充実していた」

だがここまで話し、美鈴の顔に僅かな影が降りる

「だが今は違う・・・」
咲夜と顔を会わせない一週間の間に、弾幕ごっこがらみで色々あったのだろう。美鈴もスペルカードルールについて若干詳しくなっていた
博麗の巫女が考案した弾幕ごっこ・スペルカードルールという決闘法(これが実際に導入されたのは紅霧異変の時)
それが受け入れられた今、人間と妖怪の力の差は一気に縮まり命のやり取りは野蛮な過去の遺物とされて排斥されつつあった
美鈴は数日前にその事実をレミリアとパチュリーから聞かされて愕然とした
純粋な力と力のぶつかり合いで物事を決めることは無くなりつつあった
死者の出なくて済む画期的な方法がついに立案された

「平和になった今、もうここに門番は必要ないのかもしれない・・・・・それに私自身も」

独自の個性・個別の特化した能力が勝利の強く影響する弾幕ごっこで美鈴の万能型はかえってアダとなった
弾幕ごっこは接近戦を持ち味とする美鈴の長所を全て潰していた(人間と妖怪の力の差が一番出るのは接近戦なので、当然と言えば当然である)

「なぁメイド長」
門にもたれて座り込み、祈るような形で手を組んでそれを額に当てる。血を吐くように言葉を続ける
「私は・・・・一体、どうやって生きていけばいい?」
小さな小さな嘆き
「おかしいだろう? せっかく平和になったというのに・・・・・・もう友を失わずに済むというのに・・・・・素直に喜べない・・・」
目にはうっすらと涙が滲んでいた
「帰りたいんだ・・・・・・・みんながいた、あの・・・・紅魔館に・・・・・昔の幻想郷に・・・」
主人を守るため門番として戦いの矢面に立ち続けてた美鈴にとって今の幻想郷は彼女の存在価値そのものを否定していた
目が覚めたらいきなりルールが変わっていた世界。きっと浦島太郎もこんな気持ちだったのだろう
長い時間を経て徐々に穏やかになっていった美鈴は現状を難なく受け入れられたが、今の美鈴にそれは酷な話だった
覚悟する時間も知識も与えられぬまま突然知らない世界に連れてこられた。そんな心境だった

弱った猛獣がそこにはいた

咲夜はこれ以上悩む美鈴を見たくはなかった
早く元に戻してやりたかった。以前の彼女に戻れば現状をこれまで通りの日常が戻ってくる
落ちていた手ごろな石を拾い、俯く美鈴に近づく
時間を止めて避けられる心配を排除して
あとは頭めがけて振り下ろせば良い。それで全て元通りだ

本当にそれでいいのか?仮にこれで美鈴が元に戻ったとして、自分はいつも通り彼女に接することができるのか?

そんな言葉が彼女の脳裏によぎり石を高く掲げる咲夜の手がピタリと止まった
いつもの穏やかで平和主義な美鈴に戻してやったほうが良いに決まっている。本人もそれを望んでいる
だがその反面。お互い以前と同じ関係でいることがはたして出来るのかという不安があった
これまでの美鈴の全ての行動が自分に気を使って行なっていた演技だと露見した今、美鈴と向き合うのが怖かった

咲夜は迷っていた。何が最善なのかを考えていた


迷った挙句、結局は何もしないまま、再び時を動かした
咲夜は決断を保留にしてしまった










ある日の紅魔館
「お前を通しても良いとレミリア様から仰せつかったと何度も言っているだろう。ほら、入るが良い」
美鈴の手で門が開けられた
「・・・・・・」
しかし魔理沙は動かない。無言で美鈴と対峙する。瞳の奥では復讐の炎が猛っていた
「どうした?図書館で知り合いの魔女がお待ちだぞ」
美鈴のその言葉と同時に魔理沙はミニ八卦路を素早くかざし、ありったけの魔力を注ぎ込んだ
しかし何も起きなかった
「こんなものか?」
美鈴が八卦路の入り口の穴に手のひらを当てて塞ぎ、そこに気を流し込んでマスタースパークを無効化していた
一割以下の力で魔理沙の鳩尾に拳を打ち込み気絶させ、紅魔館の敷地に放り投げる
しばらくして数匹のメイドがやってきて倒れた魔理沙を運んでいった
これで今日の美鈴の仕事は終わってしまった

「退屈だ。戦乱の一つでも起きてくれればどんなに楽か・・・・」

ぼやきながらその場で大きく欠伸をして地面に座り込む。こんな世の中では真面目にやるのが馬鹿らしくなってくる
今はもう妖怪退治を生業にする者も主の命を狙う賊もいない
紅魔館もただの社交場に成り下がった
腕試しを申し込む者は滅多に現れない
レミリアにとって今の自分は門のお飾りでしかないことも薄々気づいていた
自嘲気味に笑い。飼い殺されていく自分を自覚しながら、美鈴は小さく寝息を立て始めた



以前のように紅美鈴に親しげに近づいてくる者は誰一人といていなかった


  • 一ヵ月後、
    そこには勇儀と門の前で酒を呑むのが日課になった美鈴の姿が! -- 名無しさん (2009-03-07 11:59:20)
  • 記憶退行前の温和で暢気な美鈴は偽りでは無く本物だったんだな……
    救われた -- 名無しさん (2009-03-07 20:25:22)
  • 一ヵ月後。
    そこには暇だからとガーデニングをする美鈴の姿が! -- 名無しさん (2009-03-08 02:06:02)
  • 一ヶ月後
    そこには気がついたら昼寝が日課となっている美鈴の姿が! -- 名無しさん (2009-03-08 03:41:11)
  • 10年後
    そこには咲夜さんとほんの少しだが打ち解けた美鈴の姿が! -- 名無しさん (2009-03-09 20:10:08)
  • ↑10年もかかるのか・・orz -- 名無しさん (2009-04-09 02:42:04)
  • 霊夢と戦ったらどうなるんだろうか
    博麗神社がスペルカード制定の本拠地だから
    当然妖怪や他の生物にも決闘時にスペカルールを守らせなくちゃならんゆえ
    スペカを使わないときの戦いでも実力がずば抜けてなくちゃいけないと思うんだが -- 名無しさん (2009-04-09 22:55:08)
  • ↑スペカルールは博霊の巫女に妖怪も勝てるようにする意味も含んでなかったっけ?
    ガチバトルでは、博霊の巫女に敵う者はなしっててゐが言ってた -- 名無しさん (2009-04-10 09:51:32)
  • ↑間違えた・・ ×博霊 ○博麗 -- 名無しさん (2009-04-10 11:02:49)
  • 違うよ。博麗の巫女を葬ってしまうと、幻想郷が崩壊してしまうから、
    巫女と本気で戦うなんて危なっかしくてできなかったわけ
    巫女は所詮人間、ゆかりんに比べたらせいぜい二重結界が限度 -- 名無しさん (2009-05-11 04:11:17)
  • 何のルールも無しに戦ったら美鈴でも余裕で勝てるキャラは何人いるのだろうか、この美鈴で
    3ヵ月後、
    そこにはもうあんまり侵入者来なさすぎて退屈だからと幽香と一緒にガーデニングをする美鈴の姿が! -- 名無しさん (2009-05-11 23:43:02)
  • お嬢様なら瞬殺だろう
    ガーデニングは再開して欲しいなww -- 名無しさん (2009-05-31 01:17:35)
  • いじめネタだからこれでいいんだろうけど、先が気になるなあ。 -- 名無しさん (2009-07-22 00:05:51)
  • なんかこれ読みながらだとどうしても筋肉隆々というかガチムチな美鈴しか想像できないんだけどどうしよう -- 名無しさん (2009-08-30 03:00:13)
  • ↑修行が足りない
    -- 名無しさん (2009-08-30 22:22:42)
  • この美鈴が3ボスだったら無理ゲーすぎるwww -- 名無しさん (2009-09-20 04:13:15)
  • なんか筋肉ムキムキの美鈴を想像てしまった -- 名無しさん (2009-09-21 13:59:35)
  • なんかのきっかけでまたすぐ馴染めるようになる気がするよ!
    この美鈴、本当の根っこの部分は変わってないとみた -- 名無しさん (2009-09-23 02:32:09)
  • パチェや咲夜はともかくとして、レミリアやフランが美鈴の事をどう思っているかを考えると面白いなぁ -- 名無しさん (2010-03-09 02:10:33)
  • おーぅ、美鈴かっけーよ!魔浬沙がひ弱キャラにみえたぜ!咲夜さんが家畜ってw ちょいひどす!でもそういうのがいいなぁー。ともかく咲夜さん、石で殴るのはヨクナイヨ! -- 壊れかけている生き物 (2010-03-09 23:24:05)
  • このめーりんは切ないな
    また時が解決してくれればいいんだが -- 名無しさん (2010-06-29 01:47:55)
  • めーりんがカリスマ…だと…
    やっぱり時間というのは人格を変えるんだなぁ -- 名無しさん (2011-06-12 23:48:20)
  • これ美鈴いじめじゃねえか! -- 名無しさん (2012-12-22 14:11:43)
  • いや、魔理沙いじめだな -- 名無しさん (2012-12-31 20:00:07)
  • 美鈴に挑んでは痛みつけられ惨敗することで魔理沙は完全に自信無くしてるだろうな・・
    仮に美鈴が記憶退行する前の状態に戻れたとしても、以前のように接することはできないし弾幕ごっこを挑むって気にはならないだろうね。
    それどころか、もう嫌になって図書館に行こうともしなくなるかも。
    ・・あれ?パチェいじめ? -- 名無しさん (2013-01-21 23:45:00)
  • これ、咲夜いじめでもある -- 名無しさん (2014-07-07 15:17:25)
  • 美鈴の記憶が戻ったとしても、咲夜や魔理沙とは以前のように接する事はもう出来ないだろうね -- 名無しさん (2014-10-24 00:45:32)
  • ここの美鈴はチャイナ服のスリットから見えるのが生足ってのは似合わねえ。
    -- キング クズ (2016-06-20 05:30:15)
  • こんか感じで今のサボリ門番が出来上がったわけか -- 名無しさん (2016-07-22 15:20:44)
  • 80年後
    咲夜の葬式で滝のように涙を流す美鈴が… -- 醤油 (2016-07-24 08:15:44)
  • 5秒後門の前で立ったまま寝る美鈴の姿が -- ロリこん (2018-01-14 13:24:46)
  • CMの後、俺の腕が -- 名無しさん (2019-06-25 18:24:42)
  • 美鈴と同じように能力がフィジカル寄りな萃香や勇儀は
    鬼達の大将という面目も合って弾幕戦も多少は鍛えたけど、
    唯の門番に過ぎない美鈴は平和な世の中で自分の存在意義を見出さず
    段々と丸くなっていったんだろうな -- 名無しさん (2020-01-02 01:59:32)
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最終更新:2020年01月02日 01:59