729 名前が無い程度の能力 [sage] 2012/10/14(日) 01:02:27 ID:BNstqlzw0

長年の研究の末、とうとう念願の自立人形を造りだしたアリス
しかし目的を達成したことで気が緩んだのか、徐々に体調がおかしくなっていく
はじめは燃え尽き症候群のようなものだろう、とアリスは思っていた。しかし、

ア「夢子さん…夕飯はまだなの?」
?「私は夢子様ではありません。マスター」
ア「はて。そうだったかしら…」

アリスはたった数日で完全にボケてしまっていた

自立人形は創造主の事をロクに聞かされることもないまま、彼女の世話をする事になってしまった
彼女は創造主がまともではないことを早々に理解したが、かといって見捨てる事もできなかった
はっきりしている事はアリスが自分を造ってくれたこと、アリスが自分の主であること、
そして…アリスがおかしくなったのが自分を造りだした直後だということ
彼女は自分を生み出すために無理をしたのではないか。それが祟って、今に至るのではないか
自立人形は考えたが、答えは出るはずもなかった

魔「アリスさんや、キノコを持ってきたぞい」

皺くちゃの白黒ババアが勝手に家に入ってきた
こいつもおかしくなっているらしく、彼我の区別が完全に曖昧になっている
この間は自立人形のことをミマと呼んでいきなり泣き出した。当然、心当たりなどない

霊「アリス!おさいせん!おさいせん寄越しな!」

今度は紅白の強欲ババアが飛んできた。もちろんこいつも無断で入ってくる
人を見ると賽銭を要求してくる。自立人形は彼女をお金の妖怪か何かだと思っている

ア「夢子さーん。お腹すいたー」

アリスが暴れだした
自立人形は泣きたくなった。だが、彼女に泣く機能は無かった ~完~



730 名前が無い程度の能力 [sage] 2012/10/14(日) 04:25:10 ID:.wTvIrh.0

完全に漫☆画太郎で再生された


名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年01月03日 00:48