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15

よう、刑事さん。毎日毎日ご苦労だな。
今日は大事な話だ。俺…いや、俺らが生まれたいきさつを教えてやる。
俺らをキ印扱いするのは勝手だが、今はちゃんと話を聞いてくれ。
一番まともな話ができるってんで、俺らの中から俺がが選ばれたわけなんだからな。
タカの野郎は毎日呆けてやがるし、女ももう俺らの中から消えちまった。
他の奴らも外に出たがらねぇ。まあ元が引き篭もりのモヤシどもだからな。
そりゃあ俺も同じか、ハハハ!



16

まずは俺らの中に何人いるか…か。それは俺にもわからない。
刑事さんが思ってる以上に、アタマん中ってのは複雑でな。
俺も最近まで俺らの中に「何人もいる」なんて、思いもしなかった。
タカも他の連中も、自分とは違う人間だって認識していたからな。
そうだな…まず、タカは分かる。だが俺はアイツがいけ好かなくてな。殆どしゃべった事はねぇ。
奴の連れの2,3人も俺らの中にいる。タカと同じでアタマん中空っぽで生きてる腑抜けどもだよ。
後はお前らが言うところの「被害者」の女か。多分こりゃあ女を殺す目星がついた直後に生まれたんだろうな。
多分俺らの中の誰かが勝手に作った妄想の産物だ。タカはこいつと付き合ってるつもりだったんだぜ。
笑っちまうよな。
俺らの中にいるはず本当の「俺」には会った事もないし、会うつもりもないよ。
あ?俺らの中の誰が殺したか?それを考えるのがお前らの仕事だろう?当ててみな。ハハハ!