エグゼイドの仮面ライダー

「ガッチャーン!レベルアップ!」


【詳細】

平成仮面ライダー第18作目『仮面ライダーエグゼイド』に登場する仮面ライダーたち。

鎧武からしばらくしての多人数ライダーが登場し、複数のライダーが共通した変身ベルトを使うのもまた同様。
ゲーマドライバーを用いて変身するのはエグゼイド、ブレイブ、スナイプ、レーザー、ゲンム。
後にガシャットギアデュアル単体で変身するパラドクス、バグルドライバーIIを使って変身するライダーとしてポッピーとクロノスが登場。
劇場版限定ライダーとしてゲーマドライバーを使う風魔が登場している。

共通して変身アイテム「ゲーマドライバー」に、作中世界の娯楽として使われているコンシューマゲームソフト「ライダーガシャット」を装填、それらのゲームの主人公やジャンルをイメージソースにした仮面ライダーに変身する。
敵は人間に感染して、ゲームキャラクターの姿を模して実体化する謎のウイルス怪人、バグスター。
変身者のほぼ全員が医者や医師免許を持っていて、バグスター対策組織電脳救命センター(CR)と接点がある。
また、変身するためには「適合者」になるための手術が必須であり、微量のバグスターウイルスを身体に投与して免疫を作らなければならないが、
何故かエグゼイドに変身する永夢だけがその手術を受けないままレベル2に変身しており、謎が多く残されている。
後に彼は世界初のバグスターウイルス感染者であり、謎の多いゲーム病に罹患しており、その影響で適合手術を受けずとも変身を可能にしていたことが判明した。

戦闘時(変身時)に自分の周辺の地形を3Dゲームのようなフィールドに変える空間形成能力を持ち、アクションゲームに登場する空中足場やロールプレイングゲームに登場する宝箱等のアイテムがオブジェクトとして実体化、
それらを壊したり開けたりすると入手できるメダル型のエナジーアイテムで自分のスペックを上げたり特殊能力を発動するという機能を持つ。
この戦法を実際にやっているのはゲームマニアのエグゼイドがほとんどであったが、ゲームの戦いに慣れてきたブレイブがしばらくの間レベル5が最大戦力だったこともあり、頻繁に使って高レベルの相手との戦力差を埋めていた。
また、オブジェクトの実体化に留まらず任意で選んだフィールドを形成して、相手と戦うステージセレクト機能もある。

他の作品では「フォームチェンジ」や「強化形態」に相当するキーワードが「レベルアップ」として表現されているのが本作の特徴。
当然レベルの数字が高ければ高いほど戦闘力、及び身体スペックが強化されていく。
そのレベルアップも当初は小刻みだったが物語が進むにつれレベル5からいきなり10、さらに20とレベルはインフレが加速している。

その後もレベル50やレベル99などが登場、レベルX表記もフォーム違いを含めれば3体存在し、レベルという概念を超越した存在としてクロノスと、劇場版に風魔が登場した。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』では敵の起動したマシンにより変身不能になり、ビルドの力を持った「仮面ライダービルドガシャット」で補う形態が登場(普通のレベルと変わらず、2本差しはできなくなる)。

ライダーのフォーム名は比較的に使用するゲームから取られる。
「マイティアクションX」の場合は「アクション」の部分を取り、名称は「アクションゲーマー」となる。更にレベルが上がるものは「〇〇ゲーマー」という名称の前に更にゲーム名の後ろの部分を取った名称に変化する。他のフォーム名も基本的にそうだが、短い名称の場合はそのままの名称を使う場合もある。
なお、仮面ライダーポッピーのみ「ときめきクライシスゲーマー」というゲーム名の全部分を使うこともある。
必殺技はフォーム名で使わなかった前の部分を取ったもので、そのために必殺技名はレベルによって被ることもある(劇中ではブレイブレベル2とレベル100の「タドルクリティカルストライク」など)。

【レベル1】

ドライバーの内側のスロットに変身用のガシャットを差し込んで変身した初期の状態。
ゲームプレイで言うところのキャラクターセレクトを意識しているのか、変身するときは必ず変身者の周辺をライダー達の顔が描かれたアイコンが旋回し、その中から自分達の変身後の顔に手を翳したり蹴りあげたりと各々が特徴的な動作をしてアイコンに触れることでスーツが形成され変身が完了する(レベル1に限らず、最初から高レベルに変身する際も同様。逆に、レベルアップ時は表示されない)。

レベル1の姿はみな頭部が巨大なデフォルメキャラだが、鈍重そうな見た目に反して身軽に動ける。人間に感染したバグスターが宿主の体を乗っ取って本格的に活動を始めた巨大体「バグスターユニオン」に対して唯一対抗できる形態で、この姿での攻撃ではないと患者とバグスターを分離できない。
だが、中盤からは患者本人と融合するタイプのバグスターや、そもそもユニオンをすっ飛ばして実体化するバグスターが多く、あまり出番はなくなる。
しかし、バグスターウイルスと患者を分離するのはレベル1でなければ不可能という設定を活かしたラストバトルでの演出もあり、活躍の場はそれなりに用意されていたといえる。

【レベル2】

ドライバーの中央にあるインジケータを隠すように右側から谷折りに閉じられているアクチュエーションレバーを右外側へ展開することでレベル2に変化。
この時は「大変身」、「術式レベル2」など、ライダーは各々で個性的な口上を行う。
変身モードに入るとレベル1の時の手足がパージ、一部のライダーを除いてレベル1とは前後が反転し、背面にレベル1の頭部を備えたより等身大に近い外見に変わる。
逆の手順でレバーを畳むとレベル1に戻ることも可能。
こういった要素は仮面ライダーカブトの「キャストオフ」、「プットオン」に近い。
後述のレベルアップ形態のボディベースとなる。レベル3などの撮影用スーツはレベル2をベースにして新規作成した頭部パーツや追加パーツを装着することで表現しているらしい。
レーザーのみ人型ではない。

【レベル3】

ドライバーのレバーを一旦閉じ(レベル2からレベル1に戻る手順と同じだがこの時の動作ではレベル1には戻らず、初変身以後はレベル1から2本のガシャットを装填していれば、瞬時に変身することもできる)、ドライバーの外側のスロットに新たなライダーガシャットを挿入、再びレバーを展開すると変身が完了する。
レベル2への変身と同様に「大大大変身」や「術式レベル3」と言った個性的な変身コールがある。
レベル2がレベル1からの単純な変化だったのに対し、レベル3はそれまでパワーソースにしていたゲームソフトに更に別のゲームの特性を上乗せした状態で、外見もレベル2のボディに追加装甲(ゲーマ)を施した姿に変わっている。
レベル2と3の戦闘力の差は歴然で、対抗するためには自分もレベルアップしなければならない。

【レベル5】

このレベルのみ、「ドラゴナイトハンターZ」という特殊なガシャットを必要とする。
レベル3と同じ手順でガシャットをセットし、各々が変身コールと共にレバーを展開、出現したハンターゲーマのパーツを装着することで変身が完了する。
ドラゴナイトハンターZは一つしかないが、4人プレイを基本とした高難易度のゲームであるため、複数プレイ用の仮想ガシャットに分裂、4人が同時にレベル5に変身することが出来る。
その一方でエグゼイド(フルドラゴン)のように1人がハンターゲーマのパーツを全て装着することも可能だがその莫大なパワーの制御は困難で暴走の危険性を秘める。
実はフルドラゴンよりも他のパーツのみを装着した場合の方が、単体のスペックで言えばフルドラゴンより上であるが、フルドラゴンは様々な武器を同時に扱える関係上、
エナジーアイテムをうまく使うことで格上の相手とも互角に戦うことが可能。
こういった要素は中盤に置いてほぼ専用フォームと化していたブレイブが顕著。

武器名は「ドラゴナイト〇〇」(※初期は名称と同様に「ドラゴン〇〇」だった)。

【レベルX(エックス/テン)】

中盤から登場したそれまでのレベル5を更に超える強さを持つ形態。
従来の各レベル形態とは違って複数の変身方法があり、10本のガシャットを使うライダーたちの戦闘などのデータから新たに開発した11本目の「デンジャラスゾンビ」をゲーマドライバーではなく「バグルドライバー」にセットして変身したゲンム、新たなガシャット「マイティブラザーズダブルX」をゲーマドライバーに挿入して変身したエグゼイドが該当する。
ゲンムのゾンビゲーマーはレベル2以降と同じ等身大デザインだが、エグゼイドはレベル1に近いシルエットをしている。
アルファベットの「X」と書いて「テン」と読むのはおそらくローマ数字の10(X)に合わせていると思われる。ただし、TVCMなどではそのまま「レベルエックス」と読まれることも。
後にこの二つの読み方は元から仕込まれていたいわゆる「ダブルミーニング」であることが判明、ゲンムは姿そのものはレベル10(テン)のまま未知数を意味する「レベルエックス」へと昇華、レベル50のスナイプ達にも対抗できる程の力を得ている。
第32話ではゲンムの「レベルX-0」という特殊な形態が登場している。

【レベルXX(ダブルエックス/トゥエンティ)】

エグゼイドのレベルXからさらにレベルアップした形態。レベルXからさらに2倍のレベルアップを果たしたどころか、なんと分裂してしまった。
XXは上述のXを10とすると2つ並べて20を意味すると思われるが、この姿がレベル20なのか、レベルXが分裂して二人になったからレベルXレベルX…書いててよくわからなくなってきたが、
単純にレベル20相当の戦闘力であるかは今のところ未知数。
少なくともゲンムレベルXを圧倒するだけの能力を持つことから、レベル10が二人合わせてレベル20相当ということらしい。

この分裂に関しては永夢本人と彼に感染しているバグスターが独自に変身しているためであり、オレンジ色がベースのRはパラドが変身して戦ったことも何度かある。
またレベルXX Rが別のフォームに変身すると、永夢が変身しているLはレベル2エグゼイドに戻る。

【レベル50(フィフティ)】

共通して1本に2作分のゲームデータを収録した「ガシャットギアデュアル(とそのβ版)」で変身する。
前述のXX(レベル20相当)から更に差をつけた数値だが、今までのゲーマドライバーに装填していたガシャットとは異なるアイテムで変身できる。
第19話からはブレイブ、スナイプもレベル50に到達した。
しかし、ゲーマドライバーと併用する変身アイテムが1つしかないため、どちらかしかレベル50にはなれない。
ブレイブとスナイプはレベル1、2の変身に用いていたゲームの発展型のデータソースを用いるため、レベル2時の戦闘をさらに強大化した能力を得ている。
第32話にて変身アイテムが2つになり、ブレイブ、スナイプは同時変身している。

【レベル4】

特殊なガシャットを使用することで変身可能な特殊レベル。外見はレベル3やレベル5と同様にゲーマが変化した装甲を装着する。
レベルから言えば戦闘力はレベル3の上位互換、レベル5の下位互換と思われるがレベル4の活躍する機会は非常に少なく、戦闘力がそれほどあるのか不明。

登場時期も遅く、エグゼイドのみが本編でレベル4に変身。
ブレイブは番外作品で変身している。

【レジェンド】

テレビ本編以外に登場する先輩のライダーの力などを使う形態。
上記のようにレベル1とレベル2の姿を持つが、スーツの関係上かいきなりレベル2に変身した姿も多い。
更にレトロゲームをモチーフとしたレベル3に酷似する姿も登場、スペックはレトロゲームの製作元にあやかって「765(ナムコ)」で統一されている。

登場したのはウィザードからゴーストまでの作品の力だが、玩具ではクウガからのガシャットも販売。
ガンバライジングなどの展開でそれらのレジェンドライダーの力を借りた派生フォームも登場している。

【レベル99(ナインティナイン)】

エグゼイドのマキシマムゲーマー、パラドクスのパーフェクトノックアウトゲーマーが該当。エグゼイド自身が「レベルマックス」を自称している通り、(有限の数値に限れば)このレベルが仮面ライダーの最終到達点と思われる。
パラドはエグゼイドの力を借りることでこのレベルに到達した。

【レベル0(ゼロ)】

終盤近くで登場したレベル。
ゲンム(プロトオリジン)とレーザーターボが該当。
これまでの数値が増大していたレベルの概念とは一線を画す謎のレベルで、確認されている2体とも変身できる事情が若干異なるのでこれといった正確なデータは少ないが、
共通点として、変身者が嘗て仮面ライダーとしての戦いでゲームオーバーして消滅した後にバグスターとして復活した元人間ということ、レベル2などに近い等身大のフォルムだがレベル1を介さず直接変身すること、さらにバグスターウイルスを抑制する特殊機能を持つことが挙げられる。

ゲンムはそこからデンジャラスゾンビガシャットのレベルXの力をプラスした「レベルX-0」という特殊形態に変身。
レーザーターボはプロトガシャットを使うことでさらにスペックを向上させた姿に変身する。

【レベル不明/レベル100など】

第32話で登場したクロノスのこと。

第36話ではエグゼイドの最強形態であるムテキゲーマーが登場している。
レベルありきでは第37話でブレイブがレガシーゲーマーというレベル100の形態を見せる。

仮面ライダー風魔もレベル表記がないが、レベルという概念を超越した存在として描かれ、クロノスとムテキゲーマーは作中でも抜きん出た力を発揮していた。
『アナザー・エンディング』では、けた外れのレベルビリオンが登場。

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最終更新:2023年11月14日 21:43