「キリン!扇風機!ベストマッチ!アーユーレディー!?
嵐を呼ぶ巨塔!キリンサイクロン! イェーイ!」
【詳細】
桐生戦兎がキリンフルボトルと扇風機フルボトルをビルドドライバーにセットし変身した仮面ライダービルドのベストマッチフォームの一つ。
キリンの長い首を模した右腕の槍キリネックブリーカーに加え、キリン由来の頭突き攻撃を得意とする接近戦に特化したキリンハーフボディと、
左腕のファンサイクストーマーにより吸い込み、突風を使いこなし相手の行動の自由を奪いキリンハーフボディの強烈な近接攻撃をサポートする扇風機ハーフボディがベストマッチ。
相手を翻弄する近接戦闘に適したフォーム。
掃除機フルボトルのロングレンジクリーナーも吸引、吹き戻しが可能だが、こちらはより接近戦に対応するためかファンが小型で取り回しが良い。
また、下半身を竜巻で包み込み空中に浮遊することが出来るため、機動性も高い。
【各部機能】
頭部は小型の気流コントロールパネルに覆われたエアフロウヘッドアーマーと、首などの動作を補助や強化を行い頭突きの威力と速度を高めるバッティングヘッドアーマーに保護されたBLDキリンサイクロンヘッド。
バッティングヘッドアーマーはビルドの装甲パーツとしては珍しく攻撃に重点が置かれた機能を有し、高性能の衝撃吸収装置が組み込まれているため、頭突きによる変身者への反動は無いらしい。
エアフロウヘッドアーマーは暴風の真っ只中にいても気流を操作することで荒れ狂う風を受け流しつつ、安全に散歩することが出来る。いや、まずそんな環境下で散歩を考えるなと言いたい。
右目のライトアイサイクロンは周囲の風の流れを視覚化し、敵を吹き飛ばすために必要な風速を瞬時に計測する。
ファンフェイスモジュールはプロペラファンの高速回転で煙幕や有毒ガスを吹き飛ばし、視覚と安全を確保する。
戦闘中に語り始めた敵に向けて稼働させれば、震えるように変化した声を楽しむことが出来る。…敵と対峙中なんだよね?
左目のキリンを模したレフトアイキリンは広い視野を持ち、多数の敵を相手にしつつ周りにいる味方にも気を配ることが可能。
キレイな水場を探し出すための特殊な知覚センサーが組み込まれ、食用可能な草を見分ける機能も持つ。もはやツッコむまい。
ジラフェイスモジュールはキリンの舌に似た拘束ワイヤーを射出して敵を縛り上げて引き寄せ、頭突きの命中率を向上させる。
胸部装甲は物理防御に特化した7重の衝撃吸収プレートを有するディフェンドチェストアーマーと、小型の気流コントロールパネルに覆われ暴風を受け流しつつ安全な散歩を約束するエアフロウチェストアーマーの複合装甲。
ディフェンドチェストアーマーは激しい殴打の応酬や頭突き攻撃による反動ダメージを吸収して低減し、首や背骨を保護する。
右肩のBLDネッキングショルダーは腕の動きで生じた振動を吸収して動作を安定化させ、キリネックブリーカーの攻撃精度向上に役立つ。
右腕に備わるキリネックブリーカーは伸縮自在のキリン型攻撃装置であり、破砕ハンマーがごとき打撃を放って敵を打ち砕きつつ、周囲の草を口の部分から取り込み、
分解吸収することで、稼働エネルギーに転換する機能を持つ。
こういった機能は特性がよく似たライオンクリーナーフォームの掃除機ハーフボディが有している。
キリネックブリーカーが接続されたレジストライクアームはパワーと装甲強度が高く、格下のスマッシュなら肘打ちの一撃だけで昏倒させてしまう。
BLDネッキングローブは高い握力で敵の頭部を固定し、確実に頭突きを直撃させることが可能。
左肩のBLDダイヤルショルダーは扇風機の風力調整ダイヤル型で、送風攻撃ユニットのパワーを調節する。
最大パワーを発揮すれば風速50m/s程にもなり、周囲に危険が及ぶ程の暴風を引き起こすことが可能。そんな環境下でもキリンサイクロンフォームなら安全に散歩できる。
風の力で稼働する出力強化装置を組み込んだウィンドフォースアームは周囲に風が吹き荒れるほど腕力が向上し、攻撃性能が上昇する機能を持つ。
それを最大限引き出せるのが左腕に装着された送風攻撃ユニットであるサイクストーマー。
扇風機フルボトルの成分を稼働エネルギーとする特殊モーターが組み込まれ、5枚のプロペラファンを超高速回転させ、スマッシュを軽く吹き飛ばす程のすさまじい風を作り出す。
逆回転させることで逆に敵を引き寄せることも出来るようで、引き寄せた敵は前述のBLDネッキングローブで確実に補足され頭突き攻撃の餌食になるだろう。
左拳を覆っているBLDホールディングローブもホールド機能が組み込まれ握力が強化されており、相手を掴んだままサイクストーマーを動かすことで凄まじい風圧を叩きつけ相手をばらばらにしてしまう。
右脚部のウィンドフォースレッグ、左脚部のレジストライクレッグはそれぞれの腕部と同じ機能を持ち、風によって攻撃性能を高め、格下のスマッシュを高い強度やパワーが生み出す膝蹴りの一撃で昏倒させる。
右足のスタンドハードシューズは足裏にアンカーパイル射出装置があり、サイクストーマー作動時に自分が吹き飛ばされないよう身体を地面に固定する。
左足のジラフットシューズは足裏に蹄型の攻撃装置を備え、バックキックを繰り出すと同時に勢いよく飛び出すことで後方の敵に凄まじい衝撃ダメージを与えることが可能。
必殺技は右腕のキリネックブリーカーを巨大化させ相手を叩きのめす「ボルテックフィニッシュ!」。
【活躍】
『7つのベストマッチ 後編』にて登場。
ネビュラヘルブロスを相手に
トラユーフォーフォームからチェンジし、扇風機の腕で吹き飛ばしながら戦った。
『ビルド』本編第22話でもグリスとの代表戦にて一瞬だけ変身し、特殊攻撃を出している。
【余談】
公式サイトでは同話数ででてきた「トラユーフォーフォーム」のみ翌週の放送以後に更新されており紹介はなかったが、
仮面ライダー図鑑の公開に伴い、機能の詳細が判明した。
「風を操る能力」で言えば、上記のリストには無いがビルドのベストマッチには掃除機の特性を持つライオンクリーナーがある。掃除機が「吸引力で距離と取ろうとしたり逃げようとする相手を引き寄せる」のに対して扇風機は「近づこうとする相手を突風で牽制して足止めする」という風の向きを真逆に捉えた要素を持つものの、「風を操る無機物系の左腕で相手の動きを封じて有機系の動物の力を宿した右手で強力な攻撃を入れる」という戦法はどちらも共通する。
仮面ライダー図鑑で各部機能が判明すると共に、「暴風の中でも安全に散歩」というビルドの各種機能の中によく出てくるネタ機能があることに加え、キリン型の左目先端からキリンの舌を模したワイヤーで敵を拘束できる機能があることが判明した。
その記述を見たとき、『劇場版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』にて登場したジラフオルフェノクもキリンの頭部を模した部位から使徒再生の触手を伸ばすのを思い出したのは私だけだろうか。
ちなみにキリンは法律上日本でも飼育できる。
扇風機ハーフボディを用いたトライアルフォームは未登場だが、サイクストーマーは
仮面ライダーガッチャード ヴェノムマリナーによく似た形状のパーツがあるためリペイントされたか、両手分あるため同じ型を使った複製品と見られている。
最終更新:2023年10月24日 01:35