seisoku-index @ ウィキ内検索 / 「とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)14」で検索した結果

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  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
     ◆このページのタグ◆ 姫神秋沙 百合SS 結標淡希 長編SS 元スレとある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド) ※吸血殺し(姫神秋沙)×座標移動(結標淡希)です。※時間軸は第三次世界大戦から本編終了後の世界観です。※百合要素が苦手な方はご遠慮下さい。※投下は非常にマイペースです。ご了承下さい。 01 02 03 04 05 06 07 08 09インターミッション 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 see vision S 番外編 とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)01 02 03 04
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/see vision S
    ~第八学区・ハイウェイ~ 姫神「そんな事が。あったの」 上条「まだ誰にも言わないでくれよな。俺達も…色々あったからさ」 一方その頃…姫神と上条を除く全員が長旅で眠り込んでしまった中、姫神と上条は話し込んでいた。 上条達が終戦後、世界各国で何をし、何を見、何を手にしてきたかを。 姫神「(だから)」 何故だろうか、少し見ない間に少し大人びて見えたのは。 男子三日会わざれば刮目して見よ、という諺があるが…頷けると姫神は思った。 その横顔には確かな自信と、少しの落ち着きがあった。 恐らく以前の姫神が見たなら――頬を染めてしまうほどに。だがしかし―― 上条「なんか姫神も大人っぽくなったよな」 姫神「そう。そういうものは。自分ではわからないもの」 肩にかかる羽のような重み、微かに香るクロエの匂い、サラサラと...
  • 人物目録/結標淡希
    「なっ、なんななななななななん何をコンッ根拠にショタむぐショタコンって……ッ!!」 結標 淡希(むすじめ あわき) 一人称 私 CV 櫻井浩美 初出 禁書目録 8巻 能力 座標移動(ムーブポイント)大能力者(レベル4)/(実質レベル5相当か?) 所属 ・科学サイド・学園都市暗部・『グループ』・霧ヶ丘女学院 通称 ・あわきん このページは執筆中です。加筆、訂正して下さる暇人を求めています。 概要 『窓のないビル』への『案内人』の少女。高校二年。 レムナントの一件で一方通行さんにぶん殴れらた後もその仕事をしているかは不明。 今は学園都市の暗部組織『グループ』の紅一点。 グループとしての活動は、AIMジャマーを使われたり、麻痺させられたりと正念場で苦戦を強いられることが多い。 ショタコンという実にオイシイ公式設定を持つ。 服装も上は胸をピンクのさらしで巻いてあとはブ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/19
    ~第二十三学区・夜明け前の管制塔~ 短いようで、長かった一週間の休息。 長いようで、短かった一夜が明ける。 今度こそ終わらせる。この醒めない悪夢を―― 結標「帰るわよ、秋沙。私達の居場所(いえ)に」 姫神「…淡…希…」 眼下には炎上する超音速旅客機から逃げ出すクルー達が、眼前には爆発する飛行船から這い出す敵対勢力がそれぞれ見える。 背中越しに泣き疲れた子供のようにへたり込みながら呟く――私のルームメイト、姫神秋沙の姿も。 姫神「…どう。して…。…ここ。までして…」 結標「ここまで追い掛けなきゃ、ここまでしなくちゃ、貴女はわからないでしょう。何が猫は死期を悟ると姿を消すよ。馬鹿言わないで」 まるでジャンヌダルク(救国の聖女)にでもなった気分だ。 聖なるオルレアンの剣なんかじゃなくて手にしているのは軍用懐中...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/09
    ~第十二学区・モノレール内~ 姫神「今日も。水先案内人のお仕事。お疲れ様」 結標「どういたしまして。と言っても今日はほとんど仕事なかったけれどね。せいぜいが土嚢詰みとアルカディアまでの警護だけ」 姫神「それだって。大切なお仕事。誰にでも出来る訳じゃない」 五日目…21 34分。結標淡希と姫神秋沙は帰りのモノレールに並んで揺られていた。 アルヴェーグ式跨座式モノレールの車内はほぼ無人で連なる車両などにまばらに他の乗客の姿が伺えるだけであった。 窓の外には皓々と輝く銀月が結標を照らし、開け放たれた窓から心地良い夜風が姫神の髪を揺らす。 結標「私にはコレ(座標移動)しかないから…姫神さんみたいに何でもオールマイティーには出来ないわ。特に炊事なんて頼まれたってね」 姫神「またの名を。器用貧乏」 ローズバスでの一件を互いに口にする事はない。...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/15
    ~第七学区・とある高校裏門~ ステイル「ふー…」 22 45分。ステイル=マグヌスは上条当麻らが通う高校の裏手で煙草をくゆらせていた。 数時間ぶりの一服は待機時間も合わせて一本、また一本と本数を増し、気がつけば片手を超える吸い殻が足元に転がっていた。 ステイル「………………」 立ち上る紫煙につられて見上げる月は蒼白く、どこか病的な輝きがあった。 思えばインデックスを追跡していた時もこんな夜だったかと懐古する。 苦々しく、そして彼女の記憶が奪われずに済んだ数日間の出来事… 思えばそこで上条当麻と縁を持った事がケチのつき始めだと思わなくもなかった。同時に―― ステイル「まさか再びあの吸血殺し(ディープブラッド)と関わる羽目になるとはね…仕事とは言え僕もツキがない」 一度目はアウレオルス=イザードが絡んだ三沢塾での一件。 二度目は『...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/13
    ~とある高校・保健室前~ リトヴィア『状況はよくわかりました。では私からイギリス清教に働きかけます。こちらは私に任せて。貴女は貴女の聖務を果たしていただいて結構ですので』 オリアナ「来日してたった一日でこれよー?流石のお姉さんもどぎまぎしちゃったわ。いきなりシャワールームに踏み込まれちゃったみたいに」 リトヴィア『卑猥な発言は控えて下さいオリアナ=トムソン。イギリス清教からも――』 オリアナ=トムソンは嘆息していた。能力者や原石の『水先案内人』を1日していてわかった事… それはこの街が外部勢力から下着姿で寝室へ誘う女のように無防備である事。 そして『持ち出されて危険な原石』は三つ。 一つは『幻想殺し』の上条当麻。しかし彼は今現在行方不明であり、代理人たる雲川芹亜をして原石に含めるべきではないと言う事。 さらに彼と手合わせしたオリアナ自身がわかっ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/17
    ~第九学区・『黄色い家』~ 手塩「数が、多過ぎる。このままでは、弾丸(タマ)が尽きるぞ!」 黄泉川「持たせるじゃん!今救援を呼んだじゃん!!」 姫神「ッ!」 2 06分。芸術と工芸に特化した第九学区の学生街、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホがかつて作り上げようとした芸術家達だけの村に由来する『黄色い家』と名付けられたアトリエに四人は立て込もっていた。 特殊兵A「吸血殺し(ディープブラッド)を連れて投降しろ!そうすれば命だけは保証してやる!」 狭い路地を擦り抜け、所構わず据え置かれたオブジェを掻き分け、満月が照らす石畳を駆け抜ける敵兵。しかし―― オリアナ「イヤねえ?ここにこーんなイイ女がまだ三人もいるのにお目当てさんしか口説かないだなんて――」 ピッ!とワードレジスターの形を模した『速記原典』の内一枚を噛みちぎると ドオオ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/02
    ~第十八学区・結標淡希の部屋~ 姫神「お世話になります」 昼下がりのファーストフード店から出た後、姫神秋沙は身の回りの物一式を詰め込んだトランクケースを引きずってやって来た。結標淡希の導きによって。 結標「ええ。荷物はそこらへんに転がしておいて。貴女の部屋になる所少し片付けるから」 姫神「でも」 結標「冷蔵庫の中の飲み物でも飲んで適当に待ってて。疲れたでしょ?終わったらお風呂沸かすから」 第七学区は路面や車道はおろか路線から何から何まで壊滅的な有り様だったために、所々で座標移動を繰り返しながらも到着したのは既に夕方であった。 季節は初夏を迎え、第七学区を出るまでは汗だくになりながら歩いて来たのだ。 お冷やの一杯やシャワーでもなければとてもやっていられたものではない。 姫神「…ありがとう。飲み物は小萌ルールでいい?」 結標「...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/16
    ~とある高校・裏門~ 七日目…0 17分。正門よりグラウンドにかけて垣根帝督が10413体の白銀の騎士団を相手取る中、裏門での戦闘もまた激化していた。 狙撃兵A「ガッ!?」 狙撃兵B「撃つな!射線が割れてるぞ!引け!一度引くん…グウッ!?」 狙撃兵C「クソッタレ!クソッタレ!何がどうなってやがるんだ!!?」 裏門付近に広がる雑木林に息を潜めて狙撃兵が次々と撃ち落とされて行く。 統率など望むべくもない学生達、避難民など目を瞑っていても鴨撃ちの的でしかなかったはずだった。なのに―― 御坂妹「初めて学園都市の先端技術の恩恵に預かれました、とミサカは暗視ゴーグルを直しながら次の標的を狙い撃ちます」 砂皿「………………」 鉄鋼破り(メタルイーター)を携え屋上より狙撃兵を狙い撃ちにする御坂妹。 磁力狙撃砲を構えて脱出する学生達に迫る傭...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/01
    結標「――貴女、名前は?」 姫神「――秋沙。姫神秋沙。貴女は?」 結標「――淡希、結標淡希」 姫神「淡い希(のぞみ)だなんて。幸が薄そう」 結標「秋(あい)の沙(すな)だなんて不毛な名前よりマシよ」 小夜時雨が降りしきる夜に、私が居候している部屋に駆け込んで来た一人の少女。 何でも、彼女もかつて月詠小萌を家主としたこの部屋に転がり込んで来たらしい。言わば居候の先輩である。 名乗り合った後は、お定まりの自己紹介。聞けば彼女は私より一つ年下で、特別留学扱いとして籍だけ置いている霧ヶ丘女学院に通っていたらしい事もわかった。つまり私の後輩に当たる。 姫神「雨が止んだら。寮に帰るから」 結標「好きにしたら?私だって居候なんだし、元々貴女の方が先輩なんでしょう?小萌だってそろそろ帰って来るでしょうし、ゆっくりしていったら?」 ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/12
    ~第十五学区・大桟橋~ 黄泉川「………………」 12 05分。黄泉川愛穂は封鎖された大桟橋より欄干に身体をもたれかからせながら目を瞑っていた。 全ての警備員の遺体が収容・搬送され、それを無言の内に見送る黙祷のように。 黄泉川「(――――――)」 遠くでも近くでも赤色灯の瞬きがまるで葬列の篝火のように並んでいる。 遺体の状態は最悪だった。切り刻まれた者、擦り潰された者、見るに耐えない形相のまま溺死させられた者… 支部内の監視カメラに映ったのは、まるで悪夢の中からそのまま這い出して来たかのような濁流がそのまま所内を水没させたブラックアウトの映像。 黄泉川「…殉職者21名…」 通信が途絶された異変が各支部にスクランブルで伝えられた後… 駆けつけた警備員達が見たのは21名という夥しい人命の亡骸… 黄泉川はそれを『死亡者』と言いたくなかった。...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/18
    ~第二十三学区・ターミナル駅~ 肋骨が軋む、心臓が破れそうになる、土踏まずから踵まで痛い、喉から血の味が登って来る。 鼻からの息どころか、口からしてすら足りない。肩と背中で息をしているようだ。 姫神「――はあっ。はあっ――」 背中が、鳩尾が、後ろ髪のかかる項が汗でへばりついて気持ち悪い。 額から滲む汗が珠になって、目に入りそうになる。 姫神「――はっ。はっ――」 階段で、エスカレーターで、歩く歩道で、一晩で擦り切れてしまった革靴が何度も引っかかる。 恐怖に震える爪先が、疲労に震える膝頭が、錆び付いてしまった自転車のペダルのように重く、進んでくれない。 姫神「――――――」 振る腕が上がらない、眩暈がする。通り越して吐き気さえする。けれど私は――走っている。 枯れたはずの涙が溢れそうな中、私はターミナル駅を走って走って走って――...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/11
    ~第十五学区・カフェ『サンクトゥス』第十五学区店~ 結標「ええ…そう。襲われたわ。今朝のニュース見たでしょう?あのモノレール爆破テロ事件はそれ絡みよ。何とか逃げられたけどね。私はどうしたら良い?」 小萌『そ、そんな!結標ちゃんは!?姫神ちゃんは大丈夫なのですか!?』 結標「大丈夫。二人とも無事よ。姫神さんは今小倉トースト食べてシナモンティーお代わりしてるわ。見てるだけでお腹一杯」 小萌『よっ、良かったのです…先生は…先生は…心配で…ふえぇ』 六日目、8 25分。結標淡希と姫神秋沙の二人はそうそうにチェックアウトを済ませて繁華街のカフェにいた。 結標は今現在トイレの個室で月詠小萌と昨夜のあらましを話しながら――小銃の手入れをしていた。 『グループ』として活動していた際、コインロッカーに分散させていた仕事道具の一つである。 小萌『わかりました...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/06
    ~第七学区・とある高校グラウンド~ 結標「ゼー…ハー…ヒー…ヒー…」 姫神「お疲れ様。吹寄さんから。ルイボスティーと青汁の。差し入れ」 結標「ルイボスティーだけにして頂戴…いま青汁なんて飲んだら戻しちゃうわ」 17 58分。結標淡希は今日最後の疎開組となる学生グループの引率を終え仮設テントのパイプ椅子に腰掛けていた。 初夏という事も未だ夕陽も沈み切らないグラウンドを見やりながら、姫神は冷たいルイボスティーを結標に手渡す。 姫神「あの白ランの人が。誉めてた。俺の目に狂いはなかった。女とは思えない根性だ。って」 結標「狂ってんのはあのムチャクチャ男の頭でしょ…昼間から何回座標移動させるのよ…私じゃなかったら脳が焼き切れてるわ」 結標は目にアイピロー、額に氷嚢を当てて脱力しきっていた。姫神の処置である。 無理もない。半日以上演算しっ放し...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/08
    ~第六学区・アルカディア~ 姫神「………………」 結標「(気まずいわね…昼間とはまた違った具合に)」 17 16分。結標淡希は水先案内人として、姫神秋沙は避難所の学生達に混じって学園都市最大のスパリゾート兼総合アミューズメントパーク『アルカディア』に来ていた。 二人は今、ほとんど貸し切りも同然の薔薇の花片が揺蕩うローズバスにて一日の汗を流していた。しかし… 結標「(無理もないわね…あんな事があった後にあんなのに会っちゃ…)」 常日頃に増して姫神が寡黙なのは他でもない…新たな水先案内人として外部より雇い入れられたオリアナ=トムソンの存在に拠る所が大きい。 途中、月詠小萌の取りなしとオリアナ本人からの謝罪があったとは言え… 間違いで標的にされ勘違いで血塗れにされた相手に顔を合わせて平然としている方がおかしいのだから。 結標「(…こんな時まで...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/07
    ~とある高校・全学連復興支援委員会詰め所~ 小萌「はい、はい…わかったのですよーゆっくりお休みするのですー!では姫神ちゃん、結標ちゃんをお願いするのですー…あっちょっと待って下さいねー?木山先生ー!すいませーん!ちょっとお願いが…」 ステイル「インデックス…いつまで鍋を舐めているんだい…洗えないじゃないか」 禁書「のこりものにはふくがあるんだよすている!こもえ…あいさ、なんて言ってたの?」 四日目、18 33分。土御門舞夏手製によるシチューを平らげたインデックスの声音がテント内に木霊した。 その問い掛け先には携帯電話での通話終了ボタンを切った月詠小萌の姿があり、同じく残り物をかき集めた大鍋を持って来たステイルもそちらを向いている。 小萌「今日はもう水先案内人にお仕事はないから結標ちゃんを連れて帰る、という事なのです!結標ちゃんもほとんど二日間ぶっ通...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/03
    ~第十八学区・結標淡希の部屋~ 結標淡希は後ろ手に紐のような物で縛られ床に転がされていた。 いつも通りの桜色のサラシを胸に巻き、短めのスカートに霧ヶ丘女学院の制服を羽織っただけの姿のまま。 結標『ちょっと姫神さん!?どういう事なのこれは!今すぐこれを解きなさい!』 何故だか座標移動が出来ない。演算が働かない。 そんな虜囚も同然の結標を、姫神秋沙は温度を感じさせない眼差しで見下ろしてくる。 ピンクを基調としたベッドに腰掛けながら足を組んで。 姫神『駄目。こうしないと。貴女は私から離れて行く。本当は鎖に繋ぎたかった。けれど貴女の肌を傷つけたくはないから』 這い蹲う結標の元に膝をつき、クッとその白魚のような指先を結標の顎に添えて上向かせる。 愛玩動物を慈しむように、屈辱に歯噛みする結標をなぶるように。 結標『貴女っ…!何を言ってっ…!!』 ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/14
    ~とある高校・保健室~ 結標「あらっ…秋沙、こっちのと交換してもらえないかしら?豚の脂身苦手なのよ」ヒョイ 姫神「ダメ。私ももう。豚カツを食べてしまったから交換出来ない。代わりに。サラダを」ポイッポイッ 結標「ミニトマトばっかり押し付けるのやめてもらえないかしら?ってなんなのよこのサラダの量」ムシャムシャ 姫神「わからない。キャベツの量が。ご飯より多い」モシャモシャ 18 37分。二人は午後から入り浸っている保健室にて夕食を取っていた。 二人揃って窓辺に腰掛け、夜空に揺蕩う満月を見上げながら素足を投げ出して。 その手には豚カツ・サフランピラフ・ナポリタン・夏野菜サラダの乗った長崎風トルコライスである。 姫神「煮物ばかりだって。放送室のアナウンサーが愚痴ったら。献立を仕切ってる人が怒って。今夜はこれになった。私は大阪風の方が。好きなのに」 ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/04
    ~第十八学区行きモノレール・車内~ 姫神「(今の私に。出来る事)」 姫神秋沙は自らの肩口に眠る結標淡希を預けさせながら流れ行く景色を見送っていた。 かかる重みはほとんどない。自らのツヤツヤした黒髪とは違う、サラサラした赤髪が触れる感触があるだけだ。 姫神「(結標さんの所で。少し落ち着いたら。小萌先生の。みんなの手伝いに)」 一種独立国のような、自治特区の気風がある学園都市は日本国政府からの救援活動のほとんどを拒否している。 介入の見返りに対して引き出される、外部より20年も30年も先行く先端技術を奪われまいとして。 外部からの手助けを受けて学園都市の持つ優位性を損なう事は上層部は決して許さない。 こんな時まで既得権益だ最高機密だのと、統括理事長の行方不明と前上層部の壊滅の後新たにその座を巡る権力者達の闘争など… 学園都市で生きる学生達には関係...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/05
    ~第十八学区・結標淡希の部屋~ 姫神「(迂闊。寝てしまった)」 6 40分。姫神秋沙は結標淡希のベッドで目を覚ました。 姫神「(小萌先生に似てきたのかも知れない。アラーム無しでも起きれるだなんて)」 むくりと身体を起こす。最終戦争が勃発するまで送っていた規則正しい学校生活は姫神の体内時計を正確に刻ませた。 はたと傍らを見やる。そこにはスウスウと小さな寝息を立て体を丸めて眠る結標淡希の寝姿があった。 姫神「(おへそが見えてる。やっぱり細い。本当にこの中に内臓が入っているのか。人体の不思議。女体の神秘)」 肩紐の外れた丈の短いキャミソール姿の結標の白く括れた細腰を見つめる。 もしかしたらウエストは五十台半ばかそれより僅かに細いか。 あまりの華奢さに同じ女として面白くないが、同時に興味が湧いた。 姫神「(恋人は。いるのかしら。抱き締め...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/10
    ~第七学区・とある高校避難所~ 垣根「………………」 五日目…22 42分。垣根帝督はグラウンドの片隅にテントを張り、その中で寝そべりながら携帯端末を操作していた。 第十五学区にて能力者狩りの一派と思しき魔術師1人が再起不能で拿捕された事、つい数時間前に『アイテム』が傭兵14人魔術師8人を始末した情報などを整理して行く。 垣根「ムカついた。その気もねえ相手に夜這い(侵入)かけられる事ほどうっとうしいもんはねえな」 その猛禽類を思わせる眼光は剣呑であり、目にする情報は彼の機嫌を斜めにしていた。 避難所外部は狩りを担当するメスライオン(アイテム)、避難所内部の群れを守るのはオスライオン(スクール)と言った具合の分業制。 その顔立ちは一方通行と交戦した時と同じ表情に取って変わっていた。 初春「かっ、垣根さーん…まだ起きてますか?」 垣根「夜這...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/インターミッション
    ~第十二学区・忘れられた教会~ 「四日前、第十八学区でエージェント5人がタンクローリーにより圧死」 「昨日は第七学区で雇い入れた私兵が2人、ビル爆破により圧死」 「数時間前、同じく第七学区で私兵14人、我等が同志が8人消息を断った」 「これは由々しき事態である。未だリストアップされた3人は誰一人たなどころにない」 五日目…20時54分。第十二学区。高崎大学を筆頭として、オカルト的な観点からでなく科学的な観念からアプローチする神学校が集中する学区。 その打ち捨てられた教会内に蠢く人影…夜会のように集うその姿形は漆黒のローブに身を包んだ…まさに『魔術師』そのものであった。 「リストナンバー3、上条当麻は今現在行方不明」 「リストナンバー2、削板軍覇は我々の力では御する事は能わぬ」 「リストナンバー1、姫神秋沙は第七学区と第十八学...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/20
    ~第二十三学区・飛行場滑走路~ 上条・浜面「「なんじゃこりゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」」 七日目…9 42。上条当麻と浜面仕上は超音速旅客機のタラップから降りるなり、寝ぼけ眼を見開かせて絶叫した。 上条「ひ、飛行場が…」 浜面「く、空港が…」 二人が目にしたもの…それは管制塔に白銀色の大巨人が横臥し、その胴体を今の今まで自分達が搭乗してきた超音速旅客機が十字架のように突き刺さり、燃え尽きた愉快なオブジェであった。 上条・浜面「「……」」 空港も空港で怪獣が暴れ狂ったような惨状であり…よく着陸出来たものだと思った。 同時に、自分達はまだ夢を見てるんだ、これは何かの悪い冗談なのだと言うのが二人の共通認識であった。 そして互いに顔を見合わせ…再び周囲を見渡し…そしてまた向き直る。 浜面「…悪い、ちょっと...
  • 長編SS
    長編SSタイトル一覧はこちら 一覧を飛ばす 完結上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」 絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」(完結) サーシャ「亡命します」 とある暗部の心理掌握 とあるミサカと天草式十字凄教 美琴「ちょっとアンタ!」禁書「なぁに?」 学園都市第二世代物語 佐天「…アイテム?」 上条「誰を助けりゃいいんだよ……」 とある暗部の軽音少女(バンドガールズ) 連載中上条「學園都市……か」 一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・) 上条「なんだこのカード」 佐天「きゅ、吸血殺しの紅十字ッ!」 中の人「おっ!目が覚めたか」上条「テメェ・・・・・・」 上条「はぁ…」 一方通行「フラグ・・・ねェ」 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」 佐天「時を止める能力……」 番外個体「ってなワケで、今日からお世話になります!」 一方通行「……はァ...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)/04
    ~空中庭園・温室~ 結標「秋沙、お酒臭い」 姫神「そう?自分では。わからない」 結標「鼻が馬鹿になるまで飲むからよ…これはもう没収ね」 姫神「あっ」 宴もたけなわの最中、姫神秋沙と結標淡希は硝子張りの温室の中に居た。 天空に咲き誇る花火、温室に咲き乱れる蘭の花に取り囲まれながら。 姫神「ひどい。こんな高いお酒。こういう時でもなければ。飲めないのに」 結標「お酒臭い秋沙は嫌い。キスしてても、あんまり嬉しくないわ」 二人の足元には四分の一ほど減った十二年物の白州が転がっており、照明も空調も落とされ暗室と化した視界の中でも―― 姫神「じゃあ。もう今日は。キスしない。してあげない」 目元に朱が差し、頬が赤く染まり、首筋から胸元までほんのり上気している。 三角座りの足の間に腰を下ろし、背中から...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)/02
    ~織女星祭・ビアガーデン~ 黄泉川「ぷはー!この一杯目がたまらないじゃん!」 芳川「愛穂。ヒゲになってるわ」 月詠「この時間からと言うのが最高なのですよー」 木山「せ…先生方、人の目が気にならないと言えば嘘になるんだが」 手塩「たまには、休息も、必要、だ」 寮監「こうして親睦を深める事も」 浜面「えらい奴らに捕まっちまった…」 17 07分。浜面仕上と滝壺理后は第十五学区のデパート屋上ビアガーデンにいた。 常ならば学生が大半を占めるこの学園都市にあっては教職員が軒を連ねる第八学区を除けばほぼ存在しないのだが、外部からの人間も訪れ集客が望めるとあって臨時開店しているのだ。しかし 滝壺「はまづら。ふれんだときぬはたがいない。追跡する?」 浜面「いや、いいだろ。どっか回ってんだろうし(サンキュ...
  • 長編SS*
    ・上条「學園都市……か」(連載中)   田舎の少年上条当麻が、學生になるべく上京してきた---舞台を現代から明治期(?)に置き換えたレトロ感溢れるもうひとつの禁書世界。良い雰囲気。 ・上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」① ②(完結作品)   ある日突然、学園都市から追われることになってしまった美琴。絶望的な状況の中、アイツだけは味方だった……。学園都市脱出編のスリリングな展開に注目。作者曰く、「究極の上琴ss」。 ・一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・)(連載中)   新説! 一方通行≠セロリ!? 学園都市第四位の麦野に近づきたい一方通行は……。 ・絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壷「うん」(連載中)   学園都市 第7学区の外れに存在するツタに覆われた怪しげな洋館。  洋館の住人、絹旗と滝壺は余った空き部屋の入居者を募集したところ、  集まった住人は偶然にも全員が大...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)/01
    ~第十五学区・織女星祭歩行者天国~ 結標「はいはい坊やどうしたの~?あ~パパとママとはぐれちゃったのね~?うん!大丈夫大丈夫お姉ちゃんがいい所…ううん案内所まで連れて行ってあげるからね?ああ泣かない泣かない…よしよし杏子飴買ってあげるからね~♪」 白井「(目が濁ってますの…“案内人”でさえなければ不審者として引っ張って行きたいほどヤバ良い笑顔ですの…)」 八月七日…15時19分。第十五学区にて催された学園都市最大の花火祭り『織女星祭』の総合案内所付近に二人はいた。 片や風紀委員活動第一七七支部、JUDGMENT 177 BRANCH OFFICEの腕章をつけた白井黒子。 片や『レベル5第九位』へと昇格した『水先案内人』結標淡希である。 今二人は迷子になっていた外部の子供を臨時迷子センターへ送り届けている最中である。 美少年「お姉ちゃーん!...
  • とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)/とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル)/03
    ~上条&麦野・垣根&初春・浜面&滝壺~ 滝壺「(ムスッ)」 麦野「あれー?あれー?滝壺の機嫌がさっきと違うけど…あれー?」 浜面「それがわかんねえんだよ…なんか削板と飲み比べしてたら怒られちまった」 垣根「彼女ほったらかして男とばっか遊んでたからヘソ曲げたんじゃねえのか?クックック」 滝壺「違う。はまづらのせいじゃない」 麦野「はーまづら。こうなったらテコでも動かないよ。意外と頑固だからね。ってな訳でジョニーウォーカーとって。ブルーラベルね」 浜面「どんな訳だよ!でもってまたドリンクバー職人かよ!」 また、とある一角では所帯持ちが三組顔を突き合わせていた。 上条当麻と麦野沈利、垣根帝督と初春飾利、浜面仕上と滝壺理后である。 そしてそこにさりげなく――アイスペールとミネラルウォーターを運んでくるは ...
  • とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル) index
    ・とある夏雲の織女星祭(サマーフェスティバル) 全てが終わった後。かつて敵対した勢力は和解し新たな関係が始まろうとしていた。 織女星祭の花火の下で姫神と結標は、そして戦いを終えた者達すべてが勝ち取った モノをかみ締めながら思うのだった。「学園都市は今日も平和だ」、と。
  • 用語目録/超能力/能力名の一覧
    能力名(ルビ) 能力所持者 能力追跡(AIMストーカー) 滝壺理后 一方通行(アクセラレータ) 一方通行 絶対等速(イコールスピード) イコール 幻想殺し(イマジンブレイカー) 上条当麻 幻術使い(イリュージョニスト) 気力絶縁(インシュレーション) 空気風船(エアバッグ) 風力使い(エアロシューター) 空力使い(エアロハンド) 婚后光子 電撃使い(エレクトロマスター) 御坂美琴 肉体再生(オートリバース) 土御門元春 窒素装甲(オフェンスアーマー) 絹旗最愛 正体不明(カウンターストップ) 風斬氷華 死角移動(キルポイント) 査楽 寿命中断(クリティカル) 布束砥信 透視能力(クレアボイアンス) 固法美偉 読心能力(サイコメトリー) 量子変速(シンクロトロン) 介旅初矢 意見解析(スキルポリグラフ) 鉄網 未元物質(ダークマター) 垣根帝督 視覚阻害(ダミーチェック) 重福省帆...
  • とある世界の残酷歌劇
     ◆このページのタグ◆ アイテム エツァリ グループ グロ シリアス スクール バトル フレンダ レベル5 垣根帝督 御坂美琴 暗部SS 暗部落ち 海原光貴 白井黒子 砂皿緻密 長編SS 鬱展開 麦野沈利 元スレ御坂「――行くわよ、幻想殺し」 御坂「名前を呼んで 御坂「幸福も不幸も、いらない」 御坂「もう、いいや」 ◆CAUTION◆この物語には残酷な描写、グロテスクな描写、性的な描写が含まれています。『とある魔術の禁書目録』15巻まで、ならびに19巻、SS1・2巻、『とある科学の超電磁砲』5巻までを読んだ上での閲覧をお勧めします。その上で、独自解釈、独自設定、原作と明確な矛盾がある事をご了承ください。なお、原作22巻以降の内容に関しては考慮されません。また閲覧する際は、アスキーアート系の表記を含むため、専用ブラウザ「Jane Style」の使用を強くお勧めします。 ...
  • update
    上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」 - 名無しさん 2014-07-15 22 05 53 ハンター×ハンター - 名無しさん 2014-06-10 20 34 33 垣根「見せてやるよ・・・俺の力をな」 - 名無しさん 2013-07-03 13 48 34 上条「そこのおねーさん! お茶しない?」 麦野「あん?」 - 名無しさん 2013-03-25 17 35 48 - 名無しさん 2013-05-07 06 24 59 上条「そこのおねーさん! お茶しない?」 麦野「あん?」 - 名無しさん 2013-03-25 17 35 48 きぬはた荘 あふたー あふたー? - 名無しさん 2013-03-04 23 59 50 一方通行 - 名無しさん 2012-11-04 21 56 48 電磁通行 - 名無しさん ...
  • とある世界の残酷歌劇/終幕/エンドロール
                     グランギニョール ――と あ る 世 界 の 残 酷 歌 劇―― ■CASTS 御坂美琴 一〇月一八日、急性放射線症候群により死亡。 垣根帝督 一〇月一七日、失血性ショックにより死亡。死体は細かく切り刻まれる。 麦野沈利 一〇月一七日、繁華街の壁面に激突し死亡。 浜面仕上 一〇月一七日、五体を分解され死亡。 滝壺理后 一〇月一七日、急性薬物中毒により死亡。 絹旗最愛 一〇月一七日、右手を圧潰され欠損。 砂皿緻密 一〇月一七日、体を腹部で両断され死亡。 ドレスの少女 一〇月一七日、ビルの屋上から墜落し死亡。 ゴーグルの少年 一〇月九日、脳損傷により死亡。 博士 一〇月九日、全身の肉を摘み...
  • 人物目録/テンプレート*
    「キャラ紹介のテンプレページです。適当にいじって作ってください。左上編集>コピーして新規作成>ページ名の『テンプレート』を該当キャラ名にお願いします。その際ページ名のアスタリスクは削除してください」 上条 当麻(かみじょう とうま) 一人称 俺/上条さん CV 阿部敦 初出 禁書目録 1巻 魔法名 献身的な子羊は強者の知識を守る(dedicatus545) 能力 幻想殺し(イマジンブレイカー)無能力者(レベル0)/ 原石? 所属 ・科学サイド・とある高校・上条勢力 家族・親戚 ・上条刀夜(父)・上条詩菜(母)・竜神乙姫(従妹) 通称 ・上条さん・カミやん・偽善使い(フォックスワード) このページは執筆中です。加筆、訂正して下さる暇人を求めています。 概要 言わずと知れた我らがヒーロー。一級フラグ建築士。呼ぶ時はさんをつけるのがマナー...
  • 人物目録/上条当麻
    「――――まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す・・・・・・ッ!!」 上条 当麻(かみじょう とうま) 一人称 俺/上条さん CV 阿部敦 初出 禁書目録 1巻 能力 幻想殺し(イマジンブレイカー)無能力者(レベル0)/ 原石? 所属 ・科学サイド・とある高校・上条勢力 家族・親戚 ・上条刀夜(父)・上条詩菜(母)・竜神乙姫(従妹) 通称 ・上条さん・カミやん・偽善使い(フォックスワード) このページは執筆中です。加筆、訂正して下さる暇人を求めています。 概要 言わずと知れた我らがヒーロー。一級フラグ建築士。呼ぶ時はさんをつけるのがマナー。 「誰に教えられなくても、自分の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」 第七学区にあるとある高校の1年7組に在席。身長168センチ。 黒いツンツンした髪が特徴の水瓶座。しょっちゅう厄介な事件に巻き込まれて入院したり海外に拉致さ...
  • とある魔術と木原数多/15
    8月19日午前10時00分、『猟犬部隊』32番待機所      マイクを始めとする『猟犬部隊』が、敵対した木原一族を抹殺している頃。    木山と寮監、そして『管理個体』は待機所へ戻っていた。    木原は別の用事があるので出かけている。    寮監が依頼されたのは、木原が待機所を留守にしている間だけ『管理個体』の家庭教師を行う事だ。    当然最初は断固拒否していた寮監だったが、『管理個体』の事情を説明されると渋々ながら同意した。    このまま木原に預けておいては、どんな事をされるか分かったものではない。    それに彼女の目から見ても、『管理個体』の身体能力は異常だった。    このまま放置しておけば、いずれ大きな事故をまねく事になる。    そう判断しての家庭教師役だ。    そして今、寮監と『管理個体』は戦闘訓練所で肉体の制御方法を特訓している。    身体トレーニングが畑違いの...
  • とある魔術と木原数多
     ◆このページのタグ◆ 現行SS 長編SS 元スレとある魔術と木原数多 とある魔術と木原数多2 前作とあるミサカと天草式十字凄教 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37
  • とある世界の残酷歌劇/幕間/01
    一つの物語がそこで終わった。 けれど物語が終わろうとも世界はそんな事とは関係なく続く。 時流は常に一方通行で、停滞は赦されず流れ続けるしかない。 恋愛劇の幕は降り、客席からは万雷の拍手。 しかしそれは新たな舞台の幕開けの合図。 狂ってしまった歯車は致命的。もう元の流れには戻らない。 どれだけ軋みを上げようともひたすらに回り続けて。 後はただ、砕けるだけ。 そう、これは物語が終わる話。 アドリブで狂った台本を補うため、伏線を残らず蹴散らして。 降板された本来の配役を補うため、代役を構わず放り込んで。 物語を台無しに、ご都合主義な終わりを迎えよう。              エピローグさあ、果てしなく最悪な茶番劇の幕が上がる。 ◆CAUTION◆ この物語には残酷な描写、グロテスクな描写...
  • 美琴「……Get Backers?」/6
    ――第七学区 バス停前 蛮「はぁはぁ、ここまで来りゃ……」 銀次「はぁはぁ、ねぇ蛮ちゃん」 蛮「あ?」 銀次「やっぱり……使ったの? 『邪眼』」 蛮「まぁな……」シュボッ 『邪眼』。人の天命をも動かす法術といわれるほどの強力な力である。 その能力は、相手に一分間の幻影を見せるというもので、(瞬きをするまでなら)複数人でも、動物にもかける事が出来る。 24時間の内に3回までしか使用することができず、その時間内は同じ人物に二度使用することもできない。 この禁を破ってはならず、『邪眼』を持つものは不現の瞳を持ち、生まれる者は己(おの)が運命に従わねばならない。 銀次「別に、そこまで必死になって逃げなくても……。話してみれば……」 蛮「アホかお前は……。アイツ等を巻き込みてぇのか?」 銀次「そういうわ...
  • とある魔術と木原数多/10
    8月1日午前11時00分、『猟犬部隊』32番待機所 時刻は遡り、侵入者を感知した後の作戦会議。 「よし、そろそろ作戦を開始するか」 「獲物は上手い具合に分かれてくれたし、2チームで戦闘を行う」 「……チーム分けは、どうしますか?」 マイクの疑問に対し、木原は。 「良く聞け、男の方の相手をするのはテレスと猟犬部隊4人、それにMARから数人ってトコだな。あ、ショチトルも同行させる」 「で、では……!?」 「ああ。女の相手は俺と木山ちゃん、そして“デニス”の3人って事だ」   あまりに戦力が偏った指示に、マイク達は返答が出来ない。 唯一テレスティーナだけが、眉をひそめて抗議する。 「……女の方が厄介だってのに、どういうつもり?」 「分かってねーなぁ。あの女と警備員との戦いをちゃんと観察すりゃ、むしろこっちの方がやりやすいって丸わかりだろーが」 「……?」 「とにかく、油断するなよモルモット。失態...
  • とある暗部の心理掌握/2
    第7学区のとあるファミレス スクールと同じく、学園都市の裏に潜む組織、《アイテム》のメンバーがそこで食事をしていた。 ただしその雰囲気は最悪であり、特にリーダーの麦野はいら立ちを隠そうともしていなかった。 その原因は、今も通話中の電話の相手との会話にある。 「…そんな説明で、私らの仕事が盗られたことを納得できるとでも?」 『だからー、こっちが悪いんじゃないっつーの!いいかげん分かれよこいつときたらー!』 電話の相手はアイテムの監視役で、女性の声でありながら大声で怒鳴り返してきた。 「今回だけじゃなく、ここ最近スクールに大事な仕事が回ることが多い気がするんだけど?」 『しょうがないでしょー!上からの指示なんだからさー!』 「もしかしてアンタ、指示役の中でも立場弱いワケ?」 『黙れ下っ端。とにかく代わりの仕事があるんだし、ちゃっちゃと片付けてよねー!』 「えー」 『えーじゃないわよこいつときた...
  • とある魔術と木原数多/14
    8月19日午前9時20分、第5学区のとある研究所     その男は、木原一族の中でもとりわけ警戒心が強かった。   昨日。   自身が抱き込んだ天井亜雄と連絡が取れなくなった1時間後には、念のために契約していた傭兵10名を呼びつけている。   すでに彼らは研究所内を巡回中であり、敵が来ればすぐにでも対応する事が可能だ。   しかしそれでも、男は怯えて地下の特別室へ引きこもっている。   外からはロックを解除出来ないその部屋にいるのは、男と、特別に信用した傭兵2名だけという徹底ぶりだ。   (天井のボケが! しくじりやがって!)   (あの数多のことだし、間違いなくオレの事はバレたはず……)   (すぐにでも何らかの手を打ってくるだろう)     男は、部屋をうろうろと歩きまわりながら打開策を考える。     (隠蔽や偽装は、数多相手じゃ分が悪い)   (誤魔化しのきく相手じゃないからな) ...
  • 用語目録
    禁書シリーズの用語 このページはまだ全然まともに使えません 単語リストへジャンプ ページの一覧はこちら 組織科学サイドの組織学園都市の暗部組織 科学サイドの学園都市外の組織 魔術サイドの組織魔術結社 地名・施設学園都市の地名・施設 日本国内の地名・施設 海外にある地名・施設 専門用語科学サイドの専門用語 魔術サイドの専門用語 その他の専門用語 武器・道具科学サイドの武器・道具学園都市の超科学兵器 学園都市外の武器・道具 魔術サイドの武器・道具霊装 その他の武器・道具 事件・計画・事象科学サイドの事件・事象学園都市暗部での実験・計画 魔術サイドの事件・事象 その他の事件・事象 その他の用語 組織 科学サイドの組織 学園都市の暗部組織 科学サイドの学園都市外の組織 魔術サイドの組織 魔術結社 地名・施設 学園都市の地名・施設 日本国内の地名・施設 海外にある地名・施設 専...
  • とある魔術と木原数多/29
    8月20日午10時00分、胤河製薬学園都市支店近くのとある公園      精神的に疲れ果てた木山が、公園のベンチに座っている。    意識ははっきりしているのに、彼女の感覚からは現実感が失われていった。    公園の喧騒はその耳に届かず、楽しげな光景もその目には映らない。    代わりに彼女の脳を埋め尽くすのは、“既視感”のある幻想。      ――「木山せんせい、お誕生日おめでとう」      かつて教室で、教え子からお祝いされた声――ではない。    大きくなった子供達からの、飛行船を使ったサプライズ。    悪夢のような事件はすべて解決した。    黒幕たる科学者を、レベル5の女子中学生が打ち倒して。    そう、木山は教え子を助けることが出来たのだ。      (ああ、自分は今入院しているのだったな)      瞬間、公園の風景は消えて病院へと変貌した。    変化は木山自身にも及...
  • とある世界の残酷歌劇/序幕/7
    「表向きの所属は霧ヶ丘女学院。強度判定では大能力者、能力は『座標移動』。  ……空間移動能力の中でもダントツのスペックだなこりゃ。最大重量四トン超ってなんだよ」 すらすらと暗唱するように言う垣根は、かちゃりとピンセットの爪を鳴らした。 「そして――俺たちと同じような暗部組織、『グループ』の一員だ」 その一言に全員が息を呑んだ。 『グループ』。 その名の意味するところをこの部屋の誰もが理解していた。 絹旗が遠慮がちに、言葉を選ぶように呟いた。 「……って事は超あれですか――『彼』――のお仲間ですか」 「ぼかさずに言えばいいじゃない。一方通行、って」 それを半眼で返すのはドレスの少女だ。 そんな面々の様子を見ながら頬杖を突いていた麦野は嘆息し、「それで?」と垣根に続きを促した。 「相手がソイツなら遠慮はい...
  • とある魔術と木原数多/13
    8月19日午前9時00分、第5学区のとある研究所     極端に静かなその研究所を見て、マイクは面倒くさそうに吐き捨てた。     「……クソッ、警戒されてんな。少々厄介だ」   「なんなら、君は1人でお留守番でもしているかい?」     それをバカにした口調でからかったのは、同じ『猟犬部隊』のステイルだ。   彼も木原の命令で、神父服からマイクと同じ装甲服へと着替えてある。   いや、厳密には少しだけ異なる仕様になっているが。   そんなステイルに対し、マイクは顔も向けずに言い返す。     「調子に乗るんじゃねぇよ魔術師。ヘマしたらどうなるか分かってんだろうな?」   「ふん。言われた事ぐらいこなして見せるさ。……あの子の為にも」     言い合う2人を見て、背後に従っている『猟犬部隊』10名が不安そうに顔を見合わせた。   昨日の段階で、木原は自分に敵対した一族の人間を潰す為に『猟犬...
  • とある魔術と木原数多/28
    8月20日午前9時50分、第7学区のとある路地裏      ルーン文字が焼き付いているここは、とある魔術師が用意した狩場だ。      「はあ、はあ、はあ……くそ、どうなってるんだ!?」      その狩場――否、処刑場から逃げる者がいた。    野母崎と呼ばれる、天草式の1人。    連絡の取れなくなった仲間の元へ駆けつけた彼は、そこで学園都市に有ってはならないものを目撃する。    すなわち魔術。    『魔女狩りの王』と呼ばれる、業火の巨人を。      「あ、あ、あぁぁぁぁ」      すでに対馬達は無残に焼き焦げた後で、怒りのままに突入した浦上達も同じ末路をたどった。      「あんなの……単身で勝てる相手じゃない」      紅蓮の手が迫る寸前、彼は身を翻して路地裏を脱出する。      「あの化け物に対抗するには、みんなの協力が必要だ」    「この事を早く教皇代理に知らせ...
  • @wiki全体から「とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)14」で調べる

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