都市伝説・・・知ってますか?この学園都市にも数々の都市伝説が存在するのです。脱ぎ女、虚数学区、etc。。。皆が知ってる物は有名ですよね?だがしかし!此処に来てまた新しい都市伝説が浮上してきました。内容?内容ですか・・・知りたいのなら話しましょう。【風紀委員】・・・そう、学園都市の治安維持に日々奔走してる風紀委員に関する都市伝説です。私も最初は半信半疑でした。あの風紀委員に?都市伝説が?・・・まぁそう言わずに聞いてやってくださいな。
風紀委員とはご存知のとおり、基本的に学生達で結成されてる治安部隊です。まぁ幼ければ小学生とかその辺りでしょうか?・・・幼ければ、小学生。これは周知の事実です。実際にも風紀委員の訓練生には小学生なんかいくらでも存在するわけです。ええ。ここからです。風紀委員の中に・・・たった一人だけ、【まるで人形のような大きさ】の風紀委員が居るらしいんです。しかも!その手には馬鹿でかい謎の刃物・・・まるでシザーマンのような、そんな獲物を振り回すとか。しかし名簿にはそのような風紀委員は存在しない。影の風紀委員・・・もといシザーマン。目撃情報は非常に少ないようですが、確かに存在するらしいです。
佐天「これが最近話題の都市伝説!怖いですよね~・・・」ブルブル蒼星石「物騒な話だね」佐天「でしょう!?流石蒼星石だね、話がわかる!」翠星石「何ですかその話は」美琴「黒子」黒子「まさか都市伝説になっているとは・・・困りましたわねぇ」佐天「・・・へ?」蒼星石「多分それ僕の事だよ、ほら」ズイ佐天「あ!腕章じゃん!」
佐天「えー何それ、いつから風紀委員の仕事やってるの?」蒼星石「確か・・・1週間くらい前かな?」初春「私は知ってましたけどね」佐天「いやいやいやいや!何で私に教えてくれないのさ初春!スカートめくるぞ!!」初春「何でですか!?」翠星石「何ですか、しょっちゅう来てる割には何も知らないんですね」黒子「まぁ、基本的に私と蒼星石で警らを行ってますのよ」美琴「へー、そうなんだ」
黒子結構重宝してますのよ。鋏を出せば大概はスムーズに事が進みますので」蒼星石「・・・本来の使い方じゃないけどね」固法「実際はその腕章、正規のものじゃないのよ」美琴「え?どういう事ですか?」固法「私のスペアよ。だって正式にどうやって風紀委員になれるのよ」翠星石「由緒正しき薔薇乙女ですが何か?」固法「・・・でも人形じゃない」翠星石「む、失礼ですね。翠星石カチンとキタですよ?」美琴「戸籍も無いしそもそも人形って時点ではねられるわよ」翠星石「ぐぬぬ」
固法「ま、結構仕事してくれてるみたいだし・・・私としては非常に助かってるわ」黒子「ですってよ。良かったですわね?」蒼星石「へ?まぁ当然だよね」美琴「可愛くないわねぇ・・・」初春「でも、蒼星石ちゃんは勤勉ですよ~?いろんな本を読んでるみたいですし!」蒼星石「学園都市で生きるためには知識も大事だしね。寮監さんにも言われたよ」佐天「う・・・耳が痛い」翠星石「す,翠星石もちゃんと読書してるですよ!」美琴「何よいきなり」
佐天「翠星石はどんな本読んでるの?」翠星石「よくぞ聞いてくれたです!いいですか?まずは・・・えー・・・」初春「?」翠星石「マ、マンガ・・・はアリですか?」蒼星石「ナシだよ」翠星石「何ですとッ!?じゃあ何も無いじゃないですか・・・」ショボーン美琴「プ、だっさ」プップスー翠星石「ハン、テレビがあるから大丈夫ですよーだ!」黒子「そういう問題じゃないでしょーに・・・」
固法「えーと・・・翠星石だっけ?貴女も本を読んでみる?ここに置いてあるものは好きに呼んでもいいわよ?」翠星石「お、気前がいいですね!どんな本が置いてあるんですか?」トテトテ蒼星石「僕が最近読んでるのは【読唇術入門】ってやつだよ」初春「私は【交渉術の全て】というのを・・・」黒子「私は【サルにでも出来る合気道】なんかを・・・」翠星石「げ、なんか良く分からないのばかり読んでるですね・・・」佐天「凄いですねみなさん!私は普通の小説しか読んでませんよ~」美琴(え?ゲコ太シリーズのファンブックはナシなの?)
翠星石「てか読唇術って何に使うんですか・・・」蒼星石「それはね・・・100mくらい離れた場所からでもターゲットが何を喋ってるかがわかるようにさ」翠星石「・・・レンピカでどうにかならないんですかね?」蒼星石「・・・ああ、何とかなるかも・・・」翠星石「え?気がついてなかったですか?」蒼星石「へ?気がついてないはず無いじゃないですか・・・いやだなぁ翠星石さん・・・」ズーン翠星石「あーあーあー!悪かったですよ蒼星石!落ち込まないでくださいです!」黒子「何をやってるんだか・・・」
prrrrrr・・・固法「はい、こちら風紀委員第・・・はい・・・はい・・・」
ガチャ固法「白井さん、蒼星石。出動よ!」黒子「はい。それで今回は?」固法「交差点で事故があったから周辺の交通整理と現場保存。緊急よ!」黒子「了解ですの。蒼星石?」蒼星石「いつでもいいよ、マスター」固法「初春さんは留守番よろしくね!」初春「はい。お任せください~」
シュン!
翠星石「・・・慌ただしいですね」美琴「いつもあんな感じよ」
佐天「いっつも思うんですけど、まるで嵐ですよね」初春「忙しい時と忙しくないときの差は激しいんですよ?」翠星石「そうなんですか・・・蒼星石も大変なのですね」美琴「ま、皆行っちゃったし私たちも帰ろうか?」翠星石「です」コクリ佐天「あ、じゃあ私も一緒に帰ります!」美琴「そう?じゃあついでだし何処かでお茶しようか?」翠星石「いいですねぇ。あ、それじゃバイバイです!」佐天「お先~」美琴「初春さん、頑張ってね」初春「あぁ、待ってくれないんですね。なるほど」
ーーーー・・・
「いらっしゃいませー。何名様でしょうか?」美琴「えーと、3人です」「3名様ですね。お席の方にご案内致しますー」佐天「この場合って翠星石は何になるの?人としてカウントしていいの?」翠星石「何ですかその失礼な質問は」佐天「いやー、気になっちゃうじゃん」翠星石「体とかで数えられたらヘコむです。泣いちゃうですよ?」美琴「ちょっと二人とも、早く来なさいよー」佐天「ほら、行くぞこの一体や」翠星石「ムッキーーーーーーー!!!!!」
美琴「さて何飲もうかしら・・・何むくれてんのよアンタ」翠星石「べっつにぃぃぃぃぃ!ふんだ!」佐天「悪かったってば。ほら私が奢ってあげるから何でも頼みなよ」翠星石「・・・何でもいいんですか?」佐天「おうよ!佐天さんは嘘つかない」翠星石「しゃ、しゃーねーなですぅ。何頼むですかねー」キャッキャッ美琴「私は何を奢ってもらおうかしら~」佐天「へ?御坂さんもですか?」美琴「・・・そんなに真に受けないで。冗談よ冗談」
翠星石「うーん・・・やっぱ薔薇乙女として紅茶がいいですかね?」佐天「どういう事?」翠星石「紅茶は薔薇乙女の嗜みなのですよ」美琴「その割には寮でちっとも紅茶飲まないじゃない」翠星石「実際そこまで紅茶好きじゃないですし」佐天「何それ」翠星石「正確には【インスタントは好きじゃない】ってとこですかね」美琴「・・・食堂の紅茶はインスタントじゃないわよ」翠星石「え!?マジですか!?」ガビーン
「お待たせいたしました。アップルティーのお客様」美琴「あ、はい」「ロイヤルミルクティーのお客様」佐天「はーい」「ディンブラティーのお客様」翠星石「ですぅ」「ご注文は以上でお揃いでしょうか?」美琴「はい、大丈夫です」佐天(ディンブラって何・・・?)
佐天「アップルティーってどんな香りなんですか?」美琴「え?そのまんまよ。リンゴっぽい匂いかしら」佐天「へー・・・紅茶っていろんな種類があって面白いですね」翠星石「ディンブラなんて久々ですぅ」ズズ美琴「薔薇乙女ってみんな紅茶が好きなの?」翠星石「別にみんなって訳じゃねーですが・・・」佐天「ですが?」翠星石「一人だけ紅茶キチガイが居るですね。紅いのが」美琴「紅・・・紅・・・あぁ、真紅だったかしら?」翠星石「です」
真紅「だわっくしょん!!!!」
佐天「え!?御坂さん他の薔薇乙女にも会ったことあるんですか!?」美琴「あ・・・まぁその、あるというか何と言うか・・・あるわね」佐天「いいなぁいいなぁ。私は・・・あ」翠星石「何ですか」佐天「もうだいぶ前になるけど・・・白井さんと翠星石と蒼星石が黒い人形みたいなのと戦ってたよね?」翠星石「あぁ、そんな事もあったですね・・・」佐天「もしかしてアレが!?」翠星石「そーですそーです。アレも薔薇乙女です。前に説明しなかったですかね?」佐天「いや?翠星石と蒼星石が薔薇乙女って事は聞いたけど他のことは何も聞いてないよ」
翠星石「ふむ、まぁいいでしょう。ちょっとだけ教えてやるです」佐天「うんうん!」キラキラ美琴(輝いてらっしゃる・・・)翠星石「喫茶店で襲撃してきた憎いアンチクショウ。あれこそ薔薇乙女の第一ドール【水銀燈】ですぅ!」佐天「第一ドール!・・・翠星石は第4だっけ?」美琴「4は蒼星石ね。翠星石は3。三男坊」翠星石「三男坊とか言うんじゃねぇです!簡単に言うと水銀燈は長女ですね。翠星石が三女で蒼星石が四女です」佐天「大所帯だね。薔薇乙女って何人全部でどれだけいるの?」翠星石「一応七体・・・のハズです」佐天「ハズ?」
翠星石「まぁ翠星石も永い事生きてるですからね。他の姉妹との面識はあるんですよ・・・末妹以外は」美琴「どういう事?」翠星石「そのまんまの意味ですよ。末妹と会ったことが無いんです。蒼星石も、水銀燈も・・・きっと他の姉妹もです」佐天「うっはぁ・・・ミステリアスゥ・・・」ゾクゾク美琴「佐天さん・・・ホントこういう話好きね」翠星石「ま、いつかは会うことになるでしょうし?気長に行くですよ」美琴「名前は分からないの?」翠星石「名前だけは知ってるですけど・・・それだけじゃあ何の意味もないですよ」美琴「ふぅん?」
佐天「ま、会ったこと無いヤツの話はいいとして」翠星石「えぇ!?それっぽく話してたのにもう飽きたですか!?」ガビーン佐天「他の姉妹の話が聞きたーい!」美琴「私もー!」翠星石「ちぇ、じゃぁ第二ドールの話なんかどうです?」佐天「お?次女だね?」翠星石「そうです。【金糸雀】ってんですけどね」美琴「あぁ、あの黄色の・・・」佐天「い、色が何ですか?」
美琴「あの娘は・・・黄色くて・・・」翠星石「そうそう、デコが広いんですよ」美琴「かしらかしらと囀って」翠星石「アイツマジで馬鹿ですよ。バカナリアです」佐天「・・・ろくな情報が無いんだけど」翠星石「ま、それくらいお馬鹿って事です」美琴「翠星石の話もあるわよ?」佐天「はいはい!それ聞きたい!」翠星石「何ですと!?は、恥ずかしいですぅ・・・」モジモジ美琴「コイツ毎日ゴロゴロしてるわよ」
佐天「なにそれこわい」
「・・・!」ピク「どうかしたの?」「いや、何処かで何かを感じて・・・」「噂されてるんじゃないのー?」「噂・・・ふふ、噂ね」金糸雀「やっぱりこの金糸雀の話題は絶えないってことかしら!?流石カナ!人気者かしらー!」禁書「カナの噂なんてどーせ「アイツマジ馬鹿」とかそんなんだよ」金糸雀「そ、それは失礼じゃないかしら?」ピクピク禁書「ねー、スフィンクス?」スフィンクス「ニャア」
ここで話はだいぶ遡ります・・・
禁書「んー・・・?」ピラ上条「・・・どうしたんだ?珍しく難しい顔しやがって」禁書「む、珍しいは余計な一言かも。新聞のチラシを読んでるんだよ」上条「はぁ、敢えてのチラシの方ですか」禁書「心配しなくても新聞も読んでるんだよ。テレビ欄とか」上条「・・・ああそう」禁書「でね、コレ!」上条「ん?チラシか?」
禁書「スーパーのチラシとか、パチンコのチラシとか、いっぱい入ってる中に変なチラシが混ざってたの」
上条「なになに・・・【まきますか?まきませんか?】」禁書「ね?変でしょ?」上条「ほうほう、他のに比べてシンプルすぎるな」禁書「【どちらかにマルをして、げんかんさきにおいてください。ピチカートがかいしゅうにうかがいます】」上条「漢字くらい使えっての。お馬鹿の上条さんでも漢字くらい使えますよっと」禁書「またまた嘘ついちゃって」ハァ上条「舐めんなコノヤロー!!」禁書「野郎じゃないんだよ!シスターなんだよ!」
上条「で、どうすんだ?それ」禁書「ど、どうすんだって言われても・・・ねぇ?」上条「巻くか巻かないか、それだけだろ?そもそも何を巻くのかもよく分からないけどさ」禁書(こんなチラシ1枚の事を真面目に考えるとうま・・・流石なんだよ)上条「なにか言ったか?」禁書「んーん。どーせ何も無いだろうし・・・スフィンクス!どうする?」スフィンクス「ミャウ」禁書「巻くだって、とうま」上条「え?今の巻くって言ったのか?」禁書「私が言ったといえば言ったんだよ。よってまくーっと」カキカキ上条(じゃあスフィンクスのくだりはいらねーだろ・・・)
禁書「んで、これを玄関先に置けばいいんだね?」上条「多分な」禁書「ちょっと置いてくるんだよ!」パタパタ上条(いつもこのくらい無邪気ならいいんだけどなぁ・・・)ピラ上条「お、今日のタイムサービスは週末特別サービス?卵Lサイズ1パック2円?・・・2円!?すげすげヴォー!!!」ビクーン禁書「置いてきたんだよー」パタパタ上条「禁書!今日の夕飯はオムライスだ!上手くいけばな!!」グッ禁書「本当!?うわーい!」バンザーイ
上条「1パック2円・・・こりゃこのスーパー終了のお知らせだな。この学園都市にどれだけ飢えた学生がいるのかを思い知らせてやんよ」禁書「オムライスだってス・フィ・ン・ク・スー」ゴロゴロスフィンクス「ナ~オ」上条「よし、気合を入れるために着替えるか。夏休みとはいえ気は引き締めないとな。タイムサービスのために!」禁書「カニ玉とかも食べたいな~」上条「カニはだめだ!高いからな!」禁書「ちぇ・・・」ゴロゴロ
ガッ!禁書「おぎゃあ!」ビクン!
上条「なんだぁ?俺の鍛えられた上半身にビックリしたか?」禁書「馬鹿も休み休み言えってんだよ」上条「・・・ハイ」禁書「なんかに頭ぶつけちゃったんだよ・・・コレ」上条「なんだぁそれ・・・鞄?なんだその鞄?」禁書「こんなのこの部屋にあったっけ?」上条「俺のじゃないぞ。禁書のじゃないのか?」禁書「私のでもないけど・・・」
上条「・・・まさか、これも魔術師絡みか!?」禁書「どうだろ?こんな魔術知らないかも」上条「右手で触ってみるとどうなるんだ?」スッ
シーン・・・
上条「無反応?」禁書「みたいだね。異能の力は働いてないみたいだし、安心してみてもいいかも」上条「そんなもんかぁ?」禁書「そんなもんだよ。じゃあとうま、開けてみて」上条「俺かよ!?」
禁書「とうまのカッコいいとこ、見てみたいかも!」上条「バーロー、褒めても何も出ないぞ?」ポッ禁書(この程度で喜んじゃう男の人って・・・)上条「開けるぞー」
カパン!
禁書「・・・トラップも何も無し、と。プリーストブラスターじゃなくて安心なんだよ」上条「何言ってんだよお前。中身は・・・人形」禁書「人形?・・・ホントだ」
禁書「うわ!おっきい・・・」上条「人形ってこんなもんじゃ無いのか?俺人形はさっぱりだから・・・」禁書「まさか!こんな重量感のある人形そうそうないんだよ!」上条「へぇ・・・この洋服とかえらい気合入ってないか?」禁書「アンティークっぽい・・・あ」上条「どうした?」禁書「ほら、この背中見て!」上条「・・・穴?」
禁書「何の穴だろ?」上条「鍵穴・・・鍵じゃないな。鞄には人形だけだったのか?」禁書「んー・・・あ!ゼンマイがあったかも!」上条「それを入れて回せば動くんじゃないのか?」禁書「そのくらい分かるんだよ。バカにしないで」上条「あ、スイマセン」禁書「さーて、まきまきするんだよ~」
キリキリキリ・・・上条「・・・いやいやいや」禁書「え?」
上条「冷静に考えたら何普通に巻いてるんだよ!人様のかもしれないのに!!」禁書「大丈夫大丈夫、人形なんだし」キリキリ上条「えぇ・・・??なんか腑に落ちないけどなぁ」禁書「よし、巻いたんだよ」ポスン上条「・・・動かないぞ」禁書「あ、あれ?巻きが足りなかったかも」上条「何も起こらないじゃねーか・・・期待して損した」「貴方が巻いてくれたのかしら?」上条「は?」禁書「へ?」金糸雀「ふゎ~あ・・・久々のお目覚めかしら。くぅーっ!」セノビーぎゃああああああああああああああああああああ!!!!
ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
金糸雀「きゃあああああああ!!!!!!」ビクーン上条「え!?え!?なんだコレ!?」禁書「人形が動いたんだよ!すごいんだよ!!!」金糸雀「ぐ・・・頭に響いたかしら・・・!」上条「・・・夢じゃないよなぁ」禁書「夢じゃないかも」金糸雀「残念だけど、これは現実かしら」上条「マジかよ」
上条「おいおい・・・魔術ってのはなんでもアリだな」禁書「え?これ魔術なの?」上条「・・・違うのか?」禁書「どうだろ、こんな魔術知らないんだよ」上条「10万3000冊にも載ってないのか?忘れてるんじゃないんだろうな?」禁書「はん、完全記憶能力を舐めるんじゃないんだよ!」金糸雀「あれ?無視されてる?」
禁書「で、アナタは一体何者なの?」金糸雀「お、早速そんな質問していいのかしら?どうなのかしら?」ニヤニヤ禁書「とうま、お客さんがお帰りだよ」上条「玄関からどうぞお帰りください」金糸雀「調子にのってスイマセンでした・・・」グスッ禁書「軽いジョークなんだよ」ハァ上条「で、ホントに何だお前?」金糸雀「は、はい・・・そのですねぇ・・・」
上条「薔薇乙女?」金糸雀「そうなのかしら。偉大なる人形師ローゼンの最高傑作!薔薇乙女の第2ドールとはこの金糸雀の事かしら!」ズビシィ!禁書「うさんくさっ」金糸雀「う、胡散臭くなんか無いかしらーーー!!!」上条「傍から見たら10万3000冊の原典も十分胡散臭いっての」禁書「・・・まぁ、確かにね」金糸雀「でも実際にカナは動く人形かしら。ほら、球体関節もあるし」禁書「身分証くらい出せばいいのに」金糸雀「そ、そんな事初めて言われたかしら・・・!」上条「密入国したやつが何言ってるんだ」
上条「で、金糸雀は・・・」金糸雀「カナ」上条「・・・金糸雀は」金糸雀「カナ」上条「・・・」禁書「ちょっと黙るんだよカナブン」金糸雀「はい」上条「で、金糸雀はどうしてこの部屋に来たんだ?」金糸雀「カナって呼んで欲しいのに・・・」ブツブツ
金糸雀「まぁいいかしら。貴方、名前は?」上条「俺?上条当麻」金糸雀「そう。貴女は?」禁書「・・・インデックスとでも呼んで欲しいんだよ」金糸雀「わかったわ。とうまにキンちゃん、貴方達は問いかけに応えたはず。覚えてない?」禁書「ちょちょちょちょちょちょ!ちょっとまって欲しいんだよ!」ビクーン金糸雀「へ?」キョトン禁書「キンちゃんは止めて欲しいかも!てか止めろ!!」上条「落ち着けよキンちゃん」
ガブッ!上条「あだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!!!」
金糸雀「カナブンのお返しかしら。話を戻すけど、覚えてない?」上条「つつ・・・呼びかけ?そんなモンあったか?」禁書「よびかけ・・・あ!もしかしてあのチラシ!?まきますか?まきませんか?のヤツ!」金糸雀「きっとそれの事かしら。薔薇乙女は呼びかけに応えた人間のもとに人工精霊が送り届けてくれるのかしら。ね?ピチカート?」
ピカッ!
上条「うわっ!なんだコレ、蛍?」金糸雀「カナの人工精霊、ピチカートよ」禁書「んー、やっぱりこんな魔術は知らないかも」上条「右手で触れたら消えそうで怖いな・・・」
金糸雀「カナは巻くと答えてくれた人間と契約を結び、アリスゲームを戦い抜くの。これが薔薇乙女の掟。しきたりみたいな物ね」禁書「契約?アリスゲーム?」金糸雀「・・・詳しく説明しなきゃいけないのね。正直目覚めるたびに説明するのって面倒かしら」上条「勝手に目覚められて勝手に面倒臭がられたらイラッとくるな」金糸雀「・・・なんか今回はえらく覚めた感じかしら。こわい」禁書「ゲームの契約の話?」金糸雀「いや、ゲームとは名ばかりで「ああああっ!!!」」禁書「ど、どうしたの!とうま!!」
上条「こんな事話してる場合じゃねぇぞ!あと30分でタイムセールが始まっちまう!」禁書「な、なんだってー!!」金糸雀「た、タイムセガール??」上条「クソ・・・最前列を確保しないと流石に買えないぞ。禁書、出かける用意だ!」禁書「分かったんだよ!」金糸雀「いや、出来れば先に契約の話を・・・」上条「時間がないんだ、さっさとしてくれ!」金糸雀「え、えー・・・この指輪にキスをしてから、それから」上条「キスだな。貸してくれ!」
バッ!金糸雀「あ!ちょっとまだ説明が・・・」上条「む!」チュッ金糸雀「Oh・・・」
カッ!上条「うおっまぶしっ」禁書「と、とうま!?」金糸雀「えー・・・人の話もろくに聞かないでいきなりキスするの?こんな展開初めてかしら」上条「・・・なんなんだぁ?眩しいだけか?」金糸雀「その、とうまの右手人差し指・・・」禁書「へ?・・・あ!とうまなにその指輪!?」上条「指輪?何言ってんだってええええええええええええええええええええ!?なんだこれ!?」金糸雀「契約の証かしら。もっと詳しく説明すると・・・」上条「だからそんな暇ないって!」
上条「・・・待てよ、金糸雀。契約したんだよな?俺とお前は」金糸雀「うん。もう契約は結ばれたかしら。かなり滅茶苦茶だけど、成立してる」上条「よし、契約したんなら早速行くぞ!」金糸雀「は?何処に?」上条「タイムセールだよ!」禁書「あぁ、カナブンがいればいっぱい卵が買えるかも!」上条「そういう事だ!いくぞ禁書、金糸雀!」禁書「アイアイサー!」ビッ金糸雀(・・・え?カナは卵のために契約したの?うそでしょ?)ガビーン~上条当麻、金糸雀と薔薇の契を結ぶ~
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