―――とある日の深夜、花の里
美和子「……そう言えば、右京さん。超能力って信じます?」
右京「はい?」
亀山「どうした?んな、藪から棒に?」
美和子「いやそれがね、今取材してる人が怪しいカルト宗教団体の人でさ。『人間には生まれ持った特別な力が遺伝子に刻まれている。それを目覚めさせた者だけが新たな世界に行けるのだ!』とか言ってるの」
亀山「……怪しさ抜群だなそりゃ」
美和子「まぁ、そこまでなら怪しいだけ済むんだけど……。その後、実際にやったのよ……」
たまき「やった……って、まさか……」
亀山「どーせ、コップを浮かせたとかだろ?」
美和子「違うの!取材した部屋に火の点いていない蝋燭が20本くらい並んでたんだけど、―――それに一斉に火を点けたのよ!」
亀山「はあ!?全部一斉って、時間差なしって事か!?」
美和子「そうなのよ!で、右京さんはどう思いますか?」
右京「そうですねぇ……」
ガラッ
???「超能力はあるさ」
美和子「え?」
???「もっとも、そんな『生まれ持った遺伝子』とやらとは違うがね」
右京「失礼ですが、貴方は?」
木山「ああ、済まない。私は木山春生という者だ。しばらくぶりに『外』に出たので、酒の一つでも飲んでみようと思い彷徨っていたら偶然ここの話が聞こえてね。相席しても良いですか」
たまき「あ、どうぞ」
木山:美和子の隣に座る
スルッ……
亀山「ぶっ!?」
美和子「き、木山さん!?何で服脱いでるんですか!?」
木山「いや、長時間歩いていたら熱くてね」
美和子「だ、だからって脱がないでください!」
木山「問題ない。起伏の乏しい私の身体に欲情する者など……」
美和子「だからって駄目です!男は皆狼なんですから!」
たまき「れ、冷房いれます!」
亀山「……狼って俺逹の事っスかね?」
右京「さて、どうでしょう?」
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