絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」 > 2スレ目 > 01

「絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」/2スレ目/01」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

絹旗「きぬはた荘、ですか?」滝壺「うん」/2スレ目/01」(2011/03/08 (火) 23:14:13) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p> </p> <p>~とある日~</p> <p> </p> <p><ジャーンジャーン</p> <p> </p> <p>宅配員「おるかーー」</p> <p>絹旗「はいはい」</p> <p>宅配員「ここ、ここな」トントン</p> <p>絹旗「はいはい、印鑑ですね」ペタシ</p> <p>宅配員「まいどー」</p> <p>絹旗「小包……白井さん宛ですか」</p> <p> </p> <p>~きぬはた荘1階 リビング~</p> <p> </p> <p>絹旗 「白井さんはまだお帰りではないですか」</p> <p>番外個体 「風紀委員の仕事で遅くなるって」</p> <p>絹旗 「むう、これどうしましょ」</p> <p>番外個体 「なに、小包? "品名:コンピュータ部品"? へえ、なんか意外だね」</p> <p>絹旗 「パソコンは自作派なんですかね」</p> <p>番外個体 「パソコン? そうなのかなー?」</p> <p>絹旗 「と言いますと?」</p> <p>番外個体 「コンピュータ部品ってさ、カムフラージュって感じしない?」</p> <p>絹旗 「……そういうものなんですかね。じゃ、中身はなんですか?」</p> <p> </p> <p>番外個体 「えっ、言わせる気? やーん☆」</p> <p>絹旗 「超キモイです。超ウザイです」 </p> <p>番外個体 「うん、調子に乗ったとは思ってる。けど今の言葉は傷ついたよ?」 </p> <p>絹旗 「まあ、白井さん宛ですし、勝手に見るワケにもいきませんか」 </p> <p>番外個体 「え、いいじゃん、ちょっとぐらい」 </p> <p>絹旗 「いやいや、後が怖いですよ」 </p> <p>番外個体 「白井さんなら」 </p> <p>絹旗 「結標さんにお仕置きされるのが超怖いです……」 </p> <p>番外個体 「……なんかされたの?」</p> <p> </p> <p>絹旗 「ユリコのトイレ掃除をサボってたら、頭上にトイレの砂をテレポされました」 </p> <p>番外個体 「それは絹旗さんが悪い」 </p> <p>絹旗 「あと、朝食のミニトマトを残したら口の中にテレポされました」 </p> <p>番外個体 「……うん、まあ」</p> <p>絹旗 「あと、あと、昼過ぎまで惰眠を貪ってたら布団をテレポで没収されました」 </p> <p>番外個体 「……」 </p> <p>絹旗 「テレポさん怖いです、超怖いです」 </p> <p>番外個体 (あいつも悪気がないのは分かるけど……姉御肌を通り越してお母さんだね) </p> <p>番外個体 「でも、それならまだマシかな。淡希が本気になったら着てる服をテレポで没収するし」 </p> <p>絹旗 「」</p> <p><br />  </p> <p>番外個体 「夜道でジャケットとシャツを没収されたときは、久しぶりに泣いたな」クスクス </p> <p>絹旗 「」gkbr </p> <p>番外個体 「それはただの悪戯だけどさ。絹旗さんの場合は、あいつなりに心配してやってることだし」 </p> <p>絹旗 「う……そ、そう思っておきます」 </p> <p>番外個体 「よし、話もまとまったところで荷物チェックといこうか♪」 </p> <p>絹旗 「やめてください! 超やめてください! 今やったら私まで共犯です!」ガシッ<br /><br />  </p> <p>~同日深夜~<br />  </p> <p>ユリコ 「( =ω=)~゚」ウトウト<br />  </p> <p><ギィィィィ バタン<br />  </p> <p>白井 「はあ……ただいま戻りましたの」</p> <p>絹旗 「あ、超お帰りなさい」</p> <p> </p> <p>白井 「ただいまですの。絹旗さんも宵っ張りですわね、こんな時間まで」 </p> <p>絹旗 「今日は海外ドラマを見る日なのですよ、だからまだ寝れません」 </p> <p>白井 「あぁ、あのわざとらしい笑い声が時折挟まれるコントの……」 </p> <p>絹旗 「……そっちじゃないです」 </p> <p>白井 「他の皆さんはお休みに?」</p> <p>絹旗 「寝てるかどうかは知りませんが、みんな自分の部屋にいますよ」</p> <p>白井 「では、2階には静かに上がりませんと……」 </p> <p>絹旗 「あ、そうだ。なんか荷物が来てましたよ」つ【小包】 </p> <p>白井 「え? あら、申し訳ございません。今日が配達日だと失念してましたの」 </p> <p>絹旗 「中身は見てませんからね! 超見てませんからね!」 </p> <p>白井 「? いえ、別に見られて困るものでもありませんが」</p> <p> </p> <p>絹旗 「え? そうなんですか? でも"品名:コンピュータ部品"て」 </p> <p>白井 「……ははあ、そういうことでしたの。これはこれは、絹旗さんも侮れませんわね」 </p> <p>絹旗 「?」 </p> <p>白井 「その妄想力……よほど強固な自分だけの現実をお持ちとお見受けしますわ」ニコニコ </p> <p>絹旗 「え、な……」 </p> <p>白井 「絹旗さんも、この世界に興味がお有りなら仰ってくだされば……この黒子がご案内いたしますのに」キラキラ </p> <p>絹旗 「超待ってください! なにか凄絶に勘違いしてます!」</p> <p>白井 「さあ、絹旗さん! そうと決まれば、早速……!」ガシッ </p> <p>絹旗 (まさか服テレポ!?) </p> <p>絹旗 「あ、や、やめてくださぃ……」 </p> <p>白井 「と、冗談はさておき」<br />  </p> <p>絹旗 「?」ウルウル </p> <p>白井 「あれこれ言うより、見たほうが早いですわね」ベリベリ </p> <p>絹旗 「し、白井さん?」 </p> <p>白井 「はい、これが今日届いた品物ですの」 </p> <p>絹旗 「……らでおん?」</p> <p>白井 「平たく言えば"コンピュータ部品"ですの」</p> <p>絹旗 「……カムフラージュではなかったんですか?」</p> <p>白井 「今回に関して言えば、そういうことになりますわね」</p> <p>絹旗 (ミサワさんがあんなこと言うから、超変な想像しちゃったじゃないですかぁ!///)</p> <p>白井 「ところで、絹旗さんは何が届いたと思っておりましたの?」ニヤニヤ</p> <p>絹旗 「う、あの、ええと……超コンピュータ部品です!」</p> <p><br />  </p> <p>~白井個室~</p> <p> </p> <p>白井 「うふふ、絹旗さんも存外に初心なのでございますね」</p> <p>白井 「あそこまでからかい甲斐のある人材も久しぶりですの」</p> <p>白井 「さて、届いた部品をチェックですの」ガサゴソ</p> <p>白井 「こんな小さな部品がいいお値段しましたわね……丁重に扱いませんと」</p> <p> </p> <p> 【PCケース】<バコン</p> <p> </p> <p>白井 「それにしても……我ながら、よくもここまでやったものですわ」</p> <p>白井 「最初は慣れないこと分からないことばかりで大変でしたけど」</p> <p>白井 「それもこれも、全てのきっかけはあの一言……」</p> <p><br />  </p> <p>~10日前 風紀委員 第177支部~<br />  </p> <p>白井 「初春、この人物に関するデータを収集してくださいな」</p> <p>初春 「はい、了解ですー」</p> <p>白井 「この手の仕事はいつも初春に押し付けてしまってますわね」</p> <p>初春 「これが私の役割ですから。あ、でも始末書はご自分で書いて下さいね?」</p> <p>白井 「うっ、分かってますの……」</p> <p>初春 「じゃ、ちゃちゃっと調べちゃいますねー」<br />  </p> <p> カチャカチャカチャカチャ...ッターン!!</p> <p> カチャカチャカチャカチャカチャカチャ...ッダーン!!</p> <p> </p> <p>白井 「たまに羨ましくなりますわね、その技能が」</p> <p>初春 「えー、大したことないですよ。あ、でも白井さんには難しいかもしれませんねー」</p> <p>白井 「」ピキッ</p> <p><br />  </p> <p>~今に至る~</p> <p> </p> <p>白井 「言われっぱなしに出来るほど、お人好しじゃございませんのよ……!」</p> <p>白井 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」</p> <p>白井 「という訳でマシンを組み立てることから始めましたが……」ガチャガチャ</p> <p>白井 「……なんか、ベクトルが違うような気がしてきましたの」</p> <p>白井 「中々挿さりませんわね……? ソケットの形が違う……」</p> <p>白井 「! やってしまいましたの……このボードは PCI-Express……」</p> <p>白井 「_| ̄|○ノシ」ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ</p> <p> </p> <p><コンコン</p> <p> </p> <p>白井 「は、はい、どなたですの?」<br />  </p> <p><なんか、すごい音が聞こえたんだけど大丈夫?</p> <p> </p> <p>白井 「はい、夜分申し訳ございません。大丈夫ですの」ヒリヒリ<br />  </p> <p><そう? ならいいんだけど。</p> <p> </p> <p>白井 「はあ、わたくしとしたことが取り乱してしまって……淑女失格ですわね」</p> <p>白井 「これは置いといて……あと必要なのは、ディスプレイだけですか」</p> <p>白井 「ディスプレイは現物を見たほうがよさそうですし、明日にでも行きましょう」</p> <p>白井 「オペレーティングシステムは、初春の机にあったCD-ROMを拝借してきましたが……」</p> <p>白井 「"Kazaris"? 聞いたことないですわね、大丈夫なのでしょうか」</p> <p><br />  </p> <p>~翌日 第16学区 電気街~<br />  </p> <p>白井 「来ましたの」フンス</p> <p>白井 「休日だけあって、人が多いですわね……何事もなければいいですが」</p> <p>白井 「さてさて、とりあえず手近な店に入ってみますの」トテトテ</p> <p><br />  </p> <p>?? 「いやあ、ご主人。この間購入したカメラ、中々の精度でしたよ」</p> <p>?? 「贅沢が許されるなら、音声も拾えるとありがたいんですけどね」</p> <p>?? 「えっ、指向性マイク? これは珍しいものを仕入れましたね」</p> <p>?? 「ですが、持ち運ぶにはちょっと大きいですね……まあ、検討させて下さい」</p> <p><br />  </p> <p>~とある中古ショップ~<br />  </p> <p>白井 「こういったお店は初めてですが……」</p> <p>白井 「なんというか、専門家のような風貌のお客さんばかりですのね」</p> <p>白井 「しかし、ディスプレイと一口にいっても色々ありますわ……」</p> <p>白井 「……今のわたくしの知識では決断できませんわね」ハァ</p> <p>白井 「いったん出ましょうか」</p> <p><br />  </p> <p>?? 「……あの後姿は、白井さんでは?」</p> <p>?? 「これは、意外な場所でお見かけしましたね」</p> <p><br />  </p> <p><白井さん</p> <p> </p> <p>白井 「?」クルッ</p> <p>海原 「こんにちは。奇遇ですね」ニコニコ</p> <p>白井 「う、海原さん? どうしてこんなところに」</p> <p>海原 「ふふ、ウィンドウショッピングといったところですか」</p> <p>白井 「海原さんでも、こういったところに来ますのね」</p> <p>海原 「ええ、ちょくちょく来てますよ」</p> <p>白井 「まあ、そんなに頻繁に?」</p> <p>海原 「はい。ところで、こうして出会ったんですし、昼食をご一緒しませんか?」</p> <p>白井 「あら? もうそんな時間でしたか」</p> <p>海原 「魚料理が評判の店を知ってるんです。いかがですか?」</p> <p>白井 「なら、折角なのでエスコートしていただきますの」</p> <p>海原 「おっと、急にハードルが高くなりましたね」</p> <p><br />  </p> <p>~第10学区~</p> <p>海原 「着きました、ここですよ」</p> <p>白井 「あら、控えめでお洒落な佇まいですのね」</p> <p>海原 「知る人ぞ知る、といったところですか」</p> <p>白井 「"さかな料理専門 魚食倶楽部"?」</p> <p>海原 「ええ、初めに申した通り、魚料理が評判なんですよ」</p> <p>白井 「海に面していない学園都市で、魚に拘るのも珍しいですの」</p> <p>海原 「それだけ気合が入っているということでしょうね」</p> <p>白井 「予約なしでも大丈夫ですの?」</p> <p>海原 「大丈夫ですよ。入ってみましょうか」</p> <p> :</p> <p> :</p> <p> :</p> <p>店員 「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」</p> <p>海原 「よかったですね、ちょうど2名分空いてて」</p> <p>白井 「ええ、食事時というのに幸運でしたの」</p> <p>海原 「さてさて、何にしましょうか。この店は仕入れ状況でメニューを変えるので、いつ来ても新鮮な気分になれるんですよね、魚だけに」</p> <p>白井 「…………あ、わたくしは白身魚のベシャメルソース仕立てで」</p> <p>海原 「あれ、スルーですか……」</p> <p>白井 「はい?」</p> <p>海原 「あ、では僕はアジフライ定食にします」</p> <p> </p> <p>店員 「お決まりですか?」</p> <p>海原 「カクカクシカジカ。以上でお願いします」</p> <p>店員 「かしこまりました。ただいま、カップルのお客様限定で食後の紅茶とお菓子をサービスさせて頂いておりますが、よろしければいかがですか?」</p> <p>白井 「か、かっぷr……」</p> <p>海原 「そうですね、折角なので頂きます」</p> <p>店員 「かしこまりました。しばらくお待ちください」</p> <p>白井 「」</p> <p>海原 「あれ? 白井さん?」</p> <p>白井 「はっ、な、なんでもございませんの」</p> <p>海原 「?」</p> <p><br />  </p> <p>~一方その頃~<br />  </p> <p>結標 「誘っておいてなんだけど……目の前で高カロリーなものばっかり食べてくれたわね」</p> <p>番外個体 「別に何を食べようと私の自由だよ。迷惑はかけてないでしょ?」</p> <p>結標 「そうだけどさあ……あ、待って」</p> <p>番外個体 「うん?」</p> <p>結標 「あれ、海原と白井さんじゃない?」</p> <p>番外個体 「え、どこどこ?」</p> <p>結標 「ほら、あのお店の窓側の席」</p> <p>番外個体 「あ、ホントだ。へー、珍しい組み合わせだね」</p> <p>結標 (これは話のネタになりそうね)</p> <p> </p> <p>白井 「まあ、結構なお味ですのね」カチャ</p> <p>海原 「新鮮な魚を最適な調理法で頂いてますからね、美味しくない筈がありません」</p> <p>白井 「ですが……少々量が多いですの」</p> <p>海原 「はは、女性にはきついかもしれないですね」</p> <p>白井 「ライスやパンを頼まなくて正解でしたの……でも残すのも……そうですの」ピンポーン</p> <p>海原 「?」</p> <p>白井 「はい、あーん」</p> <p>海原 「え?」</p> <p>白井 「手伝ってくださいな。これも殿方の務めですのよ?」ニコニコ</p> <p>海原 「(初めて聞いた)あ、で、では、失礼します」パク</p> <p> </p> <p>白井 「お味はいかがですの?」</p> <p>海原 「はい、おいひいです」</p> <p>白井 「あ、海原さん、ちょっとじっとしててくださいな」</p> <p>海原 「?」</p> <p>白井 「申し訳ございません、わたくしの手元が狂って口元にソースが」フキフキ</p> <p>海原 「」</p> <p>白井 「どうしましたの?」</p> <p>海原 「あ、いえ、お手を煩わしてしまって申し訳ありません」</p> <p>白井 「これぐらいできないと淑女は名乗れませんの」ニコニコ</p> <p>海原 (なるほど、これが上流階級の作法ですか)<br />  </p> <p>結標 「」</p> <p>番外個体 「ヒュー♪ 仲のよろしいこと」</p> <p>結標 (なんで私の携帯、カメラ付いてないのよぉー! もぉー!)orz</p> <p>番外個体 「? どうしたの? お腹でも痛いの?」ツンツン</p> <p>結標 「いえ、大丈夫」キリッ</p> <p>結標 (いざとなれば、この子にも証人になってもらうか)</p> <p>番外個体 「ところで、いつまでこんなことしてんの?」</p> <p>結標 「あの二人が帰るまでよ」</p> <p>番外個体 「は、はあ?</p> <p>結標 「いいから。尾行の訓練だと思って付き合いなさい」</p> <p>番外個体 (尾行の訓練? なんで??)</p> <p> :</p> <p> :</p> <p> :</p> <p>店員 「お待たせいたしました。こちらストレートティーといわしクッキーになります」</p> <p>海原 「はい、どうも」</p> <p>白井 「……いわし、クッキー?」</p> <p>海原 「僕も初めて食べますね、どんなお味なのでしょうか」</p> <p>白井 「見た目は普通のクッキー……あら? お魚屋さんの香りがしますの」クンクン</p> <p>海原 「お、煮干みたいな味で美味しいですよ」サクサク</p> <p>白井 「……前衛的なお味ですの」サクサク</p> <p><br />  </p> <p>~15分後~<br />  </p> <p>海原 「それで、ミストサウナに入ったら怖いお兄さん4人に睨まれてしまいましてね」</p> <p>白井 「あらあら、災難でしたのね」</p> <p>海原 「そちらでは何か事件は起こっていなかったのですが?」</p> <p>白井 「そうですわね、敢えて言うなら……大きいお姉様と身体の洗い合いをしたぐらいしか……」</p> <p>海原 「詳しく聞かせてください」キリッ</p> <p>白井 「残念、ここから先は男子禁制ですの」クスクス</p> <p>海原 「……白井さん」</p> <p>白井 「?」</p> <p>海原 「今度温泉に行くときには、皮膚を提供していただけませんか?」キリリッ</p> <p>白井 「……はい?」</p> <p><br /> 白井 「さすがのわたくしでもそれは引きますわ」</p> <p>海原 「……申し訳ない、僕としたことが少々熱くなってしまったようです」</p> <p>白井 「まあ……今回だけは、この食事に免じて聞かなかったことにしてあげますの」</p> <p>海原 「あ、ありがとうございます」</p> <p>白井 「それともう一つ」</p> <p>海原 「なんでしょうか?」</p> <p>白井 「海原さんが撮影したホームビデオのDVDをわたくしにもシェアして頂きたいですの♪」</p> <p>海原 「」</p> <p>白井 「まさか、カメラを構えていたのがバレていないとでも?」</p> <p>海原 「ははは……白井さんには適いませんね」</p> <p>白井 「当然ですの。こう見えても風紀委員ですのよ?」</p> <p>海原 (だったら取締り……あ、ホームビデオだからOKということですか)</p> <p> </p> <p>結標 (忘れてたけど、あの子風紀委員よね? 海原捕まったりしないかしら)</p> <p>番外個体 「なんか楽しそうだな。何話してるんだろ」</p> <p>結標 「白井さんもちょこっとだけ変わり者だしね。何で盛り上がってるやら」</p> <p>番外個体 「それにしても、あの二人って仲良かったんだね」</p> <p>結標 (……考えてみたらあの二人、この子にもちょっかい出してない?)</p> <p>結標 「ねえ、真琴」</p> <p>番外個体 「? どうしたの、真剣なカオしちゃって」</p> <p>結標 「もしあの二人に何かされたら、すぐに私に言いなさい。いいわね?」ギュゥ</p> <p>番外個体 「???」</p> <p> </p> <p><わー見て見てー、綺麗なお姉さん達が抱き合ってるよ、ってミsモガ</p> <p><くォら、見ちゃいけませン。さっさと行くぞォ(……なンであいつらが?)</p> <p> </p> <p>海原 「さて、そろそろ出ましょうか」</p> <p>白井 「そうですわね、ではお会計を」</p> <p>海原 「ここは僕が出しておきますよ」</p> <p>白井 「いえ、自分が食べた分ぐらいは……」</p> <p>海原 「まあまあ、少しはかっこつけさせてくださいよ」</p> <p>白井 「……では、お言葉に甘えておきますの」<br /><br />  </p> <p>番外個体 「……! 放して! 隠れて! あの二人出てくるよ!」</p> <p>結標 「え? あ、ヤバっ」</p> <p> </p> <p> [看板]ミ ササッ </p> <p> </p> <p><カランカラン♪</p> <p> </p> <p>白井 「ご馳走様でした。すごく美味しかったですの」</p> <p>海原 「それは奢られ補正込みですか?」</p> <p>白井 「まあ、海原さんったら……もう知りませんの」</p> <p>海原 「ふふ、冗談が過ぎました。機嫌を直してもらえませんか?」ナデナデ</p> <p>白井 「ちょっ……そう易々と人の頭を撫でないでくださいな」ムスー</p> <p>海原 「これは失礼、ちょうどいい高さにあったもので」</p> <p>白井 「ぐぬぬ……わ、わたくしはまだ発展途上なだけですの」ムキー...<br />  </p> <p> [看板]<………</p> <p> </p> <p>海原 「さて、僕はこの後病院に寄っていきますので、これで失礼します」</p> <p>白井 「もしや、妹さんのお見舞いに?」</p> <p>海原 「ええ、そろそろ顔を出さないと機嫌を損ねる頃なので」</p> <p>白井 「早くよくなるとよろしいですわね」</p> <p>海原 「ありがとうございます。本人にも伝えておきますよ」</p> <p>白井 「今日はありがとうございました。お気をつけて」</p> <p>海原 「いえいえ。また機会がありましたらご一緒してください。では、また後ほど」ニコニコ<br />  </p> <p> [看板]<ヒソヒソゴニョゴニョ</p> <p> </p> <p>白井 「今日の夕食はわたくしですので、それまでにはご帰宅くださいな」</p> <p>海原 「それは楽しみですね。夕方までには戻りますので」</p> <p> </p> <p>白井 「……行ってしまいましたか」</p> <p>白井 「さて、これからどうしまs」</p> <p> </p> <p> ガシッ  ガシッ<br />  </p> <p>白井 「痛っ……! だっ、誰ですの!!」</p> <p>結標 「さあ? 誰かしら?」</p> <p>番外個体 「いいもん見せてもらっちゃったなー☆」</p> <p>白井 「む、結標さんに大きいお姉様……?」</p> <p>結標 「詳しく聞かせてくれたら、嬉しいんだけどな」</p> <p>白井 「何を……まさか、見ておられましたの?」</p> <p>番外個体 「全部じゃないよ、料理が運ばれてきたあたりからかな?」<br />  </p> <p>白井 「それはほぼ全部ですの」</p> <p>結標 「ねえ、海原に何か変なことされなかった? お姉さんに詳しく話してくれない?」</p> <p>白井 「そっ、そんな……偶然出会って食事をしただけで、やましいことは何も」</p> <p>番外個体 「詳しい事は署で聞こう」ガッチリ</p> <p>白井 「はうっ(み、密着してくださるなんて……///)」</p> <p>結標 「ちょっと、どうしたの? 貴女、首絞めてないでしょうね?」</p> <p>番外個体 「そこまで力入れてないよ」</p> <p>白井 「ふにゃー///」</p> <p>結標 (……もしかして、本当にそっちの人なの?)</p> <p>番外個体 (やっぱり白井さんって変わってるなあ)</p> <p><br />  </p> <p>~第10学区 オープンカフェ~<br />  </p> <p>結標 「なんだ、じゃあ何もなかったのね」</p> <p>番外個体 「つまんないなー」</p> <p>白井 「何を期待してましたの……海原さんのような紳士に限って、そのような行いはございませんの」</p> <p>結標 「確かに。海原は遠くから静かに見守るタイプよね」</p> <p>番外個体 「へー、そうなの?」</p> <p>結標 「やり方はどうであれ、ね」</p> <p>白井個体 「「?」」</p> <p>結標 (知らないってのは幸せだわ)<br />  </p> <p>白井 「そういえば、お二人はどうしてこちらに?」</p> <p>番外個体 「淡希が"中華料理食べたい食べたーい!"っていうから連れてきた」</p> <p>結標 「そんな子供じみた言い方してないわよ!」</p> <p>白井 「婚后さんや、滝壺さんと絹旗さんはご一緒じゃありませんのね」</p> <p>結標 「婚后さんは後輩と出かけるって言ってたわね」</p> <p>番外個体 「滝壷さんは彼氏に会いにいったよ。絹旗さんもいっしょ」</p> <p>結標 「滝壺さんも健気よね……2週間に1回は行ってるものね」</p> <p>白井 「大きいお姉様が投獄されたら、わたくしは毎日でも通いますの」</p> <p>結標 「私も週イチで行ってあげるわ、主に笑いに」</p> <p>番外個体 「なんでパクられる前提みたいに話してんのかな」</p> <p>結標 「なんていうかな、キレやすい若者?」</p> <p> </p> <p>番外個体 「私があなた達の前でマジギレしたことある? ないよね?」</p> <p>白井 「……言われてみれば、本気でお怒りになった姿はあまり見たことありませんの」</p> <p>番外個体 「ほれみろ」フンス</p> <p>結標 「でもほら、一番何かやらかしそうな顔してるし」</p> <p>番外個体 「……」ビリッ</p> <p>結標 「あうっ」</p> <p>番外個体 「人が気にしてることをズケズケと言うな!」ウガー</p> <p>白井 「あ、怒りましたの。……それにしても、仲がよろしいんですのね」</p> <p>結標 「ま、これぐらいキツイ冗談も言い合える仲って訳ね」</p> <p>番外個体 「言い合えるって……いつも私が一方的に言われてない?」</p> <p> </p> <p>結標 「もう、スネちゃって。可愛いなー。別に好きなだけ言い返してくれていいのよ?」クスクス</p> <p>番外個体 「露出狂」</p> <p>結標 「ろ、露出狂って……この時期ならこれぐらい普通じゃない」</p> <p>番外個体 「あと、海原さんが教えてくれたんだけど」</p> <p>結標 「な、なによ……」</p> <p>番外個体 「ショタコン」</p> <p>結標 「」ビキッ</p> <p>白井 (そろそろ冗談の範疇を超えかねませんの……)</p> <p>結標 (うなばらぁー! 次会ったときが貴方の最期だからねー!)</p> <p>番外個体 「あれ? 違うの?」<br />  </p> <p>結標 「ち、ちちち違うわよ! 単に年下の、中2ぐらいが好みってだけで……」</p> <p>白井 「……あの、それは」</p> <p>番外個体 「どうみてもショタコンです、うっわー」プギャー</p> <p>結標 「」プルプル</p> <p>番外個体 「淡希が男の子誘拐してパクられたら、週イチで笑いにいってあげるからね」キリ</p> <p>白井 「結標さん、誘拐は重罪ですの。当分出てこれませんのよ?」</p> <p>結標 「貴女達ねえ……」ピキピキ</p> <p>番外個体 「はあ……テレポーターって変人しかいないんだね」</p> <p>結標白井 「「一緒にしないで(くださいな)!」」</p> <p>?? 「そうですとも、まったく聞き捨てなりませんね」</p> <p> </p> <p>番外個体 「っ! 何アンタ……(こいつ、いつから後ろに?)」</p> <p>白井 (突然現れましたの……この殿方も空間移動能力を?)</p> <p>結標 (自己転移ができるってことはレベル4……いったい何者?)</p> <p>査楽 「あ、店員さん、レモンティーを一つ」ガタッ</p> <p>3人 (なにナチュラルに入ってきてんの!?)</p> <p>査楽 「? なにをそんな警戒してるんですかね」</p> <p>番外個体 「警戒するなっていうほうがムリだと思うけど」</p> <p>結標 「ていうか、こいつ誰?」</p> <p>白井 「? どなたかのお知り合いではございませんの?」</p> <p>番外個体 「知らないよ、こんなネクラっぽいの」</p> <p>結標 「私も知らないわね」</p> <p> </p> <p>査楽 「……そこの悪人面、さっきから言いたい放題ですね」</p> <p>番外個体 「」ビリビリッ</p> <p>査楽 「あbbbbbb」</p> <p>番外個体 「キャ、ごめんなさぁーい☆ 体全体が滑っちゃいましたぁ☆」</p> <p>査楽 「」プスプス</p> <p>白井 (これはさすがに同情できませんの)</p> <p>査楽 「ケホッ……と、ともかく本題に入りますね。そこのツインテール」</p> <p>白井 「なんでしょうか」</p> <p>査楽 「あ、いや、あなたではないんですね」</p> <p>結標 「え、じゃあ私? これはツインテールって言わないでしょ」</p> <p> </p> <p>査楽 「正直どうでもいいですね。それより、一方通行の居場所を教えてください」</p> <p>番外個体 「!?」</p> <p>結標 「……聞いてどうするのよ」</p> <p>査楽 「答える義務はないですね」</p> <p>結標 「そう? なら私にも義務とやらはないわね」</p> <p>査楽 「…………」ジロリ</p> <p>結標 「…………」</p> <p>白井 (なにやら不穏な空気ですの……)</p> <p>番外個体 「……アンタ、一方通行に仕返しでもしたいの?」</p> <p>査楽 「お、よく分かりましたね。その通り、お礼参りがしたいだけですね」</p> <p> </p> <p>結標 「……思い出した。23学区で一方通行にケンカ売って蹴散らされたテレポーターがいたわね」</p> <p>査楽 「この際だから敢えて言いますけどね。それは僕のことですね」</p> <p>番外個体 「下らないマネはさせないよ。痛い目を見る前に帰りな」</p> <p>査楽 「ふふ……さっきは油断しましたが、発電能力者風情が僕に適うと?</p> <p>番外個体 「アンタみたいのが一方通行に適うとも思えないけどね」チャリチャリ</p> <p>結標 (釘? 本気でやりあうつもりなの?)</p> <p>白井 (まずいですの。大きいお姉様はLEVEL4。本気で暴れたら周囲にも被害が……)</p> <p>白井 (仕方ないですわね……今日は非番ですのに)ゴソゴソ</p> <p>査楽 「おお怖い、怖いですね。そんな目で睨まれたら身動きが取れなくなりますね」スクッ</p> <p>番外個体 「チッ……アンタ本当にムカツク。ピンヘッドみたいな顔にしてあげるよ」ガタッ<br />  </p> <p>  「おやめなさい!!」</p> <p> </p> <p>結標 「……白井さん?」</p> <p>番外個体 「あ、その腕章……」</p> <p>査楽 「……面倒くさいことに」</p> <p> </p> <p>白井 「ジャッジメントですの」キリッ<br />  </p> <p>白井 「往来で、能力を使用しての戦闘を座視する訳にはいきませんの」</p> <p>白井 「これは警告です。まだ続けようと仰るなら、こちらも相応の対応をいたしますの」</p> <p>結標 「だそうよ。落ち着きなさい」ナデナデ</p> <p>番外個体 「ぐぬぬ……」</p> <p>査楽 「……興が冷めましたね。僕はこれで失礼しますね」</p> <p><br />  </p> <p>結標 「待ちなさいよ。人の休日を邪魔しといてタダで帰れると思ってるワケ?」</p> <p>査楽 「知りませんね。君達が勝手に騒いだだk</p> <p>白井 「! 消えましたの……いったいどこに……!」</p> <p>結標 「いい加減邪魔だったから私が飛ばしたわよ」</p> <p>白井個体 「」<br />  </p> <p><キャーーー!覗きーー!</p> <p> </p> <p><誰か!警備員に通報!</p> <p> </p> <p><ち、違う!これはですね!</p> <p> </p> <p>白井 「念のためお聞きしますが、どちらに……?」</p> <p>結標 「この店のパウダールーム。もっというと女子トイレ」</p> <p>番外個体 「容赦ないなー……」</p> <p>結標 「当然の報いよ」</p> <p> </p> <p>結標 「あとね、貴女も貴女よ。やっすい挑発に乗ってるんじゃないわよ」グリグリ</p> <p>番外個体 「あいたたた! やめて! ごめんなさいごめんなさい!」カシャン バラバラ</p> <p>白井 「本当に釘ですの……これをどうなさるおつもりでしたの?」</p> <p>番外個体 「こう、電気の力でバヒュッと」</p> <p>結標 「磁力狙撃砲みたいなものね。そんなもん使って、関係ない人に当たったらどうするのよ」</p> <p>番外個体 「うーー……」</p> <p>白井 「このような危険物は携帯しないでくださいまし」</p> <p>番外個体 「反省してまーす」</p> <p>結標 「あら、白井さんだって似たようなもの持ってるでしょ、ホラ」ピラッ</p> <p>白井 「」</p> <p> </p> <p>番外個体 「あ、ホントだ。ずるーい」</p> <p>白井 「なっ、何をなさいますの!」バッ</p> <p>結標 「女同士で恥ずかしがることないでしょ?」</p> <p>白井 「場所を考えてください!!」ムキー</p> <p>番外個体 「それにしても白井さん、ハデな下着はいてるんだね」</p> <p>白井 「……うう、キズモノにされましたの。責任をとってくださいな」ダキッ</p> <p>番外個体 「え? なんで私? 主犯はそっちのショタコンだよ」</p> <p>結標 「ショタコンって言うな!」</p> <p>白井 「責任をとっていただきますの」ギュー</p> <p>番外個体 (どうすんだよ、これ……)</p> <p><br />  </p> <p>~第7学区 とあるスーパー~<br />  </p> <p>白井 「申し訳ございません、お買い物にまで付き合わせてしまいまして」</p> <p>結標 「まあ、私達も食べるものだしね」</p> <p>番外個体 (今夜添い寝するだけでいいって言われたけど……何もされないよね?)ビクビク</p> <p>白井 「そうですの。海原さんに今日のお礼をしたいのですが」</p> <p>結標 「いいわよ、しなくて」</p> <p>白井 「そうはまいりませんの。海原さんの好物とかご存知ではありませんか?」</p> <p>結標 「超電磁砲」</p> <p>白井個体 「「えっ」」</p> <p>結標 「ゴメン、なんでもないわ。そうね、辛いものは好きらしいけど」</p> <p>白井 「辛いものですか……絹旗さんもおられますし、調節が肝心ですの」</p> <p>番外個体 「いいよ、うんと辛くしちゃって」フヒヒ</p> <p>白井 「そうもまいりませんの」</p> <p> :</p> <p> :</p> <p> :</p> <p>番外個体 「」ポイポイポイ</p> <p>結標 「こーら、なに人参を棚に戻してるのよ」</p> <p>番外個体 「」ギクリ</p> <p>白井 「まあまあ、まだ克服できておりませんの? では今日は人参もふんだんに使いますの♪」</p> <p>番外個体 「ははは、厄日だ」</p> <p>白井 「っと、これで全部ですの」</p> <p>結標 「じゃ、帰りましょうか。時間もちょうどいい頃でしょ」</p> <p>番外個体 「みんな帰ってきてるかな」</p> <p>白井 「遅くなるようなら連絡があるはずですし……まず家まで帰りますの<br /><br />  </p> <p>~きぬはた荘 キッチン~<br />  </p> <p>白井 「さてさて、今日は色々あって疲れましたが……もうひと踏ん張りですの」</p> <p>白井 「なんだかんだ言って、楽しく過ごさせて頂いておりますわね……」</p> <p>白井 「今夜の予定も抑えましたし……計画通りですの」<br />  </p> <p> ニャーン スリスリ<br />  </p> <p>白井 「? あら、ユリコ。お腹が空きましたの?」</p> <p>ユリコ 「(*・ω・)フミィ」</p> <p>白井 「ふふ、ではちょっとだけ……皆さんにはナイショですのよ?」</p> <p>ユリコ 「ノ・ω・)ノ ミャーミャー」</p> <p>白井 「こらこら、意地汚いようでは淑女失格ですの」クスクス</p> <p><br />  </p> <p>~同日夜 結標個室~<br />  </p> <p>結標 「」←読書中<br />  </p> <p> ヒュン パサ パサッ...<br />  </p> <p>結標 「? なにこれ……真琴が着てた服じゃない。なんで?」</p> <p> </p> <p><さあさ、大きいお姉様、約束ですのー</p> <p><な、何をするだァー!服返せーー!(ビリビリ)</p> <p><あbbbb<br />  </p> <p>結標 「……やっぱりこうなるのね。一応止めにいってあげましょうか」</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。