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激しく雪が降っているだろうか
あの日のように
ふたりの指が静かに離れた
あの日のように
今日も北の街のアパートの窓に
貼りついているのだろうか
涙で濡れた頬が蒼く貼りついていた
あの日のように

今はどこの誰が住んでいるのだろうか
窓に掛けられたカーテンは
色も柄も違うのだろうか
あの日の窓から漏れていた小さな白熱灯の明かりは
今は明るく暖かだろうか
窓から別れの手が振られたあの日の諦念は
今は永遠の愛にとって変わられ
味噌汁の匂いが漏れてくる窓なのだろうか



なぜ変われなかったのかと問うが
答えは見つからない
今こうしていることが当たり前の結末だとでも言うのだろうか窓から覗く目を忘れよう
振られた手を忘れよう
忘れるなんて有り得ないことだと知っているが
忘れよう

今はもう封印された情愛をときどきこうして言葉にする
それだけでいい
そうしなければいられない
肌が触れ合う距離が思い出せないのは悲しいことではない
こうして言葉にしかできないことは寂しいことではない
わずかな行に込めた過去は
わたしの生きるよすが




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