路上音楽家


[ intro ]
明日になれば“昨日”に成り下がる今日を弔う。
歩行者そのものが、文字通り“ウォークマン”。
ノイズキャンセリング キャンセリング。
雨風や誰彼が奏でる、永遠に未完成な曲が感性を刺激する。
この街の生活音。
折角の生音に耳を塞ぐなんて正気かい?
その一瞬を逃せば、もう一生聴く機会など訪れない。
音ズレは気にせず、耳を澄ませ。
世界に一つだけ 秘められた意味を掴め。
道の上で身じろぐ影が囁く、
「さぁ、君も歌え…」

[ hook ]
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
ネオンが闇夜を蝕む ナイトミュージアム
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
吟遊詩人が口ずさむ 不思議な歌

[ verse1 ]
夜を待ち侘びた街並みは 主治医が見放すほどの多重人格
ジキル氏も背後にハイド氏の気配を感じる内に書く
家に向かう道中、擦れ違う奴らの唇が動く
ビルは黒く いきり立つある種のメタファー
呼び込み・売り子に頭下げる後ろめたさ
打ち解けた混沌に秩序を見るカオス理論
さぁ、リズム刻む足取りを どんどん加速しよう
過食症のバクが子供達の夢を平らげる ライアーゲーム
平らな庭に花が咲く
高らかに笑う タイラー・ダーデン
有り余ってるストレスを ストレートにぶつけるストリート上
キックはブーツ、ハットはハイヒールのビート
ゲリラ的なステージ
照明代わりにタクシーのハイビームに伸びると
熱帯びる今夜のベストギグ
ヘッドフォンを外して喧騒を聴く

[ hook ]
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
ネオンが闇夜を蝕む ナイトミュージアム
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
吟遊詩人が口ずさむ 不思議な歌

[ verse2 ]
風刺効いたパンチラインがあちこち飛び交い
それでもマイクジャック 差し込みもしない
猫背なのか 前傾姿勢なのかも分からない、
ルンペンの鼻歌が孕んだメッセージ性
無料案内所を宣伝してる黒服が、
放送禁止用語で後輩に熱血指導
若者が大出振って 我が物顔で
急ぐ素振りも見せず 渡る点滅信号
ペテン師も頭のBPMを速めた
パラメーター振りきり、耳を指す 雌の嬌声
多ジャンル共生して 交わるショーケース
前後上下左右から襲う 音響設備
フリスタ、インプロヴィゼーション 即興テクニック
毎晩リリースされる新譜を聴けよ
その場限りの音が鳴り 言葉が響く
ひたすら“今”伝えるリアルタイム 刻むライブ

[ break ]
始発待ちの学生 リーマンやフリーター OL、バカップル
みんなが紡ぎ出す
キャバ嬢 ホームレス 女、男、ホモにレズ
大人・子供から成るオーケストラ
喜びや怒りや悲しみが轟いた、
この街一つ キャパシティー
健全な音楽
自然な繋ぎで入る ネクストトラック
セックス ドラッグ etc…

[ hook ]
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
ネオンが闇夜を蝕む ナイトミュージアム
昼間 自ら身動きを封じた 囚人には唯一の自由時間
行き交う 純粋なるミュージシャン
吟遊詩人が口ずさむ 不思議な歌

[ ontro ]
雰囲気なんか 掴める訳もない
それは宙に 溶けた空気 ストリートケミストリー
体験者すらも 再現は不可能
構成メンバーなら 入れ替わり立ち代り
あらかじめ決められた 譜面や歌詞は無い
無意識に生々しさを好む本格派
形に囚われない粗さが持ち味の
我ら、路上音楽家達





Lyric by 次郎(仮名)
Track by 人面兎

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最終更新:2011年08月30日 22:12
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