リゾスレ50話突破記念 消えたリゾナンター (1) 


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「私はリゾナン史研究家のひとりである、リゾ・蔵夫。とはいっても偉大な研究家である亀井原雄山先生やカーメイ教授には到底及ばない。私もリゾナン史研究を始めて長いがまさかこんな事件が起きるなんて。」

ある日、リゾナンターが忽然と姿を消したのだ。

これはリゾスレ研究家の中ではあるものはダークネスとの一大決戦を控えるために山梨の保田圭の研究所にいった。
またあるものは光井愛佳の予知で見たビジョンを防ぐために戦いに行き、命を落としたという。さらにまたあるものはダークネスか暴走したMに捕まったというものもいる。
さまざまな憶測が飛んでいるがどれも確証を得るに至っていない。

私はリゾナンターが忽然と姿を消した原因を探るために今まで彼女たちが関わったとされる人々にインタビューをしてみようと考えた。

まずは彼女たちのすべての原点ともいえる場所・喫茶リゾナントだ。
ここではリゾナントの常連さんたちにインタビューをすることができた。
ひとりは近くの大学で講義をしており、リゾナントの常連のひとりであるパーカー教授だ。

「あなたは喫茶リゾナントで高橋愛さんと最後に会ってますね。」
「ええ、マスターが急な用事で店を空けるので店番をしてほしいとのことでした。」
「それであなたは店番をした。それでマスターは戻ってきましたか?」
「いいえ、結局は戻ってきませんでした。仕方なく預かった鍵で店を閉めました。」

教授と一緒にもうひとりの男に話を聞くことにした。
「あなたはよく田中れいなさんと喧嘩をされていたとのことですが。」
「喧嘩というよりは何だか敵のスパイを探しているみたいな目をしているんですよ。正体を現わせとかもう来るなとか言ってきて、俺は客だぞって思いましたよ。」
「そして喫茶リゾナントは閉店した状態だったのですね。」
「ええ、俺が行った時に突然、閉店の張り紙があったんです。」
「なるほど、そこでひとつ気になることがあるのですが?」
「なんでしょう?」
「あなたは店の持ち主が手放した土地をわざわざ買い戻してこの喫茶店を続けてますよね。そして教授も店に通い続けている。どうしてですか?いくら馴染みの店だからってここまでするとは。」
「自分でもよくわかりませんが、なんかこの店を守りたいと思ったんです。」
「私もこの店はなくなってはいけないと思ったんですよ。もしかしたら彼女たちが戻ってくるかもしれない。」

どうやら喫茶リゾナントの常連たちはあの店を特別なものと思っているらしい。
おそらくそれはリゾナンターたちにとっても同じだろう。となると余計店を閉めて行方をくらました理由が気になる。
これに関して一部の専門家は激化するダークネスとの戦いに周りを巻き込まないためとしている。
たしかに考えられるが、だがそれは彼女に極端に支援者が少ないことに関して言えることだと思う。
私の調べる限り、Mや警察にも何度かお世話になっているみたいだ。
さらに言えば、もし閉店の張り紙が誰かの偽装工作だったら・・・考えているときりがない
警察なら何か知ってるかもしれない。

警視庁取調室
なんで取調室に連れて行かれたのだろうか?

私が不安に駆られていると取り調べ室に男女ふたりが入ってきた。
「あなたがリゾナンターについて取材を申し込んだ人ですか?」
「ええ、そうです。」
「はじめまして特殊課の矢島です。」
「国際テロリズム課の野沢です。」

おお、まさかこのふたりにあえるとはさっそく取材だ。
「あの、野沢さんは以前リゾナンターのロサンゼルスでの事件のきっかけを作られたと聞いたのですが?」
「ええ、ロサンゼルス市警のハイラム刑事課長からの要請で。まさかあれほどすごい戦いになるとは思いませんでしたが。」
「私もあれには驚きました。矢島さんはまだリゾナンターとは面識は・・・」
「職務質問をしたことがあります。何かを探っている様子でしたけど高橋愛の瞬間移動で逃げられました。それと捜査依頼も・・・」
「ところで矢島さん以前に防衛省で働いていませんでしたか?」
「はぁ?私はずっと警察に務めてますが?」
「そうですか、失礼しました。」

一部では矢島舞美は実は防衛省付きの能力者だという憶測も出ていたが、今はその真偽を確かめるべきではない。

「あのそれで本題なのですが、リゾナンターが姿を消したことについて何か心あたりはありませんか?」
「実は私も彼女たちのことを心配しているんです。ロスの一件もロス市警の能力者が殺されたり行方不明になった事件だったのでまさかとは思いますが。」
「ダークネスでしょうか。」
「まだわかりません。」
「矢島さんはどうでしょうか?」
「私は彼女たちのことは野沢さんほど詳しくないのでわかりません。ほんとうのところ、あなたも彼女たちのこと、よくわかっていないんじゃないんですか?」

実を言うとリゾナン史の中には全容が解明されていない事件がたくさんある。
これがリゾナン史研究をより難しくしている要因ともいえる。確かに私もリゾナンターがわかっていないのかもしれない。

結局のところ、警察ではあまり手がかりになるようなことは聞けなかった。
それならば今度はリゾナンターの私生活から失踪の謎を追ってみよう。

まずは光井愛佳の通っている高校だ。ここで私は彼女の友達である安倍夏子さんにインタビューすることに成功した。
「夏子ちゃん、よろしくお願いします。」
「お願いします。」
「さっそくだけど、光井愛佳ちゃんについて知りたいんだけど愛佳ちゃん最近学校に来ていないね。」
「うん、でもそれは一度じゃないの。時々体調を崩して学校を休む時があったの。
でもひどいのはね。愛佳がインフルエンザで休んだ時に愛佳がずる休みをしてるって言っていた子がいたの。ひどいと思いませんか。」
「ひどいねぇ。(それってもしかして高橋愛が粛清人Aと戦って重傷を負った時じゃないよね。) 他に何かあるかね?」
「あっ、時々悩んでいたみたい。特にひどかったのが修学旅行の時。」
「大阪・京都の修学旅行に行った時に私の見おぼえない人たちが勝手をするから愛佳かなり悩んでいたみたい。」
「そう、頭がよくてまじめな分、悩むことが多かったのかな?」
「そうかも、でも愛佳はいじめっ子に立ち向かってから強くなったと思う。だから私はちゃんと愛佳が学校に来る気がするんです。」

光井愛佳。どうやらいじめ問題も解消され、夏子ちゃんのような親友もいるから戦い以外で学校を休むことはなさそうだ。だがそうなると余計に心配になる。

よし、今度は村西芸能事務所に行ってみよう。久住小春の調査だ。
私が到着した時、村西社長は不在だった。
しかし久住小春、いや月島きらりのマネージャーである雲井かすみさんに話を聞くことができた。

「それでうちのきらりについて何か?」

「雲井さんは小春、いやきらりちゃんが芸能界入りをしてからずっとマネージャーをされているみたいですね。」
「ええ。」
「あのどうなんでしょうか。普段のきらりちゃんの様子は。」
「あの子には仕事以外に関して何か強い信念があるように感じます。理由はわかりませんが、あの子は体調を崩して、仕事に穴をあけることもありますが。私は何かほかに大きな理由があるように感じます。」
「どうしてそのように感じたんですか?」
「覚えてますか、以前きらりが舞台に出た時に劇場がテロリストに占拠された事件を。」
「ええ、よく覚えてます。あの時の行動できらりちゃんに一時期強いバッシングがありました。」
「でもあの子の人気はさらにあがりましたよね。」
「そうですね、あれほどのバッシングがあったにも関わらずいまだに大勢の人々がきらりちゃんを支持し続けています。」
「あの子のあの時の行動に何か人々が惹かれるものがあったのかもしれません。」
「なるほど、そういえばきらりちゃん、ここ最近仕事をされていないようですが。何かあったのでしょうか?」
「いえ、お気になさらないでください。あの子は必ず帰ってきますから。」

久住小春。芸能生活での悩みでの失踪ではないだろう。そういえば以前久住小春が相撲取りになったみたいな変な話があったな。
真偽が定かではないが、もしかして失踪に関係が?でも、それならリゾナンター全員が消えるなんてことがあるわけがない。
今は月島きらりは長期休業中となっている。いつでも戻られるように村西社長が手を打ったのだろう。部外者の私には真実を言えないのかもしれないが。

グウー!
おや?もうお昼かお腹も減ってきた。
どうしようかな、リゾナントでは朝飯を食べてから昼は・・・
そうだ、あそこにしよう。