風のために・・・ (1) 


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「さゆ、れいなたち今度という今度は・・・・人を殺してしまうかもしれん。」
「覚悟はできてるの。さゆみもお姉ちゃんもあの男を許せない。」
私たちは歩き出した修羅の道に・・・ひとりの親友のために


すべては昨日の夕方のことだった。
久しぶりに絵里とれいなの3人で買出しに行っていた時だった。

「重い、絵里休みたい。」
「もうすぐリゾナントやけん、我慢すると。」

いつものように絵里がわがままを言い始めて、れいながそれを叱る。いつものことだった。あの瞬間までは・・・

「なんか、眠くなってきた。」
すると絵里が突然、倒れた。
そして・・・

「れいなも眠い。」
れいなも倒れた。

「ちょっと、どうしたのよ。ふたりとも・・・あれ?急に眠気が・・・」
そしてさゆみも眠ってしまった。

さゆみが目を覚ますと何もない広い部屋に寝かされていることが分かった。
変わったことと言うとさゆみたちの服装だった。
迷彩柄の服でブーツを履かされており、さらには戦闘服のデバイスは外されていた。

「絵里、れいな起きて!」
「うーん?何よ。もうちょっと寝かせて。」
「何言ってるの。非常事態なの!れいなも起きてよ!」
「ジュンジュン、れいなもうバナナ食えんと・・・」
「いい加減にして!」

さゆみはふたりの顔をおうふくビンタした。
絵里はともかくとしてれいなにビンタするのは怖かったけど、今はそれどころじゃない。

「さゆ、痛いよ。」
「何すると!」

案の定、れいなはさゆみに怒りをぶつけてきた。
「それどころじゃないの。何か様子が変なの!」
「そうだ、れいなたち急に眠たくなって・・・・ここはどこ?」
「お目覚めですかな?」

突如、部屋の中に男の声が響いた。
「ようこそ、リゾナンターの亀井絵里さん、道重さゆみさん、田中れいなさん。あなた方は私たちの実験に選ばれたのです。」
「実験?」
「君たちはこの先のジャングルに行ってもらう。そこで私たちの作った実験体と戦ってほしい。そしてジャングルの先にある建物を目指してほしいのです。」
「ふざけるんじゃなかと!れいなたちを帰すとよ。」
「もちろん、帰しますよ。生きていられたらね、言っときますがここには結界を張っているのでお仲間は助けにはきませんよ。もはや戦うしか生きる道はない。」

すると3人のいる部屋の壁が開いた。
「行くしかないとよ。」
「「うん。」」

3人が外に出るとあたり一面、ジャングルだった。
振り返るとトレーラーがあった。どうやらトレーラーの荷台に乗せられていたらしい。
トレーラーが走り去った。3人は前へと進んだ。

「どこまで進んでもジャングルなの。本当に建物があるの?」
「もしかして、出口なんてないんじゃないのかな。」
「そろそろ、何かでてくる予感がするとよ。」

3人が周囲に気を配っていると・・・
バサバサ!何かのはばたく音が

キィー!
大きな鳥がれいなを足で掴んでしまった。

「れいな!」
絵里がすぐにかまいたちで大きな鳥を撃ち落とした。
鳥はれいなを掴んだまま地面に落ちた。

「れいな、大丈夫?」
「大丈夫と、絵里サンキュー。」
「どういたしまして。」

3人はさきほど倒した鳥に近づいた。
「殺しちゃったの?」
「いや、かまいたちの威力は弱くしているよ。固い圧縮空気を撃ち込んだだけだから。気絶してるだけ。」
「絵里、いつの間にそんな工夫を?」
「明日、嵐になるかもね。」

2人は絵里がかまいたちにバリエーションを加え始めていることに驚いた。
いつも愛佳の能力応用講義なんてうわの空でしか聞いてなかったのに。

「ねぇ、鳥の頭を見て。何かついている。」
鳥の頭には壊れた大きな機械がつけられている。

「いったい、何やろ?」
「うーん、ここにデバイスがあれば保田さんあたりに聞けるんだけど。」
「仕方ないと、とりあえず奥に進むとよ。」

その様子をモニターで男が見ていた。
「ふふふ、君たちは私のものだ。永遠に・・・」