『ガキさんのブログみつけたぞお!!!!』


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【心の浄化】


昨夜、光井愛佳が喫茶リゾナントを飛び出していった。
他のメンバーのようなチカラを持っていない自分を悲観してのことだった。
あるいは、また久住小春から何か言われたのかもしれない。
高橋愛から召集がかかり、メンバー全員で捜すことになった。
但し、久住小春は仕事を理由に参加していない。
その場に居合わせなかった私の所にも高橋愛から遠慮がちに協力を要請する電話があった。
すぐにでも駆けつけることが出来たが、それでは却って怪しまれてしまうと思ったので、仕事を切り上げてから駆けつけると折り返し連絡した。
光井は無事に見つかったようだが、その過程で重要な情報を入手できた。
それは高橋の呟きだった。『光井私たちにはお前が必要なんだ!! お前とお前の隠されたアノ能力が・・・』
私がリゾナンターに潜入した目的の一つである心の浄化能力を光井愛佳が持っている可能性が大きい。
この情報を報告すれば、拘束されている私の両親も解放されるのでは。
だが、まだこの情報は確定したわけではない。
スパイにとって求められるのは情報の迅速な収集であることは間違いないが、同時に正確さも重要だ。
今しばらくの間この情報を報告するのは保留しておこう。
そう、心の浄化が発動されるのを確認してからでも遅くは無い。

[ 2008/04/14 03:13 ] ブログ| Comment(0) | EDIT | Top↑

【決起集会】

今日、リゾナントで会合があった。
何だかんだと名目を付けて、ここの連中は群れたがる。
生まれ育ってきた環境によるものだろうが、本当に心が弱い連中だ。
但しこの日も久住小春は参加していない。
この日は前夜、リゾナントを飛び出した愛佳の激励という目的があったようだ。
会合は変な方向へ向かっていった。
ダークネスへの反転攻勢。
発案したのは田中れいなだった。
リーダー高橋愛は最初こそ慎重な態度だったが、田中が道重さゆみや、亀井絵里を強引に引き込み、
やがて李純も同調した結果、積極派が多数を占めていき、高橋も攻勢姿勢に傾いていった。
私も意見を求められたが、曖昧にお茶を濁しておいた。
当たり前の話だが、私はスパイなのだ。
やつらの動向を観察して報告するのが任務なのであって、彼らの方向性を換えてしまうような言動は慎まねばならないのだ。
それにしてもここの連中は心が弱いだけでなく、頭も弱いらしい。
圧倒的な力を誇るダークネスに、8人ばかりの能力者が集まったって何が出来るというのだ。
とはいえこれまで我らダークネスの攻勢を受けているばかりだった奴ら心境の変化を報告すれば組織上層部の私への評価が高まることは確実だ。
だが出来なかった。
いやあえてしなかったのだ。
奴らのちっぽけな希望などいつでも壊せる、私一人の力でも。
だからあせることは無い。
しかしこの情報の報告を怠った真意を、上層部に曲がって理解されては身の破滅だ。
今後は行動に注意しなければ。


[ 2008/04/14 18:18 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑ 

【提案】

亀井絵里が倒れた。
元々心臓に疾患を抱えていたのだが、先日リゾナントを飛び出した光井愛佳を捜す際に無理をしたのが祟ったのだろう。
病室に詰めている道重さゆみにある提案を伝えた。
それは私の仲間、妖魔学士コンコンこと紺野あさ美からの提案だった。
道重さゆみの治癒能力を消去して、亀井絵里の心臓に付与する。
初めて聞いた時はそんなことが可能なのかと思ったが、紺野は自身ありげだった。
問題はこれが組織の正式な手順を踏んで立案されたプランではないということだ。
能力の消去という研究は、能力者の集団であるダークネスに弓を引くことに繋がりかねない。
紺野が危ない橋を渡るのは勝手だが、私まで巻き添えを食らうのはゴメンだ。
だから、その提案を道重さゆみに伝えるつもりは無かったのに、言ってしまった。
それも私の正体を道重さゆみに明かすという危険を冒してまでだ。
他のリゾナンターと違って二人だけの世界で生きてきた道重さゆみと亀井絵里。
その片方が生命の危険に瀕して、動転しきっている道重さゆみを見ていたら、言わずにはいれなかった。
私はどうかしている。
このことが他のリゾナンターや組織の上層部に知られれば、私は居場所を失ってしまうのに。
仮に道重さゆみの治癒能力が無くなれば、組織にとってはプラスになるという苦しい弁明をひねり出してはみたが、
それで組織の追及をかわせるだろうか。
いざとなれば、この事実を知っている人間をこの手で…。
こんなことを考えていても始まらない。
今日は仮の仕事を休んでぐっすりと眠ろう。


[ 2008/04/15 03:10 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑

【告白】

それにしても昨日から今日にかけては色々なことがあった。
親友の亀井絵里の病状が悪化して、気が動転している道重さゆみへの提案。
そして、私自身の口で私がダークネスのスパイであるということを高橋愛に明かしたこと。
考えてみれば、精神感応という力を持っている高橋愛の近くにずっといたのだから、これまで私の正体がバレなかった方がおかしいのだ。
私の正体がこれまで知られることなくやってこれたのは、高橋愛が精神感応のチカラを使うことを制限してきたからだ。
他人の心に土足で踏み入ることを慎んでいるつもりなのだろうが、私からすればそれは言いわけに過ぎない。
他人の精神の闇の部分に触れて自分の心が傷つくことを恐れたあの女の弱さが、スパイ新垣里沙を今日まで守ってきた。
だが、それも今日で終わりだ。
私からの提案を聞いた道重さゆみの様子が、あまりにもおかしいことであの女も流石に精神感応の力を解放せざるを得なかったのだろう。
私を問い詰める高橋愛に対して、私は何の弁明もしなかった。
どんな弁明をしたって、力を発動させた高橋愛には通用しない。
仲間を守るというリーダーとしての務めを懸命に果そうとする高橋愛に私はもう一つの事実を告白した。
それは小川麻琴の死の真相。
事故死だと思っていた小川麻琴の死が、能力者を狩れという組織の命令に従った私によってもたらされたという真実は高橋愛に大きな衝撃を与えたようだ。
この事実を知った高橋愛がどんな対応を取るか。
それによって組織の私への処遇も変わってくるだろう。
数日前までの私ならば、死ぬほど恐れていたそんな事態にもあまり感情が動かないのは、きっと疲れているからだろう。
明日は、仮の職場ブティック“ピンチャボー”の所用で大阪に行かねばならない。
いやそんなものはどうとでもなるのだが、今はリゾナンターからも組織からも離れていたい。
戻ってきたときにどんな事態が待ち受けているのか。
それが地獄への落とし穴であっても私は受け容れるだろう。


[ 2008/04/15 20:30 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑

【RESONANT】


今日は危ないところだった。
ブティック“ピンチャボー”から委託された商談で関西に向かった帰りにとんでもない事態に遭遇した。
関空から乗り込んだ旅客機の操縦士、副操縦士が揃って昏倒するというありえない事態。
コントロールを失った機体、パニックに陥った機内。
これはマインドコントロールという他人の精神を捻じ曲げる薄汚いチカラで何人もの人間を破滅させてきた私にとって相応しい最後なのかもしれない。
一度はそう覚悟したが、生存本能があきらめることを拒絶した。
私の命を救ったのは皮肉にも、私自身が忌み嫌った薄汚いチカラだった。
機内に偶然乗り合わせたお笑い芸人の田島明夫の精神に侵入して、彼の口を通して機内の人間の心を生きるという一つの方向に導くことで、危機は脱した。
歓喜に湧く機内の中で他人の精神に干渉した反動から来る疲労で私は睡魔に襲われた。
夢を見た気がする。
どんな夢かは忘れてしまったが、一つの言葉だけが残っている。
マインドコントロール、他人の心に憑依し、凌辱し、操る。 卑しくて薄汚い力。
その力のことを高橋愛はこう呼んだ。RESONANTと。
夢という無防備な領域の中で垣間見たビジョンが私にとってどういう意味を持つのか。
それは私にも判らない。
ただ、言えることは今日旅客機を襲った事態が組織の忠実な犬であり続けられなくなった私への警告だったとしたら、RESONANTという言葉に心を捉われてしまうことは、身の破滅を招くということだ。
今なら、まだ間に合う、引き返せる筈だ。


[ 2008/04/18 00:12 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑