4スレ 151


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151 : ◆WsILX6i4pM :2009/07/12(日) 16:37:33 ID:yJN2EyoQ

 深夜、真九郎の部屋。普段なら布団に入ろうかという時間だが、未だにそれは叶わない。
 部屋には未だ煌々とした灯りが灯され食卓を照らしている。その理由はというと――。
「あたしのな~にが不満だってのさ~」
 ――傍迷惑な隣人がつまみを作るのを強要したあげく居座って管を巻いているからだ。
「顔良いから声掛けてみたけど中身オッサンで萎えた。とかさ~! 言葉選びなさいよ」
 個人的には実に真っ当な評価だと思うので真九郎としてはフォローのしようもなく、苦笑いを浮かべるより他ない。
 今にしたってジャージで酒を呑みながら愚痴る行為は中年男性そのものだ。
 そもそも酔っ払った彼女に下手な言葉を返すと無駄に長引いてしまうから受け流すのが一番なのだと判断して、真九郎は返答を頷くに止めておく。
 絡み上戸の環の扱いにすっかり慣れてしまったのはそれだけ親しく鳴ったからと言うことか。
 それが酔っ払いのあしらい方が巧くなっただけと思うと多少悲しいが。
「……」
 不意に黙り込んでしまった環に視線を送ると、真面目な顔になった彼女がぽつりと零した。
「……そんなに魅力ないかな?」
「そんな事はないと……思いますけど」
「う~ん……」
 環がテーブルの上にだらりと身を崩して、横目で真九郎を伺う。
「じゃあさ、例えば私とちゅ~したいとか思う?」
 言われてどきりとする。普段意識しないが、基本的に環は美人なのだ。
 それを意識してしまうと薄く開かれた薄桃色の唇が妙に艶めかしく見えて、無意識にそれに近付いて――。
 ってだめだ。なにやってるんだ。
 ふらつく頭を左右に降り、目前のグラスを呷る。
「――はぁっ」
「お~、いいねぇ真九郎くんいい呑みっぷり」
「どういたしまして……」
 ――微かに喉を灼くのはアルコール。呑んでいるのは真九郎とて同じだった。
 初めは、余りに呑め呑めとうるさいから仕方無くだった。しかし始めてみるとこれがなかなか止まらない。
 結局勧められるままに呑んで、今やすっかり真九郎も酔いが回っていた。
「で、ちゅ~は?」
 悪戯っぽく顔を覗き込む環から目を少しだけ逸らす。
「……少なくとも酒臭いのは嫌です」
「がーん!」
 わざとらしく叫んで、環は頭を抱えて仰け反る。
「……わ~るかったわよ~。どうせ酒臭い中身オッサン女ですよ~」
「ちょっとそんな環さん……」

152 : ◆WsILX6i4pM :2009/07/12(日) 16:38:35 ID:yJN2EyoQ

 ぶつくさいって拗ねる環を宥めようと必死に頭を巡らせる。しかし気の利いた言葉など真九郎から出よう筈もない。
 その事を自覚しているから、真九郎は素直な言葉で応えることにした。
「いやその、環さんの気取らない所とかは一緒にいて楽って言うか、変に気を使わないで良いし良いところだと思いますよ?」
「む~……」
「それに実際美人じゃないですか。さっきの話だと顔良いって言われたんでしょう? 少なくともそこは自信持って良いですよ」
「でもさ……」
「確かにフランク過ぎたりお酒呑み過ぎだったりだらしなかったりですけど……」
「……言い過ぎじゃない?」
「いや、そういう事じゃなくて……そういうのを差し引いても――いや、ひっくるめて素敵な女性だと思いますよ?」
「……」
 沈黙が流れる。
 失敗したか――そう思われた瞬間、ふんわりとした重みとも言えないような重みが降ってきた。
 驚いた真九郎が硬直していると追い討ちをかけるように唇に柔らかい感触が伝わった。
 それがキスだと気付いた瞬間、頭にかっと血が昇るのを感じた。
「な、ちょ……なにしてるんですか環さんっ!」
「ん~、欲情」
 顔を真っ赤に染めながら真九郎が叫ぶ。払いのけられた環は瞼を半目に、口元をにんまりと釣り上げて応える。
「な、なにを……っ」
「真九郎くんってさ、天然たらしだよね」
 言われた意味が分からなくて言葉に詰まる。
「結構さらっと甘い台詞を言うよね。純情な乙女ならイチコロだよ?」
「純情な乙女ならって……」
「例えば……あたしとかね」
 そう言って再び環が唇を重ねる。先のように軽く触れさせるだけではない、擦り付けるような、甘さを含んだキス。
 微かに口元から吐息が漏れてそのくすぐったさに頭が痺れる。体の芯が熱くなって、目の前の女性が欲しくて堪らなくなる。
「ん……」
 気が付けば無意識に環の胸元に掌を押し当てていた。環はそれを嫌がるでもなく受け入れ唇を重ね続ける。
 拒否がない事で遠慮がなくなっていく。更に大胆に掌を押し当て、膨らみを指先で弄る。
 互いの息が荒くなる。アルコールと行為への酔いに思考が茫洋としていく。
 ただ行為だけがより深く相手を求めたもの変わり、激しくなっていく。
 密着させた体そのものを擦り付け合う。環の脚を割開くように真九郎の脚が滑り込めば、待っていたと言わんばかりにそこに腰が押し付けられる。

153 : ◆WsILX6i4pM :2009/07/12(日) 16:41:03 ID:yJN2EyoQ

「んん……」
「……どこが純情な乙女ですか」
「真九郎くんこそ……酒臭いキスは嫌だったんじゃないの?」
「環さんからキスしてきたんでしょう」
「真九郎くんが悪いんじゃん」
「……知りませんよ」
 言葉を交わしながらも行為は止めず、むしろ加速していく。
 ジャージの胸元のジッパーを下げ、Tシャツを捲り上げる。
「ん、待って」
 言って環が自らの背に腕を回す。ぷつんという音がしてブラのホックが外された。
「……はい」
 Tシャツと一緒に捲り上げて素肌のまま胸元を真九郎の目の前に晒す。
「ん……」
 唇を重ね、掌を直に触れさせる。
 掌でやわやわと揉み、乳首をくすぐる。
 その間にも真九郎の太股で秘部を擦り付けて自らを慰める。下着からは愛液が染み出し、くちゅくちゅと音を立てる。
「環さん……」
 猛った感情のまま押し倒す。胸元を弄り、膝で下着越に環の中心をぐりぐりと刺激する。
「んっ、んん……」
「環さん……、環……さん」
 脳髄が痺れるような感覚。ただ熱情が押し寄せそれに従うしか考えられなくなる。
「ぅあ……っ、真九郎……くん」
 衝動が募る。貫きたい、中に身を沈めたい、繋がりたい。
「環さ……んっ」
「ちょ、ちょっと待って!」
 身を乗り出しベルトを緩めようとした所に制止を掛けられる。
「環さん?」
 ここまで煽っておいて何故止めるのかと訴えかける。
「や、その……聞いて欲しいんだけど」
「……はい」
「実はその…………だったり」
「え?」
「だからその、初めて……だったり?」
「……」
 え~と、なんだ。
 普段からセクハラしてきて、男漁りを日常的にしていて、その事を隠そうともしなくて、今も逆レイプみたいな流れで迫ってきて――。
 そんな人が……ぶっちゃけ処女?
「オッケーです」
「何が!?」
 ここまで来て止まれる筈もない。
 首筋にキスを降らせて真九郎は今度こそベルトを緩めた。
「ひゃ……ちょ、真九郎くん?」
「環さんの初めて……下さい」
「……引いてない」
「だからむしろオッケーですって」
「……しょうがないなぁ」
 そっと首筋に腕が回される。優しい抱擁を受けて真九郎は更に体を密着させる。
「……おいで?」
 それが合図だった。環の下着を一息に下ろして自らを押し当てる。

154 : ◆WsILX6i4pM :2009/07/12(日) 16:42:32 ID:yJN2EyoQ

 そのまま力を込めて、真九郎は環の中に身を沈めていった。
「あ……あく……っ!」
 痛がる姿に心を痛めながら、しかし本能は更なる結合を求める。
「環さん……っ!」
 一息に根元までを沈め、最奥を突く。
「や……っ、あくっ……」
 苦痛に顔を歪める環の為にぴったりと動きを止め、呼吸の安定を待つ。
「あ、はは……すご、奥まで入ってるよ」
「……入れましたから」
「うん……動く?」
「良いんですか?」
「……いいよ」
 応えを得て真九郎は動き出す。
 緩やかに出し入れするが、環の内がぎゅっと締め付けてきてそれだけで堪らない快感に見舞われる。
 その快感で自らが更に硬さを増していくのを感じながら抽送を繰り返す。
「真九郎くん……中で動いてるの分かるよ……」
 痛みに震えながらも甘さを含んだ声音が耳朶をくすぐり、真九郎の本能を溶かしていく。
 気を緩めれば欲望のままに激しく責め立ててしまいそうになるのを必死で御する。
「く……っ、環さ……ん」
 剛直が跳ねる。今すぐにだって果ててしまいそうな快楽に溺れながらそれでもより長く繋がっていたくて耐える。
「真九郎くん……我慢してるでしょ」
 環が囁いて、腰をくねらせた。
「うわ……っ」
 唐突な動きに危うく達してしまいそうになるのをなんとか堪える。
「ふふ……、我慢しなけていいのに」
 更に腰をくねらせ真九郎を翻弄する。
「環さん、痛いんじゃ……」
「へーき。だからね真九郎くん……」
 ――滅茶苦茶にしちゃっていいよ。
 その言葉で限界だった。
 一瞬で限界まで高まった射精感をそれでも抑える。それすらも環の言葉に崩された。
「イっちゃえ」
 刹那、一際強く締め付けられ途方もない官能が頭を真っ白にそもる。
「環……さ……っ!」
 ガクガクと体を振るわせながら真九郎は環の中に精液をぶちまける。
 今までにない時間をかけて吐き出される白濁は環の中を満たし、更には溢れ出す。
「ぅあ……っ、あぁ……っ」
 ようやくそれが止んだ時には環の膣中から溢れ出した精液と血液が床にピンク色のシミをこぼしていた。
「あはは……しちゃったねぇ……」
 耳元で囁く声が妙に遠い。
「ねえ真九郎くん…………だよ」
 ろくに返事も返せないまま、真九郎の意識は眠気に浚われた。

 † † †

 ――意識が覚醒する。
「……酒臭」
 部屋中に充満するアルコール臭に顔をしかめながら起きあがろうとして――。

155 : ◆WsILX6i4pM :2009/07/12(日) 16:43:20 ID:yJN2EyoQ

「重……」
 胸元にのし掛かる重さに手を伸ばす。
 柔らかく温かいそれに視線を向けると、真九郎に抱きつきながら眠る環があった。
「……そっか」
 昨夜の顛末を一気に思い出す。
 勢いでやってしまった上に、まして環は初めてだった。
 自分はいい……だが果たして環はどうだったのだろうか。
 思考が暗く沈みかけたところで環が小さく呟いた。
「真九郎くん……好きだよ」
「…………」
 はっとさせられた。
 何を考えていたのだ自分は。彼女は自分を選んでその初めてを捧げてくれたのではないか。
 そう思うと、胸の奥に熱が灯るのを感じた。熱いような、暖かいような思い。
 伝えよう――そう思った。
 彼女の想いに応えたいと、自分に根付いた想いを伝えたいと。
 真九郎はそっと環の頬に手を添えて耳元に囁きかける。想いを伝えるために。

「――起きてください環さん」


 了
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